JP2011114539A - 光送信器 - Google Patents
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Abstract
【課題】RZ光変調器の直流バイアス電圧最適点探索手法に関し、特に光送信波形における消光比の品質改善ができる光送信器を提供することを目的にする。
【解決手段】入力光を複数の位相データに変換する第1の光変調器と、前記位相データが変化するポイントを覆う第2の光変調器と、この第2の光変調器から出力される信号の光出力強度を表す交流波形の直流バイアス電圧の最適点を前記第2の光変調器に印加するフィードバック制御手段とからなる光送信器において、前記フィードバック制御手段に前記直流バイアス電圧の最適点になった値を負側のオフセット値に収束させるオフセット収束用電圧制御手段を備えることにより、光出力波形の品質を維持できる光送信器を実現できる。
【選択図】図1
【解決手段】入力光を複数の位相データに変換する第1の光変調器と、前記位相データが変化するポイントを覆う第2の光変調器と、この第2の光変調器から出力される信号の光出力強度を表す交流波形の直流バイアス電圧の最適点を前記第2の光変調器に印加するフィードバック制御手段とからなる光送信器において、前記フィードバック制御手段に前記直流バイアス電圧の最適点になった値を負側のオフセット値に収束させるオフセット収束用電圧制御手段を備えることにより、光出力波形の品質を維持できる光送信器を実現できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光伝送に使う光送信器に関し、特に光送信波形における消光比の改善を行う光送信器に関するものである。
図6に、従来の光送信器の構成例を示す。DQPSK(Differential Quadrature Phase-ShiftKeying(差動四位相偏移変調))の光変調器(以下、DQPSK光変調器10という)の各導波路には、たとえばレーザーを用いた光源11から連続光が入射される。クロック信号発生回路12からクロック信号がクロック・マネージメント・ユニット(以下、CMU13という)に入力され、再ドライブされたクロック信号が増幅器14に入力される。この増幅されたクロック信号が、RZ(return to zero)の光変調器(以下、RZ光変調器20という)に入力され、RZ変調器20の光導波路の上面に設けられている変調電極21に印加される。MUX(Multiplexer)やDe-MUX(De-Multiplexer)、リミッティングアンプ、D-FFなどから構成されるデータ発生器15から出力されるデータは、光DQPSK変調器10に入力され、位相データに変換される。この変換された位相データが、RZ光変調器20に入力され、RZ光変調器20の光導波路の上面に設けられている変調電極21に印加される。
光導波路の合波部の上面に設けられている電極22には、RZ光変調部バイアス制御回路30から所定の直流バイアス電圧が印加され、所望の動作点に固定される。このRZ変調器20により光の位相が変調された光信号は光分配器16に入力され、外部に出力される出力光Soutと受光器17に入力される光信号とに分配される。
クロック信号により、位相同期ループを構成するRZ光変調部バイアス制御回路30から適切なRF振幅電圧にf0を重畳させた信号が増幅器14に入力されるとこの入力された信号が増幅されて、RZ変調器20の変調電極21に印加することにより、伝送品質を保つことができる。
すなわち、データ発生器15により発生された信号はDQPSK光変調器10に印加される。DQPSK光変調器10は光源11により連続光が入力され、データ発生器15からの信号に基づき、光変調信号が発生される。RZ光変調器20は、DQPSK光変調器10から発生された光変調信号が入力され、RZ光変調器20の光導波路の上面に設けられている変調電極21には高周波(Radio frequency)振幅電圧(以下、RF振幅電圧という)にf0が重畳された信号が印加され、RZ光変調器20の光導波路の上面に設けられている電極22にはRZ光変調部バイアス制御回路30から出力された直流バイアス電圧が印加されるのに基づき、光変調信号が発出される。RZ光変調器20から発生された光変調信号は、RZ光変調部バイアス制御回路30により、同期検波値で0となる点に収束するように、直流バイアス電圧のフィードバック制御が行われる。
受光器17は、RZ光変調器20から出力されるRZ-DQPSK光信号を電気信号(以下、モニタ信号という)に変換する。コンデンサCは、受光器17により得られるモニタ信号から直流成分を除去する。これにより、RZ−DQPSK光信号の交流成分が抽出される。
RZ光変調部バイアス制御回路30において、周波数f0のバンドパスフィルタ(Band-pass filter:以下周波数f0のBPF31という)は、交流成分のみのRZ-DQPSK光信号が入力され、周波数f0範囲の周波数成分の信号が出力される。この周波数f0範囲の周波数成分の信号と、周波数発生源32から出力される周波数f0はミキサ33により掛け算され、ミキサ33の出力信号は加算器34で積算される。この積算された信号が、同期検波回路35を介して同期検波出力として電圧制御部36内の最適点収束用電圧制御手段36aに入力される。最適点収束用電圧制御手段36aでは、得られた同期検波出力に基づき、RZ光変調器20に光送信器の伝送品質を保つのに最適な振幅制御電圧を印加する。
また、周波数発生源32から出力される周波数f0は、RF振幅電圧回路37から出力されるRF振幅電圧はミキサ38により掛け算され、ミキサ38の出力信号であるRF振幅電圧と周波数f0を重畳した信号は、増幅器14に入力される。この増幅器14には、マネージメントされたクロック信号も入力されることにより、RF振幅電圧と周波数f0を重畳した信号が増幅され、RZ光変調器20の変調電極21に印加される。
つまり、図6では、周波数発生源32から出力される固定周波数f0のディザ信号をRF振幅電圧回路37から出力されるRF振幅電圧にミキサ38で重畳し、出力光のパワー検出器(PD)から出力されるPD電流に含まれる周波数f0の成分を周波数f0のBPF31で抽出し、同期検波回路35で同期検波を行う。最適点に収束するために、同期検波値が0となる点、すなわち同期検波値からf0の成分が最小(=0)となるところが制御最適点であり、この状態を維持するために、直流バイアス電圧についてフィードバック制御を行っている。
図7に、RZ光変調器の光入出力波形の一例を示す。DQPSK光変調器10は、光源11が入力されると、4つの位相データに変換する。光入力波形の信号(A)は、DQPSK光変調器10で変換された4つの位相データを表している。また、RZ光変調器20は、光入力波形の信号(A)が入力されると、4つの位相データが変化する点を覆う。出力波形信号(B)は、RZ光変調器20で位相データの変化点が覆われた波形信号を表している。
図8(a)、(b)に、光出力強度グラフと光出力波形の一例を示す。(a)は、横軸が直流バイアス印加電圧、縦軸が光出力強度を表している。また、図6では、RF振幅電圧をフィードバック制御していないため、RF振幅をVπとした場合、このRF振幅に合った直流バイアス印加電圧を初期設定した後は、直流バイアス印加電圧値は固定され、変更されていないことが確認できる。また、(b)は、(a)のようにRF振幅および直流バイアス印加電圧を初期設定した場合、光送信器から出力される光出力波形を表している。
図9(a)、(b)に、RF振幅が温度変動や経年の影響からVπより小さくなる場合の光出力強度グラフと光出力波形の一例を示す。(a)は、図8と同様の横軸が直流バイアス印加電圧、縦軸が光出力強度を表している。(b)は、(a)のようにRF振幅および直流バイアス印加電圧を初期設定した場合、光送信器から出力される光出力波形を表している。また、最適点(同期検波=0)に収束する点を中心とすると、この中心点を基準に図9(a)では図8(a)と比較すると振幅が小さくなっていることが分かる。また、図9(b)では図8(b)と比較すると振幅が小さくなっていることが分かる。
そこで、特許文献1ではDQPSKまたはQPSKを利用した通信の品質を向上するための光送信器の提案が行われている。
しかしながら、このような光送信器には、次のような課題があった。図9(b)の光出力波形は、図8(b)の光出力波形と比較すると、最大値が小さく、最小値が大きくなっているため、入力光をON/OFFとした場合の出力光量の最大値/最小値の比を表す消光比が悪かった。すなわち、従来では、温度変動や経年によりRF振幅が小さくなるため、光出力波形における消光比の品質が劣化するという課題があった。
本発明の目的は、RZ光変調器の直流バイアス電圧最適点探索手法に関し、電圧制御部にオフセット収束用電圧制御部を設けることにより、光送信波形における消光比の品質改善ができる光送信器を実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
入力光を複数の位相データに変換する第1の光変調器と、前記位相データが変化するポイントを覆う第2の光変調器と、この第2の光変調器から出力される信号の光出力強度を表す交流波形の直流バイアス電圧の最適点を前記第2の光変調器に印加するフィードバック制御手段とからなる光送信器において、
前記フィードバック制御手段に
前記直流バイアス電圧の最適点になった値を負側のオフセット値に収束させるオフセット収束用電圧制御手段
を備えることを特徴とする。
入力光を複数の位相データに変換する第1の光変調器と、前記位相データが変化するポイントを覆う第2の光変調器と、この第2の光変調器から出力される信号の光出力強度を表す交流波形の直流バイアス電圧の最適点を前記第2の光変調器に印加するフィードバック制御手段とからなる光送信器において、
前記フィードバック制御手段に
前記直流バイアス電圧の最適点になった値を負側のオフセット値に収束させるオフセット収束用電圧制御手段
を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記第1の光変調器はDQPSK光変調器、あるいはDPSK光変調器であり、前記第2の光変調器はRZ光変調器であることを特徴とする。
前記第1の光変調器はDQPSK光変調器、あるいはDPSK光変調器であり、前記第2の光変調器はRZ光変調器であることを特徴とする。
本発明によれば、オフセット収束用電圧制御手段を設け、このオフセット収束用電圧制御手段によって直流バイアス電圧の最適点になった値を光出力強度が暗くなる方、すなわち負側のオフセット値に収束させることにより、第2の光変調器から出力される信号の光出力強度を表す交流波形の直流バイアス電圧を最適点に収束させた従来例よりも、光出力波形の消光比劣化を小さく抑えることができるため、光出力波形の品質を維持することができる。
以下本発明を、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の光送信器の実施例を示す構成図である。なお、図6と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
また、電圧制御部50は、従来から設けられている最適点収束用電圧制御手段36aのほかに、オフセット収束用電圧制御手段51で構成されている。請求範囲の第1の電圧制御部を以下最適点収束用電圧制御手段36aとし、第2の電圧制御部を以下オフセット収束用電圧制御手段51とする。
また、フィールドバック手段は、RZ光変調部バイアス制御回路40内の周波数f0のBPF31、周波数発生源32、ミキサ33、加算器34、同期検波回路35、電圧制御部50からなる構成であり、最適点収束用電圧制御手段36aでRZ光変調器20から出力される信号の光出力強度を表す交流波形の直流バイアス電圧を最適点に制御(収束)させ、さらにオフセット収束用電圧制御手段51でこの最適点収束用電圧制御手段36aで直流バイアス電圧の最適点になった値を負側のオフセット値に収束するように、直流バイアス電圧のフィードバック制御が行われている。この直流バイアス電圧のフィードバック制御が行われることにより、調整されたデューティー比の光変調出力波形がRZ光変調器20から出力される。
また、フィードバック制御により、RZ光変調器20の直流バイアス電圧について自動制御ができ、光送信波形の品質を維持できる。
図2(a)、(b)は、光出力強度グラフおよび光出力波形の一例を示すグラフである。(a)は、横軸が直流バイアス印加電圧、縦軸が光出力強度を表し、RF振幅がVπの場合に、RZ光変調器20から出力される信号の光出力強度を表す交流波形の直流バイアス電圧の同期検波値がゼロとなる点に収束させた点、すなわち直流バイアス電圧の最適点から、さらに“負側”すなわち“−(以下、マイナスとする)”RZオフセットに収束させた光出力強度グラフである。また、RF振幅電圧を(マイナス)RZオフセットに収束させた場合に、光が暗くなる方向に、直流バイアス電圧がフィードバック制御されることが確認できる。
ここで、RZオフセットの符号は、光出力強度を表し、「負側」、すなわち「(マイナス)RZ」の場合は暗い状態を表し、「正側」、すなわち「(プラス)RZ」の場合は明るい状態を表している。
また、(b)は、RZ光変調器20から出力される本発明と従来の光出力波形を表し、点線が従来の光送信器における図8(b)の光出力波形を表し、実線が本発明の光送信器における図1(B)点での光出力波形を表している。また、従来の光出力波形図8(b)と比較すると、本発明の光出力波形図1(B)では最小値は変わらないが、最大値が小さくなっていることが確認できる。
図3(a)、(b)は、光出力強度グラフおよび光出力波形の一例を示すグラフである。図2(a)、(b)と異なる点は、RF振幅がVπと同じではなく、Vπよりも小さい場合である点である。
図3(a)は、横軸が直流バイアス印加電圧、縦軸が光出力強度を表し、RF振幅がVπよりも小さい場合に、RZ光変調器20から出力される信号の光出力強度を表す交流波形の直流バイアス電圧の同期検波値がゼロとなる点に収束させた点、すなわち直流バイアス電圧の最適点から、さらに“負側”すなわち“−(以下、マイナスとする)”RZオフセットに収束させた光出力強度グラフである。また、RF振幅電圧を(マイナス)RZオフセットに収束させた場合に、光が暗くなる方向に、直流バイアス電圧がフィードバック制御されることが確認できる。
また、(b)は、RZ光変調器20から出力される本発明と従来の光出力波形を表し、点線が従来の光送信器における図8(b)の光出力波形を表し、淡色実線が図2(a)の条件での図2(b)の光出力波形を表し、実線が図3(a)の条件での本発明の光送信器における図1(B)点での光出力波形を表している。
また、光出力波形図8(b)に比べて光出力波形図1(B)は、最小値は変わらないが、最大値が小さくなっていることが確認できる。また、光出力波形図1(B)は、光出力波形図2(b)よりも、最大値が小さくなっていることが確認できる。つまり、光出力波形図1(B)は、デューティー比が小さくなるように波形が歪み、最小値を基準に振幅がより小さくなっている。
光出力波形図1(B)と光出力波形図9(b)とを比較すると、まず光出力波形図9(b)は光出力波形図8(b)に比べて、最小値が大きくなり、最大値が小さくなっているのに対し、光出力波形図1(B)は光出力波形図8(b)に比べて、最小値が不変となり、最大値が小さくなっていることが確認できる。さらに、光出力波形図1(B)の最大値が、光出力波形図9(b)の最大値と同じになっていることが確認できる。したがって、光出力波形図1(B)は光出力波形図9(b)と比較すると、最大値は同じ、最小値が小さいため、消光比は良くなっている。このようなことから本発明では、光出力波形を最適点から負側に収束させている。
ここで、消光比とは、出力光の最大値/最小値の比のことである。たとえば、最小値よりも最大値のほうが大きい場合では、最大値が小さくなることより、最小値が大きくなることのほうが、より消光比が悪くなる。
ここで、(マイナス)RZオフセットに収束させた場合の温度変動および経年による影響を考える。(マイナス)RZオフセットに収束させた場合において、光出力波形図2(b)と図3(b)の光出力波形図1(B)との光出力強度グラフを比較すると、光出力波形図2(b)に比べて図3(b)の光出力波形図1(B)の方がVπよりもRF振幅が小さく、また最小値を基準に振幅がより小さくなっている。また、消光比に関して、最小値よりも最大値のほうが大きい場合では、最大値が小さくなることより、最小値が大きくなることのほうが、より消光比が悪くなっている。
また、RF振幅がVπよりも小さくなった場合に、同期検波値を0となる最適点に収束させると、光出力波形図8(b)と比べると図9(b)の実線の光出力波形の最小値が大きくなっているのに対し、同期検波値を0となる最適点に収束させ、さらに同期検波値をゼロとなる点に収束させた点から(マイナス)RZオフセットに収束させた場合、光出力波形図8(b)と比べると図3(b)の光出力波形図1(B)のように最小値は変わらないことが確認できる。
つまり、RF振幅がVπよりも小さくなった場合は、同期検波値を0となる最適点に収束させた場合より、同期検波値をゼロとなる点に収束させた点から(マイナス)RZオフセットに収束させた場合の方が、消光比の劣化程度が小さいことを確認できる。
図4(a)、(b)は、光出力強度グラフおよび光出力波形の一例を示すグラフである。図2(a)、(b)と異なる点は、RZオフセットを(マイナス)ではなく(プラス)側で、RZオフセットを行っている点である。
図4(a)は、横軸が直流バイアス印加電圧、縦軸が光出力強度を表し、RF振幅がVπの場合に、RZ光変調器20から出力される信号の光出力強度を表す交流波形の直流バイアス電圧の同期検波値がゼロとなる点に収束させた点、すなわち直流バイアス電圧の最適点から、さらに“正側”すなわち“+(以下、プラスとする)”RZオフセットに収束させた光出力強度グラフである。また、RF振幅電圧を(プラス)RZオフセットに収束させた場合に、光が明るくなる方向に、直流バイアス電圧がフィードバック制御されることが確認できる。
また、(b)は、RZ光変調器20から出力される本発明と従来の光出力波形を表し、点線が従来の光送信器における図6(B)点での光出力波形、つまり図8(b)の光出力波形を表し、実線が図4(a)の条件での本発明の光送信器における図1(B)点での光出力波形を表している。
また、光出力波形図1(B)と光出力波形図8(b)とを比較すると、光出力波形図1(B)は、最大値は変わらないが、最小値が大きくなっていることが確認できる。つまり、デューティー比が大きくなるように波形が歪み、最大値を基準に振幅が小さくなっている。さらに、最大値は変わらず、最小値が大きくなっているため、従来に比べると消光比は悪くなっている。
図5(a)、(b)は、光出力強度グラフおよび光出力波形の一例を示すグラフである。図4(a)、(b)と異なる点は、RF振幅がVπと同じではなく、Vπよりも小さい場合である点である。
図4(a)は、横軸が直流バイアス印加電圧、縦軸が光出力強度を表し、RF振幅がVπよりも小さい場合に、RZ光変調器20から出力される信号の光出力強度を表す交流波形の直流バイアス電圧の同期検波値がゼロとなる点に収束させた点、すなわち直流バイアス電圧の最適点から、さらに“正側”すなわち“+(以下、プラスとする)”RZオフセットに収束させた光出力強度グラフである。また、RF振幅電圧を(プラス)RZオフセットに収束させた場合に、光が明るくなる方向に、直流バイアス電圧がフィードバック制御されることが確認できる。
また、(b)は、RZ光変調器20から出力される本発明と従来の光出力波形を表し、点線が従来の光送信器における図6(B)点での光出力波形、つまり図8(b)の波形を表し、実線が図5(a)の条件での本発明の光送信器における図1(B)点での光出力波形を表している。
また、光出力波形図1(B)と光出力波形図8(b)とを比較すると、光出力波形図1(B)は、最大値は変わらないが、最小値が大きくなっていることが確認できる。つまり、デューティー比が大きくなるように波形が歪み、最大値を基準に振幅が小さくなっている。さらに、最大値は変わらず、最小値が大きくなっているため、従来に比べると消光比は悪くなっている
図2、3とは逆に図4、5では、(プラス)RZオフセット値に収束させた場合において、光出力強度グラフは図4(a)から図5(a)のようにRF振幅が小さくなり、光出力波形は図4(b)から図5(b)のように最大値を基準に振幅がより小さくなる。また、図4、5では、消光比は最小値がより大きくなっているので、従来の同期検波値をゼロとなる点に収束させた場合に比べると、消光比は悪くなっている。
上記図2,3,4,5より、光出力波形は、同期検波値をゼロとなる点に収束させた点、すなわち最適点から、さらに(マイナス)RZオフセット値に収束させた場合は、図2(b)のように、デューティー比が小さくなるように波形が歪み、最小値を基準に振幅が小さくなる。逆に(プラス)RZオフセット値に収束した場合、図4(b)のように、光出力波形は、デューティー比が大きくなるように波形が歪み、最大値を基準に振幅が小さくなる。このように、同期検波値をゼロとなる点に収束させた点、すなわち最適点から適宜プラス、マイナス方向のRZオフセット値に収束させることにより、光出力波形が変化し、この光出力波形のデューティー比を調整することができる。
また、本発明では、光出力波形を最適点から(マイナス)RZオフセット値に収束させることによって、光出力波形の消光比の劣化を小さくしている。
なお、図1において、DQPSK光変調器10を第2の光変調器(Differential Phase-ShiftKeying(差動(差分)位相偏移変調)の光変調器(以下、DPSK光変調器という))に置き換えた場合でも、図1の構成と同様に、RZ光変調器20を備え、オフセット収束用電圧制御手段51、すなわちRZオフセット機能を付加することにより、RZ光変調器20から出力される光出力波形のデューティー比を調整することができる。
なお、RZ光変調器20から出力される信号の光出力強度を表す交流波形は、本実施例では正弦波だが、他の波形、たとえば方形波でもよい。
オフセット収束用電圧制御手段を備えることにより、プラス、マイナスのオフセット値によりRZ光変調器から出力される光出力波形のデューティー比の調整を行うことができる。
本発明では、オフセット値を(マイナス)、すなわち光出力強度が暗くなる方に収束させることにより、従来の同期検波値がゼロとなる最適点に収束させた場合よりも、光出力波形の最大値は同じ、最小値が小さいため、光出力波形の消光比の劣化を小さく抑えることができる。
このため、光出力波形の品質を維持することができる光送信器を実現できる。
10 DQPSK光変調器
20 RZ光変調器
36a 最適点収束用電圧制御手段
40 RZ光変調部バイアス制御回路
51 オフセット収束用電圧制御手段
20 RZ光変調器
36a 最適点収束用電圧制御手段
40 RZ光変調部バイアス制御回路
51 オフセット収束用電圧制御手段
Claims (2)
- 入力光を複数の位相データに変換する第1の光変調器と、前記位相データが変化するポイントを覆う第2の光変調器と、この第2の光変調器から出力される信号の光出力強度を表す交流波形の直流バイアス電圧の最適点を前記第2の光変調器に印加するフィードバック制御手段とからなる光送信器において、
前記フィードバック制御手段に
前記直流バイアス電圧の最適点になった値を負側のオフセット値に収束させるオフセット収束用電圧制御手段
を備えることを特徴とする光送信器。 - 前記第1の光変調器はDQPSK光変調器、あるいはDPSK光変調器であり、前記第2の光変調器はRZ光変調器であることを特徴とする請求項1記載の光送信器。
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