JP3400621B2 - 油分吸着性脂肪族ポリエステル組成物及び油分吸着用積層体 - Google Patents

油分吸着性脂肪族ポリエステル組成物及び油分吸着用積層体

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JP3400621B2 JP27967495A JP27967495A JP3400621B2 JP 3400621 B2 JP3400621 B2 JP 3400621B2 JP 27967495 A JP27967495 A JP 27967495A JP 27967495 A JP27967495 A JP 27967495A JP 3400621 B2 JP3400621 B2 JP 3400621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性を有し、
油分を吸着する脂肪族ポリエステル組成物、油分吸着用
発泡開繊体、油分吸着用発泡開繊体マット及び油分吸着
性及び浮力に優れ海上等のオイルフェンスの材料として
有用な油分吸着用発泡開繊体シート積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、タンカー等の座礁や沈没等の海難
事故による原油等の流出、石油タンクからの流出等の海
上に流出した石油等の回収、河川の液状油性有害浮遊物
の除去等の処理のため油吸着性のあるポリプロピレン、
ポリエチレン等の発泡開繊体を使用した油分吸着性用マ
ットがもちいられている。これら油吸着材は、使用後は
プラスチックとしての後処理、油に汚染されているので
リサイクルには問題があるので、例えば焼却が必要とな
り、そのまま廃棄すれば河川、海洋、土壌を汚染するた
め、この後処理はコスト的にも重要な課題になってお
り、汚染防止のために生分解性を有するプラスチックの
開発が望まれていた。
【0003】生分解性を有するプラスチックとしては、
例えば発酵法により製造されるポリ(3−ヒドロキシブ
チレート)や天然高分子であるでんぷんとポリエチレン
とのブレンド物等が知られている。しかし、前者はポリ
マーの融点と熱分解温度が近接しており、発泡成形体の
ような成形体への加工性に劣る等も問題を有している。
また後者はでんぷん自身が熱可塑性でないため、成形加
工性に問題があり、利用範囲の大きな制約となってい
た。一方、脂肪族のポリエステルは生分解性を有するこ
とは知られていたが、実用的な成形品としての物性を得
るのに十分な高分子量のポリマーが得られないとしてほ
とんど利用されていなかった。最近になって、ε−カプ
ロラクトンが開環重合により高分子量になることが見い
だされ生分解性樹脂として提案されているが、融点が6
2℃と低く、原料的にもコストアップになるため極めて
特殊な用途利用に限定されている。またグリコール酸や
乳酸等もグリコリドやラクチドの開環重合により高分子
量のポリマーが得られ、わずかに医療用繊維等に利用さ
れているが、このポリマーも融点と分解温度が近接して
おり、成形加工性に欠点を持つため、これらポリマーも
プラスチック材料としては大量に使用されるに至ってい
ない。
【0004】最近、脂肪族グリコールと脂肪族ジカルボ
ン酸等を主原料として、重縮合反応により融点が70℃
以上の融点を持つ生分解性高分子量の脂肪族ポリエステ
ル及びその製造方法等が米国特許第5,306,787
号(高分子量化)、第5,310,782号(重縮合触
媒)及び第5,436,056号(長鎖分岐構造体)に
よって明らかにされている。またこれらの脂肪族ポリエ
ステルの発泡開繊体に係る発明は米国特許第5,36
2,765号によって開示されている。前記の重縮合法
によって製造される脂肪族ポリエステルは、成形加工性
に優れており、発泡開繊体とした時開繊度、風合いが良
く、かつ土中、砂地中及び海中の微生物によって生分解
が可能な発泡開繊体を製造することができた。しかしな
がらこのようにして得られた発泡開繊体は油分の吸着性
が必ずしも十分でなく、特に水または海水にあらかじめ
接触した時は油を吸着し難くなる欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生分解性の
ある脂肪族ポリエステルを原料とし、あらかじめ水に接
触した場合においても油分吸着性が低下しない油分吸着
性の優れた生分解性脂肪族ポリエステル組成物、油分吸
着用発泡開繊体、油分吸着用発泡開繊体マット及び水上
に浮かんで油分を吸着することができ、生分解性を有す
る油分吸着用発泡開繊体シート積層体を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、脂肪族ポ
リエステルに少量のワックス類を混入することにより、
脂肪族ポリエステルの表面を生分解性を維持しながら親
油性とし、水または海水に先に接触した場合においても
油分吸着性を高く維持できることを見いだした。また油
分吸着用発泡開繊体の押出成形において、線状構造の脂
肪族ポリエステルに長鎖分岐構造の脂肪族ポリエステル
を混合した脂肪族ポリエステルが好適であり、それらの
脂肪族ポリエステルを用いて製造された脂肪族ポリエス
テル組成物、油分吸着用発泡開繊体、油分吸着用発泡開
繊体マット、及び油分吸着用発泡開繊体シート積層体を
完成するに至った。
【0007】即ち本発明は、 、A.主として、脂肪族グリコールと脂肪族ジカルボ
ン酸とから得られた、脂肪族ポリエステルプレポリマー
(A)を脱グリコール反応させて、数平均分子量が4
0,000以上とした脂肪族ポリエステル(I)・・・
・100重量部及び B.数平均分子量が10,000以下の合成ワックス、
天然ワックスまたはそれらの混合物のいずれかのワック
ス・・・・0.1〜5重量部からなり、濡れ指数が38
dyne/cm以下である脂肪族ポリエステル組成物、 、A.主として、脂肪族グリコールと脂肪族ジカルボ
ン酸とをエステル化反応させ、次いで脱グリコール反応
させて得られた、末端ヒドロキシル基を有する脂肪族ポ
リエステルポリオール(B)に、多官能イソシアナート
を反応させて数平均分子量が40,000以上とした脂
肪族ポリエステルポリオール(II)・・・・100重
量部及び B.数平均分子量が10,000以下の合成ワックス、
天然ワックスまたはそれらの混合物のいずれかのもの・
・・・0.1〜5重量部からなり、濡れ指数が38dy
ne/cm以下である脂肪族ポリエステル組成物、
【0008】、またはの、数平均分子量が40,
000以上であり、メルトフローレートが10g/10
分以下である脂肪族ポリエステル組成物100重量部
と、発泡剤0.2〜5.0重量部からなる組成物を温度
150〜220℃において押出発泡延伸成形した油分吸
着用発泡開繊体、 、数平均分子量が60,000以上の脂肪族ポリエス
テル組成物であるの油分吸着用発泡開繊体、 、脂肪族ポリエステル組成物が、95重量部以下の線
状構造を示す脂肪族ポリエステル(I)または線状構造
を示す脂肪族ポリエステルポリオール(II)から選ば
れたポリマーと、長鎖分岐構造を有する脂肪族ポリエス
テル(I)または長鎖分岐構造脂を有する肪族ポリエス
テルポリオール(II)100〜5重量部とからなる脂
肪族ポリエステル組成物であるまたはの油分吸着用
発泡開繊体、
【0009】、B重油の吸着量が、20℃において、
自重の4倍以上である〜のいずれかの油分吸着用発
泡開繊体、 、〜のいずれかの油分吸着用発泡開繊体を適当な
サイズに切断し、これを複数枚積層し、少なくとも2個
所を加熱融着した油分吸着用発泡開繊体マット及び、
油分吸着用発泡開繊体を積層するに際し、発泡倍率2〜
40倍、密度0.6〜0.03g/cm3 、厚さ1〜5
0mmのまたはの脂肪族ポリエステル組成物からな
る発泡シートを積層した油分吸着用発泡開繊体シート積
層体を開発することにより上記課題を解決した。
【0010】以下本発明の内容について詳細に説明す
る。本発明で使用する脂肪族ポリエステルは、米国特許
第5,306,787号及び第5,310,782号に
開示されている方法により線状構造体を製造することが
できる。また米国特許第5,436,056号に開示さ
れた方法によるか、あるいは末端ヒドロキシル基を有す
る脂肪族ポリエステルポリオールである線状構造の脂肪
族ポリエステルに3官能以上の多官能イソシアネートを
反させることによって長鎖分岐構造体を製造することが
できる。
【0011】即ち、本発明に使用する脂肪族ポリエステ
ルは、(1)脂肪族(環状脂肪族を含む)グリコール
(2)脂肪族(環状脂肪族を含む)ジカルボン酸(また
はその酸無水物)とを主成分とし、少量の(3)3価以
上の多価アルコール、3価以上の多価オキシカルボン酸
(またはその酸無水物)または3価以上の多価カルボン
酸(またはその酸無水物)の存在下または非存在下にエ
ステル化反応を行い、生成した数平均分子量が約5,0
00のポリエステル(A)を触媒の存在下、180〜2
80℃の温度及び0.05〜2mmHgの高真空下で脱
グリコール反応させて得られる数平均分子量が40,0
00以上、好ましくは45,000以上、より好ましく
は60,000以上の重縮合によって製造された脂肪族
ポリエステル(I)である。本脂肪族ポリエステルは、
高分子量にするために脱グリコール反応が10〜30時
間と長時間を必要とすることがあり、その際ポリマーは
淡黄色に着色し、若干脆くなる傾向がある。
【0012】好ましくは本発明に使用する脂肪族ポリエ
ステルは、重縮合反応によるポリエステルポリオール
(B)に、少量の2価以上の多価イソシアナートを反応
させて得られた強靭なポリエステルポリオール(II)
である。即ち、本脂肪族ポリエステルは、(1)脂肪族
(環状脂肪族を含む)グリコールと、(2)脂肪族(環
状脂肪族を含む)ジカルボン酸(またはその酸無水物)
とを主成分とし、少量の(3)3価以上の多価アルコー
ル、多価オキシカルボン酸(またはその酸無水物)また
は3価以上の多価カルボン酸(またはその酸無水物)の
在下または非存在下にエステル化反応で数平均分子量を
約5,000として後、脱グリコール反応させて得られ
る末端にヒドロキシル基を有する数平均分子量が20,
000〜30,000の脂肪族ポリエステルポリオール
(B)に、さらに2価以上の多官能イソシアナートを反
応させて得られる数平均分子量を約40,000以上、
好ましくは45,000以上、より好ましくは60,0
00以上のウレタン結合を含ポリエステルポリオール
(II)である。
【0013】本発明に用いられる脂肪族グリコールは、
例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタジオール、1,6−ヘキサンジオール、デ
カメチレンリコール、ネオペンチルグリコール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。これら
の脂肪族グリコールは併用してもよい。
【0014】脂肪族グリコールと反応して脂肪族のポリ
エステルを形成する脂肪族ジカルボン酸(または酸無水
物)には、こはく酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシ
ン酸、ドデカン二酸、無水コハク酸、無水アジピン酸、
あるいは、そのジメチルエステル等の低級アルコールエ
ステルなどが一般に市販されており、本発明に利用する
ことができる。多塩基酸(または酸無水物)は併用して
もよい。
【0015】第三成分として使用される多官能成分とし
ては、3官能または4官能の多価アルコール、オキシカ
ルボン酸及び多価カルボン酸が挙げられる。3官能の多
価アルコール成分としては、トリメチロールプロパン、
グリセリンまたはその無水物が代表的である。4官能の
多価アルコール成分は、ペンタエリスリットが代表的で
ある。3官能のオキシカルボン酸成分は、(i)カルボ
キシル基が2個とヒドロキシル基が1個を同一分子中に
有するタイプと、(ii)カルボキシル基が1個とヒド
ロキシル基が2個のタイプとに分れる。市販品が容易
に、且つ低コストで入手可能といった点からは、(i)
の同一分子中に2個のカルボキシル基と1個のヒドロキ
シル基とを共有するリンゴ酸が実用上有利であり、本発
明の目的には十分である。
【0016】4官能のオキシカルボン酸成分には、次の
3種類がある。即ち、(i)3個のカルボキシル基と1
個のヒドロキシル基とを同一分子中に共有するタイプ
(例えばクエン酸)、(ii)2個のカルボキシル基と
2個のヒドロキシル基とを同一分子中に共有するタイプ
(例えば酒石酸)、(iii)3個のヒドロキシル基と
1個のカルボキシル基とを同一分子中に共有するタイプ
があり、いずれのタイプも使用可能であるが、市販品が
容易に、且つ低コストで入手可能といった点からは、ク
エン酸ならびに、酒石酸が実用上有利であり、本発明の
目的には十分である。
【0017】3官能の多価カルボン酸(またはその無水
物)成分としては、例えばトリメシン酸、トリメリット
酸、プロパントリカルボン酸等を使用することができる
が、実用上から無水トリメリット酸が有利であり、本発
明の目的には十分である。4官能の多価カルボン酸(ま
たはその無水物)成分は、文献上では脂肪族、環状脂肪
族、芳香族等の各種タイプがあるが、市販品を容易に入
手し得るといった点からは、例えば無水ピロメッリット
酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、シクロペ
ンタンテトラカルボン酸無水物が挙げられ、本発明の目
的には十分である。
【0018】添加される多官能成分の量は、ゲル化の危
険がないようにするためには、脂肪族ジカルボン酸(ま
たはその無水物)の成分全体100モル%に対して3官
能の場合は0.1〜2モル%、好ましくは0.2〜1.
0モル%、さらに好ましくは0.25〜0.50モル%
であり、4官能の場合は0.1〜1モル%、好ましくは
0.1〜0.5モル%である。3官能または4官能成分
の量が0.1モル%未満の場合、成形加工性に代表され
る効果が見られず、3官能成分の量が2モル%を超え
る、または4官能成分の量が1モル%を超えるとゲル成
分が多くなる危険性があり、実用性が大幅に低下する。
また、添加量は目的とする成形加工法によりこの範囲内
で異なる。
【0019】本発明に用いられる脂肪族ポリエステル
(A)は制限されないが、脂肪族ポリエステルポリオー
ル(B)は、末端基が実質的にヒドロキシル基であり、
そのためには合成反応に使用するグリコール類及び多塩
基酸(またはその無水物)の使用割合は、グリコール類
を幾分、例えば5〜10モル%と過剰に使用する必要が
ある。
【0020】高分子量のポリエステル(I)、脂肪族ポ
リエステルポリオール(B)を合成するには、エステル
化に続く脱グリコール反応の際に、脱グリコール反応触
媒を使用することが必要である。脱グリコール反応触媒
としては、例えばアセトアセトイル型チタンキレート化
合物、あるいは有機アルコキシチタン化合物等のチタン
化合物が挙げられる。これらのチタン化合物は併用もで
きる。これらの例としては、例えばジアセトアセトキシ
オキシチタン、テトラエトキシチタン、テトラプロポキ
シチタン、テトラプトキシチタン等が挙げられる。チタ
ン化合物の使用割合は、ポリエステルプレポリマー10
0重量部に対して0.001〜1重量部、好ましくは
0.01〜0.1重量部である。チタン化合物はエステ
ル化の最初から加えてもよく、また脱グリコール反応の
直前に加えてもよい。脱グリコール反応は原料組成、目
的とする反応生成物の数平均分子量などにより異なる
が、一般的に温度180〜280℃、0.05〜2.0
mmHgの如き真空下で行うことにより得ることができ
る。
【0021】脂肪族ポリエステルポリオール(B)にお
いては、数平均分子量が10,000以上、好ましくは
20,000〜30,000の末端基が実質的にヒドロ
キシル基であるプレポリマーとし、さらに数平均分子量
を40,000以上に高めるためにカップリング剤が使
用される。
【0022】線状構造体の脂肪族ポリエステルポリオー
ル(II)を得るためには、2価のジイソシアナートが
使用される。ジイソシアナートはその種類には特に制限
はないが、例えば次の種類が挙げられる。2,4−トリ
レンジイソシアナート、2,4−トリレンジイソシアナ
ートと2,6−トリレンジイソシアナートとの混合体、
ジフェニルメタンジイソシアナート、1,5−ナフチレ
ンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナート、水
素化キシレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソ
シアナート、イソホロンジイソシアナートなどがある
が、中でもヘキサメチレンジイソシアナートが生成樹脂
の色相、ポリエステル添加時の反応性及び生分解性等の
点から好ましい。
【0023】これらカップリング剤の添加量は、ポリエ
ステルポリオール(B)100重量部に対して0.1〜
5重量部、好ましくは0.5〜1.5重量部である。
0.1重量部未満では、カップリング反応が不十分であ
り、5重量部を超えるとゲルが発生し易くなる。
【0024】カップリング剤の添加は、ポリエステルポ
リオール(B)が均一な溶融状態であり、容易に撹拌可
能な条件下で行われることが望ましい。カップリング剤
をニーダー中のポリエステルポリオール(B)に添加
し、エクストルーダーを通して溶融、混合、反応させる
ことも不可能ではない。一般には脂肪族ポリエステルの
製造装置内で180〜220℃の溶融状態のポリエステ
ルポリオール(B)に添加することが実用的である。
【0025】長鎖分岐構造体の脂肪族ポリエステルポリ
オール(II)を得るためには、3価以上の多価イソシ
アナートを使用する。多価イソシアナートとしては、3
官能のイソシアナートが好ましい。3官能イソシアナー
トは、トリメチロールプロパン・ヘキサメチレンジイソ
シアナート・アダクト、ヘキサメチレンジイソシアナー
ト環状トリマーまたはヘキサメチレンジイソシアナート
・水・アダクトなどが好適に使用される。
【0026】多価イソシアナートを反応させる場合に
は、脂肪族ポリエステルポリオール(B)の数平均分子
量を予め40,000〜45,000程度に増大させて
おくことが望ましい。これ以下になると多価イソシアナ
ートの反応後に生成するポリエステルポリオール(I
I)が、一部ゲル化したり全体がプラスチックからゴム
的になる傾向が出易いので避けることが好ましい。多価
イソシアナートの添加量は、通常0.5〜2重量部、好
ましくは0.8〜1.2重量部である。
【0027】本発明の脂肪族ポリエステル組成物として
は、線状構造の数平均分子量が40,000以上の脂肪
族ポリエステル(I)あるいは線状構造の脂肪族ポリエ
ステルポリオールにさらに2価の多官能イソシアネート
を反応させて得られる数平均分子量40,000以上の
ウレタン結合を含む脂肪族ポリエステルポリオール(I
I)でもよいが、好ましくはこの線状構造脂肪族ポリエ
ステルが0〜95重量部に、脂肪族グリコール、脂肪族
ジカルボン酸及び少量の3価以上の多価アルコール、多
価オキシカルボン酸または多価カルボン酸から製造され
た長鎖分岐構造を有する脂肪族ポリエステルあるいは末
端ヒドロキシル基を有する脂肪族ポリエステルポリオー
ルにさらに3価以上の多官能イソシアナートを反応させ
て得られる長鎖分岐構造を有する脂肪族ポリエステルを
100〜5重量部と配合した脂肪族ポリエステル組成物
が好ましい。好ましくは60〜10重量部、より好まし
くは30〜50重量部を配合したものがよい。
【0028】なおこの脂肪族ポリエステル組成物は、メ
ルトフローレート(JIS K7210で規定されたも
の:測定温度190℃、試験荷重2.16kgf:以下
MFRという。)が10g/10分以下、好ましくは5
〜0.5g/10分、より好ましくは2〜1g/10分
のものである。この脂肪族ポリエステル組成物におい
て、発泡開繊体の製造に関係する物性としてMFRのほ
かにメルトテンションが関係する。通常、線状構造の脂
肪族ポリエステルはメルトテンションが小さく、発泡成
形時にバブルが破裂しやすく、発泡開繊体の製造が困難
になる。これに対し、長鎖分岐構造の脂肪族ポリエステ
ルはメルトテンションが高いのでその両者を配合してこ
の困難性を改善することができる。
【0029】本発明で使用できるワックス類は、合成ワ
ックス、天然ワックス及びそれら両者の配合ワックスで
ある。特に石油から合成された合成ワックスが、本脂肪
酸ポリエステルへの親油性賦与効果が大きいために、好
適である。ワックスの添加量は脂肪族ポリエステル
(I)または脂肪族ポリエステルポリオール(II)の
100重量部に対して0.1〜5重量部である。0.1
重量部未満では効果が少なく、一方5重量部より多い場
合では樹脂と相溶し難く層分離する傾向を生ずる。一般
的には、生分解性を促進させるためには天然ワックスが
合成ワックスよりも好ましい。
【0030】本発明では、合成ワックスとして合成炭化
水素系のフィシャー・トロプシュ法ワックス、例えばサ
ゾールワックス(分子量460〜2,000、凝固点8
0〜110℃);石油系合成法ワックス、例えばポリエ
チレン・ワックス(分子量500〜10,000、融点
90〜130℃)、ポリプロピレン・ワックス(分子量
500〜10,000、融点150〜170℃);フッ
素樹脂系ワックス、シリコーン樹脂系ワックス;天然物
変性ワックス、例えばモンタンワックス誘導体、パラフ
ィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘
導体及びアミド変性体などを使用することができる。
【0031】本発明では、天然ワックスとして、植物系
ワックスでは例えばキャンデリラワックス、カルナウバ
ワックス、ライスワックス、木ろう及びホホバ油など;
動物系ワックスでは例えば密ろう、ラノリン、及び鯨ろ
うなど;鉱物系ワックスでは例えばモンタンワックス、
オゾケライト及びセレシンなど;石油系ワックスでは例
えばパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ペトロラクタムなどがあり、これらを使用できる。
【0032】本発明で使用できる発泡剤は、一般のプラ
スチック発泡体の製造に用いられている炭化水素ナトリ
ウム、アジド類などの無機化合物発泡剤、アゾ系、ヒド
ラジン系、トリアゾール系、N−ニトロン系及びクエン
酸などの有機化合物発泡剤などである。またこれらの発
泡剤に例えば炭酸カルシウム、タルクなどの各種発泡助
剤を併用することも好ましい態様である。これらは、発
泡剤の分解温度によるが、あらかじめ同種樹脂に練り込
んだペレットとするか、低融点ポリエステルのポリカプ
ロラクトンに練り込んだり、またはミキサーなどで直接
ドライブレンドして使用することができる。発泡剤の配
合量は発泡剤の種類、製品の発泡倍率、成形温度などに
より異なるが、通常は脂肪族ポリエステル組成物100
重量部に対し0.2〜5.0重量部である。
【0033】本発明の発泡開繊体を製造する方法は、ポ
リプロピレンなどの発泡開繊体に使用する押出成形機及
び製造法を用いて、押出温度150〜220℃の温度範
囲で行うことができる。
【0034】本発明に使用する発泡開繊体は、B重油の
吸着量が20℃において自重の4倍以上でああることが
必要であり、そのため発泡倍率、その他の製造条件を工
夫し、開繊した繊維をできるだけ細くすることが必要に
なる。好ましくは吸着量が10倍以上である。
【0035】本発明の油分吸着用発泡開繊体マットは、
従来のポリプロピレン製の油分吸着用発泡開繊体マット
を参考として製造することができる。即ち、油分吸着用
発泡開繊体をTD方向(繊維の引き取り方向に直角方
向)に約45cmの長さに切断し、取り扱いやすい厚さ
になるように複数枚(5〜100枚、好ましくは約40
〜60枚くらい)を積層し、積層体を複数箇所、例えば
約5mm間隔くらいで加熱溶着してマットとして使用す
る。
【0036】このようにして製造された油分吸着用発泡
開繊体マットは、使用した脂肪族ポリエステル組成物の
樹脂の密度が1,23〜1.26g/cm3 なので発泡
開繊体だけでは水あるいは海水では沈んでしまい、水面
上に広がる油膜を捕集除去するにに適さない。したがっ
て河川、海上などで使用する油分吸着用発泡開繊体シー
ト積層体としては、油分吸着用発泡開繊体と同一組成の
発泡シートを積層し、発泡開繊体シート積層体全体とし
て密度が1g/cm3 以下の発泡シート積層体とするこ
とが必要である。
【0037】脂肪族ポリエステルの発泡シートの製造に
は、米国特許第5,362,765号の開示に基づいて
製造することができる。即ち、押出発泡成形により、発
泡倍率約2〜40倍、シートの密度としてほぼ0.6〜
0.03g/cm3 、厚さ1〜50mm、好ましくは1
〜10mm、より好ましくは2〜5mmの発泡シートと
して用いることが好ましい。発泡倍率が低い時は密度を
低くできないのでシートの配合量を多くしなければなら
ない。一方発泡倍率を高くし過ぎるとシートの剛性が失
われ、積層体としての強度を失うことになる。またシー
トの厚みが薄い時は、製造に際し作業が面倒になるが、
積層する枚数を増せば良いので問題がないが、余り厚く
する時は積層体中の油分吸着用発泡開繊体の割合が小さ
くなり、油分吸着性を損なうことになる。なお油分吸着
用発泡開繊体シート積層体とした場合には、油分の吸着
を促進するために、シートに直径1〜10mmの穴を開
け、上下に水や油が流通可能にしておくことが好まし
い。
【0038】通常の脂肪族ポリエステル組成物の濡れ指
数(臨界表面張力とも言う。)は39〜40dyne/
cmであり、ポリエチレンの30〜32dyne/c
m、ポリプロピレンの27〜31dyne/cmに比べ
ると水約70dyne/cmに近寄ったものである。し
たがって水と油が共存する時はポリプロピレン製の発泡
開繊体は水よりも油の方を吸着しやすいが、脂肪族ポリ
エステル製の発泡開繊体では水を先に吸着した時はその
後では油を吸着しがたくなる。本発明では、このような
脂肪族ポリエステルにワックスを練り込み、これが発泡
開繊体表面の濡れ性を改善すると共に、内部においても
油分吸着の案内役をするものと考えられる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により説明
する。なお物性測定に使用した分析機器及び測定条件は
下記の通り。 (A)分子量の測定 測定はGPC法によった。 a.システム:昭和電工(株)製、SYSTEM−11 b.カラム :サンプル、(リファレンス側とも)Sh
odex GPC K−801(1本)+K−80M(2本)+K800P
(1本) c.溶剤 :クロロフォルム d.カラム温度:40℃ e.流量 :1.0ml/分 f.ポリマー濃度:0.1重量% g.検出器 :Shodex R1 h.分子量換算スタンダード:PMMA(Shodex
M−75) i.注入量 :0.8ml/分
【0040】j.脂肪族ポリエステル組成物の表面の濡
れ性評価方法:JIS K−6768−1977のポリ
エチレン、ポリプロピレンのフィルムの濡れ試験法(3
0〜56dyne/cm)によった。本発明の脂肪族ポ
リエステル組成物を180℃で約1分間で約0.3mm
厚さのフィルムにプレス成形した。恒温、恒湿室で1日
放置後、和光純薬(株)の濡れ指数試薬を塗って評価し
た。 k.脂肪族ポリエステル組成物(脂肪族ポリエステル+
ワックス)の塩水・油分の 吸着試験:プレス成形した
厚さ0.3mmのフィルムを50mm角に切断した。ケ
ロシンに室温で5分間浸漬し、ティッシュペーパーで表
面を拭いて重量増加率(Wa%)を測定した。次に3%
食塩水にあらかじめ浸漬し重量増加率(Wb%)を測定
しておき、次いでケロシンに浸漬した場合の増加率を測
定した。
【0041】l.発泡開繊体の吸油量の測定:油分吸着
用発泡開繊体を20枚(インフレーションフィルムなの
で10枚)を積層し、TD方向にヒートシールし、10
cm角の油分吸着用発泡開繊体を製造した。20℃のB
重油の油面に浮かべ、5分間静置した後、これを直径1
mmの針金のふるい目が17mmメッシュ状に編んだ金
網(以下単に金網という)の上に5分間放置した後その
重量を測定する。その結果を1g当たりに換算した値を
発泡開繊体の吸油量とした。
【0042】m.発泡開繊体の糸状体の繊度の測定:長
さ2cmの糸を100本集め、n=3として重量を求め
デニール数を求めた。 n.成形性 :スクリュー径55mmφ、L/D=30
の押出機を用い、スリット間隔0.5mmで200mm
φの環状スリットノズルから樹脂のMFRに合わせて1
30〜240℃までの間で最適温度を求めて、その温度
で溶融押出しし、エアリングから常温の空気を送風し、
溶融押出直後から開繊開始点(スリットノズルから約2
cmの位置)以降の部分まで空冷しながら引取り速度3
0、60、100、150、m/分で引き取り、発泡開
繊体を成形した。表1に示した開繊体フィルム全体のデ
ニール、及び単繊維のデニール数は引取り速度が100
m/分の時の発泡開繊体のデータである。 o.土中生分解試験:川砂90重量部、市販園芸用堆肥
5重量部及び油粕5重量部を混合し、幅約40cm、長
さ約80cm、深さ約40cmのプランターに入れ、水
を十分かけてから上部をポリエチレンシートで覆い約1
か月間熟成させた。試験片を土の表面下約10cmに埋
設し、所定時間、室温に保持した。その後試験片を掘り
出し、水洗し乾燥してから重量減少率を測定した。
【0043】(実施例1)ベースポリマーとして生分解
性が良いが、成形加工速度の遅い線状構造を有するブチ
レンサクシネートアジペート共重合体IIB1(昭和高
分子(株):商品名ビオノーレ#3003、融点96
℃、MFR5.0g/10分、数平均分子量67,00
0、重量平均分子量 168,000)を用い、空冷イ
ンレーション法による厚さ約30μmのフィルムを成形
し、土中生分解性を試験した。常温で20日後で重量減
少率は約46%と良好であった。
【0044】ベースポリマー100重量部にワックス
2.5重量部または5重量部とを加え笠松化工研究所製
の口径36mmのニーダールーダーを使用し、まずニー
ダーにて150〜180℃で2軸羽根で約40分間混合
した後、エクストルーダーで150〜180℃でストラ
ンド状に水中に押出てペレット化した。70〜90℃で
一夜真空乾燥した後、プレス成形にて0.3mmのフィ
ルムを作成した。各種ワックス添加による脂肪族ポリエ
ステル組成物を、海水を模擬した3%食塩水における灯
油(石油を代表させた)の吸着試験の結果を表1に示
す。
【0045】使用したワックスは、ヘキスト社製のポリ
エチレンワックスPE190(滴点135℃)、ポリプ
ロピレンワックスPP230(滴点158℃)、フッ素
樹脂系ワックス(セリダスト3910)、モンタンワッ
クス(ヘキストワックス S)、信越化学工業(株)製
のシリコーン油KF96−L、野田ワックス社の脱臭精
製密ろう高酸、及び加藤洋行社のカルナバワックスであ
る。本ベースポリマー単独では油分をまったく吸着しな
かったが、ワックスを併用することにより樹脂表面の濡
れ指数が39dyne/cmから37dyne/cmに
改善され、ケロシンを吸着できるようになった。
【0046】
【表1】
【0047】(比較例1)油分吸着性材料として従来か
ら使用されて来たポリプロピレン(ショウアロマーAF
2)について、実施例1と同様な試験をおこなった。ポ
リプロピレンは油分吸着性においては本脂肪族ポリエス
テルより優れているが、土中での生分解性はまったくな
いので本発明の目的には適しないものである。
【0048】(実施例2)ベースポリマーに成形性は良
いが、生分解性の遅い長鎖分岐構造のポリブチレンサク
シネートIIB2(昭和高分子(株):商品名ビオノー
レ#1903、融点114℃、MFR8.2g/10
分、数平均分子量 58,000、重量平均分子量33
4,000、土中生分解の重量減少量が20日後におい
て約22%)を使用した。実施例1と同じ試験を行っ
た。結果を表2に示す。本脂肪族ポリエステルは、ワッ
クスの併用により表面の濡れ指数が38dyne/cm
から36〜37dyne/cmに改善されると共に油分
吸着性が改良された。
【0049】(実施例3)ベースポリマーにエチレング
リコール105モル、コハク酸80モル、アジピン酸2
0モル、トリメチロールプロパン0.5モルから重縮合
法により脂肪族ポリエステルポリオールb3を合成し、
次いでヘキサメチレンジイソシアナート0.82モルで
高分子量化したところの、成形性が良く、生分解性の早
い長鎖分岐構造のポリエチレンサクシネート・アジペー
トIIB3(融点91℃、数平均分子量 45,70
0、重量平均分子量236,000、厚さ40μmのイ
ンフレーションフィルムの土中生分解の重量減少量が2
0日後において約75%)を使用した。この脂肪族ポリ
エステル100重量部にポリエチレンワックスPE19
0を5重量部を混練した組成物は濡れ指数が35dyn
e/cmに改良され、油分吸着性と生分解性の双方とも
に優れていた。結果を表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】(実施例4〜10) 脂肪族ポリエステルの合成例及び発泡開繊体の製造: 1)長鎖分岐構造を有する本発明の脂肪族ポリエステル
系樹脂IA1の合成例:80リットルの反応器を窒素置
換してからコハク酸25.2kg、1,4−ブタンジオ
ール 17.7kg、プロピレングリコール1.62k
g、グリセリン98g(コハク酸100モル%に対して
95モル%、10モル%及び0.5モル%)を仕込ん
だ。窒素気流下に昇温を行い、190〜220℃にて
3.5時間、更に窒素を停止して20〜2mmHgの減
圧下に5.5時間にわたり脱水縮合によるエステルか反
応を行った。採取された資料は、酸価が16mg/g、
数平均分子量が6,400、また重量平均分子量が1
0,600であった。引き続いて、常圧の窒素気流下に
触媒のテトライソプロポキシチタン2.0gを添加し、
温度を上昇させ、210〜220℃で 1.8〜0.5m
mHgの減圧下にて15時間、脱グリコール反応を行っ
た。このプレポリマー(a1)は凝縮水を除くと理論収
量は35.2kgであった。
【0052】この反応物を、釜下のギヤーポンプを稼働
させて、190〜200℃において、ダイスから4本ス
トランドを水中に押出し、カッターで切断して淡黄色の
ペレットにした。90℃で3時間、真空乾燥した後の脂
肪族ポリエステル(IA1)の収量は、約29kgであ
った。このようにして得られたウレタン結合を含まず、
長鎖分岐構造を有する、本発明の脂肪族ポリエステル
(IA1)(ポリブチレン・プロピレンサクシネート共
重合体)は、融点110℃、数平均分子量 48,40
0、重量平均分子量 277,300、MFR1.7g
/10分であった。
【0053】2)線状脂肪族ポリエステル共重合体(I
IB1)の合成例:80リットルの反応器を窒素置換し
てから1,4−ブタンジオール17.4kg、コハク酸
17.3kg、アジピン酸5.4kg(コハク酸とアジ
ピン酸のモル比=80:20)を仕込んだ。窒素気流下
で昇温を行い、190〜210℃にて3.5時間、さら
に窒素を停止して20〜2mmHgの減圧下にて3.5
時間にわたり脱水縮合によるエステル化反応を行った。
採取された試料は、酸価が9.6mg/g、数平均分子
量6,100、また重量平均分子量12,200であっ
た。引き続いて常圧の窒素気流下に触媒のテトライソプ
ロポキシチタン2.0gを添加した。温度を上昇させ温
度210〜220℃で15〜0.2mmHgの減圧下に
て6.5時間脱グリコール反応を行った、採取された試
料は数平均分子量 26,000、また重量平均分子量
69,600であった。このプレポリマー(b1)
は、凝縮水を除くと理論収量は32.6kgであった。
次いで抗酸化剤としてイルガノックス1010(チバガ
イギー社)を34g及び滑剤としてステアリン酸カルシ
ウムを34g加えて、さらに30分間攪拌を続けた。
【0054】このプレポリマー(b1)32.6kgを
含む反応器に攪拌下にヘキサメチレンジイソシアナート
310g(プレポリマー(b1)100重量部に対して
0.975重量部)を添加し、160〜190℃で1時
間結合反応を行った。粘度は急速に増大したがゲルは生
じなかった。この反応物をニーダールーダーにて水中に
押出し、カッターで裁断してペレットにした。70℃で
6時間、真空乾燥した後の脂肪族ポリエステル(IIB
1)の収量は30.0kgであった。このポリブチレン
・サクシネート・アジペート共重合体(IIB1)は、
わずかにアイボリー調の白色で、融点が95.8℃、溶
解熱(△H)45.3ジュール/g、数平均分子量 7
5,000、重量平均分子量 18,8000、MFR
(190℃)1.8g/10分であった。
【0055】3)長鎖分岐構造を有する脂肪族ポリエス
テル系樹脂(IIb2)の合成例:80リットルの反応
器を窒素置換してから1,4−ブタンジオール17.7
kg、こはく酸22.1kg、トリメチロールプロパン
126g(こはく酸に対して0.5モル%)を仕込ん
だ。窒素気流下で昇温を行い、190〜210℃にて
3.5時間、更に窒素を停止して20〜2mmHgの減
圧下にて5.5時間にわたり脱水縮合によるエステル化
反応を行った。採取された試料は、酸価が12mg/
g、数平均分子量6,800、また重量平均分子量1
3,500であった。引き続いて常圧の窒素気流下に触
媒のテトライソプロポキシチタン2.0gを添加した。
温度を上昇させ温度210〜220℃で15〜0.7m
mHgの減圧下にて4.5時間脱グリコール反応を行っ
た、採取された試料は数平均分子量 36,450、ま
た重量平均分子量 83,400であった。このプレポ
リマー(b2)は、凝縮水を除くと理論収量は35.4
kgであった。
【0056】このプレポリマー(b2)35.4kgを
含む反応器に、160℃で着色防止剤として亜りん酸
3.5gを投入し、次いで抗酸化剤としてイルガノック
スB225(チバガイギー社)を35.4g及び滑剤と
してステアリン酸カルシウム35.4gを加えてさらに
30分間攪拌を続けた。次いで攪拌下にヘキサメチレン
ジイソシアナート319g(プレポリマー(b2)10
0重量部に対して0.9重量部)を添加し、180〜2
00℃で1.5時間、次いで200〜400mmHgの
減圧下で30分間の減圧脱泡し更に1.5時間、攪拌停
止して静置(全3.5時間)のカップリング反応を行っ
た。粘度は急速に増大したがゲルは生じなかった。この
反応物を釜下のギヤーポンプを稼働させて、190〜2
00℃においてダイスから4本ストランドを水中に押出
し、カッターで切断して白色のペレットにした。90℃
で3時間、真空乾燥した後の脂肪族ポリエステル(II
B2)の収量は約29kgであった。このようにして得
られた長鎖分岐構造を有する本発明の脂肪族ポリエステ
ル(IIB2)(ポリブチレンサクシネート重合体)
は、融点114℃、数平均分子量 55,100、重量
平均分子量 221,100、MFR5.4g/10分
であった。
【0057】4)長い長鎖分岐構造を有する脂肪族ポリ
エステル系樹脂(IIB3)の合成:80リットルの反
応器を窒素置換してから1,4−ブタンジオール20.
0kg及びコハク酸25.0kgを仕込んだ。窒素気流
下で昇温を行い、190〜220℃にて3.5時間、更
に窒素を停止して20〜1.2mmHgの減圧下にて
2.5時間にわたり脱水縮合によるエステル化反応を行
った。採取された試料は、酸価が23.1mg/gであ
った。引き続いて常圧の窒素気流下に触媒のテトライソ
プロポキシチタン2.0gを添加した。温度を上昇させ
温度210〜220℃で1.5〜0.7mmHgの減圧
下にて4.5時間脱グリコール反応を行った、採取され
た試料は数平均分子量 24,000、また重量平均分
子量 477,40であった。このプレポリマー(b
3)は、凝縮水を除くと理論収量は36.4kgであっ
た。このプレポリマー(b3)36.4kgを含む反応
器に、160℃で着色防止剤として亜りん酸9g、抗酸
化剤としてイルガノックスB225(チバガイギー社)
を36g及び滑剤としてステアリン酸カルシウム36g
を加えて更に30分間攪拌を続けた。
【0058】次いで攪拌下にヘキサメチレンジイソシア
ナート291g(プレレポリマー(b3)100重量部
に対して0.8重量部)を添加し、160℃で20分間
攪拌し、次いでトリメチロールプロパン・ヘキサメチレ
ンジイソシナナート・アダクト291g(有効成分75
%の酢酸エチル溶液、プレポリマー100重量部に対し
て0.8重量部、日本ポリウレタン工業社:商品名コロ
ネートHL)を更に添加し、180〜200℃で2時間
反応させた。粘度は急速に増大したがゲルは生じなかっ
た。この反応生成物をニーダールーダーを経由して水中
に押出し、カッターで切断して白色のペレットにした。
90℃で6時間、真空乾燥した後の脂肪族ポリエステル
(IIB2)の収量は約32kgであった。このように
して得られた長鎖分岐構造を有する本発明の脂肪族ポリ
エステル(IIB3)(ポリブチレンサクシネート重合
体)は、融点116.1℃、数平均分子量 65,13
0、重量平均分子量 186,440、MFR(190
℃)3.5g/10分であった。
【0059】5)発泡開繊体の製造:上記において製造
した脂肪族ポリエステルの単独または混合物を100重
量部、ポリエチレンワックスPE190を2重量部、発
泡剤としてクエン酸・重炭酸ナトリウム混合物(重量比
で10/90の混合物)2〜5重量部、また必要に応じ
て炭酸カルシウム1〜5重量部をドライブレンドし、5
5mmφ押出機によりスクリュー温度150〜200℃
でスリット間隔0.5mm、ダイス径200mmφの環
状スリットノズルから成形温度150〜200℃で溶融
押出し、エアリングから常温の空気を送風して溶融押出
直後から開繊開始点(スリットノズルより約2cmの位
置)以降の部分まで風冷しながら引き取り速度10m/
分で引き取り、発泡開繊体を成形した。
【0060】得られた発泡開繊体は、樹脂構造と組成の
組み合わせにより糸切れの少ない網状体であり、全体と
しては36,000デニールで単糸としては5〜20デ
ニールで均一で細かい開繊度を示し、風合いも優れてい
た。
【0061】これらの発泡開繊体約5gを土中に5か月
間埋めておいたところ、ほとんど実用的引張り強度を持
たない状態にまで分解変化していた。また生分解性の早
い組成物系の発泡開繊体は、大幅に減量していた。
【0062】(実施例4)長鎖分岐構造のポリブチレン
・プロピレン・サクシネート(IA1)100重量部と
発泡剤2重量部をスクリュー温度160〜200℃、ダ
イス温度200℃、ノズル温度190℃の設定値で発泡
開繊体製造を開始し、引き取り速度10m/分で引き取
りを行った。成形性は良好であった。製造された発泡開
繊体は柔軟で強いものであり、これを10cm角に20
枚重ねたもののB重油の吸油量は自重の6倍であった。
また開繊体の約5gを土中10cm下に埋め、5か月後
の生分解性を見たところ、相当程度進行しており、発泡
開繊体の糸強度はほとんどなかった。
【0063】(実施例5)線状構造のポリブチレン・サ
クシネート・アジペート共重合体(IIB1)は共重合
体のために結晶化速度が遅く、成形性は劣っており、発
泡助剤の炭酸カルシウム2〜4重量部の添加効果も小さ
かった。得られた発泡開繊体はB重油の吸着量は自重の
8倍で比較的良く、5か月後の土中生分解性は、重量減
少率が約80%と非常に優れていた。
【0064】(実施例6)長鎖分岐構造のポリブチレン
・サクシネート(IIB2)の100重量部と発泡剤
(クエン酸/重炭酸ナトリウム=40/60重量比)2
〜4重量部の混合組成物を、スクリュー温度155〜1
90℃、ダイス温度185〜200℃、ノズル温度18
5〜200℃で発泡開繊体を製造した。引き取り速度は
10〜20m/分であり、成形性は良好であった。この
発泡開繊体は、B重油の吸着量が自重の5倍であり、土
中性分解性が5か月後でも遅かった。
【0065】(実施例7)長い長鎖分岐構造のポリブチ
ル・サクシネート(IIB3)の発泡開繊体は、実施例
6とほぼ同様にして製造した。成形性は比較的良好であ
った。本発泡開繊体はB重油油分吸着量が自重の4倍と
低く土中分解性も遅かった。
【0066】(実施例8〜10)生分解性の早い長鎖分
岐構造のポリブチレン・サクシネート・アジぺート共重
合体(IIB1)をベースポリマーとしてペレット80
重量部を使用し、成形性に優れた長鎖分岐構造のポリブ
チル・サクシネート(IIB2)の20重量部のペレッ
トを混合した。さらにヘキスト社製ポリエチレンワック
ス PE190を添加なし、2重量部及び4重量部をド
ライブレンドし、スクリュー温度160〜200℃、ダ
イス温度180〜200℃、ノズル温度175〜190
℃、引き取り速度10〜20m/分にて発泡開繊体の製
造を行った。成形性は極めて順調であった。
【0067】本発明の発泡開繊体はB重油吸着量がポリ
エチレンワックスの添加量が2重量部、4重量部となる
に従い、自重の6倍、12倍及び15倍と増加して優れ
た効果を発揮した、土中5か月後の生分解性も重量減少
率が70〜90%と優れていた。本発泡開繊体の燃焼熱
は、5,800〜6,000kcal/kgとポリオレ
フィン類の半分程度と低く、焼却処分も容易である。以
上の実施例4〜10の結果を表3にまとめて示す。
【0068】
【表3】
【0069】(比較例2)ポリプロピレンの発泡開繊体
についても同様な試験を行った。油分吸着量は大きい
が、土中生分解性をまったく有しておらず本発明の目的
には適していない。
【0070】(実施例11)実施例8〜10で得られた
本発明の円筒状発泡開繊体を、成形方向(MD)と直角
方向(TD)に長さ45cmに切断し、45枚(90
層)を積層し、切断部を5mm幅にヒートシールして、
幅50cmの油分吸着用発泡開繊体マットを作成した。
角型容器に水を張り、B重油を水面に少量浮かべてか
ら、本発明の油分吸着用発泡開繊体マットに吸着させ
た。ポリエチレンワックスの添加量の増大と共に油分吸
着速度も改良されていた。
【0071】(実施例12)実施例8〜12の油分吸着
用発泡開繊体マットは油分の吸着性能はほぼ十分ではあ
るが、比重が水より大きく、水に沈んでしまった。した
がって海上のオイルマット、オイルフェンスとして使用
する場合には課題があることが判明した。この対策とし
て発泡シートを油分吸着用発泡開繊体マットに積層し浮
力を与えてみた。
【0072】[発泡シートの製造例]長鎖分岐構造体の
ポリブチレン・サクシネート(IIB2)を100重量
部、ポリエチレンワックス2重量部、発泡核剤として平
均粒径2μmのタルク2重量部を添加してガス発泡方法
により厚さ約3mmの発泡シートを作成した。タンデム
式ガス発泡成形機の第1エクストルーダー(口径61m
m:170℃)、第2エクストルーダー(口径90m
m:140℃〜114℃)、サーキュラー式ダイス(1
10℃)を使用し、発泡ガスとしてHCFC142b/
HCFC22(60/40)の混合ガスを使用し、マン
ドレル外周径640mmの成形体を製造した。得られた
発泡シートは厚さ3.0mm、幅1000mm、発泡倍
率約20倍であり、密度は0.032g/cm3 であっ
た。
【0073】(油分吸着用発泡開繊体シート積層体の製
造法)上記の発泡シートを、縦45×横48cmに切断
し、実施例11の油分吸着用発泡開繊体マットに内挿し
ヒートシール部分で固定することにより油分吸着用発泡
開繊体シート積層体を製造した。口径10mmの穴を開
け、海水と油分の流通を容易にできるようにした。この
油分吸着用発泡開繊体シート積層体は淡水及び3%濃度
の塩水にも容易に浮上し、油分の吸着も良好であった。
また発泡体部分の土中生分解性も5か月後に表面が微生
物により相当侵食されていた。
【0074】
【発明の効果】本発明の脂肪族ポリエステルを主成分と
し、合成ワックス及び天然ワックスで濡れ性を改良され
た脂肪族ポリエステル組成物、油分吸着用発泡開繊体、
油分吸着用発泡開繊体マット及び油分吸着用発泡開繊体
シート積層体は、土壌などに埋設した時は生分解性を有
し、焼却処理をしたとしても燃焼発熱量はポリエチレン
やポリプロピレンと比較してもその約半分と低く、熱安
定性及び機械的強度に優れている。また油分吸着用材料
として十分の性能を持つので広く社会環境保全の産業用
資材として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI (C08L 67/02 C08L 67/02 91:06) 91:06 (72)発明者 大倉 英夫 東京都千代田区神田錦町3丁目20番地昭 和高分子株式会社内 (72)発明者 渡辺 信博 東京都千代田区神田錦町3丁目20番地昭 和高分子株式会社内 (72)発明者 宮寺 健 福岡県山門郡三橋町大字磯島238ダン産 業株式会社内 (72)発明者 井手 保孝 福岡県山門郡三橋町大字磯島238ダン産 業株式会社内 (72)発明者 今泉 光博 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3−2昭和 電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 木村 秀治 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3−2昭和 電工株式会社川崎樹脂研究所内 (56)参考文献 特開 平6−172578(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 67/00 - 67/02 C08L 91/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.主として、脂肪族グリコールと脂肪
    族ジカルボン酸とから得られた、脂肪族ポリエステルプ
    レポリマー(A)を脱グリコール反応させて、数平均分
    子量が40,000以上とした脂肪族ポリエステル
    (I)・・・・100重量部及び B.数平均分子量が10,000以下の合成ワックス、
    天然ワックスまたはそれらの混合物のいずれかのワック
    ス・・・・0.1〜5重量部からなり、濡れ指数が38
    dyne/cm以下であることを特徴とする脂肪族ポリ
    エステル組成物。
  2. 【請求項2】 A.主として、脂肪族グリコールと脂肪
    族ジカルボン酸とをエステル化反応させ、次いで脱グリ
    コール反応させて得られた、末端ヒドロキシル基を有す
    る脂肪族ポリエステルポリオール(B)に、多官能イソ
    シアナートを反応させて数平均分子量が40,000以
    上とした脂肪族ポリエステルポリオール(II)・・・
    ・100重量部及び B.数平均分子量が10,000以下の合成ワックス、
    天然ワックスまたはそれらの混合物のいずれかのもの・
    ・・・0.1〜5重量部からなり、濡れ指数が38dy
    ne/cm以下であることを特徴とする脂肪族ポリエス
    テル組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の、数平均分子
    量が40,000以上であり、メルトフローレートが1
    0g/10分以下である脂肪族ポリエステル組成物10
    0重量部と、発泡剤0.2〜5.0重量部からなる組成
    物を温度150〜220℃において押出発泡延伸成形し
    た油分吸着用発泡開繊体。
  4. 【請求項4】 数平均分子量が60,000以上の脂肪
    族ポリエステル組成物である請求項3記載の油分吸着用
    発泡開繊体。
  5. 【請求項5】 脂肪族ポリエステル組成物が、95重量
    部以下の線状構造を示す脂肪族ポリエステル(I)また
    は線状構造を示す脂肪族ポリエステルポリオール(I
    I)から選ばれたポリマーと、長鎖分岐構造を有する脂
    肪族ポリエステル(I)または長鎖分岐構造脂を有する
    肪族ポリエステルポリオール(II)100〜5重量部
    とからなる脂肪族ポリエステル組成物である請求項3ま
    たは4記載の油分吸着用発泡開繊体。
  6. 【請求項6】 B重油の吸着量が、20℃において、自
    重の4倍以上である請求項3〜5のいずれか記載の油分
    吸着用発泡開繊体。
  7. 【請求項7】 請求項3〜5のいずれか記載の油分吸着
    用発泡開繊体を適当なサイズに切断し、これを複数枚積
    層し、少なくとも2個所を加熱融着した油分吸着用発泡
    開繊体マット。
  8. 【請求項8】 油分吸着用発泡開繊体を積層するに際
    し、発泡倍率2〜40倍、密度0.6〜0.03g/c
    3 、厚さ1〜50mmの請求項1または2記載の脂肪
    族ポリエステル組成物からなる発泡シートを積層した油
    分吸着用発泡開繊体シート積層体。
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