JP3395503B2 - 帯電用ロール及びその製造方法 - Google Patents
帯電用ロール及びその製造方法Info
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Description
に接触させてその部材表面を帯電させる帯電用ロールに
関する。
像形成装置における感光体などの被帯電部材の帯電手段
として、コロナ帯電方式が、最も広く実用化されてい
る。しかし、この方式は、コロナ放電を利用しているた
め、オゾンやNOX 等の放電生成物が多量に発生し、こ
れらが、静電潜像保持体を劣化させたり、人体に有害な
影響をおよぼしたりする等の問題があった。また、コロ
ナ電圧として5kV程度の高電圧が必要であるため、電
源装置の大型化や高電流容量化は避けられない問題とな
っていた。
を接触させ、帯電用部材より電圧を印加して、静電潜像
保持体に帯電を行う接触帯電方式は、放電生成物がほと
んど発生せず、また、電源電圧として、400V程度の
比較的低い印加電圧を用いることができる等の利点を有
している。
に導電性弾性体層を形成した構造からなる帯電用ロール
が用いられる。当該弾性体には導電性物質が添加され、
その添加により弾性が低下してしまうのを防止するた
め、パラフィンオイル等の軟化剤や可塑剤がその弾性体
には添加されている。また、弾性体には、通常硫黄系の
架橋剤が添加されている。
層構造の場合、軟化剤や可塑剤がしみだしたり(ブリー
ド)、架橋剤がしみだす(ブルーム)という現象が発生
し、帯電すべき静電潜像保持体表面を汚染して、画像形
成に支障をきたすという問題がある。
ムを防止する目的で、例えば、導電性弾性体層の表面に
メトキシ変性ポリアミド等を主成分とする導電性樹脂組
成物からなる導電性表面層を形成した帯電用ロールが提
案されている(特開昭64−66674号公報)。
ドは、湿度の影響を受け易い。そのため、特に高温高湿
環境下では抵抗値が下がり、帯電ロールに接触する感光
体上にピンホールがあれば、そのピンホールを介する電
流リークが起こりやすくなり、画像欠陥を生じる。一
方、低湿環境下においては、抵抗値が上がり、帯電不良
が発生するという不具合がある。
なる導電性表面層を形成した帯電用ロールが提案されて
いる(特開平4−67067)。
る樹脂からなる帯電用ロールは、アルキド樹脂単体で用
いた場合には、アルキド樹脂の末端反応基が残留しやす
く、その結果、高温多湿環境下で、2週間以上の長期保
管をした場合、感光体に付着してしまうという不具合が
ある。また、この帯電用ロールを高温多湿下で、40k
PV以上の長期連続運転を行った場合、帯電用ロールに
トナーが付着し、その結果、帯電不良が発生する不具合
がある。
キド樹脂を含有する樹脂に、バインダー樹脂を添加する
ことが考えられる。
クリル樹脂、フェノキシ樹脂などを添加した場合、得ら
れる塗膜の可撓性が損なわれるといった不具合が、ま
た、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルエーテルなどを添加し
た場合には、吸湿性が上がり、抵抗値の環境変動が大き
くなってしまうといった不具合がある。
らなる帯電用ロールは、アルキド樹脂として、酸素転化
性を有する脂肪酸変性アルキド樹脂を用いることができ
るとも、上記特開平4−67067は記載している。
空気中の酸素と反応して不融不溶の段階に転化する性質
を有するとされている。この樹脂は、空気中の酸素の攻
撃を受け、分解し、ラジカルを発生する。そのラジカル
は反応性に富み、樹脂中の二重結合と反応して、橋架け
が進む。したがって、アルキド樹脂として、酸素転化性
を有する脂肪酸変性アルキド樹脂を用いた場合、その樹
脂は、空気中の酸素と反応して塗膜を形成するため、塗
装時に非常に扱いにくいという不具合がある。また、塗
装膜は、空気と接触している上層部から乾燥により形成
されてゆくため、下層部分は、塗装膜上層部を通って溶
剤が蒸発しにくくなり、その結果溶剤が残留し易く、高
温多湿条件下で、2週間以上の長期保管を行った際にブ
リードが発生する恐れがある。
化性バインダー樹脂にカーボンブラックを分散させた導
電性表面層を形成した帯電用ロールが提案されている
(特開平7−20684)。
び長期的におかれても、ブリードやブルームのしみだし
現象やリーク発生等がなく、均一で安定した帯電を行う
ことができ、また、原料も扱いやすく、更に層構造も簡
易で低コストな帯電用ロールである。
なり、磨耗により帯電用ロールに接する感光体の寿命を
短くしたり、また柔軟性が劣るため、それ自身が割れる
(クラック)という現象が発生する。
電を得ようとした場合、帯電用ロールの体積抵抗値が、
103 〜107 Ωcmの範囲であることが好ましいが、
その帯電用ロールを使用しようとする装置ごとに体積抵
抗値を微調整する必要がある。導電材としてカーボンブ
ラックを使用している場合、カーボンブラックの配合量
を変えることにより、体積抵抗値を調整することができ
るが、この体積抵抗値の範囲では、カーボンブラックの
配合量に対して、適正範囲での抵抗値が大きく変動して
しまうため、微調整が非常に困難である。
的は、環境安定性等が良いばかりでなく、他の利点も併
せ持つ帯電用ロールを提供することにある。即ち、本発
明の目的は、通常よりも過酷な環境に短期的及び長期的
におかれても、ブリードやブルームのしみだし現象や電
流リーク、帯電不良の発生がなく、また均一で安定した
帯電を行うことができる等の長所を有するだけでなく、
クラックの発生、感光体の寿命を短くする等の欠点も阻
止でき、しかも抵抗値の微調整に好適な帯電用ロールを
提供することを目的とする。
電用ロールの製造方法を提供することにある。
は、芯材に、導電性弾性体層と、導電性物質を分散させ
た表面層とを、この順に積層した構造からなる帯電用ロ
ールにおいて、上記表面層が、脂肪族ポリエステル樹脂
とメラミン樹脂とを有してなる塗膜であることを特徴と
する。
ば、表面層が設けられているだけでなく、主に、表面層
にメラミン樹脂が含まれているためと考えられるが、短
期的にも長期的にも環境安定性がよく、ブリードやブル
ームのしみだし現象や電流リークの発生等がなく、均一
で安定した帯電を行うことができる。また、ゴミ、トナ
−、異物の付着も阻止できる。更に高温高湿による、感
光体への付着等の不具合も発生しにくい。更に、主に、
表面層に脂肪族ポリエステルが含まれているためと考え
られるが、当該帯電用ロールは、表面に適度な柔軟性が
あり、自身の割れや、感光体の寿命を縮めるという欠点
も阻止できる。
も共に扱いやすい。例えば、メラミン樹脂は、酸化しに
くく、また、その原材料は、直ぐに硬化するようなこと
もなく、扱い易く、保存し易い。
によって製造することが可能であり、そうすることが好
ましい。この場合、原料樹脂の希釈剤としての、炭化水
素系溶媒とケトン系溶媒との配合比を調整することで、
表面層中の導電性物質の量を変えなくても、体積抵抗の
微調整が可能となる。
脂原材料とメラミン樹脂原材料との混合物を導電性弾性
体層上に塗装することによって表面層を形成する際に希
釈溶剤として、炭化水素系溶剤単独、ケトン系溶剤単
独、またはそれらの混合溶剤を使用することを特徴とす
る。
合、使用する炭化水素系化合物は、一種でも複数の混合
種でもよい。ケトン系溶剤単独を利用する場合も、同様
なことが適用される。
て、更に詳しく説明する。
断面図に示す。図示されるように、この帯電用ロール1
は、芯材2上に導電性弾性体層3が設けられ、さらに導
電性弾性体層3上に脂肪族ポリエステル樹脂とメラミン
樹脂との混合物からなる表面層4が設けられた構造をし
ている。なお、帯電用ロールは、芯材2を介して、電源
7につながり、表面層4において感光体6に接触してい
る。
の上に2層が設けられた簡易な層構造であり、また特定
の表面層4により、更に多層構造にしなくても、ブリー
ドやブルーム等の問題のない良好な帯電を行うことがで
きる。
熱硬化して架橋し、自身のみならず、ポリエステル樹脂
を加熱硬化させた状態の塗膜である。
リエステル樹脂は、その範疇に入るものであれば使用で
きるが、少なくとも、主鎖を構成する基となる主鎖部の
繰り返し単位に脂肪族炭化水素を含む(その単位に、芳
香族環を有するものではない)。側鎖や、エステル部
分、分子量は、本発明の作用効果を消失させない限り、
必ずしも限定されるものではない。
を形成する場合、ポリエステル樹脂原材料としてどのよ
うな化合物(ポリマ−、プレポリマ−等)が使用されて
もよいが、以下の材料が好ましい。例えば、分子量27
00〜25000(上下限は、範囲内。他の任意の箇所
で同様である)、ガラス転移温度−30〜70℃のポリ
エステル樹脂である。より具体的には、線状飽和ポリエ
ステル樹脂(商品名:バイロン200,東洋紡製、商品
名:バイロン300,東洋紡製)などが挙げられる。こ
のように直鎖状の脂肪族ポリエステル樹脂が好ましい。
メラミン樹脂は、純粋なメラミン樹脂だけでなく、各種
変性されたメラミン樹脂が使用できる。
場合、メラミン樹脂原材料としてどのような化合物(プ
レポリマ−等)が使用されてもよいが、n−又はiso
−ブチルアルコール変成メラミン樹脂が好ましい。より
具体的には、iso−ブチルエーテルタイプメラミン樹
脂(商品名スーパーベッカミンG−821−60,大日
本インキ化学社製)、n−ブチルエーテルタイプメラミ
ン樹脂(商品名:L−117−60、大日本インキ化学
社製)等が挙げられる。
ラミン樹脂との配合比が、脂肪族ポリエステル100重
量部に対し、メラミン樹脂が、好ましくは、30〜70
重量部、より好ましくは45〜55重量部である。その
下限より低いと、塗膜性状が悪く、表面に凹凸ができ、
帯電不良しやすい。その上限より高いと、抵抗むらがゴ
ムの抵抗むらに依存して悪化し、ピンホ−ルリ−クし易
くなる。
の機能を発揮するように選択すればよいが、103 〜1
09 Ωcmの範囲が好ましい。また、この表面層4の塗
膜は、100μm以下、特に30〜60μmの範囲が好
ましい。
ために、導電性物質を適切な量添加する。導電性物質と
して、各種の酸化物、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化チタ
ン、硫酸バリウム、カーボンファイバ−、チタン酸カリ
ウム等を使用することもできるが、コストが低いこと等
の利点から、カーボンブラックが好ましく利用できる。
そのカーボンブラックは、ファーネスブラックとしてS
AF,HAF,GPF,SRFなどのハードカーボンや
ソフトカーボン、及びアセチレンブラック、ケッチンブ
ラック、チャンネルブラック等が挙げられる。 導電性
物質の含有量は、バインダー樹脂100重量部に対して
通常、1〜100重量部、好ましくは1〜10重量部で
ある。この含有量が1重量部未満では抵抗値にばらつき
が生じたり、また、製造安定性が悪くなったりする。
目的で各種の添加物が含まれてよい。
層は、好ましくは、スプレー塗装、浸漬塗装、静電塗
装、ワイヤーバー塗装、ブレード塗装などの塗装により
形成する。表面層は、塗装によって、簡便にかつ一定の
厚さで形成することができる。また、表面層を塗装にて
形成することにより下層の導電性弾性体層における成形
ムラや継ぎ目ライン等を吸収隠ぺいして、表面平滑性に
きわめて優れた帯電用ロール表面を得ることが可能とな
り、その成形ムラや継ぎ目ライン等による帯電不良、ひ
いては画像劣化を防止することもできる。更に、1回の
塗装工程で容易に形成することができるため、全体とし
ても、製造工程が少なく、短時間でかつ低コストで製造
することができる。
度を調整するために配合する希釈溶剤としては、炭化水
素系溶剤単独、ケトン系溶剤単独、又は炭化水素系溶剤
とケトン系溶剤との混合溶剤を使用することによって、
後に記載する利点が得られるので好ましい。但し、その
利点を享受する必要がない場合には、他の任意の溶媒、
例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、
シクロヘキサノール等のアルコール系溶剤、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、セロソルブアセテー
ト等のエステル系溶剤、エチルセロソルブ、ブチルセロ
ソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブ
チルカルビトール等のエーテル系溶剤等を使用してもよ
い。
エン、キシレン、シクロヘキサン<ミネラルスピリット
などを用いることができる。一方、ケトン系溶剤として
は、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノンなどを用いることができる。
これらが、コスト、入手のし易さ等から好ましい。
溶剤との配合比を変えることにより、表面層4の体積抵
抗値を調整することができる。例えば、希釈溶剤を炭化
