JP3405281B2 - 表示装置及びそれを用いた電子機器 - Google Patents

表示装置及びそれを用いた電子機器

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JP3405281B2
JP3405281B2 JP26265999A JP26265999A JP3405281B2 JP 3405281 B2 JP3405281 B2 JP 3405281B2 JP 26265999 A JP26265999 A JP 26265999A JP 26265999 A JP26265999 A JP 26265999A JP 3405281 B2 JP3405281 B2 JP 3405281B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示装置に関し、具
体的には透過儒光軸可変手段として液晶を用いた表示装
置に関する。特に、光源点灯時には透過型の液晶表示装
置として機能し、光源消灯時には反射型の液晶表示装置
として機能するいわゆる半透過型の液晶表示装置に関す
る。また、この表示装置を表示部として備えた、時計、
電子手帳又はパーソナルコンピュータ等の電子機器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のT N(Twisted Nematic)液晶やS
T N(Super−Twisted Nematic)液晶等の偏光軸を可変
な透過偏光軸可変光学素子2605を利用した液晶表示
装置は、図26に示すように、透過偏光軸可変光学素子
2605を2枚の偏光板2601、2606で挟んだ構
造を採用していたので、光の利用効率が悪く、特に反射
型とすると暗い表示となり問題となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は透過偏光軸可変光学素子を利用する表示装置におい
て、明るい表示が得られる表示装置を提供することにあ
る。
【0004】また、従来の半透過反射型液晶表示装置は
Al反射板を薄く形成したり、開口部を設けたりしてい
るので、反射表示時の反射率が低下する。つまり、半透
過型にすることで反射表示時の明るさを犠牲にしてい
た。
【0005】従って、本発明の他の目的は、反射型液晶
表示装置の裏面側に光源を設け、外光による反射表示の
みならず裏面側の光源からの透過光による表示も行うこ
とができる半透過型であって明るい反射型液晶素子を提
供することにある。
【0006】また、半透過反射型液晶表示装置は、いわ
ゆるポジネガ反転に起因して光源点灯時に表示装置内に
外光が入射すると表示が見にくくなってしまう場合があ
った。
【0007】従って本発明の目的は、ポジネガ反転が生
じても表示が見にくくならない表示装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、表
示装置において、透過偏光軸を可変な透過偏光軸可変手
段と、前記透過偏光軸可変手段を挟むよう配置された第
1及び第2の偏光分離手段と、前記第2の偏光分離手段
に対して前記透過偏光軸可変手段とは反対側に配置さ
れ、着色光を出射する光源と、前記第2の偏光分離手段
と前記光源との間に配置され、前記第1の偏光分離手
段、前記透過偏光軸可変手段および前記第2の偏光分離
手段を透過した光を吸収する光吸収体と、を具備し、前
記第1の偏光分離手段は、第1方向の直線偏光成分の光
を透過し、前記第1方向とは異なる第2方向の直線偏光
成分の光を透過させず、前記第2の偏光分離手段は、第
3方向の直線偏光成分の光を透過し、前記第3方向とは
異なる第4方向の直線偏光成分の光を反射することを特
徴とする。
【0009】この本発明の表示装置においては、第1の
偏光分離手段の外側から入射する光に対しては、透過偏
光軸可変手段の透過偏光軸の状態に応じて、前記第2の
偏光分離手段から反射された光による第1の表示状態
と、第1の偏光分離手段、透過偏光軸可変手段および第
2の偏光分離手段を透過した光が光吸収体によって吸収
された状態の第2の表示状態との2つの表示状態が得ら
れ、反射型の表示装置となる。そして、第1の表示状態
は、第2の偏光分離手段から反射された光による表示状
態であるので明るい表示となる。
【0010】また、光源からの光に対しては、透過偏光
軸可変手段の透過偏光軸の状態に応じて、前記第1の偏
光分離手段を透過した光による第3の表示状態と前記第1
の偏光分離手段を光が透過しない状態の第4の表示状態
との2つの表示状態が得られ、透過型の表示とすること
ができる。
【0011】そして、好ましくは、第2の偏光分離手段
は、可視波長領域のほぼ全波長範囲の光をその偏光成分
に応じて透過及び反射させることを特徴とする。
【0012】このようにすれば、可視光領域の全波長範
囲の光に対して上記第1乃至第4の表示状態が得られ、そ
して、上記第1および第3の表示状態においては透明また
は白表示を得ることができる。
【0013】また、前記第2の偏光分離手段が、前記透
過偏光軸可変手段側から入射した光のうち前記第3の所
定の方向の直線偏光成分を前記光学素子側に前記第3の
所定の方向の直線偏光として透過させる偏光分離手段で
あり、複数の層が積層された多層フィルムであり、複数
の層の屈折率が互いに隣接する層相互間で実質的に等し
く、該所定方向とは直交する方向において異なることを
特徴とすると好ましい。
【0014】また、好ましくは、前記第1の偏光分離手
段が偏光板である。
【0015】また、好ましくは前記透過偏光軸可変手段
が、液晶パネルであることを特徴とし、より具体的に
は、TN液晶パネル、STN液晶パネル、F−S T N液晶
パネル、またはE C B液晶パネルである。なお、このS T
N液晶パネルは具体的には、F−STN(Film compens
ated Super-Twisted Nematic)液晶パネル等の色補償用
光学異方体を用いるSTN液晶パネルや、色補償用の光
学異方体を用いずに液晶の複屈折性を積極的に利用する
S T N液晶パネルである。
【0016】また、好ましくは、前記光源の表面色を暗
くすることによって、光源の表面の反射を抑えることが
でき、その結果、光吸収体を透過した光が光源で反射さ
れて再び戻ってくる量を少なくすることができ、コント
ラストの低下を抑制できる。
【0017】また好ましくは、前記第2の偏光分離手段
と前記光源との間に、前記第2の偏光分離手段側からの
光を吸収すると共に、前記光源からの光を前記第2の偏
光分離手段側に透過可能な光吸収体をさらに備えること
を特徴とする。
【0018】このような光吸収体を備えることによっ
て、第1の偏光分離手段の外側から入射する光に対して
は、透過偏光軸可変手段の透過偏光軸の状態に応じて、
前記第2の偏光分離手段から反射された光による第1の表
示状態と、前記第2の偏光分離手段を透過した光が前記
光源及び光吸収体によって吸収された状態の第2の表示
状態との2つの表示状態が得られ、反射型の表示装置と
なる。そして、第2の表示状態は、光源だけでなく、前
光吸収体による光の吸収によってより暗い表示とな
る。
【0019】また、光源からの光に対しては、透過偏光
軸可変手投の透過偏光軸の状態に応じて、前記第1の偏
光分離手段を透過した光による第3の表示状態と前記第1
の偏光分離手段を光が透過しない状態の第4の表示状態
との2つの表示状態が得られ、透過型の表示とすること
ができる。
【0020】また好ましくは、前記光吸収体が、可視光
領域のほぼ全波長範囲の光を吸収する光吸収体であり、
さらに好ましくは、黒色の光吸収体であるとよい。
【0021】また、前記光吸収体が、開口部を有してい
てもよい。このように開口部を設けることにより光源か
らの光を開口部を介して第2の偏光分離手段側に透過可
能とすることができる。
【0022】なお、上記本発明の表示装置に外光が入射
した際の反射型の示においては、上述のように、前記
第2の偏光分離手段から反射された光による第1の表示状
態と、前記第2の偏光分離手段を透過した光が前記光吸
収体によって吸収された状態の第2の表示状態との2つの
表示状態が得られる。しかしながら、前記光吸収体が前
記第2の偏光分離手段側からの光を吸収すると共に、前
記光源からの光を前記第2の偏光分離手段側に透過可能
光吸収体であるので、上記第2の表示状態において
は、この光吸収体の構造によっては、光吸収体によって
全ての光が吸収されるのではなく、ある程度の光は光吸
収体を透過し、そして、光源等で反射され、またこの
吸収体を透過して透過偏光軸可変手段側に戻ってしま
い、コントラストを低下させてしまうことがある。
【0023】そこで、好ましくは、前記光吸収体が複数
の開口部を有する場合には、前記開口部が前記光吸収体
に占める割合を制限することにより、光吸収体を光が透
過し、また光吸収体を介して戻ってくる光の量を少なく
することができ、コントラストの低下を抑制できる。そ
して好ましくは、開口部が前記光吸収体に占める面積割
合を5〜30%とする。
【0024】また、好ましくは、前記光吸収体と前記光
源との距離を前記開口部の径以上とすることによって
も、光吸収体を透過した光が光源によって反射して再び
戻ってくる量を少なくすることができ、コントラストの
低下を抑制できる。
【0025】また、前記光吸収体が、灰色の半透過状態
の光吸収体であってもよく、やはり第2の偏光分離手段
側からの光を吸収すると共に、光源からの光を第2の偏
光分離手段側に透過可能とすることができる。その際、
半透過状態の光吸収体は、ほぼ全可視波長範囲の光に対
して10%以上80%以下の透過率であると好ましい。
さらに好ましくは、10%以上30%以下の透過率であ
ると好ましい。
【0026】また、好ましくは、前記光吸収体は偏光板
であり、前記第2の偏光分離の透過軸と前記光吸収体
透過軸とは一致していないことを特徴とする。このよう
にすれば、透過偏光軸可変手段側からの光を吸収できる
と共に、光源からの光を透過偏光軸可変手段側に透過で
きる。
【0027】また好ましくは、前記光学素子は、前記光
学素子に入射した光の偏光状態を変化させて前記光学素
子から出射することが可能な光散乱体である。このよう
な光学素子を備えることによって、第1の偏光分離手段
の外側から入射する光に対しては、透過偏光軸可変手段
の透過偏光軸の状態に応じて、前記第2の偏光分離手段
から反射された光による第1の表示状態と、前記第2の偏
光分離手段を透過した光が、散乱板によって偏光状態が
解消されて偏光分離器を透過することができない第2の
表示状態との2つの表示状態が得られ、反射型の表示装
置となる。そして、第2の表示状態は、光源だけでな
く、前記光学素子による光の吸収によってより暗い表示
となる。
【0028】また、光源からの光に対しては、透過偏光
軸可変手段の透過偏光軸の状態に応じて、前記第1の偏
光分離手段を透過した光による第3の表示状態と前記第1
の偏光分離手段を光が透過しない状態の第4の表示状態
との2つの表示状態が得られ、透過型の表示とすること
ができる。
【0029】また、好ましくは、前記光源からの光を前
記表示装置の正面に向かって集光させる手段をさらに備
える。
【0030】通常、外光による反射型の表示を見るとき
は、表示装置の正面への法線からある角度傾斜した位置
で見ることが行われる。もし表示装置の正面への法線方
向から見ると、観察者自身によって表示装置に入射する
外光を妨げてしまうので外光による反射型の表示が暗く
なってしまうからである。これに対して、光源からの透
過光による表示をみる場合には、通常は表示装置の正面
への法線方向から見るので、光源からの光を表示装置の
正面に向かって集光させる手段を備えることによって、
光源からの透過光による表示を明るくすることができ、
その結果、光源からの光による透過表示が、表示装置の
正面への法線方向において見えやすくなる。
【0031】また、好ましくは、光拡散手段をさらに備
える。このようにすれば、外光が前記第2の偏光分離手
段によって反射された光による第1の表示状態や光源か
らの光が前記第1の偏光分離手段を透過した光による第3
の表示状態を白表示とすることができる。
【0032】前記光源は、白色光を出射可能な冷陰極管
と、前記冷陰極管から入射する白色を前記第2の偏光分
離手段側に出射可能な導光板を備えてもよいが、白色光
を用いると、上述のように、光源からの光に対しては、
透過偏光軸可変手段の透過偏光軸の状態に応じて、前記
第1の偏光分離手段を透過した光による第3の表示状態と
前記第1の偏光分離手段を光が透過しない状態の第4の表
示状態との2つの表示状態が得られ、透過型の表示とす
ることができるが、表示装置の構造に応じて、例えば、
透過偏光軸可変手段の透過偏光軸の状態がオンの場合に
は第3の表示状態が得られて白表示となり、透過偏光軸
可変手段の透過偏光軸の状態がオフの場合には第4の表
示状態が得られて黒表示となる。そして、この際、外光
が表示装置の前記第1の偏光分離手段側から入射する
と、この外光によって、透過偏光軸可変手段の透過偏光
軸の状態がオンの場合には前記第2の表示状態が得られ
て黒表示となり、透過偏光軸可変手段の透過偏光軸の状
態がオフの場合には前記第1の表示状態が得られて白表
示となる。
【0033】その結果、オン、オフいずれの場合におい
ても、例えば、光源からの透過光による表示が白表示の
