JP3400610B2 - 光学装置 - Google Patents

光学装置

Info

Publication number
JP3400610B2
JP3400610B2 JP14286895A JP14286895A JP3400610B2 JP 3400610 B2 JP3400610 B2 JP 3400610B2 JP 14286895 A JP14286895 A JP 14286895A JP 14286895 A JP14286895 A JP 14286895A JP 3400610 B2 JP3400610 B2 JP 3400610B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support bracket
optical device
adjusting screw
roller
driven roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14286895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08334840A (ja
Inventor
裕 柏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP14286895A priority Critical patent/JP3400610B2/ja
Publication of JPH08334840A publication Critical patent/JPH08334840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3400610B2 publication Critical patent/JP3400610B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学装置に関し、さら
に詳しくは、複写機等の画像形成装置に用いられる露光
光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写方式を用いる画像形成装置
の一つに複写機がある。電子写真複写方式では、一様帯
電された感光体からなる像担持体に対して露光により原
稿像に応じた静電潜像を形成し、その静電潜像にトナー
等の現像材を静電的に付着させて可視像処理することが
行なわれている。可視像とされたトナー像は、普通紙等
の転写材に静電的に転写され、定着されることにより複
写画像とされる。
【0003】像担持体に対する露光工程に用いられる露
光光学装置には、原稿載置台上に載置された原稿を露光
し、原稿からの反射光を複数のミラーおよび結像レンズ
を介して像担持体上に結像させるアナログ方式を用いた
構成がある。この場合にいうアナログ方式とは、CCD
等の結像素子を用いて原稿画像を記憶可能な状態で取り
込むのではなく、露光された原稿像を結像光学系を用い
て露光された時点でそのまま像担持体に結像させる方式
を意味している。
【0004】図4は、上記した方式の光学装置の従来例
を示す模式図であり、同図において、原稿載置台Aに載
置されている原稿Bは、原稿載置台Aの下方に配置され
ている光源Cから露光光を照射されるようになってい
る。
【0005】原稿載置台Aの下方には、原稿Bからの反
射光を像担持体Dにて結像させるための結像光学系が設
けられている。結像光学系は、原稿載置台Aの長手方向
に沿って往復動可能な第1ユニットEおよび第2ユニッ
トFを備えている。第1ユニットEには、光源C、第1
乃至第3ミラーG、H、Jが配置され、また、第2ユニ
ットFには、第4、第5ミラーK、Lが配置されてい
る。第1ユニットEおよび第2ユニットFの間には、レ
ンズユニットMが配置されている。また、原稿Bからの
反射光の進行方向において像担持体Dの前方には、結像
用のミラーNおよびレンズPがそれぞれ配置されてい
る。
【0006】第1および第2ユニットE、Fは、2:1
の速度比を設定されて移動することができるようになっ
ており、移動の際の光路長を変化させないように組み立
てられている。
【0007】レンズユニットMに有するレンズは、変倍
時での反射光の光路長を自身を境にして反射光の入射側
と出射側とで変更することが可能な位置に移動すること
ができる。
【0008】上記第2ユニットFは、その詳細が図5に
示されている。図5において、第2ユニットFは、結像
レンズを境にしてそのレンズの出射側に位置する第4、
第5ミラーを支持するためのものであり、図4に示す像
担持体Dが感光体ドラムである場合、その軸方向に平行
する長手方向を有するキャリッジF1を備えている。キ
ャリッジF1には、その長手方向一端に往復動駆動部
が、また長手方向他端に従動部がそれぞれ設けられてい
る。
【0009】往復動駆動部は、キャリッジF1の長手方