水素系溶剤のみで粘度調整された塗液にて得られた塗膜
の体積抵抗値が104.6 Ωcmであったとき、この塗料
を塗装する際、希釈溶剤の配合比を炭化水素系溶剤に対
し、ケトン系溶剤の配合量を増加させることで、塗膜の
体積抵抗値を最大10 7.6 Ωcmまで上昇させることが
できる。
素系溶剤とケトン系溶剤との混合比を変えてやることに
より、得られる塗膜の体積抵抗値の微妙な調整をするこ
とができる。したがって、カーボンブラック等の導電性
物質を、取扱易い量の保持したまま、体積抵抗値を変え
られるという利点がある。この理由は、必ずしも明確で
ないが、その配合比の変動で溶媒の蒸発の速度が変わ
り、表面層の表面状態や導電性物質の分散状態が変わる
ためと考えられる。このため、塗装後の熱硬化条件によ
っても、溶媒の蒸発速度が変えることができるため、塗
膜の抵抗値を調整できる。熱硬化条件は、使用するメラ
ミン樹脂の反応開始温度と反応が終結される時間により
決定されるが、好ましくは塗装後、室温で1分から15
分放置後、50℃から80℃で5分から30分間予熱を
行い、その後、140〜180℃で15分から60分硬
化させる。好ましくは、室温で3分から5分放置後、6
0℃で10分から15分予熱し、155℃〜165℃で
20分から40分で熱硬化させる。乾燥温度が10℃変
化すると体積抵抗値は0.7桁変化し、抵抗の微調整が
可能となる。
炭化水素系溶剤100重量部に対して、ケトン系溶剤を
好ましくは、0〜100重量部 となる範囲の、任意の
値を選ぶことで、それぞれ抵抗値を103 〜107 Ωc
mに、設定できる。
及び芯材1は、当業界で使用しうる任意の種類から、適
宜選択すればよい。好ましくは、導電性弾性体層2は、
弾性材料に導電性付与のためにカーボンブラックを添加
し、その体積抵抗が100 Ωcm〜1010Ωcm、硬度
が40〜55度(JIS A硬度)となるように設定さ
れたものである。
ゴム、ポリイソプレン、ブチルゴム、SBR(スチレン
ブタジエンゴム)、CR(クロロプレン)、NBR(ニ
トロブタジエンゴム)、シリコンゴム、エピクロルヒド
リン等のゴムや、BR(ブタジエンゴム)、SBS(ス
チレン−ブタジエン−スチレネラストマー)等のポリス
チレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系ポリウレ
タン系、PVC(ポリ塩化ビニル)、ニトリルゴム等の
熱可塑性エラストマーや、ポリウレタン、ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、PVC、アクリル
系樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体等の高分子材料
などを用いることが出来る。耐オゾン性が良好であるゴ
ムとしては、ウレタンゴム、EPDM等が使用される。
層で使用するものを同様に使用できる。カーボンブラッ
クの含有量は、弾性材料100重量部に対して1〜10
0重量部が好ましく、この含有量が特に100重量部を
越えるとゴムの場合にはゴムが硬くなりすぎてしまう。
注型法、射出成形法等の常法手段により形成される。
ルメッキしたものである。本発明の帯電用ロールを用い
て帯電を行うに当たっては、100〜5000Vの電圧
を印加することが好ましい。
く、レーザープリンターや、CRTプリンター、ファッ
クス、電子写真式製版システム及びリモート端末からの
画像情報を受信する受信手段を有するファクシミリなど
の電子写真応用分野にも用いることができる。
電法に組み合わせる、画像露光、現像及びクリーニング
等のプロセスは、静電写真の分野で利用し得る任意の方
法を採用することができ、現像に使用する現像剤の種類
なども特定のものに限定されるものではない。
いてさらに詳細に説明する。文中の「部」は「重量部」
を示す。 実施例1 EPDM原料ゴム(ムーニー粘度20)100部に、加
硫剤(ジクミルパーオキサイド)1部、メタクリル酸エ
ステル3部、酸化亜鉛1部、及びケッチンブラック10
部とファーネスブラックSAF20部を添加して2本ロ
ール上にて30分混練、混合してゴム原料を準備した。
鉄棒にニッケルメッキしたものなど)を取り付けた金型
中に測り取り、プレス成形してから160℃の温度にて
30分間加熱して一次加硫を行った後、金型から取り出
