JP3396700B2 - 湿式切削用穿孔カッター - Google Patents

湿式切削用穿孔カッター

Info

Publication number
JP3396700B2
JP3396700B2 JP2000001774A JP2000001774A JP3396700B2 JP 3396700 B2 JP3396700 B2 JP 3396700B2 JP 2000001774 A JP2000001774 A JP 2000001774A JP 2000001774 A JP2000001774 A JP 2000001774A JP 3396700 B2 JP3396700 B2 JP 3396700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
blade
wet
cutter
chips
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000001774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001191295A (ja
Inventor
吉司 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Koki Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosmo Koki Co Ltd filed Critical Cosmo Koki Co Ltd
Priority to JP2000001774A priority Critical patent/JP3396700B2/ja
Publication of JP2001191295A publication Critical patent/JP2001191295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3396700B2 publication Critical patent/JP3396700B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道管などに孔を
あける穿孔機に用いられる湿式切削用穿孔カッターに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、水道管などに孔をあける場合に
は、穿孔機が用いられている。このような穿孔機におい
て、断水などを回避するためには、水道管に水を流した
まま水道管に孔をあける必要があり、従来から水を流し
たまま孔をあける作業が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の穿孔機
では、穿孔時にでる切粉の多くが水道管内に流出してし
まい、水質の劣化や水道管つまりなどの原因となってし
まうことがあった。
【0004】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、穿孔時にでる切粉の管内への流出を抑制す
ることが可能な湿式切削用穿孔カッターを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の湿式切削用穿孔カッター
、湿式切削を行う穿孔機に用いられる湿式切削用穿孔
カッターにおいて、チップポケットを有しており、回転
駆動される円筒状の基部と、前記基部の先端周縁に少な
くとも1つ以上設けられる刃部とを有し、前記刃部は、
刃先に電着ダイヤモンドが施された電着ダイヤモンド刃
部であり、前記電着ダイヤモンド刃部は、それぞれ正の
角度のすくい角および逃げ角をもつすくい面、前逃げ面
および横逃げ面を有する刃と、切粉が前記基部の内周側
に移動するようなすくい面を有する外周切刃とを具備す
ることを特徴としている。
【0006】また、請求項2に記載の湿式切削用穿孔カ
ッターは、請求項1に記載の湿式切削用穿孔カッター
おいて、前記刃先は、剣先刃であることを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項3に記載の湿式切削用穿孔カ
ッターは、湿式切削を行う穿孔機に用いられる湿式切削
用穿孔カッターにおいて、チップポケットを有してお
り、回転駆動される円筒状の基部と、前記基部の先端周
縁に少なくとも2個以上設けられる刃部とを有し、前記
各刃部のうち少なくとも1個の刃部が、刃先に電着ダイ
ヤモンドが施された電着ダイヤモンド刃部であり、前記
電着ダイヤモンド刃部は、それぞれ正の角度のすくい角
および逃げ角をもつすくい面、前逃げ面および横逃げ面
