JP3393966B2 - ダイナミック型プライオリティ・エンコーダ - Google Patents
ダイナミック型プライオリティ・エンコーダInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
形成されるプライオリティ・エンコーダに係り、特にダ
イナミック型プライオリティ・エンコーダに関するもの
で、例えばマイクロプロセッサ内の乗算器や画像処理用
フレーム切換システム等に使用される。
形成されるプライオリティ・エンコーダに係り、特にダ
イナミック型プライオリティ・エンコーダに関するもの
で、例えばマイクロプロセッサ内の乗算器や画像処理用
フレーム切換システム等に使用される。
【0002】
【従来の技術】マイクロプロセッサや、タイマー機能、
シリアルインターフェース機能、パラレルインターフェ
ース機能などを持つ周辺インターフェース装置内で、命
令やデータをコード化して用いることはしばしばあり、
中でも、入力信号に対してビット優先機能を有するプラ
イオリティ・エンコーダは、マイクロプロセッサ内の乗
算器や画像処理用フレーム切換システム等で多く用いら
れている。
シリアルインターフェース機能、パラレルインターフェ
ース機能などを持つ周辺インターフェース装置内で、命
令やデータをコード化して用いることはしばしばあり、
中でも、入力信号に対してビット優先機能を有するプラ
イオリティ・エンコーダは、マイクロプロセッサ内の乗
算器や画像処理用フレーム切換システム等で多く用いら
れている。
【0003】nビットのデータをコード化することは、
オア論理により容易に実現できるが、例えば上位ビット
優先型8ビットエンコーダの動作機能を実際のハードウ
ェアで実現する際、従来は、スタティックな論理回路で
構成している。
オア論理により容易に実現できるが、例えば上位ビット
優先型8ビットエンコーダの動作機能を実際のハードウ
ェアで実現する際、従来は、スタティックな論理回路で
構成している。
【0004】しかし、スタティックな回路構成では、各
信号の状態をチェックし、アクティブ状態である最上位
ビットの信号を検出してコード化するために多くの論理
回路を必要とする。しかも、入力信号が8ビットから1
0ビット、16ビット、32ビットへと増していくと、
上記したようなエンコーダに入力するアクティブ状態の
最上位ビットの信号を検出するためのハードウェアが著
しく複雑になり、素子数も数倍から数十倍に膨らみ、集
積回路チップ上のエンコーダが占める面積の割合が多く
なっていく。
信号の状態をチェックし、アクティブ状態である最上位
ビットの信号を検出してコード化するために多くの論理
回路を必要とする。しかも、入力信号が8ビットから1
0ビット、16ビット、32ビットへと増していくと、
上記したようなエンコーダに入力するアクティブ状態の
最上位ビットの信号を検出するためのハードウェアが著
しく複雑になり、素子数も数倍から数十倍に膨らみ、集
積回路チップ上のエンコーダが占める面積の割合が多く
なっていく。
【0005】また、従来のプライオリティ・エンコーダ
は、優先順位の方向が固定されているので、下位ビット
優先型エンコーダを実現するためには上位ビット優先型
エンコーダに対して入力端子順を反転させなければなら
ない。
は、優先順位の方向が固定されているので、下位ビット
優先型エンコーダを実現するためには上位ビット優先型
エンコーダに対して入力端子順を反転させなければなら
ない。
【0006】従って、前記上位ビット優先型8ビットエ
ンコーダを下位ビット優先型エンコーダとしても使用す
るように切り換えるためには、入力信号の0ビットと7
ビット、1ビットと6ビット、2ビットと5ビット、3
ビットと4ビットとの各2ビットを入力端子として持
ち、優先順位の方向の方向を決定するセレクト信号Eh
により各2ビットの入力端子を選択するためのセレクタ
SEL…を8ビット分用意する必要がある。
ンコーダを下位ビット優先型エンコーダとしても使用す
るように切り換えるためには、入力信号の0ビットと7
ビット、1ビットと6ビット、2ビットと5ビット、3
ビットと4ビットとの各2ビットを入力端子として持
ち、優先順位の方向の方向を決定するセレクト信号Eh
により各2ビットの入力端子を選択するためのセレクタ
SEL…を8ビット分用意する必要がある。
【0007】また、上記したようなスタティックな論理
回路でシステムを構築していくと、8ビット、10ビッ
ト、16ビットの各プライオリティ・エンコーダの使用
素子数をCMOSトランジスタ(相補性絶縁ゲート型ト
ランジスタ)の素子数に換算すると、10ビットのプラ
イオリティ・エンコーダは8ビットのプライオリティ・
エンコーダの約2倍になっているので約2倍のチップ面
積を要し、16ビットのプライオリティ・エンコーダは
10ビットのプライオリティ・エンコーダの約4倍とな
っているので約4倍のチップ面積を要する。
回路でシステムを構築していくと、8ビット、10ビッ
ト、16ビットの各プライオリティ・エンコーダの使用
素子数をCMOSトランジスタ(相補性絶縁ゲート型ト
ランジスタ)の素子数に換算すると、10ビットのプラ
イオリティ・エンコーダは8ビットのプライオリティ・
エンコーダの約2倍になっているので約2倍のチップ面
積を要し、16ビットのプライオリティ・エンコーダは
10ビットのプライオリティ・エンコーダの約4倍とな
っているので約4倍のチップ面積を要する。
【0008】ビット処理数の多い高位のマイクロコンピ
ュータでは、高機能搭載、高集積度が要求されるが、集
積回路のチップサイズを極力小さくして高機能を実現し
ようとする際、従来のようなハードウェアでは、集積度
が低下し、高速化が妨げられる原因となる。
ュータでは、高機能搭載、高集積度が要求されるが、集
積回路のチップサイズを極力小さくして高機能を実現し
ようとする際、従来のようなハードウェアでは、集積度
が低下し、高速化が妨げられる原因となる。
【0009】上記したように従来のプライオリティ・エ
ンコーダは、スタティックな論理回路で構成しており、
入力信号のビット数が増える毎に優先順位切換用のセレ
クタが増え、論理回路が複雑になり、ゲート段数が確実
に増し、ハードウェアが著しく複雑になり、使用素子数
も著しく膨らみ、集積回路チップ上のプライオリティ・
エンコーダが占める面積の割合が多くなり、高集積化が
妨げられるという問題がある。また、ゲート段数が増え
ると、それに伴って遅延時間が増大し、高速演算処理の
ネックとなってくるという問題がある。
ンコーダは、スタティックな論理回路で構成しており、
入力信号のビット数が増える毎に優先順位切換用のセレ
クタが増え、論理回路が複雑になり、ゲート段数が確実
に増し、ハードウェアが著しく複雑になり、使用素子数
も著しく膨らみ、集積回路チップ上のプライオリティ・
エンコーダが占める面積の割合が多くなり、高集積化が
妨げられるという問題がある。また、ゲート段数が増え
ると、それに伴って遅延時間が増大し、高速演算処理の
ネックとなってくるという問題がある。
【0010】そこで、本願出願人は、上記問題点を解決
するために、論理回路の構成を簡易化でき、入力信号の
ビット数が増えてもハードウェアがむやみに増加するこ
とを防止でき、集積回路チップ上の占有面積の増大を極
力防止でき、高集積化、高速化を達成し得るダイナミッ
ク型のプライオリティ・エンコーダを提案した。
するために、論理回路の構成を簡易化でき、入力信号の
ビット数が増えてもハードウェアがむやみに増加するこ
とを防止でき、集積回路チップ上の占有面積の増大を極
力防止でき、高集積化、高速化を達成し得るダイナミッ
ク型のプライオリティ・エンコーダを提案した。
【0011】上記ダイナミック型のプライオリティ・エ
ンコーダは、例えば図6に示すように、複数ビット(例
えば8ビット)の被演算入力の各ビットDi(i=0〜
7)がそれぞれ対応して入力する複数のセレクタ10i
