JP3396862B2 - 多関節ロボットのコンプライアンス制御方法 - Google Patents

多関節ロボットのコンプライアンス制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、多関節ロボットのコン
プライアンス制御方法に関し、特に手首の姿勢制御まで
コンプライアンス制御を適用する場合の方法に関する。 【0002】 【従来の技術】多関節ロボットのコンプライアンス制御
は、手先の位置と姿勢、及び手先にかかる力を用いてロ
ボットに柔らかい動きをさせる制御手法である。この手
法は、バネ、ダンパ、慣性パラメータを仮想的に設定し
たモデル系の運動をロボットの動きで実現するもので、
パラメータの値を変えることによりロボットの見かけ上
の応答特性を自由に設定できる。コンプライアンス制御
は、 F=Ma+Dv+K(x−x0 ) …(1) という特性方程式で表される。ここでMは仮想慣性係
数、Dは仮想ダンピング係数、Kは仮想バネ係数、Fは
手先の受ける力、xは手先の現在位置、x0 は目標位
置、aはxの2次微分(加速度)、vはxの1次微分
(速度)を表す。設定したモデルからx0 はバネ平衡点
でもある。手先に加わる外力Fを力センサによって測定
し、(1)式を満足するようにロボットを制御する。一
般には、モデルに従ってロボットが追従すべき位置x
(k) を(1)式により求めて位置制御する。すなわち、 x=x(k) …(2-1) v=x(k) −x(k-1) …(2-2) a=v(k) −v(k-1) =x(k) − 2x(k-1) +x(k-2) …(2-3) とおき、(1)式に代入してx(k) について解いた x(k) ={F+K・xo +(2M+D)・x(k-1) −M
・x(k-2) }/(M+D+K) … (3) によって次の制御サイクルでの位置指令が得られる。こ
こでx(k-1) は前サイクルでの位置、x(k-2) は前々サ
イクルでの位置を示している。 【0003】通常、ロボットのコンプライアンス制御を
行なう際には、位置3自由度、姿勢3自由度の合計6自
由度で手先の位置と姿勢を制御する。位置については、
基準の位置からデカルト座標で表したX,Y,Z方向の
距離と、力センサから得られた並進力の各方向の成分を
用い、(3)式から指令位置(x,y,z)を求める。
また姿勢(回転)については、図2のコンプライアンス
制御のブロック図に示すように、運動学計算に用いられ
る回転行列表現から、目標姿勢を基準としたロール,ピ
ッチ,ヨー角(ZYXオイラー角)表現に変換し、この
値と力センサより得られる各軸回りのモーメントを
(3)式に代入した r(k) ={mz +(2M+D) ・r(k-1) −M・r(k-2)
}/ (M+D+K) …(4-1) p(k) ={my +(2M+D) ・p(k-1) −M・p(k-2)
}/ (M+D+K) …(4-2) y(k) ={mx +(2M+D) ・y(k-1) −M・y(k-2)
}/ (M+D+K) …(4-3) によって指令の姿勢成分(r,p,y)が求められ、逆
運動学で使われる回転行列表現に戻される。ここでrは
ロール角、pはピッチ角、yはヨー角、mは測定される
モーメントである。(4)式で、(3)式における目標
値x0 に相当する項がないのは、目標姿勢を基準とした
目標姿勢のロール,ピッチ,ヨー角は0となるためであ
る。(4)式からわかるように、ロール角はZ軸回りの
モーメント、ピッチ角はY軸回りのモーメント、ヨー角
はX軸回りのモーメントによって決定されることにな
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところがロール,ピッ
チ,ヨー角による姿勢表現を使ってコンプライアンス制
御を行なうと、ピッチ角が90°のときには、ロール軸
とヨー軸が一致する、すなわちZ軸回りのモーメントと
X軸回りのモーメントによって同じ軸に関する回転を生
じることになり、これによって実現される姿勢はオペレ
ータの予想と合わないものとなるという問題点があっ
た。例として、X軸回りのモーメントとY軸回りのモー
メントが等しい場合を考える。図5は、X,Y軸回りに
大きさの等しいモーメントを加えたときの、モーメント
の大きさが0からZ軸が90°回転するまでモーメント
を加えたときの姿勢の軌跡を示している。オペレータの
予想姿勢(軌跡)では、破線で示すように、モーメント
が0のときの姿勢AからX軸と45°をなす方向に回転
していき、Z軸が90°回転する大きさのモーメントを
加えたときには図中のCで表される姿勢となるであろ
う。しかしながらロール,ピッチ,ヨー角を使ったとき
の実際の姿勢は、実線で示すようにモーメントが小さい
ときにはオペレータの予想軌跡とほぼ合っているが、モ
ーメントが大きくなるにつれて予想姿勢(軌跡)とはず
れてきて、Z軸が90°回転する大きさのモーメントを
加えたときには、Bで表される姿勢となり大幅なずれが
生じる。 【0005】ロール軸周りに任意角度回転させた後に、
ピッチ軸周りに90°回転させたときの様子を図6に示
して説明する。図6(a)はロール軸に回転させた後の
図であり、(b)は(a)からピッチ軸周りに90°回
転させた図である。ピッチ軸周りの回転前のロール軸
と、ピッチ軸周りの回転後のヨー軸は、方向が逆だが回
転軸としては同一となる。姿勢表現としてロール、ピッ
チ、ヨーを用いた場合、ロール、ピッチ、ヨーの順序で
回転させたことになる。したがって、ピッチ軸周りの回
転前のロール軸とピッチ軸回転後のヨー軸が一致する
(または180°逆向きで一致する)場合には、ロール
角、ヨー角にかかわらずピッチ軸は回転前のロール軸に
垂直な平面内にいかあり得ず、自由度が1つ減ったこと
と同じになる。例えばロール軸周りに90°、ピッチ軸
周りに90°、ヨー軸周りに45°回転させてできる姿
勢は、ロール軸周りに45°、ピッチ軸周りに90°回
転すれば達成できることになる。実際の制御では、この
ような状況のときにオペレータの予想と合わないことに
なる。これはロール,ピッチ,ヨー角表現のピッチ角が
90°のときは特異点となるために生じる問題であり、
他のオイラー角表現を使った場合にも同様である。そこ
で本発明は、上記問題点を解決するために、姿勢の表現
にひねりと回転を表す回転ベクトルを用いた表現を採用
し、オペレータの予想姿勢(軌跡)と合うような多関節
ロボットのコンプライアンス制御方法を提供することを
目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、設定したコンプライアンスモデルに従う
ように位置と姿勢の指令値を算出する多関節ロボットの
コンプライアンス制御方法において、姿勢3自由度のコ
ンプライアンスモデルで使用する姿勢の表現方法とし
て、目標姿勢座標系と現在姿勢座標系を基準デカルト座
標系として表現し、前記目標姿勢座標系の一つの座標軸
を選び、前記目標姿勢座標系の一つの座標軸が前記現在
姿勢座標系の対応する座標軸に一致するように前記目標
姿勢座標系の一つの座標軸に垂直な回転軸回りのひねり
と、前記目標姿勢座標系の残り二つの座標軸が前記現在
姿勢座標系の対応する二つの座標軸に一致するように前
記現在姿勢座標系の一つの座標軸回りの回転によって姿
勢を表現するとともに、前記ひねりの方向とひねり角を
前記目標姿勢座標系の一つの座標軸と垂直な平面上の2
次元ベクトルで表現するものとし、そのベクトルの方向
がひねりの方向となり、その絶対値がひねり角となるよ
うにその2次元ベクトルの要素を決定し、前記ひねり角
を表す2次元ベクトルの二つの要素とひねり後の前記現
在姿勢座標系の一つの座標軸回りの回転角からなる3次
元の回転ベクトルを定義し、回転ベクトルのそれぞれの
要素に対して姿勢のコンプライアンス制御を行なうこと
を特徴とするものである。 【0007】 【作用】上記手段により、大きなモーメントが加わった
場合にも、オイラー角で表したときのような予想姿勢
(軌跡)に合わない挙動は生じなくなる。 【0008】 【実施例】本発明の実施例を図を用いて説明する。図1
は、本発明によるコンプライアンス制御の姿勢指令値を
求めるフロー図である。運動学で用いる回転行列表現か
ら、ひねりと回転を表す回転ベクトルによる表現に変換
し、この値と測定されるモーメントからコンプライアン
ス制御の指令値を求め、これを逆運動学で用いる回転行
列表現に戻すことを示している。図3は、目標姿勢を基
準として前サイクルでの姿勢を、Z軸を一致させるよう
にZ軸に垂直な回転軸回りにひねったときのひねりの方
向とひねり角、及びひねりを加えた後にX,Y軸が一致
するようにZ軸回りに回転したときの回転角を用いて表
した様子である。ここで、αはX軸とひねりの軸のなす
角、βはひねり角、γはZ軸回りの回転角である。図4
は、図3をZ=0の平面(XY平面)で切った図で、ひ
ねりの方向及びひねり角と、ひねりと回転を表す回転ベ
クトルのうちのひねりを表すXY平面上の2次元ベクト
ルの要素Rx ,Ry との関係を表している。X軸とひね
りの軸のなす角αは、XY平面上の2次元ベクトルの方
向を表し、 tan(α) =Ry /Rx …(5) という関係が成り立つ。ひねり角βは、ベクトルの絶対
値で決まり、 β=(Rx 2 +Ry 2 1/2 …(6) となる。また回転ベクトルのもう一つの要素Rz は、ひ
ねりを加えた後のZ軸回りの回転の回転角γと等しくな
る。従って、回転ベクトルの各成分Rx ,Ry ,R
z は、α,β,γを用いて Rx =cos(α) ・β … (7-1) Ry =sin(α) ・β … (7-2) Rz =γ … (7-3) と表すことができる。 【0009】実際の制御においては、前サイクルでの姿
勢と前々サイクルでの姿勢を目標姿勢からのひねりと回
転を表す回転ベクトル表現で表し、(3)式と同様の Rx(k)={mx +(2M+D) ・Rx(k-1)−M・Rx(k-
2)}/ (M+D+K) …(8-1) Ry(k)={my +(2M+D) ・Ry(k-1)−M・Ry(k-
2)}/ (M+D+K) …(8-2) Rz(k)={mz +(2M+D) ・Rz(k-1)−M・Rz(k-
2)}/ (M+D+K) …(8-3) を用いて次サイクルでの指令姿勢を求める。ここでR
(k) は目標姿勢から回転ベクトル表現を用いて表した指
令姿勢、R(k-1) は目標姿勢から回転ベクトル表現を用
いて表した前サイクルでの姿勢、R(k-2) は目標姿勢か
ら回転ベクトル表現を用いて表した前々サイクルでの姿
勢、mは手先に加わるモーメントである。また(3)式
のx0 に相当する目標姿勢の項がないのは、目標姿勢を
基準とした目標姿勢の回転ベクトルの各要素は常に0に
なるためである。このひねりと回転を表す回転ベクトル
表現を用いてコンプライアンス制御を行なった結果、ロ
ール,ピッチ,ヨー角表現の場合に生じていた、実際の
感覚と大幅なズレを生じることはなくなる。 【0010】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、人間
の予想姿勢(軌跡)に近い特性のコンプライアンス制御
が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による姿勢に関するコンプライアンス制
御部分のブロック図 【図2】従来方法による姿勢に関するコンプライアンス
制御部分のブロック図 【図3】目標姿勢を基準として前サイクルでの姿勢をひ
ねりと回転による表現を用いて表した図 【図4】Z軸を一致させる回転の回転軸の方向を求める
様子を示す図 【図5】X,Y軸回りに等しい大きさのモーメントを加
えたときの姿勢の変化を表した様子を示す図 【図6】従来方法による問題点を説明する図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 9/00 - 13/00 G05B 19/42 G05D 3/12 305

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】設定したコンプライアンスモデルに従うよ
    うに位置と姿勢の指令値を算出する多関節ロボットのコ
    ンプライアンス制御方法において、 姿勢3自由度のコンプライアンスモデルで使用する姿勢
    の表現方法として、目標姿勢座標系と現在姿勢座標系を
    基準デカルト座標系として表現し、前記目標姿勢座標系
    の一つの座標軸を選び、前記目標姿勢座標系の一つの
    標軸が前記現在姿勢座標系の対応する座標軸に一致する
    ように前記目標姿勢座標系の一つの座標軸に垂直な回転
    軸回りのひねりと、前記目標姿勢座標系の残り二つの座
    標軸が前記現在姿勢座標系の対応する二つの座標軸に
    致するように前記現在姿勢座標系の一つの座標軸回りの
    回転によって姿勢を表現するとともに、 前記ひねりの方向とひねり角を前記目標姿勢座標系の一
    つの座標軸と垂直な平面上の2次元ベクトルで表現する
    ものとし、そのベクトルの方向がひねりの方向となり、
    その絶対値がひねり角となるようにその2次元ベクトル
    の要素を決定し、前記ひねり角を表す2次元ベクトルの
    二つの要素とひねり後の前記現在姿勢座標系の一つの
    標軸回りの回転角からなる3次元の回転ベクトルを定義
    し、回転ベクトルのそれぞれの要素に対して姿勢のコン
    プライアンス制御を行なうことを特徴とする多関節ロボ
    ットのコンプライアンス制御方法。
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