JP3404721B2 - 非塗工中質グラビア用紙 - Google Patents

非塗工中質グラビア用紙

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JP3404721B2
JP3404721B2 JP03813594A JP3813594A JP3404721B2 JP 3404721 B2 JP3404721 B2 JP 3404721B2 JP 03813594 A JP03813594 A JP 03813594A JP 3813594 A JP3813594 A JP 3813594A JP 3404721 B2 JP3404721 B2 JP 3404721B2
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恒夫 高須賀
彰彦 吉田
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Nippon Paper Industries Co Ltd
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Nippon Paper Industries Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、網点ぬけを改善した非
塗工中質グラビア用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】非塗工中質グラビア用紙は、新聞や雑誌
等の印刷物、ポスターやカレンダー等の商業美術印刷に
多く使用されており、このような分野においては、高速
印刷に適することの他に、印刷物については、色彩効
果、鮮明性、階調再現性等の品質性能が要求されてい
る。
【0003】上記した品質性能を満たすために、網点ぬ
け(スペックルまたはミスドットとも言う)を少なくす
ることが最も重要である。網点ぬけは、紙の平滑性、イ
ンキ受容性、圧縮性、および印圧などの要因により生ず
るハイライト部の転移の不良で、グラビア版のセル中の
インキが被印刷体に転移せず、網点が飛ぶという現象で
ある。非塗工中質グラビア用紙においては、紙表面にパ
ルプ繊維が露出しているために微小な凹凸があり、また
メカニカルパルプとケミカルパルプとではインキ受容性
に差があるという理由から、比較的に網点ぬけが発生し
易いという事情がある。
【0004】非塗工中質グラビア用紙において網点ぬけ
を防止するためには、紙表面の平滑性および厚さ方向の
クッション性を良くすることが効果的であることが知ら
れている。そして、平滑性については、後処理工程とし
てカレンダー処理により紙表面を平滑化すること、ま
た、クッション性については、繊維長の短いメカニカル
パルプを主原料とすることによって対応するのが一般的
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年印刷品質向上の要
望が強まる中で、網点ぬけについても、原料パルプによ
る対応では限界がみられるために、カレンダー処理を強
化せざるを得ないのが現状である。しかしながら、過度
のカレンダー処理を施すと、パルプ繊維が潰れる結果と
して紙の密度が高くなり、繊維長の短いメカニカルパル
プを主原料とするにも拘らずクッション性が損なわれて
しまう。また、不透明度が低下するという問題も生じ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決した非塗工中質グラビア用紙に関するものであって、
紙層中にアニオン性スチルベン誘導体系の蛍光増白剤を
含有したことを特徴とする。そして、その含有量として
は、パルプ繊維に対して0.1〜1.0重量%すること
を好ましい態様とする。
【0007】本発明において、紙層を構成する主原料た
るパルプ繊維としては、繊維長の短いメカニカルパルプ
が好ましい。重量割合から見た場合、上記の繊維長の短
いメカニカルパルプを60〜80%、ケミカルパルプを
20〜40%程度とする。古紙を配合することは差支え
なく、特に上記の繊維長の短いメカニカルパルプを古紙
由来のものとしてもよい。
【0008】繊維長の短いメカニカルパルプは繊維長
0.3〜0.7mm程度であって、このパルプ繊維を用い
ることによって用紙にクッション性が生じ、グラビア印
刷の版との良好なマッチングを図ることができる。
【0009】本発明に用いるアニオン性スチルベン誘導
体系の蛍光増白剤は、340〜380nm付近の光を吸収
し、その吸収エネルギーを430〜440nm付近の可視
部で蛍光発光して白色感を与える染料である。これらの
染料としては、ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体
を例示することができる。
【0010】アニオン性スチルベン誘導体系は、紙の増
白効果を生じるのみならず、インキ受理性を向上させ、
網点抜け防止の効果に優れている。
【0011】アニオン性スチルベン誘導体系の蛍光増白
剤の使用量は、対パルプ当たり0.1〜1.0重量%程
度とするのが好ましい。0.1重量%未満では網点抜け
防止の効果に乏しく、1.0重量%で効果が飽和する傾
向が見られる。
【0012】本発明の非塗工中質グラビア用紙は、表面
のベック平滑度が1200〜1500秒程度に処理され
ることによって、良好なグラビア印刷適性が得られる。
平滑度を高くしすぎると不透明度が低下するが、蛍光増
白剤の使用によって相対的に低い平滑度であっても、十
分な網点ぬけ防止効果が得られる。
【0013】
【作用】本発明においては、アニオン性スチルベン誘導
体系の蛍光増白剤を紙層中に含有させる結果、蛍光増白
剤無添加の場合と比較して、低平滑度においても明らか
に網点抜けの少ない非塗工中質グラビア用紙が得られ
る。さらにカレンダー処理を軽減できるため、官能的な
白さ(色相では青色化)が増すにも拘らず不透明度は蛍
光増白剤無添加の場合より高くすることができる。
【0014】なお、古紙パルプ中には蛍光増白剤により
染色された繊維が含まれているが、このような古紙パル
プ由来の蛍光増白剤に網点ぬけ防止効果を期待すること
はできない。これは、こうした古紙パルプを配合する
と、染色された繊維と未染色の繊維とが紙中において不
均一な混在状態を生じてしまうためである。
【0015】
【実施例】
[実施例1]GPとNBKPとを70:30の割合で配
合した紙料に、対パルプ当り28重量%のタルク、及び
対パルプ当り0.5重量%のアニオン性スチルベン誘導
体系蛍光増白剤(商品名:リューコファー V リキッ
ド、サンド(株)製)を添加して、均一になるように良
く掻き混ぜた。次に、この紙料を用いて坪量56.0g
/m2 を目標に抄造し、得られた紙をカレンダ処理し、
非塗工中質グラビア用紙を得た。
【0016】[比較例1]上記実施例1において、蛍光
増白剤を使用しなかった以外は同様にして、非塗工中質
グラビア用紙を得た。
【0017】上記実施例1及び比較例1で得られた非塗
工中質グラビア用紙の物性を評価した。結果は表1に示
す通りである。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】上記したように、本発明に係る非塗工中
質グラビア用紙は、不透明度などの紙の物性が損なわれ
ることなく、網点ぬけの防止性能に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−93392(JP,A) 特開 昭59−15598(JP,A) 特開 平2−151662(JP,A) 特開 昭57−123262(JP,A) 特開 昭51−75101(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42 C09B 1/00 - 69/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙層中にアニオン性スチルベン誘導体系
    の蛍光増白剤が含有されていることを特徴とする非塗工
    中質グラビア用紙。
  2. 【請求項2】 アニオン性スチルベン誘導体系の蛍光増
    白剤が、パルプ繊維に対して0.1〜1.0重量%含有
    されていることを特徴とする請求項1に記載の非塗工中
    質グラビア用紙。
JP03813594A 1994-03-09 1994-03-09 非塗工中質グラビア用紙 Expired - Lifetime JP3404721B2 (ja)

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