JP3394117B2 - 加工装置及び前記加工装置を用いたフープ材の加工方法 - Google Patents

加工装置及び前記加工装置を用いたフープ材の加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス加工部など
のように所定のサイクルで加工動作を行なう加工部にフ
ープ材が間欠的に送り込まれる加工装置に係り、特に加
工サイクルが高速であっても、加工部に対してフープ材
を安定して間欠送りできるようにした加工装置及び前記
加工装置を用いたフープ材の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のプレス加工装置の全体構
造を示す正面図である。符号1はプレス加工部である。
プレス加工部1には、ダイス1aと、パンチ1bと、こ
のパンチ1bを支持する昇降台1cと、昇降台1cを昇
降させる駆動軸1dと、昇降台1cを高サイクルにて昇
降駆動する駆動部1eとから構成されている。プレス加
工部1よりも図示左側には、間欠送り部3が設けられて
いる。間欠送り部3はNCロールフィーダーであり、間
欠回転する駆動ローラ3aと、この駆動ローラ3aとで
フープ材Wを挟む受けローラ3bとを有している。プレ
ス加工部1よりも図示右側には、案内コンベア2が設け
られている。案内コンベア2には、自由回転する上ロー
ラ列2aと下ローラ列2bとが備えられている。
【0003】フープ材Wは、案内コンベア2の上ローラ
列2aと下ローラ列2bとで挟まれて案内され、プレス
加工部1のダイス1aとパンチ1bとの間に供給され、
さらに間欠送り部3の駆動ローラ3aと受けローラ3b
とで挟持される。間欠送り部3ではNC制御により駆動
ローラ3aが間欠回転駆動され、フープ材Wは下流側
(図示左側)へ間欠送りされる。間欠送り部3とプレス
加工部1は同期しており、間欠送りされるフープ材Wが
停止したときに、昇降台1cが下降し、ダイス1aとパ
ンチ1bとが圧接して、フープ材Wから所定形状の部品
が打ち抜かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のプレス加工で
は、フープ材Wの間欠送りサイクルと、プレス加工部1
でのプレス加工部の加工動作サイクルとを高速にするこ
とにより、打ち抜き部品の単位時間当たりの生産数を高
めることができる。打ち抜く部品が、例えば磁気ヘッド
の積層コアを構成するコア板である場合、フープ材は板
厚が0.1mm程度のパーマロイ板であり、間欠送りピ
ッチが2〜5mm程度である。このとき、1分当たりの
ショット数(spm)が1500程度までは、比較的安
定した打ち抜き動作が可能である。しかし、ショット数
を1700spm程度まで高速にすると、フープ材W上
での打ち抜き箇所にずれが発生し、打ち抜き動作を連続
していると前記ずれ量が累積し、いずれはフープ材Wで
のパンチ1bによる打ち抜き箇所が重複してしまう。
【0005】間欠送り部3としてNCロールフィーダー
を用いた場合、駆動ローラ3aの間欠送りは非常に高精
度であり、打ち抜き動作のサイクルが例えば3000s
pmであっても間欠送り動作の誤差は非常にわずかであ
る。この間欠送り部3の精度が前記の打ち抜き位置のず
れの原因ではない。
【0006】そこで前記打ち抜き位置の累積的な位置ず
れの発生の原因を調べた結果、第1の原因は、フープ材
Wの間欠送りでの停止時にフープ材に作用する慣性力で
あることが解った。またフープ材Wは図4のさらに図示
右方の上流側にて原反ロールから送り経路に沿って送り
込まれ、図4の図示左方の下流側では、打ち抜かれた後
のフープ材Wを細かく切断するスクラップカット装置が
設けられている。このように案内ガイド部の上流および
下流側にてフープ材Wに不安定な負荷が与えられるた
め、案内コンベア2と間欠送り部3との間に位置するフ
ープ材Wの張力が常に変動し非常に不安定である。この
ことが第2の原因である。部品の打ち抜き動作サイクル
が1700spmを越えて高速になると、不安定な張力
が与えられているフープ材Wが、間欠送りの停止時に慣
性力により下流側へ移動するように波打つようになる。
その結果、フープ材Wに対する本来の打ち抜き位置に位
置ずれが発生し、これが累積されることになる。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、加工部に対して間欠送りされるフープ材の慣性力
を抑制し、且つフープ材に作用する張力の変動を少なく
して、高速サイクルにて加工動作を繰返したときに、フ
ープ材に対する加工位置のずれが生じにくいようにした
加工装置及び前記加工装置を用いたフープ材の加工方法
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定のサイク
ルで加工動作を行う加工部と、この加工部の上流側に位
置して加工部に送り込まれるフープ材を支持する案内テ
ーブルと、加工部の下流側に位置して加工部を通過した
フープ材を間欠的に送り出す間欠送り部とを有する加工
装置において、前記案内テーブルのフープ材が摺動する
面には、フープ材の進行方向に沿って延びる複数条の凸
状レールが設けられ、この凸状レールの上面にフープ材
を負圧吸着する吸着穴が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0009】
【0010】また、案内テーブルの上流側に、フープ材
を重力方向へ撓ませる撓み領域が設けられ、フープ材の
撓み量を検知する検知部と、撓み領域の上流に位置して
フープ材の撓み量がほぼ一定量となるようにフープ材を
送る送り込み部が設けられているものとなる。
【0011】上記撓み領域での案内テーブル側の部分
に、フープ材の搬送面よりも下側に位置して撓んだ状態
のフープ材が持ち上げられるのを防止する押えガイド部
が設けられていることが好ましい。また本発明は、上記
した加工装置を用いたフープ材の加工方法において、前
記フープ材は前記案内テーブルに設けられた凸状レール
上を、前記吸着穴に負圧吸着されながら摺動して前記加
工部にまで送られた後、前記加工部にて加工が施される
ことを特徴とするものである。
【0012】本発明では、加工部の上流側に位置する案
内テーブルに、その上を移動するフープ材を負圧吸着す
る吸着穴が設けられている。さらに好ましくは、案内テ
ーブルに凸状レールを形成し、その上に吸着穴を設けて
いる。または吸着穴が形成されている面を硬質で平滑と
なるように表面処理している。フープ材は、案内テーブ
ルの上面を低摩擦にて摺動し、しかも吸着穴に常に一定
の負圧により吸着されている。よって間欠送りされなが
ら加工部内を移動するフープ材に対して変動の少ない安
定した張力を与えることができる。
【0013】よって、高速にて間欠送りされたとき、停
止時の慣性力によりフープ材が波打ちなどを生じにくく
なり、高速サイクルにて加工動作を行なったときに、フ
ープ材に対する加工位置の位置ずれが生じにくくなる。
【0014】さらに、少なくとも案内テーブルの上流側
の撓み領域にフープ材を重力方向へ撓ませ、しかもこの
撓み量が常に一定になるように制御することにより、上
流側においてフープ材に作用する負荷の変動を小さくで
きる。これによっても加工部内で間欠送りされるフープ
材の張力を安定させることができる。
【0015】また上記撓み領域での案内テーブル側の端
部に、撓んでいるフープ材が持ち上げるのを防止する押
えガイド部が設けられていると、間欠的に送り込まれる
フープ材が案内テーブルへの進入部ではね上がるのを防
止でき、案内テーブル上の吸着穴によるフープ材の吸着
が安定し、案内テーブルの吸着によるフープ材に作用す
る張力を安定させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1と図2は、本発明の一例としてのプ
レス加工装置を示す正面図である。このプレス加工装置
は、上流側から下流側までの距離が長いため、図1と図
2に分けて記載している。図1はプレス加工部Aを含む
上流側の構造を示し、図2はプレス加工部よりも下流側
の構造を示しており、図1と図2では間欠送り部Cが重
複している。
【0017】図1と図2に示すプレス加工装置は、プレ
ス加工部A、その上流側に位置する案内テーブルB、プ
レス加工部の下流側に位置する間欠送り部C、案内テー
ブルBの上流側に位置する撓み領域D、間欠送り部Cよ
りも下流側に位置する撓み領域E、とから構成されてい
る。プレス加工部Aは、図4に示したものと同じであ
り、ダイス1aと、パンチ1bと、パンチ1bを支持す
る昇降台1cと、昇降台1cを昇降させる駆動軸1d
と、駆動軸1dを駆動して昇降台1cを所定の周期で昇
降駆動する駆動部1eとから構成されている。
【0018】間欠送り部CはNCロールフィーダー3に
より構成されている。このロールフィーダー3には駆動
ローラ3aと受けローラ3bとが設けられ、フープ材W
はこの両ローラ3aと3bとで挟持される。駆動ローラ
3aはNC制御により所定周期にて間欠回転し、フープ
材Wが間欠送りされる。プレス加工部Aと間欠送り部C
との間には、ガイド板4aが、間欠送り部Cと撓み領域
Eとの間には、ガイド板4bが設けられ、各ガイド板4
aと4bの上をフープ材Wが移動できるようになってい
る。
【0019】図3は、案内テーブルBの構造を示すもの
であり、テーブル5を示す斜視図である。フープ材W
は、このテーブル5の上を図示右端(上流)から左端
(下流)に向かって走行する。テーブル5の上面には、
フープ材Wの進行方向に沿って延びる複数条の凸状レー
ル5aが形成されている。各凸状レール5aはそれぞれ
溝により分離されている。テーブル5上には幅方向(Y
方向)に延びる長穴5c、5cに取り付けられた規制部
材6、6が設けられている。この規制部材6、6の位置
は前記長穴5c、5cに沿って調整でき、規制部材6、
6の間隔は、供給されるフープ材Wの幅寸法により決め
られる。テーブル5の上面では、フープ材Wの幅方向縁
部が前記規制部材6、6により規制され、フープ材Wの
位置ずれが防止されている。
【0020】テーブル5の表面は表面処理されている。
この表面処理は、その上を摺動するフープ材Wに対する
摩擦係数が小さく、また表面が平滑でフープ材Wに傷を
付けることがなく、さらに硬度の高い材料を用いること
が必要である。この要求を満たす表面処理として、例え
ばダイクロンコーティング(商品名)と称されるもので
あって、Crを主体とし、これにMg、Al、Si、M
n、Fe、Cが含有された複合合金の層を形成すること
が好ましい。フープ材Wは、複数条の凸状レール上5a
の表面を摺動するために、フープ材Wとテープル5との
接触面積が小さく、且つレール5の表面には前記コーテ
ィングが施されているため、フープ材Wがテーブル5上
を摺動するときの摩擦抵抗はきわめて小さくなってい
る。
【0021】テーブル5の各凸状レール5aの上面に
は、フープ材Wの進行方向(X方向)に向かって一定の
ピッチにて吸着穴5bが穿設されている。各吸着穴5b
はテーブル5の幅方向(Y方向)へ一列に並んで設けら
れ、このY方向へ列を成す吸着穴5bは、それぞれ負圧
穴5dに連通している。この負圧穴5dに対しては側方
から負圧経路を構成するホース7が接続されている。ホ
ース7は図示しないコンプレッサなどの負圧生成手段に
連結されており、吸着穴5bによりフープ材Wを負圧吸
着できるようになっている。凸状レール5a上を摺動す
るフープ材Wは複数の吸着穴5bに負圧吸着されなが
ら、X方向へ移動することになる。
【0022】テーブル5の上流側には、検知穴5eが設
けられている。この検知穴5eには光学検知または磁気
検知などの検知素子が収納され、この検知素子によりフ
ープ材Wの終端を検知できるようになっている。また前
記検知穴5eの下流側側近には、Y方向へ1列に形成さ
れた吸着穴5fが設けられている。この吸着穴5fは、
フープ材Wの終端が移動してきたときに、この終端が規
制部材6、6に案内される以前にばたつきを生じるのを
防止するためのものである。また、テーブル5の下流側
には凹部5gが形成されている。この凹部5gには、加
工油が含浸したフェルトが設置され、プレス加工部Aへ
供給されるフープ材Wに加工油が塗布される。
【0023】上流側の撓み領域Dでは、フープ材Wが自
重方向へ撓むようになっている。撓み領域Dの下端には
光学検知器8が設けられ、フープ材Wの撓みループの下
端部(イ)の位置を検知できるものとなっている。撓み
領域Dの上流には送り込み部9が設けられ、この送り込
み部9はモータにて駆動制御される送り込みローラ9a
と、ピンチローラ9bとが設けられている。フープ材W
の撓みループの下端部(イ)の位置が所定位置よりも上
がったことが光学検知器8により検知されると、前記送
り込みローラ9が制御され、フープ材Wの撓み量が一定
量となるようにフープ材Wの送り込み量が制御される。
【0024】また、撓み領域Dと案内テーブルBとの間
にはローラコンベア13が設けられてフープ材Wが案内
される。撓み領域Dの案内テーブルB側の端部には、前
記ローラコンベア13と隣接する押えガイド部としての
押えガイドローラ11が設けられている。この押えガイ
ドローラ11がフープ材Wに接触する位置は前記ローラ
コンベア13の案内面よりも図示下側である。この押え
ガイドローラ11により撓みループの出口にてフープ材
Wが撓みループの方向へ押さえつけられる。これによ
り、案内テーブルBのテーブル5の上面に間欠的に供給
されるフープ材Wがばたつきを生じるのが防止され、テ
ーブル5の上をフープ材Wが安定して移動できるように
なる。
【0025】また、撓み領域の上流側と下流側には、フ
ープ材Wを撓みループ形状に形成する矯正ローラ12a
と12bが設けられている。この矯正ローラ12aと1
2bにより、フープ材Wの撓みループ形状が安定し、撓
み領域D内でフープ材Wが振動したり揺れを生じること
がない。この矯正ローラ12a、12bによりフープ材
Wの撓みループ形状が安定し、さらに前記押えガイドロ
ーラ11によりフープ材Wが押えられていることによ
り、案内テーブルBのテーブル5上を移動するフープ材
Wが安定することになる。
【0026】図2に示す下流側の撓み領域Eにおいて
も、ガイドローラ15aと15bとの間でフープ材Wが
重力方向に撓んでいる。前記撓み領域Dと同様に撓み領
域Eにおいても、フープ材Wの撓み量を安定させること
が必要である。ただしプレス加工部Aを通過したフープ
材Wは、部品が打ち抜かれたものであるため、撓みルー
プの下端を光学的に検知することができない。そこで図
2に示すものでは、撓み領域E内に複数の磁気センサ1
6a、16b、16c、16dが設けられている。撓み
領域Eの下流側には送り出し部17が設けられている。
この送り出し部17は、回転制御される駆動ローラ17
aとピンチローラ17bとを有している。フープ材Wの
撓みループの下端部(ロ)が例えば磁気センサ16aと
16bの中間に常に位置するように、前記駆動ローラ1
7aが制御されて、フープ材Wの送り出し量が制御され
る。なお、磁気センサは複数個設けられているが、フー
プ材の厚さや幅寸法、さらには加工部Aでの加工動作の
サイクルに応じて、フープ材Wの撓みループの下端
(ロ)の位置を検知する磁気センサが選択される。
【0027】次に、上記プレス加工装置に動作について
説明する。図1に示す撓み領域Dのさらに上流側に位置
する原反から引き出されたフープ材Wは、撓み領域D、
案内テーブルBを経てプレス加工部Aに送られ、さらに
間欠送り部Cから撓み領域Eを経て引き出される。図2
に示す撓み領域Eから送り出されるフープ材Wは部品が
打ち抜かれたものであるが、この部品が打ち抜かれた後
のフープ材は、巻取ロールにより巻き取られる。間欠送
り部Cでは、NCロールフィーダー3の駆動ローラ3a
が間欠回転し、フープ材Wが図示左方向へ間欠的に送ら
れる。打ち抜き部品が磁気ヘッドの積層コアのコア板で
あるとき、フープ材Wは板厚0.1mm程度のパーマロ
イ板であり、間欠送りピッチは2ないし5mm程度であ
る。
【0028】図1においてプレス加工部Aよりも下流側
で間欠送り部Cによりフープ材Wが間欠送りされ、プレ
ス加工部Aでは、間欠送り部Cの間欠送りの停止時に昇
降台1cが下降し、パンチ1bによりフープ材Wから部
品が打ち抜かれる。このときプレス加工部Aよりも上流
側の案内テーブルBでは、図3に示すテーブル5の上面
をフープ材Wが摺動するが、テーブル5の上面では、進
行方向に延びる複数状の凸状レール5a上をフープ材W
が最小の摩擦力にて摺動し、さらにフープ材Wは複数の
吸着穴5bにより負圧吸着されながら摺動する。凸状レ
ール5aの表面には硬質で低摩擦のコーティングが施さ
れているため、フープ材Wが長時間摺動しても、摩擦力
の大きな変動はなく、また吸着穴5bによる負圧吸着に
よりフープ材Wに与えられる抵抗力も常に安定したもの
となる。またフープ材Wはテーブル5の表面に吸い付き
ながら摺動するため、テーブル5の表面でフープ材Wが
ばたつくようなこともない。
【0029】よって、NCロールフィーダー3およびプ
レス加工部Aの間欠駆動サイクルが高速であっても、慣
性力でフープ材が振れるようなことはなく、プレス加工
部Aに対しフープ材Wが安定して間欠供給され、プレス
加工部Aでのフープ材Wに対する打ち抜き位置(加工位
置)に位置ずれが生じにくくなる。また図1では、撓み
領域Dと案内テーブルBの境界部において、フープ材W
が押えガイドローラ11により押えられ、また矯正ロー
ラ12a、12bにより矯正されているため、案内テー
ブルBへの入り口において、フープ材Wがばたつくこと
もなく、案内テーブルBのテーブル5上をフープ材Wが
安定して摺動する。
【0030】また案内テーブルBよりも上流側に撓み領
域Dが設けられ、フープ材Wが常に一定量撓むようにな
っている。したがって、間欠送り部Cから撓み領域Dの
入り口までのL1で示す長さのフープ材Wに対し、さら
に上流側の負荷が作用せず、前記L1の長さの範囲で、
フープ材Wに作用する張力の変動が少ない。よってプレ
ス加工部Aに送り込まれるフープ材Wに外部からの負荷
による不要な引っ張り力が作用しなくなる。同様に、間
欠送り部Cから撓み領域Eの出口までのL2の長さの範
囲においても、これよりも下流側の負荷がフープ材Wに
作用せず、プレス加工部Aに位置するフープ材Wの張力
の変動が少なくなっている。
【0031】以上のように、上記L1とL2の長さのフ
ープ材Wに対して、上流側の負荷の変動と下流側の負荷
の変動が作用しないために、この間のフープ材Wの張力
が安定し、また案内テーブル5の負圧吸着により、フー
プ材Wの振動や振れやばたつきが生じないように押さえ
つけられている。したがって、高速の周期でプレス動作
を行なっても、フープ材Wに対する打ち抜き位置の変動
が生じにくい。厚さ0.1mmのパーマロイ板のフープ
材を使用し、2ないし5mmピッチの間欠送りによる打
ち抜きを行なった結果、3000spm程度の高速サイ
クルであっても、フープ材Wに対する打ち抜き位置のず
れによる問題は生じないことが確認された。なお、本発
明はプレス加工装置に限られず、フープ材が高速にて間
欠送りされ、送りの停止時に加工が行われるものであれ
ば、打ち抜きや加圧成形以外の加工を行なうものであっ
ても実施可能である。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、フープ材
の間欠送りおよび加工動作の周期が高速サイクルであっ
ても、フープ材が加工部に安定して供給される。よって
フープ材に対する加工位置の位置ずれなどが生じなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるプレス加工装置の上流側の構造
を示す正面図、
【図2】プレス加工装置の下流側の構造を示す正面図、
【図3】案内テーブルの構造を示す斜視図、
【図4】従来のプレス加工装置の構造を示す正面図、
【符号の説明】
A プレス加工部 B 案内テーブル C 間欠送り部 D,E 撓み領域 W フープ材 1a ダイス 1b パンチ 3 NCロールフィーダー 5 テーブル 5a 凸状レール 5b 吸着穴 9 送り込み部 11 押えガイドローラ 12a、12b 矯正ローラ 17 送り出し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65H 20/04 B65H 20/04 Z 23/188 23/188 A

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のサイクルで加工動作を行う加工部
    と、この加工部の上流側に位置して加工部に送り込まれ
    るフープ材を支持する案内テーブルと、加工部の下流側
    に位置して加工部を通過したフープ材を間欠的に送り出
    す間欠送り部とを有する加工装置において、 前記案内テーブルのフープ材が摺動する面には、フープ
    材の進行方向に沿って延びる複数条の凸状レールが設け
    られ、この凸状レールの上面にフープ材を負圧吸着する
    吸着穴が設けられていることを特徴とする加工装置。
  2. 【請求項2】 案内テーブルの上流側には、フープ材を
    重力方向へ撓ませる撓み領域が設けられ、フープ材の撓
    み量を検知する検知部と、撓み領域の上流に位置してフ
    ープ材の撓み量がほぼ一定量となるようにフープ材を送
    る送り込み部が設けられている請求項1載の加工装
    置。
  3. 【請求項3】 撓み領域での案内テーブル側の部分に
    は、フープ材の搬送面よりも下側に位置して、撓んだ状
    態のフープ材が持ち上げられるのを防止する押えガイド
    部が設けられている請求項記載の加工装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された加工装置を用いた
    フープ材の加工方法において、 前記フープ材は前記案内テーブルに設けられた凸状レー
    ル上を、前記吸着穴に負圧吸着されながら摺動して前記
    加工部にまで送られた後、前記加工部にて加工が施され
    る加工装置を用いたフープ材の加工方法。
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