JP3405425B2 - 基板用コネクタ - Google Patents

基板用コネクタ

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JP3405425B2
JP3405425B2 JP02600795A JP2600795A JP3405425B2 JP 3405425 B2 JP3405425 B2 JP 3405425B2 JP 02600795 A JP02600795 A JP 02600795A JP 2600795 A JP2600795 A JP 2600795A JP 3405425 B2 JP3405425 B2 JP 3405425B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R12/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
    • H01R12/70Coupling devices
    • H01R12/7005Guiding, mounting, polarizing or locking means; Extractors

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基板用コネクタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の基板用コネクタとしては、図1
0に示すものがある。これは、ハウジング51に形成し
たキャビティ52内に下面側から雌端子金具53を収容
してランス57により保持し、端子金具53の相手側コ
ネクタ(図示せず)との嵌合部54をハウジング51の
上面の嵌合孔58に整合させると共に、V字状に屈曲さ
せた弾性撓み部55を介して嵌合部54から下向きに突
出成形した基板取付部56をハウジング51の下方へ突
出させた構造になる。
【0003】かかる基板用コネクタ50は、ハウジング
51を基板Pの所定位置に図示しない位置決め手段によ
り位置決めして固定すると共に、基板取付部56を基板
Pに形成した取付孔Hに挿入して半田付け(図示せず)
によって固着することにより基板Pに取り付けられる。
【0004】このように基板取付部56の取付け方向と
嵌合部54の嵌合方向とが同一直線上に沿うようになっ
ているタイプの基板用コネクタ50においては、嵌合部
54と基板取付部56との間に応力緩和用の弾性撓み部
55が設けられている。この弾性撓み部55は、基板P
への取付けに際して基板取付部56が取付孔Hの内壁と
干渉して引っ掛かりを生じた場合や、基板取付部56が
基板Pに固着された後において相手側コネクタの雄端子
金具との嵌合抵抗のために嵌合部54が基板取付部56
側へ僅かに移動した場合等には、弾性撓み部55が弾性
的に撓むことによって基板取付部56に過大な応力が生
じるのを回避し、基板取付部56の破損等を防止する役
割を果たしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように弾性撓み
部55を設けた基板用コネクタ50では、弾性撓み部5
5を高い精度で所定の屈曲形状に成形することは難しい
ため、基板取付部56が嵌合部54に対して正規の状態
でセットされずに取付孔Hに対してアライメントの狂い
を生じることがある。また、端子金具53の成形段階で
は基板取付部56にアライメントの狂いがなくても、ハ
ウジング51への組付けの際や組付け後の取扱いの際に
基板取付部56のアライメントが狂う虞もある。
【0006】このように基板取付部56のアライメント
の狂いが生じている場合には、基板Pへの取付けの際に
取付孔Hに対して基板取付部56が斜めになったり位置
がずれることになるため、基板取付部56が円滑に取付
孔Hに挿入されずに基板Pに突き当たり、取付け作業に
支障を来したり基板取付部56の破損を招く等の不具合
が生じることになる。
【0007】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、基板取付部がアライメントを狂わせたまま