向と同一面において直交する往復移動方向に延長された
ロッドF2と、キャリッジF1と一体に設けられてい
て、そのロッドF2に嵌合して摺動可能なスライダF3
と、上記ロッドF2と平行する展張部を有し、その展張
部にスライダF3が一体化されているベルトF4と、ベ
ルトF4が掛け回されている一対のプーリF5およびF
6と、プーリの一方に回転力を伝達するためのアイドル
ギヤF7を介して連動関係を設定され、そのプーリを正
逆方向に回転させる駆動モータF8とで構成されてい
る。
【0010】キャリッジF1の長手方向他端には、キャ
リッジF1と一体に取り付けられているブラケットF9
に挿通されている回転軸に挿嵌されて回転軸と独立して
回転可能に支持されている従動ローラF10が設けられ
ている。
【0011】従動ローラF10は、ロッドF2と平行し
て配置されているガイドレールF11上に載置され、転
動することができる。
【0012】ところで、上記光学ユニットでは、各部品
の加工精度や組み立て精度によって像担持体上に形成さ
れる画像の再現性が不正確になることがある。
【0013】光学ユニットを構成する各部品の加工精度
および組み立て精度が適性でないと、結像位置がずれ、
これによって、像担持体Aの延長方向、たとえば、像担
持体が感光体ドラムである場合には、その感光体ドラム
の軸方向に沿った画像形成位置が軸端部間でずれてしま
うことがある。
【0014】図6(A)は、この状態を示す図であり、
上記した画像形成位置は、転写紙Sの幅方向に相当する
感光体ドラムの軸方向において、画像先端Q1および後
端Q2が転写紙Sの端縁S1と平行しない状態となり、
所謂、平行四辺形状の画像形成領域Qが得られてしま
う。
【0015】図6(B)は、正常な画像形成位置を示し
ており、この場合には、画像先端Q1および後端Q2が
転写紙Sの端縁S1と平行している。
【0016】そこで、このような画像形成位置のずれを
防止するために、上記光学ユニットの位置調整を行なう
ことが提案されている(例えば、特開昭63ー1192
2号公報)。
【0017】上記公報に記載された位置調整機構は、図
5に示したガイドレールの位置を上下方向に変化させる
ことができる構成を備えている。
【0018】またこれとは別に、上記位置調整機構に
は、図7および図8に示す構成がある。図7において、
上記位置調整機構は、従動ローラF10の回転軸に挿嵌
されたうえで回転軸に対して図示されないネジにより締
結保持されているカムF12を備えている。
【0019】カムF12内には、上記した従動ローラF
10の回転軸に加えて、その回転軸の軸心との間の位相
をずらされてブラケットF9(図5参照)側に挿通され
ている支持軸の軸方向端部が挿通されており、上記ネジ
を六角レンチ等の操作部材Rにより緩めることにより従
動ローラF10に対して回転可能な状態とされたカムF
12を回転させると、その回転に連動してブラケットF
9側の支持軸が回転するようになっている。
【0020】上記位置調整機構においては、カムF12
の締結を解除したうえで所望する方向に回転させること
により、カムF12に挿通されているブラケットF9側
の支持軸の軸心位置を変位させてブラケットの上下方向
での位置を調整できるようになっている。
【0021】また、図8に示す位置調整機構では、光学
ユニット本体に取り付けられるブラケットF9の取り付
け片に取り付けネジを挿通するための取り付け穴が形成
されているが、その一方の取り付け穴が光学ユニット本
体の移動方向に沿った長てを有する長穴で構成され、そ
の長穴に偏心カム板F13を介して取り付けネジが挿通
されるようになっている。なお、図8中、符号F12a
は、図7に示した構成とは異なり、単に、従動ローラF
10の回転軸を挿通支持している構成からなるカムを示
している。偏心カム板F13は、取り付けナジの挿通穴
の中心から偏心した位置に、ブラケットF9の長穴内に
挿入されるロッドを有している。このため、偏心カム板
F13は、取り付けネジをドライバ等の操作部材F14
によって緩められることにより、取り付けネジの挿通位
置を支点として回転した場合に偏心しているロッドがブ
ラケットF9の長穴内で移動する。
【0022】上記構成においては、偏心カム板F13に
有するロッドがブラケットF9の長穴内で移動すること
により、ブラケットF9を上下方向に変位させて光学ユ
ニット本体の端部の位置を上下に移動させることができ
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た位置調整機構には、次のような問題がある。
【0024】いずれの機構においても、光学装置が装備
されている複写機の設置面積以外の面積を位置調整のた
めに必要とする。これは、いずれの位置調整機構におい
ても、光学装置が装備されている複写機の側面からの調
整が可能な構成であることに原因がある。
