JP3397998B2 - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

Info

Publication number
JP3397998B2
JP3397998B2 JP34553996A JP34553996A JP3397998B2 JP 3397998 B2 JP3397998 B2 JP 3397998B2 JP 34553996 A JP34553996 A JP 34553996A JP 34553996 A JP34553996 A JP 34553996A JP 3397998 B2 JP3397998 B2 JP 3397998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking groove
taper
tapered surface
locking
locking member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34553996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10184865A (ja
Inventor
文友 横山
和久 尾崎
幹雄 岩瀬
誠 土方
治道 坪井
克之 朝岡
英樹 宮田
景範 福村
康則 中脇
淳 田端
正一 佐用
康夫 北條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP34553996A priority Critical patent/JP3397998B2/ja
Publication of JPH10184865A publication Critical patent/JPH10184865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3397998B2 publication Critical patent/JP3397998B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機においては、エンジン
によって発生させられた回転を、トルクコンバータを介
して変速装置に伝達し、該変速装置において変速して駆
動輪に伝達するようになっている。そして、前記変速装
置には、複数の歯車要素から成るギヤユニットが配設さ
れ、クラッチ、ブレーキ等の摩擦係合要素を係脱し、歯
車要素の回転を選択的に出力することによって、複数の
変速段が達成されるようになっている。
【0003】前記ブレーキは、回転部材の回転を停止さ
せるために配設され、自動変速機ケースとスプライン係
合させられた外側薄板、該外側薄板と対向させて配設さ
れ、前記回転部材とスプライン係合させられた内側薄
板、及び前記外側薄板と内側薄板とを接離させるための
油圧サーボを有する。図2は従来の自動変速機における
変速装置の要部断面図である。
【0004】図において、B2は第2ブレーキ、F1は
ワンウェイクラッチ、11は自動変速機ケース、12は
出力軸、16は前記ワンウェイクラッチF1のアウタレ
ースを構成するブレーキハブ、17は前記ワンウェイク
ラッチF1のインナレースを構成するサンギヤ軸であ
る。前記第2ブレーキB2は、前記自動変速機ケース1
1とスプライン係合させられた複数の外側薄板14、該
外側薄板14と対向させて配設され、前記ブレーキハブ
16とスプライン係合させられた内側薄板15、及び前
記外側薄板14と内側薄板15とを接離させるための油
圧サーボ21を有する。該油圧サーボ21は、「コ」字
状の断面を有するアウタドラム22、該アウタドラム2
2に固定されたインナドラム23、前記アウタドラム2
2とインナドラム23との間に摺(しゅう)動自在に配
設されたピストン24、及び該ピストン24に後退方向
の付勢力を加えるリターンスプリング26から成る。ま
た、前記アウタドラム22は、外周面部36の一方の端
面を自動変速機ケース11に固定されたスナップリング
38に、外周面部36の他方の端面を自動変速機ケース
11に形成された段差部39にそれぞれ当てることによ
って、自動変速機ケース11に固定される。なお、アウ
タドラム22及びインナドラム23によってシリンダド
ラムが構成される。
【0005】そして、前記アウタドラム22、インナド
ラム23及びピストン24の間に油室25が形成され、
該油室25に油を供給すると、前記ピストン24が前進
(図における左方に移動) させられ、前記外側薄板14
と内側薄板15とが互いに押し付けられて摩擦力が発生
し、その後、内側薄板15が停止させられる。このよう
にして、第2ブレーキB2が係合させられる。
【0006】また、前記油室25から油をドレーンする
と、前記リターンスプリング26の付勢力によってピス
トン24は後退 (図における右方に移動) させられ、前
記外側薄板14と内側薄板15とが離れる。このように
して、第2ブレーキB2は解放される。ところで、自動
変速機ケース11の壁体28に、先端を前記外周面部3
6に形成された油穴33に臨ませて、筒状の連通管31
が配設され、該連通管31内には油路32が形成され
る。そして、図示しないバルブボディからの油は、油路
32及び油穴33を介して前記油室25に供給される。
【0007】また、前記連通管31と前記外周面部36
との間をシールして、油路32を介して供給された油が
連通管31と外周面部36との間から漏れることがない
ように、前記連通管31の先端部にゴム製で筒状のシー
ル部材37が配設される。そして、前記連通管31を所
定の押付力で外周面部36に押し付けることによって、
前記シール部材37が変形させられ、シール部材37の
弾性力によってシールを行うことができるようになって
いる。
【0008】次に、前記スナップリング38について説
明する。図3は従来のスナップリングの配設状態を示す
図である。図において、11は自動変速機ケース、22
はアウタドラム、131は該自動変速機ケース11の内
周面に形成された環状で、かつ、断面が台形状のリング
溝、38は該リング溝131に嵌(かん)入された弧状
のスナップリングである。前記リング溝131は、変速
装置の中心軸に対して直角の方向に延びる垂直面13
2、該垂直面132の外周縁から水平に延びる底面13
3、及び該底面133の前端から径方向における内方に
斜めに延びるテーパ面134から成る。
【0009】また、前記スナップリング38は、前記垂
直面132と対向させて形成され、変速装置の中心軸に
対して直角の方向に延びる第1の垂直面135、前記底
面133と対向させて形成され、前記第1の垂直面13
5の外周縁から水平に延びる外周面136、前記テーパ
面134と対向させて形成され、前記外周面136の前
端から径方向における内方に斜めに延びるテーパ面13
7、該テーパ面137の内周縁から前記中心軸に対して
直角の方向に、前記第1の垂直面135と平行に延び、
テーパ面137と鈍角を成す第2の垂直面141、並び
に前記第1の垂直面135及び第2の垂直面141の各
内周縁間を結び前記中心軸と平行に延びる内周面142
から成る。そして、前記テーパ面137と第2の垂直面
141とによって、スナップリング38の円周方向に延
びる凸部143が形成される。
【0010】前記スナップリング38は弾性を有し、該
スナップリング38の径方向寸法は前記リング溝131
に嵌入された状態より嵌入されない状態の方が大きくさ
れる。そして、スナップリング38をリング溝131に
嵌入する場合、まず、両端を互いに近づけるように外力
を加え、付勢力に抗してスナップリング38を変形させ
て縮小させる。このとき、スナップリング38は径方向
寸法が小さくなるので、その状態でスナップリング38
をリング溝131に挿入し、その後、前記外力を緩める
と、スナップリング38は付勢力によって拡大する。
【0011】このとき、前記凸部143の稜(りょう)
線144が前記テーパ面134に線接触する。そして、
前記アウタドラム22の端面145が垂直面132より
後方 (図における右方) に位置する場合、スナップリン
グ38は付勢力によって拡大するが、前記アウタドラム
22が軸方向荷重を受けて前方 (図における左方) に押
されると、端面145が垂直面132より前方に移動さ
せられるとともに、スナップリング38は付勢力に抗し
て縮小され、稜線144がテーパ面134に沿って径方
向内方に移動し、外周面136と底面133とが離れ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動変速機においては、アウタドラム22が受ける
軸方向荷重が大きい場合には、スナップリング38が稜
線144を支点として捩(ね)じられて第2の垂直面1
41とテーパ面134とが成す角度が小さくなるととも
に、第1の垂直面135の内周縁が前方に移動して、第
1の垂直面135と垂直面132との間隔が大きくな
り、アウタドラム22がその分大きく前方に移動してし
まう。
【0013】そして、第3ブレーキB3(図2)の係脱
に伴って、前記アウタドラム22が軸方向において移動
すると、シール部材37の先端が、壁体28と外周面部
36との間の隙(すき)間に進入して損傷を受けてしま
うことがあり、損傷を受けるとシール性が低下してしま
う。そこで、アウタドラム22の移動量を少なくするた
めに、スナップリング38の剛性を高くすることが考え
られるが、剛性を高くすると、リング溝131への嵌入
時にスナップリング38を縮小するのが困難になるだけ
でなく、スナップリング38及びリング溝131の径を
大きくする必要があり、変速装置が大型化してしまう。
また、スナップリング38の拡大しようとする力、すな
わち、張力の増大によって組付性が低下してしまう。
【0014】本発明は、前記従来の自動変速機の問題点
を解決して、変速装置が大型化することがなく、軸方向
におけるシリンダドラムの移動量を少なくすることがで
きる自動変速機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の自
動変速機においては、筐(きょう)体と、該筐体内に配
設され、摩擦係合要素を係脱させるための油圧サーボ
と、前記筐体の内周面に形成された環状の係止溝と、前
記油圧サーボのシリンダドラムの端面に当接させて前記
係止溝に嵌入された係止部材とを有する。
【0016】そして、前記係止溝はテーパ面を備える。
また、前記係止部材は、前記係止溝のテーパ面に接触し
て捩じりの支点を構成する凸部、及び径方向における該
凸部より外方において前記係止溝のテーパ面と対向させ
て形成されたテーパ面を備える。そして、前記係止部材
のテーパ面のテーパ度が係止溝のテーパ面のテーパ度よ
り大きくされる。また、前記係止部材の径方向における
前記支点より内方に、係止部材の捩じりを規制し、少な
くとも一つのテーパ面から成る捩じり規制手段が形成さ
れる。
【0017】本発明の他の自動変速機においては、筐体
と、該筐体内に配設され、摩擦係合要素を係脱させるた
めの油圧サーボと、前記筐体の内周面に形成された環状
の係止溝と、前記油圧サーボのシリンダドラムの端面に
当接させて前記係止溝に嵌入された係止部材とを有す
る。そして、前記係止溝はテーパ面を備える。また、前
記係止部材は、前記係止溝のテーパ面に接触して捩じり
の支点を構成する凸部、及び径方向における該凸部より
外方において前記係止溝のテーパ面と対向させて形成さ
れたテーパ面を備える。そして、前記係止部材のテーパ
面のテーパ度が係止溝のテーパ面のテーパ度より大きく
される。また、前記係止溝の径方向における前記支点よ