と、上記複数のセレクタ10iの各出力Di´をコード
化するエンコーダステージ20とを有する。
ンコーダは、例えば図6に示すように、複数ビット(例
えば8ビット)の被演算入力の各ビットDi(i=0〜
7)がそれぞれ対応して入力する複数のセレクタ10i
と、上記複数のセレクタ10iの各出力Di´をコード
化するエンコーダステージ20とを有する。
【0012】上記各セレクタ10iは、それぞれ対応し
て被演算入力ビットDiによりスイッチング制御される
スイッチ回路1と、このスイッチ回路に直列に接続され
ると共に全セレクタを通して直列に接続されたキャリー
ライン2と、上記スイッチ回路1の一端部側のキャリー
ライン部に接続され、所定のタイミングでキャリーライ
ンをプリチャージする第1のプリチャージ回路3と、上
位ビット優先指定用のイネーブル信号/SHにより制御
され、上記スイッチ回路の上位ビット側のキャリーライ
ン部の電位がディスチャージレベルVssであるか否かを
検知する第1の検知回路4と、下位ビット優先指定用の
イネーブル信号/SLにより制御され、上記スイッチ回
路1の下位ビット側のキャリーライン部の電位がディス
チャージレベルVssであるか否かを検知する第2の検知
回路5と、上記第1の検知回路4の出力および第2の検
知回路5の出力のいずれか一方と前記被演算入力ビット
とが共にアクティブ状態であるか否かを検知する第3の
検知回路6とからなる。
て被演算入力ビットDiによりスイッチング制御される
スイッチ回路1と、このスイッチ回路に直列に接続され
ると共に全セレクタを通して直列に接続されたキャリー
ライン2と、上記スイッチ回路1の一端部側のキャリー
ライン部に接続され、所定のタイミングでキャリーライ
ンをプリチャージする第1のプリチャージ回路3と、上
位ビット優先指定用のイネーブル信号/SHにより制御
され、上記スイッチ回路の上位ビット側のキャリーライ
ン部の電位がディスチャージレベルVssであるか否かを
検知する第1の検知回路4と、下位ビット優先指定用の
イネーブル信号/SLにより制御され、上記スイッチ回
路1の下位ビット側のキャリーライン部の電位がディス
チャージレベルVssであるか否かを検知する第2の検知
回路5と、上記第1の検知回路4の出力および第2の検
知回路5の出力のいずれか一方と前記被演算入力ビット
とが共にアクティブ状態であるか否かを検知する第3の
検知回路6とからなる。
【0013】さらに、前記キャリーライン2の最上位セ
レクタ側または最下位セレクタ側の一端部のうちで前記
第1のプリチャージ回路3が接続されていない一端部に
接続され、所定のタイミングでキャリーライン2をプリ
チャージする第2のプリチャージ回路11と、上記キャ
リーライン2の両端部にそれぞれ接続され、上位ビット
優先指定モード信号PRHL/下位ビット優先指定モー
ド信号PRLHに応じて選択的にキャリーライン2をデ
ィスチャージする2個のディスチャージ回路12a、1
2bとを具備し、最上位ビットD7 のセレクタ107 の
第1の検知回路4に入力する上位ビット側のキャリーラ
イン部の電位および最下位ビットD0 のセレクタ100
の第2の検知回路5に入力する下位ビット側のキャリー
ライン部の電位はそれぞれディスチャージレベルVss
(接地電位)に固定される。
レクタ側または最下位セレクタ側の一端部のうちで前記
第1のプリチャージ回路3が接続されていない一端部に
接続され、所定のタイミングでキャリーライン2をプリ
チャージする第2のプリチャージ回路11と、上記キャ
リーライン2の両端部にそれぞれ接続され、上位ビット
優先指定モード信号PRHL/下位ビット優先指定モー
ド信号PRLHに応じて選択的にキャリーライン2をデ
ィスチャージする2個のディスチャージ回路12a、1
2bとを具備し、最上位ビットD7 のセレクタ107 の
第1の検知回路4に入力する上位ビット側のキャリーラ
イン部の電位および最下位ビットD0 のセレクタ100
の第2の検知回路5に入力する下位ビット側のキャリー
ライン部の電位はそれぞれディスチャージレベルVss
(接地電位)に固定される。
【0014】上記構成のダイナミック型のプライオリテ
ィ・エンコーダにおいて、上位ビット優先指定モードの
場合には、キャリーライン2の上位ビット側一端部に接
続されているディスチャージ回路12aがディスチャー
ジ動作し、また、上位ビット優先指定用のイネーブル信
号/SHがアクティブ状態になる。この状態の時、複数
の被演算入力ビットが同時にアクティブ状態になったと
すると、アクティブ状態となっている被演算入力ビット
をMSBからサーチし、最初にサーチされた被演算入力
ビットが入力するセレクタの出力をアクティブレベルに
し、この被演算入力ビットより下位ビットがアクティブ
状態であったとしても非アクティブ状態であると見做
す。
ィ・エンコーダにおいて、上位ビット優先指定モードの
場合には、キャリーライン2の上位ビット側一端部に接
続されているディスチャージ回路12aがディスチャー
ジ動作し、また、上位ビット優先指定用のイネーブル信
号/SHがアクティブ状態になる。この状態の時、複数
の被演算入力ビットが同時にアクティブ状態になったと
すると、アクティブ状態となっている被演算入力ビット
をMSBからサーチし、最初にサーチされた被演算入力
ビットが入力するセレクタの出力をアクティブレベルに
し、この被演算入力ビットより下位ビットがアクティブ
状態であったとしても非アクティブ状態であると見做
す。
【0015】上記とは逆に、下位ビット優先指定モード
の場合には、キャリーライン2の下位ビット側一端部に
接続されているディスチャージ回路12bがディスチャ
ージ動作し、また、下位ビット優先指定用のイネーブル
信号/SLがアクティブ状態になる。この状態の時、複
数の被演算入力ビットが同時にアクティブ状態になった
とすると、アクティブ状態となっている被演算入力ビッ
トをLSBからサーチし、最初にサーチされた被演算入
力ビットが入力するセレクタの出力をアクティブレベル
にし、この被演算入力ビットより上位ビットがアクティ
ブ状態であったとしても非アクティブ状態であると見做
す。
の場合には、キャリーライン2の下位ビット側一端部に
接続されているディスチャージ回路12bがディスチャ
ージ動作し、また、下位ビット優先指定用のイネーブル
信号/SLがアクティブ状態になる。この状態の時、複
数の被演算入力ビットが同時にアクティブ状態になった
とすると、アクティブ状態となっている被演算入力ビッ
トをLSBからサーチし、最初にサーチされた被演算入
力ビットが入力するセレクタの出力をアクティブレベル
にし、この被演算入力ビットより上位ビットがアクティ
ブ状態であったとしても非アクティブ状態であると見做
す。
【0016】ところで、上記した従来のダイナミック型
のプライオリティ・エンコーダは、キャリーライン2の
プリチャージおよびディスチャージが、キャリーライン
2に直列に接続されている各トランジスタのスイッチ制
御の完了前に行われた場合には、誤ったエンコーダ結果
を出力するおそれがある。
のプライオリティ・エンコーダは、キャリーライン2の
プリチャージおよびディスチャージが、キャリーライン
2に直列に接続されている各トランジスタのスイッチ制
御の完了前に行われた場合には、誤ったエンコーダ結果
を出力するおそれがある。
【0017】そこで、通常、被演算入力ビットの遅延と
デバイス作製時のプロセス工程に起因する素子特性、電
源電圧および温度特性の変動がある場合においても、上
記したような誤ったエンコーダ結果の出力を防止するた
めに、上記の変動を見込んでタイミング設定されたプリ
チャージ制御信号およびディスチャージ制御信号が利用
されている。
デバイス作製時のプロセス工程に起因する素子特性、電
源電圧および温度特性の変動がある場合においても、上
記したような誤ったエンコーダ結果の出力を防止するた
めに、上記の変動を見込んでタイミング設定されたプリ
