JP3406051B2 - 波形トラス構造 - Google Patents

波形トラス構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大張間構造物等を構成
するパイプ杆材からなる波形トラス構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】パイプ材からなる杆材と、球継手をボル
ト状のコネクターによって三角錐、または四角錐の基本
ユニットを形成し、これを立体的に組み立ててなるトラ
ス構造物は、従来から広く用いられている。また、平面
視で矩形の構造体を型鋼で構成した波形トラス構造も従
来から広く用いられている。
【0003】そして、パイプ材からなるトラス構造に、
例えば屋根を架ける場合、図11に示すように球継手5
0に、上弦材51およびラチス材52とは別部材である
母屋受け部材53を接続部材54を介して固着し、この
母屋受け部材53に母屋材55を架け渡し、その上に屋
根葺き材(図示せず)を取り付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
パイプ材からなる杆材と、球継手をボルト状のコネクタ
ーによって四角錐を形成した波形トラスでは、隣接部材
の接合部がピン構造となり曲げ剛性を確保することがで
きなく、また、対角線間に一方向のブレースを配置する
だけでは版性状(高い水平剛性)を確保することができ
ないため、多雪地域における構造物の構築や大張間架構
を目的とした構造物の構築には向かないという問題点が
あった。また、トラス構造に屋根を架ける場合、上記に
記載したように上弦材51とは別部材である母屋受け部
材53を必要としており、トラス構造の軽量化、この軽
量化に伴うコストの低減を阻害するという問題点があっ
た。
【0005】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、隣接部材の
接合部の曲げ剛性を高め、さらに、版の水平剛性を高め
得て、多雪地域における大張間架構を目的とした構造物
を容易に構築することができ、また、別物の母屋受け
材が不要になり、波形トラス構造の軽量化、この軽量化
に伴うコストの低減が可能になる波形トラス構造を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、イプ材からなるラチス材および上弦
材と、球継手をボルト状のコネクターで接合して四角錐
の骨組みを形成し、且つ平面視で矩形の構造体を有する
波形トラス構造において、前記構造体の対角線間に型鋼
よりなるX字状のブレース材を架設すると共に、前記構
造体を構成するパイプ材からなる上弦材の少なくとも一
方向のものを、母屋受け部材を兼ねる型鋼で架設してお
り、前記矩形の構造体の球継手には上弦材接合プレート
が固着され、この上弦材接合プレートに前記型鋼からな
上弦材及びブレース材が接合されると共に、上弦材接
合プレートの上弦材との接合部は水平部位と垂直部位と
で断面T字をなし、この水平部位と前記上弦材の上側フ
ランジ部を突き合わせ、この突合せ部に第1の接合板部
材を上下に当ててボルトおよびナットで締結し、且つ垂
直部位と前記上弦材のウェブ部を突き合わせ、この突合
せ部に第2の接合板部材を前後に当てて別のボルトおよ
びナットで締結し、前記ブレース材は前記上弦材接合プ
レートの水平部位と前記ブレース材の上側フランジ部と
を突き合わせて更に別の締め付けボルトおよびナットに
より締結したことを特徴とする。
【0007】また、上記の目的を達成するために、本発
明は、イプ材からなるラチス材および上弦材と、球継
手をボルト状のコネクターで接合して四角錐の骨組みを
形成し、且つ平面視で矩形の構造体を有する波形トラス
構造において、前記構造体の対角線間にX字状のブレー
ス材を、母屋受け部材を兼ねる型鋼で架設しており、前
記矩形の構造体の球継手にはブレース材接合プレートが
固着され、このブレース材接合プレートのブレース材と
の接合部は水平部位と垂直部位とで断面T字をなし、こ
の水平部位と前記ブレース材の上側フランジ部を突き合
わせ、この突合せ部に第1の接合板部材を上下に当てて
ボルトおよびナットで締結し、且つ垂直部位と前記ブレ
ース材のウェブ部を突き合わせ、この突合せ部に第2の
接合板部材を前後に当てて別のボルトおよびナットで締
結したことを特徴とする。
【0008】
【作用】かかる構成により、波形トラス構造において版
の水平剛性を高めることができ、多雪地域における大張
間架構を目的とした構造物を容易に構築することができ
る。また、別物の母屋受け材が不要になり、波形トラ
ス構造の軽量化、この軽量化に伴うコストの低減が可能
になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図10に基
づいて説明する。
【0010】(実施例1) 図1は本発明の一実施例に係わる波形トラス構造の平面
図、図2は同波形トラス構造の断面図、図3は同波形ト
ラス構造の一部省略した斜視図、図4は図2のP部の拡
大詳細図、図5は図4のQ方向からの矢視図である。
【0011】本発明に係わる波形トラス構造は、第1、
第2、第3、第4の上側球継手1−1、1−2、1−
3、1−4と、上弦材6、7と、ラチス材17と、下側
球継手18とで構成された平面視で矩形で且つ四角錐の
骨組みAを備えている。
【0012】第1、第2、第3、第4の上側球継手1−
1、1−2、1−3、1−4は、球継手本体2に上弦材
接合プレート3と複数のボルト状の上弦材接合コネクタ
ー19と、ラチス材接合コネクター16とを固着し、且
つブレス材接合コネクター部Dを備えて構成してある。
【0013】すなわち、前記上弦材接合プレート3は図
4、図5に示すように断面T字をなしており、水平部位
3aとこの水平部位3aの下面に垂直に固着された垂直
部位3bとを有していて、この垂直部位3bの中央部に
球継手本体2が位置していて、水平部位3aは球継手本
体2の上方に位置している。そして、前記上弦材接合プ
レート3の水平部位3aの両側部および垂直部位3bの
両側部がそれぞれ接合部5になされている。そして、前
記上弦材接合コネクター19は、前記上弦材接合プレー
ト3の軸線に対して同一平面内で且つ直角方向に位置し
ている。
【0014】第1、第2の上側球継手1−1、1−2の
上弦材接合プレート3間にH型鋼(型鋼)よりなる上弦
材6が渡してあり、第3、第4の上側球継手1−3、1
−4の上弦材接合プレート3間に上記同様H型鋼(型
鋼)よりなる上弦材6が渡してあり、また、第1、第3
の上側球継手1−1、1−3の上弦材接合コネクター1
9間にパイプ材よりなる上弦材7が渡してあり、第2、
第4の上側球継手1−2、1−4の上弦材接合コネクタ
ー19間に同じくパイプ材(杆材)よりなる上弦材7が
渡してあって、上弦材6、7で平面視で矩形をなす構造
体Bを構成している。
【0015】前記上弦材接合プレート3とH型鋼よりな
る上弦材6との接合は、上弦材接合プレート3の水平部
位3aと上弦材6の上側フランジ部8とを突き合わせ、
この突合せ部9を中にして上下に接合板部材10、11
を当て、これらを締付けボルトおよびナットで締着し、
上弦材接合プレート3の垂直部位3bと上弦材6のウ
ブ部12とを突き合わせ、この突合せ部13を中にして
前後に接合板部材14を当て、これらを締付けボルトお
よびナットで締着して行われている。
【0016】また、第1、第2、第3、第4の上側球継
手1−1、1−2、1−3、1−4に設けたラチス材接
合コネクター16にはパイプ材からなるラチス材17の
上端部が接合してあり、ラチス材17の下端部は下側球
継手18のラチス材接合コネクター(図示せず)に接合
してある。この下側球継手18には下弦材接合コネクタ
ー(図示せず)が設けてある。すなわち、前記構造体B
にラチス材17と下側球継手18とを組み付けて四角錐
の骨組みAが構成されている。
【0017】上記のように構成された四角錐の骨組みA
には、上弦材6、7が形成する平面視で矩形の構造体B
の対角線間に平面視でX字状のブレース材20が架設し
てある。このブレース材20は型鋼からなり、その各端
部は、第1、第2、第3、第4の上側球継手1−1、1
−2、1−3、1−4に設けたブレス材接合コネクター
部Dである前記上弦材接合プレート3の水平部位3aに
締付けボルトおよびナット(いずれも図示せず)により
接合されている。
【0018】そして、本発明に係わる波形トラス構造
は、隣り合う四角錐の骨組みAを、上弦材6、7とラチ
ス材17および前記下側球継手18間を下弦材接合コネ
クターを介して接合する下弦材21とにより連ねること
により構成される。この場合、骨組みAには平面視で型
鋼よりなるX字状のブレース材20が架設してあるため
に、波形トラス構造には高い水平剛性が形成される。
【0019】そして、本発明に係わる波形トラス構造の
場合、第1、第2の上側球継手1−1、1−2間、第
3、第4の上側球継手1−3、1−4間に渡してある上
弦材6がH型鋼より構成されているために、この上弦材
6の上面、すなわちH型鋼の上側フランジ部8上には、
溝型鋼からなる母屋材22が所定間隔をおいて架設され
ており、各母屋材22は上弦材6の上面にボルト止め等
によって固定されている。そして、母屋材22上に金属
板等からなる屋根葺き材(図示せず)が取り付けられて
いる。
【0020】このように、前記上弦材6にH型鋼を用い
て、この上弦材6に母屋受け材を兼ねさせることによ
り、上弦材とは別物の母屋受け材が不要になり、波形
トラス構造の軽量化、この軽量化に伴うコストの低減が
可能になる。
【0021】なお、上記した実施例では、前記上弦材6
にH型鋼を用いたが、H型鋼に限らず、断面形状がL字
形、コ字形、T字形等の型鋼を用いてもよいし、また、
前記上弦材6をパイプ材から構成し、上弦材6と直交す
る上弦材7を型鋼で構成してもよいし、さらには、両上
弦材6、7を型鋼で構成してもよい。
【0022】(実施例2) この実施例を図6乃至図10に示す。この実施例にあっ
ては、第1の実施例における上弦材6をパイプ材(杆
材)で構成し、平面視でX字状のブレース材20をH型
鋼(型鋼)で構成したものである。
【0023】すなわち、第1、第2、第3、第4の上側
球継手31−1、31−2、31−3、31−4は、球
継手本体32にブレース材接合プレート30と複数のボ
ルト状の上弦材接合コネクター33と、ラチス材接合コ
ネクター34とを固着して構成してある。
【0024】前記ブレース材接合プレート30は前記上
弦材接合プレート3と同構成であり、このブレース材接
合プレート30は、球継手本体32に、直交する上弦材
接合コネクター33の間に位置してこれらの上弦材接合
コネクター33に対して同一平面内に位置して設けてあ
る。
【0025】そして、第1、第2の上側球継手31−
1、31−2の上弦材接合コネクター33間、第3、第
4の上側球継手31−3、31−4の上弦材接合コネク
ター33間、第1、第3の上側球継手31−1、31−
3の上弦接合コネクター33間、第2、第4の上側球
継手31−2、31−4の上弦接合コネクター33間
にそれぞれパイプ材(杆材)よりなる上弦材35が渡し
てあって、これらの上弦材35で平面視で矩形の構造体
Bを構成している。
【0026】また、第1、第2、第3、第4の上側球継
手31−1、31−2、31−3、31−4に設けたラ
チス材接合コネクター34にはパイプ材からなるラチス
材37の上端部が接合してあり、ラチス材37の下端部
は下側球継手38のラチス材接合コネクター(図示せ
ず)に接合してある。この下側球継手38には下弦材接
合コネクター(図示せず)が設けてある。すなわち、前
記構造体Bにラチス材37と下側球継手38とを組み付
けて四角錐の骨組みAが構成されている。
【0027】上記のように構成された四角錐の骨組みA
には、上弦材35が形成する平面視で矩形の構造体Bの
対角線間に、平面視でX字状のブレース材40が架設し
てある。このブレース材40はH型鋼(型鋼)からな
り、その各端部は、第1、第2、第3、第4の上側球継
手31−1、31−2、31−3、31−4に設けたブ
レース材接合プレート30に接合されている。
【0028】このブレース材接合プレート30とH型鋼
よりなるブレース材40との接合は、上記した第1の実
施例において、図4および図5に示した上弦材接合プレ
ート3と上弦材6との接合の場合と同様である。
【0029】そして、本発明に係わる波形トラス構造
は、隣り合う四角錐の骨組みAを、上弦材35とラチス
材37および前記下側球継手38間を下弦材接合コネク
ターを介して接合する下弦材41とにより連ねることに
より構成される。この場合、骨組みAには平面視で型鋼
からなるX字状のブレース材40が架設してあるため
に、波形トラス構造には高い水平剛性が形成される。
【0030】そして、本発明に係わる波形トラス構造の
場合、ブレース材40はH型鋼(型鋼)より構成されて
いるために、このブレース材40の上面、すなわちH型
鋼の上側フランジ部8上には、溝型鋼からなる母屋材4
2が所定間隔をおいて架設されており、各母屋材42は
ブレース材40の上面にボルト止め等によって固定され
ている。そして、母屋材42上に金属板等からなる屋根
葺き材(図示せず)が取り付けられている。
【0031】このように、前記ブレース材40にH型鋼
を用いて、このブレース材40に母屋受け材を兼ねさ
せることにより、ブレース材とは別物の母屋受け材が
不要になり、波形トラス構造の軽量化、この軽量化に伴
うコストの低減が可能になる。
【0032】なお、上記した実施例では、前記ブレース
材40にH型鋼を用いたが、H型鋼に限らず、断面形状
がL字形、コ字形、T字形等の型鋼を用いてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、イプ
材からなるラチス材および上弦材と、球継手をボルト状
のコネクターで接合して四角錐の骨組みを形成し、且つ
平面視で矩形の構造体を有する波形トラス構造におい
て、前記構造体の対角線間に型鋼よりなるX字状のブレ
ース材を架設すると共に、前記構造体を構成するパイプ
材からなる上弦材の少なくとも一方向のものを、母屋受
け部材を兼ねる型鋼で架設しており、前記矩形の構造体
の球継手には上弦材接合プレートが固着され、この上弦
材接合プレートに前記型鋼からなる上弦材及びブレース
材が接合されると共に、上弦材接合プレートの上弦材と
の接合部は水平部位と垂直部位とで断面T字をなし、こ
の水平部位と前記上弦材の上側フランジ部を突き合わ
せ、この突合せ部に第1の接合板部材を上下に当ててボ
ルトおよびナットで締結し、且つ垂直部位と前記上弦材
のウェブ部を突き合わせ、この突合せ部に第2の接合板
部材を前後に当てて別のボルトおよびナットで締結し
前記ブレース材は前記上弦材接合プレートの水平部位と
前記ブレース材の上側フランジ部とを突き合わせて更に
別の締め付けボルトおよびナットにより締結したので、
波形トラス構造において版の水平剛性を高めることがで
き、多雪地域における大張間架構を目的とした構造物を
容易に構築することができる。また、別物の母屋受け部
材が不要になり、波形トラス構造の軽量化、この軽量化
に伴うコストの低減が可能になる。
【0034】また、本発明は、イプ材からなるラチス
材および上弦材と、球継手をボルト状のコネクターで接
合して四角錐の骨組みを形成し、且つ平面視で矩形の構
造体を有する波形トラス構造において、前記構造体の対
角線間にX字状のブレース材を、母屋受け部材を兼ねる
型鋼で架設しており、前記矩形の構造体の球継手にはブ
レース材接合プレートが固着され、このブレース材接合
プレートのブレース材との接合部は水平部位と垂直部位
とで断面T字をなし、この水平部位と前記ブレース材の
上側フランジ部を突き合わせ、この突合せ部に第1の接
合板部材を上下に当ててボルトおよびナットで締結し、
且つ垂直部位と前記ブレース材のウェブ部を突き合わ
せ、この突合せ部に第2の接合板部材を前後に当てて別
のボルトおよびナットで締結したので、波形トラス構造
において版の水平剛性を高めることができ、多雪地域に
おける大張間架構を目的とした構造物を容易に構築する
ことができる。また、別物の母屋受け部材が不要にな
り、波形トラス構造の軽量化、この軽量化に伴うコスト
の低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる波形トラス構造の平
面図である。
【図2】同波形トラス構造の断面図である。
【図3】同波形トラス構造の一部省略した斜視図であ
る。
【図4】図2のP部の拡大詳細図である。
【図5】図4のQ方向からの矢視図である。
【図6】本発明の他の実施例に係わる波形トラス構造の
平面図である。
【図7】同波形トラス構造の断面図である。
【図8】同波形トラス構造の一部省略した斜視図であ
る。
【図9】同波形トラス構造の拡大詳細図である。
【図10】図7のS部の拡大詳細図である。
【図11】従来の波形トラス構造の球継手部分の一部省
略した断面図である。
【符号の説明】
1−1、1−2、1−3、1−4 第1、第2、第3、
第4の上側球継手(球継手) 6、7 上弦材(杆材) 16 ラチス材接合コネクター(コネクター) 17 ラチス材(杆材) 18 下側球継手(球継手) 20 ブレース材 21 下弦材(杆材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−54039(JP,A) 特開 平3−119232(JP,A) 特開 平4−185834(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/18 - 1/19 E04B 1/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イプ材からなるラチス材および上弦
    と、球継手をボルト状のコネクターで接合して四角錐の
    骨組みを形成し、且つ平面視で矩形の構造体を有する波
    形トラス構造において、前記構造体の対角線間に型鋼よ
    りなるX字状のブレース材を架設すると共に、前記構造
    体を構成するパイプ材からなる上弦材の少なくとも一方
    向のものを、母屋受け部材を兼ねる型鋼で架設してお
    り、前記矩形の構造体の球継手には上弦材接合プレート
    が固着され、この上弦材接合プレートに前記型鋼からな
    上弦材及びブレース材が接合されると共に、上弦材接
    合プレートの上弦材との接合部は水平部位と垂直部位と
    で断面T字をなし、この水平部位と前記上弦材の上側フ
    ランジ部を突き合わせ、この突合せ部に第1の接合板部
    材を上下に当ててボルトおよびナットで締結し、且つ垂
    直部位と前記上弦材のウェブ部を突き合わせ、この突合
    せ部に第2の接合板部材を前後に当てて別のボルトおよ
    びナットで締結し、前記ブレース材は前記上弦材接合プ
    レートの水平部位と前記ブレース材の上側フランジ部と
    を突き合わせて更に別の締め付けボルトおよびナットに
    より締結したことを特徴とする波形トラス構造。
  2. 【請求項2】 イプ材からなるラチス材および上弦
    と、球継手をボルト状のコネクターで接合して四角錐の
    骨組みを形成し、且つ平面視で矩形の構造体を有する波
    形トラス構造において、前記構造体の対角線間にX字状
    のブレース材を、母屋受け部材を兼ねる型鋼で架設して
    おり、前記矩形の構造体の球継手にはブレース材接合プ
    レートが固着され、このブレース材接合プレートのブレ
    ース材との接合部は水平部位と垂直部位とで断面T字を
    なし、この水平部位と前記ブレース材の上側フランジ部
    を突き合わせ、この突合せ部に第1の接合板部材を上下
    に当ててボルトおよびナットで締結し、且つ垂直部位と
    前記ブレース材のウェブ部を突き合わせ、この突合せ部
    に第2の接合板部材を前後に当てて別のボルトおよびナ
    ットで締結したことを特徴とする波形トラス構造。
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