JP3401616B2 - 曲線ローラ案内装置、傾斜吸収式曲線ローラ案内装置およびテーブル案内装置 - Google Patents

曲線ローラ案内装置、傾斜吸収式曲線ローラ案内装置およびテーブル案内装置

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JP3401616B2 JP04358899A JP4358899A JP3401616B2 JP 3401616 B2 JP3401616 B2 JP 3401616B2 JP 04358899 A JP04358899 A JP 04358899A JP 4358899 A JP4358899 A JP 4358899A JP 3401616 B2 JP3401616 B2 JP 3401616B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は建築物の免震装置
等に用いられる曲線ローラ案内装置、傾斜吸収式曲線ロ
ーラ案内装置およびテーブル案内装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】免震装置の建物支持機構として、従来か
ら転動体の転がりを利用した転がり案内装置が利用され
ている。すなわち、転がり案内装置を介して基礎に対し
建築物を移動可能に支持し、基礎の振動が建築物に直接
伝わりにくくするものである。転がり案内装置の構成と
しては、直線状の軌道レールを用いたものと、建築物が
下向きに湾曲する曲線運動の軌跡を取るように軌道レー
ルを上下方向に湾曲させた曲線状の軌道レールを用いた
ものがある。直線状の軌道レールを用いたものは軌道レ
ールに沿って直線的に移動する建築物の運動エネルギを
ダンパによって吸収するもので、曲線状の軌道レールを
用いたものは、曲線運動をさせることにより建築物の運
動エネルギを位置エネルギに変換して吸収するものであ
る。
【0003】この発明は曲線運動を案内する曲線ローラ
案内装置に関するものである。従来の曲線ローラ案内装
置は、基礎に固定される下向きに突出するように湾曲す
る第1軌道レールと、この第1軌道レールの上方に第1
軌道レールと直交するように設けられ建築物に固定され
る第2軌道レールと、この第1軌道レールの上面に転動
体を介して移動自在に組み付けられる第1移動ブロック
と、第2軌道レールの下面に転動体を介して移動自在に
組み付けられる第2移動ブロックと、第1移動ブロック
と第2移動ブロックを連結し相対的な傾斜を吸収する傾
斜吸収機構と、を備えた構成となっている。
【0004】このように第1軌道レールと第2軌道レー
ルをクロス配置とすることにより、一方向だけでなく全
方位の振動に対応している。このような曲線ローラ案内
装置の場合、傾斜吸収機構が不可欠となる。すなわち、
免震装置の場合、図11に示すように、建築物500は
複数の曲線ローラ案内装置501を介して基礎502に
支持されており、建築物500は水平の姿勢のままで上
下に曲線運動を行うようになっている。ここで第1移動
ブロック503が第1軌道レール504の最下点から長
手方向に移動した場合を考えると、第1移動ブロック5
03上面の長手方向の傾斜角度が変化するのに対して、
建築物500に固定される第2軌道レール505は水平
状態のままで曲線運動するので第2移動ブロック506
の下面も水平状態のままである。そのままでは第2移動
ブロック506と第2軌道レール505間に過大な応力
が作用して損傷するか、第1移動ブロック503が動か
ない。そこで、従来から傾斜吸収機構507によって、
第1,第2移動ブロック503,506間の傾斜を吸収
するようになっていた。傾斜吸収機構507としては、
従来から弾性体を介在させてその弾性変形よって傾斜を
吸収したり、自在継ぎ手が用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来技術の場合には、傾斜吸収機構として弾性体を用い
た場合には、支持できる最大荷重が弾性体に依存してし
まうので、転動体を用いた案内機構の高い荷重支持能力
を生かせない。また、傾斜吸収機構として自在継ぎ手を
用いた場合にも、支持できる最大荷重が自在継ぎ手に依
存してしまうので、やはり転動体を用いた案内機構の高
い荷重支持能力を生かせないし、さらに、構造が複雑に
なるという問題があった。
【0006】また、重荷重を支持するためには、ボール
よりもローラの方が形状的に圧縮荷重に対する歪みが小
さく耐圧性も高いのでローラを使用することが望まし
い。このようなローラ案内装置としては、たとえば図1
2に示すように軌道レール510の肩部511の上面及
び下面にローラ512,512を配置した構成が考えら
れる。しかし、ローラの場合にはボールと異なり自動調
芯性が無いために、軌道レール510と移動ブロック5
13の平行度が悪いとローラ512の左右両端に過大応
力が発生し、ローラや軌道面が損傷するおそれがある。
損傷しないまでも摩耗しやすく耐久性が悪くなる。この
軌道レール510と移動ブロック513の平行度は、軌
道レール510と移動ブロック513が取り付けられる
相手取り付け面514,515の精度によるところが大
きい。ところが、建築物の場合には、相手取り付け面と
なる基礎や建築物の取り付け面に工作機械等のような高
精度を要求することは不可能である。
【0007】本発明は上記した従来技術の問題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、重
荷重用に好適なローラを使用し、しかも自動調芯性を備
えた曲線ローラ案内装置を提供することにある。また、
このような自動調芯性を備えた曲線ローラ案内装置を利
用して、傾斜吸収機構を設けることなく、曲線ローラ案
内装置特有の傾斜吸収を行い得る傾斜吸収式曲線ローラ
案内装置を提供することにある。さらに、このような自
動調心性を備えた曲線ローラ案内装置利用したテーブル
案内装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本請求項1に係る発明にあっては、長手方向に沿っ
て下側に突出するように湾曲するレール本体部と、該レ
ール本体部下面の長手方向と直交する幅方向中央部を支
持するベース部と、を備え、前記レール本体部の幅方向
断面形状を下側に突出するように湾曲する円弧形状とし
上面の円弧と前記ベース部を隔てた左右半部下面の円弧
とを同心円状に構成した軌道レールと、前記レール本体
部の上面と対向するブロック本体部と、該ブロック本体
部の幅方向両端部から前記レール本体部の左右両端部と
の間に所定の空間を隔てて下方に突出する左右一対の脚
部と、該脚部の下端部から軌道レールの幅方向中心側に
向かって突出して前記レール本体部の左右半部下面と対
向する支持片部と、を備え、前記ブロック本体の前記レ
ール本体部の上面との対向面および前記支持片部の前記
レール本体部の左右半部下面との対向面にはそれぞれ長
手方向に延びるローラ軌道溝が設けられた移動ブロック
と、前記ブロック本体部のローラ軌道溝とレール本体部
上面との間に転動自在に介装される多数の樽形ローラに
よって構成される複数列の樽形ローラ列と、前記ブロッ
ク本体部の左右支持片部のローラ軌道溝とレール本体部
の左右半部下面との間に転動自在に介装される多数の鼓
形ローラによって構成される鼓形ローラ列と、を備え、
前記移動ブロックの軌道レールの長手方向に沿う曲線運
動は前記樽形ローラ列と鼓形ローラ列の転動によって案
内し、レール本体部の上面および下面に対する前記樽形