場合に、外光による反射型の黒表示も加わってしまい灰
色表示となり、光源からの透過光による表示が黒表示の
場合にも、外光による反射型の白表示が加わってしまい
やはり灰色表示となって、いわゆるポジネガ反転現象が
生じてしまい、表示が見えにくくなる。
【0034】そこで、好ましくは、所定の波長領域の光
を前記第2の偏光分離手段側に出射可能なLEDや、所定
の波長領域の光を出射可能なE L素子を用いて光源から
の光を着色光とすると、灰色地にこの着色された色の表
示となり、光源からの光による透過表示が見えやすくな
る。
【0035】また、光源としてL E Dを用いた場合にお
いては、前記光源は、第1の所定の波長領域の光を出射
可能な第1のL E Dと、前記第1の所定の波長範囲とは異
なる波長範囲である第2の所定の波長範囲の光を出射可
能な第2のL E Dとを備えていると好ましく、光源として
E L素子を用いた場合においては、前記光源は、第3の所
定の波長領域の光を出射可能な第1のE L素子と、前記第
3の所定の波長範囲とは異なる波長範囲である第4の所定
の波長範囲の光を出射可能な第2のE L素子とを備えてい
ると好ましい。そして好ましくは、各キャラクタ表示部
に第1及び第2の各L E D、若しくは第1及び第2のE L素子
が対応していれば、各キャラクタ表示部で異なった表示
色が得られるので、デザインの選択の幅が広がり非常に
有用である。
【0036】また、前記光源としてL E Dを用いた場合
においては、所定の波長領域の光を出射可能なL E D
と、前記L E Dから入射する前記所定の波長領域の光を
前記第2の偏光分離手段側に出射可能な導光板を備えて
いると好ましい。このようにすれば、LEDから出射す
る光を導光坂に一旦入射させてから、導光板から第2の
偏光分維手段側に光を出射することができるのでLED
を配置する位置を比較的自由に決められるため、デザイ
ンの幅が広がるとともに、第2の偏光分離手段側に出射
する光が均一になる。
【0037】さらには、前記導光板は、前記第1のL E D
から前記第1の所定の波長範囲の光が入射され、そして
前記第2の偏光分離手段側に前記第1の所定の波長範囲の
光を出射する第1の導光領域と、前記第2のL E Dから前
記第2の所定の波長範囲の光が入射され、そして前記第2
の偏光分離手段側に前記第2の所定の波長範囲の光を出
射する第2の導光領域と、を有し、前記第1の導光領域と
前記第2の導光領域との間に遮光手段を具備すると好ま
しい。このような遮光手段を設けることによって、第1
の所定の波長領域と第2の所定の波長領域のとが混じり
合うことがないため、色の純度が高くなる。
【0038】また、前記光源と前記第2の偏光分離手段
との問に、所定の波長範囲の光を透過又は反射し、前記
所定の波長範囲以外の波長の光を吸収することが可能な
着色層を設けてもよい。このようにすれば、光源からの
光が着色されて第2の偏光分離手段に入射するので、灰
色地にこの着色された色の表示となり、光源からの光に
よる透過表示が見えやすくなる。尚、この場合において
は、着色層によって光源からの光が着色されるので、光
源には冷陰極管などの白色光源を用いてもよい。もちろ
ん、前述のL E DやE L素子を用いてもかまわない。
【0039】また、着色層は、第1の所定の波長範囲の
光を反射又は透過可能な第1の着色領域と、前記第1の所
定の波長領域の光とは異なる第2の所定の波長範囲の光
を透過又は反射可能な第2の着色領域とを具備し、前記
第1又は第2の所定の波長範囲以外の波長の光を吸収する
ことが可能であるとよい。そして好ましくは、各キャラ
クタ表示部に第1及び第2の着色領域が対応していれば、
各キャラクタ表示部で異なった表示色が得られるので、
デザインの選択の幅が広がる。
【0040】さらには、前記着色層と前記光源の間に、
前記光源からの光を前記着色層側に透過させ、前記第2
の偏光分離手段側から前記着色層に入射し前記着色層を
透過した光を反射して前記着色層側に出射可能な半透過
反射板をさらに有するとなおよい。そして、前記半透過
反射板には、開口部が設けられた鏡面反射板を用いるこ
とができる。このようにすることによって、第1の偏光
分離手段の外側から入射する光に対しては、透過偏光軸
可変手段の透過偏光軸の状態に応じて、前記第2の偏光
分離手段から反射された光による第1の表示状態と、前
記第2の偏光分離手段を透過した光が着色層によって反
射された光、及び一旦着色層透過し、その後反射板によ
って反射された光による第2の表示状態との2つの表示状
態が得られ、反射型の表示装置となる。そして第2の表
示状態は反射板の存在により、その着色の度合いが高ま
るのである。
【0041】また、本発明の電子機器は前述の表示装置
を表示部として備えたことを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0043】
【実施例】(第1の実施の形態) <基本構造>図1は本発明の第1の実施の形態における
表示装置の断面図であり、図2は本発明の第1の実施の
形態の表示装置の表示原理を説明するための概略断面図
である。
【0044】この表示装置100は、外光がある場所に
おいては、外光の反射を利用した反射型の表示をするこ
とができると共に、外光がない場所においても光源から
の光による透過型の表示をすることができる、いわゆる
半透過型の機能を備えた反射型の表示装置である。
【0045】まず、図1を用いて本実施の形態の表示装
置の構造を説明する。この表示装置100においては、
透過偏光軸可変光学素子としてT N液晶パネル10を使
用している。T N液晶パネル10においては、2枚のガ
ラス板11、12間にT N液晶13が扶持されており、
キャラクタ表示が可能なように複数のキャラクタ表示部
(図示せず)が設けられている。T N液晶パネル10の
上側には偏光板14が設けられている。T N素子パネル
10の下側には、光散乱体15、偏光分離器16、およ
び光源17この順に設けられている。さらにはT N液晶
10を駆動するためのドラーイバーICが実装されたT
A B基板(図示せず)がT N液晶パネル10に接続されて
表示装置を構成している。
【0046】<偏光分離器>次に、図3及び図4を用い
て本実施の形態で用いる偏光分離器を説明する。図4は
本実施例で用いる偏光分離器16の概略構成図であり、
図4は、図3において示した偏光分離器16の作用を説
明する図である。偏光分離器16は、異なる2つの層4
1(A層)及び42(B層)とが交互に複数層積層された
構造を有している。この偏光分離器16においては、A
層41のX軸方向の屈折率(nAX)とB層42のX軸
方向の屈折率(n BX)とは異なるが、A層41のY軸方向
の屈折率(n AY)とB層42のY軸方向の屈折率
(nBY)とは実質的に等しい。この偏光分離器16入
射した光のうちY軸方向の直線偏光の光は、偏光分離器
16におけるA層41とB層42とで屈折率が実質的に等
しいため、偏光分離器16を透過する。一方、この偏光
分離器16のA層41におけるZ軸方向の厚みをt、B
層41における厚みをtとすると、 t・nAX+t・nBX=λ/2 (1) となるようにすることによって波長λの光であって偏光
分離器16に入射した光のうちX軸方向の直線偏光の光
は、偏光分離器16によって反射される。そしてA層4
1におけるZ軸方向の厚み及びB層42のZ軸方向の厚み
を種々変化させているので、この偏光分離器16は、可
視波長領域の広範囲に渡って偏光分離器16に入射した
光のうちX軸方向の直線偏光の光を反射する。
【0047】この偏光分離器16のA層41には例え
ば、ポリエチレンナフタレート(P E N;polyethylene
napthalate)を延伸したものを用い、B層42には、ナ
フサレン・ジ・カルポン酸とテレフタル酸とのコポリエ
ステル(coPEN;copolyester of napthalene dica
rboxylic acid and terephthallic or isothalic aci
d)を用いることができる。
【0048】もちろん、本発明に用いる偏光分離器16
の材質はこれに限定されるものではなく、適宜その材質
を選択できる。尚、このような偏光分離器は国際公開さ
れた国際出願(国際出願の番号:WO/95/2781
9及びWO95/17692)に、reflective polrize
rとしてその詳細が開示されている。
【0049】また本実施の形態においては、上述の偏光
分離器を用いるが、この偏光分離器の他にも例えぼコレ
ステリック液晶層をλ/4板で挟んだもの、ブリュース
ターの角度を利用するもの(SID 92DIGEST
第427頁乃至429頁)、ホログラムを利用するも
の等が上述の偏光分離器と同様の機能を有し、それらを
本実施の形態の表示装置に用いてもよい。
【0050】<表示原理>次に、図2を用いてこの表示
装置100の右側半分を電圧印加部とし、左側半分を電
圧無印加部として、表示装置100による表示の原理を
説明する。まず、外光が表示装置100に入射した場合
の反射型の表示について説明する。
【0051】左側の電圧無印加部においては、外光が表
示装置100に入射すると、その外光は偏光板14によ
って、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、T
N液晶13によって偏光方向が90°捻られて紙面に垂
直な方向の直線偏光となり、偏光分離器16で紙面に垂
直な方向の直線偏光のまま反射されて、TN液晶13に
よって偏光方向が90°捻られて紙面に平行な方向の直
線偏光となり、偏光板14から紙面に平行な方向の直線
偏光として出射する。このように、電圧無印加時におい
ては、入射した外光は偏光分離器16によって吸収され
るのではなく反射されるので明るい反射型の表示が得ら
れる。なお、偏光分離器16とTN液晶パネル10との
間には光散乱体15を設けているので、偏光分離器16
からの反射光が鏡面状から白色状になる。
【0052】右側の電庄印加部においては、外光が表示
装置100に入射すると、その外光は偏光板14によっ
て、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、T N
液晶13を偏光方向を変えずに透過し、偏光分離器16
も偏光方向を変えずに透過し、光源17に到達する。光
源17に達した光の大半は光源を透過、あるいは光源に
吸収されるので暗い表示となる。
【0053】このように、外光が表示装置100に入射
した場合の反射型の表示については、電圧無印加部で
は、偏光分離器16によって反射された光が光散乱体1
5を透過して明るい表示となり、電圧印加部では、偏光
分離器16を透過した光の大半が光源17を透過する、
あるいは光源17で吸収されるので暗い表示となる。
【0054】そして、電圧無印加時においては、表示装
置100に入射した外光は、偏光分離器16によって吸
収されずに反射されるので明るい表示が得られる。
【0055】次に、光源17からの光による透過型の表
示について説明する。
【0056】左側の電圧無印加部においては、光源17か
らの光は偏光分離器16に入射し、偏光分離器16によ
って紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、T N
液晶13によって偏光方向が90°捻られて紙面に垂直
な方向の直線偏光となり、偏光板14によって吸収され
て暗い表示となる。
【0057】右側の電圧印加部においては、光源17の
光は偏光分離器16に入射し、偏光分離器16によって
紙面に平行な方向の直線偏光となり、光散乱体15によ
って散乱光となり、その後、T N液晶13を偏光方向を
変えずに透過し、偏光板14も透過して明るい表示とな
る。
【0058】このように、光源17からの光による透過
型の表示については、光源17からの光は、電圧無印加
部では、偏光板14によって吸収されて暗い表示とな
り、電圧印加部では、偏光板14を透過して明るい表示
となる。
【0059】従って、この表示装置100は、外光があ
る場所においては、外光の反射を利用した明るい反射型
の表示をすることができると共に、外光がない場所にお
いても光源17からの光による透過型の表示をすること
ができる、いわゆる半透過型の機能を備えた反射型の表
示装置となる。
【0060】<散乱板>本実施の形態における表示装置
に用いる散乱板は、入射した光の偏光状態を極力解消さ
せないで出射することが可能な散乱板を用いる。尚、こ
の散乱板は散乱板から出射する光を散乱して曇らせる働
きがあるので、曇った表示(白色表示)の表示装置が得
られる。それに対し、散乱板15を構成からはずすと光
沢色の表示が得られる表示装置となる。したがって、表
示装置の用途に応じて散乱板を取捨するとよい。
【0061】<光源>図5〜図9は、各種の光源を用い
た場合の本実施の形態の表示装置を示している。本実施
例においては図5乃至図8に示したいずれの光源をも使
用可能である。
【0062】図5に示した表示装置に用いている光源
は、光源である冷陰極管50及び導光板51を具備して
いる。導光板51には冷陰極管50の消灯時には光吸収
機能をもつものを用いている。
【0063】図5に示した光源を本実施の形態の表示装
置に用いると、複数色の可視波長成分を含む外光が入射
した場合の表示、つまり反射型の表示については電圧印
