JP3406189B2 - 平衡形fetミクサ並びにこれを用いた通信装置及びレーダ装置 - Google Patents

平衡形fetミクサ並びにこれを用いた通信装置及びレーダ装置

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JP3406189B2 JP16864797A JP16864797A JP3406189B2 JP 3406189 B2 JP3406189 B2 JP 3406189B2 JP 16864797 A JP16864797 A JP 16864797A JP 16864797 A JP16864797 A JP 16864797A JP 3406189 B2 JP3406189 B2 JP 3406189B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にミリ波無線通
信システムやレーダシステムの受信機に用いられる平衡
形ミクサの高利得化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は一般的なミリ波帯受信機の構成を
示す図であり、本発明の平衡形ミクサを適用することが
できる受信機の例である。図5において、21は低雑音
増幅器( LNA)、22は帯域通過フィルタ( BP
F)、23はミクサ、24はIF帯増幅器( IFA)、
25は局部発振(LO)源である。一般に受信機の感度
は雑音指数( NF) により与えられる。図5の受信機の
NFは、LNAの利得Gaを高めることにより改善する
ことができる。
【0003】しかしながら、ミリ波の領域では増幅用F
ETの利得の低下が著しく、十分な利得を得るためには
増幅器の多段化が必要となる。その結果、感度を高めよ
うとすると、装置のコストが著しく高くなる傾向とな
る。そのため、ミリ波帯受信機においては、LNAの利
得Gaのみでなくミクサの利得Gmをも高めることが重
要となる。
【0004】次に、図6を参照して、従来のミクサにつ
いて説明する。図6は従来のミリ波帯で用いられるミク
サの1つである平衡形FETミクサの構成を示すブロッ
ク図である。すなわち、図6に示す平衡形FETミクサ
の構成図は1993 IEEE GaAs IC Symposium の57ページ
から60ページの「HEMT-BASED MMIC SINGLE-BALANCED
MIXERS FOR 60-GHz INDOOR COMMUNICATION SYSTEMS」に
記載されたものである。
【0005】図6において、1は高周波信号(RF) 入
力端子、2は局部発振(LO) 波入力端子、3は中間周
波( IF) 出力端子であり、10は90度電力分配器、
11はLO/ RF波に対する1/4波長線路、17は9
0度電力分配器10と1/4波長線路11とから構成さ
れる180度電力分配器、26(26a、26b)は整
合回路、18(18a、18b)は単位ミクサ、12
(12a、12b)は高電子移動度トランジスタ( HE
MT) 、13はIF用180度合成器、19(19a、
19b)はRF信号とLO波の終端回路である。
【0006】この平衡形FETミクサは2つの単位ミク
サ18(18a、18b)を180度電力分配器17と
IF用180度合成器13とで合成するよう構成したも
のであり、大型の分波回路を用いることなくLO波とR
F信号とを分波することができる。まず、単位ミクサ1
8の動作を説明する。単位ミクサ18(以下、a及びb
の符号は省略する)はHEMT12とHEMT12のゲ
ート端子の整合回路26とRF信号及びLO波の終端回
路19とを接続して構成される。
【0007】このような構成において、整合回路26で
はRF信号及びLO波に対する整合を行うことにより、
変換利得Gmを高くする。また、終端回路19の電気長
を適当に設定することにより変換利得を高くする。更
に、IF信号は低周波(一般には2GHz未満)である
から、IF信号に対する整合回路は大型となるため、こ
のような単位ミクサ回路内に整合回路が設けられること
はない。尚、その点については後述する。
【0008】次に、図6を参照して、上記のような従来
の平衡形FETミクサの動作を説明する。180度電力
分配器17ではRF入力端子1から入力したRF信号に
対しては同相、LO波入力端子2から入力したLO波に
対しては逆相となるよう分配を行う。従って、2つのH
EMT12(12a、12b)のゲート端子には〔表
1〕に示すような位相関係でRF信号及びLO波が入力
される。これら2つの信号がそれぞれのHEMT12
(12a、12b)で混合されると、〔表1〕に示すよ
うな逆相のIF信号が生成される。このIF信号をHE
MT12のドレイン端子側に接続された180度電力合
成器13によって逆相合成することにより、ミクサ出力
を得ることが出来る。
【0009】
【表1】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】平衡形FETミクサを
ミリ波帯で用いる場合、一般には利得を高めるために高
電子移動度トランジスタ( HEMT) 12を用いる。更
に利得を高めるためには、HEMT12のカットオフ周
波数を下げる要因となるリアクタンス成分を減らすため
にゲート幅を小さくする必要がある。そのため、HEM
T12はU/VHF帯〜マイクロ波帯で用いられるミク
サ用FETと比較してゲート幅が狭いため低ドレインコ
ンダクタンスとなる。従って、IF周波数におけるHE
MT12の出力インピーダンスは高くなる。
【0011】このように、HEMT12を用いて平衡形
FETミクサを構成すると、IF出力端子3からみたH
EMT12の出力インピーダンスは2倍となる。図7に
ミリ波帯におけるHEMT12の出力インピーダンスの
測定例を示す。IF周波数における出力インピーダンス
は400Ωである。従って平衡形FETミクサとしてみ
た場合には800Ωとなり、一般的な出力負荷である5
0Ωに対し、16倍にも達する。そのため、ミリ波帯で
使用する平衡形FETミクサにおいては、IF信号の不
整合により変換利得が低下するという問題があった。
【0012】次に、図8及び図9を参照し、その問題の
緩和について説明する。図8はIF信号に対する外部整
合回路を接続したミクサの構成を示す図、図9は周波数
と変換利得の比帯域を示す説明図である。図8に示すよ
うに、出力インピーダンスの不整合を外部の整合回路2
7で整合し、変換利得を高めるようにした場合でも、図
9に示すように、整合可能な周波数範囲はIF周波数で
高々20%であり、ミリ波平衡形FETミクサを著しく
狭帯域化するという問題があった。また、このような外
部整合回路27により、平衡形FETミクサが大型にな
るという問題があった。
【0013】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、外部整合回路27を用いることなく
変換利得を高めることが可能な、ミリ波帯の平衡形FE
Tミクサを得ることを第1の目的とし、さらに、このよ
うな平衡形FETミクサを実現することにより、これを
用いて構成簡単且つ高感度なミリ波受信機を実現するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明にか
かる平衡形FETミクサは、2つの電界効果トランジス
タ(FET)と、前記2つの電界効果トランジスタのそ
れぞれのゲート端子に接続された180度電力分配器
と、前記2つの電界効果トランジスタのそれぞれのドレ
イン端子に接続された180度合成器とからなる平衡形
FETミクサであって、前記180度合成器を平衡不平
衡変換器(バラン)で構成するとともに、前記平衡不平
衡変換器の出力端子と前記2つの電界効果トランジスタ
のドレイン端子とのインピーダンス整合を取るように前
記平衡不平衡変換器の巻き線比を設定するようにしたも
のである。
【0015】本発明の第2の発明にかかる平衡形FET
ミクサは、2つの電界効果トランジスタ(FET)と、
前記2つの電界効果トランジスタのそれぞれのゲート端
子に接続された180度電力分配器と、前記2つの電界
効果トランジスタのそれぞれのドレイン端子に接続され
た180度合成器とからなる平衡形FETミクサであっ
て、前記180度合成器を差動増幅器で構成し、その差
動増幅器は、出力端子と、その出力端子と前記2つの電
界効果トランジスタのドレイン端子とのインピーダンス
整合を取るよう設定された整合抵抗を有ようにしたもの
である。
【0016】
【0017】本発明の第3の発明に係る通信装置は、
求項1または2に記載の平衡形FETミクサを適用する
ようにしたものである。
【0018】本発明の第4の発明に係るレーダ装置は、
請求項1または2に記載の平衡形FETミクサを適用す
るようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面、図1乃至図4に
基づき、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、
図中、同一の符号は同一又は相当部分を示す。
【0020】実施の形態1.図1は本発明の実施の形態
1における平衡形FETミクサの構成を示すブロック
図、図2はバランの巻き線比対平衡形FETミクサの変
換利得の計算例を示すグラフ図である。まず、図1を参
照して、本発明の実施の形態1におけるミリ波帯で用い
られる平衡形FETミクサの構成を説明する。図1にお
いて、1は高周波信号(RF) 入力端子、2は局部発振
(LO) 波入力端子、3は中間周波( IF) 出力端子、
10は90度電力分配器、11はLO/ RF波に対する
1/4波長線路、17は90度電力分配器10と1/4
波長線路11とから構成される180度電力分配器、2
6(26a、26b)は整合回路、18(18a、18
b)は単位ミクサ、12(12a、12b)は高電子移
動度トランジスタ( HEMT) 、19(19a、19
b)はRF信号とLO波の終端回路である。
【0021】また、14は180度合成器として用いる
平衡不平衡変換器(バラン)であり、本実施の形態で
は、IF用180度合成器13として巻き線比が2を越
えるバラン14を用いることを特徴とするものである。
尚、単位ミクサ18(以下、a及びbの符号は省略す
る)はゲート端子が整合回路26に接続されたHEMT
12とRF信号及びLO波の終端回路19とを接続して
構成される。
【0022】次に、図1及び図2を参照して、本発明の
実施の形態1における平衡形FETミクサの動作を説明
する。単位ミクサ18の動作は従来の単位ミクサ18と
同様に、LO波とRF波とをHEMT12のゲート端子
に加え、IF信号をドレイン端子から取り出すよう動作
する。そして、2つの単位ミクサ18から出力された逆
相のIF信号をバラン14において合成する。ここで、
バラン14の巻き線比を2より高くすることにより、バ
ラン14を単なる180度合成器としてのみでなく、広
帯域なIF整合回路として動作させることができる。
【0023】図2にバラン14の巻き線比に対する平衡
形FETミクサの変換利得の計算例を示す。図7に示す
ように、平衡形FETミクサとしてのIFにおけるイン
ピーダンスが800Ωであるから、巻き線比を4とする
ことにより50Ωに対し整合させることができる。従っ
て、バラン14を用いることにより、HEMT12の出
力負荷抵抗とドレイン端子のインピーダンスとの整合が
とれ、ミリ波の平衡形ミクサの高利得化を図ることがで
きる。
【0024】このように、本実施の形態における平衡形
FETミクサは巻き線比の値が2を越える平衡不平衡変
換器(バラン)14により、従来と同様の180度合成
の機能を有するとともに、インピーダンス整合の機能を
併せもつため、平衡形FETミクサの高利得化を図るこ
とができる。
【0025】以上、本実施の形態における平衡形FET
ミクサの説明はHEMTを例に取り行ったが、ヘテロ接
合バイポーラトランジスタ(HBT)やMESFETな
どを用いた場合であっても良く、それによっても同様の
効果を得ることができる。
【0026】また、図1に示す本実施の形態における平
衡形FETミクサの構成において、LO端子2とRF信
号入力端子1とを入れ替えても良く、入れ替えた場合で
も、ミクサの高利得化という本発明の目的に対しては同
様の効果が得られる。その上、LO波は同相で入力し1
80度合成されるので、LO雑音の抑制を図ることがで
きる。
【0027】以上説明したように、この実施の形態にか
かる平衡形FETミクサにおいては、FETのドレイン
端子に接続された平衡不平衡変換器(バラン)の巻き線
比を2を越える値に設定した構成とする。その結果、入
力を180度合成すると同時に、インピーダンス変換の
機能を併せもち、ミクサの出力負荷を高インピーダンス
とすることができる。これによって、平衡形FETミク
サのドレイン端子とIF端子とのインピーダンスの整合
がとれ、ミクサの高利得化が図れるとともに、従来例で
示したような外部整合回路27を用いないため、装置の
小形化且つ広帯域化を図ることができる。
【0028】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2における平衡形FETミクサの構成を示すブロック図
である。以下、図3を参照して、この平衡形FETミク
サの構成を説明する。図3において、本実施の形態にお
ける平衡形FETミクサは、実施の形態1における平衡
不平衡変換器(バラン)14を差動増幅器15に置き換
えて構成したものである。従って、その他図1に示す実
施の形態1における平衡形FETミクサと同一ないしは
相当する構成部には同一符号が付してあり、再度の説明
は省略する。本実施の形態における差動増幅器15は図
3に示すようにFETを複数用いて構成する回路であ
り、入力端子はゲート端子となるので高インピーダンス
となる。従って、図3に示すように整合抵抗28を設け
るだけで容易に整合させることができる。
【0029】また、平衡形FETミクサの出力端子はド
レイン端子であり、2つのFETが並列となるため、比
較的低インピーダンスを有し50Ωに対して容易に整合
させることができる。従って、差動増幅器15を用いる
ことにより、HEMT12の出力負荷抵抗とドレイン端
子のインピーダンスとの整合がとれ、ミリ波の平衡形ミ
クサの高利得化を図ることができる。また、本実施の形
態における平衡形FETミクサは実施の形態1のものと
異なり、完全にモノリシック集積化を図ることができ
る。
【0030】以上、本実施の形態における平衡形FET
ミクサの説明はFETを用いた差動増幅器を例に取り行
ったが、トランジスタを用いた差動増幅器や演算増幅器
を用いた場合であっても良く、それによっても同様の効
果を得ることができる。
【0031】また、図3に示す本実施の形態における平
衡形FETミクサの構成において、LO端子2とRF信
号入力端子1とを入れ替えても良く、入れ替えた場合で
も、ミクサの高利得化という本発明の目的に対しては同
様の効果が得られる。その上、LO波は同相で入力し1
80度合成されるので、LO雑音の抑制を図ることがで
きる。
【0032】以上説明したように、この実施の形態にか
かる平衡形FETミクサにおいては、FETのドレイン
端子に差動増幅器を接続して構成される。差動増幅器の
入力端子は一般に高インピーダンスであるため、入力を
180度合成すると同時に、インピーダンス整合の機能
を併せもたせることができ、これにより、平衡形FET
ミクサのドレイン端子とIF端子とのインピーダンスの
整合がとれ、ミクサの高利得化が図れる上、従来例で示
したような外部整合回路27を用いないため、装置の小
形化且つ広帯域化を図ることができる。
【0033】実施の形態3.図4は本発明の実施の形態
3における平衡形FETミクサの構成を示すブロック図
である。以下、図4を参照して、この平衡形FETミク
サの構成を説明する。図4において、本実施の形態にお
ける平衡形FETミクサは、実施の形態1におけるHE
MT12のドレイン端子とIF用180度合成器13
(図6)との間に、ソースフォロアFET16及び整合
抵抗28(28a、28b)からなるソースフォロア回
路を接続して構成したものである。従って、その他図1
に示す実施の形態1における平衡形FETミクサと同一
ないしは相当する構成部には同一符号が付してあり、再
度の説明は省略する。
【0034】ソースフォロアFET16は高周波的にド
レイン接地したFETであり、入力端子であるゲートー
ドレイン間は高インピーダンス、出力端子であるソース
ードレイン間は低インピーダンスとなる。そのため、一
般にはインピーダンス変換用に用いられる。本実施の形
態では、このソースフォロア回路とインピーダンス変換
機能をもたない一般的な180度合成器13とを組み合
わせることにより、実施の形態1と同様の効果を得るよ
うにしたものである。
【0035】本実施の形態においても実施の形態2と同
様に、完全にモノリシック集積化を可能にするという特
徴を有する。従って、ソースフォロア回路を用いること
により、HEMT12の出力負荷抵抗とドレイン端子の
インピーダンス整合がとれ、ミリ波の平衡形FETミク
サの高利得化を図ることができる。
【0036】以上、本実施の形態における平衡形FET
ミクサの説明はFETを用いたソースフォロアFETを
例に取り行ったが、トランジスタを用いたソースフォロ
ア回路を用いた場合であっても良く、それによっても同
様の効果を得ることができる。
【0037】また、図4に示す本実施の形態における平
衡形FETミクサの構成において、LO端子2とRF信
号入力端子1とを入れ替えても良く、入れ替えた場合で
も、ミクサの高利得化という本発明の目的に対しては同
様の効果が得られる。その上、LO波は同相で入力し1
80度合成されるので、LO雑音の抑制を図ることがで
きる。
【0038】以上説明したように、この実施の形態にか
かる平衡形FETミクサにおいては、2つのHEMTの
ドレイン端子にソースフォロア回路を接続し、前記ソー
スフォロア回路のソース端子に180度合成器を接続し
た構成とする。一般にソースフォロア回路の入力端子は
高インピーダンスであり、出力端子は低インピーダンス
であるため、ソースフォロア回路によりインピーダンス
整合を行い、180度合成器との整合をとることができ
る。これにより、平衡形FETミクサのドレイン端子と
IF端子とのインピーダンスの整合がとれ、ミクサの高
利得化が図れる上、従来例で示したような外部整合回路
27を用いないため、装置の小形化且つ広帯域化を図る
ことができる。
【0039】実施の形態4.実施の形態4においては、
上記実施の形態1乃至実施の形態3のいずれかにおける
平衡形FETミクサを用いて通信装置を構成したもので
ある。これにより、高利得化された通信装置を得ること
ができる。また、これにより容易にミリ波帯の高感度化
を図ることができる。
【0040】実施の形態5.実施の形態5においては、
上記実施の形態1乃至実施の形態3のいずれかにおける
平衡形FETミクサを用いてレーダ装置を構成したもの
である。これにより、高利得化されたレーダ装置を得る
ことができる。また、高利得化によりレーダ装置の測距
性能の向上を図ることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明における平衡形FETミクサは、
上記のように構成し、特に、従来のIF用180度合成
器としてバラン又は差動増幅器を使用するか、またはI
F用180度合成器とHEMTとの間にソースフォロア
FETを接続することにより、HEMTの出力負荷抵抗
とドレイン端子のインピーダンスとの整合がとれ、平衡
形FETミクサの高利得化を図ることができる。
【0042】本発明における通信装置は、上記のように
構成し、特に、本発明の第1乃至実施の形態3における
平衡形FETミクサを適用しているため、高利得化され
た通信装置を得ることができる。
【0043】本発明におけるレーダ装置は、上記のよう
に構成し、特に、本発明の第1乃至実施の形態3におけ
る平衡形FETミクサを適用しているため、高利得化さ
れたレーダ装置を得ることができる。また、高利得化に
よりレーダ装置の測距性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における平衡形FET
ミクサの構成を示すブロック図。
【図2】 バランの巻き線比対平衡形FETミクサの変
換利得の計算例を示すグラフ図。
【図3】 本発明の実施の形態2における平衡形FET
ミクサの構成を示すブロック図。
【図4】 本発明の実施の形態2における平衡形FET
ミクサの構成を示すブロック図。
【図5】 一般的なミリ波帯受信機の構成を示す構成
図。
【図6】 従来のミリ波帯で用いられるミクサの1つで
ある平衡形FETミクサの構成を示す構成図。
【図7】 ミリ波帯におけるHEMT12の出力インピ
ーダンスの測定例を示す図。
【図8】 IF信号に対する外部の整合回路を接続した
ミクサの構成を示す図。
【図9】 周波数と変換利得の比帯域を示す説明図。
【符号の説明】
1 RF端子、2 LO端子、3 IF端子、4 入力
端子、 5 アイソレーション端子、6 出力1端子、
7 出力2端子、 10 90度電力分配器、11 1
/4波長線路、12 HEMT、 13 IF用180
度合成器、14バラン、15 差動増幅器、 16 ソ
ースフォロアFET、17 180度電力分配器、 1
8 単位ミクサ、19 RF信号とLO波の終端回路、
21LNA、 22 BPF、23 ミクサ、24 I
F増幅器、25 LO源、26 整合回路、27 外部
整合回路、28 整合抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 礒田 陽次 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−93043(JP,A) 特開 平9−36667(JP,A) 特開 平5−14058(JP,A) 特開 平1−151814(JP,A) 特開 平4−61406(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03D 7/00 - 7/14 H04B 1/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの電界効果トランジスタ(FET)
    と、前記2つの電界効果トランジスタのそれぞれのゲー
    ト端子に接続された180度電力分配器と、前記2つの
    電界効果トランジスタのそれぞれのドレイン端子に接続
    された180度合成器とからなる平衡形FETミクサで
    あって、前記180度合成器を平衡不平衡変換器(バラ
    ン)で構成するとともに、前記平衡不平衡変換器の出力
    端子と前記2つの電界効果トランジスタのドレイン端子
    とのインピーダンス整合を取るように前記平衡不平衡変
    換器の巻き線比を設定したことを特徴とする平衡形FE
    Tミクサ。
  2. 【請求項2】 2つの電界効果トランジスタ(FET)
    と、前記2つの電界効果トランジスタのそれぞれのゲー
    ト端子に接続された180度電力分配器と、前記2つの
    電界効果トランジスタのそれぞれのドレイン端子に接続
    された180度合成器とからなる平衡形FETミクサで
    あって、前記180度合成器を差動増幅器で構成し、そ
    の差動増幅器は、出力端子と、その出力端子と前記2つ
    の電界効果トランジスタのドレイン端子とのインピーダ
    ンス整合を取るよう設定された整合抵抗を有することを
    特徴とする平衡形FETミクサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の平衡形FET
    ミクサを適用したことを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の平衡形FET
    ミクサを適用したことを特徴とするレーダ装置。
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