JP3400392B2 - 5−リポキシゲナーゼ阻害剤及び新規医薬組成物 - Google Patents

5−リポキシゲナーゼ阻害剤及び新規医薬組成物

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JP3400392B2
JP3400392B2 JP26977199A JP26977199A JP3400392B2 JP 3400392 B2 JP3400392 B2 JP 3400392B2 JP 26977199 A JP26977199 A JP 26977199A JP 26977199 A JP26977199 A JP 26977199A JP 3400392 B2 JP3400392 B2 JP 3400392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、5−リポキシゲナ
ーゼ阻害剤及び新規医薬組成物に関する。本発明の医薬
組成物は、哺乳動物における炎症性疾患、アレルギー、
及び心臓血管疾患の治療又は緩和に有用である。また、
本発明の5−リポキシゲナーゼ阻害剤及び新規医薬組成
物において有効成分として含まれる化合物は、それ自
体、新規化合物である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アラキ
ドン酸は、生物学的に活性な内因性代謝物のいくつかの
グループの生物学的前駆体として公知である。アラキド
ン酸代謝の第一段階は、ホスホリパーゼA2の作用によ
る膜リン脂質からのその放出である。次に、アラキドン
酸は、シクロオキシゲナーゼによって代謝され、トロン
ボキサン類、及びプロスタサイクリンを含むプロスタグ
ランジン類を生成するか、あるいはリポキシゲナーゼに
よって代謝され、ヒドロペルオキシ脂肪酸(これは、更
にロイコトリエン類に変換されることがある)を生成す
るかのいずれかである。
【0003】ロイコトリエン類は、しばしばナノモル濃
度からピコモル濃度の範囲で、幅広い種々の生物学的効
果を引き起こす非常に強力な物質である。ペプチドロイ
コトリエン類(LTC4,LTD4,LTE4)は、重要
な気管支収縮薬及び血管収縮薬であり、更に、毛細管透
過性を増大させることによってプラスマ管外遊出を引き
起こす。LTB4は、炎症部位での白血球の流入を高
め、それに続いて起こる脱顆粒反応を誘発する強力な走
化性剤である。ロイコトリエン類の病態生理学的役割
は、喘息及び関連する閉塞性気道疾患、アレルギー性鼻
炎、慢性関節リウマチ及び痛風、乾癬及びアトピー性皮
膚炎、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、炎症性腸疾患
(例えば、クローン病)、エンドトキシンショック、ア
テローム性動脈硬化症及び心臓血管障害(例えば、虚血
−誘発心筋損傷)、並びに糸球体腎炎を含む、多くのヒ
ト疾患状態に関与している。リポキシゲナーゼの作用を
阻害するすべての薬剤は、急性及び慢性の炎症状態の治
療用にかなりの治療的価値があるものと期待される。
【0004】リポキシゲナーゼ阻害剤に関する総説とし
ては、H.Masamune及びL.S.Melvi
n,Sr.,Annual Reports in M
edicinal Chemistry,1989,2
4,pp71−80(Academic)を参照された
い。最近では、他のリポキシゲナーゼの例が、EP第0
462830A2号、EP第0505122A1号、及
びEP第0540165A1号公報に開示されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の式
(I)
【化3】 [式中、Ar1は、イミダゾリル基、ピロリル基、ピラ
ゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−
トリアゾリル基、インドリル基、インダゾリル基、及び
ベンゾイミダゾリル基からなる群から選択され、環窒素
原子を介してX1に結合しており、そして場合により、
ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アミノ基、炭素数1
〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子で置換された
炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキル
アミノ基、及びジ(炭素数1〜4のアルキル)アミノ基
から選択した置換基1又は2個で置換されていることの
ある複素環式環基であり;X1は、直接結合、又は炭素
数1〜4のアルキレン基であり;Ar2は、場合によ
り、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アミノ基、炭素
数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、
炭素数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換さ
れた炭素数1〜4のアルキル基、及びハロゲン原子で置
換された炭素数1〜4のアルコキシ基から選択した置換
基1又は2個で置換されていることのあるフェニレン基
であり;X2は、−A−X−基又は−X−A−基であ
り、ここで、Aは、直接結合、又は炭素数1〜4のアル
キレン基であり、そしてXは、O、S、スルフィニル
基、又はスルホニル基であり;Ar3は、場合により、
ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アミノ基、炭素数1
〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子で置換された
炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキル
アミノ基、及びジ(炭素数1〜4のアルキル)アミノ基
から選択した置換基1又は2個で置換されていることの
ある、フェニレン基、ピリジレン基、チエニレン基、フ
リレン基、オキサゾリレン基、又はチアゾリレン基であ
り;R1及びR2は、それぞれ炭素数1〜4のアルキル基
であるか、あるいは、それらは一緒になって式−D1
Z−D2−で表される基を形成し、その式で表される基
は、その基が結合する炭素原子と一緒になって、原子数
3〜8の環を規定するものとし、ここで、D1及びD
2は、炭素数1〜4のアルキレン基であり、Zは、直接
結合であるかあるいは、O、S、スルフィニル基、スル
ホニル基、又はビニレン基であり、しかもD1及びD
2は、炭素数1〜3のアルキル基で置換されていること
ができ;そしてYは、CONR34基、CN基、C(R
3)=N−OR4基、COOR3基、COR3基、又はCS
NR34基であり、ここでR3及びR4は、それぞれ水素
原子又は炭素数1〜4のアルキル基である]で表わされ
る化合物又は薬剤学的に許容することのできるその塩
を、有効成分として含有することを特徴とする、5−リ
ポキシゲナーゼ阻害剤を提供する。
【0006】また、本発明は、前記式(I)で表される
化合物又は薬剤学的に許容することのできるその塩を含
むことを特徴とする、医薬組成物(特には、哺乳動物の
アレルギー又は炎症状態の治療用医薬組成物)に関す
る。
【0007】前記式(I)で表される化合物において、
ハロゲン原子で置換された炭素数1〜4のアルキル基
は、好ましくは、トリフルオロメチル基であり、ハロゲ
ン原子で置換された炭素数1〜4のアルコキシ基は、好
ましくは、トリフルオロメトキシ基である。
【0008】前記式(I)で表される化合物の好ましい
グループは、Ar2が、1,4−フェニレン基であり、
Ar3が、1,3−フェニレン基又は5−フルオロ−
1,3−フェニレン基である式(I)で表される化合物
からなる。この好ましいグループの中で、特に好ましい
化合物は: (1)Ar1が2−アルキルイミダゾリル基であり;X1
が直接結合であり;そしてYがCONH2基である化合
物:及び(2)Ar1がピロリル基であり;X1がCH2
基であり;そしてYがCONH2基である化合物であ
る。
【0009】前記の化合物は、哺乳類における炎症性疾
患、アレルギー、及び心臓血管疾患の治療又は緩和に有
用であり、そしてそれらの状態を治療する医薬組成物の
有効成分として有用である。
【0010】前記式(I)で表される化合物において、
好ましい具体的な化合物は以下のとおりである:4−
[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイミダゾール
−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサ
ミド;4−[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1
−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−
テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド;4
−[3−[4−(ピロール−1−イルメチル)フェニル
チオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2
H−ピラン−4−カルボキサミド;(2SR,4RS)
−2−メチル−4−[3−[4−(2−メチルイミダゾ
ール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサ
ミド;及び4−メトキシイミノメチル−4−[3−[4
−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルチ
オ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H
−ピラン。
【0011】
【発明の実施の形態】式(I)で表される化合物、又は
薬剤学的に許容することのできるその塩は、各種の手順
によって調製することができる。例えば、反応工程式1
で概説する反応に従って、式(I)で表される化合物を
調製する。特に断らない限り、反応工程式及び本明細書
の以下の記載においてAr1、X1、Ar2、X2、A
3、R1、R2、及びYは、前記の定義と同じである。
【0012】反応工程式1
【化4】
【0013】反応工程式1で概説した1つの実施態様で
は、Qが置換可能な基(脱離基)である式(II)で表わ
される化合物と、式(III)[又は式(IV)]で表わさ
れる化合物とを、好ましくは適当な塩基の存在下で、結
合させる。適当な置換可能な基Qの例は、ハロゲン原子
又はスルホニルオキシ基、例えば、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホ
ニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基、又はp−ト
ルエンスルホニルオキシ基であり、これらのすべては、
従来の方法によって容易に得ることができる。結合反応
用の好ましい塩基は、例えば、アルカリ金属若しくはア
ルカリ土類金属の、水酸化物、アルコキシド、炭酸塩、
若しくは水素化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、水素化ナトリウム、若しくは水素化カリ
ウム)、又はアミン(例えば、トリエチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、若しくはジメチルアミノピリ
ジン)である。好ましい反応不活性溶媒には、例えば、
アセトン、アセトニトリル、ジクロロメタン、N,N−
ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、又はテトラヒ
ドロフランが含まれる。反応温度は、好ましくは室温か
ら溶媒の還流温度の範囲であるが、必要に応じて、より
低い温度又はより高い温度を用いることができる。反応
時間は、一般には数時間から数日間である。前記の反応
は、適当な触媒、例えば、テトラキス(トリフェニルホ
スフィン)−パラジウム、ビス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(II)クロライド、酸化銅(I)、ヨウ
化銅(I)、臭化銅(I)、又は塩化銅(I)の存在下
で便利に実施することができる。
【0014】あるいは、Qが水酸基であり、そしてAが
炭素数1〜4のアルキレン基(例えば、メチレン基)で
ある式(II)[又は式(V)]で表される化合物を、ミ
ツノブタイプの反応条件で、式(III)[又は式(I
V)]で表される化合物と結合させる。適当な縮合剤
は、例えば、ジエチルアゾジカルボキシレート、及びト
リフェニルホスフィンであり、そして好ましい反応不活
性溶媒としては、ジクロロメタン、テトラヒドロフラ
ン、及びトルエンが含まれる。反応温度は、好ましくは
0℃から室温の範囲であるが、必要に応じて、より低い
温度又はより高い温度を用いることができる。反応時間
は、一般には数分間から数時間である。
【0015】反応工程式2
【化5】
【0016】他の実施態様(反応工程式2)では、Qが
置換可能な基である式(II)[又は式(V)]で表わさ
れる化合物と、式(VI)[又は式(VII)]で表わされ
る化合物〔式中、R5、R6、及びR7は、それぞれ独立
して適当なアルキル基、例えば、炭素数1〜4のアルキ
ル基、又はアリール基(例えば、フェニル基)であり、
Mは、珪素原子又は錫(IV)原子、好ましくは珪素原子
である〕とを、好ましくは適当な塩基の存在下で、結合
させる。適当な置換可能な基Qの例は、ハロゲン原子又
はスルホニルオキシ基、例えば、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホ
ニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基、又はp−ト
ルエンスルホニルオキシ基であり、これらのすべては、
従来の方法によって容易に得ることができる。適当な−
MR567基は、例えば、トリメチルシリル基、トリ
イソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリ
ル基、又はtert−ブチルジフェニルシリル基であ
り、好ましくは、トリイソプロピルシリル基又はトリブ
チルスタンニル基であり、これらのすべては、従来の方
法によって容易に得ることができる。結合反応用の好ま
しい塩基は、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金
属の、アルコキシド若しくはハロゲン化物(例えば、ナ
トリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシ
ド、カリウムtert−ブトキシド、フッ化ナトリウ
ム、フッ化カリウム、若しくはフッ化セシウム)、又は
第四アンモニウム塩(例えば、テトラブチルアンモニウ
ムフルオライド)である。好ましい反応不活性溶媒に
は、例えば、エタノール、アセトニトリル、トルエン、
N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ジオキサン、又はテトラヒドロフランが含ま
れる。反応温度は、好ましくは室温から溶媒の還流温度
の範囲であるが、必要に応じて、より低い温度又はより
高い温度を用いることができる。反応時間は、一般には
数分間から数日間である。前記の反応は、適当な触媒、
例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(I
I)クロライド等(例えば、Tetrahedron
Lett.,1994,3225−3226)の存在下
で便利に実施することができる。
【0017】反応工程式3
【化6】
【0018】あるいは、他の実施態様では、反応工程式
(III)に概説したとおりにXがSである式(I)で表
される化合物を調製することができる。このように、Q
が置換可能な基である式(VIII)で表される化合物と式
(IX)で表される化合物とを、チオ尿素及び適当な触
媒、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)−
パラジウム、又はニッケル(0)触媒〔例えば、ビス
(トリエチルホスフィン)ニッケル(II)クロライドか
らその場で生成〕及び適当な還元剤(例えば、ナトリウ
ムシアノボロハイドライド等)の存在下で、結合させる
(Chem.Lett.1986,1379−138
0)。適当な置換可能な基Qの例は、ハロゲン原子又は
スルホニルオキシ基、例えば、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニル
オキシ基、メタンスルホニルオキシ基、又はp−トルエ
ンスルホニルオキシ基であり、これらはすべて従来の方
法によって容易に得ることができる。好ましい反応不活
性溶媒としては、例えば、エタノール、アセトニトリ
ル、トルエン、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メ
チル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、又はテトラヒ
ドロフランが含まれる。反応温度は、好ましくは室温か
ら溶媒の還流温度の範囲であるが、必要に応じて、より
低い温度又はより高い温度を用いることができる。反応
時間は、一般には数分間から数日間である。
【0019】Xがスルフィニル基又はスルホニル基であ
る式(I)で表される化合物を調製するために、XがS
である式(I)で表される化合物を、従来の方法によっ
て酸化させることができる。適当な酸化剤は、例えば、
過酸化水素、過酸、例えば、m−クロロペルオキシ安息
香酸若しくはペルオキシ酢酸、アルカリ金属ペルオキシ
スルフェート(例えば、カリウムペルオキシモノスルフ
ェート)等である。好ましい反応不活性溶媒としては、
例えば、アセトン、ジクロロメタン、クロロホルム、テ
トラヒドロフラン、又は水が含まれる。反応温度は、好
ましくは0℃から室温の範囲であるが、必要に応じて、
より低い温度又はより高い温度を用いることができる。
反応時間は、一般には数分間から数時間である。
【0020】式(II)、式(III)、式(IV)、式
(V)、式(VI)、式(VII)、式(VIII)、及び式(I
X)で表される出発材料は、当業者に公知の従来の手順
によって便利に得ることができる。前記の出発材料の調
製方法は、本明細書の非限定的な実施例(説明の目的の
みで記載)に記載する。あるいは、それらの類似の手順
又はそれらの変形によって必要な出発材料を調製するこ
とができる。
【0021】前記の一般的合成中で記載し、本明細書の
実施例中で説明されている生成物は、標準的方法により
単離することができ、当業者に公知の従来の方法、例え
ば、蒸留、再結晶、及びクロマトグラフィー技法によっ
て、精製をすることができる。
【0022】不斉中心1個又はそれ以上を含む、本発明
において有効成分として用いることのできる式(I)で
表される化合物は、種々の立体異性形で存在することが
できる。前記の個々の形のすべて、及びそれらの混合物
は、本発明の範囲内に含まれる。標準的方法によって、
種々の異性体を得ることができる。例えば、標準的分割
手法によりラセミ混合物を個々の鏡像異性体に分離する
ことができる。立体選択的合成によって、又は分別結晶
若しくはクロマトグラフィー技法による混合物の分離に
よって、個々のジアステレオマーを得ることができる。
【0023】前記式(I)で表される化合物の多くは、
無機酸及び有機酸と、酸付加塩を形成することができ
る。前記式(I)で表される化合物の薬剤学的に許容す
ることのできる酸塩は、前記の化合物と、水性溶媒媒体
中の選択した鉱酸又は有機酸とを、適当な有機溶媒、例
えば、メタノール、エタノール、アセトン、若しくはジ
エチルエーテル、又はそれらの混合物の中で接触させる
ことにより容易に調製する。続いて、沈殿により、又は
溶媒を注意深く蒸発させることにより、所望の固体塩を
得ることができる。
【0024】前記式(I)で表される化合物の薬剤学的
に許容することのできる酸付加塩を調製するために使用
する酸は、無毒性の酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水
素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩若しくは酢酸
塩、フマル酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸
塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタンスルホ
ン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン
酸塩、及びパモ酸塩[すなわち、1,1’−メチレン−
ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸)の塩]を形
成する酸である。
【0025】酸性基も有する前記式(I)で表される化
合物は、種々の薬剤学的に許容することのできるカチオ
ンと一緒に、塩基性塩を形成することができる。前記塩
の例には、アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩、特に
はナトリウム及びカリウム塩が含まれる。これらの塩
は、従来の方法によってすべて調製される。薬剤学的に
許容することのできる塩基性塩を調製するための試薬と
して使用される化学的塩基は、無毒性の塩基性塩を形成
する塩基である。これらの特定の無毒性の塩基性塩に
は、前記の薬剤学的に許容されることのできるカチオン
(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、及びマ
グネシウム等)由来の塩が含まれる。これらの塩は、所
望の薬剤学的に許容されることのできるカチオンを含む
水溶液で、前記化合物を処理し、続いて、得られる溶液
を蒸発乾固(好ましくは減圧下で)させることによっ
て、容易に調製することができる。また、これらの塩
は、酸性化合物の低級アルカン酸溶液と所望のアルカリ
金属アルコキシドとを一緒に混合し、続いて、得られる
溶液を、前記と同じ方法で蒸発乾固することによっても
調製することができる。いずれの場合でも、反応の完結
と所望の最終生成物の最大生成収率とを確保するために
は、化学量論的量の薬剤を使用することが好ましい。
【0026】本発明において有効成分として用いること
のできる式(I)で表される化合物は、5−リポキシゲ
ナーゼ酵素の活性を阻害する。この阻害は、ラット腹膜
腔(RPC)内在細胞を使用するアッセイ(Japan
ese Journal of Inflammati
on,1987年,第7巻,第145頁〜第150頁)
及びヘパリン化したヒト全血(HWB)を使用するアッ
セイ(Br.J.ofPharmacol.,1990
年,第99巻,第113頁〜第118頁)によって、イ
ン・ビトロで示すことができる。両方のアッセイは、ア
ラキドン酸代謝における前記化合物の効果を測定する。
前記アッセイで試験した、以下の実施例はすべて、リポ
キシゲナーゼ活性を阻害する効果を有することを示し
た。リポキシゲナーゼ活性に関して、いくつかの好まし
い化合物は、0.01〜1μMの範囲の低いIC50値を
示した。
【0027】本発明において有効成分として用いること
のできる式(I)で表される化合物は、リポキシゲナー
ゼ酵素を阻害する能力を有するので、哺乳動物、特には
ヒトにおいて、アラキドン酸から生じる内因性代謝物質
により誘発される症状を制御するのに有用である。従っ
て、前記化合物は、アラキドン酸代謝物質の蓄積が原因
因子である疾病状態(例えば、アレルギー性気管支喘
息、皮膚障害、慢性関節リウマチ、及び変形性関節症)
の予防及び治療に価値がある。特に、前記式(I)で表
される化合物又は薬剤学的に許容されることのできるそ
れらの塩は、ヒトの炎症性疾患の治療又は緩和に有用で
ある。
【0028】前記の種々の状態の治療用に、前記化合物
又は薬剤学的に許容されることのできるそれらの塩を、
単独で、あるいは、好ましくは標準的薬剤学的プラクテ
ィスに従って、医薬組成物中の薬剤学的に許容されるこ
とのできる担体若しくは希釈剤と組合せてのいずれか
で、ヒトに投与することができる。前記化合物は、常法
により、経口又は非経口投与することができる。
【0029】炎症性疾患の予防又は治療用にヒトに前記
化合物を投与する際には、経口投与量の範囲は、単回又
は分割投与で、一日当り、治療対象者の体重当り約0.
1〜10mg/kg、好ましくは一日当り約0.1〜4
mg/kgとなろう。非経口投与が望ましい場合には、
効果的な投与量は、一日当り、治療対象の体重当り約
0.05〜5mg/kgとなろう。投与量は、個々の患
者の年令、体重、及び応答、並びに患者の症状の重篤
度、及び投与する特定化合物の効能に応じて、必然的に
変動することがあり得るので、ある場合には、これらの
範囲外の投与量を使用する必要がある。
【0030】経口投与用に、前記式(I)で表される化
合物又は薬剤学的に許容されることのできるそれらの塩
を、例えば、錠剤、粉末、ロゼンジ、シロップ、若しく
はカプセルの形状で、又は水溶液若しくは懸濁液として
投与することができる。経口使用のための錠剤の場合、
通常使用される担体には、ラクトース及びコーンスター
チが含まれる。更には、滑剤、例えば、ステアリン酸マ
グネシウムが、通常添加される。カプセルの場合には、
有用な希釈剤は、ラクトース及び乾燥コーンスターチで
ある。経口使用のために水性懸濁液が必要な場合には、
活性成分を乳化剤及び懸濁剤と組合せる。所望により、
或る甘味剤及び/又は香味剤を添加することができる。
筋肉内、腹腔内、皮下、及び静脈使用のためには、活性
成分の滅菌溶液を通常調製し、溶液のpHを適当に調整
及び緩衝化する必要がある。静脈使用のためには、溶質
の総濃度を制御することにより、調製品を等張にする必
要がある。
【0031】加えて、特に喘息の治療用には、前記式
(I)で表わされる化合物を、吸入によりヒトに投与す
ることができる。この目的用に、標準的プラクティスに
従って、スプレー又はミストとして前記化合物を投与す
る。
【0032】
【実施例】以下の実施例により本発明を説明する。しか
しながら、本発明は、これらの実施例の特定の細部に制
限されるものではないものと理解されたい。プロトン核
磁気共鳴スペクトル(NMR)は、特に断らない限り、
270MHzで測定し、テトラメチルシランからのpp
mダウンフィールドでピーク位置を表わした。ピークの
形状を、以下のように示した:s−一重線、d−二重
線、t−三重線、m−多重線、br−ブロード。
【0033】
【実施例1】《1−[3フルオロ−5−[4−(2−メ
チルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニ
ル]シクロペンタン−1−カルボキサミド》 A.エチル1−(3−ベンジルオキシ−5−フルオロフ
ェニル)シクロペンタン−1−カルボキシレート ビス−(2−クロロエチル)エーテルを1,4−ジブロ
モブタンに置換すること以外は、エチル4−(3−ベン
ジルオキシ−5−フルオロフェニル)−3,4,5,6
−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレート
の調製に従って、エチル3−ベンジルオキシ−5−フル
オロフェニルアセテートから標記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:7.49−7.28(5
H,m),6.81−6.75(1H,m),6.69
(1H,ddd,J=9.9,2.2,2.2Hz),
6.56(1H,ddd,J=10,2.2,2.2H
z),5.02(2H,s),4.07(2H,q,J
=7.0Hz),2.67−2.52(2H,m),
1.93−1.60(6H,m),1.16(3H,
t,J=7.0Hz)。
【0034】B.エチル1−(5−フルオロ−3−ヒド
ロキシフェニル)シクロペンタン−1−カルボキシレー
ト エチル4−(5−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−
カルボキシレートの調製に従って、エチル1−(3−ベ
ンジルオキシ−5−フルオロフェニル)−シクロペンタ
ン−1−カルボキシレートから標記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:6.68−6.58(2
H,m),6.48(1H,ddd,J=10,2.
2,2.2Hz),4.12(2H,q,J=7.0H
z),2.47−2.31(2H,m),1.73−
1.33(6H,m),1.19(3H,t,J=7.
0Hz)。
【0035】C.エチル1−[5−フルオロ−3−[4
−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキ
シ]フェニル]シクロペンタン−1−カルボキシレート
(請求の範囲に記載の化合物) エチル4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイ
ミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキシレート(実施例2)の調製に従って、エチル1
−(5−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)−シクロ
ペンタン−1−カルボキシレートから標記の化合物を調
製した。1 H NMR(CDCl3)δ:7.55(2H,d,J
=8.4Hz),7.33(2H,d,J=8.4H
z),7.04(1H,d,J=1.5Hz),7.0
1(1H,d,J=1.5Hz),6.80−6.78
(1H,m),6.73(1H,ddd,J=9.5,
2.2,2.2Hz),6.58(1H,ddd,J=
10,2.2,2.2Hz),5.08(2H,s),
4.09(2H,q,J=7.0Hz),2.64−
2.55(2H,m),2.38(3H,s),1.9
3−1.68(6H,m),1.17(3H,t,J=
7.0Hz)。
【0036】D.1−[5−フルオロ−3−[4−(2
−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フ
ェニル]シクロペンタン−1−カルボキサミド 4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイミダゾ
ール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
キサミド(実施例5)の調製に従って、エチル1−[3
−フルオロ−5−[4−(2−メチル−イミダゾール−
1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]シクロペンタン
−1−カルボキシレートから所望の化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:7.56(2H,d,J
=8.1Hz),7.34(2H,d,J=8.1H
z),7.04(1H,s),7.02(1H,s),
6.93(1H,dd,J=2.2,2.2Hz),
6.78(1H,ddd,J=2.2,2.2,9.5
Hz),6.65(1H,ddd,J=2.2,2.
2,9.5Hz),6.11(2H,br.s),5.
12(2H,s),2.52−2.40(2H,m),
2.38(3H,s),2.13−1.82(6H,
m)。
【0037】
【実施例2】《エチル4−[5−フルオロ−3−[4−
(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキ
シ]フェニル]−3,4,5,6−テトラ−ヒドロ−2
H−ピラン−4−カルボキシレート》 A.4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)安息香
酸エチル 乾燥DMSO(1.5リットル)中の、2−メチルイミ
ダゾール(50g,0.6mol)、4−フルオロ安息
香酸エチル(100g,0.6mol)、及び炭酸カリ
ウム(415g,3mol)の混合物を、窒素雰囲気下
で、120℃で66時間加熱した。室温まで冷却した後
に、その反応混合物を氷冷水(1リットル)の中に注
ぎ、Et2O(750ml×2)で抽出した。有機層を
水(500ml)及びブライン(500ml)で洗浄
し、MgSO4上で乾燥し、そして蒸発した。残った固
体を、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶化処理して、黄
色針状結晶体として標記化合物(47g,33%)を得
た。1 H NMR(CDCl3)δ:8.22−8.12
(m,2H),7.43−7.33(m,2H),7.
10−6.99(m,2H),4.42(q,J=7.
0Hz,2H),1.43(t,J=7.0Hz,3
H)。
【0038】B.4−(2−メチルイミダゾール−1−
イル)ベンジルアルコール 乾燥CH2Cl2(1リットル)中の4−(2−メチルイ
ミダゾール−1−イル)安息香酸エチル(46g,0.
2mol)を窒素雰囲気下で−75℃に冷却した溶液
に、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(540m
l,ヘキサン中0.93M)を30分間かけて、慎重に
加え、次にその混合物を放置して周囲温度までゆっくり
と加温した。5時間撹拌した後に、反応混合物を氷浴中
で冷却し、そしてメタノール(30ml)を慎重に加え
た。次に、30%ロシェル塩(500ml)水溶液を加
え、そしてその混合物を周囲温度で16時間撹拌した。
不溶性物質(本質的に生成物)をろ去し、そして有機層
を分離して、水(500ml)で洗浄し、乾燥(MgS
4)し、そして蒸発した。一緒にした残った固体をエ
タノール(約300ml)から再結晶化処理して白色針
状結晶体として標記化合物(35.6g,95%)を得
た。1 H NMR(DMSO−d6)δ:7.50−7.33
(4H,m),7.25(1H,d,J=1.1H
z),6.90(1H,d,J=1.1Hz),5.3
3(1H,t,J=6.0Hz),4.56(2H,
d,J=6.0Hz),2.27(3H,s)。
【0039】C.塩酸4−(2−メチルイミダゾール−
1−イル)ベンジルクロライド SOCl2(5ml)中の4−(2−メチルイミダゾー
ル−1−イル)ベンジルアルコール(1.28g,6.
8mmol)を周囲温度で30分間撹拌し、次に減圧下
で揮発分を除去した。得られた粗製な生成物を、乾燥E
2O最小量で洗浄し、そして真空条件下で乾燥して、
白色固体として標記化合物(1.65g,定量的)を得
た。1 H NMR(DMSO−d6)δ:7.91(1H,
d,J=1.84Hz),7.79(1H,d,J=
1.84Hz),7.72(2H,d,J=8.80H
z),7.66(2H,d,J=8.80Hz),4.
89(2H,s),2.56(3H,s)。
【0040】D.ジエチル3−ベンジルオキシ−5−フ
ルオロフェニルマロネート ジオキサン(1リットル)中の、ジエチルマロネート
(110.2g,688mmol)を窒素雰囲気下で0
℃で撹拌した溶液に、水素化ナトリウム(27.5g,
688mmol,鉱油中60%分散)を少しづつ加え
た。0℃で20分及び室温で80分間撹拌した後に、臭
化銅(I)(98.7g,688mmol)及びジオキ
サン(100ml)中の3−ベンジルオキシ−5−フル
オロフェニルブロマイド(J.Med,Chem.,1
992,35,2600.)(96.7g,344mm
ol)溶液を加え、そして得られた懸濁液を撹拌しなが
ら還流下で4.5時間加熱した。0℃の6N塩化水素
(120ml)を加えることによって反応を急冷し、水
(1リットル)で希釈し、そしてn−ヘキサン(3×7
00ml)で抽出した。一緒にした抽出物を、水(2×
500ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(500m
l)、水(500ml)、及びブライン(500ml)
で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、減圧下で濃縮
して、黄褐色液体として粗製な生成物147.5gを得
た。カラムクロマトグラフィー(シリカ−ゲル,1.7
kg;n−ヘキサン中の酢酸エチル,酢酸エチルの割合
を5%から20%へ増加)によって精製を行って、無色
の液体として、標記化合物とジエチルマロネートとの
1:1の割合の混合物60.8gを得た。標記化合物の
収率は、34%であった。1 H NMR(CDCl3)δ:7.46−7.31(5
H,M),6.85−6.81(1H,M),6.76
(1H,ddd,J=1.82,2.20,9.16H
z),6.66(1H,ddd,J=2.20,2.5
6,10.62Hz),5.04(2H,s),4.5
4(1H,s),4.30−4.16(4H,m),
1.32−1.22(6H,m)。
【0041】E.エチル3−ベンジルオキシ−5−フル
オロフェニルアセテート ジエチル3−ベンジルオキシ−5−フルオロフェニルマ
ロネート及びジエチルマロネートの前記混合物(約1:
1.2,1.0g)、DMSO(10ml)、水(0.
1ml)、及びLiCl(346mg)を50ml丸底
フラスコ(マグネティック撹拌棒及び凝縮器を備えてい
る)に入れた。この混合物を還流下で5時間加熱した。
この混合物を水(50ml)中に注ぎ、そしてその全体
をn−ヘキサン(2×50ml)で抽出した。一緒にし
た有機抽出物を、水(50ml)、ブライン(50m
l)で洗浄し、そしてNa2SO4上で乾燥した。溶媒を
除去して、黄色油としてエチル3−ベンジルオキシ−5
−フルオロ−フェニルアセテート283mg(57%)
を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.50−7.30(5
H,m),6.77−6.50(3H,m),5.02
(2H,s),4.16(2H,q,J=7.3H
z),3.56(2H,s),1.26(3H,t,J
=7.3Hz)
【0042】F.エチル4−[3−(ベンジルオキシ)
−5−フルオロフェニル]−3,4,5,6−テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレート DMF(300ml)中の、エチル3−(ベンジルオキ
シ)−5−フルオロフェニルアセテート(17.5g,
61mmol)及び15−クラウン−5(1.32g,
6mmol)を室温で撹拌した溶液に、水素化ナトリウ
ム(5.37g,134mmol,鉱油中60%分散)
を少量ずつ加えた。室温で25分間撹拌した後に、ヨウ
化ナトリウム(1.32g,6mmol)及びビス(2
−クロロエチル)エーテル(9.14g,61mmo
l)を加えた。1日後に、その混合物を0.5N塩化水
素(500ml)で希釈し、そしてエーテル(3×50
0ml)で抽出した。一緒にした抽出物を、水(500
ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(500ml)、水
(500ml)、及びブライン(500ml)で洗浄
し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、そして減圧下で濃縮
して、黄色液体として粗製な生成物26.15gを得
た。カラムクロマトグラフィー(シリカ−ゲル,1k
g;n−ヘキサン中の20%酢酸エチル)によって、無
色の液体として、標記化合物(12.7g,58%)を
得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.45−7.31(5
H,m),6.81−6.78(1H,m),6.70
(1H,ddd,J=1.83,2.20,10.25
Hz),6.59(1H,ddd,J=2.20,2.
20,10.25Hz),5.03(2H,s),4.
14(2H,q,J=6.96Hz),3.92(2
H,ddd,J=3.29,4.03,11.72H
z),3.54(2H,ddd,J=2.20,11.
35,11.72Hz),2.50−2.40(2H,
m),1.92(2H,ddd,J=4.03,11.
35,13.55Hz),1.19(3H,t,J=
6.96Hz)。
【0043】G.エチル4−(5−フルオロ−3−ヒド
ロキシフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2
H−ピラン−4−カルボキシレート エタノール(100ml)中の、エチル4−[3−(ベ
ンジルオキシ)−5−フルオロフェニル]−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシ
レート(2.70g,7.5mmol)及び活性炭上1
0%パラジウム(0.27g)の混合物を、水素雰囲気
下で3.25時間撹拌した。触媒をろ去し、そしてろ液
を蒸発して、無色液体として標記化合物(2.01g,
定量的収量)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:6.72−6.62(2
H,m),6.47(1H,ddd,J=2.20,
2.20,10.25Hz),5.40(1H,br
s),4.17(2H,q,J=6.96Hz),3.
98−3.89(2H,m),3.61−3.49(2
H,m),2.50−2.41(2H,m),2.00
−1.86(2H,m),1.24(3H,t,J=
6.96Hz)。
【0044】H.エチル4−[5−フルオロ−3−[4
−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキ
シ]フェニル]−3,4,5,6−テトラ−ヒドロ−2
H−ピラン−4−カルボキシレート DMF(30ml)中の、エチル4−(5−フルオロ−
3−ヒドロキシフェニル)−3,4,5,6−テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレート(2.01
g,7.5mmol)、塩酸4−(2−メチルイミダゾ
ール−1−イル)ベンジルクロライド(1.82g,
7.5mmol)及び炭酸カリウム(5.18g,3
7.5mmol)の撹拌した混合物を、100℃で1.
33時間加熱した。室温まで冷却した後に、その混合物
を、酢酸エチル及びトルエンの混合物(2:1,200
ml)で希釈し、そして水(4×100ml)及びブラ
イン(100ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウ
ム)し、そして濃縮して、黄褐色固体として粗製な生成
物3.38gを得た。イソプロピルエーテル(25m
l)及び酢酸エチル(2ml)の混合物から再結晶化処
理して、標記化合物(2.22g,68%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.55(2H,d,J
=8.43Hz),7.34(2H,d,J=8.43
Hz),7.04(1H,d,J=1.50Hz),
7.01(1H,d,J=1.0Hz),6.82(1
H,dd,J=2.20,2.20Hz),6.75
(1H,ddd,J=2.20,2.20,10.26
Hz),6.62(1H,ddd,J=2.20,2.
20,10.26Hz),5.09(2H,s),4.
16(2H,q,J=7.33Hz),3.98−3.
88(2H,m),3.60−3.50(2H,m),
2.51−2.42(2H,m),2.38(3H,
s),2.01−1.86(2H,m),1.21(3
H,t,J=7.33Hz)。
【0045】
【実施例3】《4−アセチル−4−[5−フルオロ−3
−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジ
ルオキシ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−ピラン》 A.4−[3−(ベンジルオキシ)−5−フルオロフェ
ニル]−4−ヒドロキシメチル−3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−ピラン エーテル(150ml)中の、エチル4−[3−(ベン
ジルオキシ)−5−フルオロフェニル]−3,4,5,
6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレー
ト(1.54g,4.3mmol)の撹拌した溶液に、
リチウムアルミニウムハイドライド(0.16g,4.
3mmol)を3回に分けて加えた。得られた懸濁液
を、窒素雰囲気下で室温で20分間撹拌した。水性飽和
硫酸ナトリウムを加えることによって過剰な水素化物を
分解した。その混合物を10%水性硫酸(100ml)
で希釈し、そして有機層を分離した。エーテル層を、水
(100ml)、水性飽和炭酸水素ナトリウム(100
ml)、及びブライン(100ml)で洗浄し、乾燥
(硫酸マグネシウム)し、そして濃縮乾固して白色固体
として標記化合物(1.28g,94%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.44−7.33(5
H,m),6.78−6.58(3H,m),5.05
(2H,s),3.84−3.73(2H,m),3.
62−3.48(4H,m),2.13−2.00(2
H,m),1.95−1.82(2H,m),1.09
(1H,t,J=6.96Hz)。
【0046】B.4−[3−(ベンジルオキシ)−5−
フルオロフェニル]−4−ホルミル−3,4,5,6−
テトラヒドロ−2H−ピラン 過ルテニウム酸テトラ−n−プロピルアンモニウム(7
0mg,0.2mmol)を、4−[3−(ベンジルオ
キシ)−5−フルオロフェニル]−4−ヒドロキシメチ
ル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
(1.28g,4.0mmol)、N−メチルモルホリ
ンN−オキシド(0.70g,6.0mmol)、及び
粉末状3Å分子ふるい(2.0g)を室温で窒素雰囲気
下で撹拌した混合物に、1回で注いだ。20分後に、過
ルテニウム酸テトラ−n−プロピルアンモニウム(30
mg,0.085mmol)及びN−メチルモルホリン
N−オキシド(0.30g,2.6mmol)を加え、
撹拌を30分間続けた。この混合物を、クロマトグラフ
ィー(シリカ−ゲル,110g:n−ヘキサン中25%
酢酸エチル)で処理して、無色の液体として標記化合物
(1.08g,86%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:9.38(1H,s),
7.44−7.32(5H,m),6.70−6.58
(3H,m),5.03(2H,s),3.89(2
H,ddd,J=4.03,4.03,12.09H
z),3.62−3.51(2H,m),2.38−
2.28(2H,m),2.09−1.97(2H,
m)。
【0047】C.4−[3−(ベンジルオキシ)−5−
フルオロフェニル]−4−(1−ヒドロキシエチル)−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン THF(16ml)中の、4−[3−(ベンジルオキ
シ)−5−フルオロフェニル]−4−ホルミル−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン(1.08
g,3.4mmol)の窒素雰囲気下で室温で撹拌した
溶液に、0.96Mメチルマグネシウムブロマイド
(5.3ml,5.1mmol)溶液を滴下した。その
混合物を一晩撹拌し、飽和水性塩化アンモニウム(40
ml)で希釈し、そしてジクロロメタン(2×40m
l)で抽出した。一緒にした有機層を水(40ml)及
びブライン(40ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシ
ウム)し、そして濃縮乾固した。カラムクロマトグラフ
ィー(シリカ−ゲル,150g,溶離液=n−ヘキサン
中の酢酸エチル:酢酸エチル量を40%から60%に増
やす)によって精製して、無色の液体として標記化合物
(0.71g,63%)を得た。 1 H NMR(CDCl3)δ:7.47−7.32(5
H,m),6.73−6.70(1H,m),6.67
−6.60(2H,m),5.05(2H,s),3.
85−3.75(2H,m),3.64(1H,dt,
J=6.96,6.96Hz),3.47−3.27
(2H,m),2.28−2.20(1H,m),2.
06−2.00(1H,m),1.93−1.78(2
H,m),1.11(1H,d,J=6.96Hz),
0.90(3H,d,J=6.96Hz)。
【0048】D.4−(5−フルオロ−3−ヒドロキシ
フェニル)−4−(1−ヒドロキシエチル)−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン エチル4−[5−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル]
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−
カルボキシレートの調製に関する実施例2Gに記載の手
順に従って、4−(1−ヒドロキシエチル)−4−[3
−(ベンジルオキシ)−5−フルオロフェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピランを用いて標記
の化合物を得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ:9.70(1H,b
r s),6.60−6.52(2H,m),6.40
(1H,ddd,J=2.20,2.20,10.63
Hz),4.62(1H,br d,J=4.76H
z),3.77−3.61(2H,m),3.54−
3.41(1H,m),3.30−3.12(2H,
m),2.11−2.00(1H,m),1.95−
1.72(3H,m),0.70(3H,d,J=6.
23Hz)。
【0049】E.4−アセチル−4−(3−フルオロ−
5−ヒドロキシフェニル)−3,4,5,6−テトラヒ
ドロ−2H−ピラン 4−[3−(ベンジルオキシ)−5−フルオロフェニ
ル]−4−ホルミル−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−ピランの調製に関する実施例3Bに記載の手順に
従って、4−(5−フルオロ−3−ヒドロキシフェニ
ル)−4−(1−ヒドロキシエチル)−3,4,5,6
−テトラヒドロ−2H−ピランを用いて標記の化合物を
得た。1 H NMR(CDCl3)δ:6.61(1H,d,J
=1.84,2.20,9.90Hz),6.55−
6.47(2H,m),5.90(1H,br s),
3.85(2H,ddd,J=4.40,4.40,1
2.09Hz),3.59(2H,ddd,J=2.2
0,9.42,12.09Hz),2.40−2.29
(2H,m),2.19−2.18(2H,m),1.
97(3H,s)。
【0050】F.4−アセチル−4−[5−フルオロ−
3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベン
ジルオキシ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピラン エチル4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイ
ミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキシレートの調製に関する実施例2Hに記載の手順
に従って、エチル4−(5−フルオロ−3−ヒドロキシ
フェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−カルボキシレートの代わりに、4−(5−フ
ルオロ−3−ヒドロキシフェニル)−4−(1−ヒドロ
キシエチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−
ピランを用いて標記の化合物を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.54(2H,d,J
=8.43Hz),7.34(2H,d,J=8.43
Hz),7.05(1H,d,J=1.47Hz),
7.02(1H,d,J=1.47Hz),6.72−
6.61(3H,m),5.08(2H,s),3.8
4(2H,ddd,J=4.40,4.40,12.0
9Hz),3.58(2H,ddd,J=2.57,
9.52,12.09Hz),2.38(3H,s),
2.41−2.31(2H,m),2.20(2H,d
dd,J=4.40,9.52,14.29Hz),
1.95(3H,s)。
【0051】
【実施例4】《4−[5−フルオロ−3−[4−(2−
メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェ
ニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−カルボン酸》エチル4−[5−フルオロ−3−
[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジル
オキシ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−ピラン−4−カルボキシレート(実施例2)
(1.10g,25mmol)、水酸化リチウム水溶液
(0.13g,30mmol,5ml)、メタノール
(15ml)、及びTHF(15ml)の撹拌した混合
物を24時間還流した。反応混合物を1N塩化水素で中
和した。減圧下での蒸発によって揮発分を除去した。そ
の残さを、水(20ml)及びリン酸バッファー(pH
=7,5ml)の混合物中に懸濁し、そして30分間還
流加熱した。0℃に冷却した後に、ろ過によって固体を
収集し、水そして次にエーテルで洗浄し、そして真空条
件下で、80℃で14時間一定重量まで乾燥して、白色
固体として標記化合物(0.98g,96%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ:7.62(2H,
d,J=8.43Hz),7.48(2H,d,J=
8.43Hz),7.30(1H,d,J=1.10H
z),6.92(1H,d,J=1.10Hz),6.
90−6.76(3H,m),5.19(2H,s),
3.84−3.75(2H,m),3.50−3.40
(2H,m),2.36−2.27(2H,m),2.
29(3H,s),1.88−1.75(2H,m)。
【0052】
【実施例5】《4−[5−フルオロ−3−[4−(2−
メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェ
ニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−カルボキサミド》ジクロロメタン(20ml)中
の4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
ン酸(616mg,1.5mmol)を0℃で窒素雰囲
気下で撹拌した懸濁液に、塩化オキサリル(419m
g,3.3mmol)を加えた。得られた懸濁液を0℃
で30分間、次に室温で1時間撹拌した。得られた白色
懸濁液を濃縮乾固し、そしてその残さを、撹拌したアン
モニア水溶液(26%,20ml)に加えた。室温で7
0分間撹拌した後に、ろ過によって固体を収集し、水で
洗浄し、そして真空条件下で80℃で一晩一定重量まで
乾燥して、標記化合物(337mg,54%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ:7.61(2H,
d,J=8.43Hz),7.48(2H,d,J=
8.43Hz),7.30(1H,d,J=1.08H
z),7.24(1H,br s),7.08(1H,
br s),6.92(1H,d,J=1.08H
z),6.89−6.82(2H,m),6.80−
6.75(1H,m),5.18(2H,s),3.6
6−3.57(2H,m),3.51−3.40(2
H,m),2.44−2.35(2H,m),2.29
(3H,s),1.84−1.72(2H,m)。
【0053】
【実施例6】《N,N−ジメチル−4−[5−フルオロ
−3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベ
ンジルオキシ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド》THF(5
0ml)中の4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メ
チルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニ
ル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−カルボン酸(100mg,0.24mmol)、塩
酸ジメチルアミン(98mg,1.2mmol)、及び
トリエチルアミン(253mg,2.5mmol)の0
℃で撹拌した懸濁液に、ジエチルシアノホスホネート
(44mg,0.27mmol)を加えた。10分後
に、その反応物を水(50ml)で希釈し、そして酢酸
エチル(50ml)で抽出した。抽出物を、水(50m
l)及びブライン(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、そして濃縮した。その残さの精製を、
カラムクロマトグラフィー(シリカ−ゲル,50g;溶
離液の極性勾配=ジクロロメタンからジクロロメタン中
5%メタノール)によって実施して、無色の泡として粗
製な生成物117mgを得た。イソプロピルエーテル−
酢酸エチル(1:1)の混合物から再結晶化処理して、
標記化合物(51mg,50%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.54(2H,d,J
=8.43Hz),7.33(2H,d,J=8.43
Hz),7.04(1H,d,J=1.10Hz),
7.01(1H,d,J=1.10Hz),6.69−
6.58(3H,m),5.08(2H,s),3.9
3−3.85(2H,m),3.83−3.72(2
H,m),2.67(6H,br s),2.38(3
H,s),2.28−2.19(2H,m),2.05
−1.92(2H,m)。
【0054】
【実施例7】《4−シアノ−4−[3−[4−(2−メ
チルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニ
ル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン》 A.4−シアノ−4−(3−メトキシフェニル)−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン エチル4−[3−(ベンジルオキシ)−5−フルオロフ
ェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン−4−カルボキシレートの代わりに、(3−メトキシ
フェニル)アセトニトリルを用いること以外は、実施例
2Fに記載の手順に従って標記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:7.34(1H,dd,
J=8.1,8.1Hz),7.02−6.98(2
H,m),6.93−6.84(3H,m),4.19
−3.75(4H,m),3.84(3H,s),2.
22−1.98(4H,m)。
【0055】B.4−シアノ−4−(3−ヒドロキシフ
ェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン メチル1−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)シ
クロペント−3−エン−1−カルボキシレートの代わり
に、4−シアノ−4−(3−メトキシフェニル)−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピランを用いること
以外は、実施例20Bに記載の手順に従って標記化合物
を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:7.36−7.21(1
H,m),7.10−6.95(2H,m),6.89
−6.77(1H,m),5.79(1H,s),4.
21−4.03(2H,m),4.00−3.80(2
H,m),2.25−1.95(4H,s)。
【0056】C.4−シアノ−4−[3−[4−(2−
メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェ
ニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン 実施例2Hに記載の手順に従って、4−シアノ−4−
(3−ヒドロキシフェニル)−3,4,5,6−テトラ
ヒドロ−2H−ピランと、4−(2−メチルイミダゾー
ル−1−イル)ベンジルクロライドとを反応させて、収
率38%で無色の針状結晶体として標記化合物を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.57(2H,d,J
=8.4Hz),7.42−7.29(3H,m),
7.19−6.93(5H,m),5.15(2H,
s),4.16−3.81(4H,m),2.38(3
H,s),2.22−2.00(4H,m)。 IR(KBr):n 1690,1585,1519,
1489,1416,1391cm-1
【0057】
【実施例8】《4−[3−[4−(2−メチルイミダゾ
ール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサ
ミド》 A.4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニ
ルアイオダイド DMF(500ml)中の2−メチル−イミダゾール
(13.6g,165mmol)の撹拌した溶液に、水
素化ナトリウム(6.60g,165mmol,鉱油中
60%分散)を少量ずつ加えた。得られた白色懸濁液
を、室温で30分間撹拌し、4−フルオロヨードベンゼ
ン(33.3g,150mmol)を加え、そしてその
混合物を100℃で加熱した。16時間後に、DMFの
大部分は蒸発することによって除去されていた。次に、
その残さを、酢酸エチル−トルエン(2:1,500m
l)及び水(250ml)の混合物の間で分配した。有
機層を分離し、そして水(250ml)で洗浄した。1
0%水性塩化水素(2×200ml)で生成物を抽出
し、そして一緒にした水性抽出物を30%水性水酸化カ
リウムで中和した。得られた懸濁液を、酢酸エチル−ト
ルエン(2:1,3×250ml)の混合物で抽出し、
そして一緒にした有機抽出物を、水(2×250m
l)、ブライン(250ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マ
グネシウム)し、そして濃縮乾固した。残さをトルエン
から再結晶化処理して、灰白色固体として標記化合物
(21.9g,51%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.65−7.61(2
H,m),7.32−7.26(2H,m),7.33
(1H,d,J=1.47Hz),6.98(1H,
d,J=1.47Hz),2.83(3H,s)。
【0058】B.エチル4−(3−ブロモフェニル)−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキシレート DMF(1リットル)中の、エチル3−ブロモフェニル
アセテート(Guenther,Oら,Chem.Be
r.,1967,100,425)(41.3g,17
0mmol)及び15−クラウン−5(3.74g,1
7mmol)の、室温で撹拌した溶液に、水素化ナトリ
ウム(14.8g,370mmol,鉱油中60%分
散)を少量ずつ加えた。室温で40分間撹拌した後に、
ヨウ化ナトリウム(25.5g,170mmol)及び
ビス(2−クロロエチル)エーテル(30.4g,21
0mmol)を加えた。10.5時間後に、減圧下でD
MFの大部分を除去した。残さを酢酸エチル及びトルエ
ン混合物(1:1,500ml)でカバーし、そして
0.5N塩化水素(500ml)で洗浄した。その水性
層を酢酸エチル−トルエン混合物(1:1,2×500
ml)で抽出し、そして一緒にした抽出物を水(250
ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(250ml)、水
(2×250ml)及びブライン(250ml)で洗浄
し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、そして減圧下で濃縮
して、オレンジ色の液体として粗製な生成物56.8g
を得た。カラムクロマトグラフィー(シリカ−ゲル,7
00g;n−ヘキサン中で酢酸エチル15%から20
%)によって精製して、黄色液体として標記化合物(3
6.5g,69%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.52(1H,dd,
J=1.83,1.83Hz),7.40(1H,dd
d,J=1.83,1.83,7.70Hz),7.3
1(1H,ddd,1.83,1.83,8.06H
z),7.22(1H,dd,J=7.70,8.06
Hz),4.16(2H,q,J=7.33Hz),
3.94(2H,ddd,J=3.29,4.03,1
1.73Hz),3.56(2H,ddd,J=2.2
0,11.73,13.56Hz),2.50(2H,
ddd,J=2.20,3.29,11.36Hz),
1.94(2H,ddd,J=4.03,11.36,
13.56Hz),1.20(3H,t,J=7.33
Hz)。
【0059】C.4−(3−ブロモフェニル)−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
ン酸 エチル4−(3−ブロモフェニル)−3,4,5,6−
テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレート
(36.5g,117mmol)、水酸化リチウム水溶
液(6.14g,146mmol,50ml)、メタノ
ール(150ml)、及びTHF(150ml)の撹拌
した混合物を、1日還流させた。その反応混合物をエー
テル(100ml)及び10%水酸化カリウム水溶液
(300ml)の間で分配した。エーテル層を分離し、
10%水酸化カリウム水溶液(2×100ml)で抽出
し、そして捨てた。一緒にした水性抽出物を濃塩化水素
で酸性化し、そして得られた白色沈殿をろ過によって収
集し、水で洗浄し、そして真空条件下で80℃で一定重
量まで乾燥して、白色固体として標記化合物(26.4
g,79%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.55(1H,dd,
J=1.83,1.83Hz),7.43(1H,dd
d,J=1.46,1.83,8.06Hz),7.3
5(1H,ddd,J=1.46,1.83,8.06
Hz),7.24(1H,dd,J=8.06,8.0
6Hz),3.94(2H,ddd,J=3.67,
4.03,12.09Hz),3.62(2H,dd
d,J=1.83,11.72,12.09Hz),
2.50(2H,m),1.97(2H,ddd,J=
4.03,11.72,13.92Hz)。
【0060】D.メチル4−(3−メチルスルフィニル
フェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−カルボキシレート THF(650ml)中の、4−(3−ブロモフェニ
ル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−カルボン酸(19.1g,67mmol)の窒素雰
囲気下で−78℃で撹拌した溶液に、n−ブチルリチウ
ム(n−ヘキサン溶液中1.60M,1.00ml,1
60mmol)溶液を加えた。45分後に、THF(5
0ml)中の二硫化ジメチル(8.84g,94mmo
l)の溶液を、30分間かけてゆっくりと加え、そして
その混合物を−78℃で更に70分間かけて撹拌し、そ
して次に周囲温度で3時間撹拌した。得られた懸濁液
に、2N塩化水素(500ml)を加え、そして層を分
離した。水性層を酢酸エチル(2×250ml)で抽出
し、そして一緒にした有機層を水(4×100ml)及
びブライン(100ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネ
シウム)し、そして濃縮乾固した。残さ(21.5g)
をメタノール(100ml)中に溶解し、10%メタノ
ール性塩化水素(100ml)を加え、そしてその混合
物を13時間撹拌しながら還流加熱した。別の10%メ
タノール性塩化水素(100ml)を加え、更に加熱を
7時間続けた。蒸発によって揮発分を除去し、その残さ
を酢酸エチル(500ml)中に溶解し、そして水(2
×250ml)、水性飽和炭酸水素ナトリウム(250
ml)、水(250ml)及びブライン(250ml)
で洗浄した。水性層を一緒にし、そして酢酸エチル(2
×250ml)で抽出した。一緒にした有機層を乾燥
(硫酸マグネシウム)し、そして濃縮乾固した。この生
成物(17.9g)を、メタノール(200ml)中に
溶解し、0℃に冷却した。水(200ml)中の過ヨウ
素酸ナトリウム(16.0g,75mmol)の溶液を
加え、そして得られた懸濁液を0℃で1時間撹拌した。
その反応混合物を水(500ml)で希釈し、そしてジ
クロロメタン(200ml)及びジクロロメタン中10
%メタノール(3×200ml)で抽出した。一緒にし
た抽出物をブライン(200ml)で洗浄し、乾燥(硫
酸マグネシウム)し、そして濃縮乾固した。カラムクロ
マトグラフィー(シリカ−ゲル,700g;酢酸エチ
ル)の精製により、放置しておくと固体化する無色の液
体として標記化合物(12.2g,64%)を得た。1
H NMR(CDCl3)δ:7.71−7.68(1
H,m),7.55−7.50(3H,m),4.02
−3.92(2H,m),3.69(3H,s),3.
62−3.50(2H,m),2.73(3H,s),
2.62−2.52(2H,m),2.06−1.59
(2H,m)。
【0061】E.メチル4−(3−メルカプトフェニ
ル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−カルボキシレート メチル4−(3−メチルスルフィニルフェニル)−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
キシレート(12.2g,43mmol)をトリフルオ
ロ無水酢酸(50ml)中に溶解し、そして30分間還
流加熱した。蒸発により揮発分を除去し、そして残さを
メチルアルコール(100ml)中に溶解した。トリエ
チルアミン(100ml)を5分間かけて加え、その混
合物を濃縮乾固した。残さを酢酸エチル(500ml)
中に溶解し、水性飽和塩化アンモニウム(200ml)
及びブライン(200ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグ
ネシウム)し、そして濃縮乾固して、淡黒色液体として
粗製な標記化合物を得た。この化合物は、更に精製せず
に用いた。1 H NMR(CDCl3)δ:7.30−7.13(3
H,m),4.00−3.90(2H,m),3.68
(3H,s),3.64−3.48(2H,m),2.
58−2.48(2H,m),2.04−1.93(2
H,m)。
【0062】F.エチル4−[3−[4−(2−メチル
イミダゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキシレート(請求の範囲に記載の化合物) 乾燥エタノール(20ml)中の、メチル4−(3−メ
ルカプトフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−ピラン−4−カルボキシレート(1.04g,
3.5mmol)、4−(2−メチルイミダゾール−1
−イル)フェニルアイオダイド(0.89g,3.5m
mol)、ナトリウムt−ブトキシド(673mg,7
mmol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(162mg,0.14mmol)の溶
液を、撹拌しながら一晩還流加熱した。蒸発によって揮
発分を除去し、そしてその残さを酢酸エチル(100m
l)及び水(100ml)の間で分配した。水性層を酢
酸エチル(100ml)で抽出した。一緒にした有機層
をブライン(100ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネ
シウム)し、そして濃縮乾固して、褐色液体として粗製
な生成物1.09gを得た。カラムクロマトグラフィー
(シリカ−ゲル,50g;ジクロロメタン中メタノー
ル,メタノールの割合を0%から4%へ増加)によって
精製して、標記化合物(0.90g)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.51−6.98(1
0H,m),4.15(2H,d,J=6.96H
z),3.98−3.88(2H,m),3.61−
3.50(3H,m),2.55−2.45(2H,
m),2.37(3H,s),2.01−1.90(2
H,m),1.18(3H,t,J=6.96Hz)。
【0063】G.4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
ン酸(請求の範囲に記載の化合物) テトラヒドロフラン(20ml)及びメタノール(20
ml)の混合物中の、前記のとおりに得たエチル4−
[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フ
ェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−カルボキシレートの溶液に、水
酸化リチウム水溶液(0.42g,10mmol)を加
え、そしてその混合物を撹拌しながら11時間還流加熱
した。減圧下で揮発分を除去した。その残さをエーテル
(100ml)及び水(100ml)の間で分配し、エ
ーテル層を1N水性水酸化カリウム(2×50ml)で
抽出した。一緒にした水性層を水性1N塩化水素及び水
性飽和炭酸水素ナトリウムで中和した。ろ過することに
よって沈殿を収集し、水で洗浄し、そして減圧下で80
℃で乾燥して、標記化合物[488mg,メチル4−
(3−メチルスルフィニルフェニル)−3,4,5,6
−2H−テトラヒドロピラン−4−カルボキシレートか
ら35%]を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.49−7.37(7
H,m),7.34−7.29(1H,m),7.30
(1H,d,J=1.10Hz),6.91(1H,
d,J=1.10Hz),3.90−3.78(2H,
m),3.49−3.36(2H,m),2.38−
2.28(2H,m),2.28(3H,s),1.8
8−1.76(2H,m)。
【0064】H.4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
キサミド 0℃で撹拌した4−[3−[4−(2−メチルイミダゾ
ール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸
(217mg,0.55mmol)に、塩化オキサリル
(254mg,2.0mmol)を加えた。得られ溶液
を0℃で30分間、そして次に室温で20分間撹拌し
た。次に、蒸発によって揮発分を除去した。その残さ
を、撹拌したアンモニア水溶液(30ml)に加え、1
時間撹拌した。0℃まで冷却した後に、ろ過することに
よって沈殿を収集し、水で洗浄し、真空条件下で、80
℃で一定重量まで乾燥して、標記化合物(207mg,
96%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ:7.49−7.26
(10H,m),7.10(1H,br s),6.9
0(1H,d,J=1.10Hz),3.78−3.6
8(2H,m),3.52−3.40(2H,m),
2.46−2.36(2H,m),2.28(3H,
s),1.86−1.64(2H,m)。
【0065】
【実施例9】《4−[3−[4−(ピロール−1−イル
メチル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−
テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド》 A.エチル4−[3−[4−(ピロール−1−イルメチ
ル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレート(請求
の範囲に記載の化合物) エチル4−[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1
−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−
テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレートに
関する実施例8Fに記載の手順に従って、4−(2−メ
チルイミダゾール−1−イル)フェニルアイオダイドの
代わりに、4−(ピロール−1−イルメチル)フェニル
アイオダイド(EP第488602A1号公報)を用い
て標記化合物を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.38−7.34(1
H,m),7.28−7.18(5H,m),7.04
(2H,d,J=8.43Hz),6.68(2H,
t,J=2.20Hz),6.19(2H,t,J=
2.20Hz),5.05(2H,s),4.12(2
H,q,J=7.33Hz),3.96−3.86(2
H,m),3.59−3.49(2H,m),2.50
−2.42(2H,m),1.99−1.85(2H,
m),1.16(3H,t,J=7.33Hz)。
【0066】B.4−[3−[4−(ピロール−1−イ
ルメチル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6
−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸(請求
の範囲に記載の化合物) 4−[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イ
ル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸に関する実施
例8Gに記載の手順に従って、エチル4−[3−[4−
(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルチオ]
フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−カルボキシレートの代わりに、エチル4−
[3−[4−(ピロール−1−イルメチル)フェニルチ
オ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H
−ピラン−4−カルボキシレートを用いて標記化合物を
得た。 1 H NMR(CDCl3)δ:7.40−7.37(1
H,m),7.32−7.25(4H,m),7.23
−7.16(1H,m),7.04(2H,d,J=
8.43Hz),6.68(2H,t,J=2.20H
z),6.19(2H,t,J=2.20Hz),5.
05(2H,s),3.96−3.87(2H,m),
3.66−3.55(2H,m),2.51−2.41
(2H,m),2.00−1.88(2H,m)。
【0067】C.4−[3−[4−(ピロール−1−イ
ルメチル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6
−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド ジクロロメタン(20ml)中の、4−[3−[4−
(ピロール−1−イルメチル)フェニルチオ]フェニ
ル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−カルボン酸(0.36g,0.93mmol)、炭
酸水素アンモニウム(0.44g,5.58mmo
l)、及び2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−
1,2−ジヒドロキノリン(0.28g,1.12mm
ol)の懸濁液を室温で一晩撹拌した。酸を消費するま
で、炭酸水素アンモニウム及び2−エトキシ−1−エト
キシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンを加えた。
その反応混合物を、ジクロロメタン(50ml)で希釈
し、そして水(50ml)で洗浄した。有機抽出物を、
冷1N塩酸(50ml)、水(50ml)、及び水性飽
和炭酸水素ナトリウム(5ml)、水(50ml)及び
ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウ
ム)し、そして濃縮乾固した。その残さを、酢酸エチル
から再結晶化処理して、標記化合物(198mg,54
%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ:7.38−7.25
(6H,m),7.18−7.03(4H,m),7.
80(2H,t,J=2.20Hz),6.02(2
H,t,J=2.20Hz),5.09(2H,s),
3.77−3.66(2H,m),3.50−3.38
(2H,m),2.42−2.32(2H,m),1.
82−1.68(2H,m)。
【0068】
【実施例10】《N−メチル−4−[5−フルオロ−3
−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジ
ルオキシ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−ピラン−4−カルボキサミド》水性アンモニア
の代わりに、水性メチルアミン(40%)を用いること
以外は、実施例5に記載の手順に従って標記化合物を調
製した。過剰量のメチルアミンを減圧下で除去し、その
残さを水(100ml)で希釈し、そしてジクロロメタ
ン(2×100ml)で抽出した。一緒にした抽出物を
乾燥(硫酸マグネシウム)し、そして濃縮した。その残
さを、酢酸エチルから再結晶化処理して、微細な白色固
体として標記化合物を得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ:7.69(1H,b
r s),7.61(2H,d,J=8.43Hz),
7.47(2H,d,J=8.43Hz),7.29
(1H,d,J=1.10Hz),6.91(1H,
d,J=1.10Hz),6.90−6.80(2H,
m),6.79−6.70(1H,m),5.17(2
H,s),3.75−3.65(2H,m),3.48
−3.36(2H,m),2.55(3H,s),2.
41−2.31(2H,m),2.29(3H,s),
1.90−1.77(2H,m)。
【0069】
【実施例11】《4−[5−フルオロ−3−[4−(2
−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フ
ェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン−4−チオカルボキサミド》THF(10ml)中の
4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイミダゾ
ール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
キサミド(実施例5)の撹拌した溶液に、5硫化リン
(236mg,0.53mmol)及び炭酸水素ナトリ
ウム(176mg,2.1mmol)を加えた。その得
られた混合物を40℃で4時間加熱した。その混合物を
真空条件下で濃縮した。その残さに水(100ml)を
加え、そしてその混合物をジクロロメタン(2×100
ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、そして真空条件下で濃縮した。その残
さをカラムクロマトグラフィー(LiChroppre
p−NH2)上で精製し、そして次にジクロロメタン−
メタノール(10:1)で溶離するp−TLCによって
精製して、白色固体として標記化合物38mgを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.67−7.49(3
H,m),7.39−7.29(2H,m),7.03
(1H,d,J=1.47Hz),7.01(1H,
d,J=1.46Hz),6.98−6.62(4H,
m),5.09(2H,s),3.95−3.80(2
H,m),3.70−3.54(2H,m),2.70
−2.55(2H,m),2.37(3H,s),2.
30−2.14(2H,m)。IR(KBr)ν:16
20,1590,1520,1420,1140c
-1。 融点:167−170℃。
【0070】
【実施例12】《4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イルメチル)フェニルチオ]フェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキサミド》 A.4−[(2−メチルイミダゾール−1−イル)メチ
ル]フェニルアイオダイド アセトニトリル(100ml)中の、2−メチルイミダ
ゾール(0.66g,8.0mmol)、4−ヨードベ
ンジルブロマイド(J.Am.Chem.Soc,19
49,71,3360)(2.38g,8.0mmo
l)、及び炭酸カリウム(2.21g,16mmol)
の混合物を、還流下で15時間撹拌した。冷却後に、沈
殿をろ別し、そしてろ液を濃縮乾固した。その残さをエ
ーテル(100ml)及び水(100ml)の間で分配
した。エーテル層を分離し、ブライン(100ml)で
洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、そして濃縮し
た。カラムクロマトグラフィー(シリカ−ゲル,50
g;ジクロロ−メタン中のメタノール,メタノールの割
合を0%から5%へ増加)によって精製して、標記化合
物(1.05g,44%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.67(2H,d,J
=8.42Hz),6.96(1H,d,J=1.10
Hz),6.82(1H,d,J=1.10Hz),
6.79(2H,d,J=8.42Hz),4.99
(2H,s),2.32(3H,s)。
【0071】B.エチル4−[3−[4−[(2−メチ
ルイミダゾール−1−イル)メチル]フェニルチオ]フ
ェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン−4−カルボキシレート(請求の範囲に記載の化合
物) エチル4−[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1
−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−
テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレートに
関する実施例8Fに記載の手順に従って、4−(2−メ
チルイミダゾール−1−イル)フェニルアイオダイドの
代わりに、4−[(2−メチルイミダゾール−1−イ
ル)メチル]−フェニルアイオダイドを用いて標記化合
物を得た。 1 H NMR(CDCl3)δ:7.40−6.82(1
0H,m),5.27(2H,s),4.13(2H,
q,J=6.96Hz),3.96−3.86(2H,
m),3.61−3.47(2H,m),2.52−
2.42(2H,m),2.33(3H,m),1.9
9−1.87(2H,m),1.25(3H,t,J=
6.96Hz)。
【0072】C.4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イルメチル)フェニルチオ]フェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボン酸(請求の範囲に記載の化合物) 4−[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イ
ル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸に関する実施
例8Gに記載の手順に従って、エチル4−[3−[4−
(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルチオ]
フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−カルボキシレートの代わりに、エチル4−
[3−[4−[(2−メチルイミダゾール−1−イル)
メチル]フェニルチオ]−フェニル]−3,4,5,6
−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレート
を用いて標記化合物を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.56−7.52(1
H,m),7.45−7.40(1H,m),7.36
−7.23(2H,m),7.19(2H,d,J=
8.42Hz),6.95(1H,d,J=1.46H
z),6.91(2H,d,J=8.42Hz),6.
79(1H,d,J=1.46Hz),4.98(2
H,s),3.96−3.86(2H,m),3.74
−3.62(2H,m),2.57−2.47(2H,
m),2.31(3H,s),1.97−1.83(2
H,m)。
【0073】D.4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イルメチル)フェニルチオ]フェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキサミド 4−[3−[4−[(ピロール−1−イル)メチル]フ
ェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−カルボキサミドに関する実施例
9Cに記載の手順に従って、4−[3−[4−(ピロー
ル−1−イルメチル)フェニルチオ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
ン酸の代わりに、4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル−メチル)フェニル−チオ]フェニ
ル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−カルボン酸を用いて標記化合物を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.39−7.36(1
H,m),7.37−7.19(5H,m),6.99
(2H,d,J=8.79Hz),6.96(1H,
d,J=1.47Hz),6.85(1H,d,J=
1.47Hz),5.20(2H,br s),5.0
4(2H,s),3.82−3.72(4H,m),
2.34(3H,s),2.35−2.29(2H,
m),2.09−1.97(2H,m)。
【0074】
【実施例13】《1−[5−フルオロ−3−[4−(2
−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フ
ェニル]シクロヘキサン−1−カルボキサミド》 A.エチル1−(3−ベンジルオキシ−5−フルオロフ
ェニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート ビス(2−クロロエチル)エーテルの代わりに、1,5
−ジブロモペンタンを用いること以外は、実施例2Fに
記載の手順に従って、エチル3−ベンジルオキシ−5−
フルオロフェニルアセテートから標記化合物を調製し
た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.48−7.27(5
H,m),6.84−6.80(1H,m),6.73
(1H,ddd,J=10,2.2,2.2Hz),
6.56(1H,ddd,J=10,2.2,2.2H
z),5.02(2H,s),4.11(2H,q,J
=7.0Hz),2.49−2.32(2H,m),
1.77−1.35(8H,m),1.18(3H,
t,J=7.0Hz)。
【0075】B.エチル1−(5−フルオロ−3−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレー
ト 実施例2Gに記載の手順に従って、エチル1−(3−ベ
ンジルオキシ−5−フルオロフェニル)−シクロヘキサ
ン−1−カルボキシレートから標記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:6.72−6.63(2
H,m),6.47(1H,ddd,J=2.2,2.
2,10Hz),4.13(2H,q,J=7.0H
z),2.48−2.33(2H,m),1.75−
1.35(8H,m),1.20(3H,t,J=7.
0Hz)。
【0076】C.エチル1−[5−フルオロ−3−[4
−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキ
シ]フェニル]シクロヘキサン−1−カルボキシレート
(請求の範囲に記載の化合物) 実施例2Hに記載の手順に従って、エチル1−(5−フ
ルオロ−3−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン−
1−カルボキシレートから標記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:7.55(2H,d,J
=8.4Hz),7.33(2H,d,J=8.4H
z),7.04(1H,d,J=1.5Hz),7.0
1(1H,d,J=1.5Hz),6.86−6.83
(1H,m),6.76(1H,ddd,J=2.2,
2.2,9.7Hz),6.58(1H,ddd,J=
2.2,2.2,10Hz),5.08(2H,s),
4.12(2H,q,J=7.0Hz),2.49−
2.38(2H,m),2.38(3H,s),1.7
9−1.58(6H,m),1.53−1.32(2
H,m),1.19(3H,t,J=7.0Hz)。
【0077】D.1−[5−フルオロ−3−[4−(2
−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フ
ェニル]シクロヘキサン−1−カルボキサミド 実施例5に記載の手順に従って、エチル1−[3−フル
オロ−5−[4−(2−メチル−イミダゾール−1−イ
ル)ベンジルオキシ]フェニル]シクロヘキサン−1−
カルボキシレートから所望の化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:7.53(2H,d,J
=8.1Hz),7.22(2H,d,J=8.1H
z),7.08(1H,s),6.96(1H,s),
6.95(1H,m),6.83(1H,ddd,J=
2.2,2.2,9.5Hz),6.56(1H,dd
d,J=2.2,2.2,9.5Hz),6.10(2
H,br.s),5.11(2H,s),2.60−
2.35(2H,m),2.33(3H,s),1.7
9−1.50(8H,m)。
【0078】
【実施例14】《1−[5−フルオロ−3−[4−(2
−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フ
ェニル]シクロペント−3−エン−1−カルボキサミ
ド》 A.メチル5−フルオロ−3−メトキシフェニルアセテ
ート DMF(30ml)中の、メチル5−フルオロ−3−ヒ
ドロキシフェニルアセテート(3.3g,15.7mm
ol)及び炭酸カリウム(1.82g,50mmol)
の撹拌した混合物に、ヨウ化メチル(1.82g,50
mmol)を室温で加え、そしてその反応混合物を一晩
撹拌した。次にその混合物を水(50ml)で希釈し、
そしてエーテルで抽出した。一緒にした抽出物を水及び
ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして真空
条件下で濃縮した。その残さを、カラムクロマトグラフ
ィー[SiO2,150g;ヘキサン/酢酸エチル(1
0/1)]によって精製して、無色の油としてメチル5
−フルオロ−3−メトキシフェニルアセテート495m
g(55%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:6.64−6.57(2
H,m),6.53(1H,ddd,J=2.2,2.
2,11Hz),3.79(3H,s),3.71(3
H,s),3.57(2H,s)。
【0079】B.メチル1−(3−フルオロ−3−メト
キシフェニル)シクロペント−3−エン−1−カルボキ
シレート THF(10ml)中のメチル5−フルオロ−3−メト
キシフェニルアセテート(708mg,3.6mmo
l)の撹拌した溶液に、THF中の1.0Mカリウムt
−ブトキシド溶液(4.0ml,4.0mmol)を、
−30℃で0.25時間かけて加えた。同じ温度で1時
間撹拌した後に、THF(2ml)中のシス−1,4−
ジクロロブト−2−エン(526mg,4.0mmo
l)の溶液を滴下し、そしてその反応混合物を2時間か
けて室温まで温めた。その反応混合物を−30℃まで冷
却し、THF中の1.0Mカリウムt−ブトキシド溶液
(4.0ml,4.0mmol)を加え、そしてその混
合物を室温で一晩撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶
液を加えることによって反応物を急冷し、そして酢酸エ
チルで抽出した。一緒にした抽出物をブラインで洗浄
し、MgSO4で乾燥し、そして真空条件下で濃縮し
た。カラムクロマトグラフィー[SiO2,150g;
ヘキサン/酢酸エチル(20/1)]により精製して、
無色の油としてメチル1−(5−フルオロ−3−メトキ
シフェニル)シクロペント−3−エン−1−カルボキシ
レート495mg(55%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:6.67−6.60(2
H,m),6.49(1H,ddd,J=11,2.
2,2.2Hz),5.75(2H,s),3.78
(3H,s),3.66(3H,s),3.36(2
H,d,J=15Hz),2.72(2H,d,J=1
5Hz)。
【0080】C.メチル1−(5−フルオロ−3−ヒド
ロキシフェニル)シクロペント−3−エン−1−カルボ
キシレート 乾燥ジクロロメタン(10ml)中のメチル1−(5−
フルオロ−3−メトキシフェニル)シクロペント−3−
エン−1−カルボキシレート(495mg,2.0mm
ol)の撹拌した溶液に、ジクロロメタン中の1.0M
ボロントリブロマイドの−78℃の溶液(10ml,1
0mmol)を加え、その混合物を同じ温度で1時間撹
拌した。水(20ml)を加えることによってその反応
混合物を急冷し、得られた混合物を水性1.0N塩酸で
酸性化し、そして酢酸エチルで抽出した。有機相をブラ
インで洗浄し、減圧下で乾燥及び濃縮した。その残さを
メタノール(5ml)及びトルエン(15ml)の混合
物中に溶解し、そしてヘキサン中の2.0Mトリメチル
シリルジアゾメタンの溶液(2ml,4mmol)を撹
拌しながら室温で加えた。0.5時間後に、その反応混
合物を酢酸エチル及び水の間で分配し、有機相を分離
し、そして水性相を酢酸エチルで抽出した。一緒にした
有機相をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、そし
て真空条件下で濃縮した。得られた油を、カラムクロマ
トグラフィー[SiO2,150g;ヘキサン/酢酸エ
チル(4/1)]によって精製して、白色結晶としてメ
チル1−(5−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)シ
クロペント−3−エン−1−カルボキシレート407m
g(87%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:6.64−6.57(2
H,m),6.46(1H,ddd,J=9.9,2.
2,2.2Hz),5.75(2H,s),5.68
(1H,br.s),3.67(3H,s),3.35
(2H,d,J=15Hz),2.71(2H,d,J
=15Hz)。
【0081】D.1−[5−フルオロ−3−[4−(2
−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フ
ェニル]シクロペント−3−エン−1−カルボキサミド 4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイミダゾ
ール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
キサミドの調製(実施例5)で記載したように、メチル
1−(5−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)シクロ
ペント−3−エン−1−カルボキシレートを標記化合物
に変換した。1 H NMR(DMSO−d6)δ:7.62(2H,
d,J=8.4Hz),7.48(2H,d,J=8.
4Hz),7.30(1H,d,J=2.2Hz),
6.92(1H,d,J=2.2Hz),6.92−
6.83(1H,m),6.79−6.75(1H,
m),6.74−6.67(1H,m),5.76(2
H,s),5.18(2H,s),3.27(2H,
d,J=15Hz),2.62(2H,d,J=15H
z),2.30(3H,s)。
【0082】
【実施例15】《4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
キサミド》 A.4−(3−ベンジルオキシフェニル)−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸 エチル4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチル−
イミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−
カルボキシレートの代わりに、エチル4−(3−ベンジ
ルオキシフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−ピラン−4−カルボキシレート(EP第4628
30A2号公報)を用いること以外は、実施例4に記載
の手順に従って標記化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.68−7.22(6
H,m),7.22−7.01(2H,m),6.95
−6.82(1H,m),5.09(2H,s),4.
10−3.80(2H,m),3.80−3.41(2
H,m),2.70−2.25(2H,m),2.19
−1.75(2H,m)。
【0083】B.4−(3−ベンジルオキシフェニル)
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−
カルボキサミド 4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイミダゾ
ール−1−イル)−ベンジルオキシ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
ン酸の代わりに、4−(3−ベンジルオキシフェニル)
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−
カルボン酸を用いること以外は、実施例5に記載の手順
に従って標記化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.52−7.30(6
H,m),7.04−6.99(2H,m),6.98
−6.88(1H,m),5.19(2H,brs),
5.07(2H,s),3.91−3.74(4H,
m),2.43−2.31(2H,m),2.19−
2.02(2H,m)。
【0084】C.4−(3−ヒドロキシフェニル)−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキサミド エチル4−(3−ベンジルオキシ−5−フルオロフェニ
ル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−カルボキシレートの代わりに、4−(3−ベンジル
オキシフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2
H−ピラン−4−カルボキサミドを用いること以外は、
実施例2Gに記載の手順に従って標記化合物を調製し
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:9.40(1H,br
s),7.11(1H,t,J=8.1Hz),6.9
7(1H,s),6.78(1H,d,J=7.7H
z),6.62(1H,d,J=8.4Hz),3.6
8−3.82(2H,m),3.58−3.40(2
H,m),2.44−2.27(2H,m),0.82
−0.68(2H,m)。
【0085】D.4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
キサミド 実施例2Hに記載の手順に従って、4−(3−ヒドロキ
シフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−
ピラン−4−カルボキサミドと塩酸4−(2−メチルイ
ミダゾール−1−イル)ベンジルクロライドとを反応さ
せて、標記化合物を得た。 融点:183.0−186.0℃。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.60−7.57(2
H,m),7.41−7.32(3H,m),7.09
−7.00(4H,m),6.98−6.91(1H,
m),5.36−5.22(2H,br s),5.1
3(2H,s),3.89−3.76(4H,m),
2.44−2.33(5H,m),2.19−2.02
(2H,m)。 IR(KBr)ν:3400,3200,2900,1
680,1520,1420,1380,1310,1
250,1170,1100cm-1
【0086】
【実施例16】《1−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]シクロ
ペンタン−1−カルボキサミド》 A.エチル1−[3−ベンジルオキシフェニル]シクロ
ペンタン−1−カルボキシレート ビス(2−クロロエチル)エーテルの代わりに、エチル
1,4−ジブロモブタンを用い、そしてエチル3−(ベ
ンジルオキシ)−5−フルオロフェニルアセテートの代
わりに、3−ベンジルオキシフェニルアセテートを用い
ること以外は、実施例2Fに記載の方法に従って標記化
合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.52−7.30(5
H,m),7.30−7.20(1H,m),7.09
−6.94(2H,m),6.91−6.82(1H,
m),5.05(2H,s),4.06(2H,q,J
=7.0Hz),2.72−2.56(2H,m),
1.99−1.83(2H,m),1.82−1.64
(4H,m),1.15(3H,t,J=7.0H
z)。
【0087】B.1−[3−ベンジルオキシフェニル]
シクロペンタン−1−カルボン酸 エチル4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイ
ミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキシレートの代わりに、エチル1−[3−ベンジル
オキシフェニル]シクロペンタン−1−カルボキシレー
トを用いること以外は、実施例4に記載の手順に従って
標記化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.56−7.21(6
H,m),7.09−7.00(2H,m),6.88
(1H,m),5.03(2H,s),2.71−2.
53(2H,m),2.00−1.88(2H,m),
1.87−1.66(4H,m)。
【0088】C.1−[3−ベンジルオキシフェニル]
シクロペンタン−1−カルボキサミド 4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイミダゾ
ール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
ン酸の代わりに、1−[3−ベンジルオキシフェニル]
シクロペンタン−1−カルボン酸を用いること以外は、
実施例5に記載の手順に従って標記化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.50−7.22(6
H,m),6.92(2H,s),6.88(1H,
m),5.48−5.10(2H,br s),5.0
4(2H,s),2.52−2.36(2H,m),
2.12−1.95(2H,m),1.92−1.55
(4H,m)。
【0089】D.1−[3−ヒドロキシフェニル]シク
ロペンタン−1−カルボキサミド エチル4−(3−ベンジルオキシ−5−フルオロフェニ
ル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−カルボキシレートの代わりに、1−[3−ベンジル
オキシフェニル]シクロペンタン−1−カルボキサミド
を用いること以外は、実施例2Gに記載の手順に従って
標記化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:9.84(1H,br
s),7.59(1H,t,J=7.7Hz),7.4
5(1H,s),7.30(1H,s),7.10(1
H,d,J=8.4Hz),3.06−2.88(4
H,m),2.30−2.00(4H,m)。
【0090】E.1−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]シクロ
ペンタン−1−カルボキサミド 実施例2Hに記載の手順に従って、1−(3−ヒドロキ
シフェニル)シクロペンタン−1−カルボキサミドと塩
酸4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)ベンジ
ルクロライドとを反応させて、標記化合物を得た。 融点:163.0−164.0℃。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.56(2H,d,J
=8.0Hz),7.50−7.31(3H,m),
7.18−6.99(4H,m),6.97−6.88
(1H,m),5.45−5.20(2H,br
s),5.11(2H,s),2.60−2.30(2
H,m),2.38(3H,s),2.19−1.60
(6H,m)。 IR(KBr)ν:3400,3200,2950,1
670,1610,1580,1520,1420,1
370,1310,1290,1260,1060cm
-1
【0091】
【実施例17】《塩酸4−[5−フルオロ−3−[4−
(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキ
シ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H
−ピラン−4−カルボキサミド》4−[5−フルオロ−
3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベン
ジルオキシ]フェニル]−テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−カルボキサミド(39mg,0.1mmol)
を、10%塩化水素−メタノール(2ml)中に溶解し
た。10分間撹拌した後に、蒸発によって揮発分を除去
し、そして得られた残さをエタノールから再結晶化処理
して、白色固体として標記化合物(24mg,57%)
を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.87(1H,
s),7.78−7.63(5H,m),7.25(1
H,s),7.08(1H,s),6.88−6.74
(3H,m),5.23(2H,s),3.80−3.
66(2H,m),3.60−3.42(2H,m),
2.54(3H,s),2.50−2.33(2H,
m),1.88−1.69(2H,m)。
【0092】
【実施例18】《塩酸4−[3−[4−(2−メチルイ
ミダゾール−1−イル)フェニル]チオフェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキサミド》4−[5−フルオロ−3−[4−(2−
メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]−フ
ェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン−4−カルボキサミドの代わりに、4−[3−[4−
(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニル]チオ
フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−カルボキサミドを用いること以外は、実施例
17に記載の手順と同様の手順を用いた。 融点:216−222℃(分解)。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.86(1H,
d,J=2.20Hz),7.75(1H,d,J=
2.20Hz),7.59(1H,d,J=8.79H
z),7.53−7.50(1H.m),7.49−
7.33(3H,m),7.41(1H,d,J=8.
79Hz),7.32(1H,br s),7.10
(1H,br s),3.78−3.69(2H,
m),3.51−3.43(2H,m),2.51(3
H,s),2.48−2.37(2H,m),1.88
−1.74(2H,m)。
【0093】
【実施例19】《4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
キサミドヘミフマレート》4−[3−[4−(2−メチ
ルイミダゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−
カルボキサミド(39mg,0.1mmol)及びフマ
ル酸(12mg,0.1mmol)を、メタノール(3
ml)中に溶解した。10分間撹拌した後に、蒸発によ
って揮発分を除去し、そして得られた残さを2−プロパ
ノールから再結晶化処理して、白色固体として標記化合
物(40mg,78%)を得た。 融点:183.5−184.9℃。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.48−7.34
(7H,m),7.32−7.25(3H,m),7.
08(1H,s),6.93(1H,s),6.63−
6.61(1H,m),3.79−3.64(2H,
m),3.55−3.37(2H,m),2.45−
2.36(2H,m),2.28(3H,s),1.8
4−1.72(2H,m)。 IR(KBr)ν:3400,3200,2950,1
670,1610,1580,1520,1420,1
370,1310,1290,1260,1060cm
-1
【0094】
【実施例20】《1−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]シクロ
ブタン−1−カルボキサミド》 A.1−シアノ−1−(3−メトキシフェニル)シクロ
ブタン DMSO(120ml)中の(3−メトキシフェニル)
アセトニトリル(3.0g,20.0mmol)の溶液
に、15−クラウン−5(3滴)及び水素化ナトリウム
(60重量%鉱油中分散,1.6g)を室温で加え、そ
の反応混合物を30分間撹拌した。ヨウ化ナトリウム
(3.6g,24mmol)及び1,3−ジブロモプロ
パン(8.0g,40mmol)を加え、その混合物を
一晩撹拌した。2N−HCl(50ml)を加え、そし
てその混合物をエーテル(100ml×2)で抽出し
た。一緒にした抽出物を、水(100ml×2)及びブ
ライン(100ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4
し、そして真空条件下で濃縮した。その残さをカラムク
ロマトグラフィー[SiO2,300g;ヘキサン/酢
酸エチル(20/1)]によって精製して、無色油とし
て標記化合物2.10g(56%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.32(1H,dd,
J=13.9,5.9Hz),7.00(1H,m),
6.93(1H,J=2.2,2.2Hz),6.85
(1H,dd,J=8.1,2.6Hz),3.85
(3H,s),2.90−2.77(2H,m),2.
71−2.58(2H,m),2.54−2.31(1
H,m),2.18−2.00(1H,m)。
【0095】B.1−シアノ−1−(3−ヒドロキシフ
ェニル)シクロブタン 乾燥ジクロロメタン(50ml)中の1−シアノ−1−
(3−メトキシフェニル)シクロブタン(1.93g,
10mmol)の撹拌した溶液に、ジクロロメタン中の
1.0Mボロントリブロマイド溶液(22ml,22m
mol)を0℃で加え、そしてその混合物を同じ温度で
30分間、次に室温で一晩撹拌した。その反応混合物を
水(100ml)を加えることによって急冷し、そして
ジクロロメタン(50ml×2)で抽出した。有機相を
ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4
し、そして真空条件下で濃縮して、明褐色油として標記
化合物1.70g(100%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.29(1H,d,J
=1.8Hz),6.98(1H,m),6.83(1
H,m),6.78(1H,br.s),2.91−
2.78(2H,m),2.78−2.53(2H,
m),2.52−2.33(1H,m),2.20−
1.99(1H,m)。
【0096】C.1−シアノ−1−[3−[4−(2−
メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェ
ニル]シクロブタン(請求の範囲に記載の化合物) DMF(80ml)中の、1−シアノ−1−(3−ヒド
ロキシフェニル)シクロブタン(1.76g,10mm
ol)、塩酸4−(2−メチルイミダゾール−1−イ
ル)ベンジルクロライド(2.10g,10mmo
l)、及び炭酸カリウム(6.90g,50mmol)
の混合物を、80℃で3時間一緒に撹拌した。水(20
0ml)を加え、そしてその混合物を酢酸エチル/ベン
ゼン(2/1,100ml×2)で抽出し、水(100
ml×2)、ブライン(100ml)で洗浄し、乾燥
(MgSO4)し、そして真空条件下で濃縮した。残さ
をカラムクロマトグラフィー[SiO2,150g;ジ
クロロメタン/メタノール(20/1)]によって精製
して、明黄色油として標記化合物2.90g(84%)
を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.60(2H,d,J
=8.2Hz),7.44−7.30(3H,m),
7.13−6.88(5H,m),5.18(2H,
s),2.93−2.78(2H,m),2.73−
2.58(2H,m),2.52−2.30(4H,
m),2.20−2.00(1H,m)。
【0097】D.1−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]シクロ
ブタン−1−カルボキサミド DMSO(5ml)中の1−シアノ−1−[3−[4−
(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキ
シ]フェニル]−シクロブタン(2.90g,8.4m
mol)の0℃に冷却した溶液に、30%H22(2.
0ml)及び炭酸カリウム(0.4g)を加えた。その
混合物を放置して室温まで温め、一晩撹拌し、次に60
℃で6時間撹拌した。水(100ml)を加え、その混
合物を酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。一緒
にした有機層を2N−HCl(100ml×2)で抽出
し、そして水性層を酢酸エチル(100ml×3)で洗
浄した。水性酸性層を5N−NaOH(150ml)
で、pH=9まで塩基性化し、そして酢酸エチル(10
0ml×3)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水
(100ml)、ブライン(100ml)で洗浄し、乾
燥(MgSO4)し、そして真空条件下で濃縮して、白
色固体として粗製な生成物を得た。酢酸エチルからの再
結晶化処理により白色固体として標記化合物2.13g
(70%)を得た。 1 H NMR(CDCl3)δ:7.56(2H,d,J
=8.4Hz),7.36−7.29(3H,m),
7.08−6.87(5H,m),5.20(2H,b
r.s),5.12(2H,s),2.91−2.78
(2H,m),2.56−2.42(2H,m),2.
38(3H,s),2.28−2.10(1H,m),
1.98−1.82(1H,m)。
【0098】
【実施例21】《1−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]シクロ
プロパン−1−カルボキサミド》1,3−ジブロモプロ
パンの代わりに、1,2−ジブロモエタンを用いること
以外は、1−[3−[4−(2−メチルイミダゾール−
1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]シクロブタン−
1−カルボキサミドに関して記載された手順(実施例2
0)に従って標記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:7.56(2H,d,J
=8.4Hz),7.37−7.28(3H,m),
7.12−7.07(2H,m),7.04(1H,
d,J=1.5Hz),7.01(1H,d,J=1.
5Hz),6.95(1H,ddd,J=8.1,1.
8,0.7Hz),5.80(1H,br.s),5.
42(1H,br.s),2.38(3H,s),1.
68−1.56(2H,m),1.17−1.06(2
H,m)。
【0099】
【実施例22】《4−[5−フルオロ−3−[2−フル
オロ−4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベン
ジルオキシ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド》 A.4−[3−(ベンジルオキシ)−5−フルオロフェ
ニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−カルボン酸 エチル4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイ
ミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキシレートの代わりに、エチル4−[3−(ベンジ
ルオキシ)−5−フルオロフェニル]−3,4,5,6
−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレート
を用いること以外は、実施例4に記載の手順に従って標
記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:7.49−7.29(5
H,m),6.87−6.80(1H,m),6.74
(1H,ddd,J=1.8,2.2,9.9Hz),
6.62(1H,d,2.2,2.2,10.3H
z),5.02(2H,s),4.00−3.85(2
H,m),3.70−3.50(2H,m),2.52
−2.38(2H,m),2.04−1.85(2H,
m)。
【0100】B.4−[3−(ベンジルオキシ)−5−
フルオロフェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−ピラン−4−カルボキサミド 4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイミダゾ
ール−1−イル)−ベンジルオキシ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
ン酸の代わりに、4−[3−(ベンジルオキシ)−5−
フルオロフェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−ピラン−4−カルボン酸を用いること以外は、実
施例5に記載の手順に従って標記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:7.48−7.31(5
H,m),6.82−6.76(1H,m),6.71
(1H,ddd,J=1.8,1.8,9.9Hz),
6.65(1H,ddd,J=2.2,2.2,10.
3Hz),5.23(2H,br s),5.04(2
H,s),3.85−3.70(4H.m),2.40
−2.26(2H,m),2.10−1.95(2H,
m)。
【0101】C.4−[5−フルオロ−3−ヒドロキシ
フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−カルボキサミド エチル4−(5−フルオロ−3−ベンジルオキシフェニ
ル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−カルボキシレートの代わりに、4−[5−フルオロ
−3−(ベンジルオキシ)フェニル]−3,4,5,6
−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミドを
用いること以外は、実施例2Gに記載の手順に従って標
記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:9.32(1H,br
s),6.75−6.45(3H,m),6.13(1
H,br s),5.83(1H,br s),3.9
0−3.58(4H,m),2.47−2.30(2
H,m),2.10−1.90(2H,m)。
【0102】D.4−[5−フルオロ−3−[2−フル
オロ−4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベン
ジルオキシ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド 実施例2Hに記載の手順に従って、4−(5−フルオロ
−3−ヒドロキシフェニル)−3,4,5,6−テトラ
ヒドロ−2H−ピラン−カルボキサミドと、塩酸2−フ
ルオロ−4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベ
ンジルクロライドとを反応させて、41%の収率で白色
粉末として標記化合物を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.63(1H,dd,
J=7.7,8.1Hz),7.20−6.98(4
H,m),6.89−6.60(3H,m),5.41
(2H,br s),5.14(2H,s),3.90
−3.70(4H,m),2.46−2.28(5H,
m),2.14−1.98(2H,m)。IR(KB
r)ν:3310,3165,1687,1619,1
590,1519,1456,1415。
【0103】
【実施例23】《4−[2,5−ジフルオロ−3−[4
−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキ
シ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H
−ピラン−4−カルボキサミド》 A.O−tert−ブチルジメチルシリル−2,5−ジ
フルオロフェノール DMF(100ml)中の2,5−ジフルオロフェノー
ル(15.1g,116mmol)の撹拌した溶液に、
氷冷しながら水素化ナトリウム(60%w/w鉱油中分
散;5.13g,139mmol)を加えた。30分間
撹拌した後に、tert−ブチルジメチルシリルクロラ
イド(17.5g,0.116mmol)を加え、更に
1時間撹拌し続けた。その混合物を水(200ml)中
に注ぎ、そしてエーテル(300ml)で抽出した。抽
出物をブライン(200ml)で洗浄し、乾燥(硫酸ナ
トリウム)し、蒸発によって溶媒を除去して、無色の油
として標記化合物26.65g(94%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:7.05−6.91(1
H,m),6.70−6.52(2H,m),1.00
(9H,s),0.201(3H,s),0.197
(3H,s)。
【0104】B.3−tert−ブチルジメチルシリル
オキシ−2,5−ジフルオロベンズアルデヒド 1.0Msec−BuLi溶液(21.5ml,21.
5mmol)を、THF(20ml)中のO−tert
−ブチルジメチルシリル−2,5−ジフルオロフェノー
ル(5.0g,20mmol)の−78℃で撹拌した溶
液に滴下した。0.5時間後に、温度を−70℃以下に
維持しながらDMF(1.9ml,24.6mmol)
を滴下した。30分後に、その混合物を放置し、30分
かけて室温まで温めた。その混合物に3N−HCl(3
0ml)を加え、30分間撹拌を続けた。その混合物を
エーテル(100ml)で抽出し、そしてその抽出物を
水(100ml)、ブライン(100ml)で洗浄し、
乾燥(硫酸ナトリウム)し、そして蒸発した。その残さ
を、n−ヘキサンで溶離するカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル)で処理して、無色の油として標記化合物
3.56g(64%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:10.31(1H,d,
J=2.93Hz),7.12(1H,ddd,J=
3.3,4.4,7.7Hz),6.89(1H,dd
d,J=3.3,7.0,9.2Hz),1.02(9
H,s),0.245(3H,s),0.240(3
H,s)。
【0105】C.2,5−ジフルオロ−3−メトキシベ
ンズアルデヒド フッ化カリウム(7.79g,134mmol)及びヨ
ードメタン(4.98ml,80mmol)を、DMF
(100ml)中の3−tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ−2,5−ジフルオロ−ベンズアルデヒド(1
9.45g,67mmol)の撹拌した室温の溶液に加
えた。5時間後にその混合物を水(100ml)中に注
ぎ、そして酢酸エチル(200ml)で抽出した。抽出
物を水(100ml)、ブライン(100ml)で洗浄
し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、そして蒸発した。そ
の残さを、酢酸エチル/n−ヘキサン(1/10)で溶
離するカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)によっ
て精製して、白色固体として標記化合物8.58g(7
4%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:10.35(1H,d,
J=2.93Hz),7.08(1H,ddd,J=
2.9,4.0,7.3Hz),6.94(1H,dd
d,J=2.9,6.6,9.5Hz),3.94(3
H,s)。
【0106】D.2,5−ジフルオロ−3−メトキシベ
ンジルアルコール 水素化ホウ素ナトリウム(2.83g,74.7mmo
l)を、エタノール(100ml)中の2,5−ジフル
オロ−3−メトキシベンズアルデヒド(8.57g,4
9.8mmol)の撹拌した室温の溶液に加えた。30
分後に、その混合物を濃縮し、残さをエーテル(300
ml)で希釈し、そして水(200ml)、10%クエ
ン酸(200ml)、水(200ml)、ブライン(2
00ml)で順々に洗浄し、そして硫酸マグネシウム上
で乾燥した。溶媒を除去して、白色固体として標記化合
物8.26g(95%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:6.80−6.69(2
H,m),4.74(2H,s),3.86(3H,
s),2.14(1H,br s)。
【0107】E.2,5−ジフルオロ−3−メトキシフ
ェニルアセトニトリル ジクロロメタン(100ml)中の2,5−ジフルオロ
−3−メトキシベンジルアルコール(8.26g,4
7.4mmol)の撹拌した溶液に、p−トルエンスル
ホニルクロライド(9.95g,52.2mmol)及
びトリエチルアミン(7.30ml,52.2mmo
l)を室温で加えた。3.5時間後に、その混合物を水
(200ml)中に注ぎ、そしてエーテル(200m
l)で抽出した。その抽出物をブライン(200ml)
で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、そして蒸発し
た。その残さにDMSO(200ml)及びシアン化ナ
トリウム(3.48g,71mmol)を加えた。得ら
れた混合物を2時間撹拌し、次に水(200ml)中に
注ぎ、そしてエーテル(300ml)で抽出した。その
抽出物を水(100ml)、ブライン(100ml)で
洗浄し、そして硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を
除去して、赤色油として標記化合物5.91g(63
%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:6.80−6.65(2
H,m),3.89(3H,s),3.76(2H,
d,J=0.74Hz)。
【0108】F.メチル2,5−ジフルオロ−3−メト
キシフェニルアセテート エチレングリコール(150ml)中の2,5−ジフル
オロ−3−メトキシフェニルアセトニトリル(5.92
g,30mmol)の撹拌した溶液に、水酸化カリウム
(85%;3.0g,45mmol)を加えた。その混
合物を120℃で1時間加熱し、次に、その混合物を水
(100ml)中に注ぎ、そしてエーテル(100m
l)で洗浄した。水性層を6N−HCl(10ml)で
酸性化し、そしてエーテル(200ml)で抽出した。
抽出物を水(50ml)、ブライン(50ml)で洗浄
し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、そして蒸発した。得
られた固体をメタノール(200ml)中に溶解し、そ
してその溶液に濃硫酸(2ml)を加えた。得られた混
合物を1時間還流加熱し、冷却し、そして真空条件下で
濃縮した。残さをエーテル(100ml)中に溶解し、
水(100ml),水性飽和炭酸水素ナトリウム(10
0ml)、ブライン(100ml)で洗浄し、そして硫
酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を除去して、黄色油
として標記化合物3.80g(59%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ:6.70−6.50(2
H,m),3.87(3H,s),3.72(3H,
s),3.65(2H,d,J=1.84Hz)。
【0109】G.メチル4−(2,5−ジフルオロ−3
−メトキシフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ
ピラン−4−カルボキシレート エチル3−ベンジルオキシ−5−フルオロフェニルアセ
テートの代わりに、メチル2,5−ジフルオロ−3−メ
トキシフェニルアセテートを用いること以外は、実施例
2Fに記載の手順に従って標記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:6.71−6.59(2
H,m),3.93−3.73(4H,m),3.86
(3H,s),3.75(3H,s),2.45−2.
32(2H,m),2.14−1.96(2H,m)。
【0110】H.メチル4−(2,5−ジフルオロ−3
−ヒドロキシフェニル)−3,4,5,6−テトラヒド
ロピラン−4−カルボキシレート メチル1−(3−フルオロ−5−ヒドロキシ)シクロペ
ント−3−エン−1−カルボキシレートの代わりに、メ
チル4−(2,5−ジフルオロ−3−メトキシフェニ
ル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−カルボキシレートを用いること以外は、実施例14
Cに記載の手順に従って標記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:6.80−6.50(2
H,m),3.96−3.68(7H,m),2.49
−2.32(2H,m),2.16−1.95(2H,
m)。
【0111】I.メチル4−[2,5−ジフルオロ−3
−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジ
ルオキシ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−ピラン−4−カルボキシレート(請求の範囲に
記載の化合物) 実施例2Hに記載の手順に従って、メチル4−(2,5
−ジフルオロ−3−ヒドロキシフェニル)−3,4,
5,6−テトラヒドロピラン−4−カルボキシレート
と、塩酸4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベ
ンジルクロライドとを反応させて、49%の収率で黄色
油として標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.57(2H,d,J
=8.4Hz),7.34(2H,d,J=8.4H
z),7.05(1H,d,J=1.5Hz),7.0
1(1H,d,J=1.5Hz),6.90−6.45
(2H,m),5.13(2H,s),3.95−3.
62(7H,m),2.50−2.30(5H,m),
2.16−1.94(2H,m)。
【0112】J.4−[2,5−ジフルオロ−3−[4
−(2−メチルイミダゾール−1−イル)ベンジルオキ
シ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H
−ピラン−4−カルボキサミド エチル4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイ
ミダゾール−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキシレートの代わりに、メチル4−[2,5−ジフ
ルオロ−3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イ
ル)ベンジルオキシ]フェニル]−3,4,5,6−テ
トラヒドロ−2H−ピラン4−カルボキシレートを用い
ること以外は、実施例4及び実施例5に記載の手順に従
って標記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:7.56(2H,d,J
=8.43Hz),7.34(2H,d,J=8.4H
z),7.04(1H,d,J=1.1Hz),7.0
1(1H,d,J=1.5Hz),6.82−6.69
(2H,m),5.40(2H,br s),5.15
(2H,s),4.00−3.70(4H,m),2.
50−2.30(5H,m),2.22−2.02(2
H,m)。
【0113】
【実施例24】《4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)フェニルスルホニル]フェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキサミド》酢酸(12ml)中の4−[3−[4−
(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルチオ]
フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−カルボキサミド(実施例8,1.62g,
4.00mmol)及び過酸化水素(水中30%,5.
0ml)の混合物を、室温で12時間撹拌し、次に還流
温度で2時間加熱した。その反応混合物を、水性飽和N
aHCO3(50ml)中に注ぎ、そして酢酸エチル
(300ml×2)で抽出した。一緒にした有機抽出物
をブライン(100ml)で洗浄し、乾燥(MgS
4)し、そして真空条件下で濃縮して、淡黄色固体と
して標記化合物1.68g(定量的)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:8.10−8.01(3
H,m),7.88(1H,d,J=7.7Hz),
7.68(1H,d,J=7.0Hz),7.57(1
H,dd,J=7.0,7.0Hz),7.47(2
H,d,J=8.8Hz),7.05(1H,d,J=
1.5Hz),7.01(1H,d,J=1.5H
z),5.42(2H,br.s),3.91−3.7
0(4H,m),2.39(3H,s),2.48−
2.38(2H,m),2.12−1.99(2H,
m)。
【0114】
【実施例25】《4−シアノ−4−[5−フルオロ−3
−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニ
ルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−ピラン》 A.4−シアノ−4−(3,5−ジフルオロフェニル)
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン DMSO(240ml)中の3,5−ジフルオロフェニ
ルアセトニトリル(24.2g,0.158mol)の
溶液に、水素化ナトリウム(60%w/w鉱油中分散,
13.3g,0.332mol)を、10分間かけて、
少量ずつ加えた。その反応混合物を室温で40分間撹拌
し、次にビス−(2−クロロエチル)エーテル(24.
9g,0.174mol)をゆっくりと加え、そして更
に1時間撹拌を続けた。反応混合物を水(500ml)
中に注ぎ、そしてその混合物を酢酸エチル−トルエン混
合物[2:1(v/v),400ml×3]で抽出し
た。一緒にした抽出物を水性2N−HCl(300m
l)、水(300ml)、及びブライン(300ml)
で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして100mlま
で濃縮した。沈殿した固体を収集し、そして冷Et2
(50ml)で洗浄して、灰白色固体として標記化合物
26.3g(71%)を得た。1H−NMR(CDC
3)δ:7.15−7.00(2H,m),6.89
−6.78(1H,m),4.20−4.05(2H,
m),3.98−3.80(2H,m),2.20−
1.96(4H,m)。
【0115】B.4−シアノ−4−(5−フルオロ−3
−メチルチオフェニル)−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピラン DMF(10ml)中の水素化ナトリウム(65%w/
w鉱油中分散,273mg,7.4mmol)の撹拌し
た懸濁液に、透明な溶液となるまでメタンチオールを通
気した。4−シアノ−4−(3,5−ジフルオロフェニ
ル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
(1.65g,7.4mmol)を加え、そして得られ
た混合物を100℃で22時間加熱し、冷却し、そして
水(100ml)中に注いだ。その混合物をEt2
(100ml)で抽出し、そして抽出物を、水(100
ml)、ブライン(100ml)で洗浄し、そして乾燥
(MgSO4)した。溶媒を除去して、黄褐色油として
標記化合物1.87g(定量的)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.20−7.12(1
H,m),6.96−6.85(2H,m),4.16
−4.04(2H,m),3.79−3.81(2H,
m),2.51(3H,s),2.20−1.98(4
H,m)。
【0116】C.4−シアノ−4−(5−フルオロ−3
−メチルスルフィニルフェニル)−3,4,5,6−テ
トラヒドロ−2H−ピラン 4−シアノ−4−(3−メチルチオフェニル)−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピランの代わりに、
4−シアノ−4−(5−フルオロ−3−メチルチオフェ
ニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
を用いること以外は、実施例8Dに記載の手順に従って
標記化合物を調製した。1 H NMR(CDCl3)δ:7.60−7.54(1
H,m),7.41−7.30(2H,m),4.20
−4.15(2H,m),3.98−3.81(2H,
m),2.78(3H,s),2.25−2.01(4
H,m)。
【0117】D.4−シアノ−4−(5−フルオロ−3
−メルカプトフェニル)−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピラン 4−シアノ−4−(3−メチルスルフィニルフェニル)
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピランの代わ
りに、4−シアノ−4−(5−フルオロ−3−メチルス
ルフィニルフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−ピランを用いること以外は、実施例8Eに記載
の手順に従って標記化合物を調製した。 1H−NMR
(CDCl3)δ:7.46−6.89(3H,m),
4.18−4.00(2H,m),3.96−3.78
(2H,m),2.20−1.92(4H,m)。
【0118】E.4−シアノ−4−[5−フルオロ−3
−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニ
ルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−ピラン 4−シアノ−4−(3−メルカプトフェニル)−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピランの代わりに、
4−シアノ−4−(5−フルオロ−3−メルカプトフェ
ニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
を用いること以外は、実施例8Fに記載の手順に従って
標記化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.75−6.89(9
H,m),4.15−4.04(2H,m),3.96
−3.81(2H,m),2.40(3H,s),2.
18−1.98(4H,m)。
【0119】
【実施例26】《4−[5−フルオロ−3−[4−(2
−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルチオ]フェ
ニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−カルボキサミド》tert−ブタノール(20m
l)中の4−シアノ−4−[5−フルオロ−3−[4−
(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルチオ]
フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピ
ラン(実施例25,1.71g,4.36mmol)の
溶液に、粉末状水酸化カリウム(85%,860mg,
13mmol)を加えた。得られた混合物を還流温度で
4時間加熱し、冷却し、そして真空条件下で濃縮した。
水(50ml)を加え、そしてろ過によって沈殿物を収
集し、そして酢酸エチル50mlで洗浄した。真空条件
下で乾燥して、黄色粉末として標記化合物560mg
(31%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.50(4H,s),
7.32(2H,s),7.21(1H,s),7.2
0−6.98(3H,m),6.92(1H,s),
3.80−3.62(2H,m),3.52−3.26
(2H,m),2.47−2.20(5H,m),1.
88−1.67(2H,m)。
【0120】
【実施例27】《4−シアノ−4−[5−フルオロ−3
−[4−(2−メチル−1H−ピロール−1−イル)フ
ェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピラン》 A.4−(2−メチルピロール−1−イル)フェニルア
イオダイド 4−(ピロール−1−イルメチル)フェニルアイオダイ
ド(EP第488602A1号公報)の方法と同様の方
法で、2−メチルピロール(J.Org.Chem.1
956,21,918.)から標記化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.75(2H,d,J
=8.5Hz),7.04(2H,d,J=8.5H
z),6.72(1H,d,J=1.8Hz),6.1
9(1H,d,J=1.8Hz),6.04(1H,
s),2.20(3H,s)。
【0121】B.4−シアノ−4−[5−フルオロ−3
−[4−(2−メチル−1H−ピロール−1−イル)フ
ェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピラン 4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルア
イオダイドの代わりに、4−(2−メチルピロール−1
−イル)フェニルアイオダイドを用いること以外は、実
施例25Eに記載の手順に従って標記化合物を調製し
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.50(2H,d,J
=8.8Hz),7.33(2H,d.J=8.8H
z),7.05−6.99(1H,m),6.95−
6.87(2H,m),6.79−6.77(1H,
m),6.23−6.20(1H,m),5.30(1
H,s),4.11−4.05(4H,m),3.93
−3.82(4H,m),2.25(3H,s)。
【0122】
【実施例28】《4−[5−フルオロ−3−[4−(2
−メチル−1H−ピロール−1−イル)フェニルチオ]
フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−カルボキサミド》4−シアノ−4−[5−フ
ルオロ−3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イ
ル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−ピランの代わりに、4−シアノ−4−
[5−フルオロ−3−[4−(2−メチル−1H−ピロ
ール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−ピランを用いること以外
は、実施例26に記載の手順に従って標記化合物を調製
した。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.47(4H,d
d,J=17.7,8.4Hz),7.30(1H,
s),7.18−6.96(4H,m),6.88(1
H,t,J=2.8Hz),6.12−6.08(1
H,m),5.99(1H,s),3.73−3.68
(2H,m),3.48−3.29(2H,m),2.
39−2.33(2H,m),2.19(3H,s),
1.77−1.72(2H,m)。
【0123】
【実施例29】《(2SR,4RS)−4−シアノ−2
−メチル−4−[3−[4−(2−メチルイミダゾール
−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,
6−テトラヒドロ−2H−ピラン、及び(2SR,4S
R)−4−シアノ−2−メチル−4−[3−[4−(2
−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルチオ]フェ
ニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン》 A.1−ヨード−2−(2−ヨードエトキシ)プロパン アセトン(100ml)中の2−[2−(p−トルエン
スルホニルオキシ)エトキシ]プロピルp−トルエンス
ルホネート(J.Chem.Soc.,Perkin
Trans 1 1979,1029.;5.7g,1
3mmol)、及びヨウ化ナトリウム(12g,80m
mol)の混合物を還流温度で24時間加熱した。その
混合物を冷却し、真空条件下で濃縮し、そして水(20
0ml)を加えた。その混合物をEt2O(300m
l)で抽出し、ブライン(200ml)で洗浄し、そし
て乾燥(MgSO4)した。溶媒を除去して、黄色油と
して標記化合物4.3g(95%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.87−3.42(3
H,m),3.32−3.10(4H,m),1.30
(3H,d,J=5.9Hz)。
【0124】B.(2SR,4RS)−4−シアノ−4
−(3−ヨードフェニル)−2−メチル−3,4,5,
6−テトラヒドロ−2H−ピラン、及び(2SR,4S
R)−4−シアノ−4−(3−ヨードフェニル)−2−
メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン 3,5−ジフルオロフェニルアセトニトリル及びビス−
(2−クロロエチル)エーテルの代わりに、3−ヨード
フェニルアセトニトリル及び1−ヨード−2−(2−ヨ
ードエトキシ)プロパンを用いること以外は、実施例2
5Aに記載の手順に従って標記化合物を調製した。この
ジアステレオマーを、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーによって分離して、極性の少ない異性体、すなわち
(2SR,4RS)−4−シアノ−4−(3−ヨードフ
ェニル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−ピラン1.46g(38%);及びより極性が
強い異性体、すなわち(2SR,4SR)−4−シアノ
−4−(3−ヨードフェニル)−2−メチル−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン1.31g(34
%)を得た。(2SR,4RS)−4−シアノ−4−(3−ヨードフ
ェニル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−ピラン: 1 H−NMR(CDCl3)δ:7.80(1H,br.
s),7.74−7.64(1H,m),7.52−
7.39(1H,m),7.16(1H,dd,J=
7.9,7.9Hz),4.20−4.08(1H,
m),4.03−3.84(2H,m),2.16−
1.97(3H,m),1.69(1H,dd,J=1
3.6,11.0Hz),1.28(3H,d,J=
6.2Hz)。(2SR,4SR)−4−シアノ−4−(3−ヨードフ
ェニル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−ピラン: 1 H−NMR(CDCl3)δ:7.90−7.40(2
H,m),7.67−7.40(1H,m),7.32
−7.12(1H,m),4.06−3.88(1H,
m),3.69−3.42(2H,m),2.62−
2.30(3H,m),2.23−2.00(1H,
m),1.25(3H,d,J=6.2Hz)。
【0125】C.(2SR,4RS)−4−シアノ−2
−メチル−4−(3−トリイソプロピルシリルチオフェ
ニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン トルエン(5ml)中のトリイソプロピルシランチオー
ル(Tetrahedron Lett.1994,3
5,3221.;684mg,3.6mmol)の撹拌
した溶液に、窒素雰囲気下で水素化ナトリウム(60%
油分散,144mg,3.6mmol)を加えた。15
分間撹拌した後に、得られた溶液に、トルエン(20m
l)中の(2SR,4RS)−4−シアノ−4−(3−
ヨードフェニル)−2−メチル−3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−ピラン(1.07g,3.27mmo
l)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム(0)(114mg,0.1mmol)の混合物を
加え、得られた混合物を80℃で1時間加熱した。その
混合物を冷却し、水(50ml)中に注ぎ、Et2
(100ml)で抽出した。有機抽出物を水(50m
l)、ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、そして濃縮した。酢酸エチル−ヘキサン(1:
9)によって溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーによって精製して、赤色油として標記化合物1.2
3g(96%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.80−7.25(4
H,m),3.97−3.82(1H,m),3.60
−3.40(2H,m),2.56−2.38(3H,
m),2.15−2.00(1H,m),1.36−
1.00(24H,m)。
【0126】D.(2SR,4SR)−4−シアノ−2
−メチル−4−(3−トリイソプロピルシリルチオフェ
ニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン (2SR,4RS)−4−シアノ−4−(3−ヨードフ
ェニル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−ピランの代わりに、(2SR,4SR)−4−
シアノ−4−(3−ヨードフェニル)−2−メチル−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピランを用いる
こと以外は、前記の手順に従って標記化合物を調製し
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.80−7.20(4
H,m),4.19−3.85(3H,m),2.12
−1.95(3H,m),1.77−1.60(1H,
m),1.37−1.00(24H,m)。
【0127】E.(2SR,4RS)−4−シアノ−2
−メチル−4−[3−[4−(2−メチルイミダゾール
−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,
6−テトラヒドロ−2H−ピラン(請求の範囲に記載の
化合物) エタノール(20ml)中の4−(2−メチルイミダゾ
ール−1−イル)フェニルアイオダイド(1.21g,
3.1mmol)及び(2SR,4RS)−4−シアノ
−2−メチル−4−(3−トリイソプロピルシリルチオ
フェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピ
ラン(795mg,2.8mmol)の撹拌した溶液
に、窒素雰囲気下で、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)(215mg,0.2mmo
l)及びカリウムtert−ブトキシド(383mg,
3.4mmol)を加えた。得られた混合物を還流温度
で15.5時間加熱し、次に冷却し、そして真空条件下
で濃縮した。残さを酢酸エチル(100ml)中に希釈
し、そして水(2×100ml)、ブライン(100m
l)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして濃縮し
た。ジクロロメタン−メタノール(25:1)で溶離す
るシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し
て、黄色ガム状物として標記化合物1.01g(93
%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.75−7.20(8
H,m),7.03(1H,d,J=1.5Hz),
7.00(1H,d,J=1.1Hz),3.97−
3.84(1H,m),3.60−3.40(2H,
m),2.52−2.30(6H,m),2.08(1
H,dd,J=14.2,10.6Hz),1.22
(3H,d,J=6.2Hz)。
【0128】F.(2SR,4SR)−4−シアノ−2
−メチル−4−[3−[4−(2−メチルイミダゾール
−1−イル)フェニルチオ]フェニル−3,4,5,6
−テトラヒドロ−2H−ピラン(請求の範囲に記載の化
合物) (2SR,4RS)−4−シアノ−2−メチル−4−
(3−トリイソプロピルシリルチオフェニル)−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピランの代わりに、
(2SR,4SR)4,−シアノ−2−メチル−4−
(3−トリイソプロピルシリルチオフェニル)−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピランを用いること
以外は、前記の手順に従って標記化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.74−7.18(8
H.m),7.03(1H,d,J=1.5Hz),
7.00(1H,d,J=1.5Hz),4.20−
3.85(3H,m),2.37(3H,s),2.1
5−1.98(3H,m),1.82−1.64(1
H,m),1.27(3H,d,J=6.2Hz)。
【0129】
【実施例30】《(2SR,4RS)−2−メチル−4
−[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)
フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド》4−シアノ
−4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピランの代わりに、
(2SR,4RS)−4−シアノ−2−メチル−4−
[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フ
ェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピランを用いること以外は、実施例26に記
載の手順に従って標記化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.50−7.20(8
H,m),7.04(1H,d,J=1.1Hz),
6.99(1H,d,J=1.5Hz),5.18(2
H,br.s),3.98−3.84(1H,m),
3.55−3.30(3H,m),2.40−2.18
(5H,m),1.99(1H,dd.J=13.9,
11.4Hz),1.18(3H,d,J=5.9H
z)。
【0130】
【実施例31】《(2SR,4SR)−2−メチル−4
−[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)
フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド》4−シアノ
−4−[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピランの代わりに、
(2SR,4SR)−4−シアノ−2−メチル−4−
[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フ
ェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピランを用いること以外は、実施例26に記
載の手順に従って標記化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.53−7.18(8
H,m),7.02(1H,d,J=1.5Hz),
6.99(1H,d,J=1.1Hz),5.37(2
H,br.s),4.07−3.95(1H,m),
3.87−3.70(3H,m),2.48−2.25
(5H,m),1.92(1H,ddd,J=12.
8,12.8,4.8Hz),1.24(3H,d,J
=6.2Hz)。
【0131】
【実施例32】《(2SR,4RS)−2−メチル−4
−[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)
フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド(実施例3
0)のキラル分離》(2SR,4RS)−2−メチル−
4−[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イ
ル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド(実施例
30,100mg)を、キラルカラムクロマトグラフィ
ー(カラム:Daicel Chemical Ind
ustries LTD;CHIRALPAK AS
2×25cm,溶離液:ヘキサン/エタノール(v/
v,8/2),流速:6ml/分.,温度:40℃)上
で分離して、(+)−鏡像体38mg〔第1フラクショ
ン,(+)[α]D=+21゜,(C0.1,メタノー
ル)〕、及び(−)−鏡像体44mg(第2フラクショ
ン)を得た。
【0132】
【実施例33】《4−シアノ−4−[3−[4−(1,
2,4−トリアゾール−4−イル)フェニル]チオフェ
ニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン》 A.4−シアノ−4−(3−ヨードフェニル)−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン 3−ヨードフェニルアセトニトリル(2.43g,10
mmol)、ビス−(2−クロロエチル)エーテル
(1.57g,11mmol)、ヘキサデシルトリブチ
ルホスホニウムブロマイド(250mg,0.5mmo
l)、及び50%水性水酸化ナトリウム(20ml)の
混合物を、室温で1時間激しく撹拌した。この混合物を
水性6N−HClで中和し、分液漏斗に移し、そして酢
酸エチル(50ml×3)で抽出した。一緒にした抽出
物を水性2N−HCl(50ml)、水(50ml)、
及びブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgS
4)し、そして真空条件下で濃縮した。得られた粗製
な固体を収集し、そして冷Et2O(30ml)で洗浄
して、白色固体として標記化合物2.38g(76%)
を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.83−7.80(1
H,m),7.73−7.67(1H,m),7.50
−7.44(1H,m),7.16(1H,dd,J=
8.1,7.7Hz),4.14−4.02(2H,
m),3.98−3.81(2H,m),2.20−
1.99(2H,m)。
【0133】B.4−シアノ−4−(3−トリイソプロ
ピルシリルチオフェニル)−3,4,5,6−テトラヒ
ドロ−2H−ピラン (2SR,4RS)−4−シアノ−4−(3−ヨードフ
ェニル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−ピランの代わりに、4−シアノ−4−(3−ヨ
ードフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H
−ピランを用いる、(2SR,4RS)−4−シアノ−
2−メチル−4−(3−トリイソプロピルシリルチオフ
ェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン調製に関する実施例29Cに記載の手順に従って標記
化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.62(1H,t,J
=1.5Hz),7.48(1H,dt,J=7.0,
1.5Hz),7.34(1H,dt,J=7.0,
1.5Hz),7.28(1H,t,J=7.0H
z),4.13−4.02(2H,m),3.96−
3.83(2H,m),2.18−1.97(4H,
m),1.33−1.16(3H,m),1.07(1
8H,d,J=6.6Hz)。
【0134】C.4−シアノ−4−[3−[4−(1,
2,4−トリアゾール−4−イル)フェニル]チオフェ
ニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン それぞれ4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フ
ェニルアイオダイド及び(2SR,4RS)−4−シア
ノ−2−メチル−4−(3−トリイソプロピルシリルチ
オフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−
ピランの代わりに、4−(トリアゾール−4−イル)フ
ェニルアイオダイド及び4−シアノ−4−(3−トリイ
ソプロピルシリルチオフェニル)−3,4,5,6−テ
トラヒドロ−2H−ピランを用いて、(2SR,4R
S)−4−シアノ−2−メチル−4−[3−[4−(2
−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルチオ]フェ
ニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
の調製に関する実施例29Eに記載の手順に従って標記
化合物を調製した。 MS(EI):m/z 362(M+)。
【0135】必要な4−(トリアゾール−4−イル)フ
ェニルアイオダイドの調製を以下に概説する。トルエン
(50ml)中のジメチルホルマジン(formazi
ne)ジヒドロクロライド(J.Chem.Soc.
(C)1967,1664.;5.38g,25mmo
l)、p−ヨードアニリン(5.48g,25mmo
l)、及びp−トルエンスルホン酸(0.2g,1.1
mmol)を、還流下で3.5時間加熱した。減圧下で
揮発分を除去し、そしてその残さを、カラムクロマトグ
ラフィー(SiO2,300g;ジクロロメタン中のエ
タノール0から4%)によって精製し、そしてエタノー
ル(10ml)及びジクロロメタン(50ml)の混合
物から再結晶化処理して針状結晶体として必要な化合物
2.63g(39%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:8.45(2H,s),
7.89(2H,d,J=8.8Hz),7.16(2
H,d,J=8.8Hz)。
【0136】
【実施例34】《4−[3−[4−(1,2,4−トリ
アゾール−4−イル)フェニル]チオフェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
キサミド》4−シアノ−4−[5−フルオロ−3−[4
−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルチ
オ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H
−ピランの代わりに、4−シアノ−4−[3−[4−
(1,2,4−トリアゾール−4−イル)フェニル]チ
オフェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−
ピランを用いること以外は、実施例26に記載の手順に
従って、標記化合物を調製した。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:9.12(2H,
s),7.71(2H,d,J=8.8Hz),7.4
8−7.36(5H,m),7.28(1H,br.
s),7.26−7.21(1H,m),7.08(1
H,br.s),3.78−3.68(2H,m),
3.51−3.40(2H,m),2.47−2.37
(2H,m),1.86−1.73(2H,m)。
【0137】
【実施例35】《4−シアノ−4−[3−[4−(3,
5−ジメチルピラゾール−1−イル)フェニルチオ]フ
ェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン》 A.4−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)フ
ェニルアイオダイド 2−メチルイミダゾールの代わりに3,5−ジメチルピ
ラゾールを用いること以外は、実施例8Aに記載の手順
に従って、標記化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.76(2H,dd,
J=6.6,2.2Hz),7.19(2H,dd,J
=6.6,2.2Hz),6.00(1H,s),2.
30(3H,d,J=0.7Hz),2.28(3H,
s)。
【0138】B.4−シアノ−4−[3−[4−(3,
5−ジメチルピラゾール−1−イル)フェニルチオ]フ
ェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン (2SR,4RS)−4−シアノ−2−メチル−4−
[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フ
ェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピランの調製に関する実施例29Eに記載の
手順に従って、4−(2−メチルイミダゾール−1−イ
ル)フェニルアイオダイド及び(2SR,4RS)−4
−シアノ−2−メチル−4−(3−トリイソプロピルシ
リルチオフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−ピランの代わりに、4−(3,5−ジメチルピラ
ゾール−1−イル)フェニルアイオダイド及び4−シア
ノ−4−(3−トリイソプロピルシリルチオフェニル)
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピランをそれ
ぞれ用いて、標記化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.71−7.23(8
H,m),6.01(1H,s),4.11−4.05
(2H,m),3.94−3.83(2H,m),2.
33(3H,s),2.29(3H,s),2.14−
2.00(4H,m)。
【0139】
【実施例36】《4−[3−[4−[3,5−ジメチル
ピラゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキサミド》4−シアノ−4−[5−フルオロ−3−
[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニル
チオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2
H−ピランの代わりに、4−シアノ−4−[3−[4−
(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)フェニルチ
オ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H
−ピランを用いること以外は、実施例26に記載の手順
に従って、標記化合物を調製した。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.51−7.21
(9H,m),7.07(1H,s),6.07(1
H,s),3.78−3.67(2H,m),3.52
−3.38(2H,m),2.42−2.37(2H,
m),2.30(3H,s),2.16(3H,s),
1.83−1.71(2H,m)。
【0140】
【実施例37】《4−シアノ−4−[3−[4−(2−
メチルイミダゾール−1−イル)フェノキシ]フェニ
ル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン》 A.4−シアノ−4−(3−メトキシフェニル)−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン 3−ヨードフェニルアセトニトリル(80%)の代わり
に3−メトキシフェニルアセトニトリルを用いること以
外は、実施例25Aに記載の手順に従って、標記化合物
を調製した。1 H−NMR(CDC13)δ:7.34(1H,t,J
=8Hz),7.09−7.02(2H,m),6.8
8(1H,ddd,J=8,3,1.5Hz),4.1
1−4.06(2H,m),3.95−3.84(2
H,m),3.84(3H,s),2.15−2.04
(4H,m)。
【0141】B.4−シアノ−4−(3−ヒドロキシフ
ェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン 0℃に冷却した4−シアノ−4−(3−メトキシフェニ
ル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
(2.32g,10.35mmol)のジクロロメタン
(80ml)溶液に、ボロントリブロマイド(3.15
ml,33.3mmol)を10分間かけて滴下した。
氷浴を除去し、反応混合物を周囲温度で19時間撹拌
し、そして続いて4時間還流下で撹拌した。反応混合物
を冷却し、水(150ml)中に注いだ。有機層を分離
し、水層を酢酸エチル(50ml×3)で抽出した。一
緒にした有機抽出物を、ブライン(50ml)で洗浄
し、乾燥(MgSO4)し、真空条件下で濃縮した。得
られた粗製の生成物をイソプロピルエーテルから結晶化
して、灰白色固体として標記化合物(1.43g,66
%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.29(1H,t,J
=8Hz),7.04(1H,dd,J=8,2H
z),6.98(1H,dd,J=4,2Hz),6.
83(1H,dd,J=8,4Hz),5.14(1
H,br.s),4.09(2H,dd,J=10,2
Hz),3.90(2H,dt,J=12,2Hz),
2.14−2.01(4H,m)。 C.4−シアノ−4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)フェノキシ]フェニル]−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−ピランピリジン(50m
l)中の4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フ
ェニルアイオダイド(1.28g,4.5mmol),
4−シアノ−4−(3−ヒドロキシフェニル)−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン(1.20
g,5.9mmol)、及びK2CO3(4.15g,3
0mmol)の混合物を、130℃で加熱し、酸化銅
(II)(636mg,8.0mmol)を加え、反応混
合物を還流下で2日間加熱した。反応混合物を冷却し、
セライトパッドでろ過し、固形物を酢酸エチル(100
ml)で洗浄した。ろ液を真空条件下で濃縮し、得られ
た残さを水(100ml)で希釈し、酢酸エチル(50
ml×3)で抽出した。一緒にした有機抽出物を、1N
水性水酸化ナトリウム(100ml)、水(100m
l)、及びブライン(100ml)で洗浄し、乾燥(N
2SO4)し、真空条件下で濃縮した。残さをカラムク
ロマトグラフィー[LiChroprep−NH2(メ
ルク),100g;ヘキサン/酢酸エチル(1/1)で
溶離]によって精製して、黄色油として標記化合物(6
20mg,38%)を得た。 1 H−NMR(CDCl3)δ:7,44(1H,dd,
J=8.1,7.7Hz),7.33−7.21(4
H,m),7.12−6.98(5H,m),4.15
−4.04(2H,m),3.99−3.82(2H,
m),2.37(3H,s),2.22−2.00(4
H,m)。
【0142】
【実施例38】《4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)フェノキシ]フェニル]−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサ
ミド》4−シアノ−4−[5−フルオロ−3−[4−
(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルチオ]
フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピ
ランの代わりに4−シアノ−4−[3−[4−(2−メ
チルイミダゾール−1−イル)フェノキシ]フェニル]
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピランを用い
ること以外は、実施例26に記載の手順に従って、標記
化合物を調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.40(1H,dd,
J=8.1,7.7Hz),7.29−7.13(4
H,m),7.09−6.95(5H,m),5.32
(2H,br.s),3.89−3.70(4H,
m),2.43−2.32(2H,m),2.40(3
H,s),2.16−2.02(2H,m)。
【0143】
【実施例39】《4−メトキシイミノメチル−4−[3
−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニ
ルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−ピラン》 A.4−(3−ヨードフェニル)−3,4,5,6−テ
トラヒドロ−2H−ピラン−4−カルバルデヒド 乾燥ジクロロメタン(15ml)中の4−シアノ−4−
(3−ヨードフェニル)−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピラン(3.3g,10.5mmol)の撹
拌溶液に、アルゴン雰囲気下、−78℃でDIBAL
(10.7ml,10.5mmol)の溶液を滴下し
た。滴下が完了した後に、混合物を同温度で3時間撹拌
した。反応混合物にエタノール(1ml)を慎重に加
え、次に、1N水性HCl(10ml)を加え、混合物
を0.5時間撹拌した。水性混合物をジクロロメタン
(20ml×3)で抽出し、一緒にした有機層を水(5
0ml)及びブライン(50ml)で洗浄した。抽出物
を乾燥(MgSO4)し、真空条件下で濃縮した。残さ
をクロマトグラフィー[SiO2,150g;ヘキサン
/酢酸エチル(5/1)で溶離]で精製して、無色油と
して所望の生成物(2.61g,79%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:9.40(1H,s),
7.65(1H,ddd,J=7.7,1.8,1.1
Hz),7.62(1H,dd,J=1.8,1.5H
z),7.26(1H,ddd,J=8.1,1.5,
1.1Hz),7.13(1H,dd,J=8.1,
7.7Hz),3.95−3.82(2H,m),3.
61−3.49(2H,m),2.43−2.28(2
H,m),2.12−1.99(2H,m)。
【0144】B.4−(3−ヨードフェニル)−4−メ
トキシイミノメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−ピラン 4−(3−ヨードフェニル)−3,4,5,6−テトラ
ヒドロ−2H−ピラン−4−カルバルデヒド(1.5
g,4.7mmol)及び塩酸O−メチルヒドロキシル
アミン(1.0g,12mmol)を、メタノール(8
ml)及びピリジン(2ml)の混合物に溶解し、周囲
温度で一晩、一緒に撹拌した。反応混合物を真空条件下
で濃縮し、得られた残さを1N水性HCl(50ml)
で希釈し、ジクロロメタン(20ml×3)で抽出し
た。一緒にした有機層を水(50ml)及びブライン
(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、真空条
件下で濃縮した。残さをカラムクロマトグラフィー[S
iO2,100g;ヘキサン/酢酸エチル(5/1)で
溶離]によって精製して、淡黄色油として所望の生成物
(1.35g,83%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.64(1H,dd,
J=1.8,1.8Hz),7.59(1H,ddd,
J=7.7,1.8,1.1Hz),7.34(1H,
s),7.30(1H,ddd,J=8.1,1.8,
1.1Hz),7.09(1H,dd,J=8.1,
7.7Hz),3.88(3H,s),3.87−3.
72(4H,m),2.21−2.02(4H,m)。
【0145】C.4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−4−メ
トキシイミノメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−ピラン 30mlの二首フラスコに、ストッパー、窒素入口、及
び磁性撹拌棒を装備させた。ナトリウムシアノボロハイ
ドライド(13mg,0.2mmol)をフラスコに充
填し、窒素でフラッシュした(この工程を2度繰り返し
た)。次に、ビス(トリエチルホスフィン)ニッケル
(II)クロライド(41mg,0.1mmol),4−
(3−ヨードフェニル)−4−メトキシイミノメチル−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン(1.2
g,2.6mmol)、及びチオ尿素(286mg,
3.8mmol)を加え、フラスコを窒素で3回フラッ
シュした。N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)を
加え、得られた混合物を60℃で4時間加熱した。室温
まで冷却した後に、酸化カルシウム(210mg,3.
8mmol)及びDMF(4ml)を加えた。得られた
混合物を窒素条件下、室温で1.5時間撹拌し、次に、
4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルア
イオダイド(780mg,2.8mmol)、ビス(ト
リエチルホスフィン)ニッケル(II)クロライド(41
mg,0.1mmol)、及びナトリウムシアノボロハ
イドライド(13mg,0.2mmol)の混合物を加
えた。得られた赤色混合物を窒素条件下、60℃で4時
間加熱し、次に、室温まで冷却した。得られた濃赤色の
混合物を、水(50ml)とジクロロメタン(50m
l)との間で分配し、有機相を分離した。水相をジクロ
ロメタン(20ml×2)で抽出した。一緒にした抽出
物を水(50ml)及びブライン(50ml)で洗浄
し、乾燥(MgSO4)し、真空条件下で濃縮した。残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー[LiChr
oprep−NH2(メルク),50g;酢酸エチルで
溶離]により精製して、無色油として所望の化合物(3
88mg,37%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.48−7.16(9
H,m),7.02(1H,d,J=1.1Hz),
6.98(1H,d,J=1.1Hz),3.90−
3.69(4H,m),3.85(3H,s),2.3
6(3H,s),2.22−2.01(4H,m)。
【0146】
【実施例40】《メチル4−[3−[4−(2−メチル
イミダゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カ
ルボキシレート》4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボ
キサミド(1.0g,2.5mmol)を、過剰量のH
Cl−メタノール(10ml)に溶解し、その溶液を一
晩還流した。減圧下で揮発分を除去し、残さを0.5N
水性水酸化ナトリウム(50ml)と酢酸エチル(50
ml)との間で分配し、有機相を分離した。水相を酢酸
エチル(20ml×2)で抽出した。一緒にした抽出物
を、水(50ml)及びブライン(50ml)で洗浄
し、乾燥(MgSO4)し、真空条件下で濃縮して、標
記化合物(360mg,35%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.47−7.18(8
H,m),7.07−6.60(2H,m),4.00
−3.87(2H,m),3.68(3H,s),3.
60−3.49(2H,m),2.55−2.44(2
H,m),2.35(3H,s),2.00−1.83
(2H,m)。
【0147】
【実施例41】《4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルバ
ルデヒド》 A:[4−[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1
−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−
テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]メタノール メチル4−[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1
−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−
テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシレート
(359mg,0.9mmol)の撹拌溶液に、LAH
(80mg,2.0mmol)を0℃で加えた。加え終
わった後に、混合物を放置して室温まで加温した。反応
混合物に水(1ml)を慎重に加え、得られた固形物を
1N水性HClに溶解し、その水溶液を1N水性水酸化
ナトリウムで塩基性にした。水性混合物を酢酸エチル
(30ml×3)で抽出し、一緒にした抽出物を水(5
0ml)及びブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(M
gSO4)し、真空条件下で濃縮した。残さをカラムク
ロマトグラフィー[LiChroprep−NH2(メ
ルク),20g;酢酸エチルで溶離]によって精製し
て、白色固体として所望の化合物(231mg,69
%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.45−7.29(6
H,m),7.20(2H,d,J=8.8Hz),
7.01(1H,d,J=1.5Hz),6.98(1
H,d,J=1.5Hz),3.86−3.70(2
H,m),3.64(2H,s),3.62−3.48
(2H,m),2.35(3H,s),2.18−2.
05(2H,m),2.00−1.87(2H,m),
1.67(1H,br.s)。
【0148】B.4−[3−[4−(2−メチルイミダ
ゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルバ
ルデヒド ジクロロメタン(5ml)中の[4−[3−[4−(2
−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルチオ]フェ
ニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−イル]メタノール(230mg,0.6mmo
l)の溶液を、スウェルン(Swern)試薬[1.2
mmol,2当量;ジクロロメタン(10ml)中の塩
化オキサリル(155mg,1.2mmol)溶液に、
ジクロロメタン(5ml)中のDMSO(143mg)
溶液を−78℃で加えることにより調製]に、アルゴン
条件下、−78℃で滴下した。反応混合物を−78℃で
0.5時間撹拌し、次に、これを放置し、2時間かけて
−20℃まで加温した。反応混合物にトリエチルアミン
(1ml)を加え、得られた溶液を0℃で0.5時間撹
拌した。混合物を飽和水性NH4Cl(50ml)と酢
酸エチル(50ml)との間で分配し、有機相を分離
し、水性相を酢酸エチル(20ml×2)で抽出した。
一緒にした有機抽出物を水(50ml)及びブライン
(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、真空条
件下で濃縮した。残留油をカラムクロマトグラフィー
[SiO2,100g;ジクロロメタン/エタノール
(20/1)で溶離]によって精製して、白色固体とし
て標記化合物(178mg,77%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:9.43(1H,s),
7.46−7.31(5H,m),7.27−7.18
(3H,m),7.03(1H,d,J=1.5H
z),6.99(1H,d,J=1.5Hz),3.9
7−3.83(2H,m),3.65−3.51(2
H,m),2.45−2.28(2H,m),2.37
(3H,s),2.15−1.98(2H,m)。
【0149】
【実施例42】《4−ヒドロキシイミノメチル−4−
[3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フ
ェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピラン》4−[3−[4−(2−メチルイミ
ダゾール−1−イル)フェニルチオ]フェニル]−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルバ
ルデヒド(178mg,0.47mmol)及びヒドロ
キシルアミン塩酸塩(210mg,3mmol)を、メ
タノール(4ml)及びピリジン(1ml)の混合物中
に溶解し、反応混合物を周囲温度で5時間撹拌した。真
空条件下で揮発分を除去し、得られた残さを0.1N水
性水酸化ナトリウム(20ml)で希釈し、酢酸エチル
(30ml×3)で抽出した。一緒にした有機層を水
(50ml)及びブライン(50ml)で洗浄し、乾燥
(MgSO4)し、真空条件下で濃縮した。得られた固
形物を酢酸エチルから再結晶化して、白色固体として標
記化合物(130mg,70%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:10.80(1H,
s),7.48−7.25(10H,m),6.91
(1H,s),3.73−3.51(4H,m),2.
28(3H,s),2.22−2.10(2H,m),
2.00−1.88(2H,m)。
【0150】
【実施例43】《4−シアノ−4−[5−フルオロ−3
−[4−(2−メチルピロール−1−イルメチル)フェ
ニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−ピラン》 A.4−(2−メチルピロール−1−イルメチル)フェ
ニルアイオダイド 4−(ピロール−1−イルメチル)フェニルアイオダイ
ドの方法(EP第488602A1号公報)と同様の方
法により、2−メチルピロール(J.Org.Che
m.1956,21,918.)から標記化合物を調製
した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.62(2H,d,J
=8.4Hz),6.72(2H,d,J=8.4H
z),6.61−6.59(1H,m),6.12−
6.10(1H,m),5.94−5.92(1H,
m),4.96(2H,s),2.11(3H,d,J
=0.7Hz)。
【0151】B.4−シアノ−4−[5−フルオロ−3
−[4−(2−メチルピロール−1−イルメチル)フェ
ニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−ピラン 4−(2−メチルイミダゾール−1−イル)フェニルア
イオダイドの代わりに4−(2−メチルピロール−1−
イルメチル)フェニルアイオダイドを用いること以外
は、実施例25Eに記載の手順に従って、標記化合物を
調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.39(2H,d,J
=8.1Hz),7.14(1H,s),7.00(2
H,d,J=8.1Hz),7.00−6.95(1
H,m),6.78(1H,d,J=8.8Hz),
6.64(1H,t,J=2.2Hz),6.12−
6.10(1H,m),5.95(1H,br.s),
5.05(2H,s),4.10−4.04(2H,
m),3.91−3.81(2H,m),2.14(3
H,s),2.05−1.99(4H,m)。
【0152】
【実施例44】《4−[5−フルオロ−3−[4−(2
−メチルピロール−1−イルメチル)フェニルチオ]フ
ェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン−4−カルボキサミド》4−シアノ−4−[5−フル
オロ−3−[4−(2−メチルイミダゾール−1−イ
ル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−ピランの代わりに4−シアノ−4−
[5−フルオロ−3−[4−(2−メチルピロール−1
−イルメチル)フェニルチオ]フェニル]−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−ピランを用いること以外
は、実施例26に記載の手順に従って、標記化合物を調
製した。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:7.40(2H,
d,J=8.0Hz),7.28(1H,s),7.1
1−7.04(3H,m),7.05(2H,d,J=
8.0Hz),6.81−6.74(2H,m),5.
93(1H,t,J=2.9Hz),5.82−5.7
9(1H,m),5.11(2H,s),3.72−
3.67(2H,m),3.47−3.39(2H,
m),2.36−2.30(2H,m),2.05(3
H,s),1.79−1.68(2H,m)。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/4164 C07D 405/12 C07D 233/60 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式(I) 【化1】 [式中、Ar1は、イミダゾリル基、ピロリル基、ピラ
    ゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−
    トリアゾリル基、インドリル基、インダゾリル基、及び
    ベンゾイミダゾリル基からなる群から選択され、環窒素
    原子を介してX1に結合しており、そして場合により、
    ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アミノ基、炭素数1
    〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
    数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
    炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子で置換された
    炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキル
    アミノ基、及びジ(炭素数1〜4のアルキル)アミノ基
    から選択した置換基1又は2個で置換されていることの
    ある複素環式環基であり;X1は、直接結合、又は炭素
    数1〜4のアルキレン基であり;Ar2は、場合によ
    り、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アミノ基、炭素
    数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、
    炭素数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換さ
    れた炭素数1〜4のアルキル基、及びハロゲン原子で置
    換された炭素数1〜4のアルコキシ基から選択した置換
    基1又は2個で置換されていることのあるフェニレン基
    であり;X2は、−A−X−基又は−X−A−基であ
    り、ここで、Aは、直接結合、又は炭素数1〜4のアル
    キレン基であり、そしてXは、O、S、スルフィニル
    基、又はスルホニル基であり;Ar3は、場合により、
    ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アミノ基、炭素数1
    〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
    数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
    炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子で置換された
    炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキル
    アミノ基、及びジ(炭素数1〜4のアルキル)アミノ基
    から選択した置換基1又は2個で置換されていることの
    ある、フェニレン基、ピリジレン基、チエニレン基、フ
    リレン基、オキサゾリレン基、又はチアゾリレン基であ
    り;R1及びR2は、それぞれ炭素数1〜4のアルキル基
    であるか、あるいは、それらは一緒になって式−D1
    Z−D2−で表される基を形成し、その式で表される基
    は、その基が結合する炭素原子と一緒になって、原子数
    3〜8の環を規定するものとし、ここで、D1及びD
    2は、炭素数1〜4のアルキレン基であり、Zは、直接
    結合であるかあるいは、O、S、スルフィニル基、スル
    ホニル基、又はビニレン基であり、しかもD1及びD
    2は、炭素数1〜3のアルキル基で置換されていること
    ができ;そしてYは、CONR34基、CN基、C(R
    3)=N−OR4基、COOR3基、COR3基、又はCS
    NR34基であり、ここでR3及びR4は、それぞれ水素
    原子又は炭素数1〜4のアルキル基である]で表わされ
    る化合物又は薬剤学的に許容することのできるその塩
    を、有効成分として含有することを特徴とする、5−リ
    ポキシゲナーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】 化学式(I) 【化2】 [式中、Ar1は、イミダゾリル基、ピロリル基、ピラ
    ゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−
    トリアゾリル基、インドリル基、インダゾリル基、及び
    ベンゾイミダゾリル基からなる群から選択され、環窒素
    原子を介してX1に結合しており、そして場合により、
    ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アミノ基、炭素数1
    〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
    数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
    炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子で置換された
    炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキル
    アミノ基、及びジ(炭素数1〜4のアルキル)アミノ基
    から選択した置換基1又は2個で置換されていることの
    ある複素環式環基であり;X1は、直接結合、又は炭素
    数1〜4のアルキレン基であり;Ar2は、場合によ
    り、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アミノ基、炭素
    数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、
    炭素数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換さ
    れた炭素数1〜4のアルキル基、及びハロゲン原子で置
    換された炭素数1〜4のアルコキシ基から選択した置換
    基1又は2個で置換されていることのあるフェニレン基
    であり;X2は、−A−X−基又は−X−A−基であ
    り、ここで、Aは、直接結合、又は炭素数1〜4のアル
    キレン基であり、そしてXは、O、S、スルフィニル
    基、又はスルホニル基であり;Ar3は、場合により、
    ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アミノ基、炭素数1
    〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
    数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
    炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子で置換された
    炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキル
    アミノ基、及びジ(炭素数1〜4のアルキル)アミノ基
    から選択した置換基1又は2個で置換されていることの
    ある、フェニレン基、ピリジレン基、チエニレン基、フ
    リレン基、オキサゾリレン基、又はチアゾリレン基であ
    り;R1及びR2は、それぞれ炭素数1〜4のアルキル基
    であるか、あるいは、それらは一緒になって式−D1
    Z−D2−で表される基を形成し、その式で表される基
    は、その基が結合する炭素原子と一緒になって、原子数
    3〜8の環を規定するものとし、ここで、D1及びD
    2は、炭素数1〜4のアルキレン基であり、Zは、直接
    結合であるかあるいは、O、S、スルフィニル基、スル
    ホニル基、又はビニレン基であり、しかもD1及びD
    2は、炭素数1〜3のアルキル基で置換されていること
    ができ;そしてYは、CONR34基、CN基、C(R
    3)=N−OR4基、COOR3基、COR3基、又はCS
    NR34基であり、ここでR3及びR4は、それぞれ水素
    原子又は炭素数1〜4のアルキル基である]で表わされ
    る化合物又は薬剤学的に許容することのできるその塩を
    含むことを特徴とする、医薬組成物。
  3. 【請求項3】 哺乳動物のアレルギー又は炎症状態の治
    療用医薬組成物である、請求項2に記載の医薬組成物。
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