JP3400663B2 - 光ファイバ接続部材 - Google Patents

光ファイバ接続部材

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JP3400663B2
JP3400663B2 JP33520696A JP33520696A JP3400663B2 JP 3400663 B2 JP3400663 B2 JP 3400663B2 JP 33520696 A JP33520696 A JP 33520696A JP 33520696 A JP33520696 A JP 33520696A JP 3400663 B2 JP3400663 B2 JP 3400663B2
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groove
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健一郎 大塚
知彦 上田
俊昭 柿井
真二 長沢
雅昭 高谷
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの結合
面に屈折率整合剤を有する光ファイバ接合部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを保持する1本以上のV溝を
備えた基板と上板からなり、くさび等の挿入によって前
記V溝基板と上板との間に間隙を生じさせて、光ファイ
バをV溝に両側から挿入して突き合わせ、続いて前記く
さびを取り除くことによって、V溝基板と上板の外側に
配置したバネ材等の力によって上板をV溝基板に押圧
し、V溝に挿入された光ファイバをV溝と上板で固定す
る形式の接続部材が、メカニカルスプライス等の呼び名
で提案されている。図5は、そのようなメカニカルスプ
ライスの例で、13は複数のV溝13ー1を有する基
板、14は上板、15は基板と上板との間に押圧力を与
えるバネ材、16はくさび、である。(A)はくさびを
基板、上板間に挿入する前の図、(B)はくさびを挿入
した時の図を示す。この種の接続部材においては、光フ
ァイバの端面はへき開作用によって切断したまま使用さ
れることが多く、光ファイバは軸方向には押圧力を加え
ずに単に突き合わせられるだけなので、光ファイバの突
き合わせ面での接続損失を小さくし高反射減衰量を得る
ため、通常光ファイバの突き合わせ面には屈折率整合剤
を介在させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すように、こ
の屈折率整合剤12は、光ファイバの挿入に先立ち予め
V溝10ー1にほぼ充填するように塗布して入れてお
き、V溝基板10と上板11の間をくさび等でこじあけ
て、V溝の両側から光ファイバを挿入した時、光ファイ
バの端面に付着して押し込まれ、突き合わせれれた光フ
ァイバの端面間に介在するようになっている。しかし、
その屈折率整合剤は小さいV溝内に充填されているだ
けなので、 V溝基板と上板の間にくさび等で間隙を生
じさせた時、屈折率整合剤はV溝に付着している部分と
上板に付着した部分に分かれ、屈折率整合剤の中に空気
が巻き込まれることが起こりやすい。その空気は、光フ
ァイバの挿入、突き合わせ時に、光ファイバの端面に移
動し、光ファイバの突き合わせ端面間に屈折率整合剤と
共に介在することになる。このような接続部材で接続し
た光ファイバは外気の温度変化等を受けると、端面間の
空気が移動し、光ファイバの接続損失あるいは反射減衰
量の変動となって現れ、光ファイバ回線の信頼性が失わ
れる。本発明は、このような屈折率整合剤への空気の巻
き込みを防止した接続部材を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、光ファイバ
を保持する1本以上のV溝を備えた基板と上板からな
り、くさび等の挿入によって前記V溝基板と上板との間
に間隙を生じさせて、光ファイバをV溝に両側から挿入
して突き合わせ、続いて前記くさびを取り除くことによ
って、V溝基板と上板の外側に配置したバネ材等の力に
よって上板をV溝基板に押圧し、V溝に挿入された光フ
ァイバをV溝と上板で固定する形式の接続部材におい
て、V溝基板と上板のいずれか一方又は両方に前記V溝
に連通する空洞を設け、前記V溝及び空洞には屈折率整
合剤を充填したことを特徴とする。
【0005】なお空洞は、V溝基板の上板に接する面に
平面状の凹部として設けること、上板のV溝基板に接す
る面に平面状の凹部として設けること、上板のV溝基板
に接する面及びV溝基板の上板に接する面の両方に平面
状の凹部として設けること、いずれも可能である。
【0006】また、前述した平面状の凹部に連通してV
溝基板あるいは上板に外側に通じる穴を設けても良い。
【0007】更に、空洞の形態として、V溝基板に接す
る上板の面にV溝と交差する複数の細い溝を設けること
も可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1、2、3は、本発明の実施例
を示す図である。以下図によって説明する。図1はV溝
基板1にV溝1ー1と平面状の空洞1ー2を設けた例
で、(A)はV溝基板1と上板2を密着させた状態を示
す図で、(B)はV溝基板と上板との間に図示しないく
さび等を挿入してV溝基板1と上板間に間隙を設けた状
態を示す図である。この例では、(A)の状態におい
て、V溝1ー1と空洞1ー2には、屈折率整合剤3が充
填されている。(B)の状態では上板の移動によって屈
折率整合剤は、周辺から中央部に移動し、図のようにな
る。しかし、屈折率整合剤がV溝近辺においては十分な
充填状態にあるので、V溝付近で屈折率整合剤中に空気
が巻き込まれることはない。なお、図1の例では、V溝
に挿入された光ファイバは、上板の下面とV溝の側面で
保持されるので、空洞の無い場合に比べて空洞の厚み分
だけ、V溝の深さを浅くする必要がある。また、V溝の
角度にもよるが、光ファイバがV溝の側面で保持される
ためには、V溝深さの方が空洞の厚み寸法よりも大きく
した方が良い。
【0009】図2は各種の空洞の例を示すものである
が、(A)の例では、空洞7ー1は上板7に設けられ
る。また、V溝基板6のV溝6ー1の深さは空洞7ー1
の厚み分だけ、浅くする必要があることは、図1の場合
と同様である。
【0010】図2(B)の例では、空洞は上板7の側に
ある平面状の空洞7ー2とV溝基板6の側にある平面状
の空洞6ー3からなり、V溝6ー2と連通している。こ
の場合の空洞の厚み寸法とV溝深さの関係は、図1ある
いは図2(A)の場合と同様である。
【0011】図2(C)の例は、図2(B)に空洞7ー
2に連通して上板7の外側に至る穴8を設けたものであ
る。このような穴8を設けておけば、屈折率整合剤の充
填作業も容易である。
【0012】図3は、図1、2、3のような平面状の空
洞ではなく、V溝に交差する方向に複数の細い溝を空洞
として設けた例である。上板9には、深さ約500μ
m、幅10〜100μm程度の細い溝が、間隔100μ
m位で20本程度、V溝中央部付近にV溝と直角方向に
設けられる。この例では、光ファイバは、V溝と上板の
細い溝の無い部分で保持されることになる。なお、屈折
率整合剤は、V溝と空洞である細い溝内に充填されてお
り、V溝だけの場合に比較して量が多いので、V溝基板
と上板の間に間隙を生じた場合にも、屈折率整合剤の中
への空気の巻き込みを防ぐことが出来る。
【0013】なお、図1、2、3の例共、V溝及び空洞
には、屈折率整合剤が充填されるが、V溝については全
長に充填する必要は特に無く、光ファイバが突き合わせ
られるV溝中央付近に充填しておけば十分である。
【0014】また、V溝基板及び上板の材料としては、
液晶ポリマ、ポリカーボネイト、等の機能性プラスチッ
クの射出成型体あるいは金属が用いられる。また、屈折
率整合剤には、ガラスの屈折率に近い屈折率をもつシリ
コングリス等が使用される。なお、屈折率整合剤とし
て、JIS K 2220に規定する「ちょう度」が3
00程度のシリコングリスを用いれば、V溝と上板との
間が少し開いた時でも空洞内の屈折率整合剤がその間を
充填し、屈折率整合剤中に空気が巻き込まれることは無
い。
【0015】
【発明の効果】本発明では、光ファイバを保持する1本
以上のV溝を備えた基板と上板からなる接続部材におい
て、V溝に連通する空洞を設けて、V溝及び空洞内に屈
折率整合剤を充填するようにしたので、光ファイバを挿
入するためV溝基板と上板間を開けたときにも、屈折率
整合剤への空気の巻き込みが防止でき、接続部材として
長期に使用する場合での接続損失の変化、あるいは反射
減衰量の変動等が起こらない信頼性の高い接続部材の実
現が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接続部材の実施例を示す図であって、
(A)はV溝基板と上板を密着させた状態を示す図、
(B)はV溝基板と上板との間に間隙を設けた状態を示
す図である。
【図2】(A)(B)(C)は共に、本発明の別の実施
例を示す図である。
【図3】本発明の接続部材の上板の例を示す図である。
【図4】従来技術による接続部材を示す図である。
【図5】従来技術によるメカニカルスプライスの例を示
す図であって、(A)はくさびを挿入する前の状態、
(B)はくさびを挿入したときの状態を示す図である。
【符号の説明】
1、6:V溝基板 1ー1、6ー1、6ー2:V溝 2、7:上板 3:屈折率整合剤 1ー2、6ー3、7ー1、7ー2:空洞 8:穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿井 俊昭 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 長沢 真二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 高谷 雅昭 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−310309(JP,A) 特開 平2−28603(JP,A) 特開 平2−264205(JP,A) 特開 平6−222246(JP,A) 特開 平8−234040(JP,A) 特開 昭62−192704(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを保持する1本以上のV溝を
    備えたV溝基板と上板からなり、くさびの挿入によって
    前記V溝基板と前記上板との間に間隙を生じさせて、光
    ファイバを前記V溝に両側から挿入して突き合わせ、続
    いて前記くさびを取り除くことによって、前記V溝基板
    前記上板の外側に配置したバネ材の力によって前記
    板を前記V溝基板に押圧し、前記V溝に挿入された光フ
    ァイバを前記V溝と前記上板で固定する形式の接続部材
    において、前記V溝基板と前記上板のいずれか一方又は
    両方に前記V溝に連通する空洞を設け、前記V溝及び
    空洞には屈折率整合剤を充填したことを特徴とする光
    ファイバ接続部材。
  2. 【請求項2】 前記空洞は、前記V溝基板の前記上板に
    接する面に平面状の凹部として設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の光ファイバ接続部材。
  3. 【請求項3】 前記空洞は、前記上板の前記V溝基板に
    接する面に平面上の凹部として設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の光ファイバ接続部材。
  4. 【請求項4】 前記空洞は、前記上板の前記V溝基板に
    接する面及び前記V溝基板の前記上板に接する面の両方
    に、平面上の凹部として設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の光ファイバ接続部材。
  5. 【請求項5】 前記凹部に連通して前記V溝基板あるい
    前記上板に外側に通じる穴を設けたことを特徴とする
    請求項2ないし4のいずれか1項に記載の光ファイバ接
    続部材。
  6. 【請求項6】 前記空洞は、前記V溝基板に接する前記
    上板の面に設けられた前記V溝と交差する複数の細い溝
    であることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ接続
    部材。
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JP4115454B2 (ja) * 2005-02-21 2008-07-09 古河電気工業株式会社 光ファイバ保持具
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