チャージ制御信号およびディスチャージ制御信号が利用
されている。
【0018】しかし、上記プリチャージ制御信号および
ディスチャージ制御信号のタイミング設定は、前記キャ
リーライン2に直列に接続されている各トランジスタの
スイッチ制御完了時から演算が開始されるまでの時間マ
ージンが大きくとられているので、ダイナミック型のプ
ライオリティ・エンコーダの演算開始が遅れ、エンコー
ダから出力される演算結果の高速化が困難になるという
問題があった。
ディスチャージ制御信号のタイミング設定は、前記キャ
リーライン2に直列に接続されている各トランジスタの
スイッチ制御完了時から演算が開始されるまでの時間マ
ージンが大きくとられているので、ダイナミック型のプ
ライオリティ・エンコーダの演算開始が遅れ、エンコー
ダから出力される演算結果の高速化が困難になるという
問題があった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ダイナミック型のプライオリティ・エンコーダは、被演
算入力ビットの遅延などがある場合においても誤ったエ
ンコーダ結果の出力を防止するためにタイミング設定さ
れたプリチャージ制御信号およびディスチャージ制御信
号が利用されているが、キャリーラインに直列に接続さ
れている各トランジスタのスイッチ制御完了時から演算
が開始されるまでの時間マージンが大きくとられている
ので、ダイナミック型のプライオリティ・エンコーダの
演算開始が遅れ、エンコーダから出力される演算結果の
高速化が困難になるという問題があった。
ダイナミック型のプライオリティ・エンコーダは、被演
算入力ビットの遅延などがある場合においても誤ったエ
ンコーダ結果の出力を防止するためにタイミング設定さ
れたプリチャージ制御信号およびディスチャージ制御信
号が利用されているが、キャリーラインに直列に接続さ
れている各トランジスタのスイッチ制御完了時から演算
が開始されるまでの時間マージンが大きくとられている
ので、ダイナミック型のプライオリティ・エンコーダの
演算開始が遅れ、エンコーダから出力される演算結果の
高速化が困難になるという問題があった。
【0020】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、比較的小規模の回路を追加することにより、
キャリーラインのプリチャージに際して必要最小限のプ
リチャージ時間後に即時にディスチャージによる演算を
行うことが可能になり、演算の高速化を図り得るダイナ
ミック型プライオリティ・エンコーダを提供することを
目的とする。
たもので、比較的小規模の回路を追加することにより、
キャリーラインのプリチャージに際して必要最小限のプ
リチャージ時間後に即時にディスチャージによる演算を
行うことが可能になり、演算の高速化を図り得るダイナ
ミック型プライオリティ・エンコーダを提供することを
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のダイナミック型
プライオリティ・エンコーダは、複数ビットの被演算入
力の各ビットによりそれぞれ対応してスイッチング制御
される複数のスイッチ回路と、上記複数のスイッチ回路
に直列に接続されたキャリーラインと、上記キャリーラ
インのプリチャージ、ディスチャージおよび前記複数ビ
ットの被演算入力により演算が行われるプライオリティ
・エンコーダ回路と、前記複数ビットの被演算入力の任
意の1ビットの入力変化を検知する被演算入力変化検知
回路と、前記被演算入力変化検知回路の検知出力をトリ
ガーとして前記キャリーラインをプリチャージするため
のプリチャージ制御信号を生成するタイミング制御回路
とを具備することを特徴とする。
プライオリティ・エンコーダは、複数ビットの被演算入
力の各ビットによりそれぞれ対応してスイッチング制御
される複数のスイッチ回路と、上記複数のスイッチ回路
に直列に接続されたキャリーラインと、上記キャリーラ
インのプリチャージ、ディスチャージおよび前記複数ビ
ットの被演算入力により演算が行われるプライオリティ
・エンコーダ回路と、前記複数ビットの被演算入力の任
意の1ビットの入力変化を検知する被演算入力変化検知
回路と、前記被演算入力変化検知回路の検知出力をトリ
ガーとして前記キャリーラインをプリチャージするため
のプリチャージ制御信号を生成するタイミング制御回路
とを具備することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係る8ビットのダイナミック型プライオリティ・エ
ンコーダを示している。
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係る8ビットのダイナミック型プライオリティ・エ
ンコーダを示している。
【0023】図1に示すダイナミック型プライオリティ
・エンコーダは、8ビットの被演算入力の各ビットDi
(i=0〜7)により対応してスイッチング制御される
スイッチ回路1および上記スイッチ回路に直列に接続さ
れたキャリーライン2をそれぞれ有する複数のセレクタ
10iと、上記複数のセレクタ10iの各出力Di´を
コード化し、3ビットのコード化信号QA 、QB 、QC
を出力するビット優先機能を持たないエンコーダステー
ジ20と、前記複数ビットの被演算入力の任意の1ビッ
トDiの入力変化を検知する被演算入力変化検知回路3
0と、前記被演算入力変化検知回路30の検知出力をト
リガーとして前記キャリーライン2をプリチャージ制御
するためのプリチャージ制御信号/PRを生成するタイ
ミング制御回路40とを具備しており、半導体集積回路
に形成されている。
・エンコーダは、8ビットの被演算入力の各ビットDi
(i=0〜7)により対応してスイッチング制御される
スイッチ回路1および上記スイッチ回路に直列に接続さ
れたキャリーライン2をそれぞれ有する複数のセレクタ
10iと、上記複数のセレクタ10iの各出力Di´を
コード化し、3ビットのコード化信号QA 、QB 、QC
を出力するビット優先機能を持たないエンコーダステー
ジ20と、前記複数ビットの被演算入力の任意の1ビッ
トDiの入力変化を検知する被演算入力変化検知回路3
0と、前記被演算入力変化検知回路30の検知出力をト
リガーとして前記キャリーライン2をプリチャージ制御
するためのプリチャージ制御信号/PRを生成するタイ
ミング制御回路40とを具備しており、半導体集積回路
に形成されている。
【0024】上記各セレクタ10iは、それぞれ対応し
て被演算入力ビットDiによりスイッチング制御される
スイッチ回路1と、このスイッチ回路に直列に接続され
ると共に全セレクタを通して直列に接続されたキャリー
ライン2と、上記スイッチ回路の第1の端部側(本例で
は下位ビット側)のキャリーライン部に接続され、所定
のタイミングでキャリーラインをプリチャージする第1
のプリチャージ回路3と、第1の検知回路4と、第2の
検知回路5と、第3の検知回路6とからなる。
て被演算入力ビットDiによりスイッチング制御される
スイッチ回路1と、このスイッチ回路に直列に接続され
ると共に全セレクタを通して直列に接続されたキャリー
ライン2と、上記スイッチ回路の第1の端部側(本例で
は下位ビット側)のキャリーライン部に接続され、所定
のタイミングでキャリーラインをプリチャージする第1
のプリチャージ回路3と、第1の検知回路4と、第2の
検知回路5と、第3の検知回路6とからなる。
【0025】上記第1の検知回路4は、上位ビット優先
指定用のイネーブル信号/SHにより制御され、上記ス
イッチ回路1の第2の端部側(本例では上位ビット側)
のキャリーライン部の電位がディスチャージレベルVss
であるか否かを検知するものであり、本例では上位ビッ
ト優先指定用のイネーブル信号/SHと上記スイッチ回
路1の上位ビット側のキャリーライン部の電位との論理
和をとる第1のオアゲート4が用いられている。
指定用のイネーブル信号/SHにより制御され、上記ス
イッチ回路1の第2の端部側(本例では上位ビット側)
のキャリーライン部の電位がディスチャージレベルVss
であるか否かを検知するものであり、本例では上位ビッ
ト優先指定用のイネーブル信号/SHと上記スイッチ回
路1の上位ビット側のキャリーライン部の電位との論理
和をとる第1のオアゲート4が用いられている。
【0026】なお、上位ビット優先指定用のイネーブル
信号/SHおよび下位ビット優先指定用のイネーブル信
号/SLは、上位ビット優先指定モード/下位ビット優
先指定モードに応じて選択的にアクティブ状態(ここで
は“L”レベル)になる。
信号/SHおよび下位ビット優先指定用のイネーブル信
号/SLは、上位ビット優先指定モード/下位ビット優
先指定モードに応じて選択的にアクティブ状態(ここで
は“L”レベル)になる。
【0027】また、前記第2の検知回路5は、下位ビッ
ト優先指定用のイネーブル信号/SLにより制御され、
上記スイッチ回路1の下位ビット側のキャリーライン部
の電位がディスチャージレベルVssであるか否かを検知
するものであり、本例では下位ビット優先指定用のイネ
ーブル信号/SLと上記スイッチ回路1の下位ビット側
のキャリーライン部の電位との論理和をとる第2のオア
ゲート5が用いられている。
ト優先指定用のイネーブル信号/SLにより制御され、
上記スイッチ回路1の下位ビット側のキャリーライン部
の電位がディスチャージレベルVssであるか否かを検知
するものであり、本例では下位ビット優先指定用のイネ
ーブル信号/SLと上記スイッチ回路1の下位ビット側
のキャリーライン部の電位との論理和をとる第2のオア
ゲート5が用いられている。
【0028】また、前記第3の検知回路6は、上記第1
の検知回路4の出力および第2の検知回路5の出力のい
ずれか一方と前記被演算入力ビットDiとが共にアクテ
ィブ状態であるか否かを検知するものであり、本例では
第1のオアゲート4の出力と第2のオアゲート5の出力
との論理積をとるアンドゲート6aと、このアンドゲー
ト6aの出力と前記被演算入力ビットDiとの論理和否
定をとり、その出力Di´を前記エンコーダステージ2
0の各対応するビットの入力として与えるノアゲート6
bとからなる。
の検知回路4の出力および第2の検知回路5の出力のい
ずれか一方と前記被演算入力ビットDiとが共にアクテ
ィブ状態であるか否かを検知するものであり、本例では
第1のオアゲート4の出力と第2のオアゲート5の出力
との論理積をとるアンドゲート6aと、このアンドゲー
ト6aの出力と前記被演算入力ビットDiとの論理和否
定をとり、その出力Di´を前記エンコーダステージ2
0の各対応するビットの入力として与えるノアゲート6
bとからなる。
【0029】さらに、前記キャリーライン2の最上位セ
レクタ側または最下位セレクタ側の一端部のうちで前記
第1のプリチャージ回路3が接続されていない一端部
(本例では最上位セレクタ側の一端部)には、所定のタ
イミングでキャリーラインを電源電位Vccにプリチャー
ジする第2のプリチャージ回路11が接続されている。
レクタ側または最下位セレクタ側の一端部のうちで前記
第1のプリチャージ回路3が接続されていない一端部
(本例では最上位セレクタ側の一端部)には、所定のタ
イミングでキャリーラインを電源電位Vccにプリチャー
ジする第2のプリチャージ回路11が接続されている。
【0030】また、上記キャリーライン2の両端部にそ
れぞれ対応してディスチャージ回路12a、12bが接
続されており、このディスチャージ回路12a、12b
は、上位ビット優先指定モード/下位ビット優先指定モ
ードに応じて選択的にキャリーライン2をディスチャー
ジレベルVssにディスチャージする。
れぞれ対応してディスチャージ回路12a、12bが接
続されており、このディスチャージ回路12a、12b
は、上位ビット優先指定モード/下位ビット優先指定モ
ードに応じて選択的にキャリーライン2をディスチャー
ジレベルVssにディスチャージする。
【0031】図2は、図1中の被演算入力変化検知回路
30およびタイミング制御回路40の一例を示してい
る。図2において、被演算入力変化検知回路30は、8
ビットの被演算入力の各ビットDiが対応して入力する
8個の入力検知回路30iからなり、各入力検知回路3
0iは、被演算入力ビットの状態遷移(本例では“H”
から“L”への遷移)を検知し、所定の時間幅を持つ検
知信号を出力するものである。
30およびタイミング制御回路40の一例を示してい
る。図2において、被演算入力変化検知回路30は、8
ビットの被演算入力の各ビットDiが対応して入力する
8個の入力検知回路30iからなり、各入力検知回路3
0iは、被演算入力ビットの状態遷移(本例では“H”
から“L”への遷移)を検知し、所定の時間幅を持つ検
知信号を出力するものである。
【0032】ここで、上記各入力検知回路30iは、被
演算入力ビット信号を反転させるインバータ回路31
と、上記インバータ回路31の出力信号と前記被演算入
力ビット信号が入力するノアゲート回路32とからな
り、上記インバータ回路31の信号遅延時間により決ま
る時間幅を持つ検知信号をノアゲート回路32から出力
する。
演算入力ビット信号を反転させるインバータ回路31
と、上記インバータ回路31の出力信号と前記被演算入
力ビット信号が入力するノアゲート回路32とからな
り、上記インバータ回路31の信号遅延時間により決ま
る時間幅を持つ検知信号をノアゲート回路32から出力
する。
【0033】タイミング制御回路40は、各入力検知回
路30の出力信号が入力するノアゲート回路40aから
なり、任意の入力検知回路30iの検知出力をトリガー
として前記所定の時間幅を持つプリチャージ制御信号/
PRを生成する。
路30の出力信号が入力するノアゲート回路40aから
なり、任意の入力検知回路30iの検知出力をトリガー
として前記所定の時間幅を持つプリチャージ制御信号/
PRを生成する。
【0034】図3は、図1中の例えば3ビット分のセレ
クタ106 、105 、104 を代表的に取り出して第2
のプリチャージ回路11およびディスチャージ回路12
a、12bと共に示している。
クタ106 、105 、104 を代表的に取り出して第2
のプリチャージ回路11およびディスチャージ回路12
a、12bと共に示している。
【0035】ここでは、第1のプリチャージ回路3およ
び第2のプリチャージ回路11の一具体例として、それ
ぞれ電源電位Vccとキャリーライン2との間にソース・
ドレイン間が接続されたPチャネルMOSトランジスタ
P1、P2を示しており、それぞれのゲートにプリチャ
ージ制御信号/PR(アクティブ状態の時に“L”レベ
ルになる。)が供給される。
び第2のプリチャージ回路11の一具体例として、それ
ぞれ電源電位Vccとキャリーライン2との間にソース・
ドレイン間が接続されたPチャネルMOSトランジスタ
P1、P2を示しており、それぞれのゲートにプリチャ
ージ制御信号/PR(アクティブ状態の時に“L”レベ
ルになる。)が供給される。
【0036】また、前記スイッチ回路1の一具体例とし
て、被演算入力ビットがゲートに入力し、ドレイン・ソ
ース間がキャリーライン2に直列に挿入されたNチャネ
ルMOSトランジスタN1を示しており、そのゲートに
被演算入力ビットが供給される。
て、被演算入力ビットがゲートに入力し、ドレイン・ソ
ース間がキャリーライン2に直列に挿入されたNチャネ
ルMOSトランジスタN1を示しており、そのゲートに
被演算入力ビットが供給される。
【0037】また、前記ディスチャージ回路12a、1
2bの一具体例として、キャリーライン2と接地電位V
ssとの間にドレイン・ソース間が接続されたNチャネル
MOSトランジスタN2、N3を示しており、トランジ
スタN2のゲートには上位ビット優先指定モード時にア
クティブ状態(“H”レベル)になる第1のディスチャ
ージ信号PRHLが供給され、トランジスタN3のゲー
トには下位ビット優先指定モード時にアクティブ状態
(“H”レベル)になる第2のディスチャージ信号PR
LHが供給される。
2bの一具体例として、キャリーライン2と接地電位V
ssとの間にドレイン・ソース間が接続されたNチャネル
MOSトランジスタN2、N3を示しており、トランジ
スタN2のゲートには上位ビット優先指定モード時にア
クティブ状態(“H”レベル)になる第1のディスチャ
ージ信号PRHLが供給され、トランジスタN3のゲー
トには下位ビット優先指定モード時にアクティブ状態
(“H”レベル)になる第2のディスチャージ信号PR
LHが供給される。
【0038】図4は、図3の回路の動作例を示すタイミ
ング波形図である。次に、上記プライオリティ・エンコ
ーダの動作の要部について図1乃至図4を参照しながら
説明する。
ング波形図である。次に、上記プライオリティ・エンコ
ーダの動作の要部について図1乃至図4を参照しながら
説明する。
【0039】上位ビット優先指定モードの場合には、第
1のディスチャージ信号PRHLがアクティブ状態
(“H”レベル)になり、キャリーライン2の上位ビッ
ト側一端部に接続されているディスチャージ用のNチャ
ネルMOSトランジスタN2がオン状態になる。また、
第2のディスチャージ信号PRLHは非アクティブ状態
(“L”レベル)になり、ディスチャージ用のNチャネ
ルMOSトランジスタN3はオフ状態になっている。
1のディスチャージ信号PRHLがアクティブ状態
(“H”レベル)になり、キャリーライン2の上位ビッ
ト側一端部に接続されているディスチャージ用のNチャ
ネルMOSトランジスタN2がオン状態になる。また、
第2のディスチャージ信号PRLHは非アクティブ状態
(“L”レベル)になり、ディスチャージ用のNチャネ
ルMOSトランジスタN3はオフ状態になっている。
【0040】また、上位ビット優先指定用のイネーブル
信号/SHがアクティブ状態(“L”レベル)になり、
下位ビット優先指定用のイネーブル信号SLは非アクテ
ィブ状態(“H”レベル)になっている。
信号/SHがアクティブ状態(“L”レベル)になり、
下位ビット優先指定用のイネーブル信号SLは非アクテ
ィブ状態(“H”レベル)になっている。
【0041】いま、プライオリティ・エンコーダの(n
−1)回目の演算が完了し、エンコード出力された最上
位のアクティブビットがDin-1 ´であれば、対応する
被演算入力ビットはDin-1 となる。次いで、n回目の
演算が開始する前に、各被演算入力ビットDiが各セレ
クタ回路10iに入力するとともに被演算入力変化検知
回路30に入力する。
−1)回目の演算が完了し、エンコード出力された最上
位のアクティブビットがDin-1 ´であれば、対応する
被演算入力ビットはDin-1 となる。次いで、n回目の
演算が開始する前に、各被演算入力ビットDiが各セレ
クタ回路10iに入力するとともに被演算入力変化検知
回路30に入力する。
【0042】この時、例えば2つの被演算入力ビットD
5 、D4 が同時にアクティブ状態(“L”レベル)にな
ったとする。この場合には、MSBに近い側の被演算入
力ビットD5 によりセレクタ105 のスイッチ用のNチ
ャネルMOSトランジスタN1がオフ状態になることに
より、その上位ビット側のキャリーライン部2と下位ビ
ット側のキャリーライン部2とが電気的に分離される。
5 、D4 が同時にアクティブ状態(“L”レベル)にな
ったとする。この場合には、MSBに近い側の被演算入
力ビットD5 によりセレクタ105 のスイッチ用のNチ
ャネルMOSトランジスタN1がオフ状態になることに
より、その上位ビット側のキャリーライン部2と下位ビ
ット側のキャリーライン部2とが電気的に分離される。
【0043】また、前記n回目の各被演算入力の任意の
1ビットが(n−1)回目の各被演算入力に対して
“H”状態から“L”状態に遷移すると、タイミング制
御回路40から所定の時間幅を持つプリチャージ制御信
号/PRが生成(活性化)される。そして、上記プリチ
ャージ制御信号/PRが短期間アクティブ状態(“L”
レベル)になると、プリチャージ用のPチャネルMOS
トランジスタP1、P2がそれぞれオン状態になる。
1ビットが(n−1)回目の各被演算入力に対して
“H”状態から“L”状態に遷移すると、タイミング制
御回路40から所定の時間幅を持つプリチャージ制御信
号/PRが生成(活性化)される。そして、上記プリチ
ャージ制御信号/PRが短期間アクティブ状態(“L”
レベル)になると、プリチャージ用のPチャネルMOS
トランジスタP1、P2がそれぞれオン状態になる。
【0044】この時、セレクタ105 のスイッチ用のN
チャネルMOSトランジスタN1より上位ビット側のキ
ャリーライン部2は、ディスチャージ用のNチャネルM
OSトランジスタN2の駆動力がプリチャージ用のPチ
ャネルMOSトランジスタP2の駆動力よりも大きく設
定されていることでディスチャージ状態に保持される。
また、セレクタ105 のスイッチ用のNチャネルMOS
トランジスタN1より下位ビット側のキャリーライン部
2はプリチャージ用のPチャネルMOSトランジスタP
1によりVcc電位にプリチャージされる。
チャネルMOSトランジスタN1より上位ビット側のキ
ャリーライン部2は、ディスチャージ用のNチャネルM
OSトランジスタN2の駆動力がプリチャージ用のPチ
ャネルMOSトランジスタP2の駆動力よりも大きく設
定されていることでディスチャージ状態に保持される。
また、セレクタ105 のスイッチ用のNチャネルMOS
トランジスタN1より下位ビット側のキャリーライン部
2はプリチャージ用のPチャネルMOSトランジスタP
1によりVcc電位にプリチャージされる。
【0045】従って、セレクタ105 において演算が開
始される。この場合、n回目の各被演算入力のビットが
入力された時点でスイッチ回路1のスイッチング制御が
完了するので、誤ったエンコード出力を防止することが
できる。
始される。この場合、n回目の各被演算入力のビットが
入力された時点でスイッチ回路1のスイッチング制御が
完了するので、誤ったエンコード出力を防止することが
できる。
【0046】なお、上記セレクタ105 における演算は
次のように行われる。即ち、第1のオアゲート4の二入
力は共に“L”レベルになってその出力は“L”レベル
になり、第2のオアゲート5は下位ビット優先指定用の
イネーブル信号/SLが入力しているのでその出力は
“H”レベルになり、セレクタ105 のアンドゲート6
aの出力は“L”レベルになり、この“L”レベルと前
記被演算入力ビットD5の“L”レベルとの論理和否定
により、ノアゲート6bの出力D5 ´は“H”レベルに
なる。
次のように行われる。即ち、第1のオアゲート4の二入
力は共に“L”レベルになってその出力は“L”レベル
になり、第2のオアゲート5は下位ビット優先指定用の
イネーブル信号/SLが入力しているのでその出力は
“H”レベルになり、セレクタ105 のアンドゲート6
aの出力は“L”レベルになり、この“L”レベルと前
記被演算入力ビットD5の“L”レベルとの論理和否定
により、ノアゲート6bの出力D5 ´は“H”レベルに
なる。
【0047】また、セレクタ105 より下位ビット側の
セレクタ10iにおいては、第1のオアゲート4はキャ
リーライン部2からの“H”レベル入力によってその出
力が“H”レベルになり、第2のオアゲート5は“H”
レベル状態の下位ビット優先指定用のイネーブル信号/
SLが入力しているのでその出力は“H”レベルにな
り、アンドゲート6aの出力は“H”レベルになり、ノ
アゲート6bの出力は“L”レベルになる。
セレクタ10iにおいては、第1のオアゲート4はキャ
リーライン部2からの“H”レベル入力によってその出
力が“H”レベルになり、第2のオアゲート5は“H”
レベル状態の下位ビット優先指定用のイネーブル信号/
SLが入力しているのでその出力は“H”レベルにな
り、アンドゲート6aの出力は“H”レベルになり、ノ
アゲート6bの出力は“L”レベルになる。
【0048】また、セレクタ105 より上位ビット側の
セレクタ10iにおいては、“H”レベル状態の被演算
入力ビットが入力しているので、ノアゲート6bの出力
は“L”レベルになる。
セレクタ10iにおいては、“H”レベル状態の被演算
入力ビットが入力しているので、ノアゲート6bの出力
は“L”レベルになる。
【0049】換言すれば、上記した動作は、アクティブ
状態となっている被演算入力ビットをMSBからサーチ
し、最初にサーチされた被演算入力ビットD5 が入力す
るセレクタ105 の出力を“H”レベルにすることによ
ってアクティブ状態の被演算入力ビットの中の最上位ビ
ットがD5 であることを表わし、この被演算入力ビット
D5 より下位ビットがアクティブ状態(“L”レベル)
であったとしても、アクティブ状態の被演算入力ビット
の中の最上位ビットではなく、非アクティブ状態
(“H”レベル)であると見做している。
状態となっている被演算入力ビットをMSBからサーチ
し、最初にサーチされた被演算入力ビットD5 が入力す
るセレクタ105 の出力を“H”レベルにすることによ
ってアクティブ状態の被演算入力ビットの中の最上位ビ
ットがD5 であることを表わし、この被演算入力ビット
D5 より下位ビットがアクティブ状態(“L”レベル)
であったとしても、アクティブ状態の被演算入力ビット
の中の最上位ビットではなく、非アクティブ状態
(“H”レベル)であると見做している。
【0050】一方、前記n回目の各被演算入力の全ビッ
トが(n−1)回目の各被演算入力に対して“H”状態
から“L”状態に遷移しない場合には、任意の被演算入
力Djは、(n−1)回目の被演算入力Djn-1 からn
回目の被演算入力Djn への状態遷移は“L”から
“L”、“L”から“H”、“H”から“H”のいずれ
かになり、この場合の動作について以下に説明する。
トが(n−1)回目の各被演算入力に対して“H”状態
から“L”状態に遷移しない場合には、任意の被演算入
力Djは、(n−1)回目の被演算入力Djn-1 からn
回目の被演算入力Djn への状態遷移は“L”から
“L”、“L”から“H”、“H”から“H”のいずれ
かになり、この場合の動作について以下に説明する。
【0051】いま、(n−1)回目の演算が完了し、エ
ンコード出力された最上位のアクティブビットがDi
n-1 ´であれば、対応する被演算入力ビットはDin-1
となり、次いでn回目の演算が開始する前に、各被演算
入力ビットDjが各セレクタ回路10iに入力するとと
もに被演算入力変化検知回路30に入力する。
ンコード出力された最上位のアクティブビットがDi
n-1 ´であれば、対応する被演算入力ビットはDin-1
となり、次いでn回目の演算が開始する前に、各被演算
入力ビットDjが各セレクタ回路10iに入力するとと
もに被演算入力変化検知回路30に入力する。
【0052】この時、DjがDiより上位のビットであ
る場合には、(n−1)回目の最上位アクティブビット
に対応する被演算入力ビットはDiであるので、Dj
n-1 からDjn への状態遷移は共に非アクティブビット
であり、プリチャージ動作を必要としない。
る場合には、(n−1)回目の最上位アクティブビット
に対応する被演算入力ビットはDiであるので、Dj
n-1 からDjn への状態遷移は共に非アクティブビット
であり、プリチャージ動作を必要としない。
【0053】これに対して、DjがDiと同一ビットで
ある場合には、Djn-1 からDjnへの状態遷移が
“L”から“L”の時には最上位アクティブビットであ
り、Djn-1 からDjn への状態遷移が“L”から
“H”の時には最上位アクティブビットから非アクティ
ブビットになるが、n回目の最上位アクティブビットは
(n−1)回目の最上位アクティブビットより下位のビ
ットであるので、共にプリチャージ動作を必要としな
い。
ある場合には、Djn-1 からDjnへの状態遷移が
“L”から“L”の時には最上位アクティブビットであ
り、Djn-1 からDjn への状態遷移が“L”から
“H”の時には最上位アクティブビットから非アクティ
ブビットになるが、n回目の最上位アクティブビットは
(n−1)回目の最上位アクティブビットより下位のビ
ットであるので、共にプリチャージ動作を必要としな
い。
【0054】これに対して、DjがDiより下位のビッ
トである場合には、キャリーライン2は(n−1)回目
のプリチャージ動作によりプリチャージ状態が保持され
ているので、プリチャージ動作を必要としない。
トである場合には、キャリーライン2は(n−1)回目
のプリチャージ動作によりプリチャージ状態が保持され
ているので、プリチャージ動作を必要としない。
【0055】以上説明したように、n回目の各被演算入
力の全ビットが(n−1)回目の各被演算入力に対して
“H”状態から“L”状態に遷移しない場合には、タイ
ミング制御回路40から所定の時間幅を持つプリチャー
ジ制御信号/PRが生成(活性化)されなくても支障が
ないことが分かる。
力の全ビットが(n−1)回目の各被演算入力に対して
“H”状態から“L”状態に遷移しない場合には、タイ
ミング制御回路40から所定の時間幅を持つプリチャー
ジ制御信号/PRが生成(活性化)されなくても支障が
ないことが分かる。
【0056】一方、下位ビット優先指定モードの場合に
は、第2のディスチャージ信号PRLHがアクティブ状
態(“H”レベル)になり、キャリーライン2の下位ビ
ット側一端部に接続されているディスチャージ用のNチ
ャネルMOSトランジスタN3がオン状態になる。ま
た、第1のディスチャージ信号PRHLは非アクティブ
状態(“L”レベル)になり、ディスチャージ用のNチ
ャネルMOSトランジスタN2はオフ状態になってい
る。
は、第2のディスチャージ信号PRLHがアクティブ状
態(“H”レベル)になり、キャリーライン2の下位ビ
ット側一端部に接続されているディスチャージ用のNチ
ャネルMOSトランジスタN3がオン状態になる。ま
た、第1のディスチャージ信号PRHLは非アクティブ
状態(“L”レベル)になり、ディスチャージ用のNチ
ャネルMOSトランジスタN2はオフ状態になってい
る。
【0057】また、下位ビット優先指定用のイネーブル
信号/SLがアクティブ状態(“L”レベル)になり、
上位ビット優先指定用のイネーブル信号/SHは非アク
ティブ状態(“H”レベル)になっている。
信号/SLがアクティブ状態(“L”レベル)になり、
上位ビット優先指定用のイネーブル信号/SHは非アク
ティブ状態(“H”レベル)になっている。
【0058】この状態の時、例えば2つの被演算入力ビ
ットD5 、D4 が同時にアクティブ状態(“L”レベ
ル)になったとする。この場合には、LSBに近い側の
被演算入力ビットD4 によりセレクタ104 のスイッチ
用のNチャネルMOSトランジスタN1がオフ状態にな
ることにより、その下位ビット側のキャリーライン部2
と上位ビット側のキャリーライン部2とが電気的に分離
される。
ットD5 、D4 が同時にアクティブ状態(“L”レベ
ル)になったとする。この場合には、LSBに近い側の
被演算入力ビットD4 によりセレクタ104 のスイッチ
用のNチャネルMOSトランジスタN1がオフ状態にな
ることにより、その下位ビット側のキャリーライン部2
と上位ビット側のキャリーライン部2とが電気的に分離
される。
【0059】一方、被演算入力変化検知回路30および
タイミング制御回路40は、被演算入力の各ビットDi
が対応して入力し、任意のビットの入力変化(本例では
“H”から“L”への状態遷移)を検知した場合には所
定の時間幅を持つプリチャージ制御信号/PRを生成
(活性化)する。
タイミング制御回路40は、被演算入力の各ビットDi
が対応して入力し、任意のビットの入力変化(本例では
“H”から“L”への状態遷移)を検知した場合には所
定の時間幅を持つプリチャージ制御信号/PRを生成
(活性化)する。
【0060】上記プリチャージ制御信号/PRが短期間
アクティブ状態(“L”レベル)になると、プリチャー
ジ用のPチャネルMOSトランジスタP1、P2がそれ
ぞれオン状態になる。この時、セレクタ105 のスイッ
チ用のNチャネルMOSトランジスタN1より下位ビッ
ト側のキャリーライン部2は、ディスチャージ用のNチ
ャネルMOSトランジスタN3の駆動力がプリチャージ
用のPチャネルMOSトランジスタP2の駆動力よりも
大きく設定されていることでディスチャージ状態に保持
される。
アクティブ状態(“L”レベル)になると、プリチャー
ジ用のPチャネルMOSトランジスタP1、P2がそれ
ぞれオン状態になる。この時、セレクタ105 のスイッ
チ用のNチャネルMOSトランジスタN1より下位ビッ
ト側のキャリーライン部2は、ディスチャージ用のNチ
ャネルMOSトランジスタN3の駆動力がプリチャージ
用のPチャネルMOSトランジスタP2の駆動力よりも
大きく設定されていることでディスチャージ状態に保持
される。
【0061】また、セレクタ105 のスイッチ用のNチ
ャネルMOSトランジスタN1より上位ビット側のキャ
リーライン部2はプリチャージ用のPチャネルMOSト
ランジスタP1によりVcc電位にプリチャージされる。
ャネルMOSトランジスタN1より上位ビット側のキャ
リーライン部2はプリチャージ用のPチャネルMOSト
ランジスタP1によりVcc電位にプリチャージされる。
【0062】従って、セレクタ105 においては、第2
のオアゲート5の二入力は共に“L”レベルになってそ
の出力は“L”レベルになり、第1のオアゲート4は
“H”レベル状態の上位ビット優先指定用のイネーブル
信号SHが入力しているのでその出力は“H”レベルに
なり、セレクタ105 のアンドゲート6aの出力は
“L”レベルになり、この“L”レベルと前記被演算入
力ビットD5 の“L”レベルとの論理和否定により、ノ
アゲート6bの出力D5 ´は“H”レベルになる。
のオアゲート5の二入力は共に“L”レベルになってそ
の出力は“L”レベルになり、第1のオアゲート4は
“H”レベル状態の上位ビット優先指定用のイネーブル
信号SHが入力しているのでその出力は“H”レベルに
なり、セレクタ105 のアンドゲート6aの出力は
“L”レベルになり、この“L”レベルと前記被演算入
力ビットD5 の“L”レベルとの論理和否定により、ノ
アゲート6bの出力D5 ´は“H”レベルになる。
【0063】これに対して、セレクタ105 より上位ビ
ット側のセレクタ10iにおいては、第2のオアゲート
5はキャリーライン部2からの“H”レベル入力によっ
てその出力が“H”レベルになり、第1のオアゲート5
は“H”レベル状態の上位ビット優先指定用のイネーブ
ル信号/SHが入力しているのでその出力は“H”レベ
ルになり、アンドゲート6aの出力は“H”レベルにな
り、ノアゲート6bの出力は“L”レベルになる。
ット側のセレクタ10iにおいては、第2のオアゲート
5はキャリーライン部2からの“H”レベル入力によっ
てその出力が“H”レベルになり、第1のオアゲート5
は“H”レベル状態の上位ビット優先指定用のイネーブ
ル信号/SHが入力しているのでその出力は“H”レベ
ルになり、アンドゲート6aの出力は“H”レベルにな
り、ノアゲート6bの出力は“L”レベルになる。
【0064】また、セレクタ105 より下位ビット側の
セレクタ10iにおいては、“H”レベル状態の被演算
入力ビットが入力しているので、ノアゲート6bの出力
は“L”レベルになる。
セレクタ10iにおいては、“H”レベル状態の被演算
入力ビットが入力しているので、ノアゲート6bの出力
は“L”レベルになる。
【0065】換言すれば、上記した動作は、アクティブ
状態となっている被演算入力ビットをLSBからサーチ
し、最初にサーチされた被演算入力ビットD5 が入力す
るセレクタ105 の出力を“H”レベルにすることによ
ってアクティブ状態の被演算入力ビットの中の最下位ビ
ットがD5 であることを表わし、この被演算入力ビット
D5 より上位ビットがアクティブ状態(“L”レベル)
であったとしても、アクティブ状態の被演算入力ビット
の中の最下位ビットではなく、非アクティブ状態
(“H”レベル)であると見做している。
状態となっている被演算入力ビットをLSBからサーチ
し、最初にサーチされた被演算入力ビットD5 が入力す
るセレクタ105 の出力を“H”レベルにすることによ
ってアクティブ状態の被演算入力ビットの中の最下位ビ
ットがD5 であることを表わし、この被演算入力ビット
D5 より上位ビットがアクティブ状態(“L”レベル)
であったとしても、アクティブ状態の被演算入力ビット
の中の最下位ビットではなく、非アクティブ状態
(“H”レベル)であると見做している。
【0066】即ち、上記したような第1の実施の形態の
ダイナミック型プライオリティ・エンコーダによれば、
被演算入力変化検知回路30およびタイミング制御回路
40を追加することにより、被演算入力のビット変化に
同期してキャリーラインをプリチャージすることが可能
になる。
ダイナミック型プライオリティ・エンコーダによれば、
被演算入力変化検知回路30およびタイミング制御回路
40を追加することにより、被演算入力のビット変化に
同期してキャリーラインをプリチャージすることが可能
になる。
【0067】これにより、キャリーライン2のプリチャ
ージに際して必要最小限のプリチャージ時間を確保する
だけで被演算入力の入力直後に即時にディスチャージに
よる演算を開始することが可能になるので、演算の高速
化を図ることができる。
ージに際して必要最小限のプリチャージ時間を確保する
だけで被演算入力の入力直後に即時にディスチャージに
よる演算を開始することが可能になるので、演算の高速
化を図ることができる。
【0068】しかも、上記被演算入力変化検知回路30
は、被演算入力のビットが“H”から“L”に状態遷移
する時のみ検出すればよいので、構成が比較的簡易であ
り、使用素子数が少なくて済み、比較的小規模の回路で
実現できる。
は、被演算入力のビットが“H”から“L”に状態遷移
する時のみ検出すればよいので、構成が比較的簡易であ
り、使用素子数が少なくて済み、比較的小規模の回路で
実現できる。
【0069】なお、図5(a)、(b)、(c)は、上
記ビット優先機能を持たないエンコーダステージ20の
相異なる具体例を示している。即ち、図5(a)は、C
MOSスタティック論理構成のエンコーダステージの一
例を示しており、41〜43はナンドゲート、44〜4
6はインバータである。 図5(b)はダイナミック論
理構成のエンコーダステージの一例を示しており、Pチ
ャネルMOSトランジスタPによりプリチャージされる
NチャネルMOSトランジスタN…がワイアードオア接
続され、ワイアードオア出力がインバータ47…に入力
している。
記ビット優先機能を持たないエンコーダステージ20の
相異なる具体例を示している。即ち、図5(a)は、C
MOSスタティック論理構成のエンコーダステージの一
例を示しており、41〜43はナンドゲート、44〜4
6はインバータである。 図5(b)はダイナミック論
理構成のエンコーダステージの一例を示しており、Pチ
ャネルMOSトランジスタPによりプリチャージされる
NチャネルMOSトランジスタN…がワイアードオア接
続され、ワイアードオア出力がインバータ47…に入力
している。
【0070】図4(c)は、ダイナミック論理構成のエ
ンコーダステージの他の例を示しており、PチャネルM
OSトランジスタPによりプリチャージされるNチャネ
ルMOSトランジスタN…がワイアードオア接続され、
ワイアードオア出力がインバータ47…に入力し、ワイ
アードオア接続されたNチャネルMOSトランジスタN
…のソース側がディスチャージ用のNチャネルMOSト
ランジスタNdに接続されている。
ンコーダステージの他の例を示しており、PチャネルM
OSトランジスタPによりプリチャージされるNチャネ
ルMOSトランジスタN…がワイアードオア接続され、
ワイアードオア出力がインバータ47…に入力し、ワイ
アードオア接続されたNチャネルMOSトランジスタN
…のソース側がディスチャージ用のNチャネルMOSト
ランジスタNdに接続されている。
【0071】
【発明の効果】上述したように本発明のダイナミック型
プライオリティ・エンコーダによれば、比較的小規模の
回路を追加することにより、キャリーラインのプリチャ
ージに際して必要最小限のプリチャージ時間後に即時に
ディスチャージによる演算を行うことが可能になり、演
算の高速化を図ることができる。
プライオリティ・エンコーダによれば、比較的小規模の
回路を追加することにより、キャリーラインのプリチャ
ージに際して必要最小限のプリチャージ時間後に即時に
ディスチャージによる演算を行うことが可能になり、演
算の高速化を図ることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るダイナミック
型プライオリティ・エンコーダを示すブロック図。
型プライオリティ・エンコーダを示すブロック図。
【図2】図1中の被演算入力変化検知回路およびタイミ
ング制御回路の一例を示す論理回路図。
ング制御回路の一例を示す論理回路図。
【図3】図1中のセレクタ回路の一例を示す回路図。
【図4】図3の回路の動作例を示すタイミング波形図で
ある。
ある。
【図5】図1中のビット優先機能を持たないエンコーダ
ステージの相異なる具体例を示す回路図。
ステージの相異なる具体例を示す回路図。
【図6】従来のダイナミック型プライオリティ・エンコ
ーダを示すブロック図。
ーダを示すブロック図。
1…スイッチ回路、
2…キャリーライン、
3…第1のプリチャージ回路、
4…第1の検知回路、
5…第2の検知回路、
6…第3の検知回路、
10i…セレクタ回路、
11…第2のプリチャージ回路、
12a、12b…ディスチャージ回路、
20…エンコーダステージ、
30…被演算入力変化検知回路、
40…タイミング制御回路。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平8−30436(JP,A)
特開 昭61−267823(JP,A)
特開 平5−189979(JP,A)
特開 平5−40626(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06F 7/00
H03K 19/096
Claims (2)
- 【請求項1】 複数ビットの被演算入力の各ビットによ
りそれぞれ対応してスイッチング制御される複数のスイ
ッチ回路と、 前記複数のスイッチ回路に直列に接続された1本のキャ
リーラインと、 前記キャリーラインのプリチャージ、ディスチャージお
よび前記複数ビットの被演算入力により演算が行われる
複数の演算回路と、 前記複数の演算回路の各出力が入力し、それをコード化
するエンコーダと、 前記複数ビットの被演算入力の任意の1ビットの入力変
化を検知する被演算入力変化検知回路と、 前記被演算入力変化検知回路の検知出力をトリガーとし
て前記キャリーラインをプリチャージ制御するためのプ
リチャージ制御信号を生成するタイミング制御回路とを
具備することを特徴とするダイナミック型プライオリテ
ィ・エンコーダ。 - 【請求項2】 複数ビットの被演算入力の各ビットによ
りそれぞれ対応してスイッチング制御されるスイッチ回
路と、 前記スイッチ回路に直列に接続されたキャリーライン
と、 前記スイッチ回路の第1の端部側のキャリーライン部に
接続され、所定のタイミングでキャリーラインをプリチ
ャージする第1のプリチャージ回路と、 上位ビット優先指定用のイネーブル信号により制御さ
れ、前記スイッチ回路の第2の端部側のキャリーライン
部の電位がディスチャージレベルであるか否かを検知す
る第1の検知回路と、 下位ビット優先指定用のイネーブル信号により制御さ
れ、前記スイッチ回路の第1の端部側のキャリーライン
部の電位がディスチャージレベルであるか否かを検知す
る第2の検知回路と、 前記第1の検知回路の出力および第2の検知回路の出力
のいずれか一方と前記被演算入力のビットが共にアクテ
ィブ状態であるか否かを検知する第3の検知回路と、 それぞれ前記スイッチ回路、キャリーライン、第1のプ
リチャージ回路、第1の検知回路、第2の検知回路およ
び第3の検知回路の1組を有し、各組のキャリーライン
が全体として直列に接続された複数のセレクタ回路と、 前記複数のセレクタ回路の各出力が入力し、それをコー
ド化するエンコーダと、 前記キャリーラインの最上位セレクタ側または最下位セ
レクタ側の一端部のうちで前記第1のプリチャージ回路
が接続されていない一端部に接続され、所定のタイミン
グでキャリーラインをプリチャージする第2のプリチャ
ージ回路と、 前記キャリーラインの両端部にそれぞれ接続され、上位
ビット優先指定モード/下位ビット優先指定モードに応
じて選択的にキャリーラインをディスチャージし、最上
位ビットのセレクタの上位ビット側のキャリーライン部
の電位および最下位ビットのセレクタの下位ビット側の
キャリーライン部の電位をそれぞれディスチャージレベ
ルに固定する2個のディスチャージ回路と、 前記複数ビットの被演算入力の各ビットの入力変化を検
知する被演算入力変化検知回路と、 前記被演算入力変化検知回路の検知出力をトリガーとし
て前記キャリーラインをプリチャージするためのプリチ
ャージ制御信号を生成するタイミング制御回路とを具備
することを特徴とするダイナミック型プライオリティ・
エンコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31557095A JP3393966B2 (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | ダイナミック型プライオリティ・エンコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31557095A JP3393966B2 (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | ダイナミック型プライオリティ・エンコーダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09160756A JPH09160756A (ja) | 1997-06-20 |
JP3393966B2 true JP3393966B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=18066941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31557095A Expired - Fee Related JP3393966B2 (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | ダイナミック型プライオリティ・エンコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3393966B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-04 JP JP31557095A patent/JP3393966B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09160756A (ja) | 1997-06-20 |
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