で基板に取り付けられるのを防止することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、キャ
ビティを有するハウジングと、前記キャビティ内に挿入
される嵌合部と、前記ハウジングから突出して基板に取
り付けられる基板取付部と、前記嵌合部と前記基板取付
部との間に配された弾性撓み部とを有する端子金具を備
えてなり、前記弾性撓み部を弾性撓みさせることで前記
嵌合部及び前記基板取付部における応力緩和を図るよう
にした基板用コネクタであって、前記ハウジングにおい
て前記基板取付部が突出する側の面にはリテーナが装着
されるとともに、このリテーナには、前記弾性撓み部を
収容可能な収容室と、前記基板取付部を貫通させること
でその基板取付部を正規位置に位置決めする位置決め孔
と、前記収容室から前記位置決め孔へ前記基板取付部を
誘い込むための誘導面が形成されていることを特徴とす
るものである。
【0009】
【0010】請求項2の発明は、リテーナには、ハウジ
ングへの取付けに伴って端子金具をキャビティ内の正規
位置まで押し込むための押動部が形成されていることを
特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、リテーナをハウジ
ングに取り付けると基板取付部が位置決め孔に貫通され
て遊動不能に位置決めされる。したがって、端子金具の
成形工程又は成形後における端子金具のキャビティへの
装着時に基板取付部のアライメントに狂いが生じても、
その狂いは矯正され、また、端子金具の組付け後におけ
る取扱い時に基板取付部に外力が作用しても、基板取付
部のアライメントが狂うことはない。なお、リテーナを
組み付けた状態でハウジングから突出している基板取付
部に外力が作用した場合には、基板取付部が位置決め孔
内で進退移動しつつ弾性撓み部が弾性的に撓むことによ
り、端子金具に過大な応力が生じるのが防止される。
【0012】また、リテーナをハウジングに取り付ける
際には、基板取付部が誘導面によって位置決め孔に誘導
されるため、基板取付部のアライメントが狂っていても
基板取付部はリテーナに突き当たることなく確実に位置
決め孔に嵌入される。
【0013】請求項2の発明においては、キャビティ内
に収容した端子金具が所定の位置まで達していない半挿
入状態であっても、リテーナをハウジングに取り付ける
のに伴って端子金具は押動部によりキャビティ内の所定
位置に押し込まれる。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、基板への取付
けは、基板取付部が位置決め孔によって所定の位置に位
置決めされた状態で行われるから、基板取付部は基板に
突き当たることなく取付孔に挿入されることとなり、基
板への取付け作業を円滑に行うことができると共に基板
取付部の破損を防止することができる。
【0015】また、基板取付部は誘導面によって位置決
め孔に嵌入されるようになっているから、リテーナのハ
ウジングへの取付け作業の作業性が優れる。
【0016】請求項2の発明によれば、リテーナの取付
け前の端子金具が半挿入状態であっても、端子金具は押
動部で押されて正規位置まで移動するようになってい
る。したがって、キャビティ内に形成した弾性係止片で
端子金具を保持する場合のように、基板取付部を摘んで
端子金具をキャビティに挿入するときに弾性係止片との
摩擦抵抗のために基板取付部が変形やアライメントの狂
いを来したり、半挿入の端子金具が弾性係止片との摩擦
力のために抜け難くなっていることを正しく装着された
と勘違いして端子金具を不良挿入のままにしてしまった
りすることを防止することができる。さらに、キャビテ
ィ内には端子金具を保持するための弾性係止片等の部材
を形成する必要がないから、キャビティ内の形状を単純
化して製造コストの低減を図ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1乃
至図9を参照して説明する。本実施例の基板用コネクタ
1は、ハウジング10と端子金具20A,20Bとリテ
