JP3406152B2 - 光変調器駆動回路 - Google Patents

光変調器駆動回路

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JP3406152B2
JP3406152B2 JP16430196A JP16430196A JP3406152B2 JP 3406152 B2 JP3406152 B2 JP 3406152B2 JP 16430196 A JP16430196 A JP 16430196A JP 16430196 A JP16430196 A JP 16430196A JP 3406152 B2 JP3406152 B2 JP 3406152B2
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/0121Operation of devices; Circuit arrangements, not otherwise provided for in this subclass
    • G02F1/0123Circuits for the control or stabilisation of the bias voltage, e.g. automatic bias control [ABC] feedback loops

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、光伝送システム
に用いられる光中継器に関するものである。より詳細に
は、光中継器に用いられるニオブ酸リチウム(LiNbO3)
マッハツェンダー型光変調器(以下、LN光変調器)の
制御回路および駆動回路に関する。 【0002】 【従来の技術】LN光変調器は、たとえば10Gb/s光伝送
装置のような高速光伝送装置に用いられる。LN変調器
は、変調された光信号の中心波長の揺らぎ(チャープ)
が少なく、超高速の光変調が可能である。このため(L
N光変調器は)長距離光伝送システムや、コヒーレント
光伝送システムなどにおける位相変調器に好適に用いら
れる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、LN変調器に
は時定数の非常に長いDC電圧ドリフトが生じることが
知られている。このDC電圧ドリフトのため、LN変調
器の最適な動作点が時間とともに移動して、光出力波形
の波形歪みが発生することがある。このLN変調器のD
C電圧ドリフトを補償し、長期間にわたって安定した光
出力波形を得るため、DC電圧ドリフトに応じてLN光
変調器に最適な動作電圧を与える制御回路が必要であ
る。この電圧補償を行う制御回路として、たとえばLN
変調器の入力光信号レベル、および出力光信号レベルを
検出し、その比率が一定になるようにLN光変調器のバ
イアスを制御する負帰還回路がある。 【0004】この発明の目的は、変調器の変調特性に依
存せず、変調器を最適動作点に安定化させることが可能
な変調器の制御回路を提供することである。また、この
発明の別の目的は、変調器に生じるDC電圧ドリフトに
よって最適動作点が移動した場合に、それに追随して安
定した動作が可能な光変調器を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】すなわち、第1の実施形
態では、外部から印加される電圧に応じて屈折率が変化
する光導波路に入力光の一部を通すことにより、入力光
を変調した出力光を生成する光変調器の駆動回路におい
て、光変調器の入力側に配置され、光変調器の入力光の
平均レベルを検出する入力光平均レベル検出手段と、光
変調器の出力側に配置され、光変調器の出力光の平均レ
ベルを検出する出力光平均レベル検出手段と、光パワー
伝達率を検出する光パワー伝達率検出手段と、光パワー
伝達率を一定に制御するための負帰還回路手段と、光変
調器の電圧制御範囲を設定するバイアス電圧制限手段を
有し、バイアス電圧制限手段は、負帰還回路手段の出力
動作範囲を所定の電圧範囲に制限するための電圧制限回
路と、電圧制限回路の制限電圧に、オフセット電圧を与
えてシフトさせるための積分回路と、光変調器に印加さ
れる変調電圧とオフセット電圧との差分を検出するため
の差分検出回路を有することを特徴とする。 【0006】また、第2の実施形態では、LN光変調器
に与える変調信号のデューティーを、データ信号のデュ
ーティに依存させない手段を設けることである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、この発明のLN光変調器と
バイアス電圧制御回路について説明する。第1の実施の
形態が、図1に示されている。ここでは、LN光変調器
10の入力側に、入力光の平均レベルを検出する入力光
レベル検出回路11が配置されている。またLN光変調
器10の出力側には、出力光の平均レベルを検出する出
力光レベル検出回路12が配置されている。これら入力
光平均レベル検出回路11、出力光平均レベル検出回路
12の出力は、除算器13に供給されている。除算器1
3の出力は負帰還回路14に与えられる。負帰還回路1
4の出力側に、バイアス電圧制限回路15が接続されて
いる。 【0008】LN光変調器には、コンデンサ16を介し
て変調信号Sが供給されている。この変調信号Sに、負
帰還回路14の出力電圧およびバイアス電圧制限回路1
5の出力電圧が重畳されて変調電圧Vmが生成される。 【0009】図2に、LN光変調器10の構成を示す。
LN光変調器10は、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)の結
晶板21内に、入力光Piを入力する光導波路22が形
成されている。光導波路22は、分岐路22aおよび分
岐路22bに分岐されている。これらの分岐路22aお
よび分岐路22bは、出力側の光導波路23に接続され
ている。光導波路22bの両側に、電極24および25
が配置されている。電極24はグランドされており、電
極25は変調入力端子26に接続されている。前述した
変調電圧Vmが、この変調入力端子26に印加されてい
る。このLN変調器は、変調入力端子26に印加される
変調電圧Vmによって電極24と電極25との間に電界
Eが発生する。この電界Eで光導波路22bの屈折率を
変化させることにより、光導波路22bを通過する光の
位相が変化する。すなわち、分岐路22aを通過する光
の位相はそのまま光導波路23に到達する。一方、分岐
路22bを通過する光は、その位相が変化して光導波路
23に到達する。この結果、双方の光が干渉した出力光
Poが出力される。 【0010】図3に、図2に示した光変調器の動作を説
明するための波形図を示す。LN光変調器は、前述した
ように、光の位相を変化させることにより光出力を変化
させている。このため光出力Poは、変調電圧Vmに対
して周期的に変化する。従って、光出力Poの変化周期
の半分に相当する変調電圧(以下、Vπという)に等し
い振幅を有する変調信号でLN光変調器を駆動すること
により、良好な光出力波形が得られる。 【0011】図4に、図1に示す入力光レベル検出回路
11、出力光レベル検出回路12、および負帰還回路1
4を詳しく説明する。入力光Pinは、入力光レベル検
出回路11内の光カプラ71に入力される。光カプラ7
1は、入力光Pinを入力光Pi1および入力光Pi2に
分岐する。Pi1はLN光変調器10に入力される。一
方、Pi2はフォトダイオード(以下、PDという)7
2に入力される。PD72は、入力光Pi2の光パワー
に比例した電流を出力する。この電流は、除算器13の
一方の入力に供給される。 【0012】LN光変調器10からは、変調電圧Vmで
変調された出力光Poが出力される。この出力光Po
は、出力光レベル検出回路12内の光カプラ31に入力
される。光カプラ31は、出力光Poを出力光Po1およ
び出力光Po2に分岐する。Po1は最終的な出力光Pou
tとして出力される。一方、Po2はPD32に入力され
る。PD32は、出力光Po2の光パワーに比例した電流
を出力する。この電流は、除算器13のもう一方の入力
に供給される。 【0013】除算器13は、供給される2つの電流に基
づき、LN変調器の平均光パワー伝達率(入力光Piの
平均レベルに対する出力光の平均レベルの割合)を検出
する。そして、平均光パワー伝達率に応じた出力電圧を
出力する。この出力電圧は、負帰還回路14に供給され
る。 【0014】負帰還回路14は、演算増幅器(以下、オ
ペアンプという)41を有する。除算器13の出力電圧
は、このオペアンプ41の反転入力に供給される。オペ
アンプ41の非反転入力には、可変基準電圧源42が接
続されている。また、オペアンプ41の出力は抵抗43
を介して反転入力側に接続されている。抵抗43には、
コンデンサ44が並列に接続されている。オペアンプ4
1の出力は、コイル45を介してLN光変調器10の変
調入力端子に接続されている。そして、変調信号Sがコ
ンデンサ16を介してLN光変調器10の変調入力端子
に入力される。前述したように、変調信号Sに、オペア
ンプ41の出力電圧、およびバイアス電圧制限回路15
の出力電圧が重畳されて変調電圧Vmが生成される。 【0015】負帰還回路14は、除算器13の出力電圧
に基づき、抵抗43とコンデンサ44とで決定される時
定数で、LN光増幅器10へ供給する電圧を次のように
制御する。すなわち負帰還回路14は、負帰還回路14
への入力電圧が増加すると、LN光変調器10の出力光
パワーが減少するように、LN光変調器10の変調電圧
をバイアスする。つまり負帰還回路14は、平均光パワ
ー伝達率が可変基準電圧源42で決定される一定の値と
なるように、LN光変調器10の変調電圧をバイアスす
る。従って、LN光変調器10の入力光パワーの変動
や、入力光信号の直流光もしくは入力光パルスの影響を
受けない、安定したバイアス電圧の制御を行うことがで
きる。 【0016】この発明は、さらにバイアス電圧制限回路
15を有する。しかしここで、バイアス電圧制限回路1
5の動作を明確に理解するため、図4に示されるバイア
ス電圧制御回路が、バイアス電圧制限回路15を有しな
いと仮定する。この時の波形図が、図5に示されてい
る。図5に示される波形図では、縦軸が光出力Po、横
軸がLN光変調器に印加される変調電圧Vmを表す。L
N光変調器は図中に●で示す最適動作点を有する。LN
光変調器はさらに、図中に○で示す2点の間を出力動作
範囲としている。例として、LN光変調器10が、変調
電圧Vm=0で光出力が最小となるような特性を有する
と仮定する。すると変調電圧Vm=Vπで光出力が最大
となり、最適な動作点はVm=Vπ/2となる。 【0017】図4に示されているように、バイアス電圧
制御回路は負帰還回路14を使用している。この結果、
LN光変調器10の平均パワー伝達率が最適動作状態に
比べて高い場合はバイアス電圧が下がる。逆に平均パワ
ー伝達率が最適動作状態に比べて低い場合は、バイアス
電圧が上がる。たとえば、バイアス電圧制御回路の電源
を投入した瞬間に、変調電圧VmがVm<ーVπ/2の
範囲にバイアスされた場合、動作点はオペアンプの出力
動作範囲の最小値に固着したまま安定してしまう。逆に
変調電圧がVm>3Vπ/2の範囲にバイアスされた場
合、動作点はオペアンプの出力動作範囲の最大値に固着
したまま安定してしまう。このように、良好な光出力波
形が得られない場合も発生する。一般に、LN光変調器
の最適動作点は、その変調特性によってほぼ1周期内の
任意の電圧にばらつくので、上記の不具合を回避するた
めには電源を投入する毎にオペアンプの出力動作範囲を
個別に調整する必要がある。さらに、LN光変調器の最
適動作点はDC電圧ドリフトにより変化する。このた
め、電源を投入した瞬間から長期にわたり最適動作点に
安定化することは難しい。 【0018】このため本発明では、バイアス電圧制限回
路15を追加し、バイアス電圧の電圧制限範囲の中央が
最適動作点となるように安定化される。さらに、DC電
圧ドリフトにより最適動作点が変化した場合にも、それ
に追従することができる。以下、図6を用いてバイアス
電圧制限回路15を詳細に説明する。本発明のバイアス
電圧制限回路15は、オペアンプ41の出力動作範囲を
所定の電圧範囲に制限するための電圧制限回路100を
有する。次に、電圧制限回路100の制限電圧に、オフ
セット電圧を与えてシフトさせるための積分回路110
を有する。さらに、変調電圧Vmと、オフセット電圧Δ
Vとの差分を検出するための差分検出回路120を有す
る。 【0019】電圧制限回路100には、正電圧+Vz
と、負電圧ーVzとが供給されている。正電圧+Vzは
抵抗161を介してオペアンプ155の非反転入力に供
給される。負電圧ーVzは抵抗164を介してオペアン
プ156の非反転入力に供給される。オペアンプ15
5、オペアンプ156の反転入力は、それぞれ抵抗15
8、抵抗160を介して接地されている。オペアンプ1
55の出力は抵抗157を介して非反転入力に戻されて
いる。またオペアンプ156の出力は抵抗159を介し
て非反転入力に戻されている。 【0020】オペアンプ155の出力は、オペアンプ1
52の非反転入力に与えられる。またオペアンプ156
の出力は、オペアンプ154の非反転入力に与えられ
る。これらオペアンプ152および154の反転入力
は、LN光変調器10に接続されている。オペアンプ1
52の出力はダイオード151のカソードに接続されて
おり、オペアンプ154の出力はダイオード153のア
ノードに接続されている。ダイオード151のアノー
ド、およびダイオード153のカソードは、LN光変調
器10に接続されている。 【0021】積分回路110は、オペアンプ111を有
する。オペアンプ111の出力は、抵抗113を介して
反転入力に接続されている。この抵抗113には、コン
デンサ114が並列接続されている。また、オペアンプ
111の反転入力は、抵抗115を介して接地されてい
る。さらに、オペアンプ111の出力は、オペアンプ1
55およびオペアンプ156の非反転入力に接続されて
いる。 【0022】差分検出回路120は、オペアンプ121
を有する。オペアンプ121の出力は、抵抗116を介
してオペアンプ111の非反転入力に接続されている。
オペアンプ121の出力はまた、抵抗122を介してオ
ペアンプ121の反転入力に接続されている。オペアン
プ121の反転入力は、抵抗123を介して、ツェナー
ダイオード101のアノードとツェナーダイオード10
2のカソードとに接続されている。さらに、オペアンプ
121の非反転入力は、抵抗124を介して、ツェナー
ダイオード101のカソードとツェナーダイオード10
2のアノードとの接続点に接続されている。 【0023】次に、電圧制限回路15の動作を説明す
る。まず、バイアス電圧制限回路15に積分回路110
と差分検出回路120とが存在せず、LN光変調器のバ
イアス電圧Vmが、電圧制限回路100によって所定の
電圧範囲に固定されている(すなわち、バイアス電圧V
mの最小値と最大値とがそれぞれ固定されている)と仮
定する。そして、この固定されたバイアス電圧Vmの最
小値をVL、最大値をVHと定義する。 【0024】図7は、光変調器の変調特性に起因する最
適動作点のばらつきを説明する図である。今バイアス電
圧の最小値VLと最大値VHとを、VL=ーVπ/2、
VH=Vπ/2と仮定し、最適動作点のばらつきを区分
すると、図7の(a)〜(d)の4類型が考えられる。 【0025】図7の(b)および(c)、すなわちーV
π/2<最適動作点<Vπ/2の場合:この場合には前
記電圧制限範囲(ーVπ/2〜+Vπ/2)内におい
て、負帰還回路14によって、図の矢印に示す方向にバ
イアス電圧の制御が行われる。この結果、制御後の安定
点は最適動作点と一致して安定する。しかし、この場合
でも安定点はLN光変調器のDC電圧ドリフトに追従で
きず、いずれ最適動作点から外れる。 【0026】次に、図7の(a)および(d)、すなわ
ちーVm<最適動作点<ーVπ/2、およびVπ/2<
最適動作点<Vπの場合:この場合には前記電圧制限範
囲(ーVπ/2〜+Vπ/2)内において、負帰還回路
14によって図の矢印の示す方向にバイアス電圧の制御
が行われる。この結果、制御後の安定点と最適動作点と
が一致しない。すなわち、最初に仮定したバイアス電圧
Vmの最小値VLと、最大値VHを固定した場合には上
記の不都合が生じる。よって、この電圧制御範囲をシフ
トさせる必要がある。そこで本発明においては、差分検
出回路120により、制御するシフト情報を検出する。
積分回路110は、この検出情報に基づいてオフセット
電圧を発生する。このオフセット電圧が電圧制限回路1
00に供給される。電圧制限回路100は、この供給さ
れたオフセット電圧に応じて電圧制御範囲をシフトさせ
る。ここでは、シフト後の電圧制御範囲をバイアス電圧
制限範囲と称することとする。なお、このシフト後のバ
イアス電圧の最大値は(VH+ΔV)、最小値は(VL
+ΔV)になる。よって、シフト前後における最大値と
最小値との電圧差は一定である。 【0027】ここでVL、VHを次の式で定義する。 VL=ーVZ+ΔV....(1) VH= VZ+ΔV....(2) ただし、VZは電圧制限範囲の初期値を与える電圧値、
ΔVは電源投入時からのVL、VHのオフセット電圧で
ある。 【0028】最適動作点でのバイアス電圧をVBとし、
VBをバイアス電圧制限範囲の中央にするためには、次
の式(3)を満足させる必要がある。 VHーVB=ー(VLーVB)....(3) 【0029】式(3)に、式(1)と式(2)とをそれ
ぞれ代入すると、次の式(4)が得られる。 VB=ΔV....(4) 【0030】すなわち、差分検出回路120がVBーΔ
Vの差分を検出する。この差分信号は、積分回路110
に供給される。積分回路110により、VBーΔV=0
となるようΔVを制御する。バイアス電圧制限回路15
の時定数は、抵抗113とコンデンサ114とで決定す
ればよい。また、VL、VHでバイアス電圧が制限され
ている場合、LN光変調器の制御回路が安定に動作する
ためには、VHーVL<2Vπであることが必要であ
る。そのため、VZに関しては次の式(5)の条件が必
要である。 VZ<Vπ....(5) 【0031】以下の説明では、電圧VZをVZ=Vπ/
2と仮定する。この仮定の下で、図7の4つの場合につ
いて、オフセット電圧ΔVを制御してバイアス電圧の安
定点を最適動作点に一致させる動作を説明する。まず、
図7(a)に示す、ーVm<最適動作点<ーVπ/2の
場合の制御について、図8を用いて説明する。 【0032】図8の(a)に、図7の(a)の場合にお
ける時刻t=t1での安定状態を示す。この場合は、最
適動作点がバイアス電圧制限範囲の中にない。このた
め、バイアス電圧VmはVLまたはVHに固着してい
る。いま、バイアス電圧がVL=ーVπ/2に固着して
いる場合には、積分回路110は発生するオフセット電
圧ΔVを下げ続ける。この結果、バイアス電圧がーVπ
とーVπ/2との間で、前記(4)式のΔV=VBとな
る時刻t2で、図8(c)の状態で安定する。この時の
VB、またΔVの時間応答が、図8(b)に示される。 【0033】逆に、バイアス電圧が時刻t1でVH=V
π/2に固着している場合には、積分回路110は発生
するオフセット電圧ΔVを上げ続ける。この結果、バイ
アス電圧がVπとVπ/2との間で、前記(4)式のΔ
V=VBとなる時刻t2で、図8(d)の状態で安定す
る。 【0034】時刻t2以降は、光変調器のDC電圧ドリ
フトにより最適動作点が変化する。これに追従して、積
分回路110がオフセット電圧ΔVを発生し、常に最適
動作点VBがバイアス電圧制限範囲の中央に安定化され
る。 【0035】次に、図7(b)に示す、ーVπ/2<最
適動作点<0の場合の制御について、図9を用いて説明
する。 【0036】図9の(a)に、図7の(b)の場合にお
ける時刻t=t1での安定状態を示す。この場合は、最
適動作点VBが、バイアス電圧制限範囲内に位置してい
る。このため、まずバイアス電圧Vmは、最適動作点V
Bに安定化される。しかし、この最適動作点VBはバイ
アス電圧制限範囲の中央には位置していない。このた
め、積分回路110は発生するオフセット電圧ΔVを下
げ続ける。その後、動作点がバイアス電圧制限範囲の中
央になる(すなわちΔV=VBとなる)時刻t2で安定
化する。この時のVB、またΔVの時間応答が、図9
(b)に示される。その後は図8の場合と同様に、積分
回路110がDC電圧ドリフトに応じてΔVの値を制御
し、最適動作点VBは常にバイアス電圧制限範囲の中央
に安定化される。 【0037】次に、図7(c)に示す、0<最適動作点
<Vπ/2の場合の制御について、図10を用いて説明
する。 【0038】図10の(a)に、図7の(c)の場合に
おける時刻t=t1での安定状態を示す。この場合も、
最適動作点VBが、バイアス電圧制限範囲内に位置して
いる。このため、まずバイアス電圧Vmは、最適動作点
VBに安定化される。しかし、この最適動作点VBはバ
イアス電圧制限範囲の中央には位置していない。このた
め、積分回路110は発生するオフセット電圧ΔVを上
げ続ける。その後、動作点がバイアス電圧制限範囲の中
央になる(すなわちΔV=VBとなる)時刻t2で安定
化する。この時のVB、またΔVの時間応答が、図10
(b)に示される。その後は図8の場合と同様に、積分
回路110がDC電圧ドリフトに応じてΔVの値を制御
し、最適動作点VBは常にバイアス電圧制限範囲の中央
に安定化される。 【0039】最後に、図7(d)に示す、Vπ/2<最
適動作点<Vπの場合の制御について、図11を用いて
説明する。 【0040】図11の(a)に、図7の(d)の場合に
おける時刻t=t1での安定状態を示す。この場合は、
最適動作点がバイアス電圧制限範囲の中にない。このた
め、バイアス電圧はVLまたはVHに固着している。い
ま、バイアス電圧がVL=ーVπ/2に固着している場
合には、積分回路110は発生するオフセット電圧ΔV
を下げ続ける。この結果、バイアス電圧がーVπとー3
Vπ/2との間で、前記(4)式のΔV=VBとなる時
刻t2で、図11(c)の状態で安定する。この時のV
B、またΔVの時間応答が、図11(b)に示される。 【0041】逆に、バイアス電圧が時刻t1でVH=V
π/2に固着している場合には、積分回路110は発生
するオフセット電圧ΔVを上げ続ける。この結果、バイ
アス電圧がVπ/2とVπとの間で、前記(4)式のΔ
V=VBとなる時刻t2で、図11(d)の状態で安定
する。時刻t2以降は、図8の場合と同様に、積分回路
110がDC電圧ドリフトに応じてΔVの値を制御し、
最適動作点VBは常にバイアス電圧制限範囲の中央に安
定化される。 【0042】以上の説明から明らかな通り、光変調器の
変調特性により、その最適動作点がどのようにばらつい
ていても、バイアス電圧が自動的に最適動作点に安定化
される。さらに、その後のDC電圧ドリフトによって最
適動作点が移動した場合も、バイアス電圧はその移動に
追従する。 【0043】次に、本発明の第2の実施の形態について
以下に説明する。この実施例による制御回路の構成が、
図12に説明されている。この実施例では、バイアス電
圧制限回路の代わりに、駆動回路17を配置したもので
ある。駆動回路の詳細な構成は、図13および図14に
示されている。図13に示される駆動回路には、データ
信号Si1およびクロック信号Si2が入力されるラッチ
回路131を有する。ラッチ回路131は、データ信号
Si1を、クロック信号Si2でラッチする。ラッチ回路
131の出力は、ドライバー132に入力される。ドラ
イバー132の出力は、LN光変調器10の駆動信号S
として、容量16を介してLN光変調器10の変調入力
端子に供給される。データ信号Si1およびクロック信
号Si2とは、相互に同期している。従って、データ信
号Si1をクロック信号Si2でラッチすることにより、
データ信号Si1のデューティに関わらず、LN光変調
器10に供給される変調信号のデューティは一定であ
る。 【0044】次に図14に、駆動回路17の別の形態を
示す。データ信号Siは、比較回路141の非反転入力
端子に入力される。この比較回路は、非反転出力と反転
出力との2本の出力を有する。これら2本の出力は、何
れも積分回路142に接続される。積分回路142は2
つの出力を有する。このうち、比較回路141の非反転
出力から与えられた信号の積分電圧信号は、オペアンプ
143の非反転入力に与えられる。また比較回路141
の反転出力から与えられた信号の積分電圧信号は、オペ
アンプ143の反転入力に与えられる。オペアンプ14
3の出力は、比較回路141の反転入力端子に接続され
る。比較回路141の非反転出力が、ドライバー132
に供給されている。この結果、比較回路141の非反転
出力の積分電圧信号と、反転出力の積分電圧信号とが等
しくなるよう、比較回路141の反転入力端子電圧が制
御される。このため、データ信号Siのデューティに関
わらず、LN光変調器10に供給される変調信号のデュ
ーティは一定である。 【0045】また、ドライバー132の出力振幅を下げ
ることも、LN光変調器を最適動作点に安定化させるこ
とに有益である。以下、図15を用いて、LN光変調器
においてDCドリフトが生じた場合の光出力波形の変化
を説明する。 【0046】まず図15(a)において、LN光変調器
へのバイアス電圧が一定で、DCドリフトがマイナスの
方向へ生じた場合、光出力波形のハイレベルが折り返さ
れ、裁ち上がり/たち下がりに2つのピークが現れる
(図15(a)、(2))。DCドリフトがーVπ/2
まで変動すると、光出力波形のローレベルとハイレベル
が同じになる。この結果、立ち上がり/たち下がりの際
のピークのみが見える。 【0047】次に図15(b)に示すように、ドライバ
ー132がLN光変調器10に与える出力振幅を小さく
する。まず、図15(b)(1)の場合、すなわちLN
光変調器の光出力の平均値はALLマーク時の1/2に
なる。DC電圧ドリフトにより、変調電圧が(2)、そ
して(3)と変動した場合、それにつれて光出力の平均
値も増加する。そして(3)の場合に、平均値が最大と
なる。(3)の状態からDC電圧がさらにVπ(マイナ
ス方向に)ドリフトすると、光出力の平均値は最小とな
る。 【0048】図15(a)と図15(b)とを比較する
と明らかなように、ドライバーの出力振幅を抑制するこ
とにより、光出力の平均値の変化が大きくなる。すなわ
ち、それだけDC電圧ドリフトの検出精度が大きくな
る。よって、LN光変調器の挿入損失の変動などに対し
てLN光変調器を最適動作点で安定化させるのに有効で
ある。 【0049】 【発明の効果】以上説明したように、変調器の変調特性
に依存せず、変調器を最適動作点に安定化させることが
可能となる。また、変調器に生じるDC電圧ドリフトに
よって最適動作点が移動した場合に、それに追随して安
定した動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の第1の実施の形態を示すブロック図
である。 【図2】LN光変調器の構成を示す図である。 【図3】図2に示すLN光変調器の動作を説明するため
の波形図である。 【図4】図1に示す実施の形態を詳細に説明する図であ
る。 【図5】図4に示す実施例の動作を説明するための波形
図である。 【図6】図4に示されるバイアス電圧制限回路を詳細に
説明する図である。 【図7】光変調器の変調特性に起因する最適動作点のば
らつきを説明する図である。 【図8】図6に示されるバイアス電圧制限回路の動作を
説明する図(その1)である。 【図9】図6に示されるバイアス電圧制限回路の動作を
説明する図(その2)である。 【図10】図6に示されるバイアス電圧制限回路の動作
を説明する図(その3)である。 【図11】図6に示されるバイアス電圧制限回路の動作
を説明する図(その4)である。 【図12】この発明の第2の実施の形態を示すブロック
図である。 【図13】図12に示される駆動回路の構成を示す図で
ある。 【図14】図12に示される駆動回路の別の構成を示す
図である。 【図15】LN光変調器においてDCドリフトが生じた
場合の光出力波形の変化を説明する図である。 【符号の説明】 10・・・LN光変調器 11・・・入力光レベル検出回路 12・・・出力光レベル検出回路 14・・・負帰還回路 15・・・バイアス電圧制限回路 100・・・電圧制限回路 110・・・積分回路 120・・・差分検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/142 10/152 (56)参考文献 特開 平3−81723(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/00 - 1/125

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 外部から印加される電圧に応じて屈折率
    が変化する光導波路に入力光の一部を通すことにより、
    該入力光を変調した出力光を生成する光変調器の駆動回
    路において、 前記光変調器の入力側に配置され、前記光変調器の入力
    光の平均レベルを検出する入力光平均レベル検出手段
    と、 前記光変調器の出力側に配置され、前記光変調器の出力
    光の平均レベルを検出する出力光平均レベル検出手段
    と、 光パワー伝達率を検出する光パワー伝達率検出手段と、 前記光パワー伝達率を一定に制御するための負帰還回路
    手段と、 前記光変調器の電圧制御範囲を設定するバイアス電圧制
    限手段を有し、前記バイアス電圧制限手段は、 前記負帰還回路手段の出力動作範囲を所定の電圧範囲に
    制限するための電圧制限回路と、前記電圧制限回路の制限電圧に、オフセット電圧を与え
    てシフトさせるための積分回路と、 前記光変調器に印加される変調電圧と前記オフセット電
    圧との差分を検出するための差分検出回路を有すること
    を特徴とする、光変調器駆動回路。
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