JP3402339B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3402339B2
JP3402339B2 JP09932894A JP9932894A JP3402339B2 JP 3402339 B2 JP3402339 B2 JP 3402339B2 JP 09932894 A JP09932894 A JP 09932894A JP 9932894 A JP9932894 A JP 9932894A JP 3402339 B2 JP3402339 B2 JP 3402339B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、カラー複写
機に適用して好適であって、出力画像に情報を付加して
出力することができる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー複写機の高画質化に伴い、
紙幣や有価証券またはチケットなどの偽造の危惧が生じ
ており、偽造行為を未然に防ぐための管理体制の構築が
望まれる。この偽造防止の管理体制の構築のためには、
偽造行為に関する情報の収集が重要である。従来、この
偽造行為に関する情報を収集する方法として、複写結果
物に、これらの情報を付加するという方法がある。
【0003】この方法の一例は、カラー複写機個々に固
有の認識番号、カラー複写機の製造番号、製造日付、使
用者IDなどの情報を人間の目には識別しにくい状態、
例えば、イエローなどの人間の目には識別しにくいの色
のドットによるパターン情報として複写物に付加するも
のである。このパターン情報を、所定の読取り方法に基
づいて読み取ることにより、偽造に使用されたカラー複
写機や使用者など、偽造行為に関する情報を収集するこ
とができる(例えば特開平4−294682号公報参
照)。
【0004】ところで、このドットパターンによる偽造
行為の追跡調査から逃れる目的で、紙幣や有価証券、チ
ケットなどの偽造行為の前に、上述したカラー複写機個
々に固有の認識番号、カラー複写機の製造番号、製造日
付などの情報が書き込まれているメモリやドットパター
ンを付加するドットパターン情報付加回路が、除去され
たり交換される可能性がある。
【0005】このように改造されたカラー複写機による
紙幣や有価証券、チケットなどの偽造を防止する方法と
して、複写時や複写前に、前記メモリやドットパターン
情報付加回路の電気的な接続をチェックし、さらにドッ
トパターン情報が読み出されるメモリの所定の情報が、
所定の条件を満たすかどうかのチェックを行ない、除去
または交換されたメモリや回路がないかどうかをチェッ
クする方法も提案されている(特開平4−332260
号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複写物に付
加される特定パターンの情報として、カラー複写機で複
写行為がなされた使用日時情報を印字しようとした場
合、その日時情報は、一般に、カラー複写機に時計回路
を内蔵して、それにより提供される。この使用日時情報
は、偽造行為が多発する時間帯の把握や偽造行為をした
者を特定するための情報として使用できるなど、偽造行
為を未然に防ぐための管理体制を構築するために重要な
情報である。
【0007】この内蔵された時計回路は、カラー複写機
に電源が投入されていないときであっても、正確な現在
時刻を保持/更新しなければならないため、リチウム電
池などによるバックアップ電源を備えるのが通常であ
る。ところが、このバックアップ電源が切れたり、ある
いは、雷などにより高圧のノイズが時計回路に印加され
るなどして、時計回路が停止したり、停止しなくても現
在時刻が不正確になることがある。
【0008】また、上述のように時計回路が停止した
り、不正確になった場合には、その原因を取り除き、正
確な現在時刻を設定する時刻修正操作が必要となる。と
ころが、この時刻修正機能を悪用し、紙幣、有価証券、
チケットなどを偽造する前に、時計回路の現在時刻を故
意に修正するという可能性が生じる。
【0009】従来技術では、カラー複写機は、メモリや
回路が除去または交換された場合には、それらを検知す
ることはできるが、メモリや回路が除去も交換もされ
ず、時刻だけが修正された場合には、これを検知するこ
とはできない。つまり、時計回路の現在時刻が修正され
ただけでは、偽造行為など悪用するために現在時刻を修
正したのか、それとも、正確な現在時刻にするために修
正したのかは判断することはできないからである。
【0010】この発明は、以上の点にかんがみ、内蔵さ
れた時計回路が提供し、特定パターンによる情報として
複写物に付加される現在時刻が正確か否かをチェックす
る機能を有し、時計回路の設定操作の履歴を記録/保持
する画像処理装置を提供することにより、偽造行為を未
然に防ぐための管理体制を構築するために重要な情報を
正確に収集することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明による画像処理装置を後述の図1の
実施例の参照符号を対応させると、カラー原稿を読み取
り、カラー画像信号を出力する画像読み取り手段1と、
画像読み取り手段1からの上記カラー画像信号を出力画
像信号に変換する画像処理手段2と、画像処理手段2か
らの上記出力画像信号に基づいて出力画像を出力する画
像出力手段3と、日時情報を提供する時計回路23と、
上記出力画像に上記日時情報を含む情報を付加する情報
付加手段22と、時計回路23が正常に動作しているか
否かを判別する判別手段24と、判別手段24により時
計回路23が正常でないと判別されたときに、画像の出
力を制御する制御手段5とを有することを特徴とする。
【0012】また、請求項2の発明による画像処理装置
を後述の図1の実施例の参照符号を対応させると、カラ
ー原稿を読み取り、カラー画像信号を出力する画像読み
取り手段1と、画像読み取り手段1からの上記カラー画
像信号を出力画像信号に変換する画像処理手段2と、画
像処理手段2からの上記出力画像信号に基づいて出力画
像を出力する画像出力手段3と、日時情報を提供する時
計回路23と、上記時計回路が提供する日時情報を修正
する修正手段4と、上記出力画像に上記日時情報を含む
情報を付加する情報付加手段22と、時計回路23の日
時情報が修正手段4により修正されたとき、修正の履歴
を記憶する記憶手段244とを有することを特徴とす
る。
【0013】
【作用】請求項1の発明においては、カラー原稿は、画
像読み取り手段1により読み取られ、カラー画像信号に
変更されて画像処理手段2に供給される。この画像処理
手段において、上記カラー画像信号に日時情報を含む情
報が付加される。このとき、判別手段24は、時計回路
23から日時情報の提供を受け、時計回路23が正常に
動作しているか否かを判別し、時計回路23が正常でな
かったときには、制御手段5により画像の出力が制御さ
れる。例えば、画像の出力を不許可にしたり、日時情報
の付加を停止したりする。これにより、不正確な日時情
報は出力画像に付加されない。
【0014】請求項2の発明においては、時計回路23
が提供する日時情報が、修正手段4により修正されたと
きは、修正の履歴を記憶手段244に記憶する。この修
正の履歴により、故意に誤った日時情報に修正された場
合でも、正確な日時情報を把握することができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明による画像処理装置の一実施
例を、図を参照しながら説明する。図1は、この発明の
一例が適用されたカラー複写機の主たる機能をブロック
として現したブロック図、図2は、この例のカラー複写
機の機械的構成図である。
【0016】この例のカラー複写機は、図1に示すよう
に、カラー原稿の画像を読み取る画像入力装置部1と、
読み取ったカラー画像の情報を用紙に転写するための画
像情報に変換する画像処理装置部2と、カラー画像の用
紙への転写を行なう画像出力装置部3と、ユーザーイン
ターフェース4と、カラー複写機全体を制御する制御装
置部5と、各装置部を接続する通信線6とから構成され
る。
【0017】画像入力装置部1と、画像入力処理部2
と、画像出力装置3との機械的な構成は、図2に示す通
りである。なお、図2では、制御装置部5とユーザーイ
ンターフェース4は省略してある。
【0018】画像入力装置部1は、図2に示すように、
プラテンガラス1aと、例えばハロゲンランプからなる
光源1bと、ミラー1c、1d、1e、レンズ1fと、
例えばCCD(固体撮像素子)からなるイメージセンサ
(ラインセンサ)1gとを備える。
【0019】そして、画像入力装置部1のプラテンガラ
ス1a上の所定の位置に載置された原稿の画像を、例え
ば1インチ当たり400ドット(400dpi)の解像
度で読み取るようにしている。そして、読み取ったカラ
ー画像の画像情報、すなわち、光の3原色信号のそれぞ
れをアナログアンプで増幅した後、A/D変換し、各階
調のデジタル画像データ(光の3原色データ)に変換
し、画像処理装置2に出力する。
【0020】画像処理装置部2は、画像信号処理回路2
1と、ドット情報形成付加回路22と、時計回路23
と、制御回路24とを備えている。画像信号処理回路2
1では、画像入力装置部1からのR,G,Bの光の3原
色画像データを受け、色や階調、精細度、その他画質、
再現性を高めるための各種の変換、シェーディング補正
などの補正処理、編集処理などの種々の処理を行なう。
そして、トナーの原色K(ブラック)、Y(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の信号(プロセス
カラーの階調トナー信号)に変換する。さらに、このプ
ロセスカラー階調トナー信号を、オン/オフの2値化ト
ナー信号に変換して画像出力装置部3に出力する。ま
た、後述するドット情報形成付加回路22からのドット
情報も、この画像信号処理回路21において画像データ
に付加される。
【0021】ドットパターン情報形成付加回路22は、
後述する時計回路23や制御回路24のRAM232や
ROM233からの情報を得て、複写物に付加するドッ
トパターン情報を形成する。そして、形成されたドット
パターン情報を、画像信号処理回路21に供給する形の
信号に変換し、制御回路24を介して画像信号処理回路
21に供給する。
【0022】時計回路23は、時計ICを用いた時計回
路であり、いわゆるカレンダー機能を有しており、年、
月、日、曜日、時、分、秒の現在時刻情報を提供する。
また、カラー複写機の電源がOFFの状態であっても、
時刻データの保持/更新を行なうため、リチウム電池な
どのバックアップ電源231を備えている。
【0023】制御回路24は、CPU241と、RAM
242と、ROM243と、SRAM244と、I/O
ポート245、246、248と通信インターフェース
247を備えている。CPU241は、例えば、時計回
路23から時刻データをI/Oポート246を介して取
得し、この時刻データをI/Oポート245を介して、
ドットパターン情報形成付加回路に供給するなど、各回
路や各装置部間のデータの送受や、制御信号を各回路や
各部に供給するなどの処理を行う。
【0024】RAM242は、作業領域として使用され
る。ROM243は、このカラー複写機個々に固有の認
識番号、製造番号、製造年月日などのデータやプロセス
が書き込まれている。
【0025】SRAM244は、後述する時計回路23
に対して行なった時刻修正操作の履歴を保持する。SR
AM244は、リチウム電池などのバックアップ電源を
備えた不揮発性のメモリである。通信インターフェース
247は、画像処理装置部2の制御回路24と、各装置
部とを接続するインターフェースであり、例えば、ユー
ザーインターフェース4からの操作情報が、通信線6と
通信インターフェース247を介してCPU241に供
給されたりする。
【0026】このように画像処理装置部2は、画像信号
入力装置部1からの画像データの供給を受け、出力画像
の再現性を高めるための各種の変換、補正処理、編集処
理を行なうとともに、ドット情報形成付加回路22によ
り形成されたドット情報を画像データに付加する。この
結果得られた各種変換、補正処理、編集処理、そして、
画像処理装置部2は、ドット情報の付加が行なわれた2
値化トナー信号を画像出力装置部3に供給する。
【0027】画像出力装置部3は、図2に示すように、
レーザービーム走査装置3a、感光体ドラム3b、帯電
器3c、ロータリー現像器3d、転写ドラム3f、トナ
ークリーナー3g、用紙トレイなどを備えている。そし
て、画像処理装置2から順次送られてくるトナーの原色
K(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C
(シアン)の画像データ(2値化トナー信号)を光信号
に変換し、光信号はスポット光となって感光体ドラム3
bを走査する。感光体ドラム3bは帯電器3cにより帯
電されており、光信号により静電潜像が形成される。
【0028】潜像は、ロータリー現像器3d上の2成分
磁気ブラシ現象によりトナー像となり、転写ドラム3f
上に吸着させた用紙上に転写される。転写後、感光体ド
ラム3bは、トナークリーナー3gで余分なトナーがク
リーニングされる。以上の工程をK、Y、M、Cの順に
繰り返し、用紙上に多重転写し、転写ドラム3fより用
紙を剥奪し、定着器3hでトナーを定着し、排出する。
【0029】ユーザーインターフェース4は、図示しな
いが、テンキーやコピーボタンなどのキー操作部及びL
CD(液晶ディスプレイ)、あるいは蛍光表示管などの
表示部と、タッチパネルとで構成される。なお、この例
では、音声メッセージの出力手段であるスピーカ及び警
告音出力用ブザーもユーザーインターフェース4に含ま
れる。
【0030】制御装置部5は、カラー複写機全体の制御
を行なう装置部であり、各装置部からの情報が集まり、
それら情報を処理して、新たな制御情報を各装置部に供
給する。
【0031】なお、この例では、各装置部1、2、3、
4には、それぞれマイクロプロセッサが設けられ、制御
装置部5のプロセッサと通信線6を介してコントロール
信号の授受が行なわれる。また、各装置部1、2、3、
4にマイクロプロセッサを設けずに、制御装置部5によ
りカラー複写機全体を集中制御することもできる。
【0032】次に、この例のカラー複写機における複写
物に付加するドットパターン情報の形成について図3〜
図6を用いて説明する。
【0033】図3は、この例のカラー複写機において、
複写物に付加された状態のドットパターンの一例を示し
ている。この例の場合、ラインセンサ1gのライン方向
を主走査方向とし、ラインセンサ1gの移動方向を副走
査方向とする。そして、主走査方向に256ドット、副
走査方向に512ドット分の領域Aに展開されたドット
パターンを単位ドットパターンとして、この単位パター
ンが主走査方向及び副走査方向に繰り返し付加され、複
写物の全面に付加される。
【0034】単位ドットパターンが形成される領域A
は、図4に示すように、主走査方向及び副走査方向に、
共に16ドット毎に区切られて、主走査方向×副走査方
向=16×32個の小領域Bに分割される。そして、各
小領域Bに、付加情報の1ビットが割り当てられ、各小
領域Bの特定の1ドット位置の「ドット付加有り」「ド
ット付加無し」により、付加情報の対応する1ビットの
「1」、「0」が現される。すなわち、図3のドットパ
ターンは、付加情報のビットパターンに対応している。
【0035】図5は、この小領域Bを現した図であり、
図5に示すように主走査方向に16ドット、副走査方向
に16ラインの領域を持つ。そして、この例では、主走
査方向の16ドット目で、副走査方向の16ライン目の
位置Dが、「ドット付加有り」「ドット付加無し」の特
定ドット位置とされる。そして、当該特定ドット位置D
の「ドット付加有り」「ドット付加無し」が、その小領
域Bで現される1ビットのデータとなる。この特定ドッ
ト位置D以外のドット位置には、ドット付加は行われな
い。
【0036】そして、この例においては、単位ドットパ
ターンが形成される領域Aは、図3から明らかなよう
に、主走査方向及び副走査方向に、それぞれ2等分され
て、4分割される。そして、この例の単位ドットパター
ンは、これら4つの分割領域のうちの、左上分割領域
と、右下分割領域とに、ドットパターンが形成されて、
構成される。このように領域Aを4分割して、その左上
分割領域と、右下分割領域とをドットパターン付加領域
とすることにより、図3に示すように、市松模様状に、
ドットパターンを付加することができる。
【0037】図4から分かるように、1つの分割領域に
は、主走査方向に8ビットのデータが、副走査方向に1
6個並べることができる。なお、領域Aの左上分割領域
と、右下分割領域とに付加されるドットパターンは、異
なるものを付加してもよいが、同じであってもよい。
【0038】図6は、ドットパターン情報形成付加回路
22の一例を示すブロック図であり、上述したようなド
ットパターン情報を形成し、画像出力装置部3に供給す
る信号に付加する回路である。
【0039】図6において、DSは、主走査方向の1ド
ット周期のクロック信号であり、以下ドット同期信号と
いう。HSは、副走査方向の1ライン周期のクロック信
号であり、以下、ライン同期信号という。VSは、1ペ
ージ周期のクロック信号であり、以下、ページ同期信号
という。
【0040】ドットパターン情報形成付加回路22は、
例えばRAMによって構成されたルック・アップ・テー
ブル12(以下、LUT12という)と、カウンタ10
と、カウンタ11と、レジスタ14と、アンド回路13
及び16と、加算器15とを備えている。
【0041】LUT12は、CPU241によるアクセ
スが可能であり(図6ではI/Oポート245は簡単の
ため省略した)、LUT12の内容を自由に変更するこ
とができる。そして、CPU241により、SRAM2
44から得られるカラー複写機個々に固有の認識番号、
製造番号、製造年月日の情報や、時計回路23から得ら
れる複写機が使用された日時情報などが、前述した領域
Aの単位ドットパターン(単位ビットパターン)に変換
されて、この単位ドットパターンの情報がLUT12に
格納される。
【0042】この場合、例えば、各情報は、1ワード8
ビットのデータとされ、各1ワードのデータが、主走査
方向の8ビットに対応するようにされる。そして、LU
T12の、前記領域Aの左上分割領域と、右下分割領域
とに対応するメモリ領域には、情報ワードに応じたビッ
トパターンデータが格納される。領域Aの右上分割領域
と、左下分割領域とに対応するメモリ領域には、「ドッ
ト付加無し」を意味するビットデータ、この例ではビッ
ト「0」がすべてのビットデータとして格納される。
【0043】カウンタ10は、9ビットのカウンタであ
り、ページ同期信号VSをリセット入力信号とし、ライ
ン同期信号HSをカウントクロック入力信号とする。こ
の結果、カウンタ10は、副走査方向の512ラインを
1サイクルとしてカウントし、513ライン目からは、
また1からカウントを開始する。すなわち、カウンタ1
0は、領域Aの副走査方向の第1ラインから第512ラ
インまでを順次カウントする。
【0044】カウンタ11は、8ビットのカウンタであ
り、ライン同期信号HSをリセット入力信号とし、ドッ
ト同期信号DSをカウントクロック入力信号とする。こ
の結果、カウンタ11は、主走査方向の256ドットを
1サイクルとしてカウントし、257ドット目からは、
また1からカウントを開始する。すなわち、カウンタ1
1は、領域Aの主走査方向の第1ドットから第256ド
ットまでを順次カウントする。
【0045】LUT12のアドレスA8〜A4には、カ
ウンタ10の上位5ビット(D8〜D4)のカウント値
が入力される。カウンタ10の9ビットカウント値出力
のうちの上位5ビットであるので、副走査方向の16ラ
イン毎にLUT12のアドレスA8〜A4は変わる。す
なわち、これによりLUT12の単位ドットパターンの
副走査方向のドットアドレス(ビットアドレス)が指定
される。
【0046】同様に、LUT12のアドレスA3〜A0
には、カウンタ11の上位4ビット(D7〜D4)のカ
ウント値が入力される。カウンタ11の8ビットカウン
ト値出力のうちの上位4ビットであるので、主走査方向
の16ドット毎にLUT12のアドレスA3〜A0は変
わる。すなわち、これによりLUT12の単位ドットパ
ターンの主走査方向のドットアドレス(ビットアドレ
ス)が指定される。
【0047】また、カウンタ10及びカウンタ11のそ
れぞれの下位4ビットは、アンド回路16に供給され
る。カウンタ10の下位4ビットのアンド(論理積)を
とることにより、領域Aの16ライン毎に1ドット分の
区間ハイレベルになり、また、カウンタ11の下位4ビ
ットのアンド(論理積)をとることにより、領域Aの1
6ドット毎に1ドット分の区間ハイレベルになる。した
がって、アンド回路16は、主走査方向の16ドット毎
の位置であって、副走査方向の16ライン毎の位置のと
きにハイレベルとなることが可能である。これは、図5
に示した特定ドット位置Dにおいて、ハイレベルとなる
ことが可能であることを示している。つまり、アンド回
路16は、各小領域Bの特定ドット位置Dで、ゲート開
の状態となる。
【0048】そして、LUT12からは、前述のように
して、領域Aの分割領域毎にアドレスが更新されて、単
位ドットパターンが読み出されるので、前記特定ドット
位置Dで、前記単位ドットパターンに応じたビットデー
タがアンド回路16から得られる。
【0049】このアンド回路16からの出力は、アンド
回路13に供給される。アンド回路13には、レジスタ
14からの値が供給される。このレジスタ14の値は、
CPU20により設定され、例えば、イエローの画像の
出力時のみに所定の濃度、例えば、最高濃度のデータが
設定される。すなわち、16進数で”FF”がレジスタ
14に設定される。なお、レジスタ14には、イエロー
以外のその他のマゼンタ、シアン、ブラックによる画像
の出力時には最低濃度の”00”が設定される。
【0050】LUT12の出力ビットデータが「1」で
あるときには、アンド回路13が開の状態となる。した
がって、イエローの画像の出力時のおいて、LUT12
の出力ビットデータが「1」のとき、レジスタ14の最
高濃度のデータがそのまま出力され、これが加算回路1
5に供給され、画像出力装置部3に供給する画像データ
に加算される。これにより、イエローによって、前述し
たドットによる特定パターンの複写物への付加ができ
る。
【0051】こうして、この例のカラー複写機において
は、原稿や複写物のサイズに左右されることなく、図3
に示すように、ドットによるパターンの繰り返しによ
り、偽造行為追跡用の情報を複写物の全面に付加するこ
とができる。
【0052】また、図6に示したドット情報形成付加回
路22の構成を、図7のように、レジスタ14を使用し
ない構成にしても実施することができる。図7に示した
例では、レジスタ14を設ける代わりに、CPU241
により設定される濃度信号CONTをアンド回路13に
供給する。そして、イエローの画像出力のときのみ、ド
ットを有効とするためCONT=FFとし、他の場合は
CONT=00としてイエローの画像出力時のみにドッ
トを発生させる。
【0053】次に、上述した構成を有するこの発明の一
実施例であるカラー複写機の動作について図8〜図13
を用いて説明する。
【0054】まず、画像入力装置部1のプラテンガラス
1aの上に原稿が載置され、プリスキャンにより原稿が
読み取られる。読み取られた画像情報は、デジタル画像
データに変換されて、画像処理装置2の画像信号処理回
路21に供給される。この画像信号処理回路21におい
て供給されたデジタル画像信号は、各種の変換、補正処
理編集処理が行なわれる。
【0055】同時に、複写画像にドット情報として合成
される各種情報が、制御回路24により収集される。例
えばカラー複写機の製造番号などのカラー複写機個々に
固有の識別番号やカラー複写機の製造年月日は、ROM
243に書き込まれており、このROM243から固定
的な上記各情報が読み出される。そして、読み出された
各情報は、CPU241により、ドットパターン情報形
成付加回路22のLUT12に、単位ドットパターンの
一部として格納される。
【0056】また、前述のカラー複写機は、使用者を特
定できるように、使用できるユーザの識別番号(ID)
がメモリに登録されている。そして、カラー複写機への
複写に関する情報設定時に、ユーザーが各自持つユーザ
ーIDを入力し、そのユーザIDが登録されていれば複
写が可能となる。そして、複写が可能であるとき、この
ユーザIDは、RAM242に書き込まれる。このた
め、複写時には、このRAM242からユーザーIDが
読み出され、ドットパターン情報形成付加回路22のL
UT12に書き込まれる。そして、時計回路23から
は、日時情報が取り込まれ、同様に、LUT12に書き
込まれる。
【0057】ところが、前述したように、時計回路23
が停止したり、あるいは動作していても提供する日時情
報が正確でない可能性がある。そこで、制御回路24に
おいて、次のようにして、時計回路23が正常に動作し
ているかどうかが確認される。
【0058】図8は、制御回路24で実行される時計回
路23の動作確認処理の流れを示すフローチャートであ
る。まず、時計回路23から日時情報が読み出され、バ
ッファBTBに「年」から「秒」までの情報が格納され
る(ステップ101)。次に、例えば、CPU241自
体が持っているタイマによって所定時間例えば5秒の経
過を待ち(ステップ102)、5秒経過後に再度時計回
路23から日時情報を読み出してバッファCTBに格納
する(ステップ103)。
【0059】そして、バッファCTBに格納された日時
情報と、バッファBTBに格納された日時情報に5秒を
加えたものとを比較し、バッファCTBに格納された日
時情報とバッファBTBに格納された日時情報の間に5
秒の差があることを確認する(ステップ104)。この
ステップ104において正確に5秒の差があれば、時計
回路23は正常に動作していることが確認できる。ま
た、正常でなかった場合には、後述するエラー処理を行
なう。
【0060】時計回路23が正常であることが確認され
ると、次に、ROM243に書き込まれている製造年月
日とバッファCTBに格納した日時情報とを比較する
(ステップ105)。このステップ105での比較によ
り、カラー複写機が寿命か(耐久年数を超えていない
か)どうかの確認ができる。ここでは、カラー複写機の
寿命を7年としている。また、ステップ105での比較
により、例えば製造年月日より前の日時を時計回路23
が示しているなどの、時計回路23の時刻が大きく狂っ
ていることをも確認できる。
【0061】ステップ105での比較の結果、寿命でな
かった場合や異常時刻でなかった場合には、バッファC
TBの日時情報が、他の情報と同様にドットパターン情
報形成付加回路22のLUT12に書き込まれる(ステ
ップ106)。
【0062】ステップ104またはステップ105にお
いて、時計回路23が正常でなかったり、カラー複写機
の耐久年数を超えていたときには、エラーが発生したこ
とを示す信号が、CPU241から通信インターフェー
ス247と通信線6を介して制御装置部5に供給され
る。制御装置部5は、このエラー発生を示す信号を受け
て各装置部に、複写動作を停止する制御信号を送信し、
動作を停止させ、ユーザーインターフェース4のLCD
に、図9に示すようなエラーメッセージを表示させる。
図9の表示9aの英文は、時刻エラーが発生したため、
メンテナンス担当者を呼ぶように指示するメッセージで
ある。これにより、メンテナンス担当者の操作を要求
し、不正確な日時情報をドット情報として複写物に付加
しないようにされる。
【0063】以上説明したようにして、ドット情報形成
付加回路22から、画像信号処理回路21へドット情報
が供給され、複写画像にドット情報が付加されて、画像
出力装置部3に供給される。画像出力装置部3からは、
複写画像にドットの情報が付加された出力画像が用紙の
上に再現され出力されることになる。
【0064】この場合に、上述したように、ドット情報
として付加される日時情報は、常に正確な情報とするこ
とができ、この正確な日時情報を含む情報をドット情報
として、複写画像に付加させることができる。こうし
て、カラー複写機が悪用されて作成された複写物から、
偽造行為を未然に防止するための管理体制を構築するた
めに重要な日時情報を、常に正確に収集することができ
る。そして、収集された情報を調査、分析することによ
り,偽造行為を未然に防止するための管理体制を構築す
ることができる。
【0065】また、このカラー複写機の時計回路23
は、前述した通り、ユーザーインターフェース4からの
時刻設定操作により制御回路24を介して現在時刻の修
正が可能である。また同様に、時計回路23が提供する
日時情報を読み出し、ユーザーインターフェース4上の
LCDに表示させることもできる。
【0066】図10及び図11は、上述した時計回路2
3へのユーザーインターフェース4からの操作を可能に
するサービスモード(図では「DIAG MODE」と
表示)の画面表示の一例である。通常、このサービスモ
ードは、複写機のメンテナンス担当者が使用できるよう
になっている。例えば、このサービスモードを使用する
ためには、暗証番号を入力して特殊キーを押下しないと
使用できないとか、電源立ち上げ時に複数のキーを同時
に押下しながら電源を投入しないと使用できないなどの
特別な操作によらなければ、このサービスモードを使用
することができない。
【0067】図10において、61〜69はユーザーイ
ンターフェース4のLCD上の各表示部分を示し、その
うち、表示63〜69はタッチ式のボタンを示している
(以下、表示63〜69をボタンという)。「TIME
Write/Read Control」の表示61
は、この画面において時刻の修正/確認ができることを
示している。表示62は、年、月、日、時、分、秒を表
示するもので、図では年、月、日を表示している。
【0068】ボタン63は、書き込みボタンであり、ボ
タン64は、読み出しボタンである。これらボタン63
とボタン64とは、同時選択不可の選択ボタンである。
読み出しボタン64が押されれば、書き込みボタン63
は自動的に非選択状態となり、逆の場合も同様となる。
読み出しボタン64が押されている場合、表示62の年
(Year)、月(Month)、日(Day)に、そ
れぞれ西暦下2桁、月、日が表示される。
【0069】下段のボタン65は、入力位置(カーソル
位置)を画面に向かって左に移動するボタンであり、ボ
タン66は、入力位置(カーソル位置)を画面に向かっ
て右に移動するために使用される。これらのボタン65
とボタン66とは、読み出しボタン64が押下されてい
るときは無効となり、押しても動作しない。
【0070】書き込みボタン63が押された場合、ボタ
ン65とボタン66とが有効となる。そして、初期的に
は、図11に示すように、表示62の年(Year)の
表示部右側が反転表示され、反転表示された数字が修正
可能であることを示している。そして、ボタン65とボ
タン66でこの反転表示の桁位置を移動させ、所望の位
置を選択した後、ボタン67とボタン68により表示さ
れている数字の修正が行なわれる。
【0071】すなわち、ボタン67とボタン68は、所
望の数値を探すための、いわゆるサーチボタンであり、
ボタン67は、現在示されている数値より大きい数値の
検索に使用され、ボタン68は、逆に小さい数値の検索
に使用される。
【0072】表示62の年(Year)及び月(Mon
th)、日(Day)の1の位の桁部は、0〜9までの
修正が可能であり、月(Month)の10の位の桁部
は“0”か“1”、日(Day)の10の位の桁部は0
〜3までの指定しかできないようになっている。
【0073】以上のようにして、年(Year)、月
(Month)、日(Day)を修正した後には、この
モードを終了させるボタン69を押すことにより、この
サービスモードを終了させることができる。読み込みボ
タン63が押されている場合でも、ボタン69を押すこ
とによりサービスモードを終了させることができる。サ
ービスモードが終了すると、例えば、コピー枚数やユー
ザIDを入力する初期の操作モードに戻る。
【0074】そして、設定された日時情報は、年月日の
一連の日時データが、16進数に変換される。例えば、
図10及び図11では、年月日データは、”93122
4”であり、これを16進数に変換すると、”E359
8”となる。これを、図12に示すように、さらに2進
数に変換し、“1=ドットあり”、“0=ドットなし”
としてドットの情報として表現することができ、複写物
に付加することができる。
【0075】ところが、上述したようなサービスモード
の操作は、ユーザーの複写機においてなされる操作であ
り、本来サービスモードの使用ができないユーザーにも
サービスモードの操作方法が洩れることがある。例え
ば、メンテナンス担当者によるサービスモードの操作を
見ていたユーザーが操作方法を覚えてしまったり、ユー
ザーの希望により、メンテナンス担当者が、サービスモ
ードの操作方法を教えてしまう可能性もある。
【0076】そして、サービスモードの操作方法を知る
者が、サービスモードを悪用し、例えば、紙幣の偽造時
にわざと時計回路23の日時情報を進めたり、あるい
は、遅らせたりすることにより、複写物に合成されるド
ットによる日時情報を不正確なものとしたり、あるい
は、追跡を混乱させたり、追跡を不可能とさせるなどの
可能性が生じる。そこで、時計回路23への日時情報の
設定動作が発生したときには、CPU241は、その設
定内容をSRAM244に記録するように動作させる。
このSRAM244に記録された時計回路23への修正
動作の履歴は、サービスモードにより参照することが可
能となる。
【0077】これにより偽造行為を行うために故意に時
計回路23の日時情報を修正しても、その履歴は、カラ
ー複写機内のSRAM244に保持されることになり、
仮に偽造行為が行なわれたとしても、複写物に付加され
たドットパターン情報のうちのカラー複写機の識別情報
から、偽造行為が行われたカラー複写機が特定され、S
RAM244の時計回路23に対する修正履歴から、複
写物に付加された日時情報の正否の判別が可能となる。
【0078】図13は、SRAM244に記録された時
計回路23に対する設定操作の履歴を表示する表示画面
の一例である。この画面は、年月日についての表示画面
である。通常、メンテナンス担当者による時計回路23
の修正操作は、正確な現在時刻に修正すればメンテナン
スの目的は達成できるため、1回分の修正履歴がSRA
M244に残るだけである。ところが、カラー複写機を
偽造行為などに悪用する者は、現在時刻を不正確な時刻
にし、偽造行為を行った後、偽造行為の発覚を恐れて正
確な時刻に戻しておくように操作することが予想され
る。
【0079】図13の表示情報を見ると、“93.1
0.15”を“93.10.13”に修正し、さらに
“93.10.13”をもとの“93.10.15”に
戻す操作をしていることが一見して分かる。つまり、”
93.10.15”にこのカラー複写機を操作して複写
物を得た事実を隠す目的で上述のような日時情報の修正
操作が行われたことが分かる。
【0080】そして、上述したように時計回路23の修
正に関する履歴が残っていれば、複写物に付加されたド
ットの特定パターンのによる情報のカラー複写機個々に
固有の識別番号と、修正された日時情報とから、偽造行
為が実行された日時情報を正確に把握することができ
る。
【0081】つまり、カラー複写機個々に固有の識別番
号は、製造時に付与され、ROMなどに記憶されるもの
である。そして、カラー複写機を生産したメーカーや、
販売したディーラのデータベースにより管理され、購入
者、設置場所、販売何月日などが管理されている。した
がって、このカラー複写機個々に固有の識別番号により
購入者や設置場所を知ることができ、偽造に使用された
カラー複写機を特定することができる。
【0082】そして、特定されたカラー複写機におい
て、日時情報の修正履歴を参照することにより、複写物
に付加された日時情報が修正された不正確な情報かどう
かを知ることができる。また、正確でない場合には、複
写物に付加された日時情報と修正履歴から、偽造行為が
行われた正確な日時情報を知ることができる。
【0083】また、時、分、秒の表示画面も表示させる
ことも可能である。実際には、1画面中に全ての情報を
表示し、ユーザーIDなども同時に表示することもでき
る。
【0084】以上の実施例において、時計回路23は、
画像処理装置2に含まれるとしたが、制御装置部5に設
けてもよい。この場合には、制御装置部5より複写開始
時に画像処理装置2へ日時データをシリアル通信などに
より通知すればよい。
【0085】また、ドット情報への変換は、日時データ
を1つの数値とする手段について説明したが、日時デー
タの年、月、日ごとの数値として変換してもよく、また
全てを暗号化することも考えられる。さらにドット情報
に含まれる日時情報は、年、月、日までとして説明した
が、時、分、秒まで含めることもできる。
【0086】また、図8を用いて説明したエラー処理で
は、複写機を停止させ、エラーメッセージを表示させる
ようにしたが、複写機を停止させずに、エラーメッセー
ジを出力するだけにしたり、あるいは、エラー処理とし
て異常な日時情報は、ドットの情報に含めないようにす
ることもできる。
【0087】なお、複写物に付加される情報は、イエロ
ーのトナーによる、ドットの情報としたが、ドットでな
くとも、文字、符号等により、情報を付加することも可
能である。
【0088】次に、図14を用いて、この発明による別
の実施例について説明する。図14は、コピー装置部3
1とFAX装置部32が1つの筺体に収められた画像処
理装置30と、電話回線を介してデジタル化された時報
を提供する時報サービス局40が電話回線Lを介して電
話網50に接続されていることを示す概念図である。
【0089】画像処理装置30は、前述した実施例と同
様にコピー装置部によりカラー原稿の複写が可能であ
る。そして、紙幣、有価証券、チケットなどの偽造防止
のために、複写画像に、この画像処理装置30に固有の
識別番号、製造年月日、使用者ID、複写が実行された
ときの日時情報などが、ドットによる特定パターンの情
報として合成する機能を有している。
【0090】また、上記日時情報を提供するタイマ30
aと、FAX装置部32に内蔵されたモデム30cと、
このモデム30cを通じて受信した時刻情報の供給を受
けてタイマ30aに時刻をセットする時計情報処理部3
0bを有している。また、図示しないが、上記識別番
号、製造年月日などのデータやプログラムが書き込まれ
ているROMを備えると共に、画像処理装置30のユー
ザーインターフェース部に、時刻設定ボタンを有してお
り、この時刻設定ボタンを押すことにより、後述する時
報サービス局40へ、モデム30cと電話回線L1を介
して自動ダイヤルし、時報送信要求を送出する機能を有
している。
【0091】時報サービス局40は、モデム40aと制
御装置40bと、時計回路40cを備えている。そし
て、電話回線L2を介して送信されてくる時報送信要求
を、モデム40aにより受信すると、制御装置40b
は、デジタル化された正確な時報情報を、時計回路40
cから取得する。その後、モデム40aと電話回線L2
を介して、時報送信要求元に送信する。
【0092】画像処理装置30のユーザーが、画像処理
装置30のタイマに正確な現在時刻を設定するため、ユ
ーザーインターフェース上の時刻設定ボタンを押すと、
画像処理装置30は、あらかじめRAMなどのメモリに
設定されている時報サービス局40の電話番号を読み出
し、自動ダイヤルをする。電話回線が時報サービス局に
接続されると、時報送信要求を送信し、時報サービス局
40からの時報情報の返信を待つ。
【0093】時報サービス局は、時報送信要求をモデム
40aが受信すると、その情報は制御装置40bに供給
され、制御装置40bは、時計回路40cから正確な時
報データを取得する。そして、モデム40aを介して、
時報送信要求元の画像処理装置30へ時報情報を送信す
る。
【0094】画像処理装置30は、時報サービス局40
からの上記時報情報をモデム30cにより受信すると、
時報情報処理装置30bにより、タイマ30aに正確な
現在時刻が設定される。時報サービス局から提供される
時報情報は、この画像処理装置30のタイマ30aが必
要とする年、月、日、時、分、秒の時刻情報である。
【0095】これにより、画像処理装置30は、時刻設
定ボタンを押すという簡単な開始操作の後、自動的に正
確な現在時刻を内蔵しているタイマ30aに設定するこ
とができる。また、コピー操作をする前処理として、上
記時報サービス局40にアクセスし、現在時刻を設定さ
せることにより、複写画像にドットによる情報として付
加される日時情報は、常に正確な時刻として付加するこ
とができる。
【0096】また、カラー複写機などの画像処理装置
に、放送信号の受信装置と、そのデコーダを備えること
により、放送信号に重畳された時報情報を抽出し、これ
によりタイマを設定することも可能であるし、現在放送
されている時報の特定音域の音声信号を受信し、これに
よりタイマを設定することも考えられる。
【0097】第2の実施例の場合も、第1の実施例と同
様に、時報サービス局によるタイマ設定や放送放送信号
によるタイマ設定の場合にも、タイマへの日時情報の設
定履歴をSRAMなどのメモリに記録/保持しておくこ
とにより、複写画像に合成される日時情報の信頼性も維
持される。
【0098】なお、第1の実施例、第2の実施例とも、
各種データやプログラムが保持されているROM、RA
M、SRAM、あるいは時計回路、ドット情報形成付加
回路などが除去されたり交換された場合には、これら回
路の電気的な接続の確認及び各メモリの所定の内容が、
所定の条件を満たしているかのチェック処理などによ
り、画像処理装置の動作を停止させるなどの対策がとら
れる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、日時情報を提供する時計回路の動作が正常か否かを
チェックして、常に正確な日時情報のみを出力画像に付
加することができる。
【0100】また、この発明によれば、日時情報を提供
する時計回路の修正の履歴を記憶する記憶手段を設けた
ので、出力画像に付加された日時情報と、この記憶手段
の修正の履歴とから、出力画像に付加された日時情報の
正確さを認識することが可能である。
【0101】したがって、この発明の画像処理装置を複
写機に適用した場合には、複写画像に付加される日時情
報の有効性を保全することができるため、偽造行為を未
然に防ぐための管理体制の構築に重要な日時情報を、常
に、正確かつ有効に複写物に付加し活用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像処理装置の一実施例が適用
されたカラー複写機の一例を説明するためのブロック図
である。
【図2】この発明による画像処理装置の一実施例が適用
されたカラー複写機の一例の機構を示す図である。
【図3】この発明による画像処理装置により複写物に付
加されるドットによる情報の出力例を示す図である。
【図4】この発明による画像処理装置のドット情報形成
付加回路により付加されるドットの付加領域を示す図で
ある。
【図5】この発明による画像処理装置のドット情報形成
付加回路により付加されるドットの付加位置を説明する
ための図である。
【図6】この発明による画像処理装置のドット情報形成
付加回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図7】この発明による画像処理装置のドット情報形成
付加回路の変形例の構成を示すブロック図である。
【図8】この発明による画像処理装置においてなされる
日時情報のチェック動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図9】この発明による画像処理装置のエラー出力画面
の一例を示す図である。
【図10】この発明による画像処理装置の日時情報の表
示画面の一例を示す図である。
【図11】この発明による画像処理装置の日時情報の設
定画面の一例を示す図である。
【図12】この発明による画像処理装置において実行さ
れる、日時情報(年、月、日)のドット情報への変換の
一例を説明するための図である。
【図13】この発明による画像処理装置において日時情
報の設定の履歴を表示する画面の一例を示す図である。
【図14】この発明による画像処理装置の別の実施例を
説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 画像入力装置部 2 画像処理装置部 4 ユーザーインターフェース 5 制御装置部 6 通信線 12 LUT(ルックアップテーブル) 21 画像信号処理回路 22 ドット情報形成付加回路 23 時計回路 24 制御回路 241 CPU 242 RAM 243 ROM 244 SRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/40 H04N 1/40 Z (72)発明者 辻 正人 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 平7−170359(JP,A) 特開 平7−98475(JP,A) 特開 平5−301380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 G03G 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー原稿を読み取り、カラー画像信号
    を出力する画像読み取り手段と、 上記画像読み取り手段からの上記カラー画像信号を出力
    画像信号に変換する画像処理手段と、 上記画像処理手段からの上記出力画像信号に基づいて出
    力画像を出力する画像出力手段と、 日時情報を提供する時計回路と、 上記出力画像に上記日時情報を含む情報を付加する情報
    付加手段と、 上記時計回路が正常に動作しているか否かを判別する判
    別手段と、 上記判別手段により上記時計回路が正常でないと判別さ
    れたときに、画像の出力を制御する制御手段とを有する
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 カラー原稿を読み取り、カラー画像信号
    を出力する画像読み取り手段と、 上記画像読み取り手段からの上記カラー画像信号を出力
    画像信号に変換する画像処理手段と、 上記画像処理手段からの上記出力画像信号に基づいて出
    力画像を出力する画像出力手段と、 日時情報を提供する時計回路と、 上記時計回路が提供する日時情報を修正する修正手段
    と、 上記出力画像に上記日時情報を含む情報を付加する情報
    付加手段と、 上記時計回路の日時情報が上記修正手段により修正され
    たとき、修正の履歴を記憶する記憶手段とを有する画像
    処理装置。
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