JP3402979B2 - 真空・減圧精錬方法および真空・減圧精錬設備 - Google Patents

真空・減圧精錬方法および真空・減圧精錬設備

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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば真空転炉や
真空取鍋脱ガス装置のような溶融金属の精錬に使用する
真空・減圧精錬方法および真空・減圧精錬設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】真空排気装置にフィルター式の集塵機を
使用することは、例えば特開平6−17115号公報に
示されている。しかし、その場合には、その性格上真空
・減圧精錬容器と密閉状態で使用されるため、過剰空気
の吸引がなく、真空・減圧精錬容器内で非酸化のメタリ
ック状態のダストが発生したときには非酸化の状態のま
ま集塵機に至る。その結果、フィルター上に捕着された
金属ダストが何らかの理由で侵入した空気中の酸素と反
応して酸化発熱現象を生じるという問題点を有する。こ
の結果、フィルターが濾布の場合には熱により損傷し、
著しい場合には全焼損に至る。また、フィルターがセラ
ミックスの場合には、直接フィルター自体は熱による損
傷を受けなくても、捕集されたダストが焼結し、フィル
ターの目を塞いだり、フィルターに固着して健全なフィ
ルターの濾過機能を損なう。
【0003】このような問題点に対し、特開平8−36
27号公報には、可燃性物質がダストに含まれる場合
に、復圧時に導入される空気によるフィルター損傷を防
止するため集塵機部をアルゴン、窒素で復圧あるいは逆
洗することが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この対策により、真空
処理直後の復圧時のフィルター損傷問題は解決される
が、次回の処理開始時などの対策は何ら採られていな
い。即ち、処理後にアルゴン、窒素等で逆洗しても、フ
ィルターに捕着されたダストが全て分離落下する訳でな
く、一部のダストは次回処理開始時にもフィルターに残
留付着している。この残留ダストにマグネシウム等の酸
素親和性の高い金属の非酸化微粉が含まれている場合に
は、復圧をアルゴン、窒素等で行っていても、次回処理
開始時にフィルターの損傷が生じる問題が残されてい
る。
【0005】具体的には真空・減圧精錬処理開始時に集
塵機内に集塵機より上流(精錬容器)側の開放された連
結口、例えば接続前の伸縮継手部、蓋装着前の開口部、
RH浸漬管下端部などから大量の空気を吸引してフィル
ター損傷が発生するのは、例えば図4に示すような真空
・減圧精錬容器1と集塵機3との間の上流側ダクト5に
伸縮継手9を有する真空・減圧精錬設備で、伸縮継手9
が接続される前に減圧排気装置4を起動した場合や、図
5に示すような真空・減圧精錬設備で、真空蓋14が完
全に装着される前に減圧排気装置4を起動した場合、あ
るいは図6に示す様な吸い上げ式の真空・減圧精錬設備
では、取鍋17が上昇して吸上管19が溶融金属13に
浸漬される前に減圧排気装置4を起動した場合である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の真空・減圧精錬
方法は、以下の〜の通りである。
【0007】 真空・減圧精錬容器、フィルターを用
いた乾式集塵機、減圧排気装置、これらを順次連結する
ためのダクトとから構成される真空・減圧精錬設備であ
って、前記真空・減圧精錬容器と前記集塵機とを連結す
るための上流側ダクト内に開閉自在の仕切り弁と、前記
上流側仕切り弁からさらに上流側のダクト内ないし前記
精錬容器を含む密閉すべき空間内に配した連結口とから
なる真空・減圧精錬設備を用いて、真空・減圧精錬処理
開始時に、前記連結口を閉として、前記上流側ダクト内
であって前記真空・減圧精錬容器から真空・減圧精錬容
器に近い側の前記上流側ダクト内に配設した仕切り弁ま
での間の雰囲気の密閉状態が完成した後に集塵機上流側
の仕切り弁を開き、集塵機を稼働させることを特徴とす
る真空・減圧精錬方法。
【0008】 真空・減圧精錬処理の開始時に非酸化
性ガスを、上流側ダクト内に配設した仕切り弁より真空
・減圧精錬容器に近い側の前記上流側ダクト内に注入
