JP3398655B2 - 側フライス用冷却液供給装置 - Google Patents
側フライス用冷却液供給装置Info
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Description
タルソー(すり割フライス)等のフライスにおける冷却
液供給装置に関するものである。
は側フライス、板金の切断加工や小ねじの溝加工等には
メタルソー(この明細書では、総称して「側フライス」
という)が用いられている。このような側フライスは、
加工時のフライス発熱を防止するために、加工ポイント
に冷却液を供給しながら加工している。
す側面図である。図示するように、従来の側フライス5
1の場合、固定側である加工装置本体52のスピンドル
53に取着されたアーバ54に取付けられており、アー
バ54の取付部55に側フライス51の中央取付部を挿
入し、先端をロックナット56で固定することにより取
付けられている。そして、固定側である装置本体52か
ら側フライス51に向けて設けられた給液ノズル57に
よって冷却液50が供給されている。この給液ノズル5
7は、フレキシブル管58の先端にノズル59が設けら
れたものであり、作業者がノズル59の位置を手で調整
できるように構成されている。60は側フライス51の
切削刃であり、61は被加工物である。
例を示す平面図である。図6に示す側フライスによって
直線切削を行う場合、側フライス51の回転によって冷
却液が加工ポイント62へ供給されるように、加工ポイ
ント62の回転上流側である給液位置63に給液ノズル
57から冷却液50を供給することにより、回転によっ
て加工ポイント62へ供給されるようにしている。この
場合、固定側である装置本体52に設けられた給液ノズ
ル57は、常に給液位置63との相対位置関係が保たれ
る。
械(マシニングセンター)の普及に伴い、側フライスで
の加工形態も変わってきている。例えば、従来の側フラ
イスは一般的に図7に示すような側面溝等の加工に使用
されていたが、ボルト穴の裏座ぐりに使用されたり、穴
加工後の溝加工等に使用されている。例えば、図8の平
面図に示すように、穴加工を施した後、中間部分に円弧
切削を施すような場合には、加工ポイント62に近接し
た前部となる給液位置63に冷却液50が供給され、側
フライス51の回転によって加工ポイント62へ供給さ
れる。このような円弧切削を行う場合、側フライス51
を回転させながらアーバ54を旋回させるので、アーバ
54の旋回によって加工ポイント62と給液位置63と
の相対位置関係が変化してしまう。そのため、アーバ5
4の回転によって加工ポイント62が変化したら、加工
ポイント62と供給位置63との相対位置関係が保たれ
るように給液ノズル57のノズル59位置を変更しなが
ら供給している。
0681号公報記載の発明がある。この発明は、フライ
スの中央部から各刃先に向けて放射状の注水路を設けて
加工ポイントの冷却を計っている。
示すような円弧切削を行う場合、加工しながら給液位置
63と加工ポイント62との相対位置関係を保つように
作業者が給液ノズル57の方向を調整しながらて作業す
るので、この冷却液の供給状態を監視しながらの加工作
業が非常に煩雑な作業となる。また、加工部位によって
は給液ノズル57の長さ調整も必要となり、この点でも
非常に煩雑な加工作業となって、多くの時間と労力を要
している。
御機械の場合、工具主軸角度の旋回や工具とワークの加
工ポイントの変化に、従来の給液ノズルによる冷却液給
油方式では、加工ポイントである側フライス刃先に適切
に給液できなくなっている。例えば、上向き加工の場合
には、給液ノズル57から上向きに供給することは困難
である。
給液では、側フライス51の上面側へしか給液ができ
ず、側フライス51の下面側へ十分な給液ができない。
さらに、側フライス51の自転により冷却液が跳ね飛ば
される量が多く、加工ポイント62へ効率良く冷却液を
供給できない。
困難な場合、冷却液の供給不足により側フライス51の
消耗が早くなってしまう。
雑な加工をしなければならないので、製作に多くの時間
と費用を要して実現は困難である。
するために、本願発明は、アーバの軸方向に、直角な2
面を加工する側フライスの取付面をアーバエンドカラー
で挟み込むようにして取付け、前記 アーバの軸方向に冷
却液供給穴を設け、該冷却液供給穴と連通する冷却液供
給路をアーバの側フライス取付部半径方向に設け、該冷
却液供給路と連通する冷却液通路を、前記側フライスの
両面とアーバとの間に設けるアーバエンドカラーの内径
側端面に設け、該両側のアーバエンドカラーの側フライ
スとの接触面側に、該冷却液通路から側フライスの外径
側に向けて冷却液供給溝を設けて冷却液が側フライスの
両面に沿って刃先側へ供給されるようにしている。この
ように両アーバエンドカラーの側フライス接触面側に冷
却液供給溝を設けることにより、アーバの中心部から側
フライスの加工ポイントへ冷却液を供給することができ
るので、常に冷却液を加工ポイントへ供給することがで
き、冷却液供給のための調整を要することなく効率良く
加工できる。また、加工姿勢等に左右されることなく加
工ポイントへ冷却液を適切に供給することができる。さ
らに、側フライスの両面を使用する加工であっても適切
な冷却液の供給ができる。これにより、側フライスの耐
久性を高めることもできる。この場合には、メタルソー
のように薄い場合でも、加工ポイントへ適切な冷却液の
供給ができる。
部と連通するように設ければ、側フライスのキー溝を冷
却液通路に利用して冷却液を供給することができる。
側フライスの外径側に向けて放射状に複数本設ければ、
側フライスの全周に冷却液を適切に供給することができ
るので、加工ポイントが周方向に変化するような場合で
も安定した冷却液の供給ができる。
面に基づいて説明する。図1は本願発明の第1実施形態
を示す冷却液供給装置の半断面図であり、図2(a) は図
1に示すII−II断面図、(b) はIII−III矢視図である。
ドルに取付けられた側フライス用アーバ1には、その中
心部から側フライス取付部2までの軸方向に冷却液供給
穴3が設けられている。そして、この冷却液供給穴3と
連通するように、アーバ1の側フライス取付部2には、
半径方向に冷却液供給路4が設けられている。この実施
形態では、冷却液供給路4が側フライス5の厚み方向中
央部となるように設けられている。
イス5の内径側端面6には冷却液通路7が形成されてい
る。そして、この冷却液通路7と連通する冷却液供給溝
8が側フライス5の取付面9に設けられている。この第
1実施形態では、冷却液通路7を側フライス5の内径側
端面に設け、この通路7と連通する複数本の冷却液供給
溝8が、側フライス5の取付面9に放射状に設けられて
いる。この実施形態では、等間隔で8本が設けられてい
る。また、この実施形態では、側フライス5の両取付面
9に冷却液供給溝8が設けられており、側フライス5の
両面の加工ポイント62(図7,8参照)へ冷却液50
を供給できるようにしている。これにより、側フライス
5の全切削部位へ適切な冷却液の供給ができる。
フライス5が、アーバ1の取付部2にロックナット10
で固定されている。従って、固定された側フライス5
は、アーバ1とロックナット10との間に複数の冷却液
供給溝8が開口した状態となる。
1によれば、アーバ1の中心部軸方向に設けられた冷却
液供給穴3から供給された冷却液が、冷却液供給路4か
ら側フライス5の内周面端面まで供給される。この冷却
液50は、側フライス5の内周側端面に設けられた冷却
液通路7を通って取付部2と側フライス5との間の全周
に回り、放射状に設けられた冷却液供給溝8を通って側
フライス5の外周側に向けて供給される。
けられた刃先側へ適切な冷却液50の供給を行うことが
できるので、冷却液の供給状態を監視することなく切削
加工を行うことができる。また、側フライス5と共に回
転しながら側フライス上下面に沿うように冷却液が供給
されるので、供給した冷却液が跳ね飛ばされるようなこ
ともなく適切に加工ポイントへ供給できる。
液供給装置の半断面図であり、図4は図3に示すIV−IV
断面図である。図5は図3に示すアーバエンドカラーの
図面であり、(a) は縦断面図、(b) は(a) のV−V断面図
である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成には
同一符号を付して、その説明は省略する。
に比較的厚みがある場合には、その取付面9の表面に供
給溝8を加工することができるが、メタルソーのよう
に、厚みが薄い場合、その取付面の表面に供給溝8を加
工することが困難な場合がある。また、上述した第1実
施形態の場合には、側フライス5の取付面9への加工を
必要とする。そこで、この第2実施形態では、側フライ
ス5の取付面9に冷却液供給溝8を加工することなく、
切削ポイントへ適切に冷却液50を供給することができ
るようにしている。
は、側フライス5の取付面9の上下面にアーバエンドカ
ラー12を設け、このアーバエンドカラー12で側フラ
イス5を挟み込むようにして側フライス5がアーバ1に
取付けられている。そして、このアーバエンドカラー1
2の側フライス5との接触面側13に、冷却液を供給す
るための冷却液供給溝15が設けられている。
2の側フライス5との接触面側13には、内径側端面6
に冷却液通路14が設けられている。この冷却液通路1
4は、キー溝部16と連通するように全周に設けられて
いる。
に向けて複数本の冷却液供給溝15が放射状に設けられ
ている。この実施形態では、8本の冷却液供給溝15が
等間隔で設けられている。この冷却液供給溝15は、側
フライス5の加工ポイント62(図7,8参照)へ適量
の冷却液が供給できればよく、この実施形態に限定され
るものではない。
液50を供給するための加工を側フライス5には行わ
ず、この側フライス5の上下に設けられるアーバエンド
カラー12に冷却液供給のための加工を行っている。
7によれば、アーバ1の中心部の軸方向に設けられた冷
却液供給穴3から供給された冷却液が、冷却液供給路4
から側フライス5の内周側端面まで供給される。この冷
却液50は、アーバエンドカラー12の内周側端面に設
けられた冷却液通路14を通って取付部2とアーバエン
ドカラー12との間の全周に回り、このアーバエンドカ
ラー12に放射状に設けられた冷却液供給溝15を通っ
て側フライス5の外周側に向けて供給される。
けられた刃先側へ適切な冷却液50の供給を行うことが
できるので、冷却液の供給状態を監視することなく切削
加工を行うことができる。また、側フライス5と共に回
転しながら側フライス上下面に沿うように冷却液が供給
されるので、供給した冷却液が跳ね飛ばされるようなこ
ともなく適切に加工ポイントへ供給できる。
の溝加工が不要であるため、メタルソーのように薄い工
具であってもアーバエンドカラー12で両側から挟んで
アーバ1へ取付ければ、適切な冷却液の供給を行うこと
ができるので、工具の厚みに影響されることなく適切な
冷却液の供給を行うことができる。
側フライス5が縦向きや上向きになったとしても、その
加工姿勢の側フライス5に沿うように冷却液を供給する
ので、常に適切な冷却液の供給を行うことができる。
ライス5の両面へ冷却液を供給しているが、加工部位や
加工方向等に応じて冷却液を供給するように構成すれば
よく、片面から供給するように構成する場合もあり、上
述した実施形態に限定されるものではない。
り、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は
可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定される
ものではない。
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
整する煩雑な監視作業を要することなく、加工ポイント
へ適切な冷却液の供給を行うことが可能となる。
の半断面図である。
III−III矢視図である。
の半断面図である。
(a) は縦断面図、(b) は(a) のV−V断面図である。
る。
図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 アーバの軸方向に、直角な2面を加工す
る側フライスの取付面をアーバエンドカラーで挟み込む
ようにして取付け、前記アーバの軸方向に冷却液供給穴
を設け、該冷却液供給穴と連通する冷却液供給路をアー
バの側フライス取付部半径方向に設け、該冷却液供給路
と連通する冷却液通路を、前記側フライスの両面とアー
バとの間に設けるアーバエンドカラーの内径側端面に設
け、該両側のアーバエンドカラーの側フライスとの接触
面側に、該冷却液通路から側フライスの外径側に向けて
冷却液供給溝を設けて冷却液が側フライスの両面に沿っ
て刃先側へ供給されるようにした側フライス用冷却液供
給装置。 - 【請求項2】 冷却液供給路を側フライスのキー溝部と
連通するように設けたことを特徴とする請求項1記載の
側フライス用冷却液供給装置。 - 【請求項3】 冷却液供給溝を、冷却液通路から側フラ
イスの外径側に向けて放射状に複数本設けたことを特徴
とする請求項1又は請求項2記載の側フライス用冷却液
供給装置。
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JP2002066830A JP2002066830A (ja) | 2002-03-05 |
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