JP3402207B2 - 回転角検出装置の異常を検出する異常検出装置 - Google Patents

回転角検出装置の異常を検出する異常検出装置

Info

Publication number
JP3402207B2
JP3402207B2 JP20563898A JP20563898A JP3402207B2 JP 3402207 B2 JP3402207 B2 JP 3402207B2 JP 20563898 A JP20563898 A JP 20563898A JP 20563898 A JP20563898 A JP 20563898A JP 3402207 B2 JP3402207 B2 JP 3402207B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality
signal
reference signal
resolver
sampling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP20563898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000039337A (ja
Inventor
只一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP20563898A priority Critical patent/JP3402207B2/ja
Publication of JP2000039337A publication Critical patent/JP2000039337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3402207B2 publication Critical patent/JP3402207B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レゾルバからの出
力信号に含まれる、回転機の回転角に応じた変調成分で
ある変調信号に基づいて回転角検出装置の異常を検出す
る装置に関し、特に変調信号の高精度の検出と、それに
よる異常検出精度の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】回転機のロータの回転角を検出するレゾ
ルバが知られている。レゾルバで検出された回転角は、
当該回転機の電流の制御などに用いられる。レゾルバの
1次巻線に参照信号として正弦波sinωtの信号を入力
すると、90°の位相差をもって配置された二つの2次
巻線には、それぞれロータ回転角θに応じて変調された
出力信号sinωtsinθ,sinωtcosθが得られる。例え
ば、R/Dコンバータ(レゾルバ/デジタルコンバー
タ)は、電圧制御発振器により制御される基準回転角φ
に応じた信号sinφ,cosφとロータ回転角θを含んだレ
ゾルバ出力信号とから、sin(θ−φ)を算出し、その
位相差(θ−φ)をゼロとするようにφに相当するカウ
ント値を増減するPLL(Phase Locked Loop)制御を
行う。そして、PLL制御が収束している状態、すなわ
ち(θ−φ)=0の状態でのφを、ロータ回転角θの値
として検出、出力する。
【0003】上述のR/Dコンバータにより回転角θを
検出する回転角検出装置における異常を検出するため
に、レゾルバの出力信号を別途処理する異常検出装置が
設けられる。
【0004】この異常検出装置では、レゾルバの出力信
号に含まれるθの情報を取り出すために、参照信号成分
を除去し、参照信号を振幅変調している変調信号sin
θ,cosθを取り出す検波が行われる。これら2つの変
調信号の間には、正常時において基本的にsin2θ+cos2
θ=1なる関係が成立する。従来は、検波により取り出
したsinθ,cosθの二乗和を計算し、当該二乗和が所定
の閾値を下回るような変動が生じることにより、レゾル
バ出力信号のハーネスが断線しているといった異常を検
知していた。
【0005】また、二乗和一定の関係を近似的に利用す
る方法として次の方法があった。その方法では二乗和の
代わりに、各変調信号を全波整流してそれぞれの絶対値
を求め、それらを加算した後、ローパスフィルタリング
した信号を用いる。この絶対値を加算した信号(|sin
θ|+|cosθ|)を平滑化したものが、所定の閾値を
下回ることにより、上述のような異常が検出される。
【0006】ここで、変調信号sinθ,cosθは、参照信
号のピークの位置に対応する出力信号の値を順次、サン
プリングすることにより取り出される。
【0007】従来は、参照信号のピーク位置での出力信
号の値をサンプリングするために、絶対値が参照信号の
振幅より幾分小さいレベルに閾値を設定し、参照信号が
その閾値を超えた点(負側のピークを捉える場合には、
閾値は負に設定され、参照信号が当該閾値を下回った
点)を近似的にピーク位置としていた。そして、そのタ
イミングでA/Dコンバータ(アナログ−デジタルコン
バータ)のサンプリング動作を開始させ、出力信号をサ
ンプリングしてデジタル値に変換し、これをピーク位置
における値としていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】閾値はなるべく、参照
信号のピークの値に近い方が、高い精度でピーク位置を
