JP3395306B2 - 車両用エアバッグの製造方法 - Google Patents

車両用エアバッグの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用エアバッグ装置の
エアバッグ袋体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ装置は、車両が衝突した時、
衝撃が所定以上である場合に瞬時にエアバッグが膨張
し、乗員が保護する安全装置であり、通常、ガス発生器
であるインフレータと、インフレータのガスにより膨張
するエアバッグと、前記インフレータをこのエアバッグ
と共に略気密に囲繞収納するエアバッグケースとで構成
されている。そして、このエアバッグ装置はインフレー
タから噴出されたガスがエアバッグ内に充満して内圧を
発し、この内圧によりエアバッグが展開する。
【0003】上記エアバッグ装置のエアバッグとして
は、例えば2枚の円形、その他形状の布を重合すると共
に、これら各布の外周縁部同士を縫合したものが周知で
ある。そして、上記2枚の布の一方には、中心付近に形
成した開口部にインフレータの頭部が挿入固定され、他
方の布が乗員を受け止める乗員側布とされる。上記開口
部の周囲やベントホールの周囲には予めドーナツ状の補
強布が縫着されている。
【0004】ところで、上記の如きエアバッグの製造は
従来、図3〜図7に示すような方法で行われている。即
ち、図3に示すように、ゴムコーティング布やノンコー
ト布の原反Cから前記インフレータ側布1′、乗員側布
2′、及び各種補強布6′,7′を裁断し、次いで図
4、図5に示すように、開口部やベントホールの基準穴
4a′,5a′が開けられたインフレータ側布1′に夫
々の補強布6′,7′を重合して、これらを縫合する。
そして、図6に示すように上記開口部4′とベントホー
ル5′の打抜きを行い、さらに図7に示す如く、このイ
ンフレータ側布1′を前記乗員側布2′に重ね合わせて
外周縁部3′同士を縫合する。このように形成された袋
体を前記開口部から裏返せば、前記エアバッグの基本形
が完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造方法では、各工程において、あるいは次工程に
移る際等に手作業を多く必要とすることが多く、製造工
程の自動化が難しいとの問題を有している。
【0006】本発明は叙上の如き実状に対処し、2本の
ロール原反を用い、これらを順送することにより、前記
エアバッグ製造の自動化、省人化ならびに低コスト化を
図ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明のエアバッグの製造方法は、原反を一定ピッチ
ずつ送り出す第1順送ラインと、この第1順送ラインの
下流側で、別の原反を、上記第1順送ラインの原反の下
側または上側を通るように交差せしめて一定ピッチずつ
送り出す第2順送ラインとを用い、上記第1順送ライン
の上流側で上記開口部用等の補強布を重合し縫着する工
程と、上記開口部等を補強布と共に打ち抜く工程と、上
記第1順送ラインの原反をピッチ送りし、上記第1順送
ラインの原反と前記第2順送ラインの原反とが交差する
箇所で、前記エアバッグの外周縁部の縫合を行い、のち
エアバッグ外形の打抜きを行う工程とを有することを特
徴とする。
【0008】また、上記本発明の方法において、上記第
1順送ラインの原反と、上記第2順送ラインの原反との
交差角度により、前記インフレータ側布の織り糸と、乗
員側布の織り糸との角度を設定することによって、例え
ば各布の織糸同士が所定の角度で重なるエアバッグを一
々角度合わせを行うことなく連続して製造することが可
能となる。
【0009】
【作用】上記本発明エアバッグの製造方法は、第1順送
ラインによって原反をロールから必要に応じて一定ピッ
チずつ送り出しながら第2順送ラインに至るまでの各工
程を流れ作業的に、しかも順次連続して行えることか
ら、エアバッグの生産効率を向上せしめて低コスト化を
招来すると共に、上記各順送ラインによる材料の搬送と
一定位置での加工とによって、エアバッグ製造の自動機
械化と省人化とを実現することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、さらに添付図面を参照して、本発明の
実施例を説明する。
【0011】図1は本発明実施例のエアバッグの製造方
法を示す工程図、図2はこの方法によって製造されるエ
アバッグを示す斜視図であり、図2に示す如く上記方法
により製造されるエアバッグは、円形のインフレータ側
布1と、これと同形の乗員側布2の外周縁部3を縫合す
ることにより外形が形成されてなり、上記インフレータ
側布1の略中心には、インフレータ(図示せず)の頭部
が挿入される開口部4が、また同布1の上部2箇所には
ベントホール5が夫々形成されている。上記開口部4及
び各ベントホールの周囲には、夫々ドーナツ状の補強布
6,7が縫着され、さらに上記開口部4の周囲には上記
補強布6を貫通してボルトやリベット用の取付孔8が形
成されている。
【0012】一方、本発明実施例の製造方法は、図1に
示すように、原反Aを一定ピッチずつ送り出す第1順送
ライン9と、この第1順送ラインの最下流側で、別のも
う1つの原反Bを上記第1順送ライン9の原反Aと交差
させ、かつこの原反Aの下を上記原反Bが通るようにや
はり一定ピッチずつ送り出す第2順送ライン10とを使
用する。第1,第2の各順送ラインには、例えば片側で
原反ロールを軸支する一方、もう片側で原反を先端から
巻き取るような巻き取り装置を利用することが好適であ
り、その場合はこれら巻き取り装置を、原反が上記一定
ピッチずつ順送りされるように制御する。この実施例で
は、図1に示すように、インフレータ側布1と乗員側布
2の各直径よりやや長目の送りピッチLにて夫々、第
1,第2の各順送りライン9,10を順送りさせてい
る。
【0013】そして、本発明実施例の製造方法では、上
記第1,第2の各順送ライン9,10を用い、上記第1
順送ラインの最上流側で、原反Aに対し、前記した開口
部4やベントホール5の基準穴4a,5aの打ち抜きを
先ず第1工程として行う。これらの基準穴は、後に縫合
する補強布にも形成されていて、この穴同士を合わせる
ことによって上記補強布の位置合わせも行う。また、1
つの補強布に対し、図示の如く2個の基準穴を形成して
おき、インフレータ側布1と補強布の予め設定した織り
糸同士の角度を合わせることも可能である。なお、この
工程は、他の位置決め手段を用いることによって省略す
ることが可能である。
【0014】次に、第2工程として、前記の如く第1順
送ラインの原反Aを1ピッチL送り、上記第1工程箇所
の下流側で、上記開口部4及びベントホール5用の補強
布6,7を重合して、これらを縫着する。
【0015】そして第3工程として、上記第1順送ライ
ン9の原反Aをさらに1ピッチL送り、図示の如く上記
第2工程箇所の上記送りピッチ分下流側で上記開口部4
とベントホール5とを夫々補強布6,7と共に打抜く。
【0016】なお、これら第1〜3の工程は、この実施
例では各工程ごとにピッチ送りしているが、下記に説明
する第4工程箇所の1ピッチ上流側で、上記第1から第
3までの工程を同じ場所にて行うことも可能である。
【0017】さらに第4工程として、上記第1順送ライ
ン9の原反Aを同じ距離Lだけピッチ送りし、予め第3
工程箇所の1ピッチL分だけ下流側に設けておいた、上
記第1順送ライン9の原反Aと前記第2順送ライン10
の原反Bとが交差する箇所で、図示の如くエアバッグ外
周縁部3の縫合を行い、この後、同箇所にてエアバッグ
外形の打抜きを行う。これによって形成されたエアバッ
グは、原反Aをインフレータ側布1、原反Bを乗員側布
2として構成されたものとなり、これを前述の如く裏返
すと、図2に示す如きエアバッグとなる。
【0018】しかして、上記本発明実施例のエアバッグ
の製造方法は、上記第1順送ライン9によって原反Aを
ロールから一定ピッチずつ送り出しながら、送り出しの
下流側に行くに従って材料の加工を進め、第2順送ライ
ン10までの上記各工程を流れ作業で、しかも次々と連
続的に次のエアバッグの製造に取りかかれることから、
エアバッグの生産効率を向上せしめて製造コストを低減
すると共に、上記各順送ライン9,10による材料の搬
送と一定位置での加工によって、エアバッグ製造の自動
機械化と省人化を実現することが可能である。
【0019】また、上記第1順送ライン9の原反Aと、
上記第2順送ライン10の原反Bとは、前記したように
交差しているが、この交差角度θを変えることによっ
て、上記インフレータ側布1と乗員側布2の夫々の織り
糸同士の重なり角度を設定することができる。
【0020】以上、本発明の製造方法を一例として説明
したが、第2順送ラインの原反Bは第1順送ラインの原
反Aの上側を通るようにしてもよく、その場合は、前記
第4工程終了後にエアバッグを裏返すことなく、図2に
示す如きエアバッグを形成できるというメリットが生じ
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエアバッ
グの製造方法は、2枚の原反を夫々一定ピッチで順送す
る2つの順送ラインを用い、一方の順送ラインによって
原反をロールから必要に応じて一定ピッチずつ送り出し
ながら、他方の順送ラインまでの上記各加工工程を流れ
作業的に行い、しかも次々と連続的に次のエアバッグの
製造に取りかかれることから、エアバッグの生産効率を
向上せしめて製造コストを低減すると共に、上記各順送
ラインによる材料の搬送と一定位置での加工とによっ
て、エアバッグ製造の自動機械化と省人化を実現すると
の顕著な効果を奏するものである。
【0022】また、上記2つの順送ラインの原反同士の
交差角度により、前記インフレータ側布の織り糸と、乗
員側布の織り糸との角度を設定することによって、イン
フレータ側、乗員側各布の織り糸同士が斜交するエアバ
ッグを、上記各布の重合の都度に角度合わせを行うこと
なく、連続してこれを製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のエアバッグの製造方法を示す工
程図である。
【図2】上記方法により製造されるエアバッグを示す斜
視図である。
【図3】従来のエアバッグ製造方法の第1工程を示す斜
視図である。
【図4】従来のエアバッグ製造方法の第2工程を示す斜
視図である。
【図5】従来のエアバッグ製造方法の第3工程を示す斜
視図である。
【図6】従来のエアバッグ製造方法の第4工程を示す斜
視図である。
【図7】従来のエアバッグ製造方法の第5工程を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 インフレータ側布 2 乗員側布 3 外周縁部 4 開口部 5 ベントホール 6,7 補強布 8 取付孔 9 第1順送ライン 10 第2順送ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−228338(JP,A) 特開 平4−81342(JP,A) 特開 平4−66347(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インフレータ側布と乗員側布の外周縁部
    を縫合することによりエアバッグの外形を形成する一
    方、上記インフレータ側布にインフレータ頭部が挿入さ
    れる開口部を設けたエアバッグの製造方法であって、原
    反を一定ピッチずつ送り出す第1順送ラインと、この第
    1順送ラインの下流側で、別の原反を、上記第1順送ラ
    インの原反の下側または上側を通るように交差せしめて
    一定ピッチずつ送り出す第2順送ラインとを用い、上記
    第1順送ラインの上流側で上記開口部用等の補強布を重
    合し縫着する工程と、上記開口部等を補強布と共に打ち
    抜く工程と、上記第1順送ラインの原反をピッチ送り
    し、上記第1順送ラインの原反と前記第2順送ラインの
    原反とが交差する箇所で、前記エアバッグの外周縁部の
    縫合を行い、のちエアバッグ外形の打抜きを行う工程と
    を有することを特徴とする車両用エアバッグの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記第1順送ラインの原反と、上記第2
    順送ラインの原反との交差角度により、前記インフレー
    タ側布の織り糸と、乗員側布の織り糸との角度を設定す
    る請求項1記載の車両用エアバッグの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150003464A (ko) * 2013-07-01 2015-01-09 아우토리브 디벨롭먼트 아베 에어백용 쿠션 리본 및 에어백용 부품의 재단방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150003464A (ko) * 2013-07-01 2015-01-09 아우토리브 디벨롭먼트 아베 에어백용 쿠션 리본 및 에어백용 부품의 재단방법

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