【0025】さらに、上記公報記載の構成では、側面か
らの位置調整を行なう場合には、ガイドレール上に従動
ローラが載置されている状態のキャリッジにミラーを始
めとした露光走査用部材が組込まれたままであるので、
それら部材の重量が作用し、ガイドレールを昇降させる
際の負荷が大きくなることによって、位置調整操作がし
にくいという問題もある。
【0026】さらに、図7、図8に示した位置調整機構
では、光学装置の外装カバーを始めとして、図7中、符
号Tで示すシール等の近隣に装備されている部材を取り
外して、光学装置のガイドレールを露呈させなければな
らず、位置調整のための前準備操作が面倒になりやす
い。特に、複写機等では、転写紙を大量にストックする
ための給紙装置を装備する場合もあり、この場合には、
給紙装置を複写機から取り外さなければ光学装置におけ
る位置調整が行なえなくなる等の操作手順に制限が生
じ、これによっても、位置調整操作が面倒なものとな
る。
【0027】そこで、本発明の目的は、上記従来の光学
装置における問題に鑑み、簡単な操作を可能にして光学
部材の位置調整を正確に行なえ構成を備えた光学装置を
提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、原稿載置台上に載置されている
原稿を光源からの照射光により露光し、原稿からの反射
光を複数のミラーおよび結像レンズを介して直接像担持
体上に結像させる構成を備え、上記複数のミラーのう
ち、上記像担持体に対する結像光学路中での上記結像レ
ンズを境にして原稿側および像担持体側に位置するミラ
ーをそれぞれ往復動可能なユニットに配置し、上記ユニ
ットは、上記像担持体の長手方向に沿った長手方向一端
に装置本体に設置されているガイドレール上を転動可能
な従動ローラを備えている光学装置において、上記ユニ
ットのうち、少なくとも、上記結像レンズを境にして像
担持体側に位置するミラーを配置したユニットは、上記
ユニットの本体に固定されている支持ブラケットに対し
て揺動自在に支持されるとともに、揺動支点をはさんだ
揺動端の一方に上記従動ローラが回転自在に設けられて
いるローラ支持ブラケットと、上記ローラ支持ブラケッ
トにおける揺動端をはさんだ揺動端の他方で、かつ、上
面に挿通され、先端が上記支持ブラケット本体の不動部
に対向している調整ネジと、を備え、上記ローラ支持ブ
ラケットの上方から上記調整ネジを回転させた際に、上
記ローラ支持ブラケットにおける揺動端の他方を昇降さ
せることによって、上記ローラ支持ブラケットにおける
揺動端の他方を揺動端の一方に有する従動ローラの位置
に対して上下方向で変化させることを特徴としている。
【0029】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
学装置において、上記ローラ支持ブラケットには、同ブ
ラケットにおける揺動端の他方に位置する調整ネジが上
記支持ブラケット本体の不動部に向け当接する向きに同
ローラ支持ブラケットを揺動させる付勢を有する弾性体
を設けたことを特徴としている。
【0030】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の光学装置において、上記従動ローラは、外周面の
断面形状がR形状に設定されていることを特徴としてい
る。
【0031】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の光学装置において、上記調整ネジの先端外周面形
状が、R形状に設定されていることを特徴としている。
【0032】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の光学装置において、上記従動ローラ若しくは調整
ネジの外周面のR形状は、上記ローラ支持ブラケットの
傾斜に応じて従動ローラ若しくは調整ネジの外周面が支
持ブラケット本体の不動部に対して垂直に面接触できる
半径を設定されていることを特徴としている。
【0033】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の
うちの一つに記載の光学装置において、上記調整ネジの
挿通部には、予めロック剤が塗付されたうえで調整ネジ
が挿通されることを特徴としている。
【0034】
【作用】請求項1記載の発明では、ローラ支持ブラケッ
トにおける揺動端の他方において上面より挿通されてい
る調整ネジをローラ支持ブラケットの上方から操作して
回転させることにより、同ブラケットの揺動端の他方を
上下方向に移動させ、その揺動端の変位に連動して支持
ブラケットの端部位置を昇降させる。
【0035】請求項2記載の発明では、常時、調整ネジ
が支持ブラケット本体の不動部に当接し、調整ネジによ
って設定された揺動位置にローラ支持ブラケットを保持
する。
【0036】請求項3乃至5記載の発明では、ローラ支
持ブラケットの揺動位置に拘らず、調整ネジ若しくは従
動ローラが支持ブラケット本体の不動部若しくはガイド
レールの表面に対して当接圧力が均一化される。
【0037】請求項6記載の発明では、ローラ支持ブラ
ケットの上面から調整ネジを挿通する際にその調整ネジ
の緩み止めを行なうことができる。
【0038】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。
【0039】図1は、本発明の第1実施例による光学装
置の要部を示す断面図であり、その要部は、図7、図8
に示した光学ユニットにおける位置調整機構に相当して
いる。
【0040】図1において、位置調整機構10は、支持
ブラケット11と、ローラ支持ブラケット12と調整ネ
ジ13とを備えている。支持ブラケット11は、図5に
示したブラケットFに相当しており、光学ユニット本体
1における長手方向一端に一体化された板金部材で構成
されている。上記長手方向一端とは、図5に示したキャ
リッジF1における従動ローラF10が備えられている
側に相当している。
【0041】支持ブラケット11は、図2に示すよう
に、光学ユニット本体1の長手方向端部に基片11Aが
ネジ止めされ、その基片11Aから光学ユニット本体1
の長手方向外側に向け張り出した支持片11Bが下面1
1Cを介して連結された状態で折曲げ形成されている。
【0042】ローラ支持ブラケット12は、回転軸12
Aを支点として支持片11Bに対して揺動可能に支持さ
れている部材である。上記支持片11Bに対しては、ロ
ーラ支持ブラケット12の側片12Bが隣り合ってお
り、その側片12Bと支持片11Bとに回転軸12Aが
挿通されている。
【0043】ローラ支持ブラケット12は、回転軸12
Aを境にして揺動端の一方が光学ユニット本体1の長手
方向端部から外方に突出して位置する垂直片よりなる従
動ローラ支持片12Cとして折曲げ加工され、また回転
軸12Aを境にして揺動端の他方が従動ローラ支持片1
2Cと連続する水平片よりなる上面壁12Dとして折曲
げ加工されている。本実施例では、従動ローラ支持片1
2Cと上面壁12Dとは、互いに連続する片部として折
曲げ加工されている。
【0044】従動ローラ支持片12Cには、光学ユニッ
ト本体1の長手方向に平行した状態で回転支軸14Aが
設けられており、その軸端には従動ローラ14が回転自
在に取り付けられている。従動ローラ14は、図5に示
した構成と同様に、光学ユニット本体1の移動方向に平
行して設置されているガイドレール15上を転動するこ
とができるようになっている。
【0045】上面壁12Dには、バーリングが施され、
そのバーリング部に形成されたネジ穴に、調整ネジ13
が捩じ込まれている。
【0046】調整ネジ13は、組み立て時、ネジ穴に充
填されるロック剤を塗付された上で、ネジ穴に捩じ込ま
れ、その先端が支持ブラケット11に有する下面11C
に当接している。
【0047】従動ローラ支持片ブラケット12は、回転
軸12Aを支点として揺動することができ、揺動量が、
上面壁12Cに捩じ込まれている調整ネジ13のリード
量に対応させてある。
【0048】本実施例は以上のような構成であるから、
光学ユニット本体1が複写機内に組込まれた場合、図6
に示した他画像形成領域の平行四辺形化が発生すると、
装備されているミラーの位置調整が行なわれる。
【0049】ミラーの位置調整を行なう場合には、調整
ネジ13が回転される。
【0050】調整ネジ13を回転すると、その回転量お
よび回転方向に応じて調整ネジ13の先端が支持ブラケ
ット11の下面11Cに対して接離する方向に変位する
代りに、捩じ込まれているローラ支持ブラケット12の
揺動端の他方が上下方向に移動する。
【0051】調整ネジ13を、その先端が支持ブラケッ
ト11の下面11Cから離れる方向に回転した場合に
は、回転軸12Aを支点としてローラ支持ブラケット1
2が、図1中、時計方向に揺動し、また、調整ネジ13
をその先端が支持ブラケット11の下面11Cに圧接す
る方向に回転した場合には、回転軸12Aを支点として
ローラ支持ブラケット12が、図1中、反時計方向に揺
動する。
【0052】ローラ支持ブラケット12が、図1中、時
計方向に揺動した場合には、従動ローラ14もそれまで
の位置から時計方向に変位しようとするが、従動ローラ
14は、複写機の不動部に固定されている関係上、その
変位が阻止されるので、ローラ支持ブラケット12が、
ガイドレール15に載置されている従動ローラ14の接
触位置を支点として、図1中、時計方向に揺動すること
になり、これによって、ローラ支持ブラケット12の揺
動端の他方が上昇する。
【0053】これに対し、ローラ支持ブラケット12
が、図1中、反時計方向に揺動した場合には、従動ロー
ラ14もそれまでの位置から反時計方向に変位しようと
するが、上記した時計方向への揺動時と同様に、その変
位がガイドレール15の存在により阻止されるので、ロ
ーラ支持ブラケット12が、光学ユニット本体1からの
重量の影響を受け、従動ローラ14を支点として、図1
中、反時計方向に揺動し、これにより、ローラ支持ブラ
ケット12の揺動端の他方が下降する。
【0054】ローラ支持ブラケット12の揺動端の他方
が上昇した場合には、回転軸12Aの位置も上昇するの
で、光学ユニット本体1の長手方向端部が上昇する。ま
た、ローラ支持ブラケット12の揺動端の他方が下降し
た場合には、回転軸12Aの位置も下降するので、光学
ユニット本体1の長手方向端部が下降する。
【0055】本実施例によれば、ローラ支持ブラケット
12の上面壁12Cに調整ネジ13を挿通し、その調整
ネジ13を光学ユニット本体1の上方から回転操作する
ことにより、従動ローラ14と光学ユニット本体1にお
ける長手方向端部との相対位置を変化させることができ
るので、複写機の設置面積内で光学ユニット本体の位置
調整が可能になる。
【0056】次に、本発明の第2実施例を図3により説
明する。図3に示す実施例は、ローラ支持ブラケット1
2に対して、その揺動端の他方に位置する調整ネジ13
を支持ブラケット12の下面に常に当接させることがで
きる方向に付勢することを特徴としている。図3におい
て、ローラ支持ブラケット12の回転軸12Aには、一
端がローラ支持ブラケット12の垂直片12Cに、そし
て他端が支持ブラケット11の下面11Cにそれぞれ係
止されている弦巻バネ16が掛け回されている。
【0057】弦巻バネ16は、ローラ支持ブラケット1
2側および支持ブラケット11側にそれぞれ係止されて
いる端部に対し、ローラ支持ブラケット12を図3中、
反時計方向に揺動させるための付勢を与える弾性部材の
一つである。これにより、ローラ支持ブラケット12の
上面壁12Dに挿通されている調整ネジ13に対して
は、支持ブラケット11の下面11Cが常時当接するよ
うになっている。
【0058】本実施例は以上のような構成であるから、
調整ネジ13の回転方向に応じた調整根時13の先端の
変位に即応してローラ支持ブラケット12を揺動させる
ことが可能になる。このような実施例の構成において
は、仮に、光学ユニット本体1が複写機から取り外され
ているような場合、ローラ支持ブラケット12がガタ付
くのを防止され、調整ネジ13の回転操作による光学ユ
ニット本体1の位置調整を行なうことが可能になる。な
お、上記した弾性体としては、弦巻バネに限らず、支持
ブラケット11とローラ支持ブラケット12との間に掛
けられたコイルバネあるいは板バネさらには、弾性ゴム
であってもよい。
【0059】ところで、図3には、上記した実施例にお
ける要部の変形例が示されている。この場合の要部は、
調整ネジ13および従動ローラ14である。
【0060】図3において、調整ネジ13の先端および
従動ローラ14の外周面は、その断面形状がR形状とさ
れている。このような調整ネジ13の先端形状および従
動ローラ14の外周面形状は、概略、ローラ支持ブラケ
ット12の揺動した際に接触対象である支持ブラケット
11の下面およびガイドレール15に対して面接触が可
能となる半径を設定されている。
【0061】上記変形例に示した構成においては、ロー
ラ支持ブラケット12が揺動した場合、調整ネジ13の
先端および従動ローラ14の外周面において一部が強く
接触することによる偏摩耗を起こすことが防止される。
【0062】これにより、揺動した位置からローラ支持
ブラケット12を再度変位させる場合、調整ネジ13お
よび従動ローラ14の局部的な荷重集中が発生するのを
抑制されて各部材の変摩耗による寿命が短くなってしま
うような事態の発生を防止することが可能になる。
【0063】しかも、調整ネジ13の先端および従動ロ
ーラ14の外周面退け以上が同一半径によるR形状であ
るので、調整ネジ13を回転操作した際のローラ支持ブ
ラケット12の揺動量が急変することがないので、調整
操作が簡単になる。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、ローラ支持ブラケットにおける揺動端の他方
において上面より挿通されている調整ネジをローラ支持
ブラケットの上方から操作して回転させることにより、
同ブラケットの揺動端の他方を昇降させ、その揺動端の
変位に連動して支持ブラケットの端部位置を昇降させる
ので、調整操作が複写機の外装カバー等の取り外しを要
する側面からではなく、上方からの操作で済み、これに
よって、調整操作の際に複写機の設置スペース以上のス
ペースを必要とするような事態を防止することができ
る。しかも、調整操作に際して、外装カバーを始めとす
る関連部材の取り外し作業が不要となるばかりでなく、
装備部品の重量の影響等を受けないで行なえるので、調
整操作が簡単になる。
【0065】請求項2記載の発明によれば、常時、調整