ーナ30とから構成される。
【0018】ハウジング10は、合成樹脂材料からな
り、図1における左右両側の端部位置には大型端子金具
20A用のキャビティ11Aが形成されていると共に、
このキャビティ11A,11Aの間には小型端子金具2
0B用のキャビティ11Bが複数形成されている。ハウ
ジング10の相手側コネクタ(図示せず)が嵌合される
側の嵌合面(図1における下側の面)12には相手側の
雄端子金具が嵌入可能な嵌入孔13A,13Bが各キャ
ビティ11A,11Bに連通して形成されている。嵌合
面12とは反対側であってリテーナ30が組み付けられ
る側の組付面14には、リテーナ30が嵌合可能な3つ
の連続した組付凹部15A,15B,15Aが形成され
ている。これらの嵌合凹部15A,15Bのうち、両端
の2つの組付凹部15Aの奥端面には、夫々、大型端子
金具用キャビティ11Aが開口され、残りの1つの組付
凹部15Bの奥端面には小型端子金具用キャビティ11
Bが開口されている。
【0019】これらのキャビティ11A,11Bの組付
凹部15A,15B側の開口縁には、端子金具20A,
20Bの挿入を容易にするためのテーパ状のガイド面1
6A,16Bが形成されている。また、キャビティ11
A,11Bは長方形断面をなしていて、その1つの内壁
面には端子金具20A,20Bの突片24A,24Bが
嵌入可能な嵌入溝17A,17Bが形成されている。
【0020】ハウジング10の組付面14の側縁には、
弾性変形可能な板状をなす複数の係合部18が突出して
形成され、係合部18には係合孔18aが形成されてい
る。この係合孔18aとリテーナ30の係合突起39a
との係合により、ハウジング10とリテーナ30とが組
付け状態に保持されるようになっている。また、係合部
18を外側へ弾性変形させて係合孔18aと係合突起3
9aとの係合を解除することにより、ハウジング10と
リテーナ30との離脱が可能になる。
【0021】さらに、ハウジング10の両端部には、リ
テーナ30との組付け時にそのボス孔41に嵌合される
ボス19が形成されており、さらに、このボス19に
は、基板固定用のビス(図示せず)が貫通可能であって
基板Pの図示しないビス孔と整合可能なビス孔19aが
形成されている。
【0022】大型端子金具20Aは、図8に示すよう
に、嵌合部21Aと弾性撓み部22Aと基板取付部23
Aから構成される。嵌合部21Aは、キャビティ11A
内に嵌入可能であって長方形断面をなし、一方の端面が
嵌入孔13Aと整合可能に開口されていてその開口から
相手側コネクタの雄端子金具(図示せず)が嵌入するよ
うになっている。この嵌合部21Aの開口とは反対側の
面はリテーナ30の押動面32Aと当接可能な被押圧面
25Aとなっている。また、この嵌合部21Aの一側面
には、キャビティ11Aの嵌入溝17Aに嵌入可能な板
状の突片24Aが切り起こしによって形成されている。
弾性撓み部22Aは、嵌合部21Aの突片24Aが形成
されている側面と面一状に連続して嵌合部21Aの長さ
方向に板状に延出すると共に、その延出部分の途中をV
字状に屈曲することによって形成されている。このV字
状に屈曲した部分が弾性変形することにより端子金具2
0Aの他の部分に過大な応力が生じるのが防止されるよ
うになっている。基板取付部23Aは、弾性撓み部22
Aから更に連続して板状に延出した部分の両側縁を中央
側へ折り曲げることによって形成されており、この基板
取付部23Aは基板Pに形成した取付孔Hに嵌入される
ようになっている。
【0023】小型端子金具20Bは、図9に示すよう
に、嵌合部21Bと弾性撓み部22Bと基板取付部23
Bから構成される。嵌合部21Bは、キャビティ11B
内に嵌入可能であって長方形断面をなし、一方の端面が
嵌入孔13Bと整合可能に開口されていてその開口から
相手側コネクタの雄端子金具(図示せず)が嵌入するよ
うになっている。この嵌合部21Bの一側面には、キャ
ビティ11Bの嵌入溝17Bに嵌入可能な板状の突片2
4Bが切り起こしによって形成されている。この突片2
4Bの一方の端面はリテーナ30の押動面32Bと当接
可能な被押圧面25Bとなっている。弾性撓み部22B