定めることができる。しかし、参照信号の振幅は較差の
範囲内で変動しうる。つまり、閾値を充分にピークの値
に近づけることができないため、従来の方法で求めたピ
ーク位置は誤差を含んでおり、それが変調信号の正確
さ、ひいては異常検出の精度・信頼性を劣化させるおそ
れがあるという問題があった。
【0009】本発明は、参照信号のピーク位置をより正
確に検出することによって、回転機の回転角検出装置に
おける異常の検出精度を向上することができる異常検出
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る異常検出装
置は、参照信号の零点を検出する零点検出手段と、前記
零点の間隔に基づいて前記ピーク位置を定め、前記サン
プリングのタイミングを決定するタイミング決定手段と
を有することを特徴とする。
【0011】参照信号は、中立点(零点)を中心として
電圧値が対称に変動し、その零点は参照信号の半周期毎
(位相180°毎)に現れる。そして参照信号のピーク
は、隣接する零点同士の間隔内の所定位置に現れる。そ
の所定位置は、参照信号の信号波形によるが、一般に用
いられる正弦波形では、零点の間隔の中点である。本発
明によれば、零点検出手段が、参照信号の零点を検出
し、タイミング決定手段は、参照信号波形に応じて零点
の間隔を配分して、参照信号の零点と参照信号のピーク
位置との時間間隔を求める。サンプリング手段は、この
ようにして定められた時間間隔だけ零点から遅延したタ
イミングにおける参照信号の電圧値をサンプリングする
ことにより、参照信号のピークを精度よくサンプリング
することができる。
【0012】本発明に係る異常検出装置においては、前
記タイミング決定手段は前記零点の間隔を定期的に計
測、更新することを特徴とする。本発明によれば、零点
の間隔が計測し直され更新されるので、参照信号の発生
回路が不安定性を有していても、ピーク位置を精度よく
定めることができる。
【0013】他の本発明に係る異常検出装置は、前記タ
イミング決定手段が、前記レゾルバから同時出力される
2種類の前記出力信号それぞれに対する前記サンプリン
グのタイミングを、前記ピーク位置を中心として前後対
称の位置である一対のタイミングに応じて定めることを
特徴とする。
【0014】レゾルバが2種類の出力信号、例えば正弦
信号sinθと余弦信号cosθそれぞれにより変調された出
力信号を出力する場合には、それらの出力信号は基本的
には同時にサンプリングすることが望ましい。しかし、
サンプリング手段等の信号処理系が一つしかない場合な
ど、同時サンプリングを行えない場合がある。本発明に
よれば、このような場合、2種類の出力信号は参照信号
のピーク位置近傍で時分割にて処理される。しかも、一
方の出力信号の電圧値のサンプリングをピーク位置より
所定時間だけ前で行い、他方の出力信号の電圧値のサン
プリングをピーク位置より同程度の時間だけ後で行う。
このように2種類の出力信号を、ピークの前か後のいず
れか一方側でサンプリングするのではなく、ピークを挟
んだタイミングで、しかもピークの両側に均等に離れた
タイミングでサンプリングすることにより、双方の出力
信号が共にピーク位置に近いタイミングでサンプリング
され、またサンプリング値のピーク位置における電圧値
からの誤差が均等化され、かつ抑制される。
【0015】本発明に係る異常検出装置は、前記タイミ
ング決定手段が、前記参照信号の1周期中の正逆2つの
ピークにそれぞれ別個のレゾルバを対応させて、2つの
前記レゾルバそれぞれに対する前記サンプリングのタイ
ミングを定めることを特徴とする。
【0016】参照信号の1周期にはピークは零点より電
圧値が大きくなるピークと反対に小さくなるピークとい
う正逆2つのピークが現れる。また一つの参照信号を共
通に用いるレゾルバが2つある場合に、それら互いの出
力信号のサンプリングは別個のタイミングで行うことが
できる。本発明によれば、零点の間隔から求めた正側の
ピーク位置に対応して、一のレゾルバの出力信号のサン
プリングが行われ、逆側のピーク位置に対応して、他の
レゾルバの出力信号のサンプリングが行われる。それぞ
れのピーク位置に対応してサンプリングされる出力信号
は、1種類であっても2種類であってもよい。異なるピ
ーク位置でのサンプリングを行うことにより、2つのレ
ゾルバに対する処理を一つの信号処理系で行うことがで
きる。
【0017】本発明に係る異常検出装置においては、前
記零点検出手段は、前記参照信号の1周期中の第1の零
点にて立ち上がり、前記第1の零点と位相が180°ず
れた第2の零点にて立ち下がる矩形波を発生し、前記タ
イミング決定手段は、前記矩形波の立ち上がりと立ち下
がりを判別し、その判別結果に基づいて前記サンプリン
グ対象となる前記レゾルバを選択することを特徴とす
る。
【0018】本発明によれば、タイミング決定手段は、
第1の零点と第2の零点の識別、つまり正逆の2つのピ
ークの識別を、零点検出手段が出力する矩形波のエッジ
の向きを観察するだけで行うことができる。すなわち、
タイミング決定手段自体は、第1、第2の零点を識別す
るために特別な処理を行わなくてよく、第1、第2の零
点に対して行われる処理の共通化を図ることができる。
【0019】また、本発明に係る異常検出装置は、前記
零点の間隔を監視し、当該間隔の変動に基づいて参照信
号発生回路の異常を判定する異常判定手段を有すること
を特徴とする。
【0020】参照信号発生回路は正常状態ではある範囲
内に周波数が保たれた参照信号を出力する。その周波数
の逆数は参照信号の周期であり、それは零点の間隔(正
確には零点の間隔は参照信号の1/2周期に相当する)
に対応する。本発明によれば、零点の間隔が正常時の周
波数に対応する値より許容限度以上ずれたときには、参
照信号発生回路の異常が判定される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。図1に
は、本実施形態に係る回転機の回転角検出装置の概略構
成が示されている。ここでは、本発明に係る異常検出装
置はこの回転角検出装置内に異常検出回路として構成さ
れている。発振器10は参照信号sinωtを出力し、こ
れがレゾルバ12,14それぞれの1次コイル16に印
加される。レゾルバ12,14それぞれの互いに90°
の位相差をもって配置された二つの2次コイル18,2
0には、電動機などの回転機の回転角θにより参照信号
が変調された電圧sinωtsinθ,sinωtcosθが発生
し、これらがレゾルバからの出力信号(レゾルバ信号)
として出力される。なお、レゾルバ信号の処理におい
て、位相のみが問題となるので、前記参照信号およびレ
ゾルバ信号は、振幅を1として説明する。
【0022】レゾルバ12からの各レゾルバ信号は、異
常検出回路22に送られる。また、レゾルバ14からの
各レゾルバ信号は、異常検出回路22及びR/Dコンバ
ータ24に送られる。
【0023】R/Dコンバータ24内では、従来技術に
て述べた処理が行われる。すなわち、レゾルバ信号sin
ωtsinθ,sinωtcosθにそれぞれcosφ,sinφが乗
算され、それらを減算してsinωtsin(θ−φ)が生成
される。これを参照信号sinωtに基づいて検波して変
調成分sin(θ−φ)が取り出される。R/Dコンバー
タ24は、位相(θ−φ)が0となるようにデジタルカ
ウント値φを増減するフィードバック制御を行い、それ
が完了するとカウント値φを回転角θを表すデジタル値
として、例えばモータ制御装置等へ出力する。
【0024】一方、異常検出回路22は、零点検出手段
であるコンパレータ30、レゾルバ信号をサンプリング
する手段であるA/D変換部32及びタイミング決定等
の各種演算処理を行うCPU(Central Processing Uni
t)34を含んで構成される。
【0025】A/D変換部32は、1チャンネルのA/
D変換回路40と、それへの入力を切り替えるスイッチ
回路42とで構成される。スイッチ回路42の4つの入
力端子ch1〜ch4には、レゾルバ12,14のそれ
ぞれ2種類のレゾルバ信号が各々供給される。具体的に
は、ch1,ch2にはそれぞれレゾルバ12のレゾル
バ信号sinωtsinθ,sinωtcosθ(これらをそれぞれ
S1,C1とする)が、そしてch3,ch4にはそれ
ぞれレゾルバ14のレゾルバ信号sinωtsinθ,sinω
tcosθ(これらをそれぞれS2,C2とする)が入力
される。スイッチ回路42はこれらのいずれかをA/D
変換回路40に接続する。つまり、A/D変換部32
は、4つのレゾルバ信号を時分割で処理する。
【0026】コンパレータ30の2つの入力端子の一方
には、発振器10が出力する参照信号が入力され、他端
は接地される。コンパレータ30は、0Vを中心として
正負に対称に変動する参照信号と基準電位である接地電
位(0V)とを比較し、比較結果に応じてH(High)レ
ベル、L(Low)レベルの電位のいずれかとる矩形波を
出力する。例えば、その矩形波は、参照信号が負から正
へ変化する零点においてLレベルからHレベルへ立ち上
がり、参照信号が正の期間中、Hレベルを維持し、参照
信号が正から負へ変化する零点においてHレベルからL
レベルへ立ち下がり、参照信号が負の期間中、Lレベル
を維持するというものであり、ここでは当該矩形波を零
点信号と称する。
【0027】零点信号はCPU34へ入力される。CP
U34は、零点信号に基づいてA/D変換部32を制御
し、またA/D変換部32からのA/D変換値に基づい
て、レゾルバ信号から変調信号を検波し、その変調信号
をさらに演算処理し回転角検出装置の異常を検出する監
視処理を行う。
【0028】本装置の大きな特徴は、変調信号の検波方
法にある。図2は、異常検出回路22における検波処理
の原理を説明する説明図であり、各信号の波形を表して
いる。図2(a)は、参照信号sinωtを表しており、
当該信号は基本的に一定の周期、振幅を有している。同
図(b)は、コンパレータ30の出力である零点信号で
あり、同図(a)の参照信号が正の期間においてHレベ
ル、負の期間においてLレベルとなる矩形波であり、そ
の立ち上がり、立ち下がりのタイミングが参照信号の零
点のタイミングに対応している。CPU34は、零点信
号の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを検出し、零
点の間隔をクロックによりカウントし計時することがで
きる。これによりCPU34は零点の間隔から、参照信
号の周期TREFを取得することができる。ちなみに、零
点信号の立ち上がりから立ち下がりまでの時間がTREF
/2であり、零点信号の立ち上がりから次の立ち上がり
までの時間がTREFである。例えばTREFは100〜20
0μS程度である。
【0029】原理的には、或る零点とそれに隣接する零
点との間隔(TREF/2)の中点が参照信号のピーク位
置となる。本発明ではこのことを利用し、CPU34
は、各零点からTREF/4だけ経過したタイミングを参
照信号のピーク位置とし、これに基づいてレゾルバ信号
のサンプリングを行う。検波は、参照信号のピーク位置
(すなわちsinωt=±1)におけるレゾルバ信号の電
圧値を各周期毎にサンプリングすることにより行われ
る。例えば、図2(c)に示すレゾルバ信号sinωtsin
θを1周期毎の零点(すなわち1つおきの零点)からT
REF/4だけ経過したタイミングでサンプリングすれ
ば、各サンプリング時刻におけるsinθ(又は(−sin
θ))が得られる。つまり、サンプリングにより得られ
たデータ列は、sinθ(又は(−sinθ))の時間変化を
表す信号である。このようにして、レゾルバ信号sinω
tsinθから変調信号sinθが検波、抽出される。図示し
ないが、同様にしてレゾルバ信号sinωtcosθから変調
信号cosθを検波することができる。
【0030】ここで、参照信号の1周期には、sinωt
=1となるピークP+1とsinωt=−1となるピークP
-1とがあり、図2(c)は、例えばレゾルバ12の2次
コイル18からのレゾルバ信号sinωtsinθをピークP
+1においてサンプリングする場合を示している。また、
同図(c)には、レゾルバの回転子の回転角度θが時間
に比例して増加する例が示されている。
【0031】従来技術で述べたように、異常検出におい
ては、二乗和(sin2θ+cos2θ)や(|sinθ|+|cos
θ|)を平滑化した値が用いられため、変調信号sinθ
だけでなく、もう一つの2次コイル20からのレゾルバ
信号sinωtcosθからその変調信号cosθを抽出する必
要がある。ここでA/D変換部32が2チャンネルのA
/D変換回路を有している場合には、それぞれのA/D
変換回路によりピークP+1でのsinθ,cosθを同時にサ
ンプリングすることができる。
【0032】また、A/D変換部32が4チャンネルの
A/D変換回路を有している場合には、2つのレゾルバ
12,14それぞれのsinθ,cosθをピークP+1にて同
時にサンプリングすることができる。しかし、レゾルバ
12に関するレゾルバ信号S1,C1のサンプリングと
レゾルバ14に関するレゾルバ信号S2,C2のサンプ
リングとは、必ずしも同時に行う必要はない。つまり、
上述したように、参照信号の1周期には、2つのピーク
+1,P-1があるので、それぞれのピークにレゾルバ1
2に関するサンプリングとレゾルバ14のサンプリング
とを割り振ることができる。例えば、S1,C1の同時
サンプリングをP+1にて行い、S2,C2の同時サンプ
リングをP-1にて行うようにすることができる。このよ
うな構成によれば、2チャンネルのA/D変換回路だけ
で、2つのレゾルバ12,14に対するサンプリング処
理を行い、各レゾルバに関わる系の異常を検出すること
ができる。
【0033】さて、図1に示す実施形態に係る異常検出
回路22は、既に述べたように1チャンネルのA/D変
換回路40で、4つのレゾルバ信号を時分割でサンプリ
ングするように構成されている。これにより、異常検出
回路22を構成するコンパレータ30、A/D変換部3
2、CPU34を各チャネル共通とすることができ、構
成が簡単となる。図3は、1チャンネルのA/D変換回
路40を用いた異常検出回路22における検波処理を説
明する説明図である。図3(a)(b)はそれぞれ、図
2(a)(b)と同じく参照信号sinωt、零点信号を
表す図であり、そのほぼ1周期が示されている。
【0034】CPU34は、零点信号の立ち上がりエッ
ジ、立ち下がりエッジを検出すると、ディレイタイマで
所定の遅延時間Tdを計時する。具体的には、このディ
レイタイマは、例えばカウンタに遅延時間に相当するカ
ウント値をセットし、それをデクリメントし、値が零と
なったタイミングで、所定の動作を起動させるように構
成される。図3(c)にディレイタイマを構成するカウ
ンタのカウント値の変化の様子が示されている。本装置
では、参照信号の零点からTd経過したタイミングで、
CPU34がA/D変換部32に対しチャネル選択信号
及びA/D起動信号を出力し、A/D変換部32はチャ
ネル選択信号に基づいてスイッチ回路42を制御し、1
つのレゾルバ信号(例えばS1又はS2)がA/D変換
回路40に供給され、A/D起動信号により当該レゾル
バ信号に対するサンプリング処理(所要時間TAD)が開
始される。それが終了するとA/D変換部32は変換結
果であるデジタル値をCPU34へ出力する。CPU3
4はその変換結果を得ると、チャネル選択信号を出力し
てスイッチ回路42を切り替えさせ、それに応じて引き
続き同一のレゾルバからのもう1つのレゾルバ信号(例
えばC1又はC2)に対するサンプリング処理(所要時
間TAD)が開始される(図3(c)参照)。
【0035】図3(d)〜(g)は、2つのレゾルバ1
2,14からの合計4つのレゾルバ信号S1,C1,S
2,C2の波形とその電圧のサンプリングのタイミング
とを示す図である。遅延時間Tdは以下の条件に基づい
て決定される。なお、以下、レゾルバ信号S1,C1に
対する電圧のサンプリングタイミングをそれぞれtS1
C1、レゾルバ信号S2,C2に対する電圧のサンプリ
ングタイミングをそれぞれtS2,tC2とする。