り内方に、係止部材の捩じりを規制し、垂直面から成る
捩じり規制手段が形成される。
【0018】本発明の更に他の自動変速機においては、
筐体と、該筐体内に配設され、摩擦係合要素を係脱させ
るための油圧サーボと、前記筐体の内周面に形成された
環状の係止溝と、前記油圧サーボのシリンダドラムの端
面に当接させて前記係止溝に嵌入された係止部材とを有
する。そして、前記係止溝はテーパ面を備える。また、
前記係止部材は、前記係止溝のテーパ面に接触して捩じ
りの支点を構成する凸部、及び径方向における該凸部よ
り外方において前記係止溝のテーパ面と対向させて形成
されたテーパ面を備える。そして、前記係止部材のテー
パ面のテーパ度が係止溝のテーパ面のテーパ度より大き
くされる。また、前記係止溝の径方向における前記支点
より内方に、係止部材の捩じりを規制し、少なくとも一
つのテーパ面から成る捩じり規制手段が形成される。ま
た、前記支点より内方に形成されたテーパ面のテーパ度
は、前記支点より外方に形成されたテーパ面のテーパ度
より小さくされる。
【0019】本発明の更に他の自動変速機においては、
筐体と、該筐体内に配設され、摩擦係合要素を係脱させ
るための油圧サーボと、前記筐体の内周面に形成された
環状の係止溝と、前記油圧サーボのシリンダドラムの端
面に当接させて前記係止溝に嵌入された係止部材とを有
する。そして、前記係止溝はテーパ面を備える。また、
前記係止部材は、前記係止溝のテーパ面と対向させて形
成されたテーパ面を備える。そして、前記係止部材のテ
ーパ面のテーパ度が係止溝のテーパ面のテーパ度より大
きくされる。また、前記係止溝のテーパ面の内周縁が係
止部材のテーパ面に接触させられる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図4は本発明の
第1の実施の形態における自動変速機の変速装置の要部
断面図である。図において、B2は摩擦係合要素として
の第2ブレーキ、B3は第3ブレーキ、C1は第1クラ
ッチ、F1はワンウェイクラッチ、47、48はプラネ
タリギヤユニット、51は筐体としての自動変速機ケー
ス、52は中間伝動軸、49は前記ワンウェイクラッチ
F1のアウタレース、56は該アウタレース49と固定
されたブレーキハブ、57は前記ワンウェイクラッチF
1のインナレースを構成するサンギヤ軸である。
【0021】前記第2ブレーキB2は、複数の外側薄板
14、該外側薄板14と対向させて配設された内側薄板
15、及び前記外側薄板14と内側薄板15とを接離さ
せるための油圧サーボ61を有する。該油圧サーボ61
は、「L」字状の断面を有するアウタドラム62、該ア
ウタドラム62に固定されたインナドラム63、前記ア
ウタドラム62とインナドラム63との間に摺動自在に
配設されたピストン24、及び該ピストン24に後退方
向の付勢力を加えるリターンスプリング26から成る。
また、前記アウタドラム62は、該アウタドラム62に
形成された外周面部76の一方の端面を自動変速機ケー
ス51に固定された係止部材としてのスナップリング7
8に、他方の端面を自動変速機ケース51に形成された
段差部79にそれぞれ当てることによって、自動変速機
ケース51に固定される。
【0022】そして、前記外側薄板14は前記自動変速
機ケース51と、前記内側薄板15は前記ブレーキハブ
56とそれぞれスプライン係合させられる。なお、アウ
タドラム62及びインナドラム63によってシリンダド
ラムが構成される。そして、前記アウタドラム62、イ
ンナドラム63及びピストン24の間に油室25が形成
され、該油室25に油を供給すると、前記ピストン24
が前進 (図における左方に移動) させられ、前記外側薄
板14と内側薄板15とが互いに押し付けられて摩擦力
が発生し、その後、内側薄板15が停止させられる。こ
のようにして、第2ブレーキB2が係合させられる。
【0023】また、前記油室25から油をドレーンする
と、前記リターンスプリング26の付勢力によってピス
トン24は後退 (図における右方に移動) させられ、前
記外側薄板14と内側薄板15とが離れる。このように
して、第2ブレーキB2は解放される。ところで、自動
変速機ケース51の壁体58に、先端を前記外周面部7
6に形成された油穴73に臨ませて、筒状の連通管71
が配設され、該連通管71内には油路72が形成され
る。そして、バルブボディ88からの油は、油路72及
び油穴73を介して前記油室25に供給される。
【0024】また、前記連通管71と前記外周面部76
との間をシールして、油路72を介して供給された油が
連通管71と外周面部76との間から漏れることがない
ように、前記連通管71の先端部にゴム製で筒状のシー
ル部材77が配設される。そして、前記連通管71を所
定の押付力で外周面部76に押し付けることによって、
前記シール部材77が変形させられ、シール部材77の
弾性力によってシールを行うことができるようになって
いる。
【0025】また、自動変速機ケース51の軸方向寸法
を小さくするために、前記第2ブレーキB2に隣接させ
て第3ブレーキB3が配設され、前記インナドラム63
の内側にピストン80が摺動自在に配設され、前記イン
ナドラム63の内側にピストン80が摺動自在に配設さ
れ、インナドラム63とピストン80との間に油室81
が形成される。
【0026】この場合、該油室81に油を供給し、前記
ピストン80を前進 (図における右方へ移動) させて第
3ブレーキB3を係合させようとすると、図における左
方に向けて前記インナドラム63に反力が加わる。そこ
で、前記外周面部76を自動変速機ケース51の内周面
に沿って延長し、前述したように、外周面部76の一方
の端面をスナップリング78に当てるようにしている。
その結果、第3ブレーキB3の係合に伴って発生する反
力が前記インナドラム63に加わり、さらに、アウタド
