JP3397974B2 - 電子銃 - Google Patents

電子銃

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JP3397974B2
JP3397974B2 JP13920896A JP13920896A JP3397974B2 JP 3397974 B2 JP3397974 B2 JP 3397974B2 JP 13920896 A JP13920896 A JP 13920896A JP 13920896 A JP13920896 A JP 13920896A JP 3397974 B2 JP3397974 B2 JP 3397974B2
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文雄 大貫
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子銃に関し、特
に半導体基板にイオン注入する際に半導体基板の帯電を
中和するためにイオン注入装置に設ける電子銃の帯電中
和用フィラメントの寿命延長を図る技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の電子銃は、図5に示すよ
うに電子を放射する例えばタングステン製のフィラメン
ト1と、該フィラメント1をその先端部で固定して支持
するタンタル製の支持棒2とから成るフィラメント本体
3と、該フィラメント本体3を図6に示すように前記支
持棒2の外周部をその凹部から成る挟持部4で上下から
包み込む形で挟持して電子銃本体ベース5に取り付ける
一対の絶縁体としてのインシュレータ6、7と、該イン
シュレータ6、7で挟持された支持棒2のうち両端の長
い2本にロック機構8を介して固定された例えばアルミ
ニウム製の一対のフィードスルー9、10を電極とし
て、その一部である電極部9A、10Aに図示しない電
源が接続されることで、電源がONされて前記フィラメ
ント1が発熱されて電子が放射され、その電子によって
イオン注入時の半導体基板上の帯電が中和される。 【0003】尚、このような電子銃は、例えば特開平6
−325686号に開示されたものがある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前述したように、従
来、フィラメント1を支持する支持棒2を一対のインシ
ュレータ6、7で挟持し、更に、図6に示すように支持
棒2が固定された前記フィードスルー9、10が電子銃
本体ベース5に固定され電子銃本体ベース5とフィード
スルー9、10を絶縁するガイシ11にフィードスルー
9、10がネジ12止め固定されている。 【0005】また、図5に示すように支持棒2は円柱状
を為しており、前記インシュレータ6、7の挟持部4で
挟持される部分の支持棒2の断面は、丸形形状である。
そのため、フィラメント1が通電して発熱することで、
この熱が前記支持棒2を介してフィードスルー9、10
に伝導し、該フィードスルー9、10が熱膨張した場合
に、フィードスルー9、10の他端は前述したようにガ
イシ11を介して電子銃本体ベース5に固定されている
ため、この熱膨張による応力が支持棒2の固定部側に加
わることになり、該支持棒2が前記インシュレータ6、
7の挟持部4内で回転したり、また応力により支持棒2
が押されて挟持部4内で該支持棒2が前後に摺動したり
して、フィラメント1の変形が発生し、その変形により
フィラメント切れが発生することで、フィラメント寿命
が本来のフィラメント寿命より短くなるという問題があ
った。 【0006】従って、本発明ではフィラメントが通電
し、フィードスルーが熱膨張したとしても、支持棒に加
わる応力を抑制して、フィラメントの変形の発生を防止
して、フィラメント寿命の延長を図ることを目的とす
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明は電子を
放射するフィラメント21と、該フィラメント21を支
持する複数の支持棒22と、一端部に前記支持棒22の
うち両端の支持棒22を固定し、他端部が電子銃本体ベ
ース5に固定されると共に電源に接続される一対のフィ
ードスルー9、10と、該フィードスルー9、10に固
定された前記支持棒22の外周部をその挟持部4Aで両
側から包み込む形で挟持し前記フィラメント21を電子
銃本体ベース5に取り付ける一対のインシュレータ6、
7とを備えた電子銃において、前記一対のインシュレー
タ6、7の挟持部4Aでその外周部が包み込まれる前記
支持棒22の外周部に少なくとも平面部を形成すること
で、前記フィードスルー9、10の熱膨張による応力に
より支持棒22の前記インシュレータ6、7の挟持部4
A内での回転を防止するものである。 【0008】また、前記一対のインシュレータ6、7の
挟持部4Aで挟持される前記支持棒22は、前記挟持部
4Aがその切り欠き24、25に嵌合するようにして挟
持されることで、前記挟持部4A内での摺動を防止する
ものである。更に、前記フィードスルー9、10に熱膨
張が発生した際に、当該フィードスルー9、10が前記
電子銃本体ベース5から離れる方向に移動することで、
該フィードスルー9、10の熱膨張による応力が支持棒
22に加わらないようにしたものである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の電子銃の一実施の
形態について説明する。尚、電子銃本体は、従来技術で
説明したものと同等であり、説明を省略し、フィラメン
トを支持する支持棒の形状について説明する。図1にお
いて、23は電子を放射する例えばタングステン製のフ
ィラメント21と、該フィラメント21をその先端部で
固定して支持するタンタル製の支持棒22とから成るフ
ィラメント本体で、該フィラメント本体23を図2に示
す電子銃本体ベース5に取り付ける。 【0010】以下、前記フィラメント本体23を電子銃
本体ベース5への取り付け方は、従来技術の項目で説明
したように、先ず、図2に示すように前記フィラメント
本体23を一対の絶縁体としてのインシュレータ6、7
でその支持棒22の外周部をその凹部から成る挟持部4
Aで上下から包み込む形で挟持した状態(上部のインシ
ュレータ6を図2に示す矢印方向に移動させて、図示し
ないロック機構で固定する。)で、電子銃本体ベース5
に取り付け、更に、該インシュレータ6、7で挟持され
た支持棒22のうち両端の長い2本の支持棒22に電極
としての例えばアルミニウム製の一対のフィールドスル
ー9、10がロック機構8を介して固定され、その一部
である電極部9A、10Aに図示しない電源が接続され
ることで、電源がONされて前記フィラメント21が発
熱されて電子が放射され、その電子によってイオン注入
時の半導体基板上の帯電が中和される。 【0011】以下、本発明の特徴であるフィラメント2
1の通電により前記フィードスルー9、10に熱膨張が
発生した際の該フィードスルー9、10の熱膨張による
応力により支持棒22を介して前記フィラメント11が
変形し、フィラメント切れが発生することを防止する機
構について説明する。図3は前記フィラメント21が通
電していない初期状態でのフィールドスルー9、10と
ガイシ30との位置関係を示す断面図であり、前記ガイ
シ30は前記電子銃本体ベース5とフィードスルー9、
10とを絶縁するために該電子銃本体ベース5に固定さ
れており、該ガイシ30を介して前記フィードスルー
9、10が電子銃本体べース5にそれぞれ半固定状態で
固定されている。即ち、図3に示すように前記フィード
スルー9、10とガイシ30にはネジ穴31が穿設され
ており、該ネジ穴31を介してネジ32止めされてい
る。このとき、ネジ32の先端部はネジ山のない、いわ
ゆる位置合わせガイド33的な構成となっており、従来
のようなガイシ11にフィードスルー9、10を完全に
ネジ12止めする構造ではなく、前記ガイシ30にフィ
ードスルー9、10を位置合わせしている。従って、図
3に示すようにフィラメント電流OFF時は、お互いに
接していたフィードスルー9、10とガイシ30とが、
フィラメント21が通電され、フィードスルー9、10
が熱膨張した際には、該フィードスルー9、10が電子
銃本体ベース5から離れる方向(図4の矢印方向)に移
動することで、該フィードスルー9、10の熱膨張によ
る応力が前記支持棒22に加わることがなく、フィラメ
ント21の変形が阻止でき、フィラメント切れの発生を
防止できる。 【0012】また、前記支持棒22の前記インシュレー
タ6、7の挟持部4Aで挟持される部分は、図1に示す
ように少なくとも表裏両面に平面部を有する切り欠き2
4、25が穿設されており、該切り欠き24、25が前
記挟持部4Aに嵌合して挟持されるため、従来発生して
いたようなフィラメント21が通電し、該フィラメント
21が発熱することで、この熱が伝導したフィールドス
ルー9、10が熱膨張して、この熱膨張による応力が前
記支持棒22に加わったとしても、前記切り欠き24、
25の平面部により支持棒22の回転が阻止され、しか
も前記インシュレータ6、7の挟持部4Aの寸法を該切
り欠き24、25の寸法に揃えて形成してあるため、切
り欠き24、25とインシュレータ6、7とが嵌合し合
った状態で挟持されるため、挟持部4A内での支持棒2
2の前後方向への摺動も阻止できるため、更に、フィラ
メント21の変形が阻止でき、フィラメント切れの発生
が防止できる。 【0013】本発明は、以上のような構成とすること
で、フィラメント通電時に発生するフィードスルーの熱
膨張により支持棒に加わる応力を抑制でき、フィラメン
ト寿命を例えば従来に比して1.5〜2倍に延長でき
る。 【0014】 【発明の効果】以上、本発明によれば支持棒22の一対
のインシュレータ6、7の挟持部4Aで挟持される部分
に平面部を有する切り欠き24、25を穿設したため、
フィラメント21が通電し、該フィラメント21が発熱
することで、この熱が伝導したフィールドスルー9、1
0が熱膨張したとしても、その平面部により支持棒22
の回転が阻止され、しかも前記インシュレータ6、7の
挟持部4Aの寸法を該切り欠き24、25の寸法に揃え
て形成してあるため、切り欠き24、25と挟持部4A
とが嵌合し合った状態で挟持されるため、挟持部4A内
での支持棒22の前後方向への摺動も阻止されるため、
更に、フィラメント21の変形が阻止でき、フィラメン
ト切れの発生が防止できる。 【0015】更に、本発明では従来のようなガイシ11
にフィードスルー9、10を完全にネジ止めする構造で
はなく、ネジ32の先端部に構成した位置合わせガイド
33を介してガイシ30とフィードスルー9、10とを
位置合わせしておき、フィラメント21が通電されるこ
とで、フィードスルー9、10が熱膨張した際には、フ
ィードスルー9、10が該位置合わせガイド33にガイ
ドされながら電子銃本体ベース5側から離れる方向(図
4に示す矢印方向)に移動することで、支持棒22側に
はその熱膨張による応力が加わらないようにしているた
め、フィラメント21の変形が阻止でき、フィラメント
切れの発生が防止できる。 【0016】これらのことから、本発明の電子銃では、
そのフィラメント寿命を例えば従来に比して1.5〜2
倍に延長できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明一実施の形態の電子銃本体に取り付けら
れるフィラメント本体を示す斜視図である。 【図2】本発明一実施の形態の電子銃本体を示す斜視図
である。 【図3】本発明一実施の形態のフィードスルーとガイシ
とのフィラメント電流OFF状態での位置関係を示す断
面図である。 【図4】本発明一実施の形態のフィードスルーとガイシ
とのフィードスルー熱膨張状態での位置関係を示す断面
図である。 【図5】従来の電子銃本体に取り付けられるフィラメン
ト本体を示す斜視図である。 【図6】従来の電子銃本体を示す斜視図である。 【図7】従来のフィードスルーとガイシのネジ固定状態
を示す断面図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/06 - 37/07 H01J 37/317

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 電子を放射するフィラメントと、該フィ
    ラメントを支持する複数の支持棒と、一端部に前記支持
    棒のうち両端の支持棒を固定し、他端部が電子銃本体ベ
    ースに固定されると共に電源に接続される一対の電極と
    してのフィールドスルーと、該フィールドスルーに固定
    された前記支持棒の外周部をその挟持部で両側から包み
    込む形で挟持し前記フィラメントを電子銃本体ベースに
    取り付ける一対の絶縁体としてのインシュレータとを備
    えた電子銃において、 前記フィールドスルーに熱膨張が発生した際に、当該フ
    ィールドスルーが前記電子銃本体ベースから離れる方向
    に移動することで、該フィールドスルーの熱膨張による
    応力が支持棒に加わらないようにしたことを特徴とする
    電子銃。
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