【0036】(1)tS1,tC1が零点信号の立ち上がり
からTREF/4後に位置するピークP+1の前後に振り分
けられること、同様にtS2,tC2が零点信号の立ち下が
りからTREF/4後に位置するピークP-1の前後に振り
分けられること、(2)tS1,tC1とピークP+1の位置
との時間的距離が互いにできるだけ等しくなること、同
様にtS2,tC2とピークP-1の位置との時間的距離が互
いにできるだけ等しくなること。
【0037】A/D変換回路40はサンプリング処理期
間TAD内においては、その初期の比較的短い期間におい
て例えば信号をコンデンサに受けることにより、当該初
期期間に含まれる信号の電圧平均値が取得され、TAD
比較的長い残り期間でその電圧平均値をA/D変換する
処理が行われる。例えば、サンプリングが行われる時刻
S1,tC1,tS2,tC2を大まかにそれぞれ各サンプリ
ング処理期間の開始と同時とみなせば、本装置では、レ
ゾルバ信号S1,S2(同図(d),(f))に対する
サンプリング処理期間がピーク位置よりTAD/2だけ先
行するタイミングで開始され、レゾルバ信号C1,C2
(同図(e),(g))に対するサンプリング処理期間
がピーク位置よりTAD/2だけ遅れたタイミングで開始
されるように、Td=(TREF/4)−(TAD/2)と定
められる。これにより、零点信号の立ち上がりのタイミ
ングを時刻tの原点に設定すると、 tS1=(TREF/4)−(TAD/2) tC1=(TREF/4)+(TAD/2) tS2=(3TREF/4)−(TAD/2) tC2=(3TREF/4)+(TAD/2) となる。
【0038】本装置では、例えばtS1,tC1はピークP
+1の位置t=(TREF/4)の前後(±TAD/2)とな
り、サンプリングタイミングがピーク位置からずれるこ
とによる変調信号sinθ、cosθそれぞれの誤差は均等化
される。具体的には、sinθ,cosθの上記誤差をそれぞ
れ記号δS,δCで表すと、 δS= sinθ{sin(π/2−ωTAD/2)−1} ≒ −sinθ・(ωTAD/2)2/2 δC= sinθ{sin(π/2+ωTAD/2)−1} ≒ −sinθ・(ωTAD/2)2/2 となり、δS=δCである。
【0039】もし、例えばレゾルバ信号のサンプリング
タイミングについて上に述べた本装置のような配慮を行
わない場合には誤差の均等化が図られず、θの誤差が大
きくなる。本装置の効果が得られない場合の例として、
S1をピーク位置t=(TRE F/4)にてサンプリング
し、そのS1についてのA/D変換処理が終了したt=
(TREF/4)+TADにてC1をサンプリングすること
とした場合を説明する。
【0040】この場合のsinθ,cosθの誤差δ'S,δ'C
は、 δ'S= 0 δ'C= sinθ{sin(π/2+ωTAD)−1} ≒ −sinθ・(ωTAD2/2=4δC となる。つまり、誤差はsinθに関してはδSだけ減少す
るが、cosθに関してはその3倍分増加する。それに応
じて、(sin2θ+cos2θ)や(|sinθ|+|cosθ|)
といった異常判定に用いられる評価式の値の誤差も大き
くなり、異常判定精度が劣化する。
【0041】また、異常判定処理においては、変調信号
sinθ,cosθからθを求め、その値と、R/Dコンバー
タで求めたθの値とを比較して、それらが所定精度で一
致しない場合には、例えばR/Dコンバータの異常可能
性を指摘するといった処理も可能である。この場合、θ
は例えばsinθ,cosθの値からtanθを算出し、そのtan
θの値に対応するθを求めることにより決定される。こ
のようにθを求める場合において、ピークの前後等距離
にてサンプリングを行わない場合には、まず、sinθの
誤差とcosθの誤差とがバランスしないことによりtanθ
の誤差が大きくなり、θの誤差も大きくなる。また、si
nθ,cosθの誤差がピーク位置近傍においては、ピーク
位置からの距離の二乗に比例して増大するということ
も、サンプリングタイミングにおいて本装置のような配
慮が行われない場合に、θの誤差が顕著となる原因とな
る。
【0042】ちなみに、例えば、参照信号の周波数を7
kHz程度であり、その場合TREFは約144μSとな
る。一方、TADは、現状の高速のA/D変換回路40で
あっても数μS、例えば2〜3μSを要し、これは、上
記誤差の評価において無視し難い大きさである。
【0043】一方、本装置は、サンプリングを上記
(1)(2)の条件の下に行うことにより、sinθ,cos
θの誤差のバランス及び抑制が図られ、異常判定に用い
る評価式やθの誤差を抑制することができ、異常判定を
精度よく行うことができる。
【0044】図4は、信号電圧のサンプリングタイミン
グとサンプリング処理期間との一層詳細な関係の一例を
示した模式図である。図には、S1に対するサンプリン
グ処理期間TS1(=TAD)とそれに続くC1に対するサ
ンプリング処理期間TC1(=TAD)とが示されている。
A/D変換回路40によるサンプリング処理期間T
ADは、信号に応じてコンデンサが充電されるサンプリン
グ期間TSMPと、充電されたコンデンサの電圧をデジタ
ル値に変換する期間TCNVとに分けることができる。例
えば、TSMP=TAD/3の場合、サンプリング期間TSMP
経過後にコンデンサに保持される電圧値は当該期間T
SMPにおける平均電圧であり、これはおよそ当該期間T
SMPの中点における電圧である。よってS1,C1に対
する実質的なサンプリング時刻tS1,tC1は、TS1の先
頭を基準として、それぞれtS1=TAD/6,tC1=7T
AD/6となる。CPU34は、参照信号の零点に基づき
ピーク位置を定め、そのピークP+1の位置が時刻tS1
C1の中点となるように(すなわち、tS1がP+1から前
にTAD/2の距離に位置するように)、零点信号の立ち
上がりタイミングからサンプリング処理期間TS1の先頭
までの遅延時間Tdを設定する。ここで示す例では、T
S1の先頭はtS1よりさらに前にTAD/6の距離に位置す
るので、 Td=(TREF/4)−(TAD/2)−(TAD/6) =(TREF/4)−(2TAD/3) となる。
【0045】このようにして、CPU34がコンパレー
タ30からの零点信号の立ち上がりを検出すると、ディ
レイタイマを構成するカウンタにP+1までの時間に応じ
た遅延量Tdが設定され、デクリメントの結果、カウン
ト値が0となった時点でレゾルバ12の2つのレゾルバ
信号S1,C1に対する検波処理が行われる。そして、
CPU34は、コンパレータ30からの零点信号の立ち
下がりを検出すると、ディレイタイマを構成するカウン
タにP-1までの時間に応じた遅延量として、P+1までの
時間に応じた遅延量と同じTdが再び設定され、そのデ
クリメントの結果、カウント値が0となった時点でレゾ
ルバ14の2つのレゾルバ信号S2,C2に対する検波
処理が行われる。このように、CPU34が零点信号の
立ち上がり、立ち下がりをそれぞれ検出し、それぞれに
応じてレゾルバ12,14に対する検波処理の起動を判
別するように構成すると、ディレイタイマの使い方に係
るCPU34での処理が共通化され構成が簡単となる。
【0046】もちろん、このようなメリットを除けば、
零点信号の立ち上がりにおいて、ディレイタイマを構成
するカウンタにP-1までの時間に応じた遅延量(上述の
例におけるTdにTREF/2を加算した量)を設定し、レ
ゾルバ12に対する検波処理の起動とレゾルバ14に対
する検波処理の起動とを、連続した1回のカウントで制
御するように構成することもできる。この場合、例え
ば、P+1の時刻に応じたデータ値(TREF/2に相当す
るカウント値)を設定したコンペアレジスタが用いられ
る。そしてカウンタがデクリメントを開始し、カウント
値がTdに相当する値だけ減少し当該コンペアレジスタ
の値に到達した時点でレゾルバ12に対する検波処理を
起動し、さらにカウンタがデクリメントを継続しカウン
ト値が0となった時点でレゾルバ14に対する検波処理
を起動するように、CPU34の処理が構成される。こ
のような構成は処理構成が上述の例よりもやや複雑とな
るが、参照信号の零点の間隔に基づいてピーク位置を定
め変調信号を検波するという本発明の実施形態の一つで
あり、よって上述の例同様、参照信号の振幅が変動して
も変調信号を精度よく検出し、異常検出を高精度に実行
することができる。
【0047】さらに、本装置は、参照信号を発生する発
振器の発振周波数が変動しても高精度、高信頼度に変調
信号を検出し異常検出を良好に行うことが可能であると
いう特徴を有している。発振器10に、構成が簡単なC
R回路を用いる場合には発振周波数が変動しやすいた
め、本装置のこの特徴は非常に有効である。これを実現
するためにCPU34は、参照信号の零点の間隔を常時
又は定期的に計測して、発振器10の周波数変動を監視
している。そして、その計測結果の零点間隔が、発振器
10に許される周波数較差に応じた範囲内であるとき
は、当該零点間隔に基づいて、例えば上述のレゾルバ信
号の検波処理に用いる参照信号周期TREFを更新する。
これにより高精度のθ計測が可能となる。一方、計測さ
れた零点間隔が、較差以上に変動した場合は、CPU3
4は発振器10の異常を判定し、例えば警告する。さら
にシステム、制御を停止させるといった処置をとる。こ
れにより信頼度の高い異常検出処理が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である回転機の回転角検出
装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】 異常検出回路における検波処理の原理を説明
する説明図である。
【図3】 1チャンネルのA/D変換回路を用いて4つ
のレゾルバ信号を時分割処理する異常検出回路における
検波処理を説明する説明図である。
【図4】 信号電圧のサンプリングタイミングとサンプ
リング処理期間との詳細な関係の一例を示した模式図で
ある。
【符号の説明】
10 発振器、12,14 レゾルバ、16 1次コイ
ル、18,20 2次コイル、22 異常検出回路、2
4 R/Dコンバータ、30 コンパレータ、32 A
/D変換部、34 CPU、40 A/D変換回路、4
2 スイッチ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62 G01B 7/00 - 7/34

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機の回転角に応じて参照信号が振幅
    変調された信号を出力するレゾルバを含む回転角検出装
    置の異常を検出する装置であって、前記出力信号を前記
    参照信号のピーク位置に応じたタイミングでサンプリン
    グして、前記振幅変調の変調信号を検波し、当該変調信
    号に基づいて前記異常を検出する異常検出装置におい
    て、 前記参照信号の零点を検出する零点検出手段と、 前記零点の間隔に基づいて前記ピーク位置を定め、前記
    サンプリングのタイミングを決定するタイミング決定手
    段と、 を有することを特徴とする異常検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の異常検出装置において、 前記タイミング決定手段は、前記零点の間隔を定期的に
    計測、更新すること、 を特徴とする異常検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の異常検出装置において、 前記タイミング決定手段は、前記レゾルバから同時出力
    される2種類の前記出力信号それぞれに対する前記サン
    プリングのタイミングを、前記ピーク位置を中心として
    前後対称の位置である一対のタイミングに応じて定める
    こと、 を特徴とする異常検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の異常検出装置において、 前記タイミング決定手段は、前記参照信号の1周期中の
    正逆2つのピークにそれぞれ別個のレゾルバを対応させ
    て、2つの前記レゾルバそれぞれに対する前記サンプリ
    ングのタイミングを定めること、 を特徴とする異常検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の異常検出装置において、 前記零点検出手段は、前記参照信号の1周期中の第1の
    零点にて立ち上がり、前記第1の零点と位相が180°
    ずれた第2の零点にて立ち下がる矩形波を発生し、 前記タイミング決定手段は、 前記矩形波の立ち上がりと立ち下がりを判別し、その判
    別結果に基づいて前記サンプリング対象となる前記レゾ
    ルバを選択すること、 を特徴とする異常検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の異常検出装置において、 前記零点の間隔を監視し、当該間隔の変動に基づいて参
    照信号発生回路の異常を判定する異常判定手段を有する
    ことを特徴とする異常検出装置。
JP20563898A 1998-07-21 1998-07-21 回転角検出装置の異常を検出する異常検出装置 Expired - Lifetime JP3402207B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20563898A JP3402207B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-21 回転角検出装置の異常を検出する異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20563898A JP3402207B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-21 回転角検出装置の異常を検出する異常検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000039337A JP2000039337A (ja) 2000-02-08
JP3402207B2 true JP3402207B2 (ja) 2003-05-06

Family

ID=16510216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20563898A Expired - Lifetime JP3402207B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-21 回転角検出装置の異常を検出する異常検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3402207B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014156291A1 (ja) 2013-03-29 2014-10-02 日立オートモティブシステムズ株式会社 診断装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4645363B2 (ja) * 2005-08-25 2011-03-09 パナソニック株式会社 レゾルバ断線検出回路
JP4676348B2 (ja) * 2006-02-06 2011-04-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転角検出装置とその異常検出装置及び電動パワーステアリング装置
JP4923730B2 (ja) * 2006-05-24 2012-04-25 トヨタ自動車株式会社 レゾルバ角度検出における補償方法及びこれを用いた角度検出装置
JP4957192B2 (ja) * 2006-11-06 2012-06-20 株式会社デンソー 回転角検出装置及び回転角検出方法
JP5183666B2 (ja) 2010-04-14 2013-04-17 三菱電機株式会社 ブラシレスモータの回転位置検出装置
JP5895442B2 (ja) * 2010-12-01 2016-03-30 株式会社デンソー 角度検出装置の異常判断装置
JP5865059B2 (ja) * 2011-12-19 2016-02-17 横河電機株式会社 波形測定器
JP7272888B2 (ja) * 2019-07-19 2023-05-12 ファナック株式会社 回転体の回転情報を検出する回転検出器及びモータ駆動装置
CN114578125A (zh) * 2022-03-08 2022-06-03 广汽埃安新能源汽车有限公司 旋变过零点检测系统、方法及车辆

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014156291A1 (ja) 2013-03-29 2014-10-02 日立オートモティブシステムズ株式会社 診断装置
JP2014194384A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Hitachi Automotive Systems Ltd 診断装置
US9791299B2 (en) 2013-03-29 2017-10-17 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Diagnostic device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000039337A (ja) 2000-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4445114B2 (ja) ジッタ測定装置及びその方法
EP0978947B1 (en) Resolver signal processing system
JP3402207B2 (ja) 回転角検出装置の異常を検出する異常検出装置
EP1968197B1 (en) Tracking loop type digital angle converter and angle/digital converting apparatus
EP1292008A1 (en) Phase angle diagnotics for sinusoidal controlled electric machine
US7859254B2 (en) Clock generation circuit, analog-digital angle converter using the same, and angle detection apparatus
US5347277A (en) Dual phase resolver to digital converter
KR100936290B1 (ko) 회전체의 회전각을 검출하기 위한 장치 및 방법
JP3460587B2 (ja) 回転角検出装置の異常を検出する異常検出装置
JPH08122097A (ja) 変位量検出装置
JP2007315856A (ja) レゾルバ角度検出における補償方法及びこれを用いた角度検出装置
US4409543A (en) Impedance meter
US9927234B2 (en) Position-measuring device and method for operating the same
US5257864A (en) Temperature detector
EP0238746A2 (en) Gas pressure transducer
US11435206B2 (en) Phase compensation for an inductive position sensor
US8924179B2 (en) Assembly and method for determining an angular position
US11566919B2 (en) Resolver excitation using threshold band of voltages
US5859530A (en) Process for determining the phase sequence in a three-phase network (rotary current network)
KR20020048996A (ko) 자기장 센서에서의 절대각 측정 범위를 확장하는 방법
JP2000039335A (ja) 回転機の回転角計測装置
US11909282B2 (en) Device, arrangement and method for determining an angle between a rotor and a stator
US20230231502A1 (en) Position sensor system and method for detecting an error of a position sensor system
JPH08101235A (ja) 測定信号の交流電圧、交流電流および位相角を測定するデジタル系の方法と測定装置
JP2002243500A (ja) 計測装置の異常検出装置及び異常検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080229

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 10