JP3394139B2 - 記録媒体の駆動装置 - Google Patents

記録媒体の駆動装置

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JP3394139B2
JP3394139B2 JP25573396A JP25573396A JP3394139B2 JP 3394139 B2 JP3394139 B2 JP 3394139B2 JP 25573396 A JP25573396 A JP 25573396A JP 25573396 A JP25573396 A JP 25573396A JP 3394139 B2 JP3394139 B2 JP 3394139B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジ(ハ
ードケース)内にディスクが収納されるなどした記録媒
体が駆動可能な位置に引込まれ且つ駆動の終了した記録
媒体が排出される記録媒体の駆動装置に係り、特に記録
媒体を装填方向へ引込み且つ排出するための切換動作を
安定して行うことのできる記録媒体の駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図15は、記録媒体の一例としてのミニ
ディスクMを示す斜視図である。ミニディスクMは、平
面形状がほぼ正方形のハードケースのカートリッジC内
に、光磁気記録方式のディスクが収納されている。カー
トリッジCの下面には、ディスクの中心穴(クランプ
穴)が露出する穴が開口している。またカートリッジC
の挿入方向(X1方向)に向かって右側の側部にはシャ
ッタSが摺動自在に設けられ、このシャッタSがX2方
向へ摺動すると、カートリッジCに形成された窓が現わ
れる。再生専用のミニディスクMでは、シャッタSが摺
動したときに、カートリッジCの下面にのみ窓が現わ
れ、この窓から内部のディスクに光ヘッドが対向する。
【0003】記録可能なミニディスクMでは、シャッタ
Sが摺動したときに、カートリッジCの下面と上面の双
方に窓が現われ、内部のディスクが上下の窓から露出す
る。記録動作では、光ヘッドが、カートリッジCの下面
側の窓からディスクの下面に対向し、磁気ヘッドHm
が、カートリッジCの上面側の窓からディスクの上面に
接触する。
【0004】このミニディスクMが駆動される記録媒体
の駆動装置(ディスク装置)では、ミニディスクMが挿
入されるホルダが設けられ、このホルダの側部には図1
5に示す引込み部材81が設けられる。引込み部材81
には、引込み爪82が一体に形成されている。カートリ
ッジCがホルダ内へX1方向へ挿入されると、カートリ
ッジCの挿入側前端C2が、引込み爪82の傾斜面82
aに当たって引込み部材81が(ハ)方向へ回動し、さ
らにカートリッジCがX1方向へ挿入されると、スプリ
ングなどの付勢力により、前記引込み爪82がカートリ
ッジCの側辺の掛止凹部C1に入り込んで係合する。そ
して、引込み部材81のX1方向への移動力によって、
ホルダ内でカートリッジCがX1方向へ引込まれる。そ
してホルダ内にカートリッジCが完全に引込まれた後
に、カートリッジC内のディスクがディスク駆動部のク
ランプテーブルにクランプされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図15に示すミニディ
スクMなどのカートリッジCが装填されるディスク装置
では、カートリッジCを引込むときにシャッタSを開放
しその後にクランプテーブルを有する駆動部に装填す
る。また、再生動作を行うときには、カートリッジCが
駆動部に装填された後に、再生モードに設定して、光ヘ
ッドによる信号の読み取りを可能とし、さらに記録動作
を行う場合には、カートリッジCの装填が完了した後
に、磁気ヘッドをカートリッジCの窓から介入させてデ
ィスクに接触させて記録モードを設定することが必要で
ある。従来、カートリッジCの引込み動作および排出動
作と、再生モードおよび記録モードの設定とが、別々の
機構により行われていたため、装置の構造が複雑になっ
ていた。そこで、モータで駆動される切換機構を設け、
この切換機構の一連の動作により、カートリッジCの引
込みおよび排出、さらには再生モードと記録モードの設
定を行えば、機構の簡略化を実現できる。
【0006】しかし、同一の切換機構で、カートリッジ
の引込み・排出と、再生モードの設定および記録モード
の設定を行なうものでは以下に示す問題が生じる。 (1)切換機構内の切換レバーの移動距離と、カートリ
ッジの引込み・排出ストロークとを必ずしも一致させる
ことができないため、カートリッジの引込みが完了した
後に、切換レバーの移動力を引込み部材に伝達されない
ように断つための複雑な機構が必要になり、また引込み
動作完了のタイミングの設定が難しい。 (2)カートリッジCの引込みが完了した後に、引込み
動作を停止させ、その後に再生モードと記録モードを設
定することになるため、カートリッジCの引込み完了動
作の終了後に、引込み状態を維持したままでの再生モー
ドまたは記録モードのタイミングの設定が困難である。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、記録媒体の引込みおよび排出動作と、再生モード
や記録モードの設定とが共通の切換手段にて一連の動作
として行なわれる場合に、簡単な構造で、引込み動作の
完了後に引込み状態を維持したまま再生モードや記録モ
ードの設定を最適なタイミングで行えることを可能とし
た記録媒体の駆動装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の記録媒体の駆動
装置は、装置本体内に記録媒体(M)を引込み且つ装置
本体内から記録媒体(M)を排出する引込み・排出機構
(30)と、前記引込み・排出機構(30)を引込み方
向および排出方向へ駆動する駆動回転体(18)と、モ
ータ(M2)の動力で直線的に往復駆動される切換レバ
ー(54)と、この切換レバー(54)に設けられ前記
駆動回転体(18)と凹凸嵌合して前記駆動回転体(1
8)に引込み方向および排出方向への回転力を与える駆
動部(55)とを有し、前記駆動回転体(18)が記録
媒体(M)を完全に引込むまで回動しさらに切換レバー
(54)が移動して前記凹凸嵌合が解除された後に、前
記駆動回転体(18)の一部(18d)に当接して駆動
回転体(18)を拘束する拘束部(56)が前記切換レ
バー(54)に形成されていることを特徴とするもので
ある。
【0009】また、記録媒体(M)が挿入されるホルダ
(11)が設けられ、前記引込み・排出機構(30)は
このホルダ(11)に移動自在に支持されて記録媒体
(M)をホルダ(11)内に引込むことができるように
なっており、前記切換レバー(54)には、拘束部(5
6)が駆動回転体(18)を拘束しているときに前記ホ
ルダ(11)を駆動部(Kd)の方向へ移動させて記録
媒体(M)を駆動部(Kd)に装填させるホルダ駆動部
(57)が設けられているものとすることが可能であ
る。
【0010】また、拘束部(56)が駆動回転体(1
8)を拘束している状態での切換レバー(54)の移動
位置により、記録媒体(M)を駆動部(Kd)に装填さ
せる動作が行われ、
【0011】または、拘束部(56)が駆動回転体(1
8)を拘束している状態で切換レバー(54)が移動す
る移動力または、この切換レバー(54)によりさらに
駆動される他の切換レバー(63)の移動力により、再
生モードおよび/または記録モードが設定されるものと
なる。
【0012】駆動回転体(18)は図1および図4で
は、引込み・排出アーム(16)に重ねられて設けられ
ているものであるが、引込み・排出アーム(16)が本
発明での駆動回転体であってもよい。また図1と図4で
は、切換レバー(54)に設けられた駆動部(55)が
凸形状で、駆動回転体(18)に凹形状となる駆動溝
(18c)が形成されているが、駆動回転体(18)側
に凸部が、切換レバー(54)側に凹部が形成されてい
てもよい。
【0013】また、切換レバー(54)には隆起部によ
る拘束部(56)が形成され、駆動回転体(18)の規
制部(18d)と圧接して駆動回転体(18)が拘束さ
れて、引込み・排出機構(30)が引込み側に保持され
てロックされるものとなる。
【0014】本発明では、切換レバー(54)がX1方
向へ移動して、駆動回転体(18)が所定角度まで回動
した時点で凹凸嵌合を解除して、切換レバー(54)と
駆動回転体(18)との圧接で駆動回転体(18)をロ
ックしている。したがって、切換レバー(54)の移動
距離を必ずしも駆動回転体(18)を駆動する回動量に
合わせる必要がなく、切換レバー(54)の一方向への
移動力により、記録媒体の引込みを完全に完了でき、ま
た切換レバー(54)は引込み完了後も移動させること
ができるので、切換レバー(54)の制御も容易であ
る。
【0015】また、簡単な構造で、引込み・排出機構
(30)が引込み位置に移動した後に、切換レバー(5
4)さらにはこれにより駆動される他の切換レバー(6
3)により再生モードや記録モードが設定されるように
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録媒体の駆動装
置の一実施の形態としてのディスク装置を図面を参照し
て説明する。図1は、ディスク装置の主要部分を示す分
解斜視図、図2は切換手段の分解斜視図、図3は引込み
・排出機構の分解斜視図である。図4と図5は、ディス
ク装置の平面図であり、図4はカートリッジを挿入した
とき、図5はカートリッジの引込み完了状態および再生
モードと記録モードを示す。
【0017】図6から図9は、図4をVI方向から見た
側面図であり、図6は図4に対応するものであり、ディ
スクを挿入したとき、図7はカートリッジホルダ内への
カートリッジの引込みが完了した状態、図8は再生モー
ド、図9は記録モードを示す。図10と図11はカート
リッジホルダの動作状態を示す側面図であり、図10
は、図4に対応するもので、ディスクを挿入したとき、
図11は図8および図9に対向するものでディスクの装
填動作が完了した状態を示す。
【0018】図12は図4に示す状態の引込み・排出機
構の拡大平面図、図13は図5に示す状態の引込み・排
出機構の拡大平面図、図14はカートリッジが誤った方
向から挿入されたときの引込み・排出機構を示す拡大平
面図である。図14は、本発明のディスク装置に装填さ
れる記録媒体の一例としてミニディスクMを、挿入方向
を斜め右方向へ向けた斜視図である。
【0019】このディスク装置に装填される記録媒体
は、図4および図14に示すミニディスクMであり、平
面形状がほぼ正方形のハードケースのカートリッジC内
に、光磁気記録方式のディスクDが収納されている。カ
ートリッジCの下面には、ディスクDの中心穴(クラン
プ穴)Daが露出する穴が開口している。またカートリ
ッジCの側部にはシャッタSが摺動自在に設けられ、こ
のシャッタSが図4にて矢印で示す方向へ摺動すると、
カートリッジCに形成された窓が現われる。再生専用の
ミニディスクMでは、シャッタSが摺動したときに、カ
ートリッジCの下面にのみ窓が現われ、この窓から内部
のディスクDに図1に示す光ヘッドHoの対物レンズL
が対向する。
【0020】また記録可能なミニディスクMでは、シャ
ッタSが摺動したときに、カートリッジCの下面と上面
の双方に窓が現われ、内部のディスクDが上下の窓から
露出する。このディスク装置で記録が行われるときに
は、図1に示す光ヘッドHoの対物レンズLが、カート
リッジCの下面側の窓からディスクDの下面に対向し、
また図1に示す磁気ヘッドHmが、カートリッジCの上
面側の窓からディスクDの上面に接触する。
【0021】図4および図6などに示すように、このデ
ィスク装置は、箱形状の筐体1を有している。図4では
筐体1の平面形状を一点鎖線で示している。また図1で
は、筐体1の左側板1aと右側板1bの部分のみを示し
ており、上面板や底板などの図示は省略している。図1
に示すように、筐体1の内部のほぼ中段部分には、ディ
スク駆動部Kdを構成する駆動ベース2が固定されてい
る。この駆動ベース2上には、クランプテーブル3が設
けられ、クランプテーブル3が一体に形成されたスピン
ドル軸4が、駆動ベース2に回転自在に支持されてい
る。また、駆動ベース2の下面には、前記スピンドル軸
4を回転駆動するスピンドルモータ(図示せず)が設け
られている。
【0022】駆動ベース2上には、ガイド軸5が設けら
れ、また駆動ベース2上に設けられたブロック6にはガ
イドレール6aが一体に形成されている。前記光ヘッド
Hoの一端に設けられた軸受部7は前記ガイド軸5に摺
動自在に支持され、光ヘッドHoの他端に設けられた摺
動部8は前記ガイドレール6aに摺動自在に係合し、光
ヘッドHoは、クランプテーブル3上にクランプされる
ディスクDの半径方向へ移動自在とされている。駆動ベ
ース2の下面には、スレットモータM1が設置され、こ
のスレットモータM1の出力軸は駆動ベース2の上面に
突出し、駆動ベース2の上面において出力軸にピニオン
歯車9が固定されている。さらに駆動ベース2の上面に
は、前記ピニオン歯車9で駆動される減速歯車列10が
設けられ、この歯車列10の動力が、光ヘッドHoに一
体に設けられたラック(図示せず)などに伝達され、光
ヘッドHoは、ガイド軸5およびガイドレール6aに沿
って往復駆動される。
【0023】前記ブロック6の上面には、装填されたカ
ートリッジCの下面を支持する支持面6bが形成され、
またカートリッジCに形成された位置決め穴に嵌合する
位置決めピン6cが一体に形成されている。ディスク駆
動部Kdの上方には、カートリッジホルダ11が設けら
れている。カートリッジホルダ11は、板金材料により
折り曲げ形成されたものであり、左右両側部に案内部1
1aと11bが形成されており、また案内部11bの内
方には、ミニディスクMのシャッタSを摺動させるため
のシャッタ開放部材11cが一体に形成されている。
【0024】カートリッジホルダ11上にはホルダ支持
部材12が設けられている。このホルダ支持部材12の
一端は、カートリッジホルダ11の上面の連結部13、
13に係合しており、カートリッジホルダ11とホルダ
支持部材12は、前記連結部13、13により互いに折
り曲げ可能(回動可能)に連結されている。ホルダ支持
部材12の左右両側部の折り曲げ部には軸14、14が
設けられており、この軸14、14は筐体1の両側板1
aと1bに回動自在に支持されている。
【0025】図10に示すように、ホルダ支持部材12
が水平姿勢のとき、カートリッジホルダ11は駆動ベー
ス2の上方へ持ち上げられており、この状態がカートリ
ッジ挿入位置である。また図11に示すようにホルダ
支持部材12が反時計方向へ回動すると、カートリッジ
ホルダ11が下降して装填完了位置に至る。このとき
カートリッジホルダ11内に保持されたカートリッジC
は、ディスク駆動部Kdの駆動ベース2上に装填され、
支持面6bおよび位置決めピン6cにより位置決めされ
る。また、ホルダ支持部材12は付勢部材であるスプリ
ング15により前記装填完了位置の方向(駆動ベース
2の方向)へ付勢されている。また、ホルダ支持部材1
2の側部には、ホルダ支持部材12およびカートリッジ
ホルダ11を図10に示すカートリッジ挿入位置まで
持ち上げるための持ち上げ部12aが一体に形成されて
いる。
【0026】カートリッジホルダ11の上面には、引込
み・排出アーム16が、軸17により回動自在に支持さ
れており、この引込み・排出アーム16の先端部に、引
込み・排出機構30が取り付けられている。すなわち引
込み・排出アーム16は、引込み・排出機構30を往復
動作させる駆動部材として機能する。引込み・排出アー
ム16の上には、駆動回転体18が重ねられ、この駆動
回転体18は前記引込み・排出アーム16と同じ軸17
に対して回動自在に支持されている。駆動回転体18に
は、差動穴18aが、前記軸17を中心とした円弧軌跡
で、所定の角度の長さに形成されて、引込み・排出アー
ム16に形成された差動突起16aがこの差動穴18a
内に挿入されている。
【0027】引込み・排出アーム16には検出片16b
が一体に形成され、駆動回転体18にはばね掛け片18
bが一体に形成されて、検出片16bとばね掛け片18
bとの間に連結スプリング19が掛けられている。この
連結スプリング19の収縮力により、駆動回転体18に
対して引込み・排出アーム16が時計方向へ付勢され、
差動穴18aの時計方向の端部に差動突起16aが当
たった状態となっている。また駆動回転体18には、駆
動溝18cが形成されて、駆動溝18cの両側に立ち上
がり片が設けられ、また、駆動溝18cに隣接する部分
に、規制部18dが形成されている。駆動ベース2に
は、挿入検知アーム21が軸22により回動自在に支持
されており、駆動ベース2の下側には、挿入検知アーム
21によって動作させられる第1のスイッチSW1が設
けられている。また、挿入検知アーム21の上端の突起
21aが、前記引込み・排出アーム16の前記検出片1
6bに係合可能となっている。
【0028】図4に示すように、引込み・排出アーム1
6が時計方向へ最も回動して、カートリッジCの挿入待
機位置へ至ったとき、検出片16bにより挿入検知ア
ーム21が方向へ押され、挿入検知アーム21の下端
によりスイッチSW1が「ON」になっている。カート
リッジホルダ11内にカートリッジCが挿入され、その
挿入力により引込み・排出アーム16がの位置まで回
動する間に、検出片16bの挿入検知アーム21に対す
る押圧力が解除され、挿入検知アーム21が、SW1の
内部反力または挿入検知アーム21を付勢する図示しな
いスプリングにより、と逆の方向へ回動し、スイッチ
SW1が「OFF」に切換えられる。このスイッチSW
1が「OFF」となると、モード切換モータM2が始動
し、カートリッジCの引込み動作が開始される。
【0029】図3は、引込み・排出アーム16の先端部
分に設けられた引込み・排出機構30を示している。引
込み・排出機構30では、前記引込み・排出アーム16
の先端に支持軸31が固定されており、引込み部材32
の基部の支持穴32aがこの支持軸31に回動自在に支
持されている。この引込み部材32には掛止突起(掛止
爪)32bが一体に形成されている。図4および図12
に示すように、掛止突起32bはカートリッジホルダ1
1の側板11dの下端から内側へ突出し、カートリッジ
Cの先部側面に形成された掛止凹部C1内に掛止可能と
なっている。
【0030】引込み部材32の先部の上面には、連結軸
32cが一体に形成されており、この連結軸32cに、
排出部材33の基部の連結穴33aが回動自在に支持さ
れている。排出部材33の先部には押出し排出部33b
が一体に形成されて、この押出し排出部33bは、引込
み部材32および側板11dの下側を通過してカートリ
ッジホルダ11の内方へ突出している。排出部材33の
前記連結穴33aが形成されているボス33cの周囲に
はねじりコイルスプリング34が外装されており、この
スプリング34の一方の腕部34aが、引込み部材32
のばね掛け部32dに掛けられ、スプリング34の他方
の腕部34bが、排出部材33のばね掛け部33dに掛
けられている。このスプリング34の弾性力により、引
込み部材32と排出部材33は、連結軸32cを支点と
して互いに開く方向へ付勢されている。
【0031】図12にも示されるように、引込み部材3
2の下面では、前記連結軸32cよりやや偏心した位置
に第1の摺動軸32eが一体に形成され、排出部材33
の中腹部の下面には、第2の摺動軸33eが一体に形成
されている。図4に示すように、カートリッジホルダ1
1の一方の側板11dの外側には、ガイド板35が一体
に形成され、このガイド板35はカートリッジホルダ1
1と連結されている。図3に示すように、ガイド板35
の、カートリッジホルダ11に向く内面が、前記摺動軸
32eと33eが摺動する案内面(案内部)35aであ
り、ガイド板35の外面は、カートリッジ11が誤った
向きに挿入されたときに、図14に示すように、前記第
1の摺動軸32eが摺動する逃げ案内面(逃げ案内部)
35bである。ガイド板35のX1側の端部(カートリ
ッジの挿入口側の端部)には、前記案内面35aと逃げ
案内面35bとの分岐部となる切欠き部36が形成さ
れ、X2側の端部(カートリッジの挿入奥側の端部)に
は待避部としての凹部37が一体に形成されている。
【0032】図12は図4の一部拡大図であり、引込み
・排出アーム16が挿入待機位置にあり、引込み・排
出機構30の第1の摺動軸32eが、ガイド板35の切
欠き部(分岐部)36に位置し、第2の摺動軸33e
が、ガイド板35の案内面35aに当たっている。前記
ねじりコイルスプリング34は、引込み部材32と排出
部材33とを、連結軸32cを支点として互いに開く方
向へ付勢している。この弾性力によって、図12の状態
では、排出部材33に、連結軸32cを支点とするm1
方向へのモーメントが作用し、その反力が第2の摺動軸
33eを支点として作用し、連結軸32cの部分および
引込み部材32に、支持軸31を中心とするm2方向へ
のモーメントが作用している。その結果、引込み部材3
2の摺動面32fが側板11dの外面方向に弾圧され、
さらにこの摺動面32fの下に形成されている前記掛止
突起32bが側板11dの下側からカートリッジホルダ
11内に突出し、掛止突起32bがカートリッジCの掛
止凹部C1に弾性的に掛止可能とされている。
【0033】また、図13において実線で示しているよ
うに、第1の摺動軸32eと第2の摺動軸33eが、共
にガイド板35の案内面35aに当たっているときは、
前記m1方向のモーメントにより、第2の摺動軸33e
が案内面35aに弾圧されながら摺動する。このとき引
込み部材32の掛止突起32bがカートリッジCの掛止
凹部C1のX2側の側辺から(イ)方向の力を受ける。
ただし引込み部材32に形成された第1の摺動軸32e
が案内面35aで受けられ、第1の摺動軸32eが案内
面35aを摺動することにより、掛止突起32bが掛止
凹部C1から外れるのが防止される。よって、引込み・
排出機構30は、側板11dとガイド板35とで拘束さ
れながら、引込み・排出アーム16の回動に応じてX1
−X2方向へ移動する。
【0034】また、図13において2点鎖線で示すよう
に、引込み・排出機構30がX2方向の終端に移動し、
第2の摺動軸33eがガイド面33の凹部(待避部)3
7の位置に至ると、前記モーメントm1により、第2の
摺動軸33eが凹部37内に入り込み、排出部材33が
時計方向へ回動して、押出し排出部33bがカートリッ
ジホルダ11内から側方へ待避する。図1に示すよう