ネジが支持ブラケット本体の不動部に当接し、調整ネジ
によって設定された揺動位置にローラ支持ブラケットを
保持するので、調整ネジの回転操作に即応して光学ユニ
ットに装備されているミラーの位置調整を行なうことが
可能になる。しかも、光学ユニットを複写機から取り外
した場合でも、調整ネジが支持ブラケットの不動部に対
して当接した状態を維持しているので、複写機内部での
調整操作に限らず、複写機外部での調整操作も可能とな
り、これにより、調整操作の形態が限定されることがな
く、このことからしても、調整操作を簡単に行なうこと
ができるようになる。
【0066】請求項3乃至5記載の発明によれば、ロー
ラ支持ブラケットの揺動位置に拘らず、調整ネジ若しく
は従動ローラが支持ブラケット本体の不動部若しくはガ
イドレールの表面に対して当接圧力が均一化されるの
で、調整ネジの回転操作による位置調整量を均等に変化
させて調整量の設定を簡単に行なうことができる。
【0067】請求項6記載の発明によれば、ローラ支持
ブラケットの上面から調整ネジを挿通する際にその調整
ネジの緩み止めを行なうことができるので、その緩み止
めを行なうためのロック剤を充填する位置が作業者にと
って識別しやすい位置に設定され、これによって、ロッ
ク剤を充填する際の作業性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す光学装置の要部断面図
である。
【図2】図1に示した要部の斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す光学装置の要部断面
図である。
【図4】光学装置の従来例を示す模式図である。
【図5】図4に示した光学装置に用いられる光学ユニッ
トの従来例を示す斜視図である。
【図6】図4に示した光学装置での問題点を説明するた
めの転写紙の平面図であり、(A)は、従来例での問題
点を示す図、(B)は、(A)で示した問題点が解消さ
れた状態を示す図である。
【図7】図4に示した光学装置での問題点を解消するた
めに用いられる機構の従来例の一つを示す斜視図であ
り、(A)は全体構成を、(B)は(A)中の要部を抽
出した拡大図である。
【図8】図4に示した光学装置での問題点を解消するた
めに用いられる機構の従来例の他の例を示す斜視図であ
り、(A)は全体構成を、(B)は(A)中の要部を抽
出した拡大図である。
【符号の説明】
1 光学ユニット本体 10 位置調整機構 11 支持ブラケット 11D 不動部に相当する下面 12 ローラ支持ブラケット 12C 上面 13 調整ネジ 14 従動ローラ 15 ガイドレール 16 弾性体の一つである弦巻バネ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿載置台上に載置されている原稿を光源
    からの照射光により露光し、原稿からの反射光を複数の
    ミラーおよび結像レンズを介して直接像担持体上に結像
    させる構成を備え、上記複数のミラーのうち、上記像担
    持体に対する結像光学路中での上記結像レンズを境にし
    て原稿側および像担持体側に位置するミラーをそれぞれ
    往復動可能なユニットに配置し、上記ユニットは、上記
    像担持体の長手方向に沿った長手方向一端に装置本体に
    設置されているガイドレール上を転動可能な従動ローラ
    を備えている光学装置において、 上記ユニットのうち、少なくとも、上記結像レンズを境
    にして像担持体側に位置するミラーを配置したユニット
    は、 上記ユニットの本体に固定されている支持ブラケットに
    対して揺動自在に支持されるとともに、揺動支点をはさ
    んだ揺動端の一方に上記従動ローラが回転自在に設けら
    れているローラ支持ブラケットと、 上記ローラ支持ブラケットにおける揺動支点をはさんだ
    揺動端の他方で、かつ、上面に挿通され、先端が上記支
    持ブラケット本体の不動部に対向している調整ネジと、
    を備え、 上記ローラ支持ブラケットの上方から上記調整ネジを回
    転させた際に、上記ローラ支持ブラケットにおける揺動
    端の他方を昇降させることによって、上記ローラ支持ブ
    ラケットにおける揺動端の他方を揺動端の一方に有する
    従動ローラの位置に対して上下方向で変化させることを
    特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光学装置において、 上記ローラ支持ブラケットには、同ブラケットにおける
    揺動端の他方に位置する調整ネジが上記支持ブラケット
    本体の不動部に向け当接する向きに同ローラ支持ブラケ
    ットを揺動させる付勢を有する弾性体を設けたことを特
    徴とする光学装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の光学装置におい
    て、 上記従動ローラは、外周面の断面形状がR形状に設定さ
    れていることを特徴とする光学装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の光学装置におい
    て、 上記調整ネジの先端外周面形状が、R形状に設定されて
    いることを特徴とする光学装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の光学装置におい
    て、 上記従動ローラ若しくは調整ネジの外周面のR形状は、
    上記ローラ支持ブラケットの傾斜に応じて従動ローラ若
    しくは調整ネジの外周面が支持ブラケット本体の不動部
    に対して垂直に面接触できる半径を設定されていること
    を特徴とする光学装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のうちの一つに記載の光学
    装置において、 上記調整ネジの挿通部には、予めロック剤が塗付された
    うえで調整ネジが挿通されることを特徴とする光学装
    置。
JP14286895A 1995-06-09 1995-06-09 光学装置 Expired - Fee Related JP3400610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14286895A JP3400610B2 (ja) 1995-06-09 1995-06-09 光学装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14286895A JP3400610B2 (ja) 1995-06-09 1995-06-09 光学装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08334840A JPH08334840A (ja) 1996-12-17
JP3400610B2 true JP3400610B2 (ja) 2003-04-28

Family

ID=15325477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14286895A Expired - Fee Related JP3400610B2 (ja) 1995-06-09 1995-06-09 光学装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3400610B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08334840A (ja) 1996-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100584533B1 (ko) 인쇄기용 감광벨트 조정장치
JPH10260590A (ja) 無端ベルトの蛇行補正装置、および画像形成装置
JP3400610B2 (ja) 光学装置
JP2950413B2 (ja) 印刷機用感光ベルトステアリング装置
JP2000255100A (ja) 画像形成装置
KR19990075480A (ko) 인쇄기기의 레이저 스캐너 기울기 조정장치
US4243312A (en) Electrophotographic copying apparatus
JP2899154B2 (ja) 複写装置
JPH0526314A (ja) ベルト駆動装置
US5365307A (en) Image projecting apparatus
US20060092256A1 (en) Image forming device
KR100230340B1 (ko) 인쇄기용 감광벨트 스티어링 장치
KR100335419B1 (ko) 인쇄기용감광벨트텐션조정장치
JPH02222976A (ja) 画像形成装置における変倍露光装置
JPS6314333B2 (ja)
JP3108471B2 (ja) 原稿搬送装置
JP2945159B2 (ja) 変倍装置
JP2513751Y2 (ja) 画像形成装置のレンズユニット
JPH0331268B2 (ja)
JP3049750B2 (ja) 走査光学系
KR200180193Y1 (ko) 전자사진방식인쇄기의감광벨트가이드장치
JP3104052B2 (ja) 画像形成機の転写装置
JPH0643792Y2 (ja) 遮光装置の駆動帯テンション調整機構
JP3385453B2 (ja) 画像形成機の露光装置
KR920002593B1 (ko) 전자식 복사기등의 현상기 위치 조정장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees