JP3401021B2 - ネオン変圧器 - Google Patents

ネオン変圧器

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JP3401021B2 JP06649291A JP6649291A JP3401021B2 JP 3401021 B2 JP3401021 B2 JP 3401021B2 JP 06649291 A JP06649291 A JP 06649291A JP 6649291 A JP6649291 A JP 6649291A JP 3401021 B2 JP3401021 B2 JP 3401021B2
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眞徹 天野
勲 堀
富美夫 一宮
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は交流電力を高電圧に昇
圧してネオン管を放電させるために用いられるネオン変
圧器に関する。 【0002】 【従来の技術】図4Aにネオン変圧器の一般的構成を示
す。主鉄心11上に低電圧巻線(1次巻線)12が巻か
れ、また低電圧巻線12と分離されて主鉄心11上に高
電圧巻線(2次巻線)13が巻かれ、低電圧巻線12と
高電圧巻線13との間に漏洩鉄心14が配される。主鉄
心11は閉磁路を構成するようにされている。低電圧巻
線12の両端間に交流電力、例えば商用交流電力を印加
し、高電圧巻線13の両端間に高電圧を発生し、その高
電圧により図に示していないネオン管を放電点灯させる
ためにこのネオン変圧器が使用される。 【0003】従来においては高電圧巻線13は図4Bに
示すように、ボビン15に主鉄心11が拝通され、ボビ
ン15上に絶縁銅線16を整列重ね巻きし、その各層間
に層間紙17を介在していた。層間紙17は銅線16の
隣接層間の絶縁を確実にするためのものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ネオン管を点灯した時
のネオン変圧器の高電圧巻線の両端間に発生する電圧波
形は図5Aに示すように、入力交流電力の各半サイクル
の始めに過渡振動が発生し、その後、滑らかな波形とな
る。この過渡振動が生じる期間TA は放電が不安定でち
らつきが生じ、その後の期間TB は安定な放電状態とな
る。過渡振動期間TA が長くなるとネオン表示に適さな
くなる。1つのネオン変圧器に接続するネオン管の長さ
が長くなると、過渡振動期間TA が長くなる。 【0005】この過渡振動期間TA について種々の実験
研究の結果、次のように考えるように至った。つまりネ
オン変圧器の高電圧巻線13は図6に示すように銅線1
6の1巻き分のインダクタンスLの直列接続と、その各
インダクタンスLの両端と変圧器ケース(や鉄心)との
間容量CS と、各インダクタンスLと並列の隣接線間容
量CW との分布定数回路が1つの巻線層ごとに存在し、
更に各巻線層間に容量CL が存在するものと等価的に考
えられる。この全体に分布定数回路の両端間にネオン管
18が接続される。 【0006】この図6に対する回路に対し、交流電力の
各半サイクルごとに、各容量に対し、正の充電と負の充
電とが繰返されるが、その各充電は容量とインダクタン
スとの共振状態で行われ、過渡振動が発生して、交流電
力の各半サイクルの始めは図5Aに示すように過渡振動
期間TA となる。全容量CS ,CW ,CL に対する充電
エネルギーはCV2 /2(Cは全体の容量、Vは高電圧
巻線13の両端間電圧)であるため、全体の容量Cが大
きい程大きくなり、各容量に供給する電荷量が多くな
り、その供給時間が長くなる。つまり高電圧巻線13の
容量成分が大きい程、過渡振動期間TA が長くなる。ま
た電圧Vが高い程過渡振動期間TA が長くなる。 【0007】ネオン管18の管長が長くなると負荷が大
きくなり、それだけ過渡振動の共振回路のQが低くな
り、過渡振動が減衰し難くなり、過渡振動期間TA が長
くなる。この発明の目的は高電圧巻線に約9000ボル
ト以上の高電圧を得るネオン変圧器において、点灯能力
を向上させ、接続可能ネオン管の長さ(本数)を大とす
ることができるネオン変圧器を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明によれば高電圧
巻線は層間紙を設けることなく、5分割以上の分割巻き
とされる。 【0009】 【実施例】図1Aにこの発明の実施例における要部であ
る高電圧巻線の例を示す。鉄心11が通されたボビン1
5には両端の制限板21の他に、これら両端の制限板2
1間を、軸心方向においてこの例では5等分割するよう
に4つの制限板22がボビン15の外周面に一体に設け
られている。ボビン15の外周の分割された部分(セク
ション)の端のものに対し、絶縁処理された銅線(例え
ばホルマール線、また低誘電率絶縁材料の被覆銅線)
16が層間紙を介することなく整列巻きで所定層数だけ
重ね巻きされ、次にこれと隣接されたセクションに対し
て同様に巻線が施され、以下順次同様に巻線が施されて
巻き上げられる。つまりこの実施例では高電圧巻線13
は5分割に分割巻きとされる。 【0010】このように構成されているからこの高電圧
巻線13の図5Bと対応する等価回路は図2に示すよう
になる。各1巻きの巻線のインダクタンスLは従来と同
一であり、ケースに対する容量Cs も従来と同一であ
り、線間容量CW も同一である。しかし層間容量は各分
割巻きのセクションごとの値となり、従来よりも小さい
容量CL ′となり、更に従来、存在していなかったセク
ション間容量CP が存在する。 【0011】このように層間容量CL ′は図5Bに示し
た従来のCL に対し層間紙の影響を無視すると5分の1
となり、これが5個直列に接続された状態となるから全
体の層間容量は従来のCL の25分の1となる。実際に
はこの発明では層間紙が用いられていないからこの値よ
り大きくなる。ネオン変圧器の負荷側から見た容量Cと
しては主としてCL ′、CW で決まるから、この発明で
は従来よりも高電圧巻線13の容量Cが小さくなり、従
って従来よりも過渡振動期間TA が短かくなり、それだ
けネオン管の点灯能力が向上し、接続可能ネオン管の長
さ(本数)を大とすることができる。 【0012】実験によれば、高電圧巻線13の出力が1
5kV、20mA(標準品で最も大きい出力)で負荷と
してバックボーダ管(管径14mm、長さ1.5m、ガ
ス圧10mmHgの直線状ネオン管)を10本直列に接
続し、つまり負荷ネオン管の長さを15mとし、図1A
に示した5分割とした場合の高電圧巻線13の出力電圧
波形は図1Bに示すようになった。これに対し、高電圧
巻線13を2分割巻きとし、かつ層間紙を用い、その他
の条件を同一とした場合の高電圧巻線の出力電圧波形は
図5Bに示すようになった。両波形を比較すると、前者
は過渡振動期間TA が後者より可成り短かくなっている
ことがわかる。 【0013】図1Aに示した5分割巻きの高電圧巻線を
使用し、負荷としてバックボーダ管を11本(全長1
6.5m)とし、その他の条件を前述と同一とした場合
の出力波形は図3Aに示すようになった。この場合図1
Bの波形と比較して過渡振動期間TA が長くなるが、図
5Bの波形よりはまだ短かい。高電圧巻線13の分割巻
数の分割数を増加すれば更に全体の容量Cを小さくする
ことができ、点灯能力を向上させることができる。分割
数を10とし、負荷としてバックボーダ管を10本と
し、その他の条件を前述と同様とした場合の高電圧出力
波形は図3Bに示すようになった。この波形は図1Bの
波形と比較すると、過渡振動期間TA が更に短かくなっ
ていることが理解される。 【0014】出力15kV、20mAのネオン変圧器に
ついて、高圧巻線の分割数を各種の値とした場合のその
分割数と最大点灯管長との関係を実験により求めた結果
は次のようになった。 分割数 1 2 4 5 10 点灯管長(m) 13.8 15.0 16.3 16.8 18.0 分割数1は分割することなく巻いたものであり、分割数
1,2については層間紙を使用し、その他は使用してい
ない。負荷としてバックボーダ管及び対応する微調整用
の短いネオン管とを使用した。 【0015】この実験結果より高電圧巻線の分割数を多
くする程、最大点灯管長が長くなることが理解される。
前述したように過渡振動期間TA は高出力電圧になる程
長くなり、この点から出力電圧が9kV程度以上のもの
について高電圧巻線を分割すると特に有効である。分割
巻きとし、かつ層間紙を使用すると製造に手間がかか
り、分割数が多くなると、その手間が著しく大となる。
従って層間紙を使用しないで十分な絶縁が得られる点か
ら、分割数を5分割以上とする。 【0016】なお従来において層間電圧を小さくするた
めに2分割巻きとしたものも用いられている。そして一
般のネオン変圧器の点灯能力は定格入力時の最大点灯管
長で表現されるが、実際の工事ではネオン管製作時のば
らつき、電源電圧の変動、ネオン変圧器の特性のばらつ
きなどを考慮して前記最大点灯管長の0.8〜0.9倍
程度の長さ以下のネオン管を接続使用しており、更に工
事がバックボーダ管の1本(1.5m)を単位として行
われていることから、工事上において2分割巻きは1分
割巻きと同一の点灯能力のものとしてあつかわれてお
り、また2分割巻きとすることにより1分割巻きのもの
より点灯能力が増加することは知られていなかった。 【0017】この点よりこの発明において5分割以上の
分割巻きとすることにより、点灯能力が1分割巻きより
もバックボーダ管の1本分以上大とし、工事上の単位に
おいて、点灯能力を増加させている。 【0018】 【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば高電
圧巻線を5分割以上の分割巻きとし、かつ層間紙を使用
しないようにすることにより、ネオン管点灯能力を向上
させ、ネオン管の接続本数を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】Aはこの発明の実施例の要部である高電圧巻線
の一例を示す断面図、Bはその実施例の高圧出力波形図
である。 【図2】図1Aの等価回路の一部を示す図。 【図3】A及びBはそれぞれこの発明を適用したネオン
変圧器の高圧出力波形の例を示す図である。 【図4】Aはネオン変圧器の一般的構成を示す図、Bは
その高電圧巻線を示す断面図である。 【図5】Aは高圧出力波形を示す図、Bは図1Aに示す
高電圧巻線と対応した従来の巻線を用いた場合の高圧出
力波形を示す図である。 【図6】図4Bの等価回路を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 義広 岐阜県岐阜市洞779番地 (56)参考文献 実開 昭59−152720(JP,U) 実開 昭59−109118(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 主鉄心と、その主鉄心に巻かれた低電圧
    巻線と、上記主鉄心に巻かれ、直列に接続された管径1
    4mm、長さ1.5m、ガス圧10mmHgのネオン管
    に高電圧を供給する高電圧巻線と、上記低電圧巻線及び
    上記高電圧巻線間に配された漏洩鉄心とにより構成さ
    れ、上記低電圧巻線に商用交流電力が供給され、上記高
    電圧巻線の出力端子間に約9000ボルト以上の高電圧
    を得るネオン変圧器において、 上記高電圧巻線は層間紙を設けない5分割以上の分割巻
    きとされていることを特徴とするネオン変圧器。
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