に、前記磁気ヘッドHmは板ばね41に支持されて、こ
の板ばね41がヘッドベース42の上端に固定されてい
る。ヘッドベース42は、前記光ヘッドHoと共に移動
する移動ベース43に固定されている。したがって、光
ヘッドHoと磁気ヘッドHmは、一緒にガイド軸5およ
びガイドレール6aに沿って移動するものとなってお
り、且つ磁気ヘッドHmは、板ばね41により光ヘッド
Hoの方向へ下降するように付勢されている。
【0035】図1に示すように、前記カートリッジホル
ダ11の上方には、磁気ヘッド昇降部材44が設けられ
ている。この磁気ヘッド昇降部材44の両端の支持穴4
5、45は、筐体1の右側板1aと左側板1bに回動自
在に支持されている。そして、前記ヘッドベース42
が、磁気ヘッド昇降部材44の窓44b内でガイド軸5
の軸方向へ移動できるようになっており、前記板ばね4
1は、磁気ヘッド昇降部材44の摺動部46の上に乗っ
ている。よって、板ばね41の弾性力により、磁気ヘッ
ド昇降部材44は前記支持穴45、45を支点として時
計方向へ付勢されている。筐体1の左側板1aには、モ
ード切換モータM2の動力によって、引込み・排出アー
ム16、カートリッジホルダ11、および磁気ヘッド昇
降部材44の位置を制御して、各動作モードを設定する
ためのモード切換手段50が設けられている。
【0036】図1に示すように、駆動ベース2の下面に
設けられたモード切換モータM2の出力軸には、ウオー
ム歯車51が固定され、このウオーム歯車51は、ウオ
ームホイール52aに噛み合っており、ウオームホイー
ル52aにはウオーム歯車52bが一体に形成されてい
る。またウオームホイール53aにはピニオン歯車53
bが一体に形成されている。図2に示すように、筐体1
の左側板1aの内面側には、第1の切換レバー54が水
平方向(X1−X2方向)へ摺動自在に支持されてい
る。第1の切換レバー54にはラック54aが一体に形
成されて、図6などに示すように、このラック54aが
前記ピニオン歯車53bに噛み合っており、前記モード
切換モータM2の動力により、第1の切換レバー54が
X1方向またはX2方向へ駆動される。
【0037】第1の切換レバー54には、垂直方向に延
びるアーム駆動部55が設けられており、図4に示すよ
うに、このアーム駆動部55は、前記駆動回転体18に
形成された前記駆動溝18c内に挿入されている。ま
た、第1の切換レバー54には、前記アーム駆動部55
のX2方向側方にて、装置内方へ隆起形成された拘束部
(拘束面)56が形成されている。図5に示すように、
第1の切換レバー54がX1方向へ移動すると、アーム
駆動部55によって駆動回転体18および引込み・排出
アーム16が反時計方向へ駆動され、さらにアーム駆動
部55が、駆動溝18c内から抜け出ると、駆動回転体
18の前記規制部18dが、前記拘束部56に当たり、
駆動回転体18が図5の回動角度にてロックされる。
【0038】第1の切換レバー54の上辺部にはホルダ
制御部57が設けられている。このホルダ制御部57
は、摺動部57aとこれに隣接する凹部57bとを有し
ている。図6に示すように、ホルダ支持部材12の持ち
上げ部12aが摺動部57aに乗っているときには、カ
ートリッジホルダ11が図10に示すようにカートリッ
ジ挿入位置まで持ち上げられており、第1の切換レバ
ー54がX1方向へ移動して持ち上げ部12aが凹部5
7bに至ると、スプリング15の弾性力によって、図1
1に示すようにカートリッジホルダ11が装填完了位置
まで下降する。
【0039】図2に示すように、左側板1aの外面に
は、軸58が固定され、この軸58に反転部材としての
反転リンク59が回動自在に支持されている。前記第1
の切換レバー54には押圧部62が折り曲げ形成され、
この押圧部62は左側板1aに開口する長穴などを通過
して左側板1aの外側へ突出している。第1の切換レバ
ー54がX1方向へ移動し、押圧部62が、反転リンク
59の下端の被押圧部61を押すと、反転リンク59が
反時計方向へ回動する。同じく左側板1aの外側には、
第2の切換レバー63が設けられている。この第2の切
換レバー63はX1−X2方向へ摺動自在に前記左側板
1aに支持されている。第2の切換レバー63と左側板
1aとの間には駆動スプリング64が掛けられており、
この駆動スプリング64の弾性力により、第2の切換レ
バー63はX1方向へ付勢されている。また、反転リン
ク59の上端には、反転駆動軸65が固設され、第2の
切換レバー63に形成された上下に延びる長穴66の内
部に前記反転駆動軸65が挿入されている。前記反転リ
ンク59では、軸58から被押圧部61までの距離より
も、軸58から反転駆動軸65までの距離の方が長くな
っており、第1の切換レバー54のX1方向への移動ス
トロークが、反転リンク59により増幅されて第2の切
換レバー63に伝わり、第2の切換レバー63がX2方
向へ駆動される。
【0040】第2の切換レバー63にはX1−X2方向
に延びる案内穴67が形成されており、左側板1aに固
定されたガイドストッパー68が案内穴67内に挿入さ
れている。図7に示すように第2の切換レバー63がX
1方向へ移動し、案内穴67のX2側の端部がガイドス
トッパー68に当たった状態で、第2の切換レバー63
のX1方向への移動が規制される。第2の切換レバー6
3にはX1−X2方向に延びる長穴71が形成されてい
る。第1の切換レバー54に折り曲げられた当接部69
は、左側板1aに開口する長穴などを通過して左側板1
aの外側に突出し、さらに当接部69は、前記長穴71
の内部に挿入されている。図6に示すように、第2の切
換レバー63がX2方向の終端に移動したときには、第
1の切換レバー54の当接部69が、長穴71のX2側
端部の追従当接部71aを押し、第1の切換レバー54
によって、第2の切換レバー63がX2方向へ押されて
移動している。
【0041】第2の切換レバー63の上辺部には、磁気
ヘッド制御部72が形成されている。磁気ヘッド制御部
72には、待機切換部となる第1段の摺動部72a、そ
れよりも少し低い再生切換部となる第2段の摺動部72
b、および記録切換部となる凹部72cが形成されてい
る。また、第1の切換レバー54のX2側の上辺部にも
磁気ヘッド制御部の一部を分担する摺動部73が形成さ
れ、この摺動部73が待機切換部として機能する。図6
に示すように、第1段の摺動部72aと摺動部73は、
同じ高さ位置にてほぼ同一直線上に位置している。
【0042】図6に示すように、磁気ヘッド昇降部材4
4に形成された持ち上げ部44aが、第1の切換レバー
54の摺動部73に乗っており、または、図7に示すよ
うに持ち上げ部44aが第2の切換レバー63の第1段
の摺動部72aに乗っていると、磁気ヘッド昇降部材4
4が水平姿勢となり、磁気ヘッド昇降部材44の摺動部
46により板ばね41および磁気ヘッドHmが持ち上げ
られる。また、図8に示すように、持ち上げ部44aが
第2段の摺動部72bに乗ったときには、第2の切換レ
バー63が少し時計方向へ回動して、磁気ヘッドHmが
ディスクDからやや離れた再生モードとなる。さらに、
図9に示すように、持ち上げ部44aが凹部72c内に
落ち込んだときに、磁気ヘッド昇降部材44がさらに時
計方向へ回動し、磁気ヘッドHmがディスクDの上面に
当たって、記録モードが設定される。
【0043】図6に示すように、筐体1の底部には回路
基板76が設置され、回路基板76上のX1側には再生
モードへ至ったことを検知する第2のスイッチSW2が
設けられている。このスイッチSW2は、第1の切換レ
バー54に形成された検知部74により動作させられ
る。回路基板76のX2側の端部には、モータM2から
第2の切換レバー63に至るモード切換手段50の始動
時と動作終了時を検出する第3のスイッチSW3が設け
られている。この第3のスイッチSW3は、第2の切換
レバー63に設けられた検知部75が形成され、この検
知部75により動作させられる。
【0044】次に上記ディスク装置の動作について説明
する。図1に示すモード切換モータM2の動力は、ウオ
ーム歯車51、ウオームホイール52a、ウオーム歯車
52b、さらにウオームホイール53aに伝達され、ピ
ニオン歯車53bが減速されて高トルクで駆動される。
ピニオン歯車53bはラック54aに噛み合っているた
め、前記減速動力によって、第1の切換レバー54がX
1−X2方向へ低速で駆動される。
【0045】電気制御部では、各スイッチSW1、SW
2、SW3の検出動作に応じてモード切換モータM2を
制御する。モード切換モータM2は、カートリッジCの
挿入を検知する第1のスイッチSW1が「OFF」にな
ったときに始動する。このモード切換モータM2が動作
しモード切換手段50に設けられた第1の切換レバー5
4がX1方向へ移動する際、「挿入待機モード」→「デ
ィスクカートリッジの引込み動作」→「装填完了モー
ド」→「再生モード」→「記録モード」の順に切換えら
れる。
【0046】再生モードが設定されるときには、図8に
示すように、第3のスイッチSW3が「OFF」になっ
たのを確認した後に、第2のスイッチSW2が「ON」
になった時点でモータM2が停止する。また記録モード
が設定されるときには、図9に示すように、第3のスイ
ッチSW3がOFFになった後に、第2のスイッチSW
2が「ON」になり、さらに第3のスイッチSW3が再
度「ON」になった時点でモード切換モータM2が停止
する。
【0047】(挿入待機モード)図4、図6、図10お
よび図12は挿入待機モードを示している。挿入待機モ
ードでは、図6に示すように第1の切換レバー54がX
2方向へ移動している。また、第1の切換レバー54に
形成された当接部69が、第2の切換レバー63の追従
当接部71aをX2方向に押し、第2の切換レバー63
がX2側の端部に移動している。このとき、第2の切換
レバー63の検知部75により第2のスイッチSW2が
「ON」に設定されている。第1の切換レバー54に形
成されている前記アーム駆動部55は、駆動回転体18
の駆動溝18c内に入り込んでいるため、X2方向へ移
動しているアーム駆動部55により、駆動回転体18が
図4に示すように時計方向へ回動させられている。そし
て、この駆動回転体18とスプリング19を介して連結
されている引込み・排出アーム16が時計方向へ回動
し、挿入待機位置にある。
【0048】図12に示すように、引込み・排出アーム
16の先部に設けられた引込み・排出機構30は、カー
トリッジホルダ11の側板11dに対向するガイド板3
5のX1側の端部に移動している。よって、引込み部材
32の下面に設けられた第1の摺動軸32eが、案内面
35aと逃げ案内面35bとの分岐部となる切欠き部3
6の部分に位置し、また排出部材33の下面に設けられ
た第2の摺動軸33eは、ガイド板35の内面側の案内
面35aに当たっている。ねじりコイルスプリング34
により発揮されるモーメントm1により、第2の摺動軸
33eは案内面35aに弾圧され、その反力に基づくモ
ーメントm2により、引込み部材32の摺動面32fが
側板11dに弾圧され、且つ掛止突起32bは側板11
dの下側からカートリッジホルダ11の内方へ突出して
いる。
【0049】図6に示すように、持ち上げ部12aは、
第1の切換レバー54のホルダ制御部57の摺動部57
aに乗り上がっており、図10に示すようにこの持ち上
げ部12aが形成されたホルダ支持部材12がほぼ水平
姿勢で、カートリッジホルダ11は駆動ベース2の上方
のカートリッジ挿入位置まで上昇している。持ち上げ
部44aは、第1の切換レバー54の磁気ヘッド制御部
の一部である摺動部73の上に乗り上がっており、磁気
ヘッド昇降部材44がほぼ水平姿勢となっている。よっ
て、磁気ヘッド昇降部材44の摺動部46により、磁気
ヘッドHmを支持する板ばね41が持ち上げられ、磁気
ヘッドHmは、光ヘッドHoの上方へ大きく持ち上げら
れている。
【0050】(カートリッジの挿入検知)図4と図12
に示すように、カートリッジホルダ11内に、ミニディ
スクMのカートリッジCの挿入側先端部が挿入される
と、引込み・排出機構30の引込み部材32に形成され
た掛止突起32bのX2側の傾斜面32gに、カートリ
ッジCの前端C2が当たり、前記傾斜面32gの働きで
引込み部材32が一度(イ)方向へ押される。図4と図
12の状態では、引込み部材32の下面の第1の摺動軸
32eが、ガイド板35の切欠き部36に位置している
ため、カートリッジCの側辺が掛止突起32bを押す力
により、引込み部材32が支持軸31を中心として
(イ)方向へ回動する。カートリッジCの掛止凹部C1
が掛止突起32bに対向する位置に至ると、ねじりコイ
ルスプリング34により発揮される前記モーメントm2
により引込み部材32が(ロ)方向へ回動し、掛止突起
32bがカートリッジCの掛止凹部C1に掛止される。
【0051】そのままカートリッジCがX2方向へ押し
込まれると、引込み・排出アーム16が反時計方向へ回
動する。このとき駆動回転体18は第1の切換レバー5
4のアーム駆動部55により拘束されているため、引込
み・排出アーム16に設けられた差動突起16aが駆動
回転体18の差動穴18a内を移動し且つ連結スプリン
グ19が伸びて、引込み・排出アーム16のみが図4で
示すの位置へ向けて回動する。引込み・排出アーム1
6が反時計方向へ回動すると、検出片16bが挿入検知
アーム21から離れ、それまで方向へ押されていた挿
入検知アーム21が方向と逆の方向へ起動し、挿入検
知アーム21の下端が第1のスイッチSW1から離れ、
第1のスイッチSW1が「OFF」となる。第1のスイ
ッチSW1が「ON」から「OFF」に切り替わると、
それまで停止していたモード切換モータM2が始動す
る。
【0052】(カートリッジの引込み動作)第1のスイ
ッチSW1が「OFF」となり、モード切換モータM2
が始動すると、モード切換手段50では、図1および図
6に示すピニオン歯車53bの回転力が、ラック54a
に伝達され、第1の切換レバー54がX1方向へ駆動さ
れる。第2の切換レバー63は駆動スプリング64によ
りX1方向へ付勢されているため、図6の挿入待機モー
ドから第1の切換レバー54がX1方向へ移動する最初
の過程では、追従当接部71aが当接部69に当たった
まま、第2の切換レバー63が一緒にX1方向へ移動し
始める。
【0053】第1の切換レバー54がX1方向へ移動す
ると、アーム駆動部55により駆動回転体18が反時計
方向へ駆動され、この駆動回転体18と連結スプリング
19で連結されている引込み・排出アーム16が反時計
方向へ回動し始める。このとき、引込み・排出アーム1
6の先部に設けられている引込み・排出機構30では、
第1の摺動軸32eと第2の摺動軸アーム33eが、共
にガイド板35の内側の案内面35aを摺動してX2方
向へ移動する。第1の摺動軸32eが案内面35aを摺
動するために、掛止突起32bがカートリッジCの掛止
凹部C1に確実に掛止されたままの状態となり、引込み
・排出機構30のX2方向への移動力により、カートリ
ッジホルダ11内においてカートリッジCがX2方向へ
引込まれる。カートリッジホルダ11内にてカートリッ
ジCがX2方向へ引込まれる途中で、カートリッジホル
ダ11の側板11dから内側へ折り曲げられたシャッタ
開放部材11cにカートリッジCのシャッタSの前端部
が当たる。さらにカートリッジCがX2方向へ引込まれ
るときのシャッタ開放部材11cとの相対動作により、
シャッタSが開放させられ、カートリッジCの窓が開放
してディスクDが露出する。
【0054】図7はカートリッジCの引込み動作が完了
した直後の状態を示している。図7では、第1の切換レ
バー54がX1方向へ所定距離移動し、第2の切換レバ
ー63が駆動スプリング64に引かれてX1方向へ所定
距離移動しているが、第2の切換レバー63に形成され
た案内穴67の終端が、左側板1aに固定されたガイド
ストッパー68に当たり、第2の切換レバー63のX1
方向へのそれ以上の移動が規制される。また図7の状態
では、それまで第1の切換レバー54の摺動部73上を
摺動していた持ち上げ部44aが、第2の切換レバー6
3の磁気ヘッド制御部72の第1段の摺動部72aに受
け渡される。よって図7の時点では、磁気ヘッド昇降部
材44は水平姿勢であり、磁気ヘッドHmを支持してい
る板ばね41は大きく持ち上げられたままである。
【0055】また、図6の挿入待機モードから図7に示
すカートリッジの引込完了までの間、ホルダ支持部材1
2の持ち上げ部12aが、第1の切換レバー54の摺動
部57a上に乗り上がったまま摺動するため、カートリ
ッジホルダ11は、図10に示すように挿入位置に上
昇したままである。またカートリッジの引込み動作で
は、図5に示すように、第1の切換レバー54のアーム
駆動部55により駆動回転体18および引込み・排出ア
ーム16が反時計方向へ回動させられるが、引込み・排
出機構30により、カートリッジCがカートリッジホル
ダ11のX2方向の終端まで完全に引込まれた後に、ア
ーム駆動部55が駆動回転体18の駆動溝18c内から
X1方向へ抜け出て、第1の切換レバー54の拘束部5
6が駆動回転体18の規制部18dに当たる。よって、
駆動回転体18は回動することなくロックされる。
【0056】(再生モード)再生モードが設定されると
きには、第1の切換レバー54が図7の位置からさらに
X1方向へ駆動され、図8に示すように、第1の切換レ
バー54に設けられた検知部74により第2のスイッチ
SW2が「ON」に切換えられ、この時点でモード切換
モータM2が停止し、モード切換手段50の動きが停止
して再生モードの設定が完了する。第1の切換レバー5
4に形成された押圧部62は、図7の時点で反転リンク
59の被押圧部61に当たっている。したがって第1の
切換レバー54が図7の位置から図8の位置へ移動する
間、第1の切換レバー54のX1方向への移動力により
反転リンク59が反時計方向へ駆動され、反転リンク5
9に設けられた反転駆動軸65により第2の切換レバー
63がX2方向へ反転移動させられる。
【0057】図8の状態では、図7の状態よりも第2の
切換レバー63がX2方向へわずかに移動させられてお
り、ホルダ支持部材12の持ち上げ部12aが、第1の
切換レバー54のホルダ制御部57の摺動部57aから
外れて凹部57bに至る。よってホルダ支持部材12の
拘束が解除されて、図1に示すスプリング15の弾性力
により、ホルダ支持部材12が支持軸14を支点として
反時計方向へ回動させられ、カートリッジホルダー11
が下降させられる。そして、カートリッジホルダ11内
に保持されているカートリッジCが、駆動ベース2上の
支持面6bおよび位置決めピン6c上に設置されて、カ
ートリッジCが位置決めされ装填が完了する。またカー
トリッジC内のディスクDの中心穴Daが、駆動ベース
2上のクランプテーブル3上にクランプされる。
【0058】図8では、第2の切換レバー63がX2方
向へ移動しているため、磁気ヘッド昇降部材44に形成
された持ち上げ部44aが、第2の切換レバー63の磁
気ヘッド制御部72の第2段の摺動部72bに当たる位
置に至る。このとき、磁気ヘッド昇降部材44は板ばね
41の弾性力を受けて、図7に示す水平姿勢から時計方
向へ少し回動し、前記板ばね41の先端に設けられた磁
気ヘッドHmは、カートリッジCに向けて下降する。磁
気ヘッドHmは、カートリッジCの上面よりもやや高い
位置で下降を停止し、例えば再生専用の上面に窓が開口
していないカートリッジCが装填されたときでも、磁気
ヘッドHmはカートリッジCの上面に当たらないように
なっている。
【0059】再生モードでは、図1に示す駆動ベース2
に設けられたスレットモータM1が始動し、光ヘッドH
oがガイド軸5およびガイドレール6aに案内されて移
動し、シャッタSが開放して露出したディスクDの下面
に対し、対物レンズLからレーザ光が照射され、ディス
クDに記録されたデータが再生される(読み出され
る)。なお、光ヘッドHoの移動と共に、これと一体に
固定されたヘッドベース42も一緒に移動するため、こ
のヘッドベース42に支持された板ばね41は磁気ヘッ
ド昇降部材44の摺動部46上を摺動する。ただし、図
4と図6に示された待機状態のときよりも磁気ヘッド昇
降部材44が時計方向へ回動し、摺動部46がカートリ
ッジCの方向へ下降しているので、磁気ヘッドHmを支
持する板ばね41が摺動部46に接する弾圧力は、待機
状態のときに比べて弱くなっている。したがって、スレ
ットモータM1の駆動力で光ヘッドHoおよび磁気ヘッ
ドHmを移動させるときの負荷を低減できる。また、磁
気ヘッドHmをディスクDに向けて下降させて待機させ
ているので、その後に記録モードに移行する際に、磁気
ヘッドHmをディスクDに接触させるまでの下降距離を
短くできる。
【0060】図13は、カートリッジCの装填が完了
し、再生モードさらには記録モードに至ったときの、引
込み・排出機構30の状態を2点鎖線で示している。カ
ートリッジCの装填が完了した時点で、引込み・排出機
構30は、ガイド板35のX2側の端部に移動する。こ
のとき、引込み部材32に設けられた第1の摺動軸32
eは、ガイド板35の内側の案内面35aに当たってい
るため、引込み部材32に形成された掛止突起32b
は、カートリッジCの掛止凹部C1に掛止されたままで
ある。よってカートリッジホルダ11内においてカート
リッジCはX2方向の終端まで確実に引込まれる。
【0061】ただし、排出部材33に形成されている第
2の摺動軸33eは、コイルスプリング34から与えら
れるモーメントm1によりガイド板35の凹部37内に
入り込む。よって、排出部材33は時計方向へ回動し、
押出し排出部33bは、図13に示すように、カートリ
ッジCの挿入側前端C2から離れ且つ図示上方(装置外
方へ)向けて待避している。図13には、磁気ヘッドH
mおよび板ばね41ならびにヘッドベース42が、ディ
スクDの半径の外周位置まで移動した状態を破線で示し
ているが、ガイド板35に形成された凹部37により、
押出し排出部33bが時計方向へ大きく回動させられて
いるため、押出し排出部33bがヘッドベース42など
に当たるのを防止できる。
【0062】すなわち、カートリッジホルダ11内での
カートリッジCの引込みが完了した図7の時点で、押出
し排出部33bはカートリッジCの挿入側前端C2から
離れ図示上方へ移動している。そのため、その後の再生
モードあるいは記録モードにおいて、光ヘッドHoと共
にヘッドベース42がカートリッジCの前記前端C2に
沿って図13に示す位置まで移動しても、押出し排出部
33bがヘッドベース42に当たることがなく、ヘッド
ベース42の移動が妨げられることがない。
【0063】(記録モード)記録モードが設定されると
きは、図8の状態から第1の切換レバー54がさらにX
1方向へ移動させられる。したがって、第1の切換レバ
ー54の押圧部62によって反転リンク59が反時計方
向へ回動させられ、反転駆動軸65により第2の切換レ
バー63がX2方向へ駆動される。そして図9の状態に
至ると、第2の切換レバー63に形成された検知部75
により、第3のスイッチSW3が再度動作させられて
「ON」に切換えられる。なお、第2のスイッチSW2
は、第2の切換レバー63の検知部74により「ON」
にさせられたままである。すなわち、図9では、第2の
スイッチSW2が「ON」で且つ第3のスイッチSW3
が「ON」であり、このとき電気制御部では、記録モー
ドに至ったものと判断され、モード切換モータM2が停
止させられる。
【0064】図9では、磁気ヘッド昇降部材44の持ち
上げ部44aが、第2の切換レバー63の磁気ヘッド制
御部72の凹部72c内に入り、持ち上げ部44aが凹
部72cの底部に当たる。よって、磁気ヘッド昇降部材
44がさらに時計方向へ回動し、磁気ヘッド昇降部材4
4の摺動部46がディスクDに向けて下降する。よっ
て、板ばね41の先端に設けられた磁気ヘッドHmが、
カートリッジCの上面に開口している窓からカートリッ
ジC内に入り、磁気ヘッドHmは、ディスクDの上面に
対し板ばね41の弾性力により接触し、さらに、磁気ヘ
ッド昇降部材44の摺動部46は、板ばね41から下方
へ離れる。
【0065】なお、この記録モードに至る前に必ず図8
に示す再生モードを経るため、磁気ヘッドHmは、再生
モードで1段階下降させられてから、記録モードにおい
て完全に下降させられるものとなる。よって、記録モー
ドに至る際の磁気ヘッドHmの下降距離が短くなり、磁
気ヘッドHmがディスクDの上面に当たるときの衝撃も
小さくなる。記録動作では、スレットモータM1により
光ヘッドHoが移動させられ、これと一緒に磁気ヘッド
Hmも一緒に移動させられ、ディスクDの上面に磁気ヘ
ッドHmから磁界が与えられ、ディスクDの下面に、光
ヘッドHoの対物レンズLからレーザ光のエネルギーが
与えられて、光変調または磁気変調により、データが記
録される。
【0066】(カートリッジの排出動作)図8に示す再
生モードまたは図9に示す記録モードからカートリッジ
Cを排出させるときには、モード切換モータM2をカー
トリッジ装填時とは逆の方向へ始動する。この動力はピ
ニオン歯車53bからラック54aに伝達されて、第1
の切換レバー54がX2方向へ駆動される。図9から図
8に至る間、および図8から図7に至る間に、第1の切
換レバー54がX2方向へわずかに戻り、駆動スプリン
グ64の付勢力が第2の切換レバー63を介して反転リ
ンク59に与えられ、反転リンク59が時計方向へ回動
する。また第2の切換レバー63もX1方向へ移動す
る。図7に示す状態から第1の切換レバー54がX2方
向へ移動し、当接部69が追従当接部71aに当たる
と、その後は、第1の切換レバー54と共に第2の切換
レバー63がX2方向へ移動し、図6の状態に復帰す
る。
【0067】図6の状態に復帰すると、第2の切換レバ
ー63の検知部75が第3のスイッチSW3を「ON」
に切換える。この時点でカートリッジCの排出が完了し
たモードとなり、モード切換モータM2が停止する。上
記の一連の動作では、まず、図8の再生モードまたは図
9の記録モードから図7に至る間に、磁気ヘッド昇降部
材44の持ち上げ部44aが、第2の切換レバー63の
第1段の摺動部72aに乗り上がって磁気ヘッド昇降部
材44により磁気ヘッドHmが持ち上げられる。さらに
図8または図9から図7に至る間に、ホルダ支持部材1
2の持ち上げ部12aが第1の切換レバー54の摺動部
57aに乗り上がり、カートリッジホルダ11が図10
に示す位置に持ち上げられる。
【0068】また図7の状態から図6に示す挿入待機モ
ードまでの復帰の間、第1の切換レバー54のアーム駆
動部55が駆動溝18c内に入って駆動回転体18が時
計方向へ駆動され、また引込み・排出アーム16も時計
方向へ駆動される。引込み・排出アーム16が時計方向
へ回動するときに、図13で2点鎖線で示す状態の引込
み・排出機構30がX1方向へ移動し、移動開始直後に
第2の摺動軸33eが凹部37から抜け出て案内面35
aに至り、排出部材33が反時計方向へ回動して押出し
排出部33bがカートリッジCのX2側の先端を押圧可
能になる。そして、図5から図4に至る間に、押出し排
出部33bによりカートリッジCが押出される。引込み
・排出アーム16が図4の待機位置まで完全に回動
し、カートリッジCが排出された時点で、引込み・排出
アーム16に設けられた検出片16bにより挿入検知ア
ーム21が方向へ押され、第1のスイッチSW1が
「ON」になる。第1のスイッチSW1が「ON」にな
ったことで、カートリッジCが排出されたことを認識す
る。
【0069】この排出動作では、図6に示すように第2
の切換レバー63がX2方向へ完全に復帰し、第3のス
イッチSW3が「ON」になった時点で、モード切換モ
ータM2が停止する。そして、実際にカートリッジCが
完全に排出されたか否かは、第1のスイッチSW1が
「ON」に復帰するか否かにより認識できるようになっ
ている。このようにモード切換モータM2の動力により
駆動されるモード切換手段50の動作完了を第3のスイ
ッチSW3により検知し、一方、カートリッジCの排出
のための検知は、第3のスイッチSW3とは異なる第1
のスイッチSW1により行うようにしている。したがっ
て、モード切換手段50の機構部分の動作終了の検知
と、カートリッジCの排出検知とが別々の経路にて分割
して行われることになり、これにより、カートリッジC
が完全に排出されなかったときの異常時に、モータM2
および機構部を保護できるようになっている。
【0070】例えば図5から図4のモードに復帰するま
での間に、カートリッジCがカートリッジホルダ11内
で引っ掛かり、あるいは外部からの阻止力を受けてカー
トリッジCがX1方向へ確実に押し出されなかった状態
を想定する。この場合、第1の切換レバー54により駆
動回転体18が図4に示す状態まで時計方向へ駆動され
るが、引込み・排出アーム16は前記の引っ掛かりによ
り時計方向へ完全に回動せずに途中で止まっていること
になる。しかし、引込み・排出アーム16と駆動回転体
18を連結している連結スプリング19が伸びることに
より、機構のロックを防止できる。また、カートリッジ
Cが完全に排出されず、第1のスイッチSW1が「O
N」に復帰できなくても、第2の切換レバー63がX2
方向へ完全に復帰して、第3のスイッチSW3が「O
N」になった時点でモード切換モータM2が停止してい
る。したがって、カートリッジCが完全に排出されない
状態で、モード切換モータM2が回転し続け、モータの
破損や機構のロック部分の破損などが生じることがな
い。
【0071】(カートリッジの誤挿入)図14は、図4
および図6に示す挿入待機モードにおいて、カートリッ
ジCが正規の方向と逆の向き、すなわち図4と前後が逆
の向きで挿入された状態を示している。カートリッジC
が前後逆向きに挿入されると、シャッタSの無い側部が
シャッタ開放部材11cに向けられるため、カートリッ
ジCの挿入側端部がシャッタ開放部材11cに当たっ
て、カートリッジCの挿入が阻止される。また、カート
リッジCが逆向きに挿入されると、掛止突起32bにカ
ートリッジCの掛止凹部C1が対向しないため、カート
リッジCの側面により掛止突起32bが押され、図4の
時点で引込み部材32が(イ)方向へ回動させられる。
よって、引込み部材32の下面に形成された第1の摺動
軸32eは、ガイド板35の切欠き部36からガイド板
35の外側へ突出する。そのままカートリッジCにより
押出し排出部33bがX2方向へ押されると、前記第1
の摺動軸32eは、ガイド板35の外面側の逃げ案内面
35bを摺動する。
【0072】誤挿入のカートリッジCにより引込み・排
出機構30がX2方向へ押され、引込み・排出アーム1
6が反時計方向へ回動して、検知片16bが挿入検知ア
ーム21から離れ、第1のスイッチSW1が「OFF」
になると、モード切換モータM2が始動することにな
る。このモータM2の始動により、第1の切換レバー5
4がX1方向へ移動し、駆動回転体18と引込み・排出
アーム16が反時計方向へ回動させられる。ただしこの
とき、引込み・排出機構30では、引込み部材32に一
体に形成された第1の摺動軸32eが、ガイド板35の
逃げ案内面35bをX2方向へ摺動するため、掛止突起
32bはカートリッジCを引込むことなく、カートリッ
ジCの側部をすり抜けてX2方向へ移動し、その後の動
作が継続される。
【0073】すなわち、モード切換モータM2は回転を
継続し、図8に示す再生モードあるいは図9に示す記録
モードまで移行する。ただし、カートリッジホルダ11
からカートリッジCの一部が飛び出した状態であるた
め、再生モードまたは記録モードでは、カートリッジホ
ルダ11が図11に示すように平行姿勢のまま下降せ
ず、カートリッジCの一部が外部へ突出した斜めの姿勢
で下降する。ただし、前記ホルダ支持部材12とカート
リッジホルダ11は、連結部13、13において互いに
回動自在であるため、カートリッジホルダ11が斜めの
姿勢で下降しても、機構ロックを生じることがない。
【0074】したがって、カートリッジCが誤った向き
で挿入されたときに、引込み・排出機構30がカートリ
ッジCに当たってロック状態となったり、またこのロッ
ク状態のままモード切換モータM2が回転し続けること
がない。そのためモータM2の負荷が増大して故障の原
因になったり、ロックされた機構が破損を受けることが
ない。また、カートリッジCはシャッタ開放部材11c
に当たるまでしか挿入されず、またカートリッジCに掛
止されるものがないため、カートリッジCはいつでも取
り出すことができる。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明では、記録媒体の装
填完了と各モード設定とがモード切換手段の一連の動作
で行なわれるものにおいて、切換レバーを一方向へ移動
させる途中で、記録媒体の引込みを完了し且つその状態
を維持できるので、記録媒体の引込み完了動作が確実で
あり、また切換レバーの駆動制御も容易である。
【0076】また引込み動作の完了後の切換レバーの移
動力で、再生モードや記録モードを最適なタイミング設
定することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体の駆動装置の一例としてミニ
ディスク用のディスク装置を示す分解斜視図、
【図2】ディスク装置の切換手段を示す分解斜視図、
【図3】ディスク装置の引込み・排出機構を示す分解斜
視図、
【図4】ディスク挿入時を示すディスク装置の平面図、
【図5】ディスクの引込み完了および再生モードと記録
モードでのディスク装置の平面図、
【図6】図4のVI矢視図であり、挿入待機モードでの
側面図、
【図7】カートリッジの引込み完了時の側面図、
【図8】再生モードを示す側面図、
【図9】記録モードを示す側面図、
【図10】カートリッジホルダが挿入位置にある状態を
示す側面図、
【図11】カートリッジホルダが装填完了位置にある状
態を示す側面図、
【図12】カートリッジ挿入位置にある引込み・排出機
構の平面図、
【図13】カートリッジの引込み完了位置にある引込み
・排出機構の平面図、
【図14】カートリッジが誤った方向から挿入された状
態を示す引込み・排出機構の拡大平面図、
【図15】記録媒体の一例であるミニディスクの斜視
図、
【符号の説明】
M ミニディスク C カートリッジ C1 掛止凹部 C2 挿入側前端 D ディスク S シャッタ Ho 光ヘッド Hm 磁気ヘッド Kd ディスク駆動部 SW1 第1のスイッチ SW2 第2のスイッチ SW3 第3のスイッチ M1 スレットモータ M2 モード切換モータ 1 筐体 1a 左側板 1b 右側板 2 駆動ベース 3 クランプテーブル 11 カートリッジホルダ 11c シャッタ開放部材 12 ホルダ支持部材 16 引込み・排出アーム(駆動部材) 18 駆動回転体 30 引込み・排出機構 32 引込み部材 32b 掛止突起 33 排出部材 33b 押出し排出部 35 ガイド板 35a 案内面(案内部) 36 切欠き部(分岐部) 37 待避部 41 板ばね 42 ヘッドベース 44 磁気ヘッド昇降部材 50 切換手段 54 第1の切換レバー 55 アーム駆動部 57 ホルダ制御部 59 反転リンク(反転部材) 63 第2の切換レバー 72 磁気ヘッド制御部 72a 第1段の摺動部(待機切換部) 72b 第2段の摺動部(再生切換部) 72c 凹部(記録切換部) 73 摺動部(待機切換部)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体内に記録媒体(M)を引込み且
    つ装置本体内から記録媒体(M)を排出する引込み・排
    出機構(30)と、前記引込み・排出機構(30)を引
    込み方向および排出方向へ駆動する駆動回転体(18)
    と、モータ(M2)の動力で直線的に往復駆動される切
    換レバー(54)と、この切換レバー(54)に設けら
    れ前記駆動回転体(18)と凹凸嵌合して前記駆動回転
    体(18)に引込み方向および排出方向への回転力を与
    える駆動部(55)とを有し、前記駆動回転体(18)
    が記録媒体(M)を完全に引込むまで回動しさらに切換
    レバー(54)が移動して前記凹凸嵌合が解除された後
    に、前記駆動回転体(18)の一部(18d)に当接し
    て駆動回転体(18)を拘束する拘束部(56)が前記
    切換レバー(54)に形成されていることを特徴とする
    記録媒体の駆動装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体(M)が挿入されるホルダ(1
    1)が設けられ、前記引込み・排出機構(30)はこの
    ホルダ(11)に移動自在に支持されて記録媒体(M)
    をホルダ(11)内に引込むことができるようになって
    おり、前記切換レバー(54)には、拘束部(56)が
    駆動回転体(18)を拘束しているときに前記ホルダ
    (11)を駆動部(Kd)の方向へ移動させて記録媒体
    (M)を駆動部(Kd)に装填させるホルダ駆動部(5
    7)が設けられている請求項1記載の記録媒体の駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 拘束部(56)が駆動回転体(18)を
    拘束している状態で切換レバー(54)が移動する移動
    力または、この切換レバー(54)によりさらに駆動さ
    れる他の切換レバー(63)の移動力により、再生モー
    ドおよび/または記録モードが設定される請求項2記載
    の記録媒体の駆動装置。
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