加部で黒表示となり、電圧無印加部では白表示となる。
一方、光源からの光による透過型の表示については電圧
印加部で冷陰極管の出射光色の表示つまり白表示とな
り、電圧無印加部では黒表示となる。
【0064】図6に示した表示装置に用いている光源
は、光源として赤色の波長の光を出射するLED60を
採用しており、さらには導光枚61を具備している。図
6に示した光源を本実施の形態の表示装置に用いると、
反射型の表示については、電圧印加部で黒表示となり電
圧無印加部では白表示となる。一方、光源からの光によ
る透過型の表示については電圧印加部でL E D60から
の出射光色の表示つまり赤色表示となり電圧無印加部で
は黒表示となる。
【0065】ところで、図5に示した光源を用いた場合
においては、上述のように、光源17からの光に対して
は、電圧無印加部においては暗い表示が、電圧印加部に
おいては明るい表示がそれぞれ得られ、透過型の表示と
することができるが、この際、外光が表示装置の正面側
から入射すると、この外光によって、電圧無印加郡にお
いては明るい表示となり、電圧印加部においては黒明る
い表示となる。その結果、電圧無印加部、電圧印加部の
いずれにおいても、例えば、光源17からの透過光によ
る表示が明るい表示の場合に、外光による反射型の暗い
表示も加わってしまい灰色表示となり、光源17からの
透過光による表示が暗い表示の場合にも、外光による反
射型の明るい表示が加わってしまいやはり灰色表示とな
って、いわゆるポジネガ反転現象が生じてしまい、表示
が見えにくくなる場合がある。
【0066】図6に示した光源を用いて外光入射時に光
源を点灯させると、電圧印加部でLE Dからの出射光が見
えるので灰色がかった赤色表示となり、電圧無印加部に
おいては偏光分離器16によって反射した外光が見える
ので灰色表示となり、単なる白黒表示に比べて格段に見
やすくなる。
【0067】尚、図6においては赤色波長の光を出射す
るLED60を用いたが、もちろん赤色以外の波長の光
を出射するL E Dを用いても構わない。
【0068】図7に示した表示装置に用いている光源
は、光源として緑色の波長の光を出射するE L素子70
を採用している。図7に示した光源を本実施の形態の表
示装置に用いると、反射型の表示については、電圧印加
部で黒表示とな り電圧無印加部では白表示となる。一
方、光源からの光による透過型の表示については、電圧
印加部でE L素子70からの出射光色の表示つまり緑色
表示となり、電圧無印加部では黒表示となる。この図7
に示した光源を用いて外光入射時に光源を点灯させる
と、電圧印加部でE L素子70からの出射光が見えるの
で灰色がかった緑色表示となり、電圧無印加部において
は偏光分離器によって反射した外光が見えるので灰色表
示となる。図7においては線色波長の光を出射するE L
素子70を用いたが、もちろん緑色以外の波長の光を出
射するE L素子を用いても構わなし。
【0069】図8に示した表示装置に用いている光源
は、光源として赤色の波長の光を出射するL E D81及
び青色の波長の光を出射するL E D82が、導光板83
の側面に配置されている。導光板は導光板から出射され
る各波長の光の光が混じり合わないように各L E Dと対
応する領域ごとに反射板84で仕切られている。さらに
は、各L E Dは、液晶パネルに形成された複数のキャラ
クタ表示部85、86にその出射光が対応するよう配置
されている。図8に示した光源を本実施の形態の表示装
置に用いると、反射型の表示については電圧印加部では
黒表示となり、電圧無印加部では白表示となる。一方、
光源からの光による透過型の表示については電圧印加部
では各キャラクタ表示部はそれぞれに対応する各L E D
からの出射光色の表示つまり赤色又は青色表示となり、
電圧無印加部では黒表示となる。この図8に示した光源
を用いて外光入射時に光源を点灯させると、電圧印加部
では各L E Dからの出射光が見えるので各キャラクタ表
示部ごとに灰色がかった赤色又は青色表示となり、電圧
無印加部においては偏光分離器によって反射した外光が
見えるので灰色表示となる。図8においては赤色波長の
光を出射するLED及び青色波長の光を出射するL E D
を用いたが、もちろんこれらの色以外の波長の光を出射
するL E Dを用いても構わないし、その組み合わせも用
途によって適宜選択できる。
【0070】図9に示した表示装置に用いている光源
は、光源として赤色の波長の光を出射する複数のLED
91及び青色の波長の光を出射する複数のLED92
が、各色ごとに集合体として配置されている。尚、図9
における光源には導光板は設けない。さらには、各L E
D群は、液晶パネルに形成された複数のキャラクタ表示
部93、94にその出射光が対応するよう配置されてい
る。図9に示した光源を本実施の形態の表示装置に用い
ると、反射型の表示については電圧印加部では黒表示と
なり、電圧無印加部では白表示となる。一方、光源から
の光による透過型の表示については電圧印加部では各キ
ャラクタ表示部はそれぞれに対応する各L ED群からの出
射光色の表示つまり赤色又は青色表示となり、電圧無印
加部では黒表示となる。この図9に示した光源を用いて
外光入射時に光源を点灯させると、電圧印加部では各L
E D群からの出射光が見えるので各キャラクタ表示部ご
とに灰色ががった赤色又は青色表示となり、電圧無印加
部においては偏光分離器によって反射した外光が見える
ので灰色表示となる。図9においては赤色波長の光を出
射するLED91及び青色波長の光を出射するLED9
2を用いたが、もちろんこれらの色以外の波長の光を出
射するL E Dを用いても構わないし、その組み合わせも
適宜選択できる。
【0071】(第2の実施の形態)図10は本発明の第
2の実施の形態における表示装置の断面図であり、図1
1は本発明の本発明の第2の実施の形態の表示装置の表
示原理を説明するための概略断面図である。
【0072】この表示装置1000は、外光がある場所
においては、外光の反射を利用した反射型の表示をする
ことができると共に、外光がない場所においても光源か
らの光による透過型の表示をすることができる、いわゆ
る半透過型の機能を備えた反射型の表示装置である。
【0073】<基本構造>まず、図10を用いて本実施
の形態の表示装置の構造を説明する。この表示装置10
00においては、透過偏光軸可変光学素子としてT N液
晶パネル10を使用している。T N液晶パネル10にお
いては、2枚のガラス板11、12問にT N液晶13が
挟持されており、キャラクタ表示が可能なように複数の
キャラクタ表示部(図示せず)が設けられている。T N
液晶パネル10の上側には偏光板14が設けられてい
る。T N素子パネル10の下側には、光散乱体15、偏
光分離器101、光吸収体102および光源17がこの
順に設けられている。なお、光吸収体102は黒色であ
り、複数の開口部103が所定の面積密度で設けられて
いる。さらにはT N液晶13を駆動するためのドライバ
ーICが実装されたT A B基板(図示せず)がTN液晶
パネル10に接続されて表示装置を構成している。
【0074】<偏光分離器>偏光分離器101は(1/
4)λ板104とコレステリック液晶層105とを備え
ている。コレステリック液晶105は、その液晶のピッ
チと同一の波長を有する光であってその液晶と同一の回
転方向の円偏光を反射し、その他の光を透過する性質を
有する。従って、例えば、コレステリック液晶層105
に、ピッチが5000オングストロームで左回転のコレ
ステリック液晶を用いると、波長5000オングストロ
ームの左円偏光は反射し、右円偏光や他の波長の左円偏
光は透過する素子が得られる。さらに、左回転のコレス
テリック液晶を用い、そのピッチを可視光の全波長範囲
にわたってコレステリック液晶内で変化させることによ
り、単一色だけでなく明るい色光全部にわたって左円偏
光を反射し、右円偏光を透過する素子が得られる。本実
施の形態においては、コレステリック液晶層105とし
て、左回転のコレステリック液晶を用い、そのピッチを
可視光の全波長範囲にわたってコレステリック液晶内で
変化させたものを用いる。
【0075】このようなコレステリック液晶層105と
(1/4)λ板104とを組み合わせた偏光分離器10
1においては、(1/4)λ板104の側から所定の第
1の方向の直線偏光が入射すると(1/4)λ板104
によって左円偏光となり、コレステリック液晶層105
で反射され、(1/4)λ板104によって再び所定の
第1の方向の直線偏光となって出射する。また、第1の方
向と直交する第2の方向の直線偏光が入射すると、(1
/4)λ板104によって右円偏光となり、コレステリ
ック液晶層105を透過する。また、コレステリック液
晶層105の下側から入射した光に対しては、(1/
4)λ板104の上方に前記第2の方向の直線偏光を出
射する。
【0076】このように、コレステリック液晶層105
と(1/4)λ板104とを組み合わせた偏光分離器1
01は、(1/4)λ板104側から入射した光のうち
所定の第2の方向の直線偏光成分を透過させ、所定の第2
の方向と直交する第1の方向の直線偏光成分を反射し、
コレステリック液晶層105側から入射した光に対して
(1/4)λ板104側に前記第2の方向の直線偏光を
出射可能な偏光分離手段である。なおこの機能を備える
偏光分離器としては、このコレステリック液晶層105
と(1/4)λ板104とを組み合わせた偏光分離器1
01以外に、多層膜を積層したフィルムを利用するもの
(USP4,974,219)、ブリユースターの角度
を利用して反射偏光と透過偏光とに分離するもの(SI
D 92DIGEST 第427頁乃至第429頁)、
ホログラムを利用するものや、図3及び図4を用いて上
述した第1の実施の形態において説明した偏光分離器、
つまり国際公開された国際出願(国際出願の番号:WO
95/27819及びWO95/17692)に開示さ
れたものがある。
【0077】<表示原理>次に、この表示装置1000
の右側半分を電圧印加部とし、左側半分を電圧無印加部
として、表示装置1000による表示を説明する。
【0078】まず、外光が表示装置1000に入射した
場合の反射型の表示について説明する。
【0079】左側の電圧無印加部においては、外光が表
示装置1000に入射すると、その外光は偏光板14に
よって、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、
T N液晶13によって偏光方向が90°捻られて紙面に
垂直な方向の直線偏光となり、(1/4)λ板104に
よって左円偏光となり、コレステリック液晶層105で
反射されて再び(1/4)λ板104に入射し、(1/
4)λ板104によって紙面に垂直な方向の直線偏光と
なり、T N液晶13によって偏光方向が90°捻られて
紙面に平行な方向の直線偏光となり、偏光板14から紙
面に平行な方向の直線偏光として出射する。このよう
に、電圧無印加時においては、入射した外光は偏光分離
器101によって吸収されるのではなく反射されるので
明るい反射型の表示が得られる。なお、(1/4)λ板
104とT N液晶パネル10との間には光散乱体15を
設けているので、偏光分離器101からの反射光が鏡面
状から明るい色状になる。
【0080】右側の電圧印加部においては、外光が表示
装置1000に入射すると、その外光は偏光板14によ
って、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、T
N液晶13を偏光方向を変えずに透過し、(1/4)λ
板104によって右円偏光となり、コレステリック液晶
層105を透過する。コレステリック液晶層105を透
過した右円偏光は、黒色の光吸収体102によって吸収
され暗い表示となる。
【0081】このように、外光が液晶表示装置1000
に入射した場合の反射型の表示については、電圧無印加
部では、偏光分離器101によって反射された光が光散
乱体15を透過して明るい表示となり、電圧印加部で
は、偏光分離器101を透過した光が黒色の光吸収体1
02で吸収されて暗い表示となる。
【0082】そして、電圧無印加時においては、表示装
置1000に入射した外光は、偏光分離器101によっ
て吸収されずに反射されるので明るい表示が得られる。
【0083】次に、光源17からの光による透過型の表
示について説明する。
【0084】左側の電圧無印加部においては、光源17
からの光は黒色の光吸収体102に設けられた開口部1
03を介して偏光分離器101のコレステリック液晶層
105に入射し、コレステリック液晶層105を右円偏
光のみが透過し、(1/4)λ板104によって、紙面
に平行な方向の直線偏光となり、その後、TN液晶13
によって偏光方向が90°捻られて紙面に垂直な方向の
直線偏光となり、偏光板14によって吸収されて暗い表
示となる。
【0085】右側の電圧印加部においては、光源17か
らの光は黒色の光吸収体102に設けられた開口部10
3を介して偏光分離器101及びコレステリック液晶層
105に入射し、コレステリック液晶層105を右円偏
光のみが透過し、(1/4)λ板104によって、紙面
に平行な方向の直線偏光となり、光散乱体15を透過
し、その後、T N液晶13を偏光方向を変えずに透過
し、偏光板14も透過して明るい表示となる。
【0086】このように、光源17からの光による透過
型の表示については、光源17からの光は、電圧無印加
部では、偏光枚14によって吸収されて暗い表示とな
り、電圧印加部では、偏光坂14を透過して明るい表示
となる。
【0087】従って、この表示装置1000は、外光が
ある場所においては、外光の反射を利用した明るい反射
型の表示をすることができると共に、外光がない場所に
おいても光源17からの光による透過型の表示をするこ
とができる、いわゆる半透過型の機能を備えた反射型の
表示装置となる。
【0088】<散乱板>本実施の形態における表示装置
に用いる散乱板15は、入射した光の偏光状態を極力解
消させないで出射することが可能な散乱板を用いる。
尚、この散乱板15は散乱板から出射する光を散乱して
曇らせる働きがあるので、曇った表示(白色表示)の表
示装置が得られる。それに対し、散乱板15を構成から
はずすと光沢色の表示が得られる表示装置となる。した
がって、表示装置の用途に応じて散乱板を取捨するとよ
い。
【0089】<光吸収体>本実施の形態においては、表
示装置1000に外光が入射した際の反射型の表示にお
いては、上述のように、偏光分離器101から反射され
た光による明るい表示と、偏光分離器101を透過した
光が光吸収体102によって吸収された状態の暗い表示
との2つの表示状態が得られる。しかしながら、光吸収
体102は、黒色の光吸収体であって偏光分離器101
からの光を吸収すると共に、複数の開口部103を有し
ており、開口部103を介して光が透過可能であるの
で、上記暗い表示状態においては、この光吸収体103
によって全ての光が吸収されるのではなく、ある程度の
光は開口部103を介して光吸収体102を透過し、そ
して、光源17等で反射され、また開口部103を介し
て光吸収体102を透過してT N液晶パネル10側に戻
ってしまい、コントラストを低下させてしまう。
【0090】そこで、好ましくは、開口部103が前記
光吸収体102に占める割合を制限することにより、開
口部103を介して光吸収体102を光が透過し、光源
17等で反射して、また光吸収体102の開口部103
を介して戻ってくる光の量を少なくすることができ、コ
ントラストの低下を抑制できる。
【0091】本実施の形態においては、光吸収体102
として、複数の開口部103を備えた黒色の光吸収体を
使用したが、灰色の半透過状態の光吸収体を使用するこ
ともでき、やはり偏光分離器101側からの光を吸収す
ると共に、光源17からの光を偏光分離器101側に透
過可能とすることができる。なお、この場合の光吸収体
は灰色の半透過状態であるので、開口部を設ける必要は
ない。この灰色の半透過状態の光吸収体としては、光拡
散フィルムD202(辻本電機製作所)等を用いること
ができる。
【0092】あるいは、光吸収体102として、複数の
開口部103を備えた黒色の光吸収体を使用したが、光
吸収体102に代えて、偏光分離器101と吸収軸をず
らした偏光板を使用することもできる。このようにすれ
ば、偏光分離器101とこれと吸収軸をずらした偏光板
とにより、T N液晶パネル10側からの光を吸収できる
と共に、光源17からの光をT N液晶パネル10側に透
過できる。
【0093】<光源>本実施の形態における表示装置に
は、図5〜図9に示し、第1の実施の形態中で説明をし
た各種の光源を用いることができる。作用・効果ともに
第1の実施の形態と同様であるのでここでは説明を省略
する。
【0094】(第3の実施の形態) <基本構造>図12は、本発明の第3の実施の形態の表
示装置を説明するための概略断面図である。
【0095】上述した第2の実施の形態においては、
(1/4)λ板104とコレステリック液晶層105と
を備える偏光分離器101を使用したが、本実施の形態
においては、この偏光分離器101に代えて、(1/
4)λ板104とコレステリック液晶層105と(1/
4)λ板120を備える偏光分離器121を使用する点
が第2の実施の形態と異なるが、他の点は同様である。
【0096】<偏光分離器>このようなコレステリック
液晶層105の両側に(104)λ板104、120を
設けた偏光分離器121においては、(1/4)λ坂1
04の側から所定の第1の方向の直線偏光が入射すると
(1/4)λ板104によって左円偏光となり、コレス
テリック液晶層105で反射され、(1/4)λ板10
4によって再び所定の第1の方向の直線偏光となって出
射する。また、第1の方向と直交する第2の方向の直線偏
光が入射すると、(1/4)λ板104によって右円偏
光となり、コレステリック液晶層105を透過し、(1
/4)λ板120によって再び第2の方向の直線偏光と
なって射出する。また、(1/4)λ板146の下側か
ら入射した光に対しては、(1/4)λ板104の上方
に第2の方向の直線偏光を出射する。
【0097】このように、コレステリック液晶層105
と(1/4)λ板104、120とを組み合わせた偏光
分離器121は、(1/4)λ板104側から入射した
光のうち所定の第2の方向の直線偏光成分を第2の方向の
直線偏光として透過させ、所定の第2の方向と直交する
第1の方向の直線偏光成分を反射し、(1/4)λ板1
20側から入射した光に対して(1/4)λ板104側
に前記第2の方向の直線偏光を出射可能な偏光分離手段
である。なおこの機能を備える偏光分離手段としては、
このコレステリック液晶層105と(1/4)λ板10
4、120とを組み合わせた偏光分離器121以外に、
多層膜を積層したフィルムを利用するもの(USP4,
974,219)、ブリュ−スターの角度を利用して反
射偏光と透過偏光とに分離するもの(SID 92 D
IGEST 第427頁乃至第429頁)、ホログラム
を利用するものや、図3及び図4を用いて第1の実施の
形態において説明した偏光分離器、つまり国際公開され
た国際出願(国際出願の番号:WO95/27819及
びWO/17692)に、reflective polrizerとして
開示されたものがある。
【0098】<表示原理>次に、この表示装置1200
の右側半分を電圧印加部とし、左側半分を電圧無印加部
として、表示装置1200による表示を説明する。
【0099】まず、外光が表示装置1200に入射した
場合の反射型の表示について説明する。
【0100】左側の電圧無印加部の機能は上述の第1の
実施の形態の電圧無印加部の機能と同じである。すなわ
ち、外光が表示装置1200に入射すると、その外光は
偏光板14によって、紙面に平行な方向の直線偏光とな
り、その後、TN液晶13によって偏光方向が90°捻ら
れて紙面に垂直な方向の直線偏光となり、(1/4)λ
枚104によって左円偏光となり、コレステリッタ液晶
層105で反射されて再び(1/4)λ板104に入射
し、(1/4)λ板104によって紙面に垂直な方向の
直線偏光となり、TN液晶13によって偏光方向が90°
捻られて紙面に平行な方向の直線偏光となり、偏光枚1
4から紙面に平行な方向の直線偏光として出射する。こ
のように、電圧無印加時においては、入射した外光は偏
光分離器121によって吸収されるのではなく反射され
るので明るい反射型の表示が得られる。なお、(1/
4)λ枚104とT N液晶パネル10との間には光散乱
体15を設けているので、偏光分離器121からの反射
光が鏡面状から白色状になる。
【0101】右側の電圧印加部においては、外光が表示
装置1200に入射すると、その外光は偏光枚14によ
って、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、T
N液晶13を偏光方向を変えずに透過し、(1/4)λ
板104によって右円偏光となり、コレステリック液晶
層105を透過し、コレステリック液晶層105を透過
した右円偏光は、(1/4)λ板120によって紙面に
平行な方向の直線偏光となり、その後、黒色の光吸収体
102によって吸収され暗い表示となる。
【0102】このように、外光が表示装置1200に入
射した場合の反射型の表示については、電圧無印加部で
は、偏光分離器121によって反射されて明るい表示と
なり、電圧印加部では、偏光分離器121を透過した光
が黒色の光吸収体102で吸収されて暗い表示となる。
【0103】そして、電圧無印加時においては、表示装
置1200に入射した外光は、偏光分離器121によっ
て吸収されずに反射されるので明るい表示が得られる。
【0104】次に、光源17からの光による透過型の表
示について説明する。
【0105】左側の電圧無印加部においては、光源17
からの光は黒色の光吸収体102に設けられた開口部1
03を介して偏光分離器121の(1/4)λ板120
に入射し、(1/4)λ板120を通過後、コレステリ
ック液晶層105に入射し、コレステリック液晶層10
5によって右円偏光は透過、左円偏光は反射される。透
過した円偏光は(1/4)λ板104によって紙面に平
行な方向の直線偏光となり、その後、T N液晶13によ
って偏光方向が90°捻られて紙面に垂直な方向の直線
偏光となり、偏光板14によって吸収されて暗い表示と
なる。
【0106】右側の電圧印加部においては、光源17から
の光は黒色の光吸収体102に設けられた開口部103
を介して偏光分離器121の(1/4)λ板120に入
射し、次にコレステリック液晶層105に入射した光の
うち右円偏光のみが透過し、(1/4)λ板104によ
って紙面に平行な方向の直線偏光となり、光散乱体15
を透過し、その後、T N液晶13を偏光方向を変えずに
透過し、偏光板14も透過して明るい表示となる。
【0107】このように、光源17からの光による透過
型の表示については、光源17からの光は、電圧無印加
部では、偏光枚14によって吸収されて暗い表示とな
り、電圧印加部では、偏光板14を透過して明るい表示
となる。
【0108】従って、この表示装置1200は、外光が
ある場所においては、外光の反射を利用した明るい反射
型の表示をすることができると共に、外光がない場所に
おいても光源17からの光による透過型の表示をするこ
とができる、いわゆる半透過型の機能を備えた反射型の
表示装置となる。
【0109】<散乱板>本実施の形態における表示装置
に用いる散乱板は、入射した光の偏光状態を極力解消さ
せないで出射することが可能な散乱板を用いる。尚、こ
の散乱板は散乱板から出射する光を散乱して曇らせる働
きがあるので、曇った表示(白色表示)の表示装置が得
られる。それに対し、散乱板15を構成からはずすと光
沢色の表示が得られる表示装置となる。したがって、表
示装置の用途に応じて散乱板を取捨するとよい。
【0110】<光吸収体>本実施の形態に用いる光吸収
体は、第2の実施の形態で用いたものと同様のものを用
いることができる。そして、開口部103が前記光吸収
体102に占める割合を制限することにより、コントラ
ストの低下を抑制できるのも第2の実施の形態と同様で
ある。もちろん、第2の実施の形態と同様に半透過状態
の光吸収体や、偏光分離器121と吸収軸をずらした偏
光板を使用することもできる。
【0111】<光源>本実施の形態における表示装置に
は、図5〜図9図及び第1の実施例中で説明をした各種
の光源を用いることができる。作用・効果ともに第1に
と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0112】(第4の実施の形態) <基本構造>図13は、本発明の第4の実施の形態の表
示装置を説明するための概略断面図である。
【0113】上述した第2の実施の形態においては、
(1/4)λ板104とコレステリック液晶層105と
を備える偏光分離器101を使用し、第3の実施の形態
においては、(1/4)λ板104コレステリック液晶
層105(1/4)λ板120を備える偏光分離器12
1を使用したが、本実施の形態においては、これらの偏
光分離器101、121に代えて、図3及び図4図を用
いて第1の実施の形態において説明した偏光分離器、つ
まり、国際公開された国際出願(国際出願の番号:WO
95/27819及びWO95/17692)に開示さ
れた偏光分離器を偏光分離器16として使用する点が第
2、第3の実施の形態と異なるが、他の点は、第2の実施
携帯及び第3の実施形態と同様である。
【0114】<偏光分離器>本実施の形態においては図
3及び図4を用いて第1の実施の形態で説明したものと
同様のものを用いる。ここではその詳細な説明は省略す
る。もちろん、この偏光分離器の他にも例えばコレステ
リック液晶層をλ/4板で挟んだもの、ブリュースター
の角度を利用するもの(SID 92DIGEST 第
427頁乃至429頁)、ホログラムを利用するもの等
が上述の偏光分離器と同様の機能を有し、それらを本実
施の形態の表示装置に用いてもよい。
【0115】<表示原理>次に、この表示装置1300
の右側半分を電圧印加部とし、左側半分を電圧無印加部
として、表示装置11300による表示を説明する。
【0116】まず、外光が表示装置1300に入射した
場合の反射型の表示について説明する。
【0117】左側の電圧無印加部においては、外光が表
示装置1300に入射すると、その外光は偏光板14に
よって、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、
T N液晶13によって偏光方向が90°捻られて紙面に
垂直な方向の直線偏光となり、偏光分離器16で紙面に
垂直な方向の直線偏光のまま反射されて、TN液晶13
によって偏光方向が90°捻られて紙面に平行な方向の
直線偏光となり、偏光板14から紙面に平行な方向の直
線偏光として出射する。このように、電圧無印加時にお
いては、入射した外光は偏光分離器16によって吸収さ
れるのではなく反射されるので明るい反射型の表示が得
られる。なお、偏光分離器16とT N液晶パネル10と
の間には光散乱体15を設けているので、偏光分離器1
6からの反射光が鏡面状から明るい色状になる。
【0118】右側の電圧印加部においては、外光が表示
装置1300に入射すると、その外光は偏光板14によ
って、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、T
N液晶13を偏光方向を変えずに透過し、偏光分離器1
6も偏光方向を変えずに透過し、その後、黒色の光吸収
体102によって吸収され暗い表示となる。
【0119】このように、外光が表示装置1300に入
射した場合の反射型の表示については、電圧無印加部で
は、偏光分離器16によって反射された光が光散乱体1
5を透過して明るい表示となり、電圧印加部では、偏光
分離器16を透過した光が黒色の光吸収体102で吸収
されて暗い表示となる。
【0120】そして、電圧無印加時においては、表示装
置1300に入射した外光は、偏光分離器16によって
吸収されずに反射されるので明るい表示が得られる。
【0121】次に、光源17からの光による透過型の表
示について説明する。
【0122】左側の電圧無印加部においては、光源17
からの光は黒色の光吸収体102に設けられた開口部1
03を介して偏光分離器16に入射し、偏光分離器16
によって紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、
T N液晶13によって偏光方向が90°捻られて紙面に
垂直な方向の直線偏光となり、偏光板14によって吸収
されて暗い表示となる。
【0123】右側の電圧印加部においては、光源17か
らの光は黒色の光吸収体102に設けられた開口部10
3を介して偏光分離器16に入射し、偏光分離器16に
よって紙面に平行な方向の直線偏光となり、光散乱体1
5によって散乱光となり、その後、TN液晶10の偏光
方向を変えずに透過し、偏光板14も透過して明るい表
示となる。
【0124】このように、光源17からの光による透過
型の表示については、光源17からの光は、電圧無印加
部では、偏光板14によって吸収されて暗い表示とな
り、電圧印加部では、偏光板14を透過して明るい表示
となる。
【0125】従って、この表示装1300は、外光があ
る場所においては、外光の反射を利用した明るい反射型
の表示をすることができると共に、外光がない場所にお
いても光源17からの光による透過型の表示をすること
ができる、いわゆる半透過型の機能を備えた反射型の表
示装置となる。
【0126】<散乱板>本実施の形態における表示装置
に用いる散乱板は、入射した光の偏光状態を極力解消さ
せないで出射することが可能な散乱板を用いる。尚、こ
の散乱板は散乱板から出射する光を散乱して曇らせる働
きがあるので、曇った表示(白色表示)の表示装置が得
られる。それに対し、散乱板5を構成からはずすと光沢
色の表示が得られる表示装置となる。したがって、表示
装置の用途に応じて散乱板を取捨するとよい。
【0127】<光吸収体>本実施の形態に用いる光吸収
体は、第2の実施の形態で用いたものと同様のものを用
いることができる。そして、開口部103が前記光吸収
体102に占める割合を制限することにより、コントラ
ストの低下を抑制できるのも第2の実施の形態と同様で
ある。もちろん、第2の実施の形態と同様に半透過状態
の光吸収体や、偏光分離器101、121と吸収軸をず
らした偏光板を使用することもできる。
【0128】<光源>本実施の形態における表示装置に
は、図5〜図9及び第1の実施例中で説明をした各種の
光源を用いることができる。
【0129】作用・効果ともに第1に実施例と同様であ
るのでここでは説明を省略する。
【0130】(第5の実施の形態)図14は本発明の第
5の実施の形態における表示装置の断面図であり、図1
5は本発明の第1の実施の形態の表示装置の表示原理を
説明するための概略断面図である。
【0131】この表示装置100は、外光がある場所に
おいては、外光の反射を利用した反射型の表示をするこ
とができると共に、外光がない場所においても光源から
の光による透過型の表示をすることができる、いわゆる
半透過型の機能を備えた反射型の表示装置である。
【0132】<基本構造>まず、図14を用いて本実施
の形態の表示装置の構造を説明する。この表示装置14
00においては、透過偏光軸可変光学素子としてT N液
晶パネル10を使用している。T N液晶パネル10にお
いては、2枚のガラス板11、12間にT N液晶13が
挟持されており、キャラクタ表示が可能なように複数の
キャラクタ表示部(図示せず)が設けられている。T N
液晶パネル10の上側には煽光板14が設けられてい
る。T N素子パネル10の下側には、光散乱体15、偏
光分離器16、拡散板140よび光源17がこの順に設
けられている。なお、拡散板140は入射した光の偏光
状態を変化させて出射することが可能な散乱板を用い
る。さらにはT N液晶13を駆動するためのドラーバー
ICが実装されたT A B基板(図示せず)がT N液晶パネ
ル10に接続されて表示装置を構成している。
【0133】<偏光分離器>本実施の形態においては図
3及び図4を用いて第1の実施の形態で説明したものと
同様のものを用いる。ここではその詳細な説明は省略す
る。もちろん、この偏光分離器の他にも例えばコレステ
リック液晶層をλ/4板で挟んだもの、ブリュースター
の角度を利用するもの(SID 92DIGEST 第
427頁乃至429頁)、ホログラムを利用するもの等
が上述の偏光分離器と同様の機能を有し、それらを本実
施の形態の表示装置に用いてもよい。
【0134】<表示原理>次に、図15を用いて、この
表示装置1400の右側半分を電圧印加部とし、左側半
分を電圧無印加部として、表示装置1400による表示
を説明する。
【0135】まず、外光が表示装置1400に入射した
場合の反射型の表示について説明する。
【0136】左側の電圧無印加部においては、外光が表
示装置1400に入射すると、その外光は偏光板14に
よって、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、
TN液晶13によって偏光方向が90°捻られて紙面に
垂直な方向の直線偏光となり、偏光分離器16で紙面に
垂直な方向の直線偏光のまま反射されて、TN液晶13
によって偏光方向が90°捻られて紙面に平行な方向の
直線偏光となり、偏光板14から紙面に平行な方向の直
線偏光として出射する。このように、電圧無印加時にお
いては、入射した外光は偏光分離器16によって吸収さ
れるのではなく反射されるので明るい反射型の表示が得
られる。なお、偏光分離器16とT N液晶パネル10と
の間には光散乱体15を設けているので、偏光分離器1
6からの反射光が鏡面状から白色状になる。
【0137】右側の電圧印加部においては、外光が表示
装置1400に入射すると、その外光は偏光板14によ
って、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、T
N液晶13を偏光方向を変えずに透過し、偏光分離器1
6も偏光方向を変えずに透過し、その後、散乱板140
によってその偏光状態が換えられ散乱する。散乱枚14
0によって偏光分離器側に散乱した光はその偏光状態が
解消されているため大半は偏光分離器を透過することが
できず、結果、暗い表示となる。
【0138】このように、外光が表示装置1400に入
射した場合の反射型の表示については、電圧無印加部で
は、偏光分離器16によって反射された光が光散乱体1
5を透過して明るい表示となり、電圧印加部では、偏光
分離器16を透過した光が散乱板140によって偏光状
態を換えられて散乱するので暗い表示となる。
【0139】そして、電圧無印加時においては、表示装
置1400に入射した外光は、偏光分離器16によって
吸収されずに反射されるので明るい表示が得られる。
【0140】次に、光源17からの光による透過型の表
示について説明する。
【0141】左側の電圧無印加部においては、光源17
からの光は散乱板140を介して偏光分離器16に入射
し、偏光分離器16によって紙面に平行な方向の直線偏
光となり、その後、T N液晶13によって偏光方向が9
0°捻られて紙面に垂直な方向の直線偏光となり、偏光
板14によって吸収されて暗い表示となる。
【0142】右側の電圧印加部においては、光源17か
らの光は散乱板40を介して偏光分離器16に入射し、
偏光分離器16によって紙面に平行な方向の直線偏光と
なり、光散乱体15によって散乱光となり、その後、T
N液晶13を偏光方向を変えずに透過し、偏光板14も
透過して明るい表示となる。
【0143】このように、光源17からの光による透過
型の表示については、光源17からの光は、電圧無印加
部では、偏光板14によって吸収されて暗い表示とな
り、電圧印加部では、偏光板14を透過して明るい表示
となる。
【0144】従って、この表示装置1400は、外光が
ある場所においては、外光の反射を利用した明るい反射
型の表示をすることができると共に、外光がない場所に
おいても光源17からの光による透過型の表示をするこ
とができる、いわゆる半透過型の機能を備えた反射型の
表示装置となる。
【0145】<散乱板>本実施の形態における表示装置
に用いる散乱板は、入射した光の偏光状態を極一力解消
させないで出射することが可能な散乱板を用いる。尚、
この散乱板は散乱板から出射する光を散乱して曇らせる
働きがあるので曇った表示(白色表示)の表示装置が得
られる。それに対し、散乱板15を構成からはずすと光
沢色の表示が得られる表示装置となる。したがって、表
示装置の用途に応じて散乱板を取捨するとよい。
【0146】<光源>本実施の形態における表示装置に
は、図5〜図9及び第1の第1の実施例中で説明をした
各種の光源を用いることができる。作用・効果ともに第
1に実施例と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0147】(第6の実施の形態)図16は本発明の第
6の実施の形態における表示装置の断面図であり、図1
7は本発明の第6の実施の形態の表示装置の表示原理を
説明するための概略断面図である。
【0148】この表示装置1600は、外光がある場所
においては、外光の反射を利用した反射型の表示をする
ことができると共に、外光がない場所においても光源か
らの光による透過型の表示をすることができる、いわゆ
る半透過型の機能を備えた反射型の表示装置である。
【0149】<基本構造>まず、図16を用いて本実施
の形態の表示装置の構造を説明する。この表示装置16
00においては、透過偏光軸可変光学素子としてT N液
晶パネル10を使用している。T N液晶パネル10にお
いては、2枚のガラス板11、12間にT N液晶13が挟
持されており、キャラクタ表示が可能なように複数のキ
ャラクタ表示部(図示せず)が設けられている。T N液
晶パネル10の上側には偏光枚14が設けられている。
T N素子パネル10の下側には、光散乱体15、偏光分
離器16、着色層としての着色フィルム160および光
源60がこの順に設けられている。なお、着色フィルム
は入射した所定波長の光の偏光状態を変化させて出射す
ることが可能であるとともに、前記所定波長以外の波長
の光を吸収可能な半透過フィルムを用い、光源には白色
光源である冷陰極管を用いた。さらにはT N液晶13を
駆動するためのドラーバーICが実装されたT A B基板
(図示せず)がTN液晶パネル10に接続されて表示装置
を構成している。
【0150】<偏光分離器>本実施の形態においては図
3及び図4を用いて第1の実施の形態で説明したものと
同様のものを用いる。ここではその詳細な説明は省略す
る。もちろん、この偏光分離器の他にも例えばコレステ
リック液晶層をλ/4板で挟んだもの、ブリユースター
の角度を利用するもの(SID 92DIGEST 第
427頁乃至429頁)、ホログラムを利用するもの等
が上述の偏光分離器と同様の機能を有し、それらを本実
施の形態の表示装置に用いてもよい。
【0151】<表示原理>次に図17を用いて、この表
示装置1600の右側半分を電圧印加部とし、左側半分
を電圧無印加部として、表示装置1600による表示を
説明する。
【0152】まず、外光が表示装置1600に入射した
場合の反射型の表示について説明する。
【0153】左側の電圧無印加部においては、外光が表
示装置1600に入射すると、その外光は偏光板14に
よって、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、
T N液晶13によって偏光方向が90°捻られて紙面に
垂直な方向の直線偏光となり、偏光分離器16で紙面に
垂直な方向の直線偏光のまま反射されて、TN液晶13に
よって偏光方向が90°捻られて紙面に平行な方向の直
線偏光となり、偏光板14から紙面に平行な方向の直線
偏光として出射する。このように、電圧無印加時におい
ては、入射した外光は偏光分離器16によって吸収され
るのではなく反射されるので明るい反射型の表示が得ら
れる。なお、偏光分離器16とT N液晶パネル10との
問には光散乱体15を設けているので、偏光分離器16
からの反射光が鏡面状から白色状になる。
【0154】右側の電圧印加部においては、外光が表示
装置1600に入射すると、その外光は偏光板14によ
って、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、T
N液晶13を偏光方向を変えずに透過し、偏光分離器1
6も偏光方向を変えずに透過し、その後、着色フィルム
160によって所定波長の範囲内の光が吸収される。着
色フィルムによって所定波長の範囲の光は吸収されるの
で、暗い表示となる。
【0155】このように、外光が表示装置1600に入
射した場合の反射型の表示については、電圧無印加部で
は、偏光分離器16によって反射された光が光散乱体1
5を透過して明るい表示となり、電圧印加部では、偏光
分離器16を透過した光が着色フィルム50によって吸
収されるので暗い表示となる。
【0156】そして、電圧無印加時においては、表示装
置1600に入射した外光は、偏光分離器16によって
吸収されずに反射されるので明るい表示が得られる。
【0157】次に、光源17からの光による透過型の表
示について説明する。
【0158】左側の電圧無印加部においては、光源17
からの光は着色フィルム160を介して偏光分離器16
に入射し、偏光分離器16によって紙面に平行な方向の
直線偏光となり、その後、T N液晶13によって偏光方
向が90°捻られて紙面に垂直な方向の直線偏光とな
り、偏光板14によって吸収されて暗い表示となる。
【0159】右側の電圧印加部においては、光源17か
らの光は着色フィルム160を透過することによって着
色されつつ偏光分離器16に入射し、偏光分離器16に
よって紙面に平行な方向の直線偏光となり、光散乱体1
5によって散乱光となり、その後、TN液晶13を偏光
方向を変えずに透過し、偏光板14も透過して明るい表
示となる。
【0160】このように、光源17からの光による透過
型の表示については、光源17からの光は、電圧無印加
部では、偏光板14によって吸収されて暗い表示とな
り、電圧印加部では、偏光板14を透過して明るい表示
となる。
【0161】従って、この表示装置1600は、外光が
ある場所においては、外光の反射を利用した明るい反射
型の表示をすることができると共に、外光がない場所に
おいても光源17からの光による透過型の表示をするこ
とができる、いわゆる半透過型の機能を備えた反射型の
表示装置となる。
【0162】<散乱板>本実施の形態における表示装置
に用いる散乱板は、入射した光の偏光状態を極力解消さ
せないで出射することが可能な散乱板を用いる。尚、こ
の散乱板は散乱板から出射する光を散乱して曇らせる働
きがあるので、曇った表示(白色表示)の表示装置が得
られる。それに対し、散乱板15を構成からはずすと光
沢色の表示が得られる表示装置となる。したがって、表
示装置の用途に応じて散乱板を取捨するとよい。
【0163】<着色層>図18及びず19は、着色層と
して各種の着色フィルムを用いた場合の本実施の形態の
表示装置を示している。本実施の形態においては図18
及び図19に示したいずれの着色フィルムをも使用可能
である。図18に示した表示装置においては、赤色の波
長の光を透過及び反射する着色フィルムを採用してい
る。図18に示した表示装置は、反射型の表示について
は、電圧印加部で黒みががった赤表示となり電圧無印加
部では白表示となる。一方、光源からの光による透過型
の表示については電圧印加部では着色フィルムによって
着色された光源の光色の表示つまり赤色表示となり電圧
無印加部では黒表示となる。
【0164】ところで、着色フィルムをもちいず、且つ
白色光出射の光源を用いた場合においては、上述のよう
に、光源17からの光に対しては、電圧無印加部におい
ては暗い表示が、電圧印加部においては明るい表示がそ
れぞれ得られ、透過型の表示とすることができるが、こ
の際、外光が表示装置の正面側から入射すると、この外
光によって、電圧無印加部においては明るい表示とな
り、電圧印加部においては暗い表示となる。その結果、
電圧無印加部、電圧印加部のいずれにおいても、例え
ば、光源17からの透過光による表示が明るい表示の場
合に、外光による反射型の暗い表示も加わってしまい灰
色表示となり、光源17からの透過光による表示が暗い
表示の場合にも、外光による反射型の明るい表示が加わ
ってしまいやはり灰色表示となって、いわゆるポジネガ
反転現象が生じてしまい、表示が見えにくくなる場合が
ある。
【0165】図18に示した着色フィルタを用いて外光
入射時に光源を点灯させると、電圧印加部で着色フィル
タ160を透過した光源17からの出射光が見えるので
灰色ががった赤色表示となり、電圧無印加部においては
偏光分離器によって反射した外光が見えるので灰色表示
となり、単なる白黒表示に比べて格段に見やすくなる。
【0166】尚、図18においては赤色波長の光を反射
又は透過する着色フィルタを用いたが、もちろん赤色以
外の波長の光であってもかまわない。
【0167】図19に示した表示装置においては、着色
層として赤色の波長の光を反射及び透過する領域及び青
色の波長の光を反射及び透過する領域を有する着色フィ
ルムが、配置されている。各領域は、液晶パネルに形成
されたの各キャラクタ表示部に出射光が対応するよう配
置されている。図19に示した着色フィルムを本実施の
形態の表示装置に用いると、反射型の表示については電
圧印加部では黒表示となり、電圧無印加部では白表示と
なる。一方、光源からの光による透過型の表示について
は電圧印加部では各キャラクタ表示部はそれぞれに対応
する着色フィルムの各領域からの出射光色の表示つまり
赤色又は青色表示となり、電圧無印加部では黒表示とな
る。この図19に示した光源を用いて外光入射時に光源
を点灯させると、電圧印加部では各L E D群からの出射
光が見えるので各キャラクタ表示部ごとに灰色ががった
赤色又は青色表示となり、電圧無印加部においては偏光
分離器によって反射した外光が見えるので灰色表示とな
る。図19においては赤色波長の光を透過又は反射する
着色フィルム及び青色波長の光を反射又は透過する着色
フィルムを用いたが、もちろんこれらの色以外の波長の
光を反射又は透過する着色フィルムを用いても構わない
し、その組み合わせも適宜選択できる。
【0168】(第7の実施の形態)図20は本発明の第
7の実施の形態における表示装置の断面図であり、図2
1は本発明の第7の実施の形態の表示装置の表示原理を
説明するための概略断面図である。
【0169】この表示装置2000は、外光がある場所
においては、外光の反射を利用した反射型の表示をする
ことができると共に、外光がない場所においても光源か
らの光による透過型の表示をすることができる、いわゆ
る半透過型の機能を備えた反射型の表示装置である。
【0170】<基本構造>まず、図20を用いて本実施
の形態の表示装置の構造を説明する。この表示装置20
00においては、透過偏光軸可変光学素子としてT N液
晶パネル10を使用している。T N液晶パネル10にお
いては、2枚のガラス板間にT N液晶が挟持されてお
り、キヤラクタ表示が可能なように複数のキャラクタ表
示部201、202が設けられている。T N液晶パネル
10の上側には偏光板14が設けられている。T N液晶
パネル10の下側には、光散乱体15、偏光分離器1
6、灰色の半透過状態の光吸収体200、着色層として
の着色フィルム160及び光源17がこの順に設けられ
ている。さらにはT N液晶を駆動するためのドライバー
ICが実装されたT A B基板(図示せず)がT N液晶パネ
ル10に凍続されて表示装置を構成している。
【0171】<偏光分離器>本実施の形態においては図
3及び図4を用いて第1の実施の形態で説明したものと
同様のものを用いる。ここではその詳細な説明は省略す
る。もちろん、この偏光分離器の他にも例えばコレステ
リック液晶層をλ/4板で挟んだもの、ブリユースター
の角度を利用するもめ(SID 92DIGEST 第
427頁乃至429頁)、ホログラムを利用するもの等
が上述の偏光分離器と同様の機能を有し、それらを本実
施の形態の表示装置に用いてもよい。
【0172】<表示原理>次に、図21を用いて、この
表示装置2000の右側半分を電圧印加部とし、左側半
分を電圧無印加部として、表示装置2000による表示
を説明する。
【0173】まず、外光が表示装置2000に入射した
場合の反射型の表示について説明する。
【0174】左側の電圧無印加部においては、外光が表
示装置2000に入射すると、その外光は偏光板14に
よって、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、
T N液晶13によって偏光方向が90°捻られて紙面に
垂直な方向の直線偏光となり、偏光分離器16で紙面に
垂直な方向の直線偏光のまま反射されて、TN液昌13
によって偏光方向が90°捻られて紙面に平行な方向の
直線偏光となり、偏光板14から紙面に平行な方向の直
線偏光として出射する。このように、電圧無印加時にお
いては、入射した外光は偏光分離器16によって吸収さ
れるのではなく反射されるので明るい反射型の表示が得
られる。なお、偏光分離器16とT N液晶パネル10と
の間には光散乱体15を設けているので、偏光分離器1
6からの反射光が鏡面状から白色状になる。
【0175】右側の電圧印加部においては、外光が表示
装置2000に入射すると、その外光は偏光板14によ
って、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、T
N液晶13を偏光方向を変えずに透過し、偏光分離器1
6も偏光方向を変えずに透過し、その後、半透過状態の
光吸収体200によって吸収され暗い表示となる。
【0176】このように、外光が表示装置2000に入
射した場合の反射型の表示については、電圧無印加部で
は、偏光分離器16によって反射された光が光散乱体1
5を透過して明るい表示となり、電圧印加部では、偏光
分離器16を透過した光が半透過状態の光吸収体160
で吸収されて暗い表示となる。
【0177】そして、電圧無印加時においては、表示装
置2000に入射した外光は、偏光分離器16によって
吸収されずに反射されるので明るい表示が得られる。
【0178】次に、光源17からの光による透過型の表
示について説明する。
【0179】左側の電圧無印加部においては、光源17
からの光は半透過状態の光吸収体160を通過し、着色
フィルムを通過して着色されつつ偏光分離器16に入射
し、偏光分離器16によって紙面に平行な方向の直線偏
光となり、その後、T N液晶13によって偏光方向が9
0°捻られて紙面に垂直な方向の直線偏光となり、偏光
板14によって吸収されて暗い表示となる。
【0180】右側の電圧印加部においては、光源17か
らの光は半透過状態の光吸収体160を透過して、着色
フィルムによって着色されつつ偏光分離器16に入射
し、偏光分離器16によって紙面に平行な方向の直線偏
光となり、光散乱体15によって散乱光となり、その
後、T N液晶13を偏光方向を変えずに透過し、偏光板
14も透過して明るい表示となる。
【0181】このように、光源17からの光による透過
型の表示については、光源17からの光は、電圧無印加
部では、偏光板14によって吸収されて暗い表示とな
り、電圧印加部では、偏光板14を透過して明るい表示
となる。
【0182】従って、この表示装置2000は、外光が
ある場所においては、外光の反射を利用した明るい反射
型の表示をすることができると共に、外光がない場所に
おいても光源17からの光による透過型の表示をするこ
とができる、いわゆる半透過型の機能を備えた反射型の
表示装置となる。
【0183】<光吸収体>本実施の形態における光吸収
体200には、半透過状態の光吸収体の他に、第2の実
施の形態で用いたものと同様のもの、つまり、黒色の光
吸収体に開口部を設けたものも用いることができる。そ
して、開口部が前記光吸収体に占める割合を制限するこ
とにより、コントラストの低下を抑制できるのも第2の
実施の形態と同様である。もちろん、第2の実施の形態
と同様に、偏光分離器16と吸収軸をずらした偏光板を
使用することもできる。
【0184】<着色層>本実施の形態における表示装置
には、着色層として、図18及び図19及び第6の実施
の形態中で説明をした各種の着色フィルムを用いること
ができる。作用・効果ともに第6の実施と同様であるの
でここでは説明を省略する。
【0185】(第8の実施の形態)図22は本発明の第
8の実施の形態における表示装置の断面図であり、図2
3は本発明の第8の実施の形態の表示装置の表示原理を
説明するためめ概略断面図である。
【0186】この表示装置2200は、外光がある場所
においては、外光の反射を利用した反射型の表示をする
ことができると共に、外光がない場所においても光源か
らの光による透過型の表示をすることができる、いわゆ
る半透過型の機能を備えた反射型の表示装置である。
【0187】<基本構造>まず、図22を用いて本実施
の形態例の表示装置の構造を説明する。この表示装置2
200においては、透過偏光軸可変光学素子としてT N
