JP3407003B2 - ネットワーク通貨システム及び管理方法 - Google Patents

ネットワーク通貨システム及び管理方法

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JP3407003B2 JP20440596A JP20440596A JP3407003B2 JP 3407003 B2 JP3407003 B2 JP 3407003B2 JP 20440596 A JP20440596 A JP 20440596A JP 20440596 A JP20440596 A JP 20440596A JP 3407003 B2 JP3407003 B2 JP 3407003B2
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  • Telephonic Communication Services (AREA)
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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新たに定義したネ
ットワーク通貨を用いるネットワーク通貨システム及び
管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の通信ネットワークサービスは、予
め定められた通信機能を所定品質によって提供し、それ
に対する対価をユーザがネットワークサービス提供者に
支払うものである。サービス契約、特に、料金に関して
はその内容が厳格に定められている。実際料金をしばし
ば変更することは困難かつサービスの安定性から好まし
くない。さらに、時々刻々のトラヒックやネットワーク
の条件に応じた料金体系は、料金の透明性の点でその条
件を加入者が確認できる必要があることから、変更する
ことが非常に難しい。一方、通信ネットワークサービス
は、他の加入者の使用状況やネットワークのその時々の
状況に応じ、若干の品質等の差異を生じている。なお通
常は、若干品質が劣っても、それは所定の品質基準を満
足している。これらの差異は、同一料金を支払う通信や
加入者間にも生じる。また、加入者にとっては、料金割
引きは最も強い欲求である。従って、従来の意味でいう
料金とは違う形で、料金割引きや多様な料金制度を容易
かつダイナミックに提供し、加入者に当該ネットワーク
サービスを使う動機づけをより強く行う方法が必要とさ
れる。さらに、最適にネットワーク資源の割引きを行っ
ても、その後の状況の変化で、最適割当てから離れ、再
割当てを行いたいという欲求がネットワークから生じる
ことがある。あるいは、加入者間で、割当リソースを融
通したいという状況を生じることがある。こうした一種
の取引行為を、通常の料金/課金という形でなく、中間
的な媒介を用意することで、サービス対サービスの物々
交換のようなものを実現することが考えられる。実際、
通信以外では、「物々交換」、「有価証券による取引
き」から、「利用する毎に貰える割引券」、「何回か利
用すると貰える商品引換券」といった形態まで多様な取
引とそれに伴うサービス形態がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、加入者のニーズ
としては、様々なネットワークサービスの実現とそれに
伴う多様な料金割引きの実現がある。しかしながら、料
金体系を過剰に複雑化することは、サービスに対する理
解を難しくするので好ましくない。一方、ネットワーク
サービス事業者は柔軟で多様な料金制度や料金サービス
を容易に実現したい。また、それによって再び当該ネッ
トワークサービスを加入者に利用させる動機づけができ
ることが望ましい。こうした要望に対し直接料金体系の
柔軟性で対応することは困難である。また同一の料金水
準内でも確率的な品質差異は生じ、これに対しても何ら
かの処理を行いたいケースがある。さらに、ネットワー
クサービスの品質、性能は、加入者行動に依存するが、
ネットワークに対して協力的加入者を奨励し、そうでな
い加入者にはペナルティを与えられることはネットワー
クサービス提供事業者にとって好適である。しかし、直
接料金体系でそのような処理を行うことは過激である。
本発明の目的は、このような問題点を改善し、料金体系
を変更することなく、自由かつ柔軟に、各種サービスを
提供することにある。また本発明は、ネットワーク全体
の利益のために協力的な加入者に対して、一種の報酬を
提供し、加入者のネットワークに対する協力の動機づけ
を行い、品質、性能特性を改善することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、直接料金という形態でなく、種々のネ
ットワークサービスと交換可能なネットワーク通貨とい
う概念を導入する。ネットワーク通貨の残高を加入者毎
に管理し、その残高を各種サービスの利用時には払い出
し、ネットワークに対する協力等があった時には、ネッ
トワークが加入者に支支払うことで従来の固定的な料金
に対してより柔軟で多様な通信サービスを提供する。ま
たネットワーク通貨を仲立ちにして、加入者間や加入者
とネットワーク間のネットワーク資源融通等の取引き、
交渉行為を行う。ネットワークサービス提供事業者に
は、「当該ネットワークの利用権」であるネットワーク
通貨の払い出しは、同ネットワークを使わない限り行わ
れないため、加入者囲い込み効果も期待できる。例え
ば、輻輳時に、再呼を制御した加入者には、その協力費
をネットワークが払い出し、再呼が多い加入者には、ネ
ットワーク通貨を払い出させることで、再呼抑止を奨励
し、輻輳の軽減を図る。また、別の例としては、特定の
回線群を使用している呼を迂回、再設定し、それによっ
て生じた空き回線に対し、同回線群を使うことが必須の
呼を設定する。これに際し、迂回、再設定された呼の加
入者には、協力費に対応するネットワーク通貨をネット
ワークが払い出すことで、ネットワークに対する加入者
の協力を奨励する。また、別の例としては、ネットワー
ク資源が見出せない時、ネットワーク通貨で幾ら支払う
ので所要ネットワーク資源を譲渡されたしという交渉を
加入者からネットワークに依頼する。求めるネットワー
ク資源を使用する加入者に対し、ネットワークは、「幾
らネットワーク通貨を支払うのでネットワーク資源を譲
渡して欲しい」と交渉する。交渉成立時には、これらの
加入者に対してネットワーク通貨残高を更新する。これ
は、ネットワーク通貨に基づくユーザ間ネットワーク資
源取引である。ネットワーク通貨は、料金体系と独立に
設定でき、より柔軟なサービスを提供することができ
る。さらに別の例としては、ある加入者が非優先クラス
で、ネットワーク資源を要求し、得られない時、ネット
