JP3393812B2 - 犠牲陽極取付装置 - Google Patents
犠牲陽極取付装置Info
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Description
る分水栓を電気的腐食から保護するための犠牲陽極を確
実に取りつけるための装置に関するものである。
分岐して各家庭や工場に配水する配水管の分岐部には、
サドル分水栓が広く利用されているが、この分水栓の本
体はBC−6等の砲金製のものが多いため、この分水栓
にステンレス等の異種金属管を接続した場合には、電位
差が生じ、埋設条件によっては両金属でイオン交換を行
ってしまい、より電位の低い砲金から金属イオンが放出
されることになり、腐食が促進されるという課題があ
る。そして、これを回避するために、出願人は簡単に分
水栓に取り付けることができる犠牲陽極を開示している
(特開平8−337888号公報)。
よりもさらにイオン化傾向が高い亜鉛などの金属をアノ
ードとして、これを分水栓には必ず備えられている袋ナ
ットに固定金具でアノードを固定するものである。しか
し、その固定に際しては固定金具をキャップで締め付
け、固定金具の爪脚を絞り込んで袋ナットを抱きかかえ
る手段を採用しているため、現場において締め付け作業
が必要であり作業に手間がかかっている。
ものであり、より簡単な作業で確実に犠牲陽極を取り付
けることができる装置を開示することを目的とするもの
である。
成するために、平面状のアノードの取付座と、この取付
座に対して内向き鋭角に曲げ加工されて下向きに絞り込
んだ複数の脚と、それぞれの脚の先端部を外向きに拡開
した外反部とを導電材料で一体に成型した固定金具と、
前記外反部に対して外周側から絞り込んだバネ性を有す
る緊縮リングとからなり、前記固定金具を袋ナットなど
の防食脚体に嵌合するという手段を用いることとした。
この手段において、取付座はアノードを固定し、かつ固
定金具とアノードを電気的に接続する機能を有する。ま
た、複数の脚は防食脚体である袋ナットなどに嵌合して
これを抱きかかえるものであり、そのために下側に向か
って絞り込んだ状態に成型されている。外反部は、袋ナ
ットなどの角に当接し、ガイドとして脚を拡開させる。
緊縮リングは複数の脚を外側から絞り込むように常時付
勢するものであり、脚の絞り込みにおけるバネ性を補強
し、確実な固定を達成させるものである。
し、アノードには前記雄ネジに見合った雌ネジを設け、
これらを螺合してアノードに取付金具を一体とする手段
では、容易かつ確実にアノードを取り付けることができ
る。また、複数の脚の一部を上向きに折り曲げ、この脚
の先端によってアノードを固定する手段においては、い
ったんアノードを固定した後は容易にアノードが固定金
具から脱落しない。
を添付した図面に従って説明する。図1は本発明装置の
斜視図であって、1は亜鉛などを素材としたアノードで
あって、底面中央から内部へ雌ネジ1aが切られてい
る。2は固定金具であって、アノード1と防食脚体であ
る袋ナットなどの部材との電気的接続が可能な鋼板など
をプレス加工したものである。その構成は、アノードに
対する平面状の取付座3と、取付座3に立設され、雌ネ
ジ1aに対して螺合するための雄ネジ4と、取付座3の
周囲から曲げ加工され、分水栓の袋ナットなどに取り付
けるための複数の脚5…5からなっている。それぞれの
脚5は、図2に示したように取付座3に対して内向き鋭
角に曲げ加工されており、脚5の全体が下方に向かって
絞り込まれている。また、それぞれの脚先端部には外側
に向かって反り返った外反部5aが連続して設けられて
おり、袋ナットなどに取り付ける場合のガイドとして機
能する構成としている。6は、はがねをリング状に屈曲
し、両端を開放した緊縮リングであり、脚5の先端側を
内側に絞り込むように付勢する。緊縮リング6は、予め
脚5の先端側に取り付けられている。尚、脚5は図1に
おいては横幅が異なる2種類を併設しているが、図2に
示したように、同一幅の脚5を均等間隔で設ける構成な
ど、適宜採用することができるのはいうまでもない。必
要なことは、下向きに絞り込んだ複数の脚5によって袋
ナットなどを確実に抱きかかえられることであり、これ
を達成することができるのであれば横幅などは特に問う
ものではない。
付けるには、先ず図1に示した状態から、雄ネジ4をア
ノード1の雌ネジ1aに締め込んでアノード1と固定金
具2を一体とした後に、緊縮リング6を装着したままで
袋ナットなどに脚先端側を押し当てる。そうすると、外
反部5aは外側に向かって反り返っているので、ガイド
として袋ナットのナット面を容易に捕えることができ
る。そして、そのまま装置全体を袋ナットに対してさら
に押し込めば、外反部5aの内面テーパがガイドになっ
て緊縮リング6の絞り込みに抗して脚5を拡開しながら
嵌合することができる。装置を袋ナットに嵌合した後
は、脚5は緊縮リング6によって先端側が絞り込まれて
いるので、図3に示したように脚5の内面で袋ナットを
抱きかかえるように一体とすることができ、通常の用法
では容易に脱落することはない。また、いったん装置を
装着した後には、これらの部分は通常では埋土によって
埋め戻されるので、その後の外力で外れることはない。
特に、本実施形態では脚5が鋭角に折り曲げられて内向
きに絞り込まれているので、袋ナットの径が多少異なっ
ても、またナットヘッドの高さが多少異なっても、脚の
内側テーパ面のどこかでナット下角と当接することがで
きるので、精密な寸法精度が求められることはない。な
お、取り外しに当たっては、アノード1を掴んで引き上
げれば、緊縮リング6の緊縮力に抗して脚5が拡開し、
非常に簡単に撤去作業を完了することができる。
はないが、袋ナットに通常利用される六角ボルトや八角
ボルト等に対して確実に固定することができるのであれ
ば、2本から多数本まで適宜選択することが可能であ
る。ただし、脚5のバネ性を有効に活用するためには6
〜20本程度の範囲で適宜選択することが好ましい。
がねをリング状に屈曲して両端を開放することによって
バネ性を持たせたが、脚5の先端を外側から縮径できる
ものであればよく、コイルスプリングを無端状に接続し
たリング状としたものや、スナップリングのような構成
を採用することもある。緊縮リングに必要なことは、脚
先端を適度な付勢によって絞り込む一方、脚先端部が袋
ナットに対する押し込みの際にある程度拡開できる程度
の緊縮力であることであり、これを達成することができ
る構成であれば十分である。
2とはネジ止めを行っているが、このネジ止めは両者を
物理的に一体とするのみならず、電気的に確実に接続す
ることも目的としている。そして、両者を物理的に一体
とすることができ、かつ電気的接続を確実にすることが
できる構成であれば全て本発明の範囲に入る。例えば、
図4に示したように複数の脚5は1本置きに構成し、残
りの脚を反対に上向きに折り曲げ加工し、先端に爪を構
成してアノード1の側壁にこれらの爪を係合してもよ
い。尚、これらは工場出荷時に既に一体にされているこ
とが好ましい。
と、この取付座に対して内向き鋭角に曲げ加工されて下
向きに絞り込んだ複数の脚と、それぞれの脚の先端部を
外向きに拡開した外反部とを導電材料で一体に成型した
固定金具と、前記外反部に対して外周側から絞り込んだ
バネ性を有する緊縮リングという非常に少ない点数で装
置を構成したので、製造工程が容易になり、量産により
適するものとすることができた。また、緊縮リングによ
って複数の脚を外側から縮径する方向に絞り込んでいる
ので、脚本来が有するバネ性を補完して、いったん設置
した後は容易に脱落することがない。
る取り付けに当たっても袋ナットなどに外反部を強く押
しつけるだけで容易かつ確実に作業することができるの
で、作業性が飛躍的に向上することとなった。
図
Claims (3)
- 【請求項1】平面状のアノードの取付座と、この取付座
に対して内向き鋭角に曲げ加工されて下向きに絞り込ん
だ複数の脚と、それぞれの脚の先端部を外向きに拡開し
た外反部とを導電材料で一体に成型した固定金具と、前
記外反部に対して外周側から絞り込んだバネ性を有する
緊縮リングとからなり、前記固定金具を袋ナットなどの
防食脚体に嵌合することを特徴とする犠牲陽極取付装
置。 - 【請求項2】固定金具の取付座に雄ネジを立設し、アノ
ードには前記雄ネジに見合った雌ネジを設け、これらを
螺合してアノードに取付金具を一体とする請求項1記載
の犠牲陽極取付装置。 - 【請求項3】複数の脚の一部を上向きに折り曲げ、この
脚の先端によってアノードを固定する請求項1記載の犠
牲陽極取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22537998A JP3393812B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 犠牲陽極取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22537998A JP3393812B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 犠牲陽極取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000045085A JP2000045085A (ja) | 2000-02-15 |
JP3393812B2 true JP3393812B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=16828440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22537998A Expired - Lifetime JP3393812B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 犠牲陽極取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3393812B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102017115250A1 (de) | 2017-07-07 | 2019-01-10 | Endress+Hauser SE+Co. KG | Korrosionsschutz-Element für ein Feldgerät |
-
1998
- 1998-07-24 JP JP22537998A patent/JP3393812B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000045085A (ja) | 2000-02-15 |
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