し、前記上流側ダクト内の酸素濃度を実質的に置換した
後に前記上流側ダクト内に配設した連結口を閉じること
を特徴とする前記の真空・減圧精錬方法。
【0009】 真空・減圧精錬処理の終了時には、上
流側ダクト内に配設した連結口を開く前に、上流側ダク
ト内に配設した仕切り弁を閉じ、さらに当該仕切り弁よ
り真空・減圧精錬容器に近い側の前記上流側ダクト内雰
囲気を非酸化性ガスのみを注入して復圧することを特徴
とする前記またはの真空・減圧精錬方法。
【0010】 真空・減圧精錬処理の終了後であっ
て、次の処理の開始までの待機期間の間、上流側ダクト
に接続した接続装置の真空・減圧精錬容器に近い側の開
口部を閉じることを特徴とする前記の真空・減圧精錬
方法。
【0011】また、本発明の真空・減圧精錬設備は、以
下の、の通りである。
【0012】 真空・減圧精錬容器、フィルターを用
いた乾式集塵機、減圧排気装置、これらを順次連結する
ためのダクトとから構成される真空・減圧精錬設備であ
って、前記真空・減圧精錬容器と前記集塵機とを連結す
るための上流側ダクト内に開閉自在の仕切り弁を配設し
た真空・減圧精錬設備に関し、前記上流側ダクト内であ
ってその前記真空・減圧精錬容器に近い上流側に配設し
た仕切り弁より前記真空・減圧精錬容器側の上流側ダク
ト内に非酸化性ガスを導入するための管路およびその開
閉弁を備えたことを特徴とする真空・減圧精錬設備。
【0013】 真空・減圧精錬容器、フィルターを用
いた乾式集塵機、減圧排気装置、これらを順次連結する
ためのダクトとから構成される真空・減圧精錬設備であ
って、前記真空・減圧精錬容器と前記集塵機とを連結す
るための上流側ダクト内に開閉自在の仕切り弁を配設し
た真空・減圧精錬設備に関し、上流側の仕切り弁より前
記精錬容器側に存在する開口部に着脱自在の集塵機側ダ
クト開口部シール蓋を備えたことを特徴とする真空・減
圧精錬設備。
【0014】なお、ここで非酸化性ガスというのは、未
酸化の微粉金属ダストと酸化(燃焼)反応を起こすこと
のないガスを意味し、具体的には窒素あるいはアルゴン
などの不活性ガスであるが、これは厳密には化学的な不
活性元素のみを意味するのではなく、実質的に未酸化の
微粉金属ダストと酸化(燃焼)反応を起こすことのない
ガスを意味し、集塵機のフィルターが非可燃性の材質の
場合には、COガスでも良い。
【0015】また、復圧とは、一旦外気圧未満に減圧さ
れた雰囲気圧を実質的に外気圧に戻して、雰囲気を構成
する設備の間隙から外気を吸引しない程度の圧になれば
良い。例えば20〜50torr程度の差であれば、通
常の真空シール機能をもって減圧雰囲気を構成すれば外
気は吸引されないし、また真空蓋、伸縮継手開放操作が
十分可能である。
【0016】更に、ここで連結口とは真空・減圧精錬時
には密閉空間を形成すべき精錬容器、ダクト等の範囲の
遮蔽包囲壁にて、何らかの理由にて真空・減圧精錬時以
外には開放される遮蔽包囲壁部分を意味する。具体的に
は、例えば図1に示すような真空・減圧設備では真空蓋
14を精錬容器1に着脱する際に生ずる伸縮継手9の開
放部分等を指す。また例えば図2に示すような真空・減
圧設備では真空蓋14を精錬容器1に着脱する際に生ず
る真空精錬容器1の開放部を指す。また例えば図6に示
すような真空・減圧設備では、吸上管19下端の開口部
を指す。
【0017】また、ここで上流側の仕切り弁より精錬容
器側に存在する開口部とは、前記連結口の開放時に生じ
たダクト等の断面状の開口部を意味する。
【0018】フィルター損傷を防止するには、集塵機よ
り上流側に設置した一切の大気との連結口を閉じ、炉か
ら上流側仕切り弁までの間の密閉状態が完成した後に当
該仕切り弁を開き、集塵機を稼働させることが必要であ
る。具体的には、図4の場合には伸縮継手9を接続した
後に、図5の場合には真空蓋14が下降して真空・減圧
精錬容器1に装着された後に、図6の場合には取鍋17
が上昇して吸上管19が溶融金属13に浸漬された後
に、上流側ダクト5の仕切り弁7を開とすることであ
る。密閉状態を完成させるために、前記連結口を閉とす
ることには、前記伸縮継手・真空蓋等以外にも復圧の際
に開いたリーク弁15等があれば、これらを閉めておく
ことも当然含まれる。要はリーク弁も含め、完全に密閉
状態が完成した後に、集塵機3を稼働させることが必須
要件である。また集塵機を稼働させるとは、上流側仕切
り弁を開とする時点ないしそれ以前に、排気装置を起動
し下流側仕切り弁を開くことである。
【0019】上記のように密閉状態が完成した後に集塵
機3を稼働させても、上流側ダクト5の仕切り弁7から
真空・減圧精錬容器1までのダクト5等の内容積が大き
い場合などは、集塵機稼働初期にダクト5等に残留して
いる大気中の酸素がフィルター2に与える損傷が無視で
きない。たとえば、初期1分内に20%近い酸素濃度と
なる場合がある。これを防止するには、図1に示すよう
に、上流側ダクト5の仕切り弁7より上流側に、非酸化
性ガスを導入する管路10および開閉弁11を設置し、
非酸化性ガスを仕切り弁7より上流側のダクト5内に注
入し、ダクト5内等の残存酸素を非酸化性ガスで実質的
に置換した後に大気との連結口を閉とすればよい。
【0020】実質的にというのは、ダストに含まれる非
酸化の金属元素種類、濃度等に応じてフィルター損傷防
止に必要な上限酸素濃度が変化し、一意的に規定できな
いからである。一例をあげれば、金属マグネシウム、金
属マンガン等の微粉ダストを10%以上含む場合でも、
酸素濃度を2〜3%程度以下に置換していれば、フィル
ターに全く損傷を与えない。
【0021】また、非酸化性ガスを注入する位置は、真
空・減圧精錬設備全体の構造、構成に応じて、置換効率
のよい位置を選定すればよい。一般的には大気への連結
口から離れた場所、図1に示す例では、上流側ダクト5
の仕切り弁7の近傍が望ましい。開口面積が大である図
2のような場合には、真空蓋14が密着する直前に、複
数の管路10から注入することが効率的である。
【0022】このように上流側ダクトの仕切り弁より炉
側の上流側ダクトに非酸化性ガスを導入する管路は、通
ガス・停止が自由な開閉弁を備えていて、実質的な置換
に必要な非酸化性ガスを注入できれば良く、真空・減圧
精錬設備全体の構造、構成に応じて定めれば良い。
【0023】また非酸化性ガスを注入する方法は、前記
のような特別の管路を用いる場合に限られない。例えば
真空・減圧精錬容器の精錬用底吹きの非酸化性ガスを使
用することもできる。図1に示す例では、伸縮継手9よ
り真空・減圧精錬容器1側は炉内の非酸化性の底吹きガ
スを用いて置換するのがより効率的であり、これは他の
装置構成であっても同様である。
【0024】集塵機稼働初期にフィルターが損傷するの
を防止するために、上流側ダクトの仕切り弁より更に上
流側のダクト等に残留している大気中の酸素を低減する
別の方法は、真空・減圧精錬処理開始以前に予め窒素・
アルゴン等の非酸化性ガスで置換しておくことである。
事前に非酸化性ガスで置換するタイミングとしては、前
回精錬処理終了時の復圧を利用することが最も効率的で
ある。即ち、真空・減圧精錬処理終了の際に、リーク弁
開、伸縮継手開放等を行う前に、上流側ダクトの仕切り
弁を閉じ、さらに当該仕切り弁より上流側のダクトを非
酸化性ガスで復圧することである。この際に、前記仕切
り弁より上流側に非酸化性ガスを導入する管路および開
閉弁を利用することが効率的である。但し、この管路の
みに限定されるものではなく、炉・取鍋等の底吹き攪拌
ガスが非酸化性ガスであれば併用ないし代替することも
できる。
【0025】上流側ダクト等を非酸化性ガスで置換する
こと自体についてはこのように復圧時を利用することが
最も効率的だが、次回処理までの待機時間が長いと、再
び伸縮継手等の開口部から空気が侵入して徐々にダクト
内の酸素濃度が増加する。これを防止するには、伸縮継
手等の接続装置に、図3に例を示すように着脱自在の集
塵機側開口部のシール蓋21を設置して、復圧・置換が
完了してから次の真空・減圧精錬処理開始までの待機の
間、このシール蓋21を閉めて集塵機側ダクト開口部を
閉じておく。
【0026】図3に示すシール蓋21は伸縮継手9用の
もので、シール蓋21本体とシール蓋昇降装置22とシ
ール蓋密閉用シリンダー23とから構成されている。伸
縮継手9が後退、開放した後、上方からシール蓋21が
下降してきて伸縮継手9の集塵機側ダクト開口部に相対
した後、シール蓋密閉用シリンダー23で開口部に密着
して密閉する。
【0027】シール蓋21は、真空・減圧精錬時に密閉
排気系統を形成することを阻害することなく、また非精
錬の待機時に開口部を塞ぐ機能を有する限り、本構造に
限定される必要はなく、他の機構・構成でもよい。
【0028】またシール蓋21を設置すべき場所として
は、前記のように復圧時に非酸化性ガスで置換したダク
ト等への空気侵入防止を実質的に計れる箇所であれば可
である。例えば図2に示すような真空・減圧設備では本
来は精錬容器1の上端開口部であるが、該箇所でも可で
あるし、また次善の策として精錬容器1と上流側ダクト
5の接続部にシール蓋を設置することも部分的な効果を
有する。また図6に示すような真空・減圧設備では吸上
管19の下端部にシール蓋を設置する。
【0029】
【実施例】具体的な例を、図1に示す60トン真空・減
圧精錬容器1でのスラグを含む酸化・還元精錬の操業結
果で示す。フィルター2にはテトロン製の常用耐熱温度
130℃のものを用いた。フィルター損傷の有無は、毎
真空・減圧精錬処理後に直接目視では確認せず、フィル
ター前後で測定したフィルター圧損および下流の減圧排
気装置4のコンデンサー排水の濃度・pH等で健全性を
判断し、異常と推定される場合に直接フィルター2を確
認した。
【0030】
【実施例1】真空・減圧精錬処理開始時、伸縮継手9の
接続完了後に上流側ダクト5の仕切り弁7を開いた。な
お、仕切り弁7を開く前から減圧排気装置4の運転を始
め、かつ下流側の仕切り弁8を開いていた。その結果、
普通鋼についてはフィルターが健全であったが、高Mn
鋼では次の真空・減圧精錬処理時に損傷が発生した。
【0031】
【実施例2】真空・減圧精錬処理開始時、管路10から
窒素を60秒間注入した後、伸縮継手9を接続し、接続
完了後に上流側ダクト5の仕切り弁7を開いた。なお、
仕切り弁7を開く前から減圧排気装置4の運転を始め、
かつ下流側の仕切り弁8を開いていた。その結果、フィ
ルターの損傷は皆無であった。
【0032】
【実施例3】前回真空・減圧精錬処理終了時に、管路1
0と炉底吹きを利用して上流側ダクト5の仕切り弁7よ
り上流側を窒素で復圧した。今回真空・減圧精錬処理開
始時は、前記実施例1と同様に処理した。その結果、連
続処理時にはフィルター損傷が発生しなかったが、2時
間待機後の処理時にフィルター損傷が発生した。
【0033】
【実施例4】前記実施例3において、待機時に伸縮継手
9の集塵機側開口部をシール蓋で閉じた。その結果、待
機時間に関係なくフィルター損傷が発生しなかった。
【0034】
【実施例5】前記実施例3において、今回真空・減圧精
錬処理開始時に管路10から窒素を30秒間注入した。
その結果、連続処理時にはフィルター損傷が発生しなか
ったが、8時間待機後の処理時にフィルター損傷が発生
した。
【0035】
【実施例6】前記実施例4において、今回真空・減圧精
錬処理開始時に管路10から窒素を20秒間注入した。
その結果、高Mn鋼の場合を含めて、待機時間に関係な
くフィルター損傷が発生しなかった。
【0036】
【比較例】真空・減圧精錬処理開始時、伸縮継手9の接
続完了前から減圧排気装置4を運転し、仕切り弁7を開
いて集塵機3に通ガスした。その結果、6回目の処理時
にフィルター焼損が発生した。
【0037】
【発明の効果】本発明により、集塵機に濾布などの可燃
性フィルターを使用してもその損傷・焼損等を起こすこ
とがなくなり、高価で使用条件制約が厳しい耐高温用フ
ィルターやセラミックスフィルター等を用いる必要がな
くなり、安価な非セラミックス製(可燃性)のフィルタ
ーの使用を可能にする。また、耐高温用フィルターやセ
ラミックスフィルターといった非可燃性フィルターを使
用する場合でも、フィルター表面でのダスト焼結の問題
を解消して、目詰まりによるフィルターの濾過機能(通
気性)の低下も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空・減圧精錬設備の例を示す図であ
る。
【図2】本発明の真空・減圧精錬設備の例を示す図であ
る。
【図3】本発明の真空・減圧精錬設備の伸縮継手の集塵
機側ダクト開口部にシール蓋を備えた例を示す図であ
る。
【図4】真空・減圧精錬設備の例を示す図である。
【図5】真空・減圧精錬設備の例を示す図である。
【図6】真空・減圧精錬設備の例を示す図である。
【符号の説明】
1 真空・減圧精錬容器 2 フィルター 3 集塵機 4 減圧排気装置 5 上流側ダクト 6 下流側ダクト 7 仕切り弁 8 仕切り弁 9 伸縮継手 10 管路 11 開閉弁 12 非酸化性ガスホルダー 13 溶融金属 14 真空蓋 15 リーク弁 16 排気煙突 17 取鍋 18 取鍋昇降装置 19 吸上管 20 伸縮継手接続開放用シリンダー 21 シール蓋 22 シール蓋昇降装置 23 シール蓋密閉用シリンダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 岳 光市大字島田3434 新日本製鐵株式会社 光製鐵所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21C 7/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空・減圧精錬容器、フィルターを用い
    た乾式集塵機、減圧排気装置、これらを順次連結するた
    めのダクトとから構成される真空・減圧精錬設備であっ
    て、前記真空・減圧精錬容器と前記集塵機とを連結する
    ための上流側ダクト内に開閉自在の仕切り弁と、前記上
    流側仕切り弁からさらに上流側のダクト内ないし前記精
    錬容器を含む密閉すべき空間内に配した連結口とからな
    る真空・減圧精錬設備を用いて、真空・減圧精錬処理開
    始時に、前記連結口を閉として、前記上流側ダクト内で
    あって前記真空・減圧精錬容器から真空・減圧精錬容器
    に近い側の前記上流側ダクト内に配設した仕切り弁まで
    の間の雰囲気の密閉状態が完成した後に集塵機上流側の
    仕切り弁を開き、集塵機を稼働させることを特徴とする
    真空・減圧精錬方法。
  2. 【請求項2】 真空・減圧精錬処理の開始時に非酸化性
    ガスを、上流側ダクト内に配設した仕切り弁より真空・
    減圧精錬容器に近い側の前記上流側ダクト内に注入し、
    前記上流側ダクト内の酸素濃度を実質的に置換した後に
    前記上流側ダクト内に配設した連結口を閉じることを特
    徴とする請求項1記載の真空・減圧精錬方法。
  3. 【請求項3】 真空・減圧精錬処理の終了時には、上流
    側ダクト内に配設した連結口を開く前に、上流側ダクト
    内に配設した仕切り弁を閉じ、さらに当該仕切り弁より
    真空・減圧精錬容器に近い側の前記上流側ダクト内雰囲
    気を非酸化性ガスのみを注入して復圧することを特徴と
    する請求項1または2記載の真空・減圧精錬方法。
  4. 【請求項4】 真空・減圧精錬処理の終了後であって、
    次の処理の開始までの待機期間の間、上流側ダクトに接
    続した接続装置の真空・減圧精錬容器に近い側の開口部
    を閉じることを特徴とする請求項3記載の真空・減圧精
    錬方法。
  5. 【請求項5】 真空・減圧精錬容器、フィルターを用い
    た乾式集塵機、減圧排気装置、これらを順次連結するた
    めのダクトとから構成される真空・減圧精錬設備であっ
    て、前記真空・減圧精錬容器と前記集塵機とを連結する
    ための上流側ダクト内に開閉自在の仕切り弁を配設した
    真空・減圧精錬設備に関し、前記上流側ダクト内であっ
    てその前記真空・減圧精錬容器に近い上流側に配設した
    仕切り弁より前記真空・減圧精錬容器側の上流側ダクト
    内に非酸化性ガスを導入するための管路およびその開閉
    弁を備えたことを特徴とする真空・減圧精錬設備。
  6. 【請求項6】 真空・減圧精錬容器、フィルターを用い
    た乾式集塵機、減圧排気装置、これらを順次連結するた
    めのダクトとから構成される真空・減圧精錬設備であっ
    て、前記真空・減圧精錬容器と前記集塵機とを連結する
    ための上流側ダクト内に開閉自在の仕切り弁を配設した
    真空・減圧精錬設備に関し、上流側の仕切り弁より前記
    精錬容器側に存在する開口部に着脱自在の集塵機側ダク
    ト開口部シール蓋を備えたことを特徴とする真空・減圧
    精錬設備。
JP35588896A 1996-12-25 1996-12-25 真空・減圧精錬方法および真空・減圧精錬設備 Expired - Fee Related JP3402979B2 (ja)

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