は、嵌合部21Bの突片24Bの形成されている側面と
は反対側の側面から延出した部分をV字状に屈曲するこ
とによって形成されており、このV字状に屈曲した部分
が弾性変形することにより端子金具20Bの他の部分に
過大な応力が生じるのが防止されるようになっている。
基板取付部23Bは、弾性撓み部22Bから更に連続し
て嵌合部21Bの長さ方向に板状に延出した部分を2つ
折りにして重ね合わせることによって形成されており、
この基板取付部23Bは基板Pの取付孔Hに嵌入される
ようになっている。
【0024】リテーナ30は、ハウジング10の組付面
14と整合する形状をなし、組付面14と対応する面に
はハウジング10の組付凹部15A,15Bと嵌合可能
な組付突部31A,31Bが形成されている。この組付
突部31A,31Bの突端面は押動面(本発明の構成要
件である押動部)32A,32Bとなっており、端子金
具20A,20Bがキャビティ11A,11B内に正規
挿入された状態においては、リテーナ30をハウジング
10に組み付けたときに押動面32A,32Bが端子金
具20A,20Bの被押圧面25A,25Bと軽く接触
するようになる。また、端子金具20A,20Bが正規
挿入位置に達しない半挿入状態においては、リテーナ3
0の組付けに伴って押動面32A,32Bが被押圧面2
5A,25Bを押圧し、もって、端子金具20A,20
Bを正規挿入位置まで移動させるようになっている。
【0025】リテーナ30には、その押動面32A,3
2B側に開口して各キャビティ11A,11Bと整合す
る複数の収容室33A,33Bが形成されている。この
収容室33A,33Bの開口部には、キャビティ11
A,11Bの開口と整合するようにテーパ状に拡がった
ガイド面34A,34Bが形成されており、このガイド
面34A,34Bによって、弾性撓み部22A,22B
と基板取付部23A,23Bが引掛かりを生じることな
く円滑に確実に収容室33A,33B内に進入できるよ
うになっている。また、リテーナ30をハウジング10
に組み付けた状態では、収容室33A,33B内には、
弾性撓み部22A,22Bがその周囲に弾性変形するの
に充分な空間を空けて収容されるようになっている。
【0026】収容室33A,33Bには、押動面32
A,32Bとは反対側であって基板Pに当接される側の
取付面35に開口する位置決め孔36A,36Bが形成
されている。この位置決め孔36A,36Bは、収容室
33A,33Bよりも断面積が小さく、基板取付部23
A,23Bが大きなガタ付きを生じることなく貫通する
ようにしたものであって、基板Pの取付孔Hの配置と合
致させて配列されている。位置決め孔36A,36Bに
貫通された基板取付部23A,23Bは、取付面35の
面方向における遊動を阻止されていると同時に、位置決
め孔36A,36Bに対して長さ方向に移動可能となっ
ている。
【0027】また、収容室33A,33B内には、その
内壁面を位置決め孔36A,36Bに向かって狭めるよ
うに傾斜した誘導面37A,37Bが形成されている。
この誘導面37A,37Bは弾性撓み部22A,22B
の板面と対応する内壁面に形成されており、弾性撓み部
22A,22Bの形状の異常に起因して基板取付部23
A,23Bの位置がずれてアライメントが狂っている場
合に、そのアライメントの狂いを矯正して基板取付部2
3A,23Bを位置決め孔36A,36Bに遊動する機
能を有する。
【0028】さらに、収容室33A,33Bの誘導面3
7A,37Bが形成されていない内壁面には、位置決め
孔36A,36Bの近くに位置する溝状のストッパ38
A,38Bが形成されている。このストッパ38A,3
8Bは弾性撓み部22A,22Bの延出端の両肩部26
A,26Bが当接可能となっている。この両肩部26
A,26Bがストッパ38A,38Bに係止することに
より、弾性撓み部22A,22Bが基板取付部23A,
23B側へ移動するのを阻止されるようになっている。
【0029】リテーナ30の側面にはハウジング10の
係合孔18aと係合可能であってその係合を容易にする
ための傾斜ガイド面39bを有する係合突起39aが形
成されている。さらに、両端に延出した板状部40に
は、ハウジング10のボス19が嵌合可能なボス孔41
が形成されていると共に、基板Pに形成した位置決め用
のガイド孔(図示せず)に嵌入可能な位置決めピン42
が突成されている。
【0030】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の基板用コネクタ1を組み付ける際には、まず、ハウ
ジング10をその組付面14が上に向く姿勢で待機さ
せ、各端子金具20A,20Bを、その嵌合部21A,
21Bが下を向く姿勢で自重により各キャビティ11
A,11B内に落とし込んで収容する(図1を参照)。
このとき、端子金具20A,20Bの姿勢が正しくなく
てその突片24A,24Bが嵌入溝17A,17Bに整
合していないと、突起24A,24Bがキャビティ11
A,11Bの開口縁に引っ掛かるために端子金具20
A,20Bは挿入されない。よって、端子金具20A,
20Bの誤挿入が防止される。
【0031】キャビティ11A,11Bに端子金具20
A,20Bを挿入したら、リテーナ30をハウジング1
0に組み付ける。組付けの際には、リテーナ30の係合
突起39aの傾斜ガイド面39bがハウジング10の係
合部18を外側へ弾性撓みさせ、図2に示すようにリテ
ーナ30が完全に組み付けられたところで係合突起39
aが係合孔18aに係合し、もって、リテーナ30がハ
ウジング10に離脱不能にロックされる。また、ハウジ
ング10のボス19がリテーナ30のボス孔41に嵌合
される。
【0032】ハウジング10にリテーナ30を組み付け
る際には、組付突部31A,31Bが組付凹部15A,
15B内に嵌合される。これに伴い、基板取付部23
A,23Bが収容室33A,33B内に進入し、次いで
弾性撓み部22A,22Bも収容室33A,33B内に
進入する。そして、組付けが完了した時点では、図3及
び図5に示すように、基板取付部23A,23Bが位置
決め孔36A,36Bを貫通して所定長さだけ取付面3
5側へ突出すると共に、弾性撓み部22A,22Bが収
容室33A,33B内に収容される。また、リテーナ3
0の押動面32A,32Bが端子金具20A,20Bの
被押圧面25A,25Bと接近して対向するか、若しく
は軽く接触することになる。
【0033】リテーナ30の組付工程においては、例え
ば大型の端子金具20Aの成形段階でその弾性撓み部2
2Aの形状が不正であったり成形後に他の部材と接触す
ること等の理由によって図3に実線で示すように基板取
付部23Aのアライメントが狂っている場合でも、図4
に示すようにリテーナ30の組付け途中でその誘導面3
7Aに基板取付部23Aが当接して案内されるため、弾
性撓み部22Aの弾性変形を伴いつつ基板取付部23A
が位置決め孔36Aに誘導されることになる。したがっ
て、リテーナ30の組付け作業を円滑に行うことができ
ると共に、基板取付部23Aが収容室33Aの内壁に突
き当たって変形や破損するのが防止される。これと同様
に、小型端子金具20Bにおいて基板取付部23Bのア
ライメントが狂っている場合も、誘導面37Bでガイド
されることによって基板取付部23Bは円滑に位置決め
孔36Bに嵌入される。
【0034】同じくリテーナ30の組付け工程におい
て、端子金具20A,20Bが引っ掛かりを生じてキャ
ビティ11A,11Bの正規位置に至るまで充分深く挿
入されていなくても、組付け途中でリテーナ30の押動
面32A,32Bが被押圧面25A,25Bに当接して
下方へ押圧することにより、端子金具20A,20Bは
正規挿入位置まで移動する。このように端子金具20
A,20Bが半挿入状態であっても、リテーナ30によ
って強制的に端子金具20A,20Bを正規挿入位置ま
で移動させることができるから、端子金具20A,20
Bが半挿入状態のままになる虞はない。
【0035】このようにして基板用コネクタ1が組み付
けられた状態では、リテーナ30から突出している基板
取付部23A,23Bは位置決め孔36A,36Bへの
貫通によって正規の位置に位置決めされている。また、
基板取付部23A,23Bに側方からの外力が作用して
も位置ズレする虞はない。なお、基板取付部23A,2
3Bに対して長さ方向の外力が作用したときには、弾性
撓み部22A,22Bが弾性的に撓むことにより、基板
取付部23A,23Bに過大な応力が作用して破損に至
ることが回避される。
【0036】かかる基板用コネクタ1を基板Pに取り付
ける際には、基板用コネクタ1を基板取付部23A,2
3Bが基板Pと対向する向きにして、位置決めピン42
を基板Pの図示しないガイド孔に嵌入して位置決めする
と共にビス孔19aを基板Pの図示しないビス孔に整合
して図示しないビスにより基板用コネクタ1を基板Pに
固定する。
【0037】基板用コネクタ1を基板Pに対して位置決
めすると、図6に示すように基板Pの取付孔Hにリテー
ナ30の位置決め孔36Aが整合し、各位置決め孔36
Aから突出している基板取付部23Aが取付孔H内に嵌
入される。このとき、上記したように基板取付部23A
にはアライメントの狂いがないため、基板取付部23A
は基板Pに突き当たることなく円滑に取付孔Hに嵌入さ
れ、しかも、取付孔Hの内壁に干渉する虞もほとんどな
い。仮に、基板取付部23Aが取付孔Hの内壁に干渉し
て引っ掛かりが生じたとしても、この場合には弾性撓み
部22Aが弾性変形することによって基板取付部23A
が相対的に位置決め孔36A内に引っ込む側へ移動する
ようになるため、基板取付部23Aに過大な応力が作用
して破損に至る虞はない。同じく、基板取付部23Bに
もアライメントの狂いはないため、基板取付部23Bは
破損の虞がなく円滑に取付孔Hに嵌入される。
【0038】このようにして基板取付部23A,23B
が取付孔Hに嵌入されたら、半田付け(図示せず)によ
りその基板取付部23A,23Bを基板Pに固定する。
以上により基板用コネクタ1の基板Pへの組付けが完了
する。
【0039】基板Pに基板用コネクタ1を取り付けた
ら、ハウジング10には図示しない相手側コネクタが嵌
合されてその雄端子金具が嵌入孔13A,13Bを嵌通
して端子金具20A,20Bの嵌合部21A,21Bに
嵌合され、もって、相手側コネクタが基板Pに接続され
るのである。
【0040】このときに、キャビティ11A,11B内
の端子金具20A,20Bに対して雄端子金具との嵌合
抵抗により基板P側への押圧力が作用するが、被押圧面
25A,25Bが押動面32A,32Bに係止すること
により嵌合部21A,21Bが基板取付部23A,23
B側へ移動することが規制されるため、基板取付部23
A,23Bに押圧力が作用する虞はない。また、被押圧
面25A,25Bと押動面32A,32Bとの係合によ
り端子金具20A,20Bの保持がなされるため、キャ
ビティ11A,11B内に端子金具20A,20Bと係
合するランスを設ける必要がなくなる。さらに、仮に、
寸法誤差等のために嵌合部21A,21Bが僅かに移動
したとしても、弾性撓み部22A,22Bがその肩部2
6A,26Bをストッパ38A,38Bに係止させて基
板取付部23A,23B側への移動を阻止された状態で
弾性変形し、嵌合部21A,21Bに作用する嵌合抵抗
力が吸収されるため、基板取付部23A,23Bに押圧
力が作用することはない。したがって、基板取付部23
A,23Bが押圧力を受けることに起因して移動する結
果接触不良等を招くということが防止されている。
【0041】上述したように、本実施例の基板用コネク
タ1は、基板取付部23A,23Bのアライメントに狂
いがあってもリテーナ30の組付けによってその狂いが
矯正されると共に、基板Pへの取付け工程に至るまで基
板取付部23A,23Bが正しく位置決めされた状態に
保持されるようになっているから、基板Pへの取付け作
業に際して作業を円滑に行うことができると共に、基板
取付部23A,23Bの基板Pへの突き当たり等に起因
して破損することを防止することができる。しかも、基
板取付部23A,23Bのアライメントの狂いの矯正は
リテーナ30の組付けと同時に行われるから、アライメ
ントの矯正をリテーナ30の組付けとは別の工程で行う
場合に比べて、作業効率が優れている。