液晶パネル10を使用している。T N液晶パネル10に
おいては、2枚のガラス板間にT N液晶が挟持されてお
り、キャラクタ表示が可能なように複数のキャラクタ表
示部201、202が設けられている。T N液晶パネル
10の上側には偏光板14が設けられている。T N素子
パネル10の下側には、偏光分離器16、着色層として
着色フィルム160、開口部を有する反射板220及び
光源17がこの順に設けられている。なお、反射板22
0は、複数の開口部221が所定の面積密度で設けられ
ている。さらにはT N液晶を駆動するためのドライバー
ICが実装されたT A B基板(図示せず)がT N液晶パネ
ル10に接続されて表示装置を構成している。
【0188】<偏光分離器>本実施の形態においては図
3及び図4を用いて第1の実施の形態で説明したものと
同様のものを用いる。ここではその詳細な説明は省略す
る。もちろん、この偏光分離器の他にも例えばコレステ
リック液晶層をλ/4板で挟んだもの、ブリユースター
の角度を利用するもの(SID 92DIGEST 第
427頁乃至429頁)、ホログラムを利用するもの等
が上述の偏光分離器と同様の機能を有し、それらを本実
施の形態の表示装置に用いてもよい。
【0189】<表示原理>次に、図23を用いてこの表
示装置2200の右側半分を電圧印加部とし、左側半分
を電圧無印加部として、表示装置2200による表示を
説明する。
【0190】まず、外光が表示装置2200に入射した
場合の反射型の表示について説明する。
【0191】左側の電圧無印加部においては、外光が表
示装置2200に入射すると、その外光は偏光板14に
よって、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、
T N液晶13によって偏光方向が90°稔られて紙面に
垂直な方向の直線偏光となり、偏光分離器16で紙面に
垂直な方向の直線偏光のまま反射されて、TN液晶13
によって偏光方向が90°捻られて紙面に平行な方向の
直線偏光となり、偏光板14から紙面に平行な方向の直
線偏光として出射する。このように、電圧無印加時にお
いては、入射した外光は偏光分離器16によって吸収さ
れるのではなく反射されるので明るい反射型の表示が得
られる。
【0192】右側の電圧印加部においては、外光が表示
装置2200に入射すると、その外光は偏光板14によ
って、紙面に平行な方向の直線偏光となり、その後、T
N液晶13を偏光方向を変えずに透過し、偏光分離器1
6も偏光方向を変えずに透過し、その一部は、着色層1
60によって反射されて、偏光分離器160を再び透過
し、紙面に平行な方向の直線偏光のままT N液晶140
を偏光方向を変えずに透過し、偏光板14から紙面に平
行な方向の直線偏光として出射する。また、偏光分離器
16から出射した光の一部は、着色層160によって吸
収されつつ着色層160を透過し、反射板220によっ
て反射され、その後、再び着色層160によって吸収さ
れつつ着色層160を透過し、偏光分離器16を再び透
過し、紙面に平行な方向の直線偏光としてT N液晶13
を偏光方向を変えずに透過し、偏光板14から紙面に平
行な方向の直線偏光として出射し、着色表示となる。
【0193】次に、光源17からの光による透過型の表
示について説明する。
【0194】左側の電圧無印加部においては、光源17
からの光は反射板220に設けられた開口部221を介
し、着色フィルムで着色されつつ偏光分離器16に入射
し、偏光分離器16によって紙面に平行な方向の直線偏
光となり、その後、T N液晶13によって偏光方向が9
0°捻られて紙面に垂直な方向の直線偏光となり、偏光
板14によって吸収されて暗い表示となる。
【0195】右側の電圧印加部においては、光源17か
らの光は反射板200に設けられた開口部221を通過
し、着色層160で着色されつつ偏光分離器16に入射
し、偏光分離器16によって紙面に平行な方向の直線偏
光となり、その後、T N液晶13を偏光方向を変えずに
透過し、偏光板14も透過して着色された明るい表示と
なる。
【0196】このように、光源17からの光による透過
型の表示については、光源17からの光は、電圧無印加
部では、偏光板14によって吸収されて暗い表示とな
り、電圧印加部では、偏光板14を透過して明るい表示
となる。
【0197】従って、この表示装置2200は、外光が
ある場所においては、外光の反射を利用した明るい反射
型の表示をすることができると共に、外光がない場所に
おいても光源17からの光による透過型の表示をするこ
とができる、いわゆる半透過型の機能を備えた反射型の
表示装置となる。
【0198】<反射板>本実施の形態における表示装置
には、Al反射板等を用いることができる。また、開口
部を設けた反射板の他にも、ハーフミラー等を用いても
よい。
【0199】<着色層>本実施の形態における表示装置
には、図18、図19及び第6の実施の形態中で説明を
した各種の着色フィルムを用いることができる。作用・
効果ともに実施例6と同様であるのでここでは説明を省
略する。
【0200】(第9の実施の形態)図25は、本発明の
第1の実施の形態乃至第8実施の形態で紹介した表示装
置をその表示部として用いた携帯電話の斜視図である。
図中(a)は携帯電話、(b)は腕時計を示している。
【0201】本実施の形態においては、携帯電話及び腕
時計を示したが、本発明の表示装置はパーソナルコンピ
ュータ、カーナビゲーション、電子手帳等の各種電子機
器の用いることができる。
【0202】なお、上記の第1〜第9の実施の形態にお
いては、暗い表示と明るい表示及びカラー表示について
のみ説明したが、各実施の形態の表示装置で中間調表示
を行えることは当然のことである。
【0203】又、上記第1〜第9の実施の形態において
は、透過偏光軸可変手段として、TN液晶パネル10を例
にとって説明したが、STN液晶素子、ECB液晶素子
等も用いることもできる。そして、STN液晶素子とし
ては、F−STN液晶素子等の色補償用光学異方体を用
いるSTN液晶素子が好ましく用いられる。
【0204】また、上記第1〜第9の実施の形態におい
て好ましくは、偏光分離器と光源との距離を長くするこ
とによっても、光が光源によって反射して再び戻ってく
る量を少なくすることができ、コントラストの低下を抑
制できる。
【0205】又、上記第2〜第5及び第7〜第8の実施
の形態においては光吸収体、又は散乱板と光源との距離
を長くすることによっても、光吸収体を透過した光が光
源によって反射して再び戻ってくる量を少なくすること
ができ、コントラストの低下を抑制できる。
【0206】また、上記第1〜第8の実施の形態におい
て、光源の表面色を暗くすることによって、光源の表面
の反射を抑えることができ、その結果、光吸収体を透過
した光が光源で反射されて再び戻ってくる量を少なくす
ることができ、コントラストの低下を抑制できる。
【0207】なお、第2〜第5、及び第7の実施の形態
において、偏光分離器側によって反射された光による明
るい表示は、この偏光分離器側によって反射された光に
よる表示であるので、この偏光分離器の後方に配置され
た光吸収体の構造に影響されることはない。
【0208】また、第1〜第5の実施の形態に示した表
示装置において、光源からの光を表示装置の正面に向か
って集光させる手段をさらに備えてもよい。
【0209】通常、外光による反射型の表示を見るとき
は、表示装置正面への法線からある角度傾斜した位置で
見ることが行われる。もし表示装置の正面への法線方向
から見ると、観察者自身によって表示装置に入射する外
光を妨げてしまうので外光による反射型の表示が暗くな
ってしまうからである。これに対して、光源からの透過
光による表示をみる場合には、通常は表示装置の正面へ
の法線方向から見るので、光源からの光を表示装置の正
面に向かって集光させる手段を備えることによって、光
源からの透過光による表示を明るくすることができ、そ
の結果、光源からの光による透過表示が、表示装置の正
面への法線方向において見えやすくなる。なお、この光
源からの光を表示装置の正面に向かって集光させる手段
としては、例えば、プリズムシートが好適に使用され
る。このプリズムシートを配置する位置については、第
1〜第5の実施の形態においては光源と偏光分離器との
設けるとよく、第6〜第8の実施の形態においては、図
24に示すように光源と着色フィルムとの間に設けると
好ましい。
【0210】本発明の表示装置においては、第1の偏光
分離手段の外側から入射する光に対しては、透過偏光軸
可変手段の透過偏光軸の状態に応じて、前記第2の偏光
分離手段から反射された光による第1の表示状態と、前
記第2の偏光分離手段を透過した光が前記光学素子によ
って吸収された状態の第2の表示状態との2っの表示状態
が得られ、反射型の表示装置となる。そして、第1の表
示状態は、第2の偏光分離手段から反射された光による
表示状態であるので明るい表示となる。
【0211】また、光源からの光に対しては、透過偏光
軸可変手段の透過偏光軸の状態に応じて、前記第1の偏
光分離手段を透過した光による第3の表示状態と前記第1
の偏光分離手段を光が透過しない状態の第4の表示状態
との2つの表示状態が得られ、透過型の表示とすること
ができる。
【0212】このように、本発明の表示装置において
は、外光がある場所においては、外光の反射を利用した
明るい反射型の表示をすることができると共に、外光が
ない場所においても、光源からの光による透過型の表示
をすることができる。
【0213】そして、前記第2の偏光分離手段を、可視
光領域のほぼ全波長範囲の光に対して、前記透過偏光軸
可変手段側から入射した光のうち前記第3の所定の方向
の直線偏光成分を前記光学素子側に透過させ、前記第3
の所定の方向と直交する前記第4の所定の方向の直線偏
光成分を前記透過偏光軸可変手段側に反射し、可視光領
域のほぼ全波長範囲の光であって前記光学素子側から入
射した光に対して前記透過偏光軸可変手段側に前記第3
の所定の方向の直線偏光を出射可能な偏光分離手段とす
ることにより、可視光領域の全波長範囲の光に対して上
記第1乃至第4の表示状態が得られ、そして、上記第1お
よび第3の表示状態においては透明または明るい表示を
得ることができる。
【0214】また、前記光学素子を可視光領域のほぼ全
波長範囲の光を吸収する光学素子とし、特に黒色の光吸
収体とすることにより、上記第2および第4の表示状態に
おいて暗い表示を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における表示装置の
断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の表示装置の表示原
理を説明するための概略断面図である。
【図3】本実施例で用いる偏光分離器16の概略構成図
である。
【図4】図3において示した偏光分離器16の作用を説
明する図である。
【図5】本発明に用いる光源の例を示す図である。
【図6】本発明に用いる光源の他の例を示す図である。
【図7】本発明に用いる光源の他の例を示す図である。
【図8】本発明に用いる光源の他の例を示す図である。
【図9】本発明に用いる光源の他の例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における表示装置
の断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の表示装置の表示
原理を説明するための概略断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態の表示装置を説明
するための概略断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態の表示装置を説明
するための概略断面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態における表示装置
の断面図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態の表示装置の表示
原理を説明するための概略断面図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態における表示装置
の断面図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態の表示装置の表示
原理を説明するための概略断面図である。
【図18】本発明に用いる着色層の例を示す図である。
【図19】本発明に用いる着色層の他の例を示す図であ
る。
【図20】本発明の第7の実施の形態における表示装置
の断面図である。
【図21】本発明の第7の実施の形態の表示装置の表示
原理を説明するための概略断面図である。
【図22】本発明の第8の実施の形態における表示装置
の断面図である。
【図23】本発明の第8の実施の形態の表示装置の表示
原理を説明するための概略断面図である。
【図24】本発明の表示装置にプリズムシートを組み合
わせた例を示す図である。
【図25】本発明の表示装置を表示部として備える電子
機器の例を示す図である。
【図26】従来の表示装置の例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1335

Claims (48)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示装置において、 透過偏光軸を可変な透過偏光軸可変手段と、 前記透過偏光軸可変手段を挟むよう配置された第1及び
    第2の偏光分離手段と、 前記第2の偏光分離手段に対して前記透過偏光軸可変手
    段とは反対側に配置され、着色光を出射する光源と、前記第2の偏光分離手段と前記光源との間に配置され、
    前記第1の偏光分離手段、前記透過偏光軸可変手段およ
    び前記第2の偏光分離手段を透過した 光を吸収する光吸
    収体と、を具備し、 前記第1の偏光分離手段は、第1方向の直線偏光成分の
    光を透過し、前記第1方向とは異なる第2方向の直線偏
    光成分の光を透過させず、 前記第2の偏光分離手段は、第3方向の直線偏光成分の
    光を透過し、前記第3方向とは異なる第4方向の直線偏
    光成分の光を反射することを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の表示装置において、 前記第2の偏光分離手段は、可視波長領域のほぼ全波長
    範囲の光をその偏光成分に応じて透過及び反射させるこ
    とを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の表示装置におい
    て、 前記第2の偏光分離手段は、複数の層が積層された多層
    フィルムであり、前記複数の層の屈折率が互いに隣接す
    る層相互間で実質的に等しく、該所定方向とは直交する
    方向において異なることを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記
    載の表示装置において、前記第1の偏光分離手段が偏光
    板であることを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記
    載の表示装置において、前記透過偏光軸可変手段が液晶
    パネルであることを特徴とする表示装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の表示装置において、 前記液晶パネルは、TN液晶パネル、STN液晶パネ
    ル、F-STN液晶パネル,及びECB液晶パネルから
    選ばれることを特徴とする表示装置。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の表示装置において、 前記光源の表面色が暗色であることを特徴とする表示装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の表示装置において、 前記光吸収体は、前記第2の偏光分離手段と前記光源と
    の間に配置され、 前記第2の偏光分離手段側からの光を吸収し、 前記光源側からの光を前記第2の偏光分離手段側に透過
    する光吸収体であることを特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の表示装置において、 前記光吸収体は、可視波長領域のほぼ全波長範囲の光を
    吸収することを特徴とする表示装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の表示装置において、 前記光吸収体は、黒色の光吸収体であることを特徴とす
    る表示装置。
  11. 【請求項11】請求項8に記載の光吸収体は、開口を有
    することを特徴とする表示装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の表示装置において、 前記光吸収体に占める前記開口の割合が制限されている
    ことを特徴とする表示装置。
  13. 【請求項13】請求項11に記載の表示装置において、 前記光源と前記光吸収体との距離が、前記開口の径より
    大きいことを特徴とする表示装置。
  14. 【請求項14】請求項8に記載の表示装置において、 前記光吸収体が灰色の半透過状態の光吸収体であること
    を特徴とする表示装置。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の表示装置において、 前記光吸収体が、ほぼ全可視波長領域の波長範囲の光に
    対しての10%以上80%以下の透過率であることを特
    徴とする表示装置。
  16. 【請求項16】請求項8に記載の表示装置において、 前記光吸収体は、偏光板を含み、 前記偏光板の透過軸は、第2の偏光分離手段の透過軸と
    ずれていることを特徴とする表示装置。
  17. 【請求項17】請求項8に記載の表示装置において、 前記光源からの光を前記光吸収体の正面に向かって集光
    させる手段を更に備えることを特徴とする表示装置。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の表示装置において、 前記集光手段は、前記光源と前記第2の偏光分離手段と
    の間に配置されていることを特徴とする表示装置。
  19. 【請求項19】請求項1に記載の表示装置において、 前記光源は所定の波長範囲の光を前記第2の偏光分離手
    段側に出射可能なLEDを含むことを特徴とする表示装
    置。
  20. 【請求項20】表示装置において、 透過偏光軸を可変な液晶パネルと、 前記液晶パネルの一方の側に配置した偏光板と、 前記液晶パネルに対して前記偏光板とは反対側に配置し
    た反射偏光板と、 前記反射偏光板に対して前記液晶パネルとは反対側に配
    置され、着色光を出射する光源と、前記反射偏光板と前記光源との間に配置され、前記偏光
    板、前記液晶パネルおよび前記反射偏光板を透過した
    を吸収する光吸収体と、 を具備し、 前記光源は、第1の波長範囲の光を出射する第1の光源
    と、前記第1の所定の波長範囲とは異なる第2の波長範
    囲の光を出射する第2の光源と、を備えることを特徴と
    する表示装置。
  21. 【請求項21】請求項19に記載の表示装置において、 前記光源は、前記第2の偏光分離手段の側に、前記LE
    Dからの光を出射する導光板を含むことを特徴とする表
    示装置。
  22. 【請求項22】請求項20に記載の表示装置において、 前記第1の光源は、第1の波長範囲の光を出射する第1
    のLEDを含み、前記第2の光源は、前記第1の所定の
    波長範囲とは異なる第2の波長範囲の光を出射する第2
    のLEDを含むことを特徴とする表示装置。
  23. 【請求項23】請求項20に記載の表示装置において、 前記光源は、導光板を含み、 前記導光体は、前記第1の光源からの第1の波長範囲の
    光を前記第2の偏光分離手段の側に出射する第1の導光
    領域と、 前記第2の光源からの第2の波長範囲の光を前記第2の
    偏光分離手段の側に出射する第2の導光領域と、 前記第1の導光領域と前記第2の導光領域との間の遮光
    領域とを含むことを特徴とする表示装置。
  24. 【請求項24】請求項1に記載の表示装置において、 前記光源は、所定の波長範囲の光を出射するEL素子を
    含むことを特徴とする表示装置。
  25. 【請求項25】請求項24に記載の表示装置において、 前記光源は、第3の波長範囲の光を出射する第1のEL
    素子と、 前記第3の波長範囲とは異なる波長範囲である第の波
    長範囲の光を出射する第2のEL素子と、を含むことを
    特徴とする表示装置。
  26. 【請求項26】請求項1に記載の表示装置において、 前記光源からの光による表示色と、前記第1の偏光手段
    側の外光による表示色とが異なることを特徴とする表示
    装置。
  27. 【請求項27】請求項1に記載の表示装置を表示部とし
    て備えた電子機器。
  28. 【請求項28】表示装置において、 一対の基板間に液晶を挟んだ液晶パネルと、 前記液晶パネルの一方の側に配置した偏光板と、 前記液晶パネルに対して前記偏光板とは反対側に配置し
    た反射偏光板と、 前記反射偏光板に対して前記液晶パネルとは反対側に配
    置された光源と、 を具備し、 前記反射偏光板と前記光源との間に設けられ、前記偏光
    板、前記液晶パネルおよび前記反射偏光板を透過した
    を吸収し前記光源からの光を前記反射偏光板側に透過さ
    せる光吸収体と、を具備することを特徴とする表示装
    置。
  29. 【請求項29】請求項28に記載の光吸収体は、開口を
    有することを特徴とする表示装置。
  30. 【請求項30】請求項28に記載の表示装置において、 前記光吸収体が半透過状態の光吸収体であることを特徴
    とする表示装置。
  31. 【請求項31】請求項28に記載の表示装置において、 前記光吸収体は、偏光板を含み、 前記偏光板の透過軸は、第2の偏光分離手段の透過軸と
    ずれていることを特徴とする表示装置。
  32. 【請求項32】表示装置において、 一対の基板間に液晶を挟んでなり、透過偏光軸を可変な
    液晶パネルと、 前記液晶パネルの一方の側に配置した偏光板と、 前記液晶パネルに対して前記偏光板とは反対側に配置し
    た反射偏光板と、 前記反射偏光板に対して前記液晶パネルとは反対側に配
    置された光源と、前記反射偏光板と前記光源との間に配置され、前記偏光
    板、前記液晶パネルおよび前記反射偏光板を透過した
    を吸収する光吸収体と、を具備することを特徴とする表
    示装置。
  33. 【請求項33】請求項32に記載の表示装置において、 前記光源は、所定の波長範囲の光を出射するEL素子を
    含むことを特徴とする表示装置。
  34. 【請求項34】表示装置において、 一対の基板間に液晶を挟んでなる液晶パネルと、 前記液晶パネルの一方の側に配置した偏光板と、 前記液晶パネルに対して前記偏光板とは反対側に配置し
    た反射偏光板と、 前記反射偏光板に対して前記液晶パネルとは反対側に配
    置された光源と、前記反射偏光板と前記光源との間に配置され、前記偏光
    板、前記液晶パネルおよび前記反射偏光板を透過した
    を吸収する光吸収体と、 を具備し、 前記液晶パネルは、TN液晶素子、STN液晶素子、F
    -STN液晶素子、及びECB液晶素子のいずれかを含
    むことを特徴とする表示装置。
  35. 【請求項35】請求項34に記載の表示装置において、 前記反射偏光板と前記光源との間に設けられ、前記外光
    を吸収し前記光源からの光を前記反射偏光板側に透過さ
    せる光吸収体を具備することを特徴とする表示装置。
  36. 【請求項36】請求項35に記載の表示装置において、 前記光吸収体は、前記反射偏光板と前記光源との間に配
    置され、 前記反射偏光板側からの光を吸収し、 前記光源側からの光を前記反射偏光板側に透過する光吸
    収体であることを特徴とする表示装置。
  37. 【請求項37】請求項36に記載の表示装置において、 前記光吸収体は、可視波長領域のほぼ全波長範囲の光を
    吸収することを特徴とする表示装置。
  38. 【請求項38】請求項36に記載の表示装置において、 前記光吸収体は、黒色の光吸収体であることを特徴とす
    る表示装置。
  39. 【請求項39】請求項37に記載の光吸収体は、開口を
    有することを特徴とする表示装置。
  40. 【請求項40】請求項36に記載の表示装置において、 前記光吸収体に占める前記開口の割合が制限されている
    ことを特徴とする表示装置。
  41. 【請求項41】請求項40に記載の表示装置において、 前記光源と前記光吸収体との距離が、前記開口の径より
    大きいことを特徴とする表示装置。
  42. 【請求項42】請求項36に記載の表示装置において、 前記光吸収体が灰色の半透過状態の光吸収体であること
    を特徴とする表示装置。
  43. 【請求項43】請求項42に記載の表示装置において、 前記光吸収体が、ほぼ全可視波長領域の波長範囲の光に
    対しての10%以上80%以下の透過率であることを特
    徴とする表示装置。
  44. 【請求項44】請求項36に記載の表示装置において、 前記光吸収体は、偏光板を含み、 前記偏光板の透過軸は、反射偏光板の透過軸とずれてい
    ることを特徴とする表示装置。
  45. 【請求項45】請求項36に記載の表示装置において、 前記光源からの光を前記光吸収体の正面に向かって集光
    させる手段を更に備えることを特徴とする表示装置。
  46. 【請求項46】請求項45に記載の表示装置において、 前記集光手段は、前記光源と前記反射偏光板との間に配
    置されていることを特徴とする表示装置。
  47. 【請求項47】請求項35に記載の表示装置において、 前記光源は所定の波長範囲の光を前記反射偏光板側に出
    射可能なLEDを含むことを特徴とする表示装置。
  48. 【請求項48】請求項1に記載の表示装置において、 前記第1方向と前記第3方向とが平行であることを特徴
    とする表示装置。
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