JP3395680B2 - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP3395680B2
JP3395680B2 JP36158698A JP36158698A JP3395680B2 JP 3395680 B2 JP3395680 B2 JP 3395680B2 JP 36158698 A JP36158698 A JP 36158698A JP 36158698 A JP36158698 A JP 36158698A JP 3395680 B2 JP3395680 B2 JP 3395680B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁に係り、特
に、弁ブロックから突出するように該弁ブロックに取付
けられたプランジャ部、および、弁ブロックの表面を覆
うように固定されたカバーに取付けられ、プランジャ部
の周囲に配置されたコイルを備える電磁弁に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、例えば特開平8−14522
4号に開示される如く、アンチロックブレーキ制御等を
行う液圧ブレーキ装置に用いられる電磁弁が知られてい
る。かかる電磁弁は、弁ブロックから突出する部位にコ
アおよびプランジャを内装したプランジャ部と、該弁ブ
ロックの突出部の周囲に配設されるコイルと、コイルの
周囲に配設されるヨークとにより構成されている。上記
の構成において、コイルに励磁電流が供給されていない
場合、コアとプランジャとの間には所定のエアギャップ
が形成されている。かかる状態でコイルに励磁電流が供
給されると、プランジャにはコアに向かう電磁力が作用
することで、コアとプランジャとの間のエアギャップを
減少させることができる。従って、上記従来の電磁弁に
よれば、コイルに適当な励磁電流を供給することで、液
圧通路を導通または遮断することができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、電磁弁を適
正に開閉駆動するためには、電磁弁を構成するコイル
を、弁ブロックに対して確実に固定する必要がある。上
記従来の電磁弁において、コイルは、弁ブロックに組み
付けられるカバーに取付けられたバネに付勢されること
により、弁ブロックに対して圧着固定されている。しか
し、かかる固定手法では、コイルを弁ブロックに向けて
付勢するバネを適切に配置する必要がある。このため、
上記の電磁弁においては、組み付け工数が増大すると共
に、部品点数の増大により製造コストが増大してしま
う。 【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、簡素な構成でコイルを弁ブロックに対して固定
することが可能な電磁弁を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、弁ブロックから突出するように該弁ブ
ロックに取付けられたプランジャ部と、該弁ブロックの
表面を覆うように固定されたカバーに取付けられ、前記
プランジャ部の周囲に配置されたコイルと、を備える電
磁弁において、前記コイルの、前記弁ブロックに対向す
る面に、該弁ブロックに食い込む弾性変形可能な複数の
突起部が該コイルと一体に形成されていることを特徴と
する電磁弁により達成される。 【0006】本発明において、コイルの、弁ブロックに
対向する面には、該弁ブロックに食い込む弾性変形可能
複数の突起部がコイルと一体に形成されている。コイ
ルが取付られたカバーを弁ブロックに組み付けると、
コイルの突起部は、弁ブロックの表面からの押力により
弾性変形する。コイルの突起部が弾性変形すると、弁ブ
ロックとカバーとの間には、両者を離間させる向きに付
勢力が発生する。この付勢力は、コイルを、弁ブロック
とカバーとの間に狭持する力として作用する。このた
め、コイルは、弁ブロックに対して確実に固定される。
従って、本発明によれば、コイルに突起部を設けること
により、簡素な構成でコイルを弁ブロックに固定するこ
とができる。 【0007】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
電磁弁を備える液圧ブレーキ装置10の一例のシステム
構成図を示す。本実施例の液圧ブレーキ装置10は、電
子制御ユニット(以下、ECUと称す)12を備えてい
る。液圧ブレーキ装置10は、ECU12に制御される
ことにより、ブレーキ操作に応じた制動力を発生する。
尚、図1においては、左前輪FLの液圧回路が示されて
いる。 【0008】液圧ブレーキ装置10は、ブレーキペダル
14を備えている。ブレーキペダル14は、ブレーキブ
ースタ16の作動軸18に連結されている。ブレーキブ
ースタ16は、ブレーキペダル14が踏み込まれた場合
にブレーキ踏力に対して所定の倍力比を有するアシスト
力を発生する。ブレーキブースタ16には、マスタシリ
ンダ20が固定されている。マスタシリンダ20は、そ
の内部に液圧室を備えている。この液圧室には、ブレー
キ踏力とアシスト力との合力に応じたマスタシリンダ圧
が発生する。 【0009】マスタシリンダ20の液圧室には、液圧通
路24が接続されている。液圧通路24には、電磁弁2
8を介して制御液圧通路30が連通している。電磁弁2
8には、リリーフ弁32が並列に配設されている。電磁
弁28は、常態で開弁状態を維持し、ECU12から駆
動信号が供給されることにより閉弁状態となる2位置弁
である。リリーフ弁32は、制御液圧通路30側の液圧
が液圧通路24側の液圧に比して所定のリリーフ圧を越
えて高圧である場合に、制御液圧通路30側から液圧通
路24側へ向かうブレーキフルードの流れを許容する定
圧開放弁である。尚、電磁弁28の構成については後に
詳細に説明する。 【0010】制御液圧通路30には、左前輪FLのホイ
ルシリンダ34が接続されている。ホイルシリンダ34
には、電磁弁36を介して液圧通路38が連通してい
る。電磁弁36は、常態で閉弁状態を維持し、ECU1
2から駆動信号が供給されることにより開弁状態となる
2位置弁である。液圧通路38は、補助リザーバ40に
連通している。補助リザーバ40は、制御液圧通路30
側から液圧通路38に流出したブレーキフルードを貯留
する。 【0011】図1に示す液圧ブレーキ装置10は、ブレ
ーキ踏力に応じた制動力を発生させる通常の機能(以
下、通常ブレーキ機能と称す)、および、ブレーキ操作
中に車輪に過大なスリップ率が発生することを防止する
アンチロックブレーキ機能(以下、ABS機能と称す)
を実現する。通常ブレーキ機能は、図1に示す如く、電
磁弁28,36を共にオフ状態、すなわち、電磁弁28
を開弁状態に、かつ、電磁弁36を閉弁状態に維持する
ことにより実現される。かかる状態が実現されると、マ
スタシリンダ20とホイルシリンダ34とが導通状態と
なる。この場合、ホイルシリンダ34のホイルシリンダ
圧は、マスタシリンダ圧と等圧に制御される。従って、
本実施例の液圧ブレーキ装置10において、通常時はブ
レーキ踏力に応じた制動力を発生させることができる。 【0012】ABS機能は、ブレーキペダル14が踏み
込まれている状態で、電磁弁28,36を適宜開閉する
ことにより実現される。ブレーキペダル14が踏み込ま
れている状態で電磁弁28,36が共にオフ状態に維持
される(図1に示す状態)と、マスタシリンダ20とホ
イルシリンダ34とが導通状態となる。この場合、ホイ
ルシリンダ圧は、マスタシリンダ圧に向けて増圧され
る。以下、この状態を増圧モードと称す。 【0013】また、電磁弁36がオフ状態に維持され、
電磁弁28がオン状態にされると、マスタシリンダ20
とホイルシリンダ34とが遮断状態となる。この場合、
ホイルシリンダ圧は保持される。以下、この状態を保持
モードと称す。更に、電磁弁28,36が共にオン状態
にされると、マスタシリンダ20とホイルシリンダ34
とが遮断状態となり、ホイルシリンダ34と補助リザー
バ40とが導通状態となる。この場合、ホイルシリンダ
34内のブレーキフルードが補助リザーバ40に向けて
流出することで、ホイルシリンダ圧は減圧される。以
下、この状態を減圧モードと称す。 【0014】上記のABS機能によれば、車輪のホイル
シリンダ圧を、過大なスリップ率が生じないように適正
な圧力に制御することができる。このため、本実施例の
液圧ブレーキ装置10によれば、運転者によってブレー
キ操作が行われる場合に、車輪をロックさせることな
く、すべての車輪に大きな制動力を発生させることがで
きる。 【0015】次に、図2および図3を参照して、本実施
例の液圧ブレーキ装置10が備える電磁弁28,36の
構成について説明する。尚、電磁弁28と電磁弁36と
は、常態におけるコアおよびプランジャの状態に関する
構成を除いて同様の構成を有している。このため、以下
では、その代表として電磁弁28の構成について説明す
る。 【0016】図2は、本実施例の液圧ブレーキ装置10
の組み立て前の状態を示す。尚、図2においては、液圧
ブレーキ装置10が備える電磁弁のうち4つの電磁弁が
示されているが、ハイドロユニット44およびケース4
6には、全車輪に対応する電磁弁28,36が組み付け
られている。図2に示す如く、液圧ブレーキ装置10
は、上記の液圧回路24,30が形成されるハイドロユ
ニット44、および、ハイドロユニット44にボルト締
着されるケース46を備えている。尚、ハイドロユニッ
ト44は、例えばアルミ等の塑性変形可能な部材で構成
されている。 【0017】図3は、本実施例の液圧ブレーキ装置10
の組み立て後の電磁弁28の断面図を示す。図3に示す
如く、電磁弁28は、ハイドロユニット44に組み込ま
れるハイドロユニット部28aと、ケース46に固定さ
れるケース部28bとにより構成されている。電磁弁2
8のハイドロユニット部28aは、スリーブ50を備え
ている。スリーブ50は、軸方向に延在する上端側が閉
じた筒状の非磁性材料により構成された部材である。ス
リーブ50の内部には、プランジャ52が挿入されてい
る。プランジャ52は、スリーブ50の内径に比して僅
かに小さな外径を有する磁性材料により構成された部材
である。プランジャ52には、図3における下方に向け
て延在する可動軸54が圧入固定されている。可動軸5
4は、非磁性材料により構成されたロッド状の部材であ
る。 【0018】スリーブ50には、コア56が圧入されて
いる。コア56は、その中央部に、可動軸54の外径に
比して僅かに大きな径を有する貫通孔56aを有してい
る。可動軸54は、コア56の貫通孔56aの内部に摺
動可能に保持されている。コア56の下端には、円筒部
56bが形成されている。円筒部56bには、コア56
の下方側からバルブシート58が圧入されている。バル
ブシート58の中央部には、流体通路58aが形成され
ている。また、流体通路58aの、コア56側の端部に
は、オリフィス58bが設けられている。 【0019】オリフィス58bの開口部には、可動軸5
4の下端に設けられたポペット54aが対向している。
オリフィス58bの開口部とポペット54aとの間に
は、所定のクリアランスが形成されている。オリフィス
58bは、ポペット54aの作動により開閉するように
構成されている。また、バルブシート58と可動軸54
との間には、両者を離間させる向きに付勢力を発生する
スプリング60が配設されている。このため、プランジ
ャ52とコア56との間は、常態で所定長のエアギャッ
プGが形成されている。 【0020】上記の構成において、電磁弁28のハイド
ロユニット部28aは、ハイドロユニット44に組み付
けられる。ハイドロユニット44への組み付け時には、
ハイドロユニット部28aがハイドロユニット44に設
けられた取付穴に挿入された後、スリーブ50の開口側
端部の外周に、環状のリテーナ61が装着される。ハイ
ドロユニット部28aは、リテーナ61の外周側がかし
められることにより、ハイドロユニット44に固定され
る。 【0021】ハイドロユニット44には、コア56の内
筒部56bおよびバルブシート58のフランジ部58c
の外径に比して僅かに大きな径を有する液圧通路65が
形成されている。液圧通路65は、上述した液圧通路2
4に連通している。また、コア56の内筒部56bに
は、内部空間と外部空間とを連通する貫通穴56cが設
けられている。貫通穴56は、上述した制御液圧通路3
0に連通している。従って、上記の構成において、ポペ
ット54aがプランジャ52の変位に伴って軸方向に変
位することにより、液圧通路24と制御液圧通路30と
の導通状態と遮断状態とが切り替えられる。 【0022】電磁弁28のケース部28bは、スリーブ
50の周囲に配設される環状の電磁コイル62を備えて
いる。電磁コイル62は、ボビン63と、ボビン63の
周囲に巻設された巻線64とにより構成されている。ボ
ビン63は、樹脂等の弾性変形可能な材料により構成さ
れた部材であり、図3における上端部および下端部に、
それぞれフランジ部63a,63bを有している。ボビ
ン63のフランジ部63aには、把手部66が固定され
ている。電磁コイル62は、把手部66がケース46の
把手部68に溶接されることにより、ケース46に対し
て固定される。ボビン63のフランジ部63bには、図
3における下方に突出する複数の突起部70が一体に形
成されている。 【0023】電磁コイル62の周囲には、磁性材料によ
り構成されたヨーク72,74が配設されている。ヨー
ク72は、電磁コイル62の内側を軸方向に延びる筒状
部72a、および、筒状部72aの上端に形成されたフ
ランジ部72bを有している。ヨーク74は、電磁コイ
ル62の内側を軸方向に延びる内筒部74a、電磁コイ
ル62の外周を軸方向にその全長に渡って延びる外筒部
74b、および、内筒部74aと外筒部74bとをそれ
らの下端部で接続するフランジ部74cを有している。
フランジ部74cは、電磁コイル62に形成された突起
部70の外径に比して大きな径を有する貫通孔76を有
している。貫通孔76は、突起部70に対応する位置に
形成されている。 【0024】ヨーク72とヨーク74とは、貫通孔76
に突起部70が挿入されるように電磁コイル62を内装
した後、かしめにより固定される。ヨーク72,74
は、ハイドロユニット44とケース46とが組み付けら
れる前は、電磁コイル62に対して固定されていない。
すなわち、電磁コイル62のボビン63の内周部とヨー
ク72の筒状部72aとの間、および、ボビン63の内
周部とヨーク74の内筒部74aとの間には、クリアラ
ンスが形成される。そして、ハイドロユニット44とケ
ース46とが組み付けられると、ヨーク72,74は、
ヨーク72のフランジ部72bが電磁コイル62のフラ
ンジ部63aとケース46との間で挟持されることによ
り、電磁コイル62に対して固定されると共に、ケース
46に対して固定される。 【0025】本実施例において、電磁コイル62に励磁
電流が供給されていない場合、プランジャ52とコア5
6との間には、スプリング60の付勢力により所定のエ
アギャップGが形成されている。かかる状態において
は、可動部54に設けられたポペット54aがバルブシ
ート58から離座することで、液圧通路24と制御液圧
通路30とは導通状態に維持される。 【0026】電磁コイル62に励磁電流が供給される
と、電磁コイル62の周囲には、その内外を還流する磁
束が発生する。このような磁束が発生すると、プランジ
ャ52とコア56との間に両者を引き寄せる電磁力が発
生する。かかる電磁力がスプリング60の付勢力を上回
ると、可動軸54が図3における下方に変位し始める。
そして、可動軸54がプランジャ52がコア56に当接
するまで変位した場合、ポペット54aがバルブシート
58に着座することにより、液圧通路24と制御液圧通
路30とは遮断状態にされる。 【0027】このように、上記の構成によれば、電磁コ
イル62に対する励磁電流のオン・オフに応じて、液圧
通路24と制御液圧通路30との導通状態および遮断状
態を切り替えることができる。次に、上記図2および図
3を参照して、液圧ブレーキ装置10の組み立て方法に
ついて説明する。 【0028】本実施例において、まず、突起部70が貫
通孔76に貫通するように電磁コイル62をヨーク74
に挿入し、電磁コイル62の内面に筒状部72aが挿入
されるようにヨーク72を被せ、ヨーク72とヨーク7
4とをかしめ固定する。そして、ヨーク72,74に内
装された電磁コイル62を、図3における下方からケー
ス46側に向けて押しつけながら、電磁コイル62に固
定された把手部66を、ケース46の把手部68に溶接
する。 【0029】次に、電磁コイル62が固定されたケース
46を、スリーブ50がヨーク72,74の筒状部72
a,74aを貫通するように、ハイドロユニット44に
位置決めする。そして、ケース46をハイドロユニット
44にボルトにより締着して固定する。これにより、電
磁弁28の組み付けが完了される。尚、本実施例におい
て、電磁コイル62の突起部70は、その先端部がヨー
ク74の貫通孔76を貫通してハイドロユニット44に
所定量だけ食い込むことができるように、電磁コイル6
2の全高、および、ハイドロユニット44とケース46
との所望の間隔を考慮して設計されている。 【0030】上記の構成において、電磁コイル62は、
上述の如く、ケース46に固定されている。このため、
ケース46をハイドロユニット44に組み付けると、電
磁コイル62の突起部70には、ハイドロユニット44
の表面から大きな押力が作用する。上述の如く、突起部
70は、弾性変形可能な材料により構成されている。こ
のため、突起部70に押力が作用すると、突起部70が
弾性変形することで、ケース46とハイドロユニット4
4との間に両者を離間させる向きに付勢力が発生する。
この場合、この付勢力は、電磁コイル62を、ケース4
6とハイドロユニット44との間で挟持する力として作
用する。かかる状態になると、振動等の外乱や寸法誤差
が生じた場合でも、ハイドロユニット44に対する電磁
コイル62の変位を防止することができる。すなわち、
本実施例によれば、電磁コイル62をハイドロユニット
44に対して固定することができる。 【0031】上述の如く、本実施例の電磁弁28は、突
起部70の弾性変形により、電磁コイル62をハイドロ
ユニット44に固定する構成である。従って、本実施例
によれば、簡素な構成で電磁コイル62をハイドロユニ
ット44に対して固定することができる。このため、本
実施例によれば、部品点数の増大に伴う組み付け工数の
増大や製造コストの上昇を抑制することができると共
に、体格の増大を抑えることができる。 【0032】本実施例において、上述の如く、ケース4
6をハイドロユニット44に組み付けると、電磁コイル
62には、ハイドロユニット44からの押力が作用す
る。この場合、ヨーク72のフランジ部72bは、電磁
コイル62に押圧されることで、ケース46と電磁コイ
ル62のフランジ部63aとの間で挟持される。上述の
如く、ヨーク72とヨーク74とは、互いにかしめによ
り固定されている。従って、本実施例によれば、ヨーク
72のフランジ部72bがケース46とフランジ部63
aとの間で挟持されることにより、ヨーク72,74を
共に、ケース46およびハイドロユニット44に対して
固定することができる。 【0033】このように、本実施例によれば、電磁コイ
ル62およびヨーク72,74を、コア56およびプラ
ンジャ52が内装されたスリーブ50を備えるハイドロ
ユニット44に対して確実に固定した電磁弁28を実現
することができる。このため、本実施例の液圧ブレーキ
装置10によれば、電磁弁28の適正な開閉駆動を確保
することが可能となる。 【0034】上述の如く、本実施例において、電磁コイ
ル62は、把手部66がケース46に溶接されることで
ケース46に対して固定される。かかる構成において品
質の向上を図るためには、ハイドロユニット44から電
磁コイル62に伝達される押力が上記の溶接部に大きな
応力として作用しないことが望ましい。本実施例におい
て、電磁コイル62のフランジ部63aとケース46と
の間には、ヨーク72のフランジ部72bが配置されて
いる。このため、上記の押力の大部分は、ヨーク72の
フランジ部72bを押圧する力として作用する。従っ
て、本実施例によれば、溶接部に大きな応力が作用する
ことが防止され、電磁弁28の品質の向上を図ることが
できる。 【0035】また、本実施例において、ヨーク72,7
4は、ハイドロユニット44とケース46とが組み付け
られる前は、電磁コイル62に対して固定されていな
い。すなわち、電磁コイル62のボビン63の内周部と
ヨーク72の筒状部72aとの間、および、ボビン63
の内周部とヨーク74の内筒部74aとの間には、クリ
アランスが形成されている。このため、ケース46をハ
イドロユニット44に組み付ける際、ケース46に固定
された電磁コイル62と、ハイドロユニット44に固定
されたコア56およびプランジャ52を内装したスリー
ブ50との相対位置の変動を、上記のクリアランス分だ
け許容することができる。 【0036】従って、本実施例によれば、電磁コイル6
2が正規の位置から多少位置ずれしてケース46に固定
されている場合でも、電磁コイル62とスリーブ50と
が干渉することなく、ケース46をハイドロユニット4
4に組み付けることが可能となる。このため、電磁コイ
ル62をケース46に溶接により固定する際の位置決め
を緩和することができ、電磁弁28の組み付けを容易に
行うことができる。 【0037】尚、上記の実施例においては、ハイドロユ
ニット44が請求項に記載した「弁ブロック」に、プラ
ンジャ52およびコア56を備えたスリーブ50が請求
項に記載した「プランジャ部」に、ケース46が請求項
に記載した「カバー」に、電磁コイル62が請求項に記
載した「コイル」に、それぞれ相当している。ところ
で、上記の実施例においては、本発明を、液圧ブレーキ
装置10が備える電磁弁28,36に適用することとし
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、弁
ブロックから突出する部位の周囲にコイルを配設する構
成の電磁弁に適用すればよい。 【0038】 【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、簡素な構
成で、コイルを弁ブロックに固定することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例である電磁弁を備える液圧ブ
レーキ装置の一例のシステム構成図である。 【図2】本実施例の液圧ブレーキ装置の組み立て前の状
態を表した図である。 【図3】本実施例の液圧ブレーキ装置の組み立て後の電
磁弁の断面図である。 【符号の説明】 28,36 電磁弁 44 ハイドロユニット 46 ケース 62 電磁コイル 70 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−261349(JP,A) 特開 平4−151080(JP,A) 実開 平1−139183(JP,U) 実開 昭60−185774(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 弁ブロックから突出するように該弁ブロ
    ックに取付けられたプランジャ部と、該弁ブロックの表
    面を覆うように固定されたカバーに取付けられ、前記プ
    ランジャ部の周囲に配置されたコイルと、を備える電磁
    弁において、 前記コイルの、前記弁ブロックに対向する面に、該弁ブ
    ロックに食い込む弾性変形可能な複数の突起部が該コイ
    ルと一体に形成されていることを特徴とする電磁弁。
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