【0042】また、リテーナ30に押動面32A,32
Bを設けたことによってキャビティ11A,11B内に
は端子金具20A,20Bを保持するための弾性係止片
(ランス)が不要となっている。したがって、端子金具
20A,20Bをキャビティ11A,11Bに挿入する
際には弾性係止片を設けた場合のような弾性接触による
挿入抵抗が生じることがないから、その挿入を円滑に、
且つ、端子金具20A,20Bに変形やアライメントの
狂い等を生じさせずに行うことができる。しかも、弾性
係止片を設けた場合に比べてキャビティ11A,11B
内の形状が単純になっているから、金型の形状が単純化
されると共に金型の分割個数が少なくなり、成形コスト
の低減を図ることができる。
【0043】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0044】(1)上記実施例では、雌型の端子金具2
0A,20Bを備えた基板用コネクタ1について説明し
たが、本発明は雄端子金具を備えたタイプの基板用コネ
クタにも適用することができる。
【0045】(2)上記実施例では、端子金具20A,
20Bをキャビティ11A,11B内の正規挿入位置に
保持するための手段として、キャビティ内に弾性係止片
を設けるのではなく、リテーナ30に端子金具20A,
20Bを押動可能な押動面32A,32Bを設ける構成
としたが、本発明は、キャビティ内に弾性係止片を設け
たタイプの基板用コネクタにも適用することができる。
この場合でもリテーナ30に押動面を設けてもよい。こ
のようにすると、半挿入状態の端子金具があっても、こ
れを押動面で押すことによって正規挿入位置に至らしめ
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の基板用コネクタにおるハウ
ジングとリテーナの分離状態をあらわす一部切欠周面図
【図2】ハウジングとリテーナを組み付けた状態の一部
切欠正面図
【図3】図1のX−X断面図
【図4】ハウジングへのリテーナの組付け途中の状態を
あらわす断面図
【図5】図2のY−Y断面図
【図6】基板用コネクタを基板に取り付けた状態をあら
わす断面図
【図7】図2のZ−Z断面図
【図8】(a)大型端子金具の正面図(b)大型端子金
具の側面図
【図9】(a)小型端子金具の正面図(b)小型端子金
具の側面図
【図10】従来の基板用コネクタを基板に取り付けた状
態をあらわす断面図
【符号の説明】
1…基板用コネクタ 10…ハウジング 11A,11B…キャビティ 20A,20B…端子金具 22A,22B…弾性撓み部 23A,23B…基板取付部 P…基板 H…取付孔 30…リテーナ 36A,36B…位置決め孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティを有するハウジングと、 前記キャビティ内に挿入される嵌合部と、前記ハウジン
    グから突出して基板に取り付けられる基板取付部と、前
    記嵌合部と前記基板取付部との間に配された弾性撓み部
    とを有する端子金具を備えてなり、 前記弾性撓み部を弾性撓みさせることで前記嵌合部及び
    前記基板取付部における応力緩和を図るようにした 基板
    用コネクタであって、 前記ハウジングにおいて前記基板取付部が突出する側の
    面にはリテーナが装着されるとともに、 このリテーナには、前記弾性撓み部を収容可能な収容室
    と、前記基板取付部を貫通させることでその基板取付部
    を正規位置に位置決めする位置決め孔と、前記収容室か
    ら前記位置決め孔へ前記基板取付部を誘い込むための誘
    導面が形成されていることを特徴とする基板用コネク
    タ。
  2. 【請求項2】 リテーナには、ハウジングへの取付けに
    伴って端子金具をキャビティ内の正規位置まで押し込む
    ための押動部が形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の基板用コネクタ。
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