JP3396802B2 - 自然石とコンクリートブロックを複合した連鎖状マット - Google Patents
自然石とコンクリートブロックを複合した連鎖状マットInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、護岸等に使用する
生態系の保全を図るマットに係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来護岸等の施工においては、護岸とし
ての強度を確保するため、法面全体をコンクリートブロ
ック、又は自然石によって被覆していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術は、護岸等
の強度確保には効果があるものの自然の生態系を乱すか
損うものが多く、またコンクリートブロックの場合は、
景観保全上の観点からも難点があった。 【0004】したがって、本発明は上記の問題を解決し
ようとするもので、護岸等の強度確保という本来の機能
はそのままに、自然の生態系を乱したり、景観が損われ
ることのない護岸等用の材料を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、中央部に空間を有する多数のコンクリー
トブロックを連結筋にて縦横に連鎖状に連結し、この各
コンクリートブロックのそれぞれの空間部上に、この空
間部の開口径より大きく、かつアンカを打ち込んだ自然
石を、アンカを空間内に入れて載置し、各自然石をアン
カと共に空間内に充填したコンクリートにて各コンクリ
ートブロックに結合した構成になっている。 【0006】 【作 用】本発明においては、連結筋によって縦横に
連鎖状に連結されて中央部が空間となっているコンクリ
ートブロックを用意する一方、多数の自然石を各々穿孔
した後、アンカーを打ち込んだものを用意する。次に、
各コンクリートブロックの中央空間部に未硬化のコンク
リートを充填した後、各コンクリートブロック上に、下
方にアンカーが突出している自然石を載置し、該アンカ
ーのほぼ下半部が未硬化のコンクリート中に埋設される
ようにした後、未硬化のコンクリートを硬化させて生態
系保全用連鎖状マットを形成する。本発明に係る自然石
と複合した連鎖状マットは、自然石とコンクリートブロ
ックが一体化され、これらのブロックが連結筋によっ
て、縦横に連結されているので屈撓性に優れ、護岸等の
地盤に良く馴染み、追従性が高く、法面保護の効果も高
く、連結筋で連結されたコンクリートブロック相互間に
一定の空間が生じ、この空間に土砂を充填すれば生物や
植物の生息生育空間となって生態系の保全が図られる。
また、連結筋で連結されたコンクリートブロックの表面
に自然石が一体として載置されているので、コンクリー
ト面が露出することなく望ましい景観が造成される。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を製造
の過程の中で詳述する。図1に平面図で、および図2に
断面図で示すように、中央部に比較的に大きな通孔を有
する多数のコンクリートブロック1を、例えばアルミナ
イズド鋼線のような連結筋2によって、前後左右方向に
それぞれ間隔をおいて多数整列した状態の結合関係とす
ることにより、形成されたコンクリートブロックの連鎖
状マットをまず用意する。このマットの四周に位置する
コンクリートブロック中の適宜数のものの外側には、連
鎖状マットの相互間を連結するための連結環3が用意さ
れている。 【0008】一方、図3および図5に断面図で、図4に
平面図で示すような、多数の自然石4の下部を各々穿孔
し、この穿孔部にアンカー5を打ち込む。このアンカー
5自体は穿孔部に打ち込むと、その先端部が広がりクサ
ビ状となって穿孔部から抜けなくなる形式の公知のアン
カーであり、その一例を図7に示す。 【0009】次に、図3に示すように、各コンクリート
ブロック1の通孔中に未硬化コンクリート6を充填し、
この未硬化コンクリート6が充填された各コンクリート
ブロック1に対し、前述の下部にアンカー5が打ち込ま
れた自然石4を、アンカー5の頭部側が未硬化コンクリ
ート6中に埋設するように載置した後、未硬化コンクリ
ート6を硬化させる。アンカー5の頭部は、硬化したコ
ンクリートとの結合関係が強化されるような部材、例え
ば水平部材を予め配置しておく。 【0010】このようにして製作された生態系保全用連
鎖状マットの全体の平面が図4で、またその断面図が図
5で示される。本発明の生態系保全用連鎖状マットの施
工の一例は図6に示される。法面を含む施工面にはまず
防水シート7が施設され、その上に本発明に関わる多数
の連鎖状マットが前後左右に結合されて敷設される。次
に、これらの敷設された連鎖状マットの天然石やコンク
リートブロック相互間に存在する隙間に土砂8が充填さ
れる。 【0011】 【発明の効果】本発明に係る生態系保全用連鎖状マット
では、護岸等の基本的役割は連鎖状のコンクリートブロ
ックが地盤に馴染みつつその役割を果たす一方で、天然
石と土砂がその表面を覆う状態となりうるから、コンク
リートブロックの無機物的外観の露出を防ぎながら、法
面保護の効果を何ら損うことがなく、好ましい自然景観
を造成することができる。更には、自然石間及び各コン
クリートブロック間の相互には土砂を充填しうるから、
草花の繁茂も可能で、生態系の保存に資することもでき
る。
生態系の保全を図るマットに係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来護岸等の施工においては、護岸とし
ての強度を確保するため、法面全体をコンクリートブロ
ック、又は自然石によって被覆していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術は、護岸等
の強度確保には効果があるものの自然の生態系を乱すか
損うものが多く、またコンクリートブロックの場合は、
景観保全上の観点からも難点があった。 【0004】したがって、本発明は上記の問題を解決し
ようとするもので、護岸等の強度確保という本来の機能
はそのままに、自然の生態系を乱したり、景観が損われ
ることのない護岸等用の材料を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、中央部に空間を有する多数のコンクリー
トブロックを連結筋にて縦横に連鎖状に連結し、この各
コンクリートブロックのそれぞれの空間部上に、この空
間部の開口径より大きく、かつアンカを打ち込んだ自然
石を、アンカを空間内に入れて載置し、各自然石をアン
カと共に空間内に充填したコンクリートにて各コンクリ
ートブロックに結合した構成になっている。 【0006】 【作 用】本発明においては、連結筋によって縦横に
連鎖状に連結されて中央部が空間となっているコンクリ
ートブロックを用意する一方、多数の自然石を各々穿孔
した後、アンカーを打ち込んだものを用意する。次に、
各コンクリートブロックの中央空間部に未硬化のコンク
リートを充填した後、各コンクリートブロック上に、下
方にアンカーが突出している自然石を載置し、該アンカ
ーのほぼ下半部が未硬化のコンクリート中に埋設される
ようにした後、未硬化のコンクリートを硬化させて生態
系保全用連鎖状マットを形成する。本発明に係る自然石
と複合した連鎖状マットは、自然石とコンクリートブロ
ックが一体化され、これらのブロックが連結筋によっ
て、縦横に連結されているので屈撓性に優れ、護岸等の
地盤に良く馴染み、追従性が高く、法面保護の効果も高
く、連結筋で連結されたコンクリートブロック相互間に
一定の空間が生じ、この空間に土砂を充填すれば生物や
植物の生息生育空間となって生態系の保全が図られる。
また、連結筋で連結されたコンクリートブロックの表面
に自然石が一体として載置されているので、コンクリー
ト面が露出することなく望ましい景観が造成される。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を製造
の過程の中で詳述する。図1に平面図で、および図2に
断面図で示すように、中央部に比較的に大きな通孔を有
する多数のコンクリートブロック1を、例えばアルミナ
イズド鋼線のような連結筋2によって、前後左右方向に
それぞれ間隔をおいて多数整列した状態の結合関係とす
ることにより、形成されたコンクリートブロックの連鎖
状マットをまず用意する。このマットの四周に位置する
コンクリートブロック中の適宜数のものの外側には、連
鎖状マットの相互間を連結するための連結環3が用意さ
れている。 【0008】一方、図3および図5に断面図で、図4に
平面図で示すような、多数の自然石4の下部を各々穿孔
し、この穿孔部にアンカー5を打ち込む。このアンカー
5自体は穿孔部に打ち込むと、その先端部が広がりクサ
ビ状となって穿孔部から抜けなくなる形式の公知のアン
カーであり、その一例を図7に示す。 【0009】次に、図3に示すように、各コンクリート
ブロック1の通孔中に未硬化コンクリート6を充填し、
この未硬化コンクリート6が充填された各コンクリート
ブロック1に対し、前述の下部にアンカー5が打ち込ま
れた自然石4を、アンカー5の頭部側が未硬化コンクリ
ート6中に埋設するように載置した後、未硬化コンクリ
ート6を硬化させる。アンカー5の頭部は、硬化したコ
ンクリートとの結合関係が強化されるような部材、例え
ば水平部材を予め配置しておく。 【0010】このようにして製作された生態系保全用連
鎖状マットの全体の平面が図4で、またその断面図が図
5で示される。本発明の生態系保全用連鎖状マットの施
工の一例は図6に示される。法面を含む施工面にはまず
防水シート7が施設され、その上に本発明に関わる多数
の連鎖状マットが前後左右に結合されて敷設される。次
に、これらの敷設された連鎖状マットの天然石やコンク
リートブロック相互間に存在する隙間に土砂8が充填さ
れる。 【0011】 【発明の効果】本発明に係る生態系保全用連鎖状マット
では、護岸等の基本的役割は連鎖状のコンクリートブロ
ックが地盤に馴染みつつその役割を果たす一方で、天然
石と土砂がその表面を覆う状態となりうるから、コンク
リートブロックの無機物的外観の露出を防ぎながら、法
面保護の効果を何ら損うことがなく、好ましい自然景観
を造成することができる。更には、自然石間及び各コン
クリートブロック間の相互には土砂を充填しうるから、
草花の繁茂も可能で、生態系の保存に資することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される中央部が空間となっている
コンクリートを連結筋によって縦横に連結一体化した連
鎖状コンクリートブロックの一部を破断して示す平面図
である。 【図2】図1の断面図である。 【図3】自然石とコンンクリートブロックを複合した状
態を示す部分的断面図である。 【図4】自然石とコンンクリートブロックを複合した連
鎖状マットの全体の平面図である。 【図5】図4の断面図である。 【図6】本発明に係る連鎖状コンンクリートブロックを
用いた護岸工の一実施例を示す断面図である。 【図7】自然石にアンカーを打ち込んだ断面図である。 【符号の説明】 1…コンクリートブロック 2…連結筋 3…連結環 4…天然石 5…アンカー 6…コンクリート 7…防水シート 8…土砂
コンクリートを連結筋によって縦横に連結一体化した連
鎖状コンクリートブロックの一部を破断して示す平面図
である。 【図2】図1の断面図である。 【図3】自然石とコンンクリートブロックを複合した状
態を示す部分的断面図である。 【図4】自然石とコンンクリートブロックを複合した連
鎖状マットの全体の平面図である。 【図5】図4の断面図である。 【図6】本発明に係る連鎖状コンンクリートブロックを
用いた護岸工の一実施例を示す断面図である。 【図7】自然石にアンカーを打ち込んだ断面図である。 【符号の説明】 1…コンクリートブロック 2…連結筋 3…連結環 4…天然石 5…アンカー 6…コンクリート 7…防水シート 8…土砂
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 中央部に空間を有する多数のコンクリー
トブロックを連結筋にて縦横に連鎖状に連結し、 この各コンクリートブロックのそれぞれの空間部上に、
この空間部の開口径より大きく、かつアンカを打ち込ん
だ自然石を、アンカを空間内に入れて載置し、 各自然石をアンカと共に空間内に充填したコンクリート
にて各コンクリートブロックに結合した ことを特徴とす
る自然石とコンクリートブロックを結合した連鎖状マッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26330397A JP3396802B2 (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 自然石とコンクリートブロックを複合した連鎖状マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26330397A JP3396802B2 (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 自然石とコンクリートブロックを複合した連鎖状マット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11100823A JPH11100823A (ja) | 1999-04-13 |
JP3396802B2 true JP3396802B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=17387611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26330397A Expired - Fee Related JP3396802B2 (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 自然石とコンクリートブロックを複合した連鎖状マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3396802B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101013072B1 (ko) * | 2009-12-29 | 2011-02-14 | 주식회사 아트캠 | 천연잔디 식생기반제 및 그 제조방법 |
KR102482944B1 (ko) * | 2022-06-03 | 2023-01-02 | 대한민국 | 여울용 구조물 및 이의 제조방법 |
-
1997
- 1997-09-29 JP JP26330397A patent/JP3396802B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11100823A (ja) | 1999-04-13 |
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