して160℃の温度にて30分間加熱して二次加硫を行
ない、導電性弾性体層としての導電性ゴム層をSUS芯
材の周囲に形成した。この導電性ゴム層は、ゴム硬度が
55度、その層厚方向の抵抗値が1.0×104 Ω(2
2℃、55%RH)であった。
イロン30SS、東洋紡製)80部、及びメラミン樹脂
(商品名:スーパーベッカミンG−821−60)20
部に、導電性カーボン(商品名:FW200、デグサ社
製)3.5部をサンドミルを用いて、混合分散させ、表
面層形成用塗料を準備した。
対し、キシレン150部の割合で、表面層形成用塗料を
希釈し、粘度調整を行った後、ベル型静電塗装機(ラン
ズバーグインダストリー社製)を用い、導電性ゴムロー
ルに乾燥時膜厚が35μmとなるように表面層を形成
後、室温で5分放置後、60℃で15分予熱し、160
℃で30分間熱硬化させ、図1に示したような帯電用ロ
ールを作成した。この帯電用ロールの体積抵抗は、10
4.5 Ωcmを示した。
感光体6に対して、接触回転するように設置し、その芯
材2に電源7から500VのDC電源と2kVで2kH
ZのAC電源を重畳したものを印加しつつ、28℃、8
5%RHの高温高湿及び10℃、15%RHの低温低湿
という環境下で帯電試験を行ったところ、いずれの環境
下でも均一で良好な帯電が行われた。このとき感光体6
の表面の汚染状態を調べたところ、しみだし成分による
よごれはなかった。
させ、40℃、95%RHで30日間保管テストを行っ
たところ、ブリードによる感光体の汚染は発生しなかっ
た。 実施例2 実施例1同様に表面層形成用塗料を準備した後、この表
面層形成用塗料100部に対し、キシレン50部、メチ
ルエチルケトン100部の割合で、表面層形成用塗料を
希釈し、粘度調整を行った後、実施例1と同じ静電塗装
機により、上記導電性ゴムロールに乾燥時膜厚が35μ
mとなるように表面層を形成後、実施例1と同様にして
160℃で30分間熱硬化させ、帯電用ロールを作成し
た。この帯電用ロールの体積抵抗は、106.2 Ωcmを
示した。
えることで、体積抵抗値を変えることができた。
と同じ帯電試験を行ったところ、いずれの環境下でも均
一で良好な帯電が行われていることが確認された。
させ、40℃、95%RHでは30日間保管テストを行
ったところ、ブリードによる感光体の汚染は発生しなか
った。 比較例1 アクリル樹脂(商品名:アクリディック54−172−
60、大日本インキ化学社製)68部、メラミン樹脂
(商品名:スーパーベッカミンG−821−60、大日
本インキ化学社製)26部、エポキシ樹脂(商品名:エ
ピクロン1050、大日本インキ化学社製)6部にカー
ボンブラック(商品名:FW200、デグサ社製)10
部、中粒径アルミナ(商品名:AL−41DBM、住友
化学社製)60部、小粒径アルミナ(商品名:AES−
12、住友化学社製)40部を添加したものをキシレン
30部、メチルイソブチルケトン37.5部、N−ブタ
ノール10部、ブチルセロソルブ10部、スワゾール1
800 12.5部からなる混合溶剤100部によりサ
ンドミルを用いて混合分散し、表面層形成用塗料を準備
した。
対し、ブチルセロソルブ20部の割合で表面層形成用塗
料を希釈し、粘度調整を行った後、実施例1と同じ静電
塗装機により、上記導電性ゴムロールに乾燥時膜厚が3
5μmとなるように表面層を形成後、実施例1と同様に
して160℃で30分間熱硬化させ、帯電用ロール(特
開平7−20684開示の帯電用ロールに対応)を作成
した。この帯電用ロールの体積抵抗は、105.7 Ωcm
を示した。
と同じ帯電試験を行ったところ、帯電用ロール1と感光
体6とのニップ部で、表面層4にわれが発生し、そのわ
れの部分にて帯電不良が発生し、得られる画像において
は、黒点や黒筋が認められた。 比較例2 オイルフリーアルキッド樹脂(商品名:ベッコライトM
6402−50、大日本インキ化学社製)58部、ブロ
ックイソシアネート硬化剤(商品名:バーノックD−5
50、大日本インキ化学社製)42部に、カーボンブラ
ック(商品名:FW−200、デグサ社製)13部を添
加したものをキシレン50部、メチルイソブチルケトン
50部からなる混合溶剤100部によりサンドミルを用
いて、混合分散させ、表面層形成用塗料を準備した。
対し、ブチルセロソルブ20部の割合で表面層形成用塗
料を希釈し、粘度調整を行った後、実施例1と同じ静電
塗装機により、上記導電性ゴムロールに乾燥時膜厚が3
5μmとなるように表面層を形成後、実施例1と同様に
して160℃で30分間熱硬化させ、帯電用ロールを作
成した。この帯電用ロールの体積抵抗は、104.5 Ωc
mを示した。
と同じ帯電試験を行ったところ、いずれの環境下でも均
一で良好な帯電が行われていることが確認された。
させ、40℃、95%RHで30日間保管テストを行っ
たところ、ブリードによる感光体の汚染が認められた。 実施例3 実施例1と同様に導電性ゴムロールに乾燥時膜厚が35
μmとなるように表面層を形成後、最終の熱硬化条件を
150℃で30分間として帯電用ロールを作製した。こ
の帯電ロールの体積抵抗は105.2 Ωcmを示した。
同様に帯電試験を行ったところ、いずれの環境下でも均
一で良好な帯電が行われていることがわかった。
ールは、まず第1に、環境安定性等が良い。つまり、通
常よりも過酷な環境に短期的及び長期的におかれても、
ブリードやブルームのしみだし現象がなく、また抵抗値
の変動が小さい、その結果、電流リークの発生や帯電不
良がなく、均一で安定した帯電を行うことができる。
ミン樹脂を使用しているため、その原料は通常の条件下
では、硬化せず、ポットライフを長くでき、塗装工程も
容易にすることができる。
ラックの発生や、感光体の寿命を短くする等の欠点を阻
止できる。
ールである。即ち、この帯電用ロールの表面層を塗装に
より形成する際、希釈溶剤として用いる混合溶剤の炭化
水素系溶剤とケトン系溶剤の配合比を変えれば、導電性
物質、例えば、カーボンブラックの配合量の調整だけで
は非常に制御が困難な体積抵抗値103 〜107 Ωcm
の範囲を容易に調整することができる。さらに、熱硬化
条件を変えることで2種の溶剤の蒸発速度を制御し、1
桁程度の抵抗値の微調整をすることができる。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 芯材に、導電性弾性体層と、導電性物質
を分散させた表面層とを、この順に積層した構造からな
る帯電用ロールにおいて、上記表面層が、脂肪族ポリエ
ステル樹脂とメラミン樹脂とを有してなる塗膜であるこ
とを特徴とする帯電用ロール。 - 【請求項2】 請求項1記載の帯電用ロールにおいて、
脂肪族ポリエステル樹脂とメラミン樹脂との配合比が、
脂肪族ポリエステル100重量部に対し、メラミン樹脂
が、30〜70重量部であることを特徴とする帯電用ロ
ール。 - 【請求項3】 請求項1記載の帯電用ロールを製造する
方法において、脂肪族ポリエステル樹脂原材料とメラミ
ン樹脂原材料との混合物を導電性弾性体層上に塗装する
ことによって表面層を形成し、その混合物を塗装する際
に希釈溶剤として、炭化水素系溶剤単独、ケトン系溶剤
単独、またはそれらの混合溶剤を使用することを特徴と
する帯電用ロールの製造方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の帯電用ロールの製造方法
において、希釈溶剤として用いる混合溶剤の炭化水素系
溶剤とケトン系溶剤の配合比を炭化水素系溶剤100重
量部に対して、ケトン系溶剤0〜100重量部となる範
囲の、任意の値を選ぶことで、抵抗値を制御することを
特徴とする帯電用ロールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02234896A JP3395503B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 帯電用ロール及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02234896A JP3395503B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 帯電用ロール及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09211934A JPH09211934A (ja) | 1997-08-15 |
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