ローラ列と鼓形ローラ列のレール本体部の幅方向のすべ
りによって前記移動ブロックをレール本体部の幅方向に
円弧状に変位可能としたことを特徴とする。この曲線ロ
ーラ案内装置は、上方からの荷重はレール本体部上面に
接触する樽形ローラ列で支持し、下からの浮き上がり荷
重はレール本体部下面に接触する鼓形ローラ列で支持
し、上下両方向からの荷重を支持することできる。特
に、レール本体部上面の樽形ローラ列を複数列設けてい
るので、上方から大荷重を支持することができる。ま
た、一般的にローラは調芯性が無いが、本発明ではレー
ル本体部の幅方向断面形状を円弧形状としたので、樽形
ローラおよび鼓形ローラがレール本体部の上面および下
面の幅方向円弧に沿ってすべり移動ブロックは円弧移動
する。したがって、高剛性でかつ調芯性を兼ね備えた曲
線ローラ案内装置を実現できる。
【0009】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の曲線ローラ案内装置2組を上下逆向きにして各軌
道レールを直交配置とし、2つのブロック本体部を背面
合わせとして一体化し1つの移動ブロックとしたもので
ある。ここで一体化とは、別体の2つのブロック本体部
をボルト等で一体的に結合する場合と、継ぎ目の無い一
つの材料によって一体成形されている場合の両方を含
む。つまり、長手方向に沿って下側に突出するように湾
曲する第1レール本体部と、該第1レール本体部下面の
長手方向と直交する幅方向中央部を支持する第1ベース
部と、を備え、前記第1レール本体部の幅方向断面形状
を下側に突出するように湾曲する円弧形状とし上面の円
弧と前記第1ベース部を隔てた左右半部下面の円弧とを
同心円状に構成した第1軌道レールと、前記第1軌道レ
ールの上方に第1軌道レールに対して直交方向に配置さ
れ、長手方向に沿って上側に突出するように湾曲する第
2レール本体部と、該第2レール本体部上面の長手方向
と直交する幅方向中央部を支持する第2ベース部と、を
備え、前記第2レール本体部の幅方向断面形状を上側に
突出するように湾曲する円弧形状とし下面の円弧と前記
第2ベース部を隔てた左右半部上面の円弧とを同心円状
に構成した第2軌道レールと、前記第1レール本体部の
上面と対向する第1ブロック本体部と、該第1ブロック
本体部の下面幅方向両端部から前記第1レール本体部の
左右両端部との間に所定の空間を隔てて下方に突出する
左右一対の第1脚部と、該第1脚部の下端部から第1軌
道レールの幅方向中心側に向かって突出して前記第1レ
ール本体部の左右半部下面と対向する第1支持片部と、
前記第1ブロック本体部と一体で第2レール本体部の下
面と対向する第2ブロック本体部と、該第2ブロック本
体部の上面幅方向両端部から前記第2レール本体部の左
右両端部との間に所定の空間を隔てて上方に突出する左
右一対の第2脚部と、該第2脚部の上端部から第2軌道
レールの幅方向中心側に向かって突出して前記第2レー
ル本体部の左右半部上面と対向する第2支持片部と、を
備え、前記第1ブロック本体部の前記第1レール本体部
上面との対向面および前記第1支持片部の前記第1レー
ル本体部の左右半部下面との対向面にはそれぞれ第1レ
ール本体部の長手方向に延びるローラ軌道溝が設けら
れ、前記第2ブロック本体部の前記第2レール本体部下
面との対向面および前記第2支持片部の前記第2レール
本体部の左右半部上面との対向面にはそれぞれ長手方向
に延びるローラ軌道溝が設けられた移動ブロックと、前
記第1ブロック本体部下面および第2ブロック本体部上
面の各ローラ軌道溝と第1レール本体部上面および第2
レール本体部下面との間に転動自在に介装される多数の
樽形ローラによって構成される複数列の第1および第2
樽形ローラ列と、前記第1ブロック本体部の左右第1支
持片部のローラ軌道溝および第2ブロック本体部の左右
第2支持片部のローラ軌道溝と第1レール本体部の左右
半部下面および第2レール本体部の左右半部上面との間
に転動自在に介装される多数の鼓形ローラによって構成
される第1および第2鼓形ローラ列と、を備えてなるこ
とを特徴とする。本発明にあっては、移動ブロックの第
1軌道レールの長手方向に沿う曲線運動は前記第1樽形
ローラ列と第1鼓形ローラ列の転動によって案内し、該
曲線運動による第2ブロック本体部の第2軌道レールに
対する傾きは第2レール本体部下面および上面の幅方向
円弧に沿う第2樽形ローラ列と第2鼓形ローラ列のすべ
りによって吸収される。また、移動ブロックの第2軌道
レールの長手方向に沿う曲線運動は前記第2樽形ローラ
列と第2鼓形ローラ列の転動によって案内し、該曲線運
動による第1ブロック本体部の第1軌道レールに対する
傾きは第1レール本体部下面および上面の幅方向円弧に
沿う第1樽形ローラ列と第2樽形ローラ列のすべりによ
って吸収される。このように第1,第2樽形ローラ列お
よび第1,第2鼓形ローラ列は、転がり案内だけではな
く、傾斜吸収機構としても機能するので、従来のように
弾性体や自在継ぎ手等の傾斜吸収機構が不要となり、構
造が簡素化できると共にローラの荷重支持特性を生かし
て支持し得る最大荷重を可及的に大きくすることができ
る。また、免震装置の建物支持機構として利用する場
合、建築物が地震の振動エネルギにより曲線状の第1,
第2レール本体部に沿って水平方向に移動するが、曲線
案内によって、この運動エネルギが位置エネルギに変換
されて停止し、重力によって最初の位置に戻ろうとす
る。このように何回か振り子運動を繰り返したのち、第
1,第2軌道レールの最下位点にて停止する。この振り
子運動の際に各ローラの摩擦抵抗によって振動が減衰し
ていくが、本発明の場合、転がり摩擦だけでなくすべり
摩擦が作用するので、振動減衰効果が高まるという効果
もある。また、本発明の傾斜吸収機能は曲線運動に起因
する傾斜を吸収するだけでなく、基礎床と建築物の取り
付け面の平行度の狂いにも対応する。すなわち、工作機
械等の精密機械と異なり全く異なり、建築物と基礎床の
精度は期待できない。このように取り付け面が傾きに対
しても、第1,第2樽形ローラ列および第1,第2鼓形
ローラ列は自在継ぎ手のように傾斜吸収機構として機能
し、取り付け面の精度に関わらず円滑に移動する。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項2の第1軌
道レールと第2軌道レールの少なくとも一方をそれぞれ
複数本ずつ平行に配置し、移動ブロックを各第1,第2
軌道レールの交差部にそれぞれ設けたことを特徴とす
る。つまり、長手方向に沿って下側に突出するように湾
曲する第1レール本体部と、該第1レール本体部下面の
長手方向と直交する幅方向中央部を支持する第1ベース
部と、を備え、前記第1レール本体部の幅方向断面形状
を下側に突出するように湾曲する円弧形状とし上面の円
弧と前記第1ベース部を隔てた左右半部下面の円弧とを
同心円状に構成した第1軌道レールと、該第1軌道レー
ルの上方に第1軌道1レールに対して直交方向に配置さ
れ、長手方向に沿って上側に突出するように湾曲する第
2レール本体部と、該第2レール本体部上面の長手方向
と直交する幅方向中央部を支持する第2ベース部と、を
備え、前記第2レール本体部の幅方向断面形状を上側に
突出するように湾曲する円弧形状とし下面の円弧と前記
第2ベース部を隔てた左右半部上面の円弧とを同心円状
に構成した第2軌道レールと、を備え、前記第1レール
本体部の上面および第2レール本体部の下面と対向する
第1ブロック本体部と、該第1ブロック本体部の下面幅
方向両端部から前記第1レール本体部の左右両端部との
間に所定の空間を隔てて下方に突出する左右一対の第1
脚部と、該第1脚部の下端部から第1軌道レールの幅方
向中心側に向かって突出して前記第1レール本体部の左
右半部下面と対向する第1支持片部と、前記第1ブロッ
ク本体部と一体で第2レール本体部の下面と対向する第
2ブロック本体部と、該第2ブロック本体部の上面幅方
向両端部から前記第2レール本体部の左右両端部との間
に所定の空間を隔てて上方に突出する左右一対の第2脚
部と、該第2脚部の上端部から第2軌道レールの幅方向
中心側に向かって突出して前記第2レール本体部の左右
半部上面と対向する第2支持片部と、を備え、前記第1
ブロック本体部の前記第1レール本体部上面との対向面
および前記第1支持片部の前記第1レール本体部の左右
半部下面との対向面にはそれぞれ第1レール本体部の長
手方向に延びるローラ軌道溝が設けられ、前記第2ブロ
ック本体部の前記第2レール本体部下面との対向面およ
び前記第2支持片部の前記第2レール本体部の左右半部
上面との対向面にはそれぞれ長手方向に延びるローラ軌
道溝が設けられた移動ブロックと、前記第1ブロック本
体部下面および第2ブロック本体部上面の各ローラ軌道
溝と第1レール本体部上面および第2レール本体部下面
との間に転動自在に介装される多数の樽形ローラによっ
て構成される複数列の第1および第2樽形ローラ列と、
前記第1ブロック本体部の左右第1支持片部のローラ軌
道溝および第2ブロック本体部の左右第2支持片部のロ
ーラ軌道溝と第1レール本体部の左右半部下面および第
2レール本体部の左右半部上面との間に転動自在に介装
される多数の鼓形ローラによって構成される第1および
第2鼓形ローラ列と、を備え、前記第1軌道レールと第
2軌道レールの少なくとも一方を複数本ずつ平行に配置
し、前記移動ブロックを前記第1および第2軌道レール
の各交差部にそれぞれ設けたことを特徴とする本発明の
ように井桁状の構造にすれば、安定性が向上する。
【0011】また、請求項4に係る発明は、請求項1に
記載の曲線ローラ案内装置を複数並列に配置し、該複数
の曲線ローラ案内装置を介してテーブルの曲線運動を案
内するテーブル案内装置である。このテーブル案内装置
は、鋳物成形、溶接構造の場合のように、2つの軌道レ
ールの取り付け精度が悪い場合に最適である。たとえ
ば、2つの軌道レールの平行度に狂いがある場合、上下
方向の狂いは、樽形ローラ列および鼓形ローラ列がレー
ル本体部の上面および下面の幅方向円弧に沿ってすべり
各移動ブロックが幅方向に傾いて自動調芯される。ま
た、左右方向の平行度の狂いがある場合、各樽形ローラ
列と鼓形ローラ列の各ローラ軸が幅方向円弧状のレール
本体部の長手方向と直交する断面に対して斜めに傾くこ
とになるが、本発明のローラは樽形および鼓形に構成さ
れているので円筒ローラのようにエッジが鋭角でないの
でエッジロードが緩和される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を図示の実施の形
態に基づいて詳細に説明する。 実施の形態1.図1乃至図4は、この発明の第1の実施
の形態に係る曲線ローラ案内装置を示している。この曲
線ローラ案内装置1は、軌道レール2と、この軌道レー
ル2に沿って移動自在に組み付けられる移動ブロック3
とを備えている。軌道レール2は、長手方向に沿って下
側に突出するように湾曲するレール本体部4と、このレ
ール本体部下面の長手方向と直交する幅方向中央部を支
持するベース部5と、を備え、前記レール本体部4の幅
方向断面形状が下側に突出するように湾曲する円弧形状
とし上面の円弧と前記ベース部5を隔てた左右半部4
1,41下面の円弧とを同心円状に構成されている。ベ
ース部5はレール本体部4の長手方向に沿って全長にわ
たって延びる梁部51と、この梁部51の下端から幅方
向左右に延びる固定フランジ部52と、を備えている。
梁部51の上端部はレール本体部4の長手方向円弧形状
に沿った円弧形状で、レール本体部4の下面に一体的に
結合されている。一方、梁部51の下端部は直線状に延
びていて、固定フランジ部52も直線状に延びている。
【0013】移動ブロック3は、前記レール本体部4の
上面と対向するブロック本体部6と、このブロック本体
部6の幅方向両端部から前記レール本体部4の左右両端
部との間に所定の空間7を隔てて下方に突出する左右一
対の脚部8,8と、この脚部8,8の下端部から軌道レ
ール2の幅方向中心側に向かって突出して前記レール本
体部4の左右半部41,41下面と対向するフック部と
なる支持片部9,9と、を備えている。ブロック本体部
6の前記レール本体部4の上面との対向面および前記支
持片部9の前記レール本体部4の左右半部41,41下
面との対向面にはそれぞれ長手方向に延びるローラ軌道
溝10,11が設けられている。
【0014】ブロック本体部6の下面はレール本体部4
の上面と同心円状の円弧面によって構成され、このブロ
ック本体部6の下面には複数条、図示例では5条のロー
ラ軌道溝10が設けられている。各ローラ軌道溝10は
断面矩形状で、その上底にレール本体部4上面の曲率と
同一の曲率のローラ転動面14が形成されている。ま
た、ブロック本体部6には各ローラ軌道溝10と並んで
直線的に延びるローラ逃げ穴15が貫通形成され、さら
にえブロック本体部4の両端部には上記ローラ軌道溝1
0の両端とローラ逃げ穴15両端とを連通するU字形状
の方向転換路16を備えたエンドプレート17が固定さ
れ、荷重負荷域のローラ軌道溝10から無負荷域のロー
ラ逃げ穴15を結ぶローラ循環路が構成されている。
【0015】また、移動ブロックの支持片部9の上面は
レール本体部4の左右半部41,41の下面と同心円状
の円弧面によって構成され、各支持片部9の上面にはそ
れぞれ1列のローラ軌道溝11が設けられている。各ロ
ーラ軌道溝11は断面矩形状で、その下底にレール本体
部4下面の曲率と同一の曲率の上側に向かって凸のロー
ラ転動面18が形成されている。また、この支持片部9
には各ローラ軌道溝11と並んで直線的に延びるローラ
逃げ穴19が貫通形成され、さらにローラ軌道溝11と
ローラ逃げ穴19を連通するU字形状の方向転換路20
がエンドプレート17に形成され、荷重負荷域のローラ
軌道溝11から無負荷域のローラ逃げ穴19を結ぶロー
ラ循環路が構成されている。
【0016】そして、レール本体部4上面とブロック本
体部6下面の5列のローラ軌道溝10の間には5列の樽
型ローラ列12が、レール本体部4の下面と移動ブロッ
ク3の支持片部9上面のローラ軌道溝11の間にはそれ
ぞれ一列ずつの鼓形ローラ列13が介装されている。こ
の5列の樽型ローラ列12は、真ん中の樽型ローラ列1
2がレール本体部4の中央のベース部5位置に配置さ
れ、左右に対称的に2列ずつ配置される。各樽型ローラ
列12は循環路全域にわたって充填された多数の樽形ロ
ーラ13によって構成され、方向転換路16を介してロ
ーラ軌道溝10とローラ逃げ穴15間を循環する。各樽
形ローラ13はローラの中心軸を通る外周断面形状が中
央部が膨らむ円弧形状で、この円弧の曲率はレール本体
部4の上面とほぼ同一か若干大きい曲率を有する。ま
た、レール本体部4の左右半部41下面と支持片部9の
ローラ軌道溝11との間には、それぞれ一列ずつの鼓形
ローラ列21が介装されている。この鼓形ローラ列21
は循環路全域にわたって充填された多数の鼓形ローラ2
2によって構成され、方向転換路20を介してローラ軌
道溝11とローラ逃げ穴19間を循環する。各鼓形ロー
ラ22はローラの中心軸を通る外周断面形状が中央部が
くびれた円弧形状で、この円弧の曲率はレール本体部4
の下面とほぼ同一か若干小さい曲率を有する。
【0017】さらに、本実施の形態では、これら樽型ロ
ーラ列12と鼓形ローラ列21が可撓性のローラ保持ベ
ルト23によって一連に保持されている。このローラ保
持ベルト23は、各樽形ローラ13または鼓形ローラ2
2が保持される矩形状の収納穴24がスペーサ部25を
介して所定ピッチで設けられた帯状のベルト本体26
と、このベルト本体26の各収納穴24の幅方向端縁に
設けられる端面保持板27と、から構成されている。こ
の端面保持板27は各樽形または鼓形ローラ13,22
のローラ端面に接触して各ローラの軸を移動ブロック3
の移動方向に対して直交する方向に安定して保持するも
ので、その中央には樽形および鼓形ローラ13,22の
端面に設けられた丸穴13a,22aに回転摺動自在に
係合する係合凸部28が設けられている。この端面保持
板は各ローラ軌道溝10,11の内側壁に案内される。
これにより、ローラの軸が移動ブロック3の移動方向に
対して直交方向に対して傾くいわゆるスキューの発生を
防止することができ、ローラの軸方向端部の片当たりに
よるローラ端部の偏荷重の発生を防止でき、ローラおよ
びローラ転走面の損傷や早期摩耗を防止することでき、
が耐久性向上を図ることができる。このように、本実施
の形態では、移動ブロック3の軌道レール2の長手方向
に沿う曲線運動は前記樽形ローラ列12と鼓形ローラ列
21の転動によって案内し、レール本体部4の上面およ
び下面に沿った前記樽形ローラ列12と鼓形ローラ列2
1のすべりによって移動ブロック3をレール本体部4の
幅方向に円弧状に変位可能としている。
【0018】本発明では、転動体を樽形ローラ13およ
び鼓形ローラ22によって構成したので、ボール比べて
に接触面積が大きくなり建築物等の重荷重に対しても十
分な剛性が得られる。特に、レール本体部4上面に接触
する樽形ローラ列12を5列設けたので、可及的に大き
くすることができる。また、一般的にはローラを転動体
として用いた場合には調芯性が無いが、本発明ではレー
ル本体部4を円弧形状としたので、移動ブロック3の相
手取付面と軌道レール2の相手取り付け面の平行度のば
らつきがあっても、樽形ローラ13および鼓形ローラ2
2を円弧に沿ってすべらせることにより、レール本体部
4の円弧に沿って移動ブロック3の円弧移動して傾きを
吸収することができる。したがって、高剛性でかつ調芯
性を兼ね備えた曲線ローラ案内装置を実現できた。
【0019】実施の形態2,図5乃至図7には本発明の
実施の形態2に係る傾斜吸収式曲線ローラ案内装置が示
されている。この実施の形態は、上記実施の形態1に記
載の曲線ローラ案内装置2を上下逆向きにして第1各軌
道レール102、202を直交配置とし、2つのブロッ
ク本体部106、206を背面合わせとして一体化し1
つの移動ブロック3Aを構成したものである。すなわ
ち、この傾斜吸収式曲線ローラ案内装置100は、下側
の第1曲線運動案内部100Aと、この下側の第1曲線
運動案内部100Aと直交方向の案内をする上側の第2
曲線運動案内部100Bと、から構成されている。下側
の第1曲線運動案内部100Aは上記実施の形態1と全
く同一の構成であり、また、上側の第2曲線運動案内部
100Bが下側の第1曲線運動案内部100Aと異なる
点は、上下逆配置となっている点と、第1,第2軌道レ
ールの方向が直交配置となっている点が異なるだけで、
基本的な構成は全く同一である。
【0020】傾斜吸収式曲線ローラ案内装置100は、
長手方向に沿って下側に突出するように湾曲する第1レ
ール本体部104と、この第1レール本体部104下面
の長手方向と直交する幅方向中央部を支持する第1ベー
ス部105と、を備え、前記第1レール本体部104の
幅方向断面形状を下側に突出するように湾曲する円弧形
状とし上面の円弧と前記第1ベース部105を隔てた左
右半部141下面の円弧とを同心円状に構成した第1軌
道レール102を備えている。第1ベース部105は第
1レール本体部104の長手方向に沿って全長にわたっ
て延びる梁部151と、この梁部151の下端から幅方
向左右に延びる固定フランジ部152と、を備えてい
る。梁部151の上端部は第1レール本体部104の長
手方向円弧形状に沿った円弧形状で、第1レール本体部
104の下面に一体的に結合されている。一方、梁部1
51の下端部は直線状に延びていて、固定フランジ部1
52も直線状に延びている。
【0021】また、この第1軌道レール102の上方に
第1軌道1レール102に対して直交方向に配置され、
長手方向に沿って上側に突出するように湾曲する第2レ
ール本体部204と、この第2レール本体部204上面
の長手方向と直交する幅方向中央部を支持する第2ベー
ス部205と、を備え、前記第2レール本体部204の
幅方向断面形状を上側に突出するように湾曲する円弧形
状とし下面の円弧と前記第2ベース部205を隔てた左
右半部241上面の円弧とを同心円状に構成した第2軌
道レール202が設けられている。第2ベース部205
は第2レール本体部204の長手方向に沿って全長にわ
たって延びる梁部251と、この梁部251の上端から
幅方向左右に延びる固定フランジ部252と、を備えて
いる。梁部251の下端部は第2レール本体部204の
長手方向円弧形状に沿った円弧形状で、第2レール本体
部204の下面に一体的に結合されている。一方、梁部
251の下端部は直線状に延びていて、固定フランジ部
252も直線状に延びている。
【0022】これら第1軌道レール102と第2軌道レ
ール202の間には移動ブロック3Aが介装されてい
る。この移動ブロック3Aは、前記第1レール本体部1
04の上面と対向する第1ブロック本体部106と、第
2レール本体部204の下面と対向する第1ブロック本
体部106と一体構成の第2ブロック本体部206とを
備えている。第1ブロック本体部106の下面幅方向両
端部には、前記第1レール本体部104の左右両端部と
の間に所定の空間107を隔てて下方に突出する左右一
対の第1脚部108が設けられ、この第1脚部108の
下端部には第1軌道レール102の幅方向中心側に向か
って突出して前記第1レール本体部104の左右半部1
41下面と対向する第1支持片部109が設けられてい
る。
【0023】一方、第2ブロック本体部206の上面幅
方向両端部には前記第2レール本体部206の左右両端
部との間に所定の空間207を隔てて上方に突出する左
右一対の第2脚部208が設けられ、さらに第2脚部2
06の上端部には第2軌道レール202の幅方向中心側
に向かって突出して前記第2レール本体部204の左右
半部241上面と対向する第2支持片部209が設けら
れている。そして、前記第1ブロック本体部106の前
記第1レール本体部104上面との対向面および前記第
1支持片部109の第1レール本体部104の左右半部
141下面との対向面にはそれぞれ第1レール本体部1
04の長手方向に延びるローラ軌道溝110、111が
設けられ、前記第2ブロック本体部206の第2レール
本体部204下面との対向面および前記第2支持片部2
09の前記第2レール本体部204の左右半部241上
面との対向面にはそれぞれ長手方向に延びるローラ軌道
溝210、211が設けられている。
【0024】すなわち、第1レール本体部104上面と
対向する第1ブロック本体部106の下面はレール本体
部104の上面と同心円状の円弧面によって構成され、
このブロック本体部106の下面には複数条、図示例で
は5条のローラ軌道溝110が設けられている。また、
第2レール本体部204下面と対向する第2ブロック本
体部206の上面は第2レール本体部204の下面と同
心円状の円弧面によって構成され、この第2ブロック本
体部206の上面に複数条、図示例では5条のローラ軌
道溝210が設けられている。各ローラ軌道溝110,
210は断面矩形状で、その溝底に第1または第2第レ
ール本体部104上面または下面の曲率と同一の曲率の
凹状のローラ転動面114,214が形成されている。
また、第1,第2ブロック本体部106,206には各
ローラ軌道溝110,210と並んで直線的に延びるロ
ーラ逃げ穴115,215が貫通形成され、さらに第
1,第2ブロック本体部104,204の両端部には上
記ローラ軌道溝110,210の両端とローラ逃げ穴1
15,215両端とを連通するU字形状の方向転換路1
16,216を備えた第1,第2エンドプレート11
7,217が固定され、荷重負荷域のローラ軌道溝11
0,210から無負荷域のローラ逃げ穴115,215
を結ぶローラ循環路が構成されている。
【0025】また、第1レール本体部104の下面と対
向する第1支持片部109の上面はレール本体部104
の左右半部141,141の下面と同心円状の円弧面に
よって構成され、各第1支持片部109の上面にはそれ
ぞれ1列のローラ軌道溝111が設けられている。一
方、第2レール本体部204の上面と対向する第2支持
片部209の下面は第2レール本体部204の左右半部
241,241の上面と同心円状の円弧面によって構成
され、各第2支持片部209の下面にはそれぞれ1列の
ローラ軌道溝211が設けられている。各ローラ軌道溝
111,211は断面矩形状で、その溝底には第1レー
ル本体部104下面または第2レール本体部204の上
面の曲率と同一の曲率の凸状のローラ転動面118,2
18が形成されている。また、この第1,第2支持片部
109,209には各ローラ軌道溝111,211と並
んで直線的に延びるローラ逃げ穴119,219が貫通
形成され、さらにローラ軌道溝111,211とローラ
逃げ穴119,219を連通するU字形状の方向転換路
120,220がエンドプレート117,217に形成
され、荷重負荷域のローラ軌道溝111,211から無
負荷域のローラ逃げ穴119,210を結ぶローラ循環
路が構成されている。
【0026】そして、第1レール本体部104上面と第
1ブロック本体部106の5列のローラ軌道溝110の
間と、第2レール本体部204下面と第2ブロック本体
部206の5列のローラ軌道溝210の間には5列の樽
型ローラ列112,212が転動自在に介装され、第1
レール本体部104の下面と第1支持片部109上面の
ローラ軌道溝111の間と、第2レール本体部204の
上面と第2支持片部209下面のローラ軌道溝211の
間にはそれぞれ一列ずつの鼓形ローラ列112,212
が介装されている。5列の樽型ローラ列112,212
は、真ん中の樽型ローラ列112,212が第1,第2
レール本体部104,204中央のベース部105,2
05位置に配置され、左右に対称的に2列ずつ配置され
る。各樽型ローラ列112,212は循環路全域にわた
って充填された多数の樽形ローラ13によって構成さ
れ、方向転換路116,216を介してローラ軌道溝1
10,210とローラ逃げ穴115,215間を循環す
る。各樽形ローラ13はローラの中心軸を通る外周断面
形状が中央部が膨らむ円弧形状で、この円弧の曲率は第
1,第2レール本体部104,204の上面または下面
とほぼ同一か若干大きい曲率を有する。
【0027】また、第1レール本体部104の左右半部
141下面と第1支持片部109のローラ軌道溝111
との間と、第2レール本体部204の左右半部241上
面と第2支持片部209のローラ軌道溝211との間に
は、それぞれ一列ずつの鼓形ローラ列121,221が
介装されている。この鼓形ローラ列121,221は循
環路全域にわたって充填された多数の鼓形ローラ22に
よって構成され、方向転換路120,220を介してロ
ーラ軌道溝111,211とローラ逃げ穴119,21
9間を循環する。各鼓形ローラ22はローラの中心軸を
通る外周断面形状が中央部がくびれた円弧形状で、この
円弧の曲率は第1,第2レール本体部104,204の
下面または上面とほぼ同一か若干小さい曲率を有する。
また、本実施の形態においても、これら樽型ローラ列1
12,212と鼓形ローラ列121,221は、図4に
示したローラ保持ベルト23によって一連に保持されて
いる。
【0028】本実施の形態にあっては、免震装置の建物
支持機構として利用する場合、第1軌道レール102が
不図示の基礎床に固定され、第2軌道レール202に建
築物が固定される。そして、地震の振動エネルギにより
建築物が曲線状の第1,第2レール本体部104,20
4に沿って水平方向に移動するが、第1,第2軌道レー
ル102,202が円弧形状となっているので、最下位
点から振動方向に移動するにつれて建築物が上方に持ち
上げられて運動エネルギが位置エネルギに変換されて停
止し、重力によって最初の位置に戻ろうとする。このよ
うに何回か振り子運動を繰り返したのち、第1,第2軌
道レール102,202の最下位点にて停止する。本実
施の形態においても、図11に示した従来例と同様に、
複数の傾斜吸収式曲線ローラ案内装置100によって建
築物を基礎床に対して支持するもので、水平の姿勢を保
った状態で建築物が第1,第2軌道レール102,20
2に沿った曲線運動をする。移動ブロック3Aの第1軌
道レール102の長手方向に沿う運動は、前記第1樽形
ローラ列112と第1鼓形ローラ列122の転動によっ
て案内される。移動ブロック3Aが第1軌道1レール1
02に沿って移動するにつれて移動ブロック3Aが傾斜
する。一方、建築物に固定される第2軌道レール202
は水平状態を維持するので、この第2軌道レール202
に対して移動ブロック3Aが傾斜することになる。この
傾斜がは前記第2樽形ローラ列113と第2鼓形ローラ
列213の第2レール本体部204に対する幅方向の円
弧面に沿ったすべりによって吸収される。また、移動ブ
ロック3Aの第2軌道レール202の長手方向に沿う相
対的な曲線運動は、前記第2樽形ローラ列212と第2
鼓形ローラ列222の転動によって案内される。実際に
は、移動ブロック3Aに対して第2軌道レール202が
移動する。移動ブロック3Aが第2軌道レール202に
沿って相対移動するにつれて移動ブロック3Aが傾斜す
る。一方、基礎床に固定される第1軌道レール102は
水平状体を保持するので、この第1軌道レール102に
対して移動ブロック3Aが傾斜することになるが、この
傾きは前記第1樽形ローラ列113と第1鼓形ローラ列
121の第1レール本体部104に対する幅方向の円弧
面に沿ったすべりによって吸収される。また、建築物の
曲線運動の際の各ローラの運動摩擦抵抗によっても振動
エネルギが吸収される。本実施の形態の場合には、移動
ブロック3Aが第1軌道レール102の長手方向に沿っ
て運動する際には、第1樽形ローラ列112と第1鼓形
ローラ列122の転がり摩擦と、第2樽形ローラ列21
3と第2鼓形ローラ列213の第2レール本体部204
に対する幅方向の円弧面に沿ったすべり摩擦が作用す
る。また、移動ブロック3Aが第2軌道レール202の
長手方向に沿って運動する際には、第2樽形ローラ列2
12と第2鼓形ローラ列222の転がり摩擦と第1樽形
ローラ列113と第1鼓形ローラ列113の第1レール
本体部104に対する幅方向の円弧面に沿ったすべり摩
擦が作用する。このように、移動ブロック3Aが移動す
る場合に、各ローラの転がり摩擦だけでなくすべり摩擦
が作用するので、振動減衰効果が高まるという効果が得
られる。また、本発明の傾斜吸収機能は曲線運動に起因
する傾斜を吸収するだけでなく、基礎床と建築物の取り
付け面の平行度の狂いにも対応する。すなわち、工作機
械等の精密機械と異なり全く異なり、建築物と基礎床の
精度は期待できない。このように取り付け面が傾きに対
しても、第1,第2樽形ローラ列112,212および
第1,第2鼓形ローラ列121,221は自在継ぎ手の
ように傾斜吸収機構として機能し、取り付け面の精度に
関わらず円滑に移動する。
【0029】実施の形態3.次に本発明の実施の形態3
について説明する。図8にはこの実施の形態3に係る傾
斜吸収式曲線ローラ案内装置200を示している。この
実施の形態3は、実施の形態2の第1軌道レール102
と第2軌道レール202をそれぞれ2本ずつ平行に配置
し、4つの移動ブロック3Aによって井桁状に組んだ構
成である。第1,第2軌道レール102,202および
移動ブロック3A等の各部の構成は上記実施の形態2と
全く同一なので、実施の形態2の説明を援用し、重複し
た説明は省略する。図中には上記実施の形態2と同一の
符号を付した。図示例では、2本の第1軌道レール10
2,102が四角形状の連結プレート301によって連
結され、第2軌道レール202,202も四角形状の連
結プレート302によって連結されている。この実施の
形態の場合も、図9に示すように、複数の傾斜吸収式曲
線ローラ案内装置200を用いて建築物(不図示)が基
礎床502に対して支持される。この場合も実施の形態
2と全く同様にして、移動ブロック3Aが第1軌道レー
ル102に沿って移動した際の移動ブロック3Aの傾き
は、第2軌道レール202の幅方向円弧面に沿った第2
樽形ローラ列212と第2鼓形ローラ列221のすべり
によって吸収される。また、移動ブロック3Aが第2軌
道レール202に沿って相対移動した際の移動ブロック
3Aの傾きは、第1軌道レール102の幅方向円弧面に
沿った第1樽形ローラ列112と第1鼓形ローラ列12
1のすべりによって吸収される。本実施の形態の場合、
一つの第1及び第2軌道レール102,202に対して
移動ブロック3Aが2つずつ組み付けられているので、
第1あるいは第2軌道レール102,202に対する2
つの移動ブロック3A,3Aの高さに差が生じる。この
場合、高位の移動ブロック3Aに作用する負荷が低位の
移動ブロック3Aに作用する負荷よりも大きくなり、低
位の移動ブロック3Aが延び勝手となり、各部の弾性変
形によって高さがの違いが吸収される。低位の移動ブロ
ック3Aが浮き上がるような傾きも考えられるが、その
場合には各支持片部109,209の弾性変形および第
1,第2レール本体部104,204の弾性変形によっ
て高さの違いは吸収可能である。なお、この実施の形態
では第1,第2軌道レール102,202を2本ずつ平
行に配置したが、第1軌道レール102と第2軌道レー
ル202の少なくとも一方をそれぞれ複数本ずつ平行に
配置し、移動ブロック3Aを各第1,第2軌道レール1
02,202の交差部にそれぞれ設けるようにすればよ
い。たとえば、第1,第2軌道レール102,202の
一方を1本とし他方を2本とする構成、一方を2本とし
他方を3本以上とする構成、両方を3本ずつ以上とする
構成等種々の構成をとることが可能である。
【0030】実施の形態4.次に本発明の実施の形態4
について説明する。図10には本発明の実施の形態3に
係るテーブル案内装置が示されている。この実施の形態
では、上記実施の形態1に記載の曲線ローラ案内装置1
を複数、この実施の形態では2列並列に配置し、この2
列の曲線ローラ案内装置1,1を介してテーブル301
の曲線運動を案内するようにしたものである。
【0031】すなわち、平行に配列された2本の軌道レ
ール2,2が基台302に固定され、これらの軌道レー
ル2,2に組み付けられる各移動ブロック3,3間を連
結するようにテーブル301が固定されている。曲線ロ
ーラ案内装置1については、実施の形態1と全く同一の
構成なので、同一の構成部分については同一の符号を付
してその説明は省略する。実施の形態1の曲線ローラ案
内装置単独では搬送案内としては実用的でなく、実施の
形態1の曲線ローラ案内装置と平行に他の案内機構と対
でテーブル案内装置が構成される。この実施の形態4で
は、上記実施の形態1の曲線ローラ案内装置を一対用い
たものである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、長手方向に沿って下側に突出するように湾
曲するレール本体部と、該レール本体部下面の長手方向
と直交する幅方向中央部を支持するベース部と、を備
え、前記レール本体部の幅方向断面形状を下側に突出す
るように湾曲する円弧形状とし上面の円弧と前記ベース
部を隔てた左右半部下面の円弧とを同心円状に構成した
軌道レールと、前記レール本体部の上面と対向するブロ
ック本体部と、該ブロック本体部の幅方向両端部から前
記レール本体部の左右両端部との間に所定の空間を隔て
て下方に突出する左右一対の脚部と、該脚部の下端部か
ら軌道レールの幅方向中心側に向かって突出して前記レ
ール本体部の左右半部下面と対向する支持片部と、を備
え、前記ブロック本体の前記レール本体部の上面との対
向面および前記支持片部の前記レール本体部の左右半部
下面との対向面にはそれぞれ長手方向に延びるローラ軌
道溝が設けられた移動ブロックと、前記ブロック本体部
のローラ軌道溝とレール本体部上面との間に転動自在に
介装される多数の樽形ローラによって構成される複数列
の樽形ローラ列と、前記ブロック本体部の左右支持片部
のローラ軌道溝とレール本体部の左右半部下面との間に
転動自在に介装される多数の鼓形ローラによって構成さ
れる鼓形ローラ列と、を備え、前記移動ブロックの軌道
レールの長手方向に沿う曲線運動は前記樽形ローラ列と
鼓形ローラ列の転動によって案内し、レール本体部の上
面および下面に対する前記樽形ローラ列と鼓形ローラ列
のレール本体部の幅方向のすべりによって前記移動ブロ
ックをレール本体部の幅方向に円弧状に変位可能とした
ことにより、上方からの荷重はレール本体部上面に接触
する樽形ローラ列で支持し、下からの浮き上がり荷重は
レール本体部下面に接触する鼓形ローラ列で支持する。
レール本体部上面には樽形ローラ列を複数列設けている
ので、上方から大荷重を支持することができる。また、
一般的にローラは調芯性が無いが、本発明ではレール本
体部の幅方向断面形状を円弧形状としたので、樽形ロー
ラおよび鼓形ローラがレール本体部の上面および下面の
幅方向円弧に沿ってすべり移動ブロックは円弧移動す
る。したがって、高剛性でかつ調芯性を兼ね備えた曲線
ローラ案内装置を実現できる。
【0033】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の曲線ローラ案内装置2組を上下逆向きにして各軌
道レールを直交配置とし、2つのブロック本体部を背面
合わせとして一体化し1つの移動ブロックとしたことに
より、移動ブロックの第1軌道レールの長手方向に沿う
曲線運動は前記第1樽形ローラ列と第1鼓形ローラ列の
転動によって案内し、この曲線運動による第2ブロック
本体部の第2軌道レールに対する傾きは第2レール本体
部下面および上面の幅方向円弧に沿う第2樽形ローラ列
と第2鼓形ローラ列のすべりによって吸収することがで
きる。また、移動ブロックの第2軌道レールの長手方向
に沿う曲線運動は前記第2樽形ローラ列と第2鼓形ロー
ラ列の転動によって案内し、該曲線運動による第1ブロ
ック本体部の第1軌道レールに対する傾きは第1レール
本体部下面および上面の幅方向円弧に沿う第1樽形ロー
ラ列と第2樽形ローラ列のすべりによって吸収すること
ができる。このように第1,第2樽形ローラ列および第
1,第2鼓形ローラ列は、転がり案内だけではなく、傾
斜吸収機構としても機能するので、従来のように弾性体
や自在継ぎ手等の傾斜吸収機構が不要となり、構造が簡
素化できると共にローラの荷重支持特性を生かして支持
し得る最大荷重を可及的に大きくすることができる。ま
た、免震装置の建物支持機構として利用する場合、各ロ
ーラの摩擦抵抗によって振動が減衰していくが、本発明
の場合、転がり摩擦だけでなくすべり摩擦が作用するの
で、振動減衰効果が高まるという効果もある。また、本
発明の傾斜吸収機能は曲線運動に起因する傾斜を吸収す
るだけでなく、基礎床と建築物の取り付け面の平行度の
狂いにも対応する。すなわち、工作機械等の精密機械と
異なり全く異なり、建築物と基礎床の精度は期待できな
い。このように取り付け面が傾きに対しても、第1,第
2樽形ローラ列および第1,第2鼓形ローラ列は自在継
ぎ手のように傾斜吸収機構として機能し、取り付け面の
精度に関わらず円滑に移動する。
【0034】請求項3に係る発明は、請求項2の第1軌
道レールと第2軌道レールをそれぞれ2本ずつ平行に配
置し、4つの移動ブロックによって井桁状に組んだこと
により、安定性が向上する。
【0035】また、請求項4に係る発明は、請求項1に
記載の曲線ローラ案内装置を複数並列に配置し、該複数
の曲線ローラ案内装置を介してテーブルの曲線運動を案
内するテーブル案内装置を構成したことにより、重量物
の搬送装置として利用できる。特に、鋳物成形、溶接構
造の場合のように、2つの軌道レールの取り付け精度が
悪い場合に最適である。たとえば、2つの軌道レールの
平行度に狂いがある場合、上下方向の狂いは、樽形ロー
ラ列および鼓形ローラ列がレール本体部の上面および下
面の幅方向円弧に沿ってすべり各移動ブロックが幅方向
に傾いて自動調芯される。また、左右方向の平行度の狂
いがある場合、各樽形ローラ列と鼓形ローラ列の各ロー
ラ軸が幅方向円弧状のレール本体部の長手方向と直交す
る断面に対して斜めに傾くことになるが、本発明のロー
ラは樽形および鼓形に構成されているので円筒ローラの
ようにエッジが鋭角でないのでエッジロードが緩和され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る曲線ロ
ーラ案内装置の縦断面図である。
【図2】 図2は図1の装置の移動ブロックをII−I
I線に沿う断面で示した側面図である。
【図3】 図3は図1の装置の平面図である。
【図4】 図4は図1の装置のローラ保持ベルトを示す
もので、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図であ
る。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態2に係る傾斜吸
収式曲線ローラ案内装置を第1軌道レールに対して直交
する断面にて一部を破断して示す一部破断正面図であ
る。
【図6】 図6は図5の装置を第2軌道レールに対して
直交する断面にて一部を破断して示す一部破断側面図で
ある。
【図7】 図7は図5の装置の平面図である。
【図8】 図8はこの発明の実施の形態3に係る傾斜吸
収式曲線ローラ案内装置を示すもので、同図(a)は上
方の連結プレートを外して示す平面図、同図(b)は正
面図、同図(c)は側面図である。
【図9】 図9は図8の装置の使用状態の一例を示す図
である。
【図10】 図10はこの発明の実施の形態4に係るテ
ーブル案内装置を示すもので、同図(a)は正面図、同
図(b)は側面図である。
【図11】 図11は従来の傾斜機構付き曲線ローラ案
内装置の使用状態の一例を示す概略図である。
【図12】 図12は従来のローラ案内装置の一例を示
す概略図である。
【符号の説明】 1 曲線ローラ案内装置 2,101,202 軌道レール,第1,第2軌道レー
ル 3,3A 移動ブロック 4,104,204 レール本体部,第1,第2レール
本体部 41,141,241 左右半部 5,105,205 ベース部、第1、第2ベース部 6、106,206 ブロック本体部,第1,第2ブロ
ック本体部 7、107,207 空間、第1,第2空間 8,108,208 脚部,第1,第2脚部 9,109,209 支持片部,第1,第2支持片部 10,110、210 ローラ軌道溝,第1,第2ロー
ラ軌道溝 11,111,211 ローラ軌道溝,第1,第2ロー
ラ軌道溝 12,112,212 樽形ローラ列、第1,第2樽形
ローラ列 13,113,213 樽形ローラ,第1,第2樽形ロ
ーラ 14,114,214 ローラ転動面 15,115,215 ローラ逃げ穴 16,116,216 方向転換路 17,117,217 エンドプレート 18,118,218 ローラ転動面 19,119,219 ローラ逃げ穴,第1,第2ロー
ラ逃げ穴 20,120,220 方向転換路 21,121,221 鼓形ローラ列,第1,第2鼓形
ローラ列 22,122,222 鼓形ローラ,第1,第2鼓形ロ
ーラ 23 ローラ保持ベルト 24 収納穴 25 スペーサ部 26 ベルト本体 27 端面保持板 28 係合凸部 100 傾斜吸収式曲線ローラ案内装置 100A 第1曲線運動案内部 100B 第2曲線運動案内部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−55046(JP,A) 特開 平5−177488(JP,A) 特開 平11−82506(JP,A) 特開 平9−32853(JP,A) 特開 平2−24033(JP,A) 特開 平4−107339(JP,A) 特開 平10−238162(JP,A) 実開 昭63−91722(JP,U) 実開 昭62−68022(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 29/04 - 29/06 E04B 1/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向に沿って下側に突出するように湾
    曲するレール本体部と、該レール本体部下面の長手方向
    と直交する幅方向中央部を支持するベース部と、を備
    え、前記レール本体部の幅方向断面形状を下側に突出す
    るように湾曲する円弧形状とし上面の円弧と前記ベース
    部を隔てた左右半部下面の円弧とを同心円状に構成した
    軌道レールと、 前記レール本体部の上面と対向するブロック本体部と、
    該ブロック本体部の幅方向両端部から前記レール本体部
    の左右両端部との間に所定の空間を隔てて下方に突出す
    る左右一対の脚部と、該脚部の下端部から軌道レールの
    幅方向中心側に向かって突出して前記レール本体部の左
    右半部下面と対向する支持片部と、を備え、前記ブロッ
    ク本体の前記レール本体部の上面との対向面および前記
    支持片部の前記レール本体部の左右半部下面との対向面
    にはそれぞれ長手方向に延びるローラ軌道溝が設けられ
    た移動ブロックと、 前記ブロック本体部のローラ軌道溝とレール本体部上面
    との間に転動自在に介装される多数の樽形ローラによっ
    て構成される複数列の樽形ローラ列と、 前記ブロック本体部の左右支持片部のローラ軌道溝とレ
    ール本体部の左右半部下面との間に転動自在に介装され
    る多数の鼓形ローラによって構成される鼓形ローラ列
    と、を備え、 前記移動ブロックの軌道レールの長手方向に沿う曲線運
    動は前記樽形ローラ列と鼓形ローラ列の転動によって案
    内し、レール本体部の上面および下面に対する前記樽形
    ローラ列と鼓形ローラ列のレール本体部の幅方向のすべ
    りによって前記移動ブロックをレール本体部の幅方向に
    円弧状に変位可能としたことを特徴とする曲線ローラ案
    内装置。
  2. 【請求項2】長手方向に沿って下側に突出するように湾
    曲する第1レール本体部と、該第1レール本体部下面の
    長手方向と直交する幅方向中央部を支持する第1ベース
    部と、を備え、前記第1レール本体部の幅方向断面形状
    を下側に突出するように湾曲する円弧形状とし上面の円
    弧と前記第1ベース部を隔てた左右半部下面の円弧とを
    同心円状に構成した第1軌道レールと、 前記第1軌道レールの上方に第1軌道レールに対して直
    交方向に配置され、長手方向に沿って上側に突出するよ
    うに湾曲する第2レール本体部と、該第2レール本体部
    上面の長手方向と直交する幅方向中央部を支持する第2
    ベース部と、を備え、前記第2レール本体部の幅方向断
    面形状を上側に突出するように湾曲する円弧形状とし下
    面の円弧と前記第2ベース部を隔てた左右半部上面の円
    弧とを同心円状に構成した第2軌道レールと、 前記第1レール本体部の上面と対向する第1ブロック本
    体部と、該第1ブロック本体部の下面幅方向両端部から
    前記第1レール本体部の左右両端部との間に所定の空間
    を隔てて下方に突出する左右一対の第1脚部と、該第1
    脚部の下端部から第1軌道レールの幅方向中心側に向か
    って突出して前記第1レール本体部の左右半部下面と対
    向する第1支持片部と、前記第1ブロック本体部と一体
    で第2レール本体部の下面と対向する第2ブロック本体
    部と、該第2ブロック本体部の上面幅方向両端部から前
    記第2レール本体部の左右両端部との間に所定の空間を
    隔てて上方に突出する左右一対の第2脚部と、該第2脚
    部の上端部から第2軌道レールの幅方向中心側に向かっ
    て突出して前記第2レール本体部の左右半部上面と対向
    する第2支持片部と、を備え、前記第1ブロック本体部
    の前記第1レール本体部上面との対向面および前記第1
    支持片部の前記第1レール本体部の左右半部下面との対
    向面にはそれぞれ第1レール本体部の長手方向に延びる
    ローラ軌道溝が設けられ、前記第2ブロック本体部の前
    記第2レール本体部下面との対向面および前記第2支持
    片部の前記第2レール本体部の左右半部上面との対向面
    にはそれぞれ長手方向に延びるローラ軌道溝が設けられ
    た移動ブロックと、 前記第1ブロック本体部下面および第2ブロック本体部
    上面の各ローラ軌道溝と第1レール本体部上面および
    2レール本体部下面との間に転動自在に介装される多数
    の樽形ローラによって構成される複数列の第1および第
    2樽形ローラ列と、前記第1ブロック本体部の左右第1支持片部のローラ軌
    道溝および第2ブロック本体部の左右第2支持片部 のロ
    ーラ軌道溝と第1レール本体部の左右半部下面および第
    2レール本体部の左右半部上面との間に転動自在に介装
    される多数の鼓形ローラによって構成される第1および
    第2鼓形ローラ列と、を備えてなることを特徴とする傾
    斜吸収式曲線ローラ案内装置。
  3. 【請求項3】長手方向に沿って下側に突出するように湾
    曲する第1レール本体部と、該第1レール本体部下面の
    長手方向と直交する幅方向中央部を支持する第1ベース
    部と、を備え、前記第1レール本体部の幅方向断面形状
    を下側に突出するように湾曲する円弧形状とし上面の円
    弧と前記第1ベース部を隔てた左右半部下面の円弧とを
    同心円状に構成した第1軌道レールと、 該第1軌道レールの上方に第1軌道1レールに対して直
    交方向に配置され、長手方向に沿って上側に突出するよ
    うに湾曲する第2レール本体部と、該第2レール本体部
    上面の長手方向と直交する幅方向中央部を支持する第2
    ベース部と、を備え、前記第2レール本体部の幅方向断
    面形状を上側に突出するように湾曲する円弧形状とし下
    面の円弧と前記第2ベース部を隔てた左右半部上面の円
    弧とを同心円状に構成した第2軌道レールと、を備え、 前記第1レール本体部の上面および第2レール本体部の
    下面と対向する第1ブロック本体部と、該第1ブロック
    本体部の下面幅方向両端部から前記第1レール本体部の
    左右両端部との間に所定の空間を隔てて下方に突出する
    左右一対の第1脚部と、該第1脚部の下端部から第1軌
    道レールの幅方向中心側に向かって突出して前記第1レ
    ール本体部の左右半部下面と対向する第1支持片部と、
    前記第1ブロック本体部と一体で第2レール本体部の下
    面と対向する第2ブロック本体部と、該第2ブロック本
    体部の上面幅方向両端部から前記第2レール本体部の左
    右両端部との間に所定の空間を隔てて上方に突出する左
    右一対の第2脚部と、該第2脚部の上端部から第2軌道
    レールの幅方向中心側に向かって突出して前記第2レー
    ル本体部の左右半部上面と対向する第2支持片部と、を
    備え、前記第1ブロック本体部の前記第1レール本体部
    上面との対向面および前記第1支持片部の前記第1レー
    ル本体部の左右半部下面との対向面にはそれぞれ第1レ
    ール本体部の長手方向に延びるローラ軌道溝が設けら
    れ、前記第2ブロック本体部の前記第2レール本体部下
    面との対向面および前記第2支持片部の前記第2レール
    本体部の左右半部上面との対向面にはそれぞれ長手方向
    に延びるローラ軌道溝が設けられた移動ブロックと、 前記第1ブロック本体部下面および第2ブロック本体部
    上面の各ローラ軌道溝と第1レール本体部上面および
    2レール本体部下面との間に転動自在に介装される多数
    の樽形ローラによって構成される複数列の第1および第
    2樽形ローラ列と、前記第1ブロック本体部の左右第1支持片部のローラ軌
    道溝および第2ブロック本体部の左右第2支持片部の
    ーラ軌道溝と第1レール本体部の左右半部下面および第
    2レール本体部の左右半部上面との間に転動自在に介装
    される多数の鼓形ローラによって構成される第1および
    第2鼓形ローラ列と、を備え、 前記第1軌道レールと第2軌道レールの少なくとも一方
    を複数本ずつ平行に配置し、前記移動ブロックを前記第
    1および第2軌道レールの各交差部にそれぞれ設けたこ
    とを特徴とする傾斜吸収式曲線ローラ案内装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の曲線ローラ案内装置を複
    数並列に配置し、該複数の曲線ローラ案内装置を介して
    テーブルの曲線運動を案内するテーブル案内装置。
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