を有する刃と、切粉が前記基部の内周側に移動するよう
なすくい面を有する外周切刃とを具備し、前記各刃部の
うち残りの刃部が、前記電着刃部よりも前記外周側、内
周側または両者に突出する仕上げ刃部であることを特徴
としている。さらに、請求項4に記載の湿式切削用穿孔
カッターは、請求項3に記載の湿式切削用穿孔カッター
において、前記電着ダイヤモンド刃部の刃先は、剣先刃
であることを特徴としている。
【0008】また、請求項に記載の湿式切削用穿孔カ
ッターは、請求項1ないしのいずれかに記載の湿式切
削用穿孔カッターにおいて、前記基部のチップポケット
の上部を外周側から覆うように設けられるリング部材を
さらに具備することを特徴としている。
【0009】また、請求項に記載の湿式切削用穿孔カ
ッターは、請求項1ないしのいずれかに記載の湿式切
削用穿孔カッターにおいて、前記電着ダイヤモンドの粒
度は、#270〜#320であることを特徴としてい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.穿孔機の全体構成 まず、図1は本発明の一実施形態に係る穿孔用カッター
を備えた穿孔機を示す。同図に示すように、この穿孔機
10は、水道管として使用される塩化ビニル管1に水道
水を流したままの状態で孔をあけるものであり、孔あけ
時には、図示のように塩化ビニル管1の外周面に略直交
するように取り付けられる。
【0011】このように取り付けられる穿孔機10は、
その孔あけ対象となる塩化ビニル管1側に配置される円
筒状の基部2および基部2の先端周縁に設けられる刃部
3を有する穿孔用カッター5と、この穿孔用カッター5
を回転駆動する図示せぬ駆動機構とを備えており、穿孔
用カッター5を回転駆動することにより刃部3が塩化ビ
ニル管1を切削して、塩化ビニル管1に基部2とほぼ同
径の孔をあけることができるようになっている。また、
基部2の内周側の中央部には塩化ビニル管1と直交する
ドリル4が設けられており、このドリル4が塩化ビニル
管1における孔があけられる部分、つまり切り取られる
部分に係合するようになっている。これにより、塩化ビ
ニル管1の切り取られた部分が塩化ビニル管1内に侵入
してしまうことを防止している。
【0012】また、この穿孔機10には、孔あけ作業時
にでる切粉を水とともに排出するドレン管6が設けられ
ており、切粉排出時にはドレン管6のバルブを開放する
ことにより、塩化ビニル管1内の水圧を利用して穿孔機
10内部の切粉が水とともにドレン管6に排出される。
ここで、この穿孔機10においては、後述するように切
粉は基部2の内部に排出されるようになっており、この
切粉が基部2の上部に形成された孔から基部2外部に水
とともに流出してドレン管6から排出される。このよう
に切粉を一旦基部2の内周側に排出することにより、塩
化ビニル管1内への切粉の流出を抑制している。
【0013】B.穿孔用カッター5(湿式切削用穿孔カ
ッター) 本実施形態に係る穿孔用カッター5は、孔あけ時に発生
する切粉を基部2の内周側へ排出して、塩化ビニル管1
内への切粉の流出を抑制する点を特徴とするものであ
り、以下、この穿孔用カッター5について詳細に説明す
る。図2および図3に示すように、この穿孔用カッター
5は、円筒状の基部2の先端周縁に4つの刃部3が設け
られており、この4つの刃部3の切削により発生した切
粉が基部2内部に排出され、基部2の上部に形成された
排出孔27を経て上述したようにドレン管6(図1参
照)に排出されるようになっている。ここで、4つの刃
部3は前記基部2の先端周縁にほぼ等間隔毎に交互に設
けられており、刃先に電着ダイヤモンドが施された2つ
電着ダイヤモンド刃部3a,3aと、電着ダイヤモン
ドが施されていない通常の刃先を有する仕上げ刃部3
b,3cとから構成されている。
【0014】電着ダイヤモンドは、電着ダイヤモンド刃
部3aの刃先の部分のみに施されており、粒度は#27
0〜#320程度のものが用いられる。次に、電着ダイ
ヤモンド刃部3aの形状について図3〜図6を参照しな
がら説明する。これらの図に示すように、電着ダイヤモ
ンド刃部3aには、すくい角αを有するすくい面30、
前逃げ角βを有する前逃げ面31および横逃げ面32が
形成されている。また、図3に示すように、電着ダイヤ
モンド刃部3aは内周側よりも外周側がチップポケット
25側に突出するような外周切刃すくい角γを有するす
くい面33が形成されている。また、図6に示すよう
に、電着ダイヤモンド刃部3aの刃先は、先端側が細く
なる剣先形状になされている。
【0015】次に、仕上げ刃部3b,3cの形状につい
て図3,図7および図8を参照しながら説明する。仕上
げ刃部3bは、孔あけ時に基部2の外周側の仕上げを行
う刃部であり、上述した電着ダイヤモンド刃部3aより
も外周側に刃先が位置するようになっている。ここで、
仕上げ刃部3bには、内周側よりも外周側がチップポケ
ット25側に突出するような外周切刃すくい角δを有す
るすくい面35が形成されている。これにより、基部2
の外周側を切削した際に発生する切粉が基部2の内周側
に導かれるようになっている。
【0016】仕上げ刃部3cは、孔あけ時に基部2の内
周側の仕上げを行う刃部であり、上述した電着ダイヤモ
ンド刃部3aよりも内周側に刃先が位置するようになっ
ている。ここで、仕上げ刃部3cには、仕上げ刃部3b
のようなすくい面は形成されていない。これは、仕上げ
刃部3cに外周切刃すくい角δを有するすくい面を設け
れば、上述した仕上げ刃部3bと同様に切粉を内周側に
導くことはできるが、刃先が鈍角になってしまうため、
その切れ具合が鈍くなってしまうからである。一方、外
周側よりも内周側がチップポケット25に突出するよう
なすくい面を設けると、刃先が鋭角となり切れ具合を良
好とすることはできるが、切粉が外周側に導かれてしま
うことになる。従って、本実施形態では、仕上げ刃部3
cの刃面を基部2の法線方向と同一とすることにより、
切粉の外周側への流出を抑制するとともに、仕上げ刃部
3cの切れ具合が鈍化することを抑制している。
【0017】ここで、図9に示すように、本実施形態に
係る穿孔用カッター5では、電着ダイヤモンド刃部3a
の下端位置よりも仕上げ刃部3b(3C)の下端位置が
上方に位置するようになっている。
【0018】上述したような電着ダイヤモンド刃部3a
および仕上げ刃部3b,3cなどの母材としては、SC
M435やS45Cの調質したものなどが用いられ、そ
の硬度はHRC30程度である。
【0019】図2に戻り、この穿孔用カッター5は、基
部2に形成されたチップポケット25の上部を覆うよう
に設けられるリング部材26が設けられている。リング
部材26は、基部2の外周側から圧入されている。これ
により、電着ダイヤモンド刃部3aや仕上げ刃部3b,
3cの切削によりチップポケット25に排出される切粉
が基部2の外周側に流出することを抑制することができ
る。また、電着ダイヤモンド刃部3aおよび仕上げ刃部
3b,3cは、切れ具合を考慮すると、薄く形成するこ
とが好ましいが、これらを薄く形成した場合、その強度
の低下が問題となる。しかしながら、本実施形態では、
上述したようにリング部材26が、上述したように切粉
流出を防止する機能を有するとともに、刃部3の補強部
材として機能するようになっている。従って、電着ダイ
ヤモンド刃部3aおよび仕上げ刃部3b,3cをより薄
く形成することができ、強度の低下を招くことなく刃部
3の切れを向上させることができる。
【0020】C.効果 次に、上述した穿孔用カッター5を用いて穿孔を行った
場合の効果について説明する。穿孔用カッター5を備え
た穿孔機10による孔あけ時には、まず、塩化ビニル管
1に電着ダイヤモンド刃部3aが切削(荒削り)を開始
した後、仕上げ刃部3bにより外周側の切削(仕上げ)
がなされるとともに、仕上げ刃部3cにより内周側の切
削(仕上げ)がなされる。
【0021】ここで、電着ダイヤモンド刃部3aによる
荒削り時の切削状態について図10を用いて説明する。
電着ダイヤモンドが施された刃先による切削では、ダイ
ヤモンドの粒1つ1つが方向性を持たない切刃の集まり
となっており、切粉は顆粒状となるとともに、切削温度
も高くなる。本実施形態では、水中での切削を前提とし
ているため、高温により切粉がやわらくなっているとき
に水で冷却されるとともに、切粉が水を吸収する。従っ
て、冷却された切粉が電着ダイヤモンドが施された部分
にしがみつくように付着する。このような付着が切削の
進行とともに順次生じるため、付着した切粉は後から付
着する切粉に押し出され、すくい面30に沿って上方に
押し上げられる。このとき、通常の刃先(電着ダイヤモ
ンドを施していない)による切粉(細長く連続する)と
比較して、上述したように付着した切粉は継ぎ目があ
り、かつ厚みも大きいので、もろくなる。従って、付着
した切粉はある程度の長さにつながると、破断してしま
う。このため、電着ダイヤモンド刃部3aによる切粉は
短く細かなものとなる。このように切粉が短く細やかに
なると、上述したドレン管6(図1参照)を塞いだりす
ることが抑制される。
【0022】また、長く連続する切粉の場合は、塩化ビ
ニル管1内に切粉の端部が垂れ下がった場合などには、
塩化ビニル管1内の水流によって切粉が塩化ビニル管1
内に導かれてしまうが、このように切粉を短く細やかと
するとともに刃部3に付着させることにより、このよう
な問題を解消することができる。また、電着ダイヤモン
ドが施されていない刃先で旋削を行った場合、図11に
示すように、旋削が終了するまで連続する切粉が跳ね上
がるように発生してしまう。つまり、上述したように問
題となる長い切粉が発生するとともに、切粉の発生方向
をコントロールすることができず、塩化ビニル管1内に
切粉が流出してしまうことがある。これに対し、本実施
形態に係る穿孔用カッター5では、切粉が短く細やかで
あり、かつ刃先に付着させることができるので、このよ
うな問題を低減することができる。
【0023】また、本出願人は、上述したように短く細
やかな切粉が基部2の内周側に導かれるような刃先形状
を確認するために、上述したすくい面30や前逃げ面3
1、横逃げ面32およびすくい面33を有する電着ダイ
ヤモンド刃部3aと、図11に示すように、すくい面、
前逃げ面、横逃げ面がなく、単に電着ダイヤモンドを施
しただけの刃部と比較して切粉の流出具合を比較した。
すくい面および前逃げ面および横逃げ面をもたない刃先
では、上述したように電着ダイヤモンドを施した刃先に
切粉が付着するものの、付着した切粉がチップポケット
25の上方に押し出されずに、刃先付近に大きく付着し
てしまい、切削不良の原因となってしまった。これに対
し、本実施形態に係る穿孔用カッター5では、上述した
すくい面30、前逃げ面31、横逃げ面32およびすく
い面33を設けることにより、付着した切粉が刃先から
剥離しやすく、後から付着する切粉に順次押し出されて
チップポケット25の上方かつ基部2の内周側に導かれ
る。これにより、刃先に切粉が固着せず切削不良を生じ
させないとともに、短く細やかな切粉を基部2の外周側
に流出することを抑制することができる。また、上述し
たようにチップポケット25上部はリング部材26によ
って覆われているため、内周側に導かれた切粉が外周側
に流出してしまうことを抑制できる。ここで、比較実験
を行った穿孔用カッター5のすくい角α、前逃げ角βお
よびすくい角γは、α=15°β=6°、γ=6°であ
り、これらの値の近傍であれば、良好な結果が得られる
ことがわかった。
【0024】また、本実施形態に係る穿孔用カッター5
においては、電着ダイヤモンド刃部3aの刃先は、先端
側が細くなる剣先形状になされているので、孔あけ後に
刃部3が設けられた基部2の周縁と同形状のリング状の
切粉が生じることを防止することができる。これは、剣
先形状ではなく平らな刃先を用いた場合には、切削した
部分がそのまま切粉として残ってしまい、リング状の切
粉が生じることがあるが、剣先形状とすれば、剣先の部
分から徐々に切削することにより、リング状の切粉が生
じてしまうことを抑制することができるからである。
【0025】さらに、本実施形態では、電着ダイヤモン
ド刃部3aによる切削(荒削り)が開始された後、しば
らくすると仕上げ刃部3b、仕上げ刃部3cの刃先が切
削対象である塩化ビニル管1に到達して、仕上げ刃部3
b,3cによる切削(仕上げ)が開始される。上述した
電着ダイヤモンド刃部3aは、電着ダイヤモンドが施さ
れ、ダイヤモンドの粒1つ1つが方向性を持たない刃と
なっているので、通常の刃と比較すると切削面がやや荒
くなってしまう。このため、本実施形態では、電着ダイ
ヤモンド刃部3aに加え、外周側および内周側の仕上げ
切削を行う仕上げ刃部3b,3cを設けることにより、
切削面の仕上げを向上させている。この仕上げ切削開始
時には、既に電着ダイヤモンド刃部3aによる荒削りが
開始されているので、仕上げ刃部3b,3cによる切削
時に発生する切粉は少なく、上述したような問題となる
長く連続する切粉が発生しにくい。また、仕上げ刃部3
b,3cは、基部2の内部に切粉を導くような形状とな
っているため、基部2の外周側への切粉の流出を抑制す
ることができる。
【0026】上述したように、本実施形態に係る穿孔用
カッター5を用いれば、切粉を短く細やかにするととも
に、切粉を基部2の外周側への流出を抑制することがで
きる。このように切粉を基部2の外周側へ流出するのを
抑制して内周側に導くことにより、塩化ビニル管1内へ
の切粉の流出を抑制することができる。また、切粉が短
く細やかであるため、切粉によってドレン管6がつまる
といったことも抑制される。また、円筒状の基部2の先
端を刃形状に加工し、刃先に電着ダイヤモンドを施せば
よいので、ロウ付け等の作業が不要であり、穿孔用カッ
ター5の製作が簡単である。
【0027】D.変形例 なお、上述した実施形態においては、電着ダイヤモンド
刃部3aを2つ、仕上げ刃部3b、仕上げ刃部3cを1
つずつ設けるようにしていたが、電着ダイヤモンド刃部
3aは1つであってもよいし、3つ以上であってもよ
く、基部2のサイズ等に応じて適宜決定すればよい。
【0028】また、すくい角α、前逃げ角βおよびすく
い角γも上述した数値に限定されるものではなく、切削
時に生じた切粉が基部2の内周側に導かれるような値で
あればよい。また、電着ダイヤモンド刃部3aおよび仕
上げ刃部3b,3cの材質や電着ダイヤモンドの粒度も
上述したものに限らず、穿孔対象となる塩化ビニル管1
の径などに応じて適宜選択するようにすればよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
穿孔時にでる切粉の管内への流出を抑制することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る穿孔用カッターを
備えた穿孔機の構成を示す図である。
【図2】 前記穿孔用カッターを示す斜視図である。
【図3】 前記穿孔用カッターを刃先側から視た図であ
る。
【図4】 前記穿孔用カッターの電着ダイヤモンド刃部
の詳細を示す図である。
【図5】 図3のC部の詳細を示す図である。
【図6】 図5のVI−VI線に沿って視た図である。
【図7】 図3のB部の詳細を示す図である。
【図8】 図3のA部の詳細を示す図である。
【図9】 前記穿孔用カッターの構成要素である電着ダ
イヤモンド刃部と仕上げ刃部との位置関係を説明するた
めの図である。
【図10】 穿孔時の前記穿孔用カッターによって生じ
る切粉を説明するための図である。
【図11】 従来の穿孔用カッターによって生じる切粉
を説明するための図である。
【符号の説明】
1……塩化ビニル管、2……基部、3……刃部、3a…
…電着ダイヤモンド刃部、3b……仕上げ刃部、3c…
…仕上げ刃部、4……ドリル、5……穿孔用カッター、
6……ドレン管、10……穿孔機、25……チップポケ
ット、26……リング部材、27……排出孔、30……
すくい面、31……前逃げ面、32……横逃げ面、33
……すくい面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−99208(JP,A) 特開 平9−150398(JP,A) 特開 平8−1581(JP,A) 実開 平2−63913(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 1/00 - 3/30 B26D 7/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿式切削を行う穿孔機に用いられる湿式
    切削用穿孔カッターにおいて、 チップポケットを有しており、回転駆動される円筒状の
    基部と、 前記基部の先端周縁に少なくとも1つ以上設けられる刃
    とを有し、 前記刃部は、刃先に電着ダイヤモンドが施された電着ダ
    イヤモンド刃部であり、前記電着ダイヤモンド刃部は、
    それぞれ正の角度のすくい角および逃げ角をもつすくい
    面、前逃げ面および横逃げ面を有する刃と、切粉が前記
    基部の内周側に移動するようなすくい面を有する外周切
    とを具備することを特徴とする湿式切削用穿孔カッタ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記刃先は、剣先刃であることを特徴と
    する請求項1に記載の湿式切削用穿孔カッター。
  3. 【請求項3】 湿式切削を行う穿孔機に用いられる湿式
    切削用穿孔カッターにおいて、 チップポケットを有しており、回転駆動される円筒状の
    基部と、 前記基部の先端周縁に少なくとも2個以上設けられる刃
    部とを有し、 前記各刃部のうち少なくとも1個の刃部が、刃先に電着
    ダイヤモンドが施された電着ダイヤモンド刃部であり、
    前記電着ダイヤモンド刃部は、それぞれ正の角度のすく
    い角および逃げ角をもつすくい面、前逃げ面および横逃
    げ面を有する刃と、切粉が前記基部の内周側に移動する
    ようなすくい面を有する外周切刃とを具備し、 前記各刃部のうち残りの刃部が、 前記電着刃部よりも前
    記外周側、内周側または両者に突出する仕上げ刃部であ
    ることを特徴とする湿式切削用穿孔カッター。
  4. 【請求項4】 前記電着ダイヤモンド刃部の刃先は、剣
    先刃であることを特徴とする請求項3に記載の湿式切削
    用穿孔カッター。
  5. 【請求項5】 前記基部のチップポケットの上部を外周
    側から覆うように設けられるリング部材をさらに具備す
    ることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載
    湿式切削用穿孔カッター
  6. 【請求項6】 前記電着ダイヤモンドの粒度は、#27
    0〜#320であることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれかに記載の湿式切削用穿孔カッター
JP2000001774A 2000-01-07 2000-01-07 湿式切削用穿孔カッター Expired - Fee Related JP3396700B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000001774A JP3396700B2 (ja) 2000-01-07 2000-01-07 湿式切削用穿孔カッター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000001774A JP3396700B2 (ja) 2000-01-07 2000-01-07 湿式切削用穿孔カッター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001191295A JP2001191295A (ja) 2001-07-17
JP3396700B2 true JP3396700B2 (ja) 2003-04-14

Family

ID=18530964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000001774A Expired - Fee Related JP3396700B2 (ja) 2000-01-07 2000-01-07 湿式切削用穿孔カッター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3396700B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013059822A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Cosmo Koki Co Ltd 切粉排出方法及びその装置
EP3310276B1 (en) * 2015-06-17 2019-10-16 Stryker European Holdings I, LLC Surgical instrument with ultrasonic tip for fibrous tissue removal

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001191295A (ja) 2001-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4897836B2 (ja) ドリル用インサートおよびドリル、並びに被削材の切削方法
JP4499037B2 (ja) コアカッター
JP3698141B2 (ja) コアドリル
JP4919182B2 (ja) 穴あけ工具
JP5374502B2 (ja) ドリルおよび切削インサート並びに被削加工物の製造方法
WO2007125613A1 (ja) 回転切削工具
KR20080051074A (ko) 드릴
JP2008264979A (ja) 穿孔用回転切削工具
JP3396700B2 (ja) 湿式切削用穿孔カッター
JP2009178787A (ja) ドリル及びドリル用切削インサート並びに切削方法
JP4117493B2 (ja) コアドリル
JP3766473B2 (ja) 段付きドリル
JP4090248B2 (ja) 深孔切削用スローアウエイチップと深孔切削用スローアウエイドリル
JP2000061932A (ja) 水流弁付きコアビット
JP2009202288A (ja) 穴あけ工具
JP2001347504A (ja) 底切刃を有する付け刃ルータビット
JP2003136319A (ja) 刃先交換式ツイストドリル
WO2008018559A1 (fr) Trépan sans noyau
TWI238106B (en) Blade edge structure for core drill
JPS5993209A (ja) ホ−ルカツタ−
JP3188415B2 (ja) リーマ及びそれを用いた穴仕上加工方法
JP3809616B2 (ja) 穿孔刃
JPS6040259Y2 (ja) ツイストドリル
JP3940716B2 (ja) 大径用木工錐
JPH035373Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150214

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees