JP3400738B2 - 光源切換装置 - Google Patents
光源切換装置Info
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Description
好適な、装置の使用を中断することなく、必要に応じて
光源を切り換え可能とする光源切換装置に関する。
分野で行なわれれている。手術用顕微鏡においては、光
源光を光ファイバーケーブルによって伝送し、対象物に
照射して、手術を容易にしている。その際問題になるこ
とは、予め充分に点検しておいたにも拘わらず、光源光
の照度が低下したり、電球が切れたりして電球の交換の
ために手術が中断されることである。
とし、一方の光源と光ファイバーケーブルとを着脱可能
に接続し、使用中に一方の光源の電球が切れると光ファ
イバーケーブルを外して他方の光源に接続し、電源スイ
ッチ操作をする方式が利用されている。この方式は、従
来の電球交換方式に比べれば、光ファイバーケーブルの
付け替えにはさほどの時間はかからないが、ある程度の
時間、手術の中断は避けられない。このような中断は手
術によっては大事に至る危険性もあり、更なる改善が要
望されている。このような問題は、顕微鏡を用いた手術
に限られず、光源を用いた種々の照明装置における共通
の問題でもある。
に鑑みて為されたものであり、本発明の目的は、手術や
その他の活動を中断することなく、照明用の光源の速や
かな切り換えが可能な光源切換装置を提供することであ
る。
(2,2′)を下部に有する光源ハウジング(1)と、
光源切り換え部(3)と、遮光板(4)とから構成さ
れ、上記光源ハウジング(1)は光源(2,2′)を囲
む側板(b)と天板(a)とを有し、該天板(a)の中
央部には上記2個の光源(2,2′)の中心を結ぶ線に
沿って上記光源切り換え部(3)が左右にスライドする
長孔(5)が設けられ、上記光源切り換え部(3)には
光源光を通過させる中空孔(6)が形成され、上記遮光
板(4)は光源ハウジング(1)の天板(a)下面に回
転可能に設置され、光源切り換え部(3)の左又は右方
向へのスライドと連動して回転し、光源切り換え部
(3)が上記長孔(5)の左端又は右端にスライドした
時に、光源光を光源切り換え部(3)の中空孔(6)を
通過させ、上記長孔(5)の他の領域を遮光する形状で
あることを特徴とする光源切換装置を提供する。
本発明を更に詳細に説明する。本発明の光源切換装置
は、使用中の光源光の照度が低下したり、光源(電球)
が切れた場合に、光源の切換をワンタッチ方式で可能と
するものである。即ち、現在使用している光源から他方
の光源への切換は、光源光を本装置外へ送り出す光の取
り出し口を左右にスライドさせるのみで行なうことがで
きる。
図1〜2に要部を図解的に示す手術用顕微鏡の光源切換
装置を参照して説明する。図1(1)は本発明の光源切
換装置の一方向の断面図であり、図1(2)及び(3)
は図1(1)と直交する方向の断面図である。
する光源ハウジング(以下単にハウジングという)であ
り、ハウジング1は光源2,2′を囲む天板aと側板b
とを有して構成されている。天板aは1枚であるが、側
板bは通常2〜4枚であり、本発明の装置を組み込む本
体装置によって、側板bは2〜3枚でもよい。又、光源
2、2′は図示してはいないが、適当な手段によってハ
ウジング1に固定されているか、又は本発明の装置を取
り付ける本体装置に取り付けられて、ハウジング1によ
って包囲されていてもよい。上記天板aの中央部には上
記2個の光源2,2’の中心を結ぶ線に沿って上記光源
切り換え部(以下単に切り換え部という)3が左右にス
ライドできる長孔5が設けられている。
させる中空孔6が形成されており、光源2又は2’の光
源光は該中空孔6を通過して不図示の光ファイバーケー
ブルに送られる。上記遮光板4は、天板aの下面に符号
8を支点として回転可能に設置され、切り換え部3の左
又は右方向へのスライドと連動して回転し、切り換え部
3がスライドして上記長孔5の左端又は右端の位置にお
いて、光源光を中空孔6を通過させ、上記長孔5の他の
領域を遮光する形状とされている。
に、好ましくは略半円板状であり、支点8によって回転
可能に天板aの下面に保持されており、その略中央部に
は切り換え部3の下端部7と係合する短孔9を有し、切
り換え部3の左右のスライドと連動して、即ち下端部7
と短孔9との係合によって遮光板4が回転するように構
成されている。
のスライドと連動して回転する機構を説明する図であ
る。この図2では、点線で示す遮光板4は切り換え部が
長孔5の中央位置(いずれの光源とも繋がっていない状
態)にある場合を示している。この状態では切り換え部
3の下端部7は、図面上遮光板4の略中央に縦長に設け
られた短孔9とその上端で係合している。
図面上左方向にスライドさせ、切り換え部3が長孔5の
左端に達すると、中空孔6は光源2の真上に位置する。
このとき切り換え部3の下端部7が、遮光板4のほぼ中
央に設けられた短孔9の図面上左側を押圧しつつ、遮光
板4を矢印方向に回転させ、切り換え部3が長孔5の左
端に達すると、遮光板4は一点鎖線図示の位置まで回転
している。この状態では切り換え部3及びその下端部7
は、短孔9の下端に達しており、中空孔6は光源2の真
上に位置し、長孔5の他の領域は全て遮光板4によって
遮光されている。
図面上左端部にスライドさせた場合であるが、切り換え
部3を長孔5の図面上右方向端部までスライドさせた場
合も上記と同様に動作し、切り換え部3の中空孔6は光
源2′の真上に位置し、同様に長孔5の他の領域は全て
遮光板4によって遮光されている。
部3が如何なる位置にあっても、中空孔6を除く長孔5
の全ての領域は遮光された状態を維持している。従って
光源2,2′のON−OFFを、切り換え部3の動きに
連動させておくことにより、例えば、図面上左側の光源
2を使用して手術をしている際、光源2の照度が低下し
たり、光源が意図せずに切れた場合には、直ちに切り換
え部3を図面上長孔5の左端部までスライドさせること
で、光源を直ちに光源2′に切り換えることができ、こ
の光源切り換えは瞬時に可能であり、その際電源スイッ
チ操作を行うことなく光源は自動的に点灯し、しかもこ
の際光源からの光が外部に漏れることもない。
の先端部7は、天板aのほぼ中央に設けた長孔5及び遮
光板4に設けた短孔9に沿ってスライドすることから、
通常円筒状に形成しておくことが好ましい。又、図2に
示す例では、遮光板4の形状は半円形状であるが、ハウ
ジング1の天板aの下面で回転に支障を来さず、一方の
光源を使用している場合に、ハウジング1の長孔5にお
いて切り換え部3が位置する以外のどの部分からも光源
光を遮断できる形状であれば、遮光板4の形状は特に制
限されない。
え部3のスライドと連動させて回転させるために、遮光
板4に短孔9を設ける例であるが、切り換え部3の左右
方向へのスライドと連動して本発明の目的を達成するよ
うに、遮光板4が回転することができるものであれば、
例示の短孔9以外の構成であってもよい。又、遮光板4
の形状を図示の形状に限定されず、例えば、図2(2)
に示すように遮光板4がいかなる位置にあっても長孔を
遮光できる形状であればよい。
れか一方の光源が使用状態にある場合には、遮光板4の
左右のいずれか一方の端部が、ハウジング1の天板aよ
り外側にはみ出ることから、本発明の光源切換装置を装
着する本体装置に上記のはみ出し部分が挿入されるスリ
ットを形成しておくことにより、何れかの光源の使用
中、即ち手術中は本発明の光源切換装置を本体装置から
取り外すことはできず、光源不使用時(切り換え部3が
長孔5の中央部にある時)のみ、本発明の光源切換装置
を本体装置から取り外すことことができ、従って使用中
に本発明の光源切換装置の不慮の脱落を防止することが
できる。
に限定されないが、光源2又は2’からの熱によって装
置自体が高温になる場合があるので、切り換え部3を手
動でスライドさせる場合には、火傷等を防止するため
に、切り換え部3は金属製であってもよいが、少なくと
も手が接触する部分は断熱性及び耐熱性を有する材質で
形成することが好ましい。例えば、このような材質とし
ては、フェノール樹脂、メラミン樹脂、各種エンジアリ
ングプラスチック等が挙げられる。勿論、光源2、2′
と遮光板4若しくは天板aとの間、或は光源2、2′の
周囲に防熱ガラス或いは透明な熱線遮断膜(不図示)を
設けて装置の過熱を防止することが好ましい。又、光源
からの光をファイバーケーブルを用いて取り出す場合に
は、ファイバーケーブルの先端内に或いは先端外部に防
熱ガラス等による熱線遮断部を設けることもできる。
置の使用目的に応じ、最適な大きさ、形状、構造等を適
宜選定すればよく、特に限定されない。同様に天板aの
長孔5の大きさ、形状等も使用目的に応じて適宜選定す
ればよく、特に限定されない。例えば、本発明の光源切
換装置を手術用顕微鏡の光源装置として使用する場合に
は、光源2、2’からの光を不図示の光ファイバーケー
ブルを用いて手術対象の特定部位に照射することから、
切り換え部3の中空孔6は、光ファイバーケーブルの口
金(係合部)を連結及び固定できる構造に形成すること
が好ましい。
明する。 実施例1 眼科用手術用顕微鏡に使用する図3に示す光源切換装置
を下記の如くに作製した。図3(1)は平面図、図3
(2)は図3(1)のA−A線断面図である。鉄製の幅
9cm、長さ12cm、高さ7.5cmの直方体状ハウ
ジング(但し、底及び1個の側面はない)の天板のほぼ
中心に、幅1.3cm、長さ7.5cmの長孔(長さ方
向の両端は上記幅を直径とする半円形状に形成)を開け
た。遮光板(破線図示)は、半径5.6cmの半円の底
辺に1.5cm幅の短冊形状を付加させた形状に作成
し、その底辺に対して垂直で円弧に近い部分に幅1.3
cm、長さ2.6cmの短孔を開けた。この短孔の両端
部は上記の幅を直径とする半円形状に形成した。この遮
光板をハウジングの天板の下面に、ハウジング及び遮光
板の長孔の位置関係が図3(1)に示す関係になるよう
に、遮光板の底辺側の支点で回転可能に取り付けた。
込んだ、幅4cm、長さ5cm、高さ1.5cmの直方
体(スライドさせる長手方向の両側面側に幅1cm、底
面からの高さ0.4cmのつばを形成)の中心に直径3
cm、高さ2.5cmの円筒を有する形状にフェノール
樹脂で成形した。中空孔の下端部分は外径が1.3cm
の円筒状(肉厚1.5mm)に、上方部分は外径1.5
cm(肉厚1.5mm)の円筒状に形成した。上方部分
の円筒には光ファイバーケーブルの口金(係合部)がネ
ジで固定できるようにした。この切り換え部を上記のつ
ば部を慴動可能に逆L字型の金属製のつば押え部材を介
してハウジング上にスライド可能に取り付けた。
をハウジングの長孔に沿って左端又は右端にスライドさ
せた時に、光源と切り換え部の中空孔の中心が一致する
ように取り付けた。右側の光源を最初に使用する光源と
し、切り換え部を長孔の右端にスライドさせると光源の
電源がONとなるようにスイッチを設け、光源を交換す
るために切り換え部を左方向にスライドさせると、その
途中で切り換え部がマイクロスイッチに触れて、交換す
る光源の電源がONとなるようにマイクロスイッチを設
けた。
付け、長孔の中央位置にある切り換え部に光ファイバー
ケーブルを接続し、これを手で長孔の右端までスライド
させると光源は点灯し、遮光板及び切り換え部によっ
て、ハウジングの長孔からの光の漏れは全く認められな
かった。切り換え部を左方向にスライドさせる右端側の
光源は消え、切り換え部はマイクロスイッチに触れて左
端側の光源が点灯し、切り換え部が左端に達する光ファ
イバーケーブル先端から光線が照射された。この際の光
源切り換えは瞬時であり、極めてスムーズであった。
切れによる手術用顕微鏡等の照明用光源の切り換えを、
手術等を中断することなく極めて短時間に行うことがで
きる光源切り換え用装置が提供される。
図。
正面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 2個の光源(2,2′)を下部に有する
光源ハウジング(1)と、光源切り換え部(3)と、遮
光板(4)とから構成され、上記光源ハウジング(1)
は光源(2,2′)を囲む側板(b)と天板(a)とを
有し、該天板(a)の中央部には上記2個の光源(2,
2′)の中心を結ぶ線に沿って上記光源切り換え部
(3)が左右にスライドする長孔(5)が設けられ、上
記光源切り換え部(3)には光源光を通過させる中空孔
(6)が形成され、上記遮光板(4)は光源ハウジング
(1)の天板(a)下面に回転可能に設置され、光源切
り換え部(3)の左又は右方向へのスライドと連動して
回転し、光源切り換え部(3)が上記長孔(5)の左端
又は右端にスライドした時に、光源光を光源切り換え部
(3)の中空孔(6)を通過させ、上記長孔(5)の他
の領域を遮光する形状であることを特徴とする光源切換
装置。 - 【請求項2】 遮光板(4)が、略半円板状であり、回
転可能に天板(a)に保持され、その略中央部に光源切
り換え部(3)の下端部(7)と係合する短孔(9)を
有し、光源切り換え部(3)の左右のスライドと連動し
て遮光板(4)が回転するように構成されている請求項
1に記載の光源切換装置。
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