JP3407308B2 - 楽音発生装置 - Google Patents

楽音発生装置

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JP3407308B2
JP3407308B2 JP05153392A JP5153392A JP3407308B2 JP 3407308 B2 JP3407308 B2 JP 3407308B2 JP 05153392 A JP05153392 A JP 05153392A JP 5153392 A JP5153392 A JP 5153392A JP 3407308 B2 JP3407308 B2 JP 3407308B2
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裕之 岩瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器の音源回路や
コンピュータ音楽等で用いる音源装置に係わり、キーオ
ンの入力により残響効果のある楽音を発生する楽音発生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、楽音に残響音を付加する方法とし
ては、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)と遅延用
RAMを用いた残響付加装置が提案されている。この残
響付加装置は高品質の残響音が得られる反面、回路構成
が大きく高価であるという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、簡単な構成
で高品質な残響音を得ることができる楽音発生装置を提
供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした請求項1の楽音発生装置は、音色毎に直接音
の波形データを記憶する第1記憶手段と、該第1記憶手
段から波形データを読み出して直接音の楽音信号を発生
する第1楽音発生手段と、音色毎に前記直接音に対応す
る残響音の波形データを記憶する第2記憶手段と、該第
2記憶手段から波形データを読み出して残響音の楽音信
号を発生する第2楽音発生手段と、音色に対応した遅延
時間をそれぞれ記憶する音色データ記憶手段と、キーオ
ンの入力時に前記第1楽音発生手段で任意の音色に対応
する直接音の楽音信号を発生するとともに該キーオンの
入力時より該音色に対応した遅延時間だけ遅延させて
記第2楽音発生手段で該音色に対応する残響音の楽音信
号を発生する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の楽音発生装置は、直接音の波形データ
を記憶する第1記憶手段と、該第1記憶手段から波形デ
ータを読み出して直接音の楽音信号を発生する第1楽音
発生手段と、前記直接音に対応する残響音の波形データ
を記憶する第2記憶手段と、該第2記憶手段から波形デ
ータを読み出して残響音の楽音信号を発生する第2楽音
発生手段と、前記直接音の楽音信号の発生から前記残響
音の楽音信号の発生までの遅延時間を任意に設定する遅
延時間設定手段と、キーオンの入力時に前記第1楽音発
生手段で直接音の楽音信号を発生するとともに、前記遅
延時間設定手段で設定された遅延時間だけ該キーオンの
入力時から遅延して前記第2楽音発生手段で残響音の楽
音信号を発生する制御手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0005】
【作用】本発明の楽音発生装置において、第1楽音発生
手段は第1記憶手段から波形データを読み出して直接音
の楽音信号を発生し、第2楽音発生手段は第2記憶手段
から波形データを読み出して第1楽音発生手段の直接音
に対応する残響音の楽音信号を発生する。
【0006】請求項1の制御手段は、キーオンの入力時
に第1楽音発生手段で任意の音色に対応する直接音の楽
音信号を発生するとともにこのキーオンの入力時より
音色に対応した遅延時間だけ遅延させて第2楽音発生手
段で該音色に対応する残響音の楽音信号を発生する。
た、請求項2の制御手段は、キーオンの入力時に第1楽
音発生手段で直接音の楽音信号を発生するとともに、遅
延時間設定手段で設定された遅延時間だけキーオンの入
力時から遅延して第2楽音発生手段で残響音の楽音信号
を発生する。
【0007】なお、残響音は初期反射音と後部残響音か
ら構成されるものでもよく、この初期反射音と後部残響
音の波形データを別の記憶手段に記憶し、初期反射音を
先に発生し、これに遅延して後部残響音を発生されるよ
うにすることもできる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の第1実施例の楽音発生装置の
ブロック図であり、この装置は、楽器から直に伝播され
る直接音、例えばホールの壁などで最初に反射して伝播
される初期反射音、反射を繰り返して伝播される後部残
響音の3種類の楽音の波形を合成して発音するものであ
る。
【0009】直接音波形メモリ11、初期反射音波形メ
モリ12、後部残響音波形メモリ13はROMで構成さ
れており、それぞれ、直接音の波形データ、初期反射音
の波形データ、後部残響音の波形データが記憶されてい
る。
【0010】これらの波形データは音色毎(例えば楽器
の種類に応じた音色や音高に応じた音色毎)にセットに
して記憶されており、音色に応じてそれぞれ対応する波
形データが読み出される。また、各波形データは一定周
期分のデータとされ、メモリのビット幅等に応じて最大
振幅を規格化した時系列なデータとして記憶されてい
る。
【0011】なお、これらの波形データとしては、例え
ば、直接音については楽音を無反響室でサンプリングし
た波形データを用い、初期反射音および後部残響音につ
いてはこの直接音の波形データから残響付加装置等で発
生した波形データなどを用いることができる。また、初
期反射音および後部残響音は、反響室でサンプリングし
た波形から直接音の波形成分を取り除くなど、実際のサ
ンプリング波形を加工して得ることもできる。
【0012】読出制御回路21,22,23は、直接音
波形メモリ11,初期反射音波形メモリ12,後部残響
音波形メモリ13から各波形データをそれぞれ独立に読
み出す回路であり、それぞれキーオン信号K1,K2,
K3のキーオンKONが入力されると各波形データの読
出しを開始し、読み出した波形データを振幅エンベロー
プジェネレータ(AEG)31,32,33にそれぞれ
出力する。
【0013】なお、読出制御回路21,22,23には
音色番号TNやキーコードKC等の情報が入力され、設
定された音色番号TNに対応する波形データの先頭アド
レスからデータを読み出す。また、キーコードKCに応
じて読出アドレスのアドレス間隔を制御し、キーコード
KCに応じた音高のピッチとなるように波形データを読
み出す。
【0014】AEG31,32,33は、例えばピアノ
の2段減衰の特徴を示すエンベロープ形状のエンベロー
プ値を時系列に発生し、このエンベロープ値を波形デー
タにそれぞれ乗算することにより、波形データを振幅制
御された楽音信号としてフィルタ回路41,42,43
に出力する。
【0015】また、AEG31,32,33にはキーオ
ン信号K1,K2,K3がそれぞれ入力されるととも
に、各エンベロープ形状(傾きやレベル等)はエンベロ
ープパラメータEPによってそれぞれ音色に応じて設定
され、キーオンKONの入力によりそれぞれエンベロー
プ値の発生を開始し、キーオフKOFFの入力によりエ
ンベロープ値を減衰させる。
【0016】フィルタ回路41,42,43は、それぞ
れ設定されたフィルタ特性に応じてそれぞれAEG3
1,32,33からの各楽音信号の周波数成分を制御
し、不要な周波数成分をカットした楽音信号をパンニン
グ回路51,52,53に出力する。なお、各フィルタ
回路41,42,43のフィルタ特性はフィルタ係数F
によってそれぞれ音色に応じて設定される。
【0017】パンニング回路51,52,53は、最終
的に発生される楽音の音像定位や音場の状態を制御する
ために、フィルタ回路41,42,43からの楽音信号
に対して左右両チャンネルについての音量や位相を設定
し、その左右両チャンネルの楽音信号wL,wRをそれ
ぞれ加算回路61,62に出力する。
【0018】なお、各パンニング回路51,52,53
における音量や位相はパンニングパラメータPPによっ
て音色に応じて設定され、例えばパンニング回路51の
設定により直接音の音像を明確にし、パンニング回路5
2,53の設定により初期反射音および後部残響音の音
像を拡散させる等の制御を行う。
【0019】加算回路61はパンニング回路51,5
2,53からの左チャンネルの楽音信号wLをそれぞれ
加算してD/Aコンバータ71に出力し、加算回路62
はパンニング回路51,52,53からの右チャンネル
の楽音信号wRをそれぞれ加算してD/Aコンバータ7
2に出力する。
【0020】D/Aコンバータ71,72は入力される
楽音信号をD/A変換し、サウンドシステム8L,8R
は増幅等を行ってそれぞれ左右の各チャンネルから楽音
を発生する。
【0021】キーオン信号発生部91は、この楽音発生
装置の用途に応じて、例えば、鍵盤、ギタータイプコン
トローラ、管楽器タイプコントローラ、シーケンサー等
の外部機器から入力されるMIDI信号の入力インター
フェース等で構成される回路であり、楽音を発生するタ
イミングでキーオンKON(“H”レベル)となり楽音
を消音するタイミングでキーオフKOFF(“L”レベ
ル)となるキーオン信号K0を出力する。
【0022】制御部92は、キーオン信号発生部91か
らのキーオン信号K0をそのままキーオン信号K1とし
て読出制御回路21およびAEG31に出力し、キーオ
ン信号K0を遅延時間D1 だけ遅延した信号をキーオン
信号K2として読出制御回路22およびAEG32に出
力し、さらに、キーオン信号K0を遅延時間D2 (D 2
>D1 )だけ遅延した信号をキーオン信号K3として読
出制御回路23およびAEG33に出力する。
【0023】すなわち、キーオン信号K1のキーオンK
ONとキーオフKOFFはキーオン信号K0と同時にな
り、キーオン信号K2のキーオンKONとキーオフKO
FFはキーオン信号K1(キーオン信号K0)よりD1
だけ遅延し、さらに、キーオン信号K3のキーオンKO
NとキーオフKOFFはキーオン信号K1よりD2 だけ
遅延したものとなる。
【0024】なお、これらのキーオン信号K2,K3
は、キーオン信号遅延部92aにおいて、キーオン信号
K0の入力により起動するカウンタで遅延時間D1 およ
び遅延時間D2 を計時することにより遅延して出力され
る。
【0025】また、この制御部92は、キーコードKC
と音色番号TNを読出制御回路21,22,23に出力
するとともに、音色に応じたエンベロープパラメータE
P、フィルタ係数FおよびパンニングパラメータPP
を、それぞれAEG31,32,33、フィルタ回路4
1,42,43およびパンニング回路51,52,53
に出力する。
【0026】操作スイッチ93は、音色の選択や遅延時
間D1 ,D2 を設定するための操作子である。また、音
色データメモリ94はRAMで構成されており、操作ス
イッチ93の操作により設定された遅延時間D1 ,D2
は設定された音色に対応付けて音色データメモリ94記
憶される。
【0027】なお、前記エンベロープパラメータEP等
の各パラメータは音色に対応させて制御部92の図示し
ないROMに記憶されており、設定された音色に応じた
パラメータが音色データメモリ94に読み出されて各部
に設定される。また、この音色データメモリ94の内容
はバッテリーバックアプ等により保持される。
【0028】以上の構成により、キーオン信号発生部9
1でキーオンKONが発生されると、先ず直接音波形メ
モリ11の直接音の波形データの読出しが開始され、こ
のキーオンKONからD1 だけ遅延して初期反射音波形
メモリ12の初期反射音の波形データの読出しが開始さ
れ、さらに、キーオンKONからD2 だけ遅延して後部
残響音波形メモリ13の後部残響音の波形データの読出
しが開始される。
【0029】読み出された各波形データは、AEG3
1,32,33、フィルタ回路41,42,43、パン
ニング回路51,52,53を介して楽音信号として加
算回路61,62に入力され、この加算回路61,62
で合成(加算)された左右両チャンネルの楽音信号によ
り、D/Aコンバータ71,72およびサウンドシステ
ム8L,8Rを介して楽音が発生される。
【0030】これにより、例えば図2に示したように、
キーオンオンKONで立ち上がってキーオフKOFFで
減衰する直接音と、この直接音よりも立上りと減衰がそ
れぞれD1 およびD2 ずつ遅延した初期反射音および後
部残響音の各楽音を合成した音が発生される。なお、各
楽音のエンベロープ形状は図のように各楽音に応じて設
定されており、例えば後部残響音のエンベロープ形状で
は、立上り部(アタック部)および減衰部(リリース
部)の傾きが緩やかになっている。
【0031】図3は本発明第2実施例の楽音発生装置の
ブロック図であり、図1の第1実施例におけるキーオン
信号発生部91をキーオンイベント発生部91aおよび
キーオンオフイベント発生部91bに代え、制御部92
を制御部92' に代えたものである。なお、図3におい
て、図1と同じ要素には同符号を付記してその説明は省
略する。
【0032】図3において、キーオンイベント発生部9
1aとキーオフイベント発生部91bは第1実施例のキ
ーオン信号発生部91と実質的に同等のものであり、制
御部92' においてキーオンKONとキーオフKOFF
を個別に制御するためにこれらのキーオンKONとキー
オフKOFFをそれぞれ個別に出力する。
【0033】制御部92' はキーオン遅延部92a' と
キーオフ遅延部92b' を備えており、操作スイッチ9
3により、音色の他にキーオン遅延部92a' に遅延時
間D 1 ,D2 を設定できるとともにキーオフ遅延部92
b' に遅延時間D3 ,D4 を設定できるようになってい
る。
【0034】制御部92' は、キーオンイベント発生部
91aからのキーオンKONとキーオフイベント発生部
91bからのキーオフKOFFを第1実施例と同様にそ
のままキーオン信号K1として読出制御回路21および
AEG31に出力する。
【0035】ここで、キーオンオン遅延部92a' はキ
ーオンイベント発生部91aからのキーオンKONを遅
延時間D1 および遅延時間D2 だけそれぞれ遅延し、キ
ーオンオフ遅延部92b' はキーオフイベント発生部9
1bからのキーオフKOFFを遅延時間D3 および遅延
時間D4 だけそれぞれ遅延する。
【0036】そして、制御部92' は、D1 だけ遅延し
たキーオンKONとD3 だけ遅延したキーオフKOFF
をキーオン信号K2として読出制御回路22およびAE
G32に出力し、さらに、D2 だけ遅延したキーオンK
ONとD4 だけ遅延したキーオフKOFFをキーオン信
号K3として読出制御回路23およびAEG33に出力
する。
【0037】これにより、例えば図4に示したように、
直接音の立ち上がりに対して初期反射音の立ち上がりは
1 遅れ、後部残響音の立ち上がりはD2 遅れる。ま
た、直接音の減衰開始に対して初期反射音の減衰開始は
3 遅れ、後部残響音の減衰開始はD4 遅れる。
【0038】すなわち、この実施例では、初期反射音と
後部残響音のキーオフの遅延時間も設定できるようにな
っている。これにより、第1実施例よりエンベロープ形
状を自由に変化させることができ、残響効果をさらに高
めることが可能となる。
【0039】図5は本発明第3実施例の楽音発生装置の
ブロック図であり、第1実施例と同じ要素には同符号を
付記してその説明を省略する。また、第1実施例と同様
の機能を有するブロックには図1の符号の10の桁の数
字を図5において符号として付記してある。さらに、こ
の第3実施例の装置は、時分割多重化処理により16の
発音チャンネルで同時発音可能なように構成されたもの
で、各発音チャンネル番号に対応する数字を各ブロック
の符号に添字として付記してある。
【0040】この第3実施例の装置は、初期反射音と後
部残響音とをそれぞれ複数の系列で発生し、これら各系
列の楽音の立ち上がりをずらすことにより初期反射音と
後部残響音の密度を制御できるようにしたものである。
【0041】波形メモリ1はROMで構成されており、
直接音の波形データ、初期反射音の波形データ、後部残
響音の波形データが予め設定された記憶領域に記憶され
ている。
【0042】各発音チャンネルの読出制御回路2、AE
G3、フィルタ回路4およびパンニング回路5はそれぞ
れ時分割動作を行い、これらの回路は対応する発音チャ
ンネルのタイムスロットにおいて前記第1実施例の各回
路と同様に機能する。そして、各波形データの読出し、
エンベロープの付与、周波数の制御およびパンニングの
制御をそれぞれ行って各発音チャンネルの楽音信号を左
右両チャンネルの加算器61' ,62' に出力する。
【0043】加算器61' ,62' は、左右両チャンネ
ル毎に16の発音チャンネルの楽音信号を加算して、そ
れぞれ左チャンネルの楽音信号と右チャンネルの楽音信
号を出力し、D/Aコンバータ71,72およびサウン
ドシステム8L,8Rを介して楽音を発生する。
【0044】制御部100は、16の発音チャンネルの
時分割動作と同期して動作し、各発音チャンネルのタイ
ムスロットに応じて、そのタイムスロットに対応する発
音チャンネルの回路にキーオン信号K1,K2,K3,
…、音色番号TN、キーコードKCおよびパラメータを
それぞれ出力する。
【0045】なお、制御部100は、AEG3でエンベ
ロープ値が“0”になった発音チャンネルを空きチャン
ネルとして設定し、キーオン信号発生部91からキーオ
ンKONが入力されると、先ず、空きチャンネルで発音
割当をおこない、割り当てたチャンネルに直接音、複数
系列の初期反射音および後部残響音をそれぞれ対応させ
て、その発音チャンネル番号と対応する楽音の種類を記
憶することにより、各タイムスロットに応じた上記時分
割動作を制御する。
【0046】制御部100は、キーオン信号発生部91
からのキーオン信号K0をそのままキーオン信号K1と
して出力し、第1キーオン遅延部100aにおいて、キ
ーオン信号K0を遅延時間D1 だけ遅延した信号をキー
オン信号K2、キーオン信号K0を遅延時間D2 だけ遅
延した信号をキーオン信号K3としてそれぞれ出力す
る。
【0047】また、第2キーオン遅延部100bにおい
て、キーオン信号K2を遅延時間D 5 だけ遅延した信号
をキーオン信号K4、キーオン信号K3を遅延時間D6
だけ遅延した信号をキーオン信号K5として出力し、さ
らに、このキーオン信号K5を遅延時間D6 だけ遅延し
た信号をキーオン信号K6として出力する。なお、各遅
延時間D1 ,D2 ,D5 ,D6 は操作スイッチ93の操
作により設定され、音色に対応付けて音色データメモリ
94記憶される。
【0048】ここで、キーオン信号K1は直接音、キー
オン信号K2は第1初期反射音、キーオン信号K3は第
1後部残響音、キーオン信号K4は第2初期反射音、キ
ーオン信号K5は第2後部残響音、キーオン信号K6は
第3後部残響音に、それぞれ発音割当時に対応付けられ
ており、各キーオン信号K1〜K6は対応する楽音要素
に設定されたタイムスロットの発音チャンネル(読出制
御回路2およびAEG3)に出力される。
【0049】これにより、所定の発音チャンネルから
は、例えば図6に示したように、キーオンオンKONで
立ち上がってキーオフKOFFで減衰する直接音、この
直接音よりも立上りと減衰がそれぞれD1 およびD2
つ遅延した第1初期反射音および第1後部残響音、この
第1初期反射音よりも立上りと減衰がD5 だけ遅延した
第2初期反射音、第1後部残響音よりも立上りと減衰が
6 だけ遅延した第2後部残響音、および、第2後部残
響音よりも立上りと減衰がD6 だけ遅延した第3後部残
響音の各楽音信号がそれぞれ発生され、これらの楽音信
号が合成されて発音される。
【0050】なお、図6の第1初期反射音と第2初期反
射音とのエンベロープ形状、第1後部残響音と第2後部
残響音および第3後部残響音の各エンベロープ形状はそ
れぞれ同じ形状のものになっているが、異なっていても
よい。また、第3後部残響音のように、初期反射音や後
部残響音は三段以上遅延させてこれらを合成するように
してもよい。
【0051】この実施例によれば、初期反射音や後部残
響音の密度を制御できるので、さらに残響効果を高める
ことが可能になる。
【0052】以上各実施例によれば、キーオンを遅延す
るという制御だけで初期反射音や後部残響音の残響音が
直接音より遅延して発音される。また、遅延時間が設定
可能になっているので所望に応じて残響効果を調節する
こともできる。
【0053】なお、上記の実施例では初期反射音と後部
残響音を異なる波形データで発生するようにしている
が、この初期反射音と後部残響音を一つにまとめた波形
データを用いるようにしてもよい。また、遅延時間は音
色等に応じて予め設定された値であってもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の楽音発生
装置によれば、音色毎に、直接音の波形データとこの直
接音に対応する残響音の波形データをそれぞれ記憶し
ておき、キーオンの入力時に任意の音色に対応する直接
音の楽音信号を発生するとともに、このキーオンの入力
時より該音色に対応した遅延時間だけ遅延させて該音色
に対応する残響音の楽音信号を発生するようにしたの
で、簡単な構成で高品質な残響音を得ることができる。
また、請求項2の楽音発生装置によれば、キーオンの入
力時に直接音の楽音信号を発生するとともに、遅延時間
設定手段で設定された遅延時間だけ該キーオンの入力時
から遅延して残響音の楽音信号を発生するようにしたの
で、簡単な構成で高品質な残響音を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の楽音発生装置のブロック
図である。
【図2】第1実施例における楽音信号の一例を示す図で
ある。
【図3】本発明の第2実施例の楽音発生装置のブロック
図である。
【図4】第2実施例における楽音信号の一例を示す図で
ある。
【図5】本発明の第3実施例の楽音発生装置のブロック
図である。
【図6】第3実施例における楽音信号の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】 1…波形メモリ、2,21,22,23…読出制御回
路、3,31,32,33…AEG、61,62…加算
回路、92,92' ,100…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/00 G10K 15/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音色毎に直接音の波形データを記憶する
    第1記憶手段と、 該第1記憶手段から波形データを読み出して直接音の楽
    音信号を発生する第1楽音発生手段と、音色毎に 前記直接音に対応する残響音の波形データを記
    憶する第2記憶手段と、 該第2記憶手段から波形データを読み出して残響音の楽
    音信号を発生する第2楽音発生手段と、音色に対応した遅延時間をそれぞれ記憶する音色データ
    記憶手段と、 キーオンの入力時に前記第1楽音発生手段で任意の音色
    に対応する直接音の楽音信号を発生するとともに該キー
    オンの入力時より該音色に対応した遅延時間だけ遅延
    せて前記第2楽音発生手段で該音色に対応する残響音の
    楽音信号を発生する制御手段と、 を備えたことを特徴とする楽音発生装置。
  2. 【請求項2】 直接音の波形データを記憶する第1記憶
    手段と、 該第1記憶手段から波形データを読み出して直接音の楽
    音信号を発生する第1楽音発生手段と、 前記直接音に対応する残響音の波形データを記憶する第
    2記憶手段と、 該第2記憶手段から波形データを読み出して残響音の楽
    音信号を発生する第2楽音発生手段と、 前記直接音の楽音信号の発生から前記残響音の楽音信号
    の発生までの遅延時間を任意に設定する遅延時間設定手
    段と、 キーオンの入力時に前記第1楽音発生手段で直接音の楽
    音信号を発生するとともに、前記遅延時間設定手段で設
    定された遅延時間だけ該キーオンの入力時から遅延して
    前記第2楽音発生手段で残響音の楽音信号を発生する制
    御手段と、 を備えたことを特徴とする楽音発生装置。
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