ワーク通貨を払って、優先クラス枠のネットワーク資源
を得るものである。これは、ネットワーク通貨による優
先クラスの取引きである。次の例は、「福引き」を行い
当選者にはネットワーク通貨を与えるものである。これ
は一種の割引きサービスであるが、ネットワークサービ
ス等と交換可能な商品券を景品とすることに当たる。最
後の例としては、料金請求額の多い加入者にネットワー
ク通貨を与えるもので、これは一種の大口割引きであ
る。なお、上記ネットワーク通貨の代わりに料金(請求
額)を用い、料金センタの処理にて、料金体系の中で加
入者に対する請求額を直接増減して清算する方法もあ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を含む実施例を示すこ
とにより、本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施例)本実施例は、輻輳時におけるネットワ
ーク通貨の適用例である。ネットワークに、処理能力以
上のトラヒックが加わった場合、輻輳状態となる。この
時、輻輳の拡大の大きな原因は加入者の再呼である。輻
輳対象に対する呼は「混雑しているので後ほどお掛け直
し下さい」といったトーキーに接続されるが、加入者は
再呼を繰り返すため、輻輳状態は容易に解消されない。
本実施例では、輻輳対象に対する再呼を行わなかった加
入者に対し、奨励金としてネットワーク通貨の払い出し
を行い、輻輳対象への呼に対しては加入者からネットワ
ーク通貨を徴収することで、再呼を抑止し、輻輳の軽減
及び早期の回復を実現する。図1は本実施例の対象ネッ
トワークである。交換機104,105は回線で結ば
れ、また加入者回線を介して加入者(端末)101〜1
03を収容している。これらの交換機は信号回線を介し
て、ネットワーク制御センタ106と結ばれている。な
お「101」、「102」、「103」はそれぞれ加入
者101,102,103の加入者IDを示す。ネット
ワーク通貨センタ107は、信号回線を介して交換機1
04と結ばれている。なお、本実施例のネットワーク通
貨センタ機能が交換機104に収容されている形態も考
えられる。これは以下の説明から容易に類推できるの
で、説明を省略する。また輻輳の検出、規制、解除は従
来技術にて行うものとする。今、加入者103またはそ
れを含む地域への着信輻輳を交換機105で検出し、ネ
ットワーク制御センタ106へ通知する。同センタで
は、交換機104に対し、輻輳加入者103あるいは輻
輳地域交換機105への呼を規制するように信号回線を
通じ命令する。例えば、加入者101が輻輳加入者10
3に対する通信を行ったとする。この時、交換機104
は規制対象の呼であることを認識し、同呼を規制すると
共に、交換機104内に記憶されたテーブル(図2)
に、規制対象(この場合は加入者103)と発加入者I
D(この場合は101)を登録し、そのテーブルの再呼
回数の初期値「0」を設定する。以後、交換機104
は、輻輳対象への発呼時、その呼を規制すると共に、上
記テーブルを参照し、再呼であれば(すなわち同じ対象
への呼であれば)、再呼回数を「+1」する。さらに、
輻輳が収まったことを交換機105により検出し、それ
をネットワーク制御センタ106へ信号回線を通じて通
知する。同センタは、交換機104へ輻輳規制の解除を
通知する。
【0006】交換機104では、輻輳規制を解除すると
共に、図2のテーブルに基づき以下の処理を行う。 (1)予め定められた図3(a)のパケットペイロード
を持つパケットを、図2のテーブルに記載の発加入者I
D毎に作成する。パケット種別領域に「清算」と書く。 (2)当該パケットとの加入者ID領域に図2のテーブ
ルの発加入者IDを入れる。 (3)図2のテーブルで、当該発加入者の再呼回数が
「0」であれば、ネットワーク通貨清算額欄に、予め定
められた額「a」を入れ、再呼回数が「n」であれば同
欄に、予め定められた再呼1回当たりのペナルティー額
「b」を用いて「−bn」を設定する。 (4)このパケットを信号回線にてネットワーク通貨セ
ンタ107に送る。同センタには、図5に示すように、
信号回線を通じて交換機とパケットを送受するパケット
送受信装置501,504がある。受信されたパケット
はプロセッサ502により処理される。処理された結果
によりメモリ503に記憶された加入者毎のネットワー
ク通貨残高(図4)が更新される。具体的には、図5の
パケット受信装置501で受信し、プロセッサ502で
加入者IDと清算額を認識し、その加入者に対応するネ
ットワーク通貨残高(図4のような内容がメモリ503
に記憶されている)を、清算額が「a」であれば「a」
だけ増加し、「−bn」であれば「−bn」分減少させ
て、メモリ503で記憶する。次に、プロセッサ502
は、更新されて記憶されたネットワーク通貨残高の通知
パケット(図3(b))をその加入者に対して作成す
る。この場合、パケット種別は「通知」、知らせるべき
加入者のIDを対象加入者ID領域に入れ、更新された
ネットワーク通貨残高をネットワーク通貨額領域に入れ
る。作成されたパケットは、パケット送信装置504を
介し、信号回線を経て、交換機104から加入者(例え
ば図1の101)へ送られる。
【0007】図6に輻輳発生から規制中までのフローチ
ャートを示す。輻輳発生(ステップ601)に対し、例
えば交換機105で、輻輳を検出する(ステップ60
2)。検出がネットワーク制御センタ106へ通知さ
れ、同センタは交換機へ輻輳規制を指示する(ステップ
603)。各交換機、例えば交換機104は輻輳規制を
実行する(ステップ604)。ここで、例えば加入者1
01から輻輳対象への発呼があったとする(ステップ6
08)。同呼は輻輳規制対象であると認識した交換機
は、図2に示したテーブル上で、発加入者ID(例えば
101)と規制対象(例えば103)に合致する行があ
るか探す(ステップ605)。あった場合(ステップ6
06のYES)、その呼は再呼であるので再呼回数を
「1」増加させる(ステップ609)。なければ(ステ
ップ606のNO)、その発加入者IDと規制対象をも
つ行を追加し、再呼回数の初期値「0」を設定する(ス
テップ607)。
【0008】図7に輻輳終了時のフローチャートを示
す。輻輳終了(ステップ701)を、例えば交換機10
5で検出し(ステップ702)、それをネットワーク制
御センタ106へ通知する。同センタは輻輳規制解除を
各交換機へ指示する(ステップ703)。例えば交換機
104では、輻輳規制解除すると共に(ステップ70
4)、同交換機が保持していた図2のテーブル上で、規
制対象の項目が、今回輻輳規制解除となったもの(例え
ば103)と同じである行を一つずつ読み出すと共に削
除し(ステップ705)、以下の処理を該当行がなくな
るまで行う(ステップ706)。すなわち、交換機10
4は、図3(a)の清算パケットをその行の発加入者対
応に作成し、ネットワーク通貨センタ106へ送信する
(ステップ707)。ネットワーク通貨センタ106
は、同パケットを受信し(ステップ708)、同パケッ
トから加入者IDとネットワーク通貨清算額を読み出す
(ステップ709)。同センタの有する図4のネットワ
ーク通貨残高テーブル上で、その加入者IDを持つ行を
探し、その清算額に基づいてネットワーク通貨残高を更
新する(ステップ710)。さらにその加入者に対し、
図3(b)の通知パケットを作成し、送ることで新たな
ネットワーク通貨残高を通知する(ステップ711)。
なお、本実施例では着信輻輳に基づいて述べたが、発信
輻輳、中継輻輳も容易に類推できる。また、課金で対応
することも基本的には可能であり、この場合は、料金セ
ンタとネットワーク通貨センタを、料金とネットワーク
通貨を、それぞれ置換して構成する。本実施例では、課
金で対応した場合、再呼抑止奨励金取得を目的として、
故意に輻輳となりそうな対象に対し、第1試行呼を生じ
させる悪意の加入者もあることを考慮して、ネットワー
ク通貨を用いた。
【0009】(第2の実施例)図8は本実施例のネット
ワーク構成を示す。交換機801〜803があって、交
換機間には回線810〜812が張られている。各交換
機には加入者(端末)804〜809が収容されてい
る。なお、「804〜809」はそれぞれ加入者804
〜809の加入者IDを示す。今、加入者804,80
5間の通信をするため、交換機801,802間の回線
810を使って呼を設定しているとする。ここで、加入
者806,809間の通信要求が生じたとする。回線8
10は使用中なので、回線811,812を使い、交換
機803を介して呼を設定することが考えられる。ここ
で、加入者804,805間の呼は、例えば情報転送遅
延要求が厳しく、2リンク接続は非許容、1リンク接続
のみ可であったとする。従来であれば、加入者806,
809間の呼は呼損である。なお、当初から、2リンク
接続可能な呼である回線804,805間の呼を、回線
811,812を使って接続しておくことも考えられ
る。しかしこうすると、加入者808,809間や加入
者806,807間の呼の要求には答えられなくなるた
め、これは適当でない。本実施例では、既に設定中の呼
(加入者804,805間)を、加入者806,809
間の1リンク接続要求が生じた時点で、回線811,8
12を介して接続し直すこととする。この際生じる可能
性のある当該呼に対する瞬断や、品質低下(許容範囲内
ではあるが実際に受けている1リンク接続の品質より若
干低下すると考えられる)に対し、ネットワーク通貨を
ネットワークが払い出すことで、加入者側がその変更を
承認するように動機づけを行う。なお、実際の課金を減
ずることも考えられる。しかし、当該呼に対する課金は
本来経由リンク数に依存せず、共に回線810が加入者
806,809間の呼に占有されていた場合は、同一料
金で回線811,812の2リンク接続であったことを
考慮すると、課金で対応するのは適当でない。また本実
施例は、専用線に対する実施例としても適用可能であ
る。また、呼の再設定自体は従来技術である。
【0010】図9に本実施例のフローチャートを示す。
なお、本実施例で用いるパケットの構成は第1の実施例
(図3)と同様である。本実施例では、既に、加入者8
04,805間には、回線810を介して呼が設定され
ているとする。今、加入者806,809間に呼の接続
要求があったとする(ステップ901)。これは発側加
入者交換機802が発信加入者806よりSETUP信
号を受信することで検出する。SETUP信号中に1リ
ンク接続等の品質/接続要求クラスが記載されている。
交換機802は、回線810を捕捉しようとするが会話
中であることを検出する(ステップ902)。1リンク
接続する必要があることから、交換機802は、その回
線を捕捉中の非1リンク接続要求呼を抽出し(ステップ
903)、その呼を迂回させ、新規接続要求呼を設定し
ようとする。そこで、抽出された、例えば加入者80
4,805間の発着加入者に対し、呼の再設定をする旨
通知する再設定要求パケットを作成し、送信する(ステ
ップ904)。そのパケットのIDを保持しておく。次
に交渉パケット(図3(c))を生成し、送信する(ス
テップ905)。発信加入者向けの交渉パケット内加入
者ID領域には、当該発信加入者ID、ネットワーク通
貨額領域には、交渉を受け入れ(すなわち2リング接続
となるように再設定され)る場合に、その発信加入者が
得られる予め定められた一定額を入れ、交渉内容領域に
保持してあったパケットIDを入れる。着信加入者向け
の交渉パケット内の加入者ID領域には当該着信加入者
ID、ネットワーク通貨額領域には交渉受入れ時に、そ
の着信加入者が得られる予め定められた一定額を入れ、
交渉内容領域に保持してあったパケットIDを入れる。
発着信加入者は、再設定要求パケットを受信し(ステッ
プ906)、交渉パケットを受信する(ステップ90
7)。この後、交渉成立/不成立を、パケットを生成、
送信することで伝える。発信(着信)加入者は、交渉に
不満足な場合は再設定不可応答パケットを作成し、送信
する(ステップ919)。次に図3(c)のパケット種
別領域を交渉不成立とし、加入者ID領域には自ID、
ネットワーク通貨額領域にはネットワーク(交換機)か
ら通知された清算額を記載し、交渉内容領域には受信し
た交渉パケットIDを入れ、交渉相手である交換機80
2へ送信する(ステップ920)。同パケットを受信し
た交換機802は、発信加入者806に対しRELEA
SE信号を送信することで当該呼を呼損とする(ステッ
プ921)。交渉に満足な場合は、再設定応答パケット
を作成し、交換機802へ送信する(ステップ90
8)。次に図3(c)のパケット種別領域を交渉成立と
し、その他は交渉不成立の場合と同様にして、交渉相手
である交換機802へ送信する(ステップ909)。発
着両加入者からの再設定応答パケットと交渉成立パケッ
トを交換機802が受信した場合(ステップ910,9
11)、抽出した当該呼の再設定を行う(ステップ91
2)。なお、一方でも不成立の場合にはステップ916
へ進む。ステップ912の処理は、具体的には、発信交
換機801へ再設定を起動し、交換機801が交換機8
03を介して交換機802(すなわち回線811,81
1)に接続し、設定してあった回線810上の呼を解放
する。
【0011】次に回線810が空いたので、交換機80
2は新規接続要求呼(すなわち加入者806,809
間)の呼設定を行う(ステップ913)。具体的には、
次位交換機801及び着信加入者809を起動し、応答
信号を受信する。次に、交渉成立に対応する処理を行
う。交換機802は、交渉時に成立した内容を、清算パ
ケットを生成することでネットワーク通貨センタ813
に通知する(ステップ914)。清算パケットは発信加
入者及び着信加入者に各一つずつ、計二つ生成する。加
入者ID領域にはその発信加入者または着信加入者、ネ
ットワーク通貨清算額は交渉時に発信加入者及び着信加
入者に示した額を記載する。このパケットは信号回線を
介してネットワーク通貨センタ813へ送られる。なお
ネットワーク通貨センタ813の構成は第1の実施例
(図5)と同様である。同センタはそのパケットをパケ
ット受信装置501で受信し(ステップ915)、加入
者ID、清算額をプロセッサ502で読み出す(ステッ
プ916)。読み出した加入者IDをメモリ503にあ
るネットワーク通貨残高テーブル(図4と同様)上で探
し、そのIDを持つ行のネットワーク通貨残高の値を、
受信したパケットのネットワーク通貨額領域に記載され
た清算額の分だけ増加させ記憶する(ステップ91
7)。次にプロセッサ502によりそのIDを持ち、ネ
ットワーク通貨額領域の値を、新たに記憶されたそのI
Dに対するネットワーク通貨残高の値として記載した通
知パケットを作成し、そのIDの加入者(発信加入者/
着信加入者)に送信する(ステップ918)。これによ
り、加入者にネットワーク通貨残高が更新されたことが
通知される。
【0012】(第3の実施例)本実施例は、コネクショ
ンに割当てられた帯域を増減させる場合のネットワーク
通貨の適用例である。図10に基づき本実施例を述べ
る。ネットワーク通貨センタ1008の構成は第1の実
施例(図5)と同じである。交換機1005,1006
間にはパス1007が設定されており、そのパスには端
末1001,1002間のコネクションと端末100
3,1004間のコネクションが設定されている。各コ
ネクションには帯域が定義されており、パス中に収容さ
れた全コネクションの帯域の和はパスの帯域を超えるこ
とができない。なお、「1001〜1004」それぞれ
端末1001〜1004の加入者IDを示す。今、端末
1001,1002間のコネクションの帯域増大要求が
生じたとする。仮に、端末1003,1004間のコネ
クションの帯域によってパス中の帯域が使用されている
ため、端末1001,1002間の帯域増大要求が満足
できないとする。この時、端末1003,1004間の
コネクションの帯域を可能なら削減し、端末1001,
1002間のコネクションの帯域増大要求を満足させた
い。なお、帯域の増減自体は従来技術の範囲である。
【0013】図11のフローチャートによって本実施例
を述べる。帯域増加要求が生じた端末1001は、「端
末1001,1002間のコネクションの帯域を増加量
Aだけ増加させる」ことを要求するパケットを作成し、
交換機1005に対して送信すると共にそのパケットI
Dを保持する(ステップ1101)。次に交渉パケット
を、加入者IDを自ID、ネットワーク通貨清算額を帯
域増加交渉成立時に払い出す額とし、交渉内容領域には
上記保持したパケットIDを記載して作成し、交換機1
005に対して送信する(ステップ1102)。上記帯
域増加要求パケット及び交渉パケットを交換機1005
は受信する(ステップ1103,1104)。交換機1
005はその帯域増加要求パケットに基づき、「端末1
001,1002間のコネクションの帯域をAだけ増加
させることが可能か」を判定するため、パス内の空き帯
域検索等を行い増加不可であることを認識する(ステッ
プ1105)。なお、増加可能ならばステップ110
9,1120の処理を行い終了するが、この処理は、従
来技術の範囲である。ステップ1105にて交換機10
05は、上記Aだけ帯域増加させるためには、パス10
07を共有するコネクションの帯域削減が必要であるこ
とを認識し、帯域削減交渉の相手として端末1003,
1004間のコネクション(実体は端末1003,10
04)を抽出する(ステップ1106)。両端末に対し
て、端末1003,1004間のコネクションの帯域削
減を要求するパケットを作成し、送信すると共に、その
パケットIDを保持する(ステップ1107)。次に両
端末に対して、加入者ID領域に両端末ID(1003
または1004)、ネットワーク通貨額領域に同コネク
ションの帯域削減に応じた場合のネットワーク通貨増加
額、交渉内容領域に上記保持したパケットIDを記載し
て作成し送信する(ステップ1108)。両端末100
3,1004は、帯域削減パケットと交渉パケットを受
信する(ステップ1109,1110)。帯域削減不可
である場合は、端末1003,1004は帯域削減不可
応答パケットを作成し、交換機1005に対して送信す
る(ステップ1131)。次に交渉不成立パケット(パ
ケット種別=交渉不成立、加入者ID=自ID(100
3または1004)、ネットワーク通貨額=交渉成立時
の清算額、交渉内容=帯域削減交渉パケットID)を作
成し、交換機1005に対して送信する(ステップ11
32)。交換機1005は、帯域削減不可応答パケット
及び交渉不成立パケットを受信し(ステップ1133,
1134)、これによって端末1001,1002間の
帯域増加要求は果たせないことを知り、帯域増加応答パ
ケットを作成し、帯域増加要求元である端末1001へ
送信する(ステップ1135)。さらに、交渉不成立パ
ケット(パケット種別=交渉不成立、ネットワーク通貨
額=交渉成立時の清算額、加入者ID=交渉要求端末1
001、交渉内容=帯域増加交渉パケットID)を作成
し、端末1001へ送信する。これによって端末100
1は帯域増加要求が満足させられないことを知る。な
お、上記端末1003,1004の少なくとも一方が帯
域削減不可、交渉不成立なら、帯域削減不可、交渉不成
立とする。
【0014】一方、帯域削減が可能な場合、端末100
3,1004は帯域削減応答パケットを作成し、交換機
1005に対して送信する(ステップ1111)。次に
交渉成立パケット(パケット種別=交渉成立、加入者I
D=自ID(1003または1004)、ネットワーク
通貨額=交渉成立時の清算額(すなわち交渉パケットに
より提示された額)、交渉内容=帯域削減交渉パケット
ID)を作成し、交換機1005に対して送信する(ス
テップ1112)。交換機1005は、帯域削減応答パ
ケット及び交渉成立パケットを受信し(ステップ111
3,1114)、帯域増加要求元である端末1001に
対して、帯域増加応答パケットを作成、送信し帯域増加
を行うことを通知する(ステップ1115)。次に、交
換機1005は交渉成立パケット(パケット種別=交渉
成立、加入者ID=1001(交渉要求元である端
末)、ネットワーク通貨額=交渉成立時に端末1001
が支払う額、交渉内容=帯域増加交渉パケットID)を
作成し、端末1001に対して送信する(ステップ11
16)。さらに交換機1005は、端末1003,10
04間の帯域を削減するため、次位交換機1006に対
し、帯域パラメータ変更を起動すると共に、自メモリ上
の帯域パラメータを変更することで、帯域削減する(ス
テップ1117)。通常、料金は帯域依存であるので、
交換機1005は、次に単位時間当たり登算される課金
係数を変更して課金内容を変更する(ステップ111
8)。ここでいう料金、課金はネットワーク通貨でなく
実際の金額である。さらに、交換機1005は、端末1
001,1002間のコネクションの帯域を増加させる
ため、自メモリ上の帯域パラメータを変更し、次位交換
機1006に対して帯域パラメータ変更を起動する(ス
テップ1119)。さらに、帯域増加に伴う料金増を実
現するため、課金係数を変更して課金内容を変更する
(ステップ1120)。
【0015】次に、交換機1005は、交渉結果として
生じるネットワーク通貨の清算を行うための処理を行
う。まず、帯域増加をした加入者(端末1001)に対
しての清算のため、清算パケット(パケット種別=清
算、加入者ID=1001、ネットワーク通貨額=帯域
増加交渉成立時に端末1001が払い出すと申出ていた
額)を作成し、ネットワーク通貨センタ1008へ送信
する(ステップ1121)。ネットワーク通貨センタ1
008は、同パケットをパケット受信装置501で受信
し(ステップ1122)、そのパケットから、加入者I
Dと清算額をプロセッサ502にて読み出す(ステップ
1123)。次にメモリ503中に記憶されたその加入
者のネットワーク通貨残高(図4参照)をその清算額に
基づき清算し、更新する(ステップ1124)。プロセ
ッサ502は、この更新された残高を加入者1001に
通知するため、通知パケット(パケット種別=通知、加
入者ID=1001、ネットワーク通貨額=残高)を作
成し、その加入者に対して通知する(ステップ112
5)。次に交換機1005は、端末1003,1004
間の帯域削減交渉に対する結果の清算を行う。まず、清
算パケット(パケット種別=清算、加入者ID=100
3,1004、ネットワーク通貨額=帯域削減受け入れ
時に加入者(1003または1004)が得るネットワ
ーク通貨額)を作成し、ネットワーク通貨センタ100
8に送信する(ステップ1126)。ネットワーク通貨
センタ1008は、同パケットをパケット受信装置50
1で受信し(ステップ1127)、同パケットから加入
者ID(1003,1004)と対応する清算額をプロ
セッサ502で読み出す(ステップ1128)。次にメ
モリ503に記憶されたその加入者のネットワーク通貨
残高をその清算額に基づいて更新する(ステップ112
9)。この更新された残高を加入者に通知するため、通
知パケット(パケット種別=通知、加入者ID=100
3,1004、ネットワーク通貨額=残高)を作成し、
該当する加入者に送信する。なお、本実施例は帯域に関
して述べたが、メモリやバッファ、番号等の論理リソー
スについても同様に実施可能である。
【0016】(第4の実施例)本実施例は、ある加入者
が非優先クラスサービスを申出た場合、そのサービスが
実現できない時、ある定められた一定のネットワーク通
貨をネットワークに支払うことにより優先クラスサービ
スとしてサービスを受ける例に関する。本実施例では、
回線の捕捉に関する優先/非優先について述べるが、メ
モリやバッファ、番号等の論理リソースについても同様
に実現可能である。図12、図13に基づき本実施例を
述べる。なお、図12の「1201」、「1202」、
「1207」はそれぞれ加入者(端末)1201,12
02,1207の加入者IDを示す。加入者1201
は、加入者1202に対して、非優先クラスで呼設定を
するように交換機1203に対して呼設定要求を送信す
る(ステップ1301)。その信号を受信した交換機
は、出方路として交換機1203,1204間の回線群
を選択し、同回線群における使用中の回線数をチェック
する(ステップ1302)。その数が閾値以下であれ
ば、交換機1204、端末1202を起動し、呼設定す
る(ステップ1316)。また、閾値を超えていれば、
非優先呼は呼損とすべく解放信号を端末1201に対し
て送出すると共に、その信号パケットのIDを保持する
(ステップ1303)。次に、交換機1203は、優先
クラスであれば、呼設定可能であるので、交渉パケット
(パケット種別=交渉、加入者ID=1201、ネット
ワーク通貨額=予め定められた交渉成立時に加入者12
01がネットワークに対して支払う額、交渉内容=保持
しているパケットID)を作成し、送信する(ステップ
1304)。なお、ネットワークはネットワーク通貨セ
ンタ1205に、上記交渉パケット作成前にアクセス
し、同センタ内に記憶されている当該加入者のネットワ
ーク通貨残高を参照し、高額の残高を有する加入者であ
る時のみ、交渉パケットを生成することも考えられる。
その加入者1201は、解放信号と交渉パケットを受信
する(ステップ1305,1306)。これにより、非
優先クラスとしては呼損になったが、交渉の余地のある
ことを認識する。交渉に応じない場合は、交渉不成立パ
ケット(パケット種別=交渉不成立、加入者ID=自I
D、ネットワーク通貨額=交渉パケットにより提示され
た交渉成立時にネットワークに支払う額、交渉内容=交
渉パケットID)を作成し、交換機1203に送信する
(ステップ1317)。また、交渉成立の場合は、交渉
成立パケット(パケット種別=交渉成立、加入者ID=
自ID、ネットワーク通貨額=交渉パケットにより提示
された交渉成立時にネットワークに支払う額、交渉内容
=交渉パケットID)を作成し、交換機1203に送信
する(ステップ1307)。なお、この時点で交換機1
203は、その加入者より非優先呼設定要求が来て、非
優先で呼設定不可の場合、優先クラスとして呼設定する
ため、非優先呼設定受付待ちタイマをその加入者につい
て設定する。このタイマが満了になるまでに非優先クラ
ス呼設定が来なければその交渉は無効となる。加入者1
201は、次に非優先クラス呼設定信号を交換機120
3に対して送信する(ステップ1308)。交換機12
03は、出方路として、交換機1203,1204間の
回線群を選択し、その回線群の使用中の回線数をチェッ
クする(ステップ1309)。これが、閾値以下なら、
非優先クラスとして呼設定する(ステップ1318)。
また、これが閾値を超えていたら、交換機1203は、
交渉成立結果として非優先呼設定受付待ちタイマが起動
されていることから、優先クラスとして呼設定を行う
(ステップ1310)。回線全話中の場合は、優先クラ
スとしても呼損であるので、解放信号を加入者1201
に対して送る(ステップ1319)。そうでなければ、
交換機1204、加入者1202を起動することで呼設
定ができる。呼設定ができたら、交渉結果の清算に入
る。交換機1203は、清算パケット(パケット種別=
清算、加入者ID=1201、ネットワーク通貨額=交
渉成立時に支払う額)を作成し、ネットワーク通貨セン
タ1205へ送る(ステップ1311)。ネットワーク
通貨センタ1205は、同パケットをパケット受信装置
501で受信し(ステップ1312)、同センタ内メモ
リ503に記憶されているその加入者の残高(図4と同
様)を、その清算分減少させ記憶する(ステップ131
4)。次にプロセッサ502において通知パケット(パ
ケット種別=通知、加入者ID=1201、ネットワー
ク通貨額=加入者残高)を作成し、パケット送信装置5
04より交換機1203を介して加入者1201へ送る
ことで残高の更新を通知する(ステップ1315)。
【0017】(第5の実施例)本実施例は、ネットワー
ク通貨による福引きサービスの実施例である。図14に
基づき、本実施例を述べる。なお、ネットワーク構成、
ネットワーク通貨センタの構成等は上記実施例と同様で
ある。本実施例では、一定時間毎に福引きを行うものと
して、その時間を発加入者交換機上のタイマに設定して
おく。福引きの当選額は一定とし、それは予めその交換
機上に記憶しておく。なお、福引き額を乱数により変動
させることも可能である。タイマが時間切れになったら
(ステップ1401)、一定時間を再びタイマに設定す
る(ステップ1402)。そして、福引きの実行に関す
る以下の処理を行う。まず乱数を振る(ステップ140
3)。これは福引きの当選者を決めるためである。設定
中の呼毎に〔0,1〕間の乱数を振って、例えば0.9
9以上を当たりとしてもよいが、乱数の処理が大変な場
合は、次のような方法が考えられる。すなわち、出力ポ
ート番号や呼番号を用い、その交換機に設定中の呼に順
番をつける。例えば出力ポート番号の若い順で呼番号の
若い順、あるいは、発加入者番号の若い順などである。
同時に、設定中の呼数Nを測定する。さらに〔0,1〕
間の乱数を振って、N倍し、その整数部分をとる。これ
をiとする。iは0以上(N−1)以下の整数となる。
設定中の(i+1)番目の呼を当たり、その他をはずれ
とする。また、設定中の呼でなく、配下の加入者全てを
対象として、この方法を用いることも考えられる。この
場合の実現はより容易である。こうして何らかを方法で
決められた福引きの当たりに対して(ステップ140
4)、以下の処理を行う。まず、当選した呼の発加入者
を特定する(ステップ1405)。これは、発加入者交
換機にとっては容易である。次に清算パケット(パケッ
ト種別=清算、対象加入者=発加入者ID、ネットワー
ク通貨額=予め記憶されていた福引き当選額)を作成
し、ネットワーク通貨センタへ送信する(ステップ14
06)。ネットワーク通貨センタは、そのパケットをパ
ケット受信装置501で受信し(ステップ1407)、
プロセッサ502によってそのパケットから福引き当選
者IDと当選額を対象加入者及びネットワーク通貨額領
域から読み出す(ステップ1408)。メモリ503に
記憶されているその加入者のネットワーク通貨残高(図
4と同様)にその当選額を記憶させることによってその
加入者のネットワーク通貨残高を更新する(ステップ1
409)。次にプロセッサ502は、通知パケット(パ
ケット種別=通知、対象加入者=加入者ID、ネットワ
ーク通貨額=更新された残高)を作成し、その加入者に
送信することで福引きの当選を知らせる(ステップ14
10)。
【0018】(第6の実施例)本実施例は、料金清算額
の多いユーザに対して、ネットワーク通貨をネットワー
クより払い出して、ネットワーク通貨による大口割引き
サービスを提供するものである。図15に基づき本実施
例を述べる。なお、ネットワーク構成、ネットワーク通
貨センタの構成等は上記実施例と同様である。本実施例
では、料金センタにおいて、収集された各通話に対する
課金レコードから、各加入者毎に、請求月の通話量を積
算し、請求額を得る(ステップ1501)。その請求額
が予め定められ記憶された一定値を超えたか否かチェッ
クする(ステップ1502)。超えていれば、ネットワ
ーク通貨に基づく割引き対象加入者(すなわちネットワ
ーク通貨残高の増加対象加入者)であるので、清算パケ
ット(パケット種別=清算、対象加入者=加入者ID、
ネットワーク通貨額=増加させる額)を作成し、送信す
る(ステップ1503)。こうして、料金センタにおい
て作成された清算パケットは、ネットワーク通貨センタ
に対して送信される。ネットワーク通貨センタは、同パ
ケットをパケット受信装置501にて受信し(ステップ
1504)、プロセッサ502により同パケットより清
算対象の加入者IDと清算額を読み出す(ステップ15
05)。同センタ内メモリ503に記憶されたその加入
者に対応するネットワーク通貨残高を、上記読み出した
清算額だけ増加して記憶する(ステップ1506)。次
にプロセッサ502は、清算結果を通知するため、通知
パケット(パケット種別=通知、対象加入者=加入者I
D、ネットワーク通貨額=更新された残高)を作成し、
パケット送信装置504により、その加入者に向け送信
する(ステップ1507)。
【0019】なお、ネットワーク加入者間は、ISD
N、ATM、電話等にそれぞれ対応可能である。但し、
例えば通知パケットの処理等は何れの通信方法によるか
で若干異なる。ISDNのDチャネルやATMでの主情
報とは別のVC、管理手順による通知パケットの転送で
は、主情報の有無と関りなく通知パケットを送受でき
る。例えば、電話やATM上の電話サービスでは、通知
パケットを加入者交換機で音声による通知に変え、通知
することが考えられる。また、通知パケットによらず料
金請求書に記載して残高を通知する方法も考えられる。
交渉パケットについては、上記「主情報の有無と関りな
く」パケット送受を行えることを前提として、実施例を
記述した。また、より現実的な構成として、上記実施例
のネッワーク通貨の代わりに通話料金を用い、ネットワ
ーク通貨センタ機能を料金センタに持たせてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ネットワーク通貨を定
義した場合は、料金体系を変更することなく、自由かつ
柔軟に、「割引きサービス」や「ネットワーク資源交換
交渉サービス」等を提供できる。通話サービスは、加入
者行動によって品質、性能の差異を生じる。ネットワー
ク全体の利益のために協力的な加入者に対して、一種の
報酬を提供し、加入者のネットワークに対する協力の動
機づけを行い、品質、性能特性を改善することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるネットワーク構
成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例における輻輳規制対象及
び再呼回数を登録するテーブル,を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例における各種パケットの
構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例におけるネットワーク通
貨残高テーブルを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例におけるネットワーク通
貨センタの構成図である。
【図6】本発明の第1の実施例における輻輳規制処理の
フローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施例における輻輳規制終了処
理のフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施例におけるネットワーク構
成を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例におけるネットワーク
(交換機)、加入者間交渉のフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施例におけるネットワーク
構成を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施例における加入者間交渉
のフローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施例におけるネットワーク
構成を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施例におけるネットワーク
(交換機)、加入者間交渉のフローチャートである。
【図14】本発明の第5の実施例における加入者福引き
サービスのフローチャートである。
【図15】本発明の第6の実施例における大口ユーザへ
の割引きサービスのフローチャートである。
【符号の説明】
101〜103:加入者端末、104,105:交換
機、106:ネットワーク制御センタ、107:ネット
ワーク通貨センタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−85966(JP,A) 特開 平5−153644(JP,A) 特開 平8−154141(JP,A) 特開 平8−79240(JP,A) 特開 平7−336464(JP,A) 特開 平7−107168(JP,A) 特開 平8−167948(JP,A) 特開 平4−150340(JP,A) 特開 昭63−217743(JP,A) 特開 平3−175841(JP,A) 特開 平8−97941(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 15/00 H04L 12/14 H04L 12/56 H04M 3/00 H04Q 11/04

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加入者端末と、該加入者端末を収
    容する交換機とを備えたネットワーク通貨システムであ
    って、ネットワーク資源およびネットワークサービスの利用に
    応じて増減する額の積算値を加入者毎に記憶するメモリ
    と、 パケット種別と、対象加入者IDと、上記ネットワーク
    サービスの利用に応じて増減する額とを記載する領域を
    有するパケットを送受信するパケット送受信装置と、 上記パケットの各領域を読み書きしてその内容に応じ上
    記増減する額の積算値を更新するプロセッサとを有し、 上記交換機に接続されたネットワーク通貨センタを設け
    たことを特徴とするネットワーク通貨システム。
  2. 【請求項2】 複数の加入者端末と、該加入者端末を収
    容する交換機とを備えたネットワーク通貨システムの通
    貨管理方法であって、 ネッ トワーク資源及びネットワークサービスの利用に応
    じて増減する額と、該ネットワーク資源及びネットワー
    クサービスと交換した加入者のIDとを記載したパケッ
    を送受信装置にて受信し、プロ セッサにて上記パケットから加入者ID及び上記ネ
    ットワークサービスの利用に応じて増減する額を読み出
    し、メモ リに記憶された当該加入者の上記増減額の積算値
    を、読み出した上記増減額で清算して更新し、清算後の
    上記増減額の積算値を記憶することを特徴とするネット
    ワーク通貨管理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のネットワーク通貨管理
    方法において、 上記加入者に対し、ネットワーク側からネットワーク資
    源及びネットワークサービスに関する要求を行う場合
    は、上記パケットの所定領域に、要求受入れ時に加入者
    に対して支払われるネットワークサービスの利用に応じ
    た増減額の清算値を記載して対象加入者に送信し、 該加入者から要求受入れを示すパケットが返送された場
    合には、上記メモリ内の該加入者に対応するネットワー
    クサービスの利用に応じた増減額の積算値を、 上記増減
    額清算値だけ増加させて更新し、清算後の増減額の積算
    を記憶することを特徴とするネットワーク通貨管理方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載のネットワーク
    通貨管理方法において、 上記加入者からネットワーク側に対し、ネットワーク資
    源及びネットワークサービスに関する要求を行う場合
    は、上記パケットの所定領域に、該加入者の要求達成時
    に該加入者から支払われるネットワークサービスの利用
    に応じた増減額の清算値を記載して送信し、 ネットワーク側が該要求を受入れる場合には、交換機か
    ら要求受入れを示すパケットを返送し、ネットワーク通
    貨センタは、自メモリ内の該加入者に対応するネットワ
    ークサービスの利用に応じた増減額の積算値を、上記
    減額清算値だけ減らして更新し、清算後の積算値を記憶
    することを特徴とするネットワーク通貨管理方法。
  5. 【請求項5】 請求項2,3または4のいずれかに記載
    のネットワーク通貨管理方法において、 上記交換機には、輻輳規制対象と、該規制対象に発呼し
    た発加入者のIDと、該規制対象毎の再呼回数とを記憶
    する記憶手段とを設け、 輻輳検出時、規制対象への発加入者IDと再呼回数を該
    記憶手段に記憶し、 該再呼回数が予め定められた回数以上の発加入者につい
    ては、該交換機からネットワーク通貨センタに対し、上
    記パケットの所定領域に、該発加入者のネットワーク
    ービスの利用に応じた増減額の積算値から減額される
    算値を記載して送信し、該再呼回数が上記回数未満であ
    った発加入者については、該交換機からネットワーク通
    貨センタに対し、上記パケットの所定領域に、該発加入
    者のネットワークサービスの利用に応じた増減額の積算
    値に増額される清算値を記載して送信し、 該ネットワーク通貨センタでは、自メモリ内の発加入者
    に対応する増減額の積算値を、上記清算される額だけ増
    減して更新し、清算後の増減額の積算値を記憶すること
    を特徴とするネットワーク通貨管理方法。
  6. 【請求項6】 請求項2,3,4または5のいずれかに
    記載のネットワーク 通貨管理方法において、 上記パケットには、加入者間あるいは加入者、ネットワ
    ーク間の交渉内容を記載する領域を有し、 上記交換機にて、回線全話中を検出し、同じ回線群を使
    用する呼の一つを抽出し、該呼の加入者に対してネット
    ワーク側から該呼の迂回再設定を要求する場合は、上記
    パケットの所定領域に、該加入者を示す対象加入者ID
    と、要求受入れ時に該加入者に対して支払われるネット
    ワークサービスの利用に応じた増減額の清算値と、交渉
    内容を記載して該加入者に送信し、該加入者から要求受
    入れを示すパケットが返送された場合には、上記ネット
    ワーク通貨センタにて、上記メモリ内の該加入者に対応
    する増減額の積算値を、上記増減額の清算値だけ増加さ
    せて更新し、清算後の増減額の積算値を記憶することを
    特徴とするネットワーク通貨管理方法。
  7. 【請求項7】 請求項2,3,4または5のいずれかに
    記載のネットワーク通貨管理方法において、 上記パケットには、加入者間あるいは加入者、ネットワ
    ーク間の交渉内容を記載する領域を有し、 上記加入者は、交換機に対してネットワーク資源の増加
    あるいは獲得を要求すると共に、上記パケットの所定領
    域に、要求達成時に要求元加入者が支払うネットワーク
    サービスの利用に応じた増減額の清算値を記載して送信
    し、 交換機にて要求達成不可能と判断した場合は、当該ネッ
    トワーク資源を競合する加入者を抽出し、上記パケット
    の所定領域に、該ネットワーク資源の譲渡時に該加入者
    に支払われるネットワークサービスの利用に応じた増減
    額の清算値を記載し該加入者に送信して該加入者と交渉
    し、 該加入者から交換機に対し、要求受入れを示すパケット
    が返送された場合には、交換機は、該加入者からネット
    ワーク資源を譲受けて要求元加入者に譲渡し、ネットワ
    ーク通貨センタに対し、上記パケットの所定領域に、該
    ネットワーク資源の譲渡時に該加入者及び要求元加入者
    積算値から増減される清算額を記載して送信し、 該ネットワーク通貨センタにて、該清算額に従い、上記
    メモリ内の両加入者に対応する積算値を増減させて更新
    し、清算後の積算値を記憶することを特徴とするネット
    ワーク通貨管理方法。
  8. 【請求項8】 上記ネットワーク資源は、加入者端末間
    のコネクションに割り当てられた帯域であることを特徴
    とする請求項7記載のネットワーク通貨管理方法。
  9. 【請求項9】 請求項2,3,4または5のいずれかに
    記載のネットワーク通貨管理方法において、 上記パケットには、加入者間あるいは加入者、ネットワ
    ーク間の交渉内容を記載する領域を有し、 交換機から加入者に対し、上記パケットの所定領域に、
    非優先クラスサービスを優先クラス扱いすることと、該
    優先クラス扱いが実行された場合に該加入者がネットワ
    ーク側に支払うネットワークサービスの利用に応じた増
    減額の清算値とを記載して送信し、 該加入者が交換機に対して交渉成立を示すパケットを返
    送すると共に、非優先クラスサービス要求をした場合、 交換機は、該加入者に対し、該非優先クラスサービスを
    優先クラスサービスとして実行し、ネットワーク通貨セ
    ンタに対し、上記パケットの所定領域に、該加入者の加
    入者IDと、上記ネットワークサービスの利用に応じた
    増減額の清算値とを記載して送信し、該ネ ットワーク通貨センタは、自メモリ内の該加入者に
    対応する積算値を、上記増減額の清算値だけ増加させて
    更新し、清算後の積算値を記憶することを特徴とするネ
    ットワーク通貨管理方法。
  10. 【請求項10】 上記サービスは、呼設定であることを
    特徴とする請求項9記載のネットワーク通貨管理方法。
  11. 【請求項11】 請求項2,3,4または5のいずれか
    に記載のネットワーク通貨管理方法において、 一定時間毎に、設定中の呼の中から確率的な方法で抽出
    されたもの、あるいは交換機に収容された加入者端末の
    中から確率的な方法で抽出されたものに対応する加入者
    に対し、予め定められるか、確率的要因で決定された
    減額を与える場合は、交換機からネットワーク通貨セン
    タに対し、上記パケットの所定領域に、抽出された加入
    者の加入者IDと、該加入者にネットワーク側から与え
    られる増減額の清算値とを記載して送信し、ネットワー
    ク通貨センタは、自メモリ内に記憶された該加入者に対
    応するネットワークサービスの利用に応じた増減額の積
    算値を、上記増減額の清算値だけ増加させて更新し、清
    算後の積算値を記憶することを特徴とするネットワーク
    通貨管理方法。
  12. 【請求項12】 請求項2,3,4または5のいずれか
    に記載のネットワーク通貨管理方法において、 上記加入者端末間の通話量に基づき課金処理を行う料金
    センタを備え、 該料金センタは、課金処理によって加入者毎に請求額を
    算出し、該請求額が予め定められた一定値を超えている
    か否かを判断し、超えている場合は、ネットワーク通貨
    センタに対して、上記パケットの所定領域に、当該加入
    者の加入者IDと、ネットワーク側から与えられるネッ
    トワークサービスの利用に応じた増減額の清算値とを記
    載して送信し、 ネットワーク通貨センタは、自メモリ内に記憶された該
    加入者に対応するネットワークサービスの利用に応じた
    増減額の積算値を、上記増減額の清算値だけ増加させて
    更新し、清算後の積算値を記憶することを特徴とするネ
    ットワーク通貨管理方法。
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