ラム62に軸方向荷重として加わる。そして、該軸方向
荷重は、スナップリング78を介して自動変速機ケース
51によって受けられる。
【0027】それに伴って、第2ブレーキB2が前記外
周面部76によって包囲されることになるので、外側薄
板14と外周面部76とをスプライン係合させるように
している。そして、前記第2ブレーキB2を係合させよ
うとすると、図における左方に向けて、外側薄板14及
び内側薄板15に反力が加わる。そこで、前記外周面部
76の前端の近傍にスナップリング84を配設し、受け
板85を介して前記外側薄板14及び内側薄板15をス
ナップリング84に当てるようにしている。その結果、
第2ブレーキB2の係合に伴って発生する反力を、スナ
ップリング84を介してアウタドラム62によって受け
ることができる。
【0028】次に、前記スナップリング78について説
明する。図1は本発明の第1の実施の形態におけるスナ
ップリングの配設状態を示す図、図5は本発明の第1の
実施の形態におけるスナップリングの正面図、図6は本
発明の第1の実施の形態におけるスナップリングの捩じ
り状態を説明する図である。
【0029】図において、51は自動変速機ケース、6
2はアウタドラム、131は前記自動変速機ケース51
の内周面に形成された環状で、かつ、断面が台形状の係
止溝としてのリング溝、78は該リング溝131に嵌入
された弧状のスナップリングである。前記リング溝13
1は、変速装置の中心軸に対して直角の方向に延びる垂
直面132、該垂直面132の外周縁から水平に延びる
底面133、及び該底面133の前端から径方向におけ
る内方に斜めに延びるテーパ面134から成る。
【0030】また、前記スナップリング78は、前記垂
直面132と対向させて形成され、変速装置の中心軸に
対して直角の方向に延びる垂直面235、前記底面13
3と対向させて形成され、前記垂直面235の外周縁2
56から水平に延びる外周面236、前記テーパ面13
4と対向させて形成され、前記外周面236の前端から
径方向における内方に斜めに延びる第1のテーパ面23
7、前記テーパ面134と対向させて形成され、該第1
のテーパ面237の内周縁から径方向における内方に斜
めに延び、第1のテーパ面237と鈍角を成す捩じり規
制手段としての第2のテーパ面241、及び前記垂直面
235の内周縁262と第2のテーパ面241の内周縁
263との間を結び、前記中心軸と平行に延びる内周面
242から成る。
【0031】ここで、前記テーパ面134のテーパ度を
α1とし、第1のテーパ面237のテーパ度をα2と
し、第2のテーパ面241のテーパ度をα3とすると、 α2>α1>α3 とされ、スナップリング78に捩じりが発生していない
状態で第1のテーパ面237とテーパ面134との間、
及び第2のテーパ面241とテーパ面134との間に楔
(くさび)状の空間が形成される。そして、前記スナッ
プリング78には、前記第1のテーパ面237と第2の
テーパ面241とによって円周方向に延び、テーパ面1
34に向けて突出する凸部243が形成される。この場
合、 α2>α1 であって外周面236の軸方向寸法が底面133より小
さいので、スナップリング78をリング溝131に挿入
しやすくなり、スナップリング78の組付性が良くな
る。
【0032】なお、本実施の形態においては、前記稜線
244と内周縁263との間に一つの第2のテーパ面2
41が形成されているが、複数のテーパ面を形成するこ
ともできる。その場合、稜線244と内周縁263との
間に複数の支点が形成されることになるので、スナップ
リング78の捩じりを段階的に規制することができる。
【0033】ところで、前記スナップリング78は弾性
を有し、該スナップリング78の径方向寸法は前記リン
グ溝131に嵌入された状態より嵌入されない状態の方
が大きくされる。そして、スナップリング78をリング
溝131に嵌入する場合、まず、両端を互いに近づける
ように外力を加え、付勢力に抗してスナップリング78
を変形させて縮小させる。このとき、スナップリング7
8は径方向寸法が小さくなるので、その状態でスナップ
リング78をリング溝131に挿入し、その後、前記外
力を緩めると、スナップリング78は付勢力によって拡
大する。
【0034】また、前記稜線244が前記テーパ面13
4に線接触する。なお、前記スナップリング78の両端
には係止孔251、252が形成される。したがって、
スナップリング78をリング溝131に嵌入する場合、
前記係止孔251、252に図示しない工具を係止さ
せ、両端を互いに近づけることができる。ここで、アウ
タドラム62が受ける軸方向荷重が大きいと、スナップ
リング78が稜線244を支点として捩じられて第2の
テーパ面241とテーパ面134とが成す角度が小さく
なるが、第2のテーパ面241が斜めに延びていて、第
2のテーパ面241とテーパ面134とが成す角度が小
さいので、スナップリング78がわずかに捩じられると
第2のテーパ面241とテーパ面134とが接触し、そ
の後のスナップリング78の捩じりが規制される。
【0035】そして、前記アウタドラム62が受ける軸
方向荷重が更に大きくされると、第2のテーパ面241
による捩じり規制効果がなくなり、スナップリング78
はテーパ面134の内周縁255を支点として更に捩じ
られる。この場合、スナップリング78を捩じろうとす
るモーメントは次第に小さくなる。続いて、図6に示す
ように、垂直面235の外周縁256が垂直面132に
接触すると、その後のスナップリング78の捩じりが完
全に規制される。したがって、垂直面235と垂直面1
32との間隔が大きくならないので、アウタドラム62
が前方に移動する量を少なくすることができる。
【0036】また、前記アウタドラム62が受ける軸方
向荷重の増大に伴って、捩じりの支点が稜線244から
