JP3404732B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JP3404732B2
JP3404732B2 JP02704296A JP2704296A JP3404732B2 JP 3404732 B2 JP3404732 B2 JP 3404732B2 JP 02704296 A JP02704296 A JP 02704296A JP 2704296 A JP2704296 A JP 2704296A JP 3404732 B2 JP3404732 B2 JP 3404732B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トロイダル型無段
変速機構を備えた動力伝達装置に関するものであり、と
くに、FF式(フロントエンジン・フロントドライブ
式)の自動車においてエンジンの回転をアクスルシャフ
トに伝達するのに好適な動力伝達装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の動力伝達装置としては図3に示
すようなものがある。図示の動力伝達装置100は、エ
ンジン101の回転を入力軸102により無段変速機構
103に伝達し、この無段変速機構103から出力され
た回転を遊星ギア機構104によって出力軸であるアク
スルシャフト105に伝達する。アクスルシャフト10
5には、出力ギア106および差動機構107が設けて
ある。
【0003】無段変速機構103は、入力軸102の回
転をローディングカム108およびカムローラ109に
より入力ディスク110に伝達する。入力ディスク11
0とこれに対向する出力ディスク111にはトロイド状
の溝110a,111aが形成してあって、両溝110
a,111a内には複数の摩擦ローラ112が設けてあ
る。無段変速機構103は、摩擦ローラ112の角度に
伴って両ディスク110,111の有効径を変化させ、
これにより変速比を無段階的に変化させる。
【0004】遊星ギア機構104は、出力ディスク11
1に伝達軸113を介して連結したサンギア114と、
複数のプラネタリギア115と、リングギア116を備
えている。また。遊星ギア機構104の片側には、アク
スルシャフト105の出力ギア106と係合する伝達ギ
ア117が設けてある。
【0005】また、上記の動力伝達装置100は、前後
進の切り換えと中立状態を得るために、リングギア11
6の回転を拘束・解除する第1クラッチC1と、各プラ
ネタリギア115を支持するキャリア118の回転を拘
束・解除する第2クラッチC2と、リングギア116と
伝達ギア117との間を拘束・解除する第3クラッチC
3と、キャリア118と伝達ギア117との間を拘束・
解除する第4クラッチC4を備えている。そして、例え
ば第1および第4のクラッチC1,C4を拘束状態にす
ることによりアクスルシャフト105を前進回転させ、
第2および第3のクラッチC2,C3を拘束状態にする
ことによりアクスルシャフト105を後進回転させ、さ
らに、全クラッチC1〜C4を解除することにより中立
状態を得るようになっている。
【0006】このような動力伝達装置としては、例え
ば、特開昭61−99760号公報に類似したものが記
載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな従来の動力伝達装置にあっては、入力軸102とア
クスルシャフト(出力軸)105の間に、サンギア11
4、プラネタリギア115およびリングギア116で構
成される遊星ギア機構104と、独立した出力ギア11
7を設けていたため、所定の減速比を得る都合上出力ギ
ア106が大型化すると共に、前後進および中立の状態
を得るために4つのクラッチC1〜C4が必要であっ
て、切換機構の作動系統が複雑になり、これにより全体
の占有スペースが大きくなるという問題があり、さら
に、特開昭61−99760号公報に記載された動力伝
達装置では、変速比によってトルク変動が生じ、安定し
た動作制御を行うためのコンピュータを必要とすること
からコスト高になるという問題があり、これらの問題を
解決することが課題であった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、占有スペースの小型化やコストの低下を
実現することができる動力伝達装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる動力伝達
装置は、請求項1として、入力軸を介して動力源の回転
が伝達される入力ディスクとこれに対向する出力ディス
クとに形成したトロイド状の溝内に複数の摩擦ローラを
設けた無段変速機構と、入力軸と平行に配置され且つ出
力ギアを設けた出力軸と、出力ディスクの回転を出力軸
に伝達する遊星ギア機構を備え、出力ディスクを遊星ギ
ア機構のサンギアに連結し、同遊星ギア機構のリングギ
アの外周に伝達ギアを設けると共に、この伝達ギアと出
力軸の出力ギアとを係合し、同遊星ギア機構のプラネタ
リギアと協働して出力軸の回転方向を変化させる切換機
構を備えた構成としており、上記の構成を課題を解決す
るための手段としている。
【0010】本発明に係わる動力伝達装置は、請求項2
として、切換機構が、プラネタリギアを支持するキャリ
アと、キャリアに設けた第2伝達ギアと、出力軸に設け
られ且つ第2伝達ギアと係合する第2出力ギアと、第2
伝達ギアの回転を拘束・解除する第1クラッチと、出力
軸と第2出力ギアとの間を拘束・解除する第2クラッチ
を備えている構成としており、上記の構成を課題を解決
するための手段としている。
【0011】本発明に係わる動力伝達装置は、請求項3
として、遊星ギア機構が、第1サンギアと、一定の位置
に支持され且つ第1サンギアに係合する内側プラネタリ
ギアと、同じく一定の位置に支持され且つ内側プラネタ
リギアおよびリングギアに係合する外側プラネタリギア
を備え、切換機構が、外側プラネタリギアに係合する第
2サンギアと、出力ディスクと第1サンギアの間を拘束
・解除する第1クラッチと、出力ディスクと第2サンギ
アの間を拘束・解除する第2クラッチを備えている構成
としており、上記の構成を課題を解決するための手段と
している。
【0012】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる動力伝達装置
では、動力源の回転が入力軸、無段変速機構および遊星
ギア機構を介して出力軸に伝達され、このとき、無段変
速機構から出力された回転が、遊星ギア機構のサンギア
に伝達されると共に、遊星ギア機構から出力された回転
が、リングギアの外周に設けた伝達ギアとこれに係合す
る出力ギアにより伝達され、このときの回転を正方向と
した場合、遊星ギア機構のプラネタリギアと協働して出
力軸の回転方向を変化させる切換機構により、出力軸の
逆回転および中立状態が得られることとなる。
【0013】請求項1に係わる動力伝達装置では、遊星
ギア機構を構成するリングリアの外周に設けた伝達ギア
と出力軸の出力ギアとを直接係合させているので、これ
らの間に別のギアやクラッチ類を設ける必要がなく、切
換機構の作動系統の簡略化が可能となる。
【0014】本発明の請求項2に係わる動力伝達装置で
は、第1クラッチを解除状態にし且つ第2クラッチを拘
束状態にすると、動力源の回転は、入力軸、無段変速機
構、サンギア、プラネタリギア、キャリア、第2伝達ギ
アおよび第2出力ギアを介して出力軸に伝達され、出力
軸を回転させる。このとき、リングギアは何ら拘束され
ていないので、その外周の第1伝達ギアと係合させた第
1出力ギアの回転を妨げることはない。
【0015】また、第1クラッチを拘束状態にし且つ第
2クラッチを解除状態にすると、第2伝達ギアおよびキ
ャリアの回転とプラネタリギアの公転が拘束され、動力
源の回転は、入力軸、無段変速機構、サンギア、プラネ
タリギア、リングギア、第1伝達ギアおよび第1出力ギ
アを介して出力軸に伝達され、出力軸を逆回転させるこ
ととなる。
【0016】さらに、第1および第2のクラッチを解除
すると、入力軸の回転がサンギア、プラネタリギア、リ
ングギア、第1伝達ギアおよび第1出力ギアを介して出
力軸に伝達される状態にはなるが、出力軸側の負荷によ
ってリングギアが固定された状態となるので、これに対
してプラネタリギアが公転し、出力軸には回転伝達が成
されない中立状態となる。
【0017】このように、請求項2に係わる動力伝達装
置では、2つのクラッチを切換えることにより、前後進
および中立の切換えが行われることとなる。
【0018】本発明の請求項3に係わる動力伝達装置で
は、第1クラッチを拘束状態にし且つ第2クラッチを解
除状態にすると、動力源の回転は、入力軸、無段変速機
構、第1サンギア、内外のプラネタリギア、リングギ
ア、伝達ギアおよび出力ギアを介して出力軸に伝達さ
れ、出力軸を回転させる。
【0019】また、第1クラッチを解除状態にし且つ第
2クラッチを拘束状態にすると、動力源の回転は、入力
軸、無段変速機構、第2サンギア、外側プラネタリギ
ア、リングギア、伝達ギアおよび出力ギアを介して出力
軸に伝達され、出力軸を逆回転させる。
【0020】さらに、第1および第2のクラッチを解除
状態にすると、無段変速機構の回転が第1および第2の
いずれのサンギアにも伝達されないので、出力軸には回
転伝達が成されない中立状態となる。
【0021】このように、請求項3に係わる動力伝達装
置では、2つのクラッチを切換えることにより、前後進
および中立の切換えが行われることとなる。
【0022】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる動力伝達装置
によれば、遊星ギア機構を構成するリングリアの外周に
設けた伝達ギアと出力軸の出力ギアとを直接係合させて
いるので、これらの間に別のギアやクラッチ類を設ける
必要がなく、その分切換機構および作動系統を簡単にす
ることができると共に、出力ギアの小型化を図ることが
でき、全体の占有スペースを小さくすることができ、例
えば、自動車の動力伝達装置として車体に搭載する場合
にきわめて有利であり、このほか、前後進および中立の
状態が得られるうえに、複雑な制御機器が不要になるの
に伴ってコストの低下なども実現することができる。
【0023】本発明の請求項2に係わる動力伝達装置に
よれば、請求項1と同様の効果を得ることができ、とく
に、2つのクラッチの切換えによって前後進および中立
の状態を得ることができるので、従来に比べて切換機構
の作動系統を大幅に簡略化することができ、これにより
全体の占有スペースを小さくすることができる。
【0024】本発明の請求項3に係わる動力伝達装置に
よれば、請求項1および2と同様の効果を得ることがで
き、とくに、本発明においては第2サンギアを切換機構
としたが、実質的には第2サンギアは遊星ギア機構に含
まれているので、構造をより一層簡略化することができ
ると共に、請求項2に比べて出力軸側の構造のさらなる
簡略化あるいは軸長の短縮を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の態様】図1は、本発明の請求項1および
2に係わる動力伝達装置の一実施例を説明する図であ
る。図示の動力伝達装置1は、トロイダル型無段変速機
構を備えたものであって、FF式(フロントエンジン・
フロントドライブ式)の自動車に搭載され、動力源であ
るエンジンEの回転を出力軸であるアクスルシャフトA
に伝達する。
【0026】動力伝達装置1は、エンジンEの回転を入
力軸2により無段変速機構3に伝達し、無段変速機構3
から出力された回転を遊星ギア機構4および切換機構5
を介してアクスルシャフトAに伝達する。アクスルシャ
フトAは、入力軸2と平行に配置してあって、第1およ
び第2の出力ギア6,7および差動機構8を備えてい
る。
【0027】無段変速機構3は、入力軸2の回転をロー
ディングカム9およびカムローラ10により入力ディス
ク11に伝達する。入力ディスク11とこれに対向する
出力ディスク12にはトロイド状の溝11a,12aが
形成してあって、両溝11a,12a内には複数の摩擦
ローラ13が設けてある。無段変速機構3は、摩擦ロー
ラ13の角度に伴って両ディスク11,12の有効径を
変化させ、これにより変速比を無段階的に変化させる。
【0028】なお、図示の無段変速機構3は、出力ディ
スク12に対してエンジンEの反対側に入力ディスク1
1を配置すると共に、入力軸11を軸心に挿通させた伝
達軸14を出力ディスク12に連結しており、エンジン
側から入力して同エンジン側に出力するようにしてい
る。このため、遊星ギア機構4および切換機構5は、エ
ンジンEと無段変速機構3の間に配置してある。
【0029】遊星ギア機構4は、出力ディスク12に伝
達軸14を介して連結したサンギア15と、複数のプラ
ネタリギア16と、リングギア17を備えており、リン
グギア17の外周には、アクスルシャフトAの第1出力
ギア6に係合する第1伝達ギア18が設けてある。
【0030】また、遊星ギア機構4の無段変速機構3側
には、アクスルシャフトAの第2出力ギア7と係合する
第2伝達ギア19が設けてあって、第2伝達ギア19は
各プラネタリギア16を支持するキャリア20に連結し
てある。さらに、図示しない装置ケース側には、第2伝
達ギア19の回転を拘束・解除する第1クラッチC1
と、第2出力ギア7とアクスルシャフトAとの間を拘束
・解除する第2クラッチC2が設けてある。
【0031】つまり、この実施例では、キャリア20、
第2伝達ギア19、第2出力ギア7、第1および第2の
クラッチC1,C2により、遊星ギア機構4のプラネタ
リギア16と協働してアクスルシャフト(出力軸)Aの
回転方向を変化させる切換機構5を構成している。
【0032】上記の動力伝達装置1は、エンジンEの回
転時において、第1クラッチC1を解除状態にし且つ第
2クラッチC2を拘束状態にすると、エンジンEの回転
は、入力軸2、無段変速機構3、伝達軸14、サンギア
15、プラネタリギア16、キャリア20、第2伝達ギ
ア19および第2出力ギア7を介してアクスルシャフト
Aに伝達され、アクスルシャフトAを前進回転させる。
このとき、プラネタリギア16は自転および公転を行
う。また、リングギア17は何ら拘束されていないの
で、その外周の第1伝達ギア18と係合させた第1出力
ギア6の回転を妨げることはない。
【0033】次に、第1クラッチC1を拘束状態にし且
つ第2クラッチC2を解除状態にすると、第2伝達ギア
19およびキャリア20の回転とプラネタリギア16の
公転が拘束され、エンジンEの回転は、入力軸2、無段
変速機構3、伝達軸14、サンギア15、プラネタリギ
ア16、リングギア17、第1伝達ギア18および第1
出力ギア6を介してアクスルシャフトAに伝達され、ア
クスルシャフトAを後進回転させることとなる。
【0034】さらに、第1および第2のクラッチC1,
C2を解除すると、入力軸2の回転がサンギア15、プ
ラネタリギア16、リングギア17、第1伝達ギア18
および第1出力ギア6を介してアクスルシャフトAに伝
達される状態にはなるが、出力軸側の負荷、つまり、ア
クスルシャフトAがタイヤと地面との接触による負荷で
回転せず、これによりリングギア17が固定された状態
となるので、アクスルシャフトAには回転伝達が成され
ない中立状態となる。
【0035】このように、上記の動力伝達装置1では、
2つのクラッチC1,C2を切換えることによって前後
進および中立の切換えが行われるので、切換えの作動系
統が簡単になる。また、遊星ギア機構のみで5程度の大
減速比が得られるので、出力ギア6,7で減速する必要
がなく、出力ギア6,7の小型化を図ることができると
共に、複雑な制御機器が不要になり、これによりコスト
の低下も実現し得る。
【0036】上記構成において、サンギア15の半径を
20mmとし、リングギア17の半径を80mmとする
と、第1伝達ギア/第1出力ギア=1、第2伝達ギア/
第2出力ギア=9/5のギア比で、前進回転側におい
て、サンギアθ1=5、キャリアθ2=9/5、リング
ギアθ3=1のとき、(1/4・θ1)−(5/4/θ
2)+(θ3)=0の式が成立する。よって、第1およ
び第2の出力ギア6,7は同じ回転数で回転することが
でき、このときの減速比は5である。また、後進回転側
においては、−(80/20)により減速比−4が得ら
れる。
【0037】図2は、本発明の請求項1および3に係わ
る動力伝達装置の一実施例を説明する図である。なお、
先の実施例と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0038】動力伝達装置31は、エンジンEの回転を
入力軸2により無段変速機構3に伝達し、無段変速機構
3から出力された回転を遊星ギア機構34および切換機
構35を介してアクスルシャフトAに伝達する。アクス
ルシャフトAは、入力軸2と平行に配置してあり、出力
ギア36および差動機構8を備えている。
【0039】遊星ギア機構34は、ラビニヨ式の遊星ギ
ア機構を利用したものであって、出力ディスク12から
の伝達軸14に連結した第1サンギア45と、一定の位
置に支持され且つ第1サンギア45に係合する複数の内
側プラネタリギア46と、同じく一定の位置に支持され
且つ個々の内側プラネタリギア46およびリングギア1
7に係合する複数の外側プラネタリギア56を備えると
共に、リングギア17の外周には出力ギア36に係合す
る伝達ギア38が設けてある。
【0040】また、遊星ギア機構34には、外側プラネ
タリギア56に係合する第2サンギア55が設けてある
と共に、伝達軸14には、出力ディスク12と第1サン
ギア45の間を拘束・解除する第1クラッチC11と、
出力ディスク12と第2サンギア55の間を拘束・解除
する第2クラッチC12が設けてあり、この実施例で
は、第2サンギア55、第1および第2のクラッチC1
1,C12によって、遊星ギア機構34のプラネタリギ
ア(46)と協働してアクスルシャフトAの回転方向を
変化させる切換機構35を構成している。
【0041】上記の動力伝達装置31では、第1クラッ
チC11を拘束状態にし且つ第2クラッチC12を解除
状態にすると、エンジンEの回転は、入力軸2、無段変
速機構3、伝達軸14、第1サンギア45、内外のプラ
ネタリギア46,56、リングギア17、伝達ギア38
および出力ギア36を介してアクスルシャフトAに伝達
され、アクスルシャフトAを前進回転させる。
【0042】また、第1クラッチC11を解除状態にし
且つ第2クラッチC12を拘束状態にすると、エンジン
Eの回転は、入力軸2、無段変速機構3、伝達軸14、
第2サンギア55、外側プラネタリギア56、リングギ
ア17、伝達ギア38および出力ギア36を介してアク
スルシャフトAに伝達され、アクスルシャフトAを後進
回転させる。
【0043】さらに、第1および第2のクラッチC1
1,C12を解除状態にすると、無段変速機構3の回転
が第1および第2のいずれのサンギア45,55にも伝
達されないので、アクスルシャフトAには回転伝達が成
されない中立状態となる。
【0044】このように、上記の動力伝達装置31で
は、先の実施例と同様の作用および効果を得ることがで
きる。また、第2サンギア55を切換機構35とした
が、実質的には第2サンギア55は遊星ギア機構34に
含まれているので、構造をより一層簡略化することがで
きると共に、先の実施例に比べて出力ギア36が1つと
なるので、アクスルシャフトA側の構造のさらなる簡略
化あるいは軸長の短縮を図ることが可能である。
【0045】上記構成において、第1サンギア45の半
径を20mmとし、第2サンギア55の半径を25mm
とし、リングギア17の半径を100mmとすると、伝
達ギア/出力ギア=1のギア比で、前進回転側におい
て、リングギア半径/第1サンギア半径=100/20
となり、減速比は5である。また、後進回転側において
は、−(リングギア半径/第1サンギア半径)=−(1
00/25)となり、減速比−4が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1および2に係わる動力伝達装
置の一実施例を説明する図である。
【図2】本発明の請求項1および3に係わる動力伝達装
置の一実施例を説明する図である。
【図3】従来の動力伝達装置を説明する図である。
【符号の説明】
A アクスルシャフト(出力軸) C1 C11 第1クラッチ(切換機構) C2 C12 第2クラッチ(切換機構) E エンジン(動力源) 1 31 動力伝達装置 2 入力軸 3 無段変速機構 4 34 遊星ギア機構 5 35 切換機構 6 第1出力ギア 7 第2出力ギア(切換機構) 11 入力ディスク 11a 12a 溝 12 出力ディスク 13 摩擦ローラ 15 サンギア(遊星ギア機構) 16 プラネタリギア(遊星ギア機構) 17 リングギア(遊星ギア機構) 18 第1伝達ギア 19 第2伝達ギア(切換機構) 20 キャリア(切換機構) 36 出力ギア 38 伝達ギア 45 第1サンギア(遊星ギア機構) 46 内側プラネタリギア(遊星ギア機構) 55 第2サンギア(切換機構) 56 外側プラネタリギア(遊星ギア機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 37/02 F16H 15/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸を介して動力源の回転が伝達され
    る入力ディスクとこれに対向する出力ディスクとに形成
    したトロイド状の溝内に複数の摩擦ローラを設けた無段
    変速機構と、入力軸と平行に配置され且つ出力ギアを設
    けた出力軸と、出力ディスクの回転を出力軸に伝達する
    遊星ギア機構を備え、出力ディスクを遊星ギア機構のサ
    ンギアに連結し、同遊星ギア機構のリングギアの外周に
    伝達ギアを設けると共に、この伝達ギアと出力軸の出力
    ギアとを係合し、同遊星ギア機構のプラネタリギアと協
    働して出力軸の回転方向を変化させる切換機構を備えた
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 切換機構が、プラネタリギアを支持する
    キャリアと、キャリアに設けた第2伝達ギアと、出力軸
    に設けられ且つ第2伝達ギアと係合する第2出力ギア
    と、第2伝達ギアの回転を拘束・解除する第1クラッチ
    と、出力軸と第2出力ギアとの間を拘束・解除する第2
    クラッチを備えていることを特徴とする請求項1に記載
    の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 遊星ギア機構が、第1サンギアと、一定
    の位置に支持され且つ第1サンギアに係合する内側プラ
    ネタリギアと、同じく一定の位置に支持され且つ内側プ
    ラネタリギアおよびリングギアに係合する外側プラネタ
    リギアを備え、切換機構が、外側プラネタリギアに係合
    する第2サンギアと、出力ディスクと第1サンギアの間
    を拘束・解除する第1クラッチと、出力ディスクと第2
    サンギアの間を拘束・解除する第2クラッチを備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
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