JP3407796B2 - 写真フィルム切断装置 - Google Patents

写真フィルム切断装置

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JP3407796B2 JP01312499A JP1312499A JP3407796B2 JP 3407796 B2 JP3407796 B2 JP 3407796B2 JP 01312499 A JP01312499 A JP 01312499A JP 1312499 A JP1312499 A JP 1312499A JP 3407796 B2 JP3407796 B2 JP 3407796B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フィルム切断
装置に関し、より具体的には写真フィルムを支持可能
な透光性のビュアー板と、ビュアー板上の写真フィルム
をビュアー板の一端に設定された切断ラインにて切断す
るための切断部と、ビュアー板上の写真フィルムを下方
から照射する光源とを備え、切断部は、切断ラインを挟
んで互いに隣接する上刃と下刃を含む写真フィルム切断
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のタイプの写真フィルム切断装置で
は、写真フィルム上の切断予定箇所、すなわち、画像駒
どうしの境界領域を、オペレータが目視で切断ラインに
一致させた上で、ビュアー板の上下に設けた一対の切断
刃を交差させて切断する。したがって、画像駒どうしが
接近し過ぎているために境界領域が極めて細い場合で
も、切断ラインをこの境界領域内に確実に配置する作業
を実施し易いように、通常は、図10に例示されるよう
に、切断部の下刃72は切断ラインL0よりも上流側に
配置され、切断ラインL0を挟んで下刃72の下流側に
配置された上刃74がこの下刃72と交差することで、
写真フィルムF(又はP)を所望の箇所で切断するよう
に構成されている。さらに、オペレータが上方から覗き
込みながら写真フィルムの境界領域を切断ラインL0に
一致させる作業をより容易にするために、透光性のビュ
アー板64の下方に蛍光管などの光源68を配置して、
この光源68からの光がビュアー板64と写真フィルム
F(又はP)を透過して(より具体的には、光源68か
らの光は、ビュアー板64の下面から一旦ビュアー板6
4の断面内に進入した後でビュアー板64の上面から、
ビュアー板64外の領域に抜け出る)、ビュアー板64
の上方に位置するオペレータの目に達するように構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成の写真フィルム切断装置では、図10に例示される
ように、ビュアー板64上の切断ラインL0と光源の間
に下刃72が介在するために、切断ラインL0および切
断ラインL0に合わせた写真フィルムの境界領域に下刃
72が影(図9の斜線部)を形成してしまい、最も精細
な観察を要する肝心の前記境界領域が充分に照明されな
いため、正確な切断作業が実施し難いという問題があっ
た。
【0004】したがって、本発明の目的は、上に例示し
た従来技術による写真フィルム切断装置の持つ前述した
欠点に鑑み、最も精細な観察を要する、ビュアー板上の
切断ラインおよび切断ラインに合わせた写真フィルムの
境界領域が充分に照明された良好な状態で切断作業を実
施可能な写真フィルム切断装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1による写真フィルム切断装置は、
前記ビュアー板は、前記光源から発された光線を、前記
ビュアー板の前記一端と異なる他端の端面から受け入れ
て、前記ビュアー板上の前記一端の端面まで導く導光部
材を兼ねていることを特徴構成としている。
【0006】このような特徴構成を備えているために、
本発明の請求項1による写真フィルム切断装置では、光
源からの光線は、ビュアー板下で下刃に邪魔されること
なく、ビュアー板上の切断ラインおよび切断ライン上に
配置された写真フィルムの部位を充分に照明することが
可能となる(言い換えれば、光源から発してビュアー板
上の切断ラインおよび切断ライン上に配置された写真フ
ィルムの部位に至る光路の途中に下刃が位置して、ビュ
アー板上の切断ラインおよび切断ライン上に配置された
写真フィルム上に影が生じることがない)。そして結果
的に、オペレータは、ビュアー板上の切断ラインおよび
切断ラインに合わせた写真フィルムの境界領域が充分に
照明された良好な状態で切断作業を実施することができ
る。
【0007】ビュアー板は、透明素材からなる板状本体
と、板状本体の下面に設けられた反射部材層とを有する
構成とすることが可能である。すなわち、ビュアー板を
構成する板状本体を透明素材で形成すれば、ビュアー板
の全体を乳白色などの半透明素材で構成する場合に比し
て、光源から発してビュアー板の断面内に進入した光が
前記半透明素材の内部に分散された粒子によって分散さ
れず、余り減衰されることなくビュアー板の下流側端部
までに届き、切断ライン付近を充分に照明することがで
きる。そして、さらに板状本体の下面に反射部材層を設
ければ、光源から発してビュアー板の断面内に入射した
光線の中でビュアー板の下面に向かうものは、反射部材
層で反射されて再びビュアー板の断面内に戻るので、ビ
ュアー板の下面から下方に抜け出ることが防止され、結
果的に、切断ライン付近を効果的に照明することができ
る。
【0008】また、ビュアー板と反射部材層の間に乱反
射面を設けた構成とすることができる。このように構成
すれば、光源から発してビュアー板の断面内に入射した
光線の一部が乱反射面で乱反射して、ビュアー板の断面
内で種々の方向に進行する。したがって、ビュアー板を
構成する板状本体が透明素材からなっているに拘わら
ず、ビュアー板の全体を乳白色などの半透明素材で構成
した場合と同様に、オペレータが観察位置から見るとビ
ュアー板は均一な光輝面を示し、切断作業が円滑に実施
できる。
【0009】具体的には、反射部材層としては、例え
ば、微粒子で構成された塗膜で構成すれば良い。因み
に、微粒子として酸化チタンや酸化亜鉛などの白色の粒
子を用いれば、さらに観察が容易となる。
【0010】また、光源を発光ダイオードで構成すれ
ば、通常の蛍光管を光源に用いる場合に比して、発され
る光線の指向性が高いため、切断ライン付近における必
要な照度がより低電力で得られる。また、光源を発光ダ
イオードで構成すれば、通常の蛍光管を用いる場合に比
して、ビュアー板の温度上昇が抑制されて都合が良い。
【0011】本発明によるその他の特徴および利点は、
以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるで
あろう。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の一例について
図面に基づいて解説する。図1から3に示された写真フ
ィルム処理装置は、写真フィルムを現像し、現像完了し
た写真フィルムに基づいて印画紙に露光して銀塩プリン
トを作成するプロセッサー(不図示)に隣接配置して使
用される写真フィルム処理装置である。この写真フィル
ム処理装置は、長尺の写真フィルムFを短いネガピース
P(原則として6駒等の画像を備えたフィルム)に切断
する写真フィルム切断装置1と、切断完了したネガピー
スPを半透明などのネガシート40に収納するネガフィ
ルムインサーター2とからなる。
【0013】(写真フィルム切断装置の構成)図3に示
されるように、写真フィルム切断装置1は、前記プロセ
ッサー(上流側の一例)などから矢印の向きに供給され
た長尺の写真フィルムFを支持するためにほぼ水平に設
置された無色透明なアクリル製のビュアー板4とビュア
ー板4上の写真フィルムFを切断するための切断部10
と、ビュアー板4上の写真フィルム(FまたはP)を下
方から照射する光源8とを備えている。尚、この実施形
態では、長尺の写真フィルムFの供給とは、24駒また
は36駒の画像駒を有する35mmフィルムをオペレー
タがマニュアルでビュアー板4上に載置する操作を意味
する。図4と7に最も良く示されるように、切断部10
は、ビュアー板4の下流側端部(これは切断ラインL0
と一致している)の上流側に配置された下刃12と、切
断ラインL0を挟んで下刃12の下流側に隣接した上刃
14とからなる。上刃14は固定された下刃12に対し
て、図1や2に示された揺動式のネガカットレバー15
を介した手動操作で、揺動操作される。また、下刃12
と上刃14の境界線は、切断ラインL0と一致するよう
に構成されている。
【0014】図7に良く示されるように、ビュアー板4
のほぼ水平な下面4bの上流側の端部付近には、下面4
bから垂直に延びた上流側端面4cがあり、この上流側
端面4aの上流側に隣接した空間4sに光源8が収納さ
れている。光源8は、ほぼ水平に並べられた5個の発光
ダイオードからなり、これらの発光ダイオードは、下流
側に位置するビュアー板4の上流側端面4cに向けて白
色の光を発する。他方、ビュアー板4の概して水平な下
面4bの下流側の端部付近は、ビュアー板4のほぼ水平
な上面4aから垂直に延びた極短い第1端面4dと、下
面4bから若干下流側に傾斜して延びた第3端面4f
と、第3端面4fよりも更に大きく傾斜する形で第1端
面4dと第3端面4fを連結する第2端面4eとからな
る。また、下刃12は、第1端面4dから第2端面4e
まで延びており、下刃12のエッジを形成する端面12
aと、ビュアー板4の第1端面4dとは、写真フィルム
の供給方向において互いに一致し、これらは切断ライン
L0とも一致している。
【0015】さらに、ビュアー板4の下面の全面、すな
わち、ほぼ水平な下面4b、第2端面4e、及び第3端
面4fの全てに反射部材層6が形成されている。ここで
は、反射部材層6は、酸化チタン、酸化亜鉛、或いは、
アルミナなどの白色の微粒子で構成された塗膜である。
適当な樹脂および分散剤からなる溶剤中にこれらの微粒
子を分散させた上でビュアー板4の下面に塗布すれば、
これらの個々の微粒子上でランダムな方向に延びた結晶
面が多数集まって、全体として、ビュアー板4の下面に
沿って延びた乱反射面を形成する。微粒子の色相は白色
に限らないが、高い反射率を得る目的から、比較的明度
の高いものが好ましい。微粒子の粒子径としては、数ミ
クロンから数十ミクロンの範囲から適宜(各粒径範囲に
収まる粒子の重量がほぼ正規分布し、最大粒径が40ミ
クロン前後のものなど)選択すれば良い。形成された反
射部材層6を構成している微粒子は、ビュアー板4との
間に乱反射面を形成すると同時に、ビュアー板4の断面
内に一旦進入した光線がビュアー板4の下面を透過して
外部に逃げるのを防ぐ。したがって、光源8から発し、
ビュアー板4の断面内に進入した光線の一部は、この乱
反射面で種々の方向に散乱されて、ビュアー板4の下面
(反射部材層6の上面に等しい)は略均一で輝度の高い
光輝面となる。
【0016】そこで、光源8から発した光線の大半は、
ビュアー板4の上流側端面4c(ここには、反射部材層
は設けられていない)からビュアー板4の断面内に入射
後、ほぼ水平な下面4bの反射部材層6を照射しなが
ら、ビュアー板4の無色透明なアクリル素材内をほぼ水
平に進行し、ビュアー板4の下流側端部付近で第1端面
4d、および、第2端面4eの反射部材層6で反射され
て上方に向かい、ビュアー板4の切断ライン上の写真フ
ィルム(FまたはP)を下方から照射してこれを透過
し、最終的に、オペレータの目Eに到達する。すなわ
ち、図7に例示されるように、光源8から発されて、ビ
ュアー板4の断面内に入射した光線は、ビュアー板4又
は写真フィルムの面に下刃12の影を形成すること無
く、ビュアー板4の最下流側端面である第1端面4dま
で直接的に到達して、ビュアー板の下流側端面ビュアー
板4の切断ライン上の写真フィルム(FまたはP)を充
分な照度で照射する。また同時に、ビュアー板4の断面
内に入射した光線は、反射部材層6に基づいて良好な光
輝面を形成する。その結果、ビュアー板4の上方に眼E
を置いたオペレータは、この反射部材層6が形成する光
輝面を良好な背景としつつ、充分な光量で照射された写
真フィルム(FまたはP)を観察できる。
【0017】図5と6に最も良く示されるように、ビュ
アー板4の上面4aには、切断ラインを通常の35mm
写真フィルム上にある画像駒どうしの境界領域内に納め
る際に参考となる目安として、参考ラインL1,L2が
目盛られている。参考ラインL1は、切断ライン、すな
わち、ビュアー板4の下流側端部から38mmだけ上流
側に引かれた線分であり、参考ラインL2は同様に参考
ラインL1から更に38mmだけ上流側に直線状に引か
れている。また、ビュアー板4の上面4aからは、上流
側から供給された35mm写真フィルムFを正確に案内
するための一対の第1および第2案内面16,18が垂
直に延びている。すなわち、一対の案内面16,18ど
うしの幅は35mmに設定されている。
【0018】そして、図6に示されるように、第1案内
面16付近の下流側端部付近には、ビュアー板4に上下
方向に貫通した貫通孔が設けられており、ここに切断完
了後の写真フィルムPを下流側に自動的に排出するため
の搬送ローラ20,22(図7を参照)が設けられてい
る。搬送ローラ20,22はゴム製の外周部を備え、こ
れらの外周部どうしは、丁度ビュアー板4の上面4aに
載置された写真フィルムF,Pと同じレベルで密着し合
っている。そして、搬送ローラ20,22の少なくとも
一方は、モータ(不図示)によって回転操作可能に構成
されている。写真フィルムF,Pを切断するためにオペ
レータがネガカットレバー15を所定方向に揺動操作し
た後、ネガカットレバー15をホームポジションに復帰
操作すると、この復帰動作に際して所定の信号が発され
る。そして、この信号に基づいて、前記モータが駆動操
作され、搬送ローラ20,22を介して写真フィルムP
をビュアー板4から排出するように、コントローラ(不
図示)が制御する。搬送ローラ20,22によって排出
された写真フィルムPは、ビュアー板4の下流側に配置
されたネガフィルムインサーター2にセットされたネガ
シートのポケットに挿入される。
【0019】また、切断後の搬送ローラ20,22の回
転操作だけではネガシートのポケットに入りきれない場
合に、切断ラインL0よりも上流側に後端が残った写真
フィルムPを完全にネガシートのポケットに挿入するた
めの補助具として、手動の押し込み装置24が設けられ
ている。図4に示されるように、押し込み装置24は、
2本のリンク部材28a,28bを含む平行リンク機構
によって、ビュアー板4の上面4aのレベルより下方に
隠れた待機姿勢(図4−イの状態)と、前記待機姿勢よ
りも写真フィルム供給方向の下流側に位置する作用姿勢
(図4−ロの破線)との間で往復移動可能な押し込み片
26からなる。押し込み片26は、通常は自重または付
勢バネ(不図示)によって前記待機姿勢に保持されてお
り、ハンドル部材30を矢印Aに倒すことによって、前
記作用姿勢に切り替えられる。そして、この前記作用姿
勢への切り替え操作時の途中で、押し込み片26の下流
側の先端部が、ビュアー板4に形成されているスリット
4Gから上方に現出しながら下流向きに移動して、ビュ
アー板4上の写真フィルムPを完全にネガシートのポケ
ットに挿入する。ハンドル部材30は軸芯X周りで揺動
可能に支持されており、ハンドル部材30を矢印Aに倒
すと、この軸芯X付近でハンドル部材30の基端部に固
定された円盤部材32上の操作ピン32aがリンク部材
28bを図の右側に揺動操作して、押し込み片26を前
記作用姿勢へ切り替える。尚、図3に記入された参照番
号34は、写真フィルムFの中央部が蒲鉾状に盛り上が
った形状を持っている場合に、写真フィルムFを平坦な
状態に矯正した上で、切断ライン上に配置するために遊
転可能に支持された押えローラである。押えローラ34
は、固定された軸芯周りで回転可能に支持され、ゴム等
の弾性素材で形成された押えローラ34の外周部が写真
フィルムF,Pをビュアー板4の上面4aに押し付ける
ように構成すれば良い。或いは、上下方向に移動可能に
支持しておいて、バネ等の付勢手段または自重によって
押えローラ34が写真フィルムF,Pをビュアー板4の
上面4aに押し付けるように構成しても良い。
【0020】(ネガフィルムインサーターの構成)図1
と2に示されるように、ネガフィルムインサーター2
は、下部のネガシートストッカー42にロール状に蓄積
されたネガシート40を写真フィルム切断装置1のビュ
アー板4の下流側まで引き出すための上下一対のシート
搬送ローラ44,44、引き出されたネガシート40の
挿入口を広げて写真フィルムPの挿入を助けるための受
口部材46(図3と4を参照)、一連の写真フィルムP
の挿入が完了した数段のネガシート40を切断するため
の回転カッター48(カバー部のみ示されている)、回
転カッター48を手動で駆動するためのシートカットレ
バー50、ネガシート40に多数設けられたネガピース
挿入用ポケットの各底部付近等に印字されたシートマー
クを光学的に検知するシートマークセンサー52(図3
を参照)等で構成されている。前記コントローラ(不図
示)は、写真フィルム切断装置1から1片ずつ排出され
る写真フィルムPが、ネガシート40のネガピース挿入
用ポケット内に順番に収納されるように、シートマーク
センサー52の検知結果に基づいて、シート搬送ローラ
44,44用の駆動モータを駆動する。
【0021】〔別実施形態〕 <1>ビュアー板と反射部材層の間に設ける乱反射面
は、種々の方法で設けることができる。例えば、先ず下
面をサンドブラスト等で加工して、擦りガラス状のラン
ダムな凹凸面を形成し、次にこの凹凸面側に反射特性の
高い塗膜(例、ここでは塗膜を構成する粒子に凹凸面形
成機能を期待しないので、白色等の明度の高い塗膜なら
樹脂塗膜など何でも良い)を形成しても、必要な乱反射
面が得られる。
【0022】<2>上記実施形態では全体が透明な素材
で構成されていた、ビュアー板の板状本体の一部、すな
わち、下流側端部付近のみを乳白色などの半透明な素材
(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、或いはアルミナ等の
反射率の高い微粒子を内部に均一に分散させたアクリル
等の合成樹脂或いはガラス)で構成しても良い。すなわ
ち、ビュアー板の板状本体の全体を半透明な素材で構成
すれば、上流側に設けた光源からの光はビュアー板の素
材内の粒子によって分散されて下流側端部の切断ライン
まで充分に届かない虞があるが、下流側端部付近のみな
ど、照明したい箇所の付近のみを限定的に半透明素材で
構成する場合には、切断ライン一部を充分に照明する妨
げとならず、逆に、切断ライン上の写真フィルムに光線
のグレアーが生じるのを防いで観察が行い易くなる等の
効果が得られる。
【0023】<3>図8に示されるように、光源8をビ
ュアー板4から下方に離れた位置に配置し、この光源8
から発された光線が端面4cに向かって進むように、上
流側端面4aの上流側に隣接した空間4sに反射鏡また
はプリズム等の反射手段55を設けても良い。
【0024】<4>光源としては、発光ダイオード(L
ED)の他に反射板の付属したランプ、或いは、蛍光管
を用いることができる。但し、蛍光管では指向性が低い
ため、切断ラインを効果的に照明するために、集光レン
ズなどの補助的な手段で指向性を持たせれば良い。
【0025】<5>本発明に係る写真フィルム切断装置
を実施するために必須の構成要素は、本発明特有の構造
を備えたビュアー板と光源、並びに、切断部とであり、
上記の実施形態に記された他の構成要素、すなわち、ビ
ュアー板上の参考ラインL1,L2や案内面16,1
8、搬送ローラ20,20、押し込み装置24、押えロ
ーラ34、コントローラ、並びに、ネガフィルムインサ
ーター2等は、使用目的等に応じて省略することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関連する写真フィルム処理装置の正面
【図2】図1の写真フィルム処理装置の側面図
【図3】図1の写真フィルム処理装置の平面図
【図4】図1の写真フィルム処理装置の要部の一部破断
正面図
【図5】本発明に係る写真フィルム切断装置のビュアー
板を示す平面図
【図6】図5のビュアー板付近を示す斜視図
【図7】図5のビュアー板を正面側から見た断面図
【図8】本発明の別実施形態に係るビュアー板の要部の
断面図
【図9】従来技術による写真フィルム切断装置のビュア
ー板を示す平面図
【図10】図9のビュアー板を正面側から見た断面図
【符号の説明】
4 ビュアー板 8 光源 6 反射部材層 10 上刃 12 下刃 F,P 写真フィルム L0 切断ライン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/00 - 27/80 G02B 5/02 G02B 5/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムを支持可能な透光性のビュ
    アー板と、前記ビュアー板上の写真フィルムを前記ビュ
    アー板の一端に設定された切断ラインにて切断するため
    の切断部と、前記ビュアー板上の写真フィルムを下方か
    ら照射する光源とを備え、前記切断部は、前記切断ライ
    ンを挟んで互いに隣接する上刃と下刃を含む写真フィル
    ム切断装置であって、 前記ビュアー板は、前記光源から発された光線を、前記
    ビュアー板の前記一端と異なる他端の端面から受け入れ
    て、前記ビュアー板上の前記一端の端面まで導く導光部
    材を兼ねている 写真フィルム切断装置。
  2. 【請求項2】 前記ビュアー板は、透明素材からなる板
    状本体と、前記板状本体の下面に設けられた反射部材層
    とを有する請求項1に記載の写真フィルム切断装置。
  3. 【請求項3】 前記ビュアー板と前記反射部材層の間に
    は乱反射面が備えられている請求項2に記載の写真フィ
    ルム切断装置。
  4. 【請求項4】 前記反射部材層は、微粒子で構成された
    塗膜である請求項3に記載の写真フィルム切断装置。
  5. 【請求項5】 写真フィルムを支持可能な透光性のビュ
    アー板と、前記ビュアー板上の写真フィルムを前記ビュ
    アー板の一端に設定された切断ラインにて切断するため
    の切断部と、前記ビュアー板上の写真フィルムを下方か
    ら照射する光源とを備え、前記切断部は、前記切断ライ
    ンを挟んで互いに隣接する上刃と下刃を含む写真フィル
    ム切断装置であって、 前記ビュアー板は、透明素材からなる板状本体と、前記
    板状本体の下面に設けられた反射部材層とを有し、前記
    ビュアー板と前記反射部材層の間には乱反射面が備えら
    れており、 前記光源から発された光線が、前記ビュアー板の前記一
    端と異なる他端の端面から前記ビュアー板の断面内に入
    射後、前記ビュアー板上の写真フィルムに到達するよう
    に構成されている写真フィルム切断装置。
  6. 【請求項6】 前記光源は発光ダイオードである請求項
    1からのいずれか1項に記載の写真フィルム切断装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ビュアー板の前記一端には、前記下
    刃のエッジを形成する端面と平面視において一致するよ
    うに垂直に延びた第1端面と、前記光線が入射する端面
    側に傾斜するように前記第1端面から延びた第2端面と
    が設けられている請求項1から6のいずれか1項に記載
    写真フィルム切断装置。
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