内周縁255に、すなわち、径方向内方に移動する。こ
こで、径方向における内周縁255と外周縁256との
間の距離をL1とし、前記内周縁255とアウタドラム
62の外周縁258との距離をL2としたときに、距離
L1が距離L2より十分に長いので、スナップリング7
8を捩じろうとするモーメントが小さくなるのに対し
て、スナップリング78の捩じりを阻止しようとする反
力によるモーメントが大きくなる。したがって、スナッ
プリング78の捩じりを確実に規制し、アウタドラム6
2を安定して固定することができる。
【0037】そして、第3ブレーキB3(図4)の係脱
に伴って、前記アウタドラム62が軸方向において移動
する量が少なくなるので、シール部材77の先端が、壁
体58と外周面部76との間の隙間に進入して損傷を受
けることがなくなり、シール性を向上させることができ
る。また、アウタドラム62の移動量を少なくするため
に、スナップリング78の剛性を高くする必要がないの
で、スナップリング78及びリング溝131の径を大き
くする必要がなくなり、変速装置を小型化することがで
きる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図7は本発明の第2の実施の形態におけるス
ナップリングの配設状態を示す図である。図において、
51は筐体としての自動変速機ケース、62はインナド
ラム63(図4)とともにシリンダドラムを構成するア
ウタドラム、331は前記自動変速機ケース51の内周
面に形成された環状で、かつ、断面がほぼ台形状の係止
溝としてのリング溝、378は該リング溝331に嵌入
された弧状の係止部材としてのスナップリングである。
前記リング溝331は、変速装置の中心軸に対して直角
の方向に延びる第1の垂直面332、該第1の垂直面3
32の外周縁から水平に延びる底面333、該底面33
3の前端から径方向における内方に斜めに延びるテーパ
面334、及び該テーパ面334の内周縁382から変
速装置の中心軸に対して直角の方向に延び、テーパ面3
34と鈍角を成す捩じり規制手段としての第2の垂直面
381から成る。
【0039】また、前記スナップリング378は、前記
第1の垂直面332と対向させて形成され、変速装置の
中心軸に対して直角の方向に延びる第1の垂直面33
5、前記底面333と対向させて形成され、前記第1の
垂直面335の外周縁から水平に延びる外周面336、
前記テーパ面334と対向させて形成され、前記外周面
336の前端から径方向における内方に斜めに延びるテ
ーパ面337、前記テーパ面334及び第2の垂直面3
81と対向させて形成され、テーパ面337の内周縁か
ら前記中心軸に対して直角の方向に、前記第1の垂直面
335と平行に延び、テーパ面337と鈍角を成す第2
の垂直面341、及び前記第1の垂直面335の内周縁
362と第2の垂直面341の内周縁363との間を結
び、前記中心軸と平行に延びる内周面342から成る。
【0040】ここで、前記テーパ面334のテーパ度を
β1とし、テーパ面337のテーパ度をβ2とすると、 β2>β1 とされ、スナップリング378に捩じりが発生していな
い状態でテーパ面337とテーパ面334との間に楔状
の空間が形成される。そして、前記テーパ面337と第
2の垂直面341とによって、円周方向に延び、テーパ
面334に向けて突出する凸部343が形成される。こ
の場合、前述したように、 β2>β1 であって外周面336の軸方向寸法が底面333より小
さいので、スナップリング378をリング溝331に挿
入しやすくなり、スナップリング378の組付性が良く
なる。また、本実施の形態においては、第1の垂直面3
32と平行に第2の垂直面381が形成されるので、リ
ング溝331の加工性を向上させることができる。
【0041】なお、本実施の形態においては、スナップ
リング378をリング溝331に嵌入するようになって
いるが、スナップリング378に代えてスナップリング
78(図1)を嵌入することもできる。また、本実施の
形態においては、捩じり規制手段としての第2の垂直面
381が形成されているが、該第2の垂直面381に代
えて複数のテーパ面を形成することもできる。その場
合、各テーパ面のテーパ度は前記テーパ度β1より小さ
くされる。なお、344は稜線である。
【0042】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図8は本発明の第3の実施の形態におけるス
ナップリングの配設状態を示す図である。図において、
51は筐体としての自動変速機ケース、62はインナド
ラム63(図4)とともにシリンダドラムを構成するア
ウタドラム、131は前記自動変速機ケース51の内周
面に形成された環状で、かつ、断面が台形状の係止溝と
してのリング溝、478は該リング溝131に嵌入され
た弧状の係止部材としてのスナップリングである。前記
リング溝131は、変速装置の中心軸に対して直角の方
向に延びる垂直面132、該垂直面132の外周縁から
水平に延びる底面133、及び該底面133の前端から
径方向における内方に斜めに延びるテーパ面134から
成る。
【0043】また、前記スナップリング478は、前記
垂直面132と対向させて形成され、変速装置の中心軸
に対して直角の方向に延びる第1の垂直面435、前記
底面133と対向させて形成され、前記第1の垂直面4
35の外周縁から水平に延びる外周面436、前記テー
パ面134と対向させて形成され、前記外周面436の
前端から径方向における内方に斜めに延びるテーパ面4
37、該テーパ面437の内周縁から前記中心軸に対し
て直角の方向に、前記第1の垂直面435と平行に延
び、テーパ面437と鈍角を成す第2の垂直面441、
及び前記第1の垂直面435の内周縁462と第2の垂
直面441の内周縁463との間を結び、前記中心軸と
平行に延びる内周面442から成る。
【0044】ところで、該内周縁462、463間の距
離は、前記垂直面132の内周縁471とテーパ面13
4の内周縁255との間の距離より長くされる。したが
って、該内周縁255はテーパ面437に接触させら
れ、アウタドラム62が受ける軸方向荷重が大きい場合
には、スナップリング478が内周縁255を支点とし
て捩じられる。
【0045】この場合、径方向における内周縁255と
アウタドラム62の外周縁258との距離が十分に短く
なるので、スナップリング478を捩じろうとするモー
メントが小さい。したがって、スナップリング478の
捩じりを確実に規制し、アウタドラム62を安定して固
定することができる。ここで、前記テーパ面134のテ
ーパ度をγ1とし、テーパ面437のテーパ度をγ2と
すると、 γ2>γ1 とされ、スナップリング478に捩じりが発生していな
い状態でテーパ面437とテーパ面134との間に楔状
の空間が形成される。そして、前記テーパ面437と第
2の垂直面441とによって円周方向に延び、テーパ面
134に向けて突出する凸部343が形成される。この
場合、前述したように、 γ2>γ1 であって外周面436の軸方向寸法が底面133より小
さいので、スナップリング478をリング溝131に挿
入しやすくなり、スナップリング478の組付性が良く
なる。
【0046】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、自動変速機においては、筐体と、該筐体内に配設
され、摩擦係合要素を係脱させるための油圧サーボと、
前記筐体の内周面に形成された環状の係止溝と、前記油
圧サーボのシリンダドラムの端面に当接させて前記係止
溝に嵌入された係止部材とを有する。
【0048】そして、前記係止溝はテーパ面を備える。
また、前記係止部材は、前記係止溝のテーパ面に接触し
て捩じりの支点を構成する凸部、及び径方向における該
凸部より外方において前記係止溝のテーパ面と対向させ
て形成されたテーパ面を備える。そして、前記係止部材
のテーパ面のテーパ度が係止溝のテーパ面のテーパ度よ
り大きくされる。また、前記係止部材の径方向における
前記支点より内方に、係止部材の捩じりを規制し、少な
くとも一つのテーパ面から成る捩じり規制手段が形成さ
れる。
【0049】この場合、前記係止部材のテーパ面のテー
パ度が係止溝のテーパ面のテーパ度より大きくされるの
で、係止部材を係止溝に挿入しやすくなり、係止部材の
組付性が良くなる。そして、シリンダドラムが受ける軸
方向荷重が大きい場合には、係止部材が凸部を支点とし
て捩じられるが、前記捩じり規制手段によって捩じりが
規制される。したがって、シリンダドラムの移動量を少
なくすることができる。しかも、複数の支点が形成され
ることになるので、係止部材の捩じりを段階的に規制す
ることができる。
【0050】また、前記シリンダドラムが受ける軸方向
荷重の増大に伴って、捩じりの支点が径方向内方に移動
するので、係止部材を捩じろうとするモーメントが小さ
くなるのに対して、係止部材の捩じりを阻止しようとす
る反力によるモーメントが大きくなる。したがって、係
止部材の捩じりを確実に規制し、シリンダドラムを安定
して固定することができる。
【0051】そして、摩擦係合要素の係脱に伴って、前
記シリンダドラムが軸方向において移動する量が少なく
なるので、シール部材の先端が損傷を受けることがなく
なり、シール性を向上させることができる。また、シリ
ンダドラムの移動量を少なくするために、係止部材の剛
性を高くする必要がないので、係止部材及び係止溝の径
を大きくする必要がなくなり、変速装置を小型化するこ
とができる。
【0052】
【0053】本発明の他の自動変速機においては、筐体
と、該筐体内に配設され、摩擦係合要素を係脱させるた
めの油圧サーボと、前記筐体の内周面に形成された環状
の係止溝と、前記油圧サーボのシリンダドラムの端面に
当接させて前記係止溝に嵌入された係止部材とを有す
る。そして、前記係止溝はテーパ面を備える。また、前
記係止部材は、前記係止溝のテーパ面に接触して捩じり
の支点を構成する凸部、及び径方向における該凸部より
外方において前記係止溝のテーパ面と対向させて形成さ
れたテーパ面を備える。そして、前記係止部材のテーパ
面のテーパ度が係止溝のテーパ面のテーパ度より大きく
される。また、前記係止溝の径方向における前記支点よ
り内方に、係止部材の捩じりを規制し、垂直面から成る
捩じり規制手段が形成される。この場合、係止溝の加工
性を向上させることができる。
【0054】本発明の更に他の自動変速機においては、
筐体と、該筐体内に配設され、摩擦係合要素を係脱させ
るための油圧サーボと、前記筐体の内周面に形成された
環状の係止溝と、前記油圧サーボのシリンダドラムの端
面に当接させて前記係止溝に嵌入された係止部材とを有
する。そして、前記係止溝はテーパ面を備える。また、
前記係止部材は、前記係止溝のテーパ面と対向させて形
成されたテーパ面を備える。そして、前記係止部材のテ
ーパ面のテーパ度が係止溝のテーパ面のテーパ度より大
きくされる。また、前記係止溝のテーパ面の内周縁が係
止部材のテーパ面に接触させられる。
【0055】この場合、前記係止部材のテーパ面のテー
パ度が係止溝のテーパ面のテーパ度より大きくされるの
で、係止部材を係止溝に挿入しやすくなり、係止部材の
組付性が良くなる。
【0056】また、前記係止溝のテーパ面の内周縁が係
止部材のテーパ面に接触させられて捩じりの支点を構成
するので、係止部材を捩じろうとするモーメントが小さ
い。したがって、係止部材の捩じりを確実に規制し、シ
リンダドラムを安定して固定することができる。そし
て、摩擦係合要素の係脱に伴って、前記シリンダドラム
が軸方向において移動する量が少なくなるので、シール
部材の先端が損傷を受けることがなくなり、シール性を
向上させることができる。
【0057】また、シリンダドラムの移動量を少なくす
るために、係止部材の剛性を高くする必要がないので、
係止部材及び係止溝の径を大きくする必要がなくなり、
変速装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるスナップリ
ングの配設状態を示す図である。
【図2】従来の自動変速機における変速装置の要部断面
図である。
【図3】従来のスナップリングの配設状態を示す図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態における自動変速機
の変速装置の要部断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるスナップリ
ングの正面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるスナップリ
ングの捩じり状態を説明する図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるスナップリ
ングの配設状態を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態におけるスナップリ
ングの配設状態を示す図である。
【符号の説明】
51 自動変速機ケース 61 油圧サーボ 62 アウタドラム 63 インナドラム 78、378、478 スナップリング 131、331 リング溝 134、334、337、437 テーパ面 237 第1のテーパ面 241 第2のテーパ面 243、343 凸部 255 内周縁 381 第2の垂直面 B2 第2ブレーキ α1、α2、α3、β1、β2、γ1、γ2 テーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩瀬 幹雄 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 土方 誠 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 坪井 治道 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 朝岡 克之 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 宮田 英樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 福村 景範 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 中脇 康則 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 田端 淳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 佐用 正一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 北條 康夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−48605(JP,A) 実開 昭58−2407(JP,U) 実開 昭59−190936(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/12 F16D 1/06 F16D 25/063 F16B 21/00 - 21/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体と、該筐体内に配設され、摩擦係合
    要素を係脱させるための油圧サーボと、前記筐体の内周
    面に形成された環状の係止溝と、前記油圧サーボのシリ
    ンダドラムの端面に当接させて前記係止溝に嵌入された
    係止部材とを有するとともに、前記係止溝はテーパ面を
    備え、前記係止部材は、前記係止溝のテーパ面に接触し
    て捩じりの支点を構成する凸部、及び径方向における該
    凸部より外方において前記係止溝のテーパ面と対向させ
    て形成されたテーパ面を備え、前記係止部材のテーパ面
    のテーパ度が係止溝のテーパ面のテーパ度より大きくさ
    れ、かつ、前記係止部材の径方向における前記支点より
    内方に、係止部材の捩じりを規制し、少なくとも一つの
    テーパ面から成る捩じり規制手段が形成されることを特
    徴とする自動変速機。
  2. 【請求項2】 筐体と、該筐体内に配設され、摩擦係合
    要素を係脱させるための油圧サーボと、前記筐体の内周
    面に形成された環状の係止溝と、前記油圧サーボのシリ
    ンダドラムの端面に当接させて前記係止溝に嵌入された
    係止部材とを有するとともに、前記係止溝はテーパ面を
    備え、前記係止部材は、前記係止溝のテーパ面に接触し
    て捩じりの支点を構成する凸部、及び径方向における該
    凸部より外方において前記係止溝のテーパ面と対向させ
    て形成されたテーパ面を備え、前記係止部材のテーパ面
    のテーパ度が係止溝のテーパ面のテーパ度より大きくさ
    れ、かつ、前記係止溝の径方向における前記支点より内
    方に、係止部材の捩じりを規制し、垂直面から成る捩じ
    り規制手段が形成されることを特徴とする自動変速機。
  3. 【請求項3】 筐体と、該筐体内に配設され、摩擦係合
    要素を係脱させるための油圧サーボと、前記筐体の内周
    面に形成された環状の係止溝と、前記油圧サーボのシリ
    ンダドラムの端面に当接させて前記係止溝に嵌入された
    係止部材とを有するとともに、前記係止溝はテーパ面を
    備え、前記係止部材は、前記係止溝のテーパ面に接触し
    て捩じりの支点を構成する凸部、及び径方向における該
    凸部より外方において前記係止溝のテーパ面と対向させ
    て形成されたテーパ面を備え、前記係止部材のテーパ面
    のテーパ度が係止溝のテーパ面のテーパ度より大きくさ
    れ、かつ、前記係止溝の径方向における前記支点より内
    方に、係止部材の捩じり を規制し、少なくとも一つのテ
    ーパ面から成る捩じり規制手段が形成され、前記支点よ
    り内方に形成されたテーパ面のテーパ度は、前記支点よ
    り外方に形成されたテーパ面のテーパ度より小さくされ
    ることを特徴とする自動変速機。
  4. 【請求項4】 筐体と、該筐体内に配設され、摩擦係合
    要素を係脱させるための油圧サーボと、前記筐体の内周
    面に形成された環状の係止溝と、前記油圧サーボのシリ
    ンダドラムの端面に当接させて前記係止溝に嵌入された
    係止部材とを有するとともに、前記係止溝はテーパ面を
    備え、前記係止部材は、前記係止溝のテーパ面と対向さ
    せて形成されたテーパ面を備え、前記係止部材のテーパ
    面のテーパ度が係止溝のテーパ面のテーパ度より大きく
    され、かつ、前記係止溝のテーパ面の内周縁が係止部材
    のテーパ面に接触させられることを特徴とする自動変速
    機。
JP34553996A 1996-12-25 1996-12-25 自動変速機 Expired - Fee Related JP3397998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34553996A JP3397998B2 (ja) 1996-12-25 1996-12-25 自動変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34553996A JP3397998B2 (ja) 1996-12-25 1996-12-25 自動変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10184865A JPH10184865A (ja) 1998-07-14
JP3397998B2 true JP3397998B2 (ja) 2003-04-21

Family

ID=18377281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34553996A Expired - Fee Related JP3397998B2 (ja) 1996-12-25 1996-12-25 自動変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3397998B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5991108B2 (ja) * 2012-09-20 2016-09-14 日本精工株式会社 テーパスナップリングの固定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10184865A (ja) 1998-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4720302B2 (ja) 自動変速機のクラッチ装置
CN110173521B (zh) 自动变速器
CN110273947B (zh) 自动变速器
KR100882171B1 (ko) 자동 변속기용 피스톤
CN110273946B (zh) 自动变速器
US7232022B2 (en) Clutch-purpose hydraulic servo
US20090170652A1 (en) Speed change apparatus
US4971185A (en) Oil channel structure for automatic transmission
JP3520502B2 (ja) 同軸のカバーと、基板と、リング体を組立る方法
JPH01206157A (ja) トルクコンバータ装置
US7296507B2 (en) Piston for automatic transmission
US6892869B2 (en) Multi-plate friction clutch
CN110273937B (zh) 自动变速器
JP2839269B2 (ja) トルクコンバータの油路接続構造
WO2015151637A1 (ja) クラッチ装置
JP3397998B2 (ja) 自動変速機
JP7413712B2 (ja) 自動変速機
JP2003035327A (ja) 自動変速機の多板ブレーキ
JP2020143760A (ja) 多板式摩擦クラッチ
JP2018200114A (ja) 摩擦板及び摩擦板を備えた湿式多板クラッチ
JP6156254B2 (ja) 自動変速機の製造方法
JP6234183B2 (ja) トルクコンバータ
JP2008014386A (ja) 自動変速機のクラッチ装置及びその組立方法
US20050167234A1 (en) Clutch-purpose hydraulic servo
JP4524533B2 (ja) 自動変速機のブレーキ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110214

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130214

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees