JP3403720B2 - 無縫製ニットパンツの製造方法 - Google Patents

無縫製ニットパンツの製造方法

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、胴部と股下部とを
備え、下腹を覆う前身ごろと臀部を覆う後身ごろとを筒
状に周回編成した無縫製ニットパンツの製造方法に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】従来のニットパンツは、下腹を覆う前身
ごろと、臀部を覆う後身ごろとを別々に編成し、これら
を重ね合わせて左右の外側辺と、股下部分の内側辺とを
それぞれ縫製して筒状に仕上げたものである。しかしな
がら、この場合には前身ごろと後身ごろとを縫製してい
るのでニット特有の伸縮性や柔軟性が得られず、特に股
下部分に縫いゴロが当たるために着心地が悪く、また、
ゆとりもできないことから座ったり歩行する際に大腿部
が窮屈になるといった問題があった。そこで、最近では
図4に示したように、前身ごろ2と後身ごろ3との股下
部分にマチ部4を別途設けたニットパンツ1が知られて
いる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記マ
チ付きのニットパンツ1ではニット特有の伸縮性や柔軟
性は得られないものの、股下部分にゆとりが生ずるため
に前記のように大腿部が窮屈になることは避けられる反
面、前身ごろ2と後身ごろ3にマチ部4を別途縫製する
工程が必要となるために、製造コストが上昇してしまう
と問題があった。 【0004】そこで、本発明の目的は、ニット特有の伸
縮性や柔軟性を損なうことなく股下部分にもゆとりを持
たせ、且つ縫製工程の増加による製造コストの上昇を回
避するようにした無縫製ニットパンツの製造方法を提供
することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る無縫製ニットパンツの製造
方法は、胴部(14)から股部(16)、股下部(1
5)へと順に周回編成して下腹を覆う前身ごろ(11)
と臀部を覆う後身ごろ(12)とを筒状に形成する無縫
製のニットパンツの製造方法において、前記胴部(1
4)から股部(16)、股下部(15)の周回編成に移
る際に割増やし工程を設け、この割増やし工程がニット
パンツ中央位置の股部(16)で左右に編み目を割り込
ませながら周回編成して略三角形状の割増部(17a)
を形成する割増やし工程と、前記割増部(17a)の下
端に左右外側から内側に向かって次第に編み目を止め保
持しながら周回編成して逆三角形状の割増部(17b)
を形成する割増やし工程とを備え、次いで股下部(1
5)を周回編成する際に前記割増部(17b)の下端の
編み目数を保ちながら股下部(15)の内側部分に割増
部(17c)を形成したことを特徴とする。 【0006】この発明によれば、股部に左右に編み目を
割り込ませながら割り増やした略三角形状の第1の割増
部を形成すると共に、この割増部の下端に左右外側から
内側に向かって次第に編み目を止め保持しながら逆三角
形状の第2の割増部を連続して形成し、さらに前記第2
の割増部の下端から股下部の内側部分に第3の割増部を
形成したので、股および股下部分にゆとりが生じて大腿
部の窮屈感が軽減する。特に、前記第2の割増部を形成
したことで、無縫製でありながら立体的な構造が可能と
なったので、ニットの持つ伸縮性や柔軟性を損なうこと
なく、股下部分のゆとり感が実現できた。本発明のニッ
トパンツは、男性用のトランクスや女性用の保護的肌着
に適用される他、タイツ等にも適用されるものである。 【0007】 【0008】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係る無縫製ニットパンツの製造方法の実施形態を詳細
に説明する。ここで、図1は本発明に係るニットパンツ
の全体形状を示す正面図であり、図2はニットパンツの
股部を示す平面図、図3は股下部分の増やし目の手段を
示す説明図である。【0009】 図1及び図2に示されるように、この実施
形態に係る無縫製のニットパンツ10は、編み機の前後
一対のニードルヘッドに編み糸が周回状に供給されて、
下腹を覆う前身ごろ11と臀部を覆う後身ごろ12とが
筒状に編成されるものである。編み機は、リブ編みされ
るウエスト部13から編み出し、次いでメリヤス編の胴
部14を周回編成したのち、連続して左右の股下部15
をメリヤス編によって編成し、最後に伏せ目処理を行な
って一枚のニットパンツ10に仕上げる。一枚ずつ編み
落とす場合と、上記の編成を繰り返して何枚も編み続け
る場合とがある。【0010】 この実施形態の製造方法では、前記胴部1
4から股下部15へ移る編成過程において、股部16と
股下部15の内側部分に割増やし工程が設けられてい
る。この割増やし工程は、股下部15の編成工程に移る
直前に、股部16の箇所で左右方向に編み目を移しなが
ら編み目を割り増やしていくもので、股部16から股下
部15の内側部分に沿って割増部17a,17b,17
cを形成している。【0011】 上記割増部17a,17b,17cの編成
工程を図3に基づいて説明する。この場合、便宜的に図
3の一マスを一つ一つの編み目として説明する。先ず、
ウエスト部をリブ編みし、続いて胴部14をメリヤス編
みしていく。そして、胴部16から股下部15に移る直
前で割増やし工程に移る。この割増やし工程では、先
ず、ニットパンツ10の中央位置の股部16で、左右の
ニードルに一目ずつ移し替え、そこに新たなニードルを
割り込ませることで編み目をひとつ増やす。次の段では
さらに編み目を左右に一目ずつ移し替え、同様にして編
み目をひとつ増やすことで、左右に2つずつの編み目を
割り込ませたことになる。このようにして、段を重ねる
ことで股部16に左右9目ずつの割り増やしを行なって
割増部17aを形成する。【0012】 また、この実施形態では、前記股部16に
おける割増部17aの下端に、左右外側から内側に向か
って次第に編み目を止め保持しながら周回編成された逆
三角形状の割増部17bが形成されている。この割増部
17bは股の裏側にゆとりを持たせるためのもので、よ
り立体的な形状が得られる。割増部17bの下端部は、
周回編成によって後身ごろ12にも同様に形成された割
増部17bの下端部と、5つの編み目が伏せ編み18に
よって閉じられる。【0013】 前記股部16の割増やし工程を終了したの
ち、股下部15への周回編成に移るが、この場合にはさ
らに割り増やしを行なうことなく、股部16で割増した
左右7目ずつを保ちながら連続してメリヤス編みによっ
てその下に周回編成していく。そうすることで、股下部
15の内側部にも前記股部16との同様の割増部17c
が形成される。なお、上記の割増部17a,17b,1
7cの編み目の数や伏せ編み18の綴じ目の数はニット
パンツ10の大きさやデザイン等によって適宜変化する
ことは勿論である。【0014】 前記割増やし工程は、前身ごろ11と後身
ごろ12とを周回しながら同じように編成されるため
に、前身ごろ11と同様の割増部17a,17b,17
cが後身ごろ12にも形成され、図2に示したように、
股部16の下には前身ごろ11から後身ごろ12に跨る
略十字形状の割増部17a,17b,17cが形成され
ることになる。【0015】 このように構成されたニットパンツ10
は、無縫製であるのでニット特有の伸縮性や柔軟性が損
なわれることがなく、また縫いゴロもできないので着心
地が極めて優れている。また、股の部分や股下部分は増
やし目による割増部17a,17b,17cによって立
体的な構造となっているので、マチを設けたのと同様の
効果が得られて股下部分にゆとりができる。そのため
に、大腿部ではフィット感とゆとり感が同時に得られ、
座ったり歩行する際にも大腿部が窮屈になるといったい
ったことがない。 【0016】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る無縫
製ニットパンツの製造方法によれば、股部および股下部
の内側部分に増やし目を編成して割増部を設けたので、
無縫製による立体構造の特性をより一層活かすことがで
き、ニットの持つ伸縮性や柔軟性に加えて、股下部分に
もゆとりが生じて大腿部の窮屈感を感じさせることな
く、着心地が極めて優れたものとなった。【0017】 また、本発明に係る無縫製のニットパンツ
の製造方法によれば、胴部から股部、股下部へと順に周
回編成する工程の中に割増やし工程を設けることがで
き、股部及び股下部の内側部分に割増部を簡易に形成す
ることができた。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るニットパンツの全体形状を示す正
面図である。 【図2】本発明に係るニットパンツの股の部分を下から
見たときの平面図である。 【図3】本発明に係るニットパンツの股下部分の増やし
目の手段を示す説明図である。 【図4】従来のニットパンツの一例を示す斜視図であ
る。 【符号の説明】 10 ニットパンツ 11 前身ごろ 12 後身ごろ 13 ウエスト部 14 胴部 15 股下部 16 股部 17a,17b,17c 割増部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】【請求項1】 胴部(14)から股部(16)、股下部
    (15)へと順に周回編成して下腹を覆う前身ごろ(1
    1)と臀部を覆う後身ごろ(12)とを筒状に形成する
    無縫製のニットパンツの製造方法において、 前記胴部(14)から股部(16)、股下部(15)の
    周回編成に移る際に割増やし工程を設け、この割増やし
    工程がニットパンツ中央位置の股部(16)で左右に編
    み目を割り込ませながら周回編成して略三角形状の割増
    部(17a)を形成する割増やし工程と、前記割増部
    (17a)の下端に左右外側から内側に向かって次第に
    編み目を止め保持しながら周回編成して逆三角形状の割
    増部(17b)を形成する割増やし工程とを備え、次い
    で股下部(15)を周回編成する際に前記割増部(17
    b)の下端の編み目数を保ちながら股下部(15)の内
    側部分に割増部(17c)を形成したことを特徴とする
    無縫製ニットパンツの製造方法。
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