JP3393309B2 - 繊維強化樹脂製ヘルメットの製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂製ヘルメットの製造方法

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JP3393309B2
JP3393309B2 JP31023193A JP31023193A JP3393309B2 JP 3393309 B2 JP3393309 B2 JP 3393309B2 JP 31023193 A JP31023193 A JP 31023193A JP 31023193 A JP31023193 A JP 31023193A JP 3393309 B2 JP3393309 B2 JP 3393309B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化樹脂製ヘルメ
ットの製造方法に関し、詳しくは、可撓性シートを用い
た金型で、反応射出成形(以下、RIM製法と称する)
あるいはレジントランスファーモールディング(以下、
RTM製法と称する)によりヘルメットを成形するもの
で、金型内に予め配置している強化繊維に対して未反応
原料液の浸透を良好として、ヘルメット全体に樹脂を均
一に分布させるものである。
【0002】
【従来の技術】乗車用ヘルメット、各種スポーツ用ヘル
メットあるいは工事用ヘルメットとして、耐衝撃性を向
上させるため、繊維強化樹脂製のヘルメットが従来より
提供されている。この種の繊維強化樹脂(以下、FRP
と称する)製の図5に示すヘルメットは、熱硬化性樹脂
をマトリクスとするものでは、予めヘルメット形状にプ
リフォームした強化繊維に樹脂コンパウンドを含浸させ
て加熱加圧して成形するプリフォームマッチダイ方法
や、加圧もしくは真空バッグ法により知られている。
【0003】上記製造方法以外に、RIM製法あるいは
RTM製法によるFRP製ヘルメットの製造方法を本出
願人は先に提供している。(特願平3−272892
号)上記RIM製法あるいはRTM製法は、図5に示す
成形されたヘルメット1に対して、図5に点線で概略的
に示すと共に、図6に断面図で示すように水平方向に割
り面Sを有する中金型2と下金型3および上金型14と
で金型4で成形している。該金型4では、下金型3の下
端部に樹脂注入口5を設け、該注入口5と連通してヘル
メット1の頭頂部1aに位置する1箇所のゲート6より
キャビティ7内に未反応原料液を射出し、割り面Sに設
けた樹脂溜まり部8を通して排出口9より余剰の未反応
原料液を排出する構成としている。また、中金型2の上
面には可撓性シート10の外周面を固定してキャビティ
内に可撓性シート10を挿入配置しており、加圧口11
より圧力流体を供給して可撓性シート10をキャビティ
型面側へ膨張させる構成としている。
【0004】上記した金型4により繊維強化樹脂製ヘル
メット1を成形する方法は、キャビティ7の型面に沿っ
て予め強化繊維12を配置しておき、注入口5よりRI
M用あるいはRTM用の未反応混合樹脂13を射出し、
その後、可撓性シート10を膨張させることにより上記
未反応混合樹脂を強化繊維に含浸させつつ反応を生じさ
せて硬化させ、ヘルメット1を製造している。該ヘルメ
ット1では中金型と下金型割り面に沿って水平方向にシ
ームラインH1が必然的に存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のFRP製ヘルメ
ットの製造方法のうち、前者の熱硬化性樹脂による場
合、マトリクス樹脂は主に不飽和ポリエステル樹脂やエ
ポキシ樹脂が用いられるが、熱可塑性樹脂をマトリクス
とするFRPに比べて耐衝撃性が劣る欠点がある。ま
た、製造方法の面からは加熱加圧により樹脂を硬化させ
るため、成形時間が長くかかる欠点がある。
【0006】これに対して、後者のRIM製法およびR
TM製法による場合、上記欠点を解消することが出来る
が、ヘルメット1の頭頂部1aにあたる一箇所のゲート
6より樹脂を射出するため、該樹脂圧によりキャビティ
型面に沿って配置した強化繊維12が図6中に一点鎖線
で示すように内側へ変形し、可撓性シート10を膨張さ
せても樹脂を浸透させた後にも樹脂が頭頂部に溜まった
まま残りやすい。よって、成形されたヘルメットは頭頂
部1aの内面に膨らみを生じやすい欠点がある。
【0007】また、キャビティ内部に予め挿入配置して
いる可撓性シート10は、キャビティ型面と一定距離を
あけて沿わせているため、可撓性シートを膨張させた
際、均一にキャビティ内部を加圧してしまい、上記ゲー
ト6より離れた位置にあり、樹脂が含浸されていない部
分において、強化繊維12をキャビティ型面に押し付け
る。よって、樹脂の流路である強化繊維12の樹脂未含
浸部分に圧力がかかり、樹脂流れが悪くなり、成形され
たヘルメットに樹脂の未含浸部分が残りやすい。その結
果、ゲート6に近いヘルメット頭頂部1aの近傍は樹脂
リッチとなり、頭頂部1aより離れた部分は樹脂リーン
となり、樹脂の分布が均一でない欠点が生じる。
【0008】本発明は、RIM製法あるいはRTM製法
によりヘルメットを製造する場合に生じる上記問題を解
決せんとするもので、ヘルメットの頭頂部に樹脂溜まり
が生じないようにすると共に、樹脂注入用ゲートから離
れた強化繊維にも樹脂が十分に浸透して、樹脂の分布が
均一とすること目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は請求項1で、RIM製法あるいはRTM製
法によりヘルメットを製造する方法として、成形品であ
るヘルメットに対して左右垂直方向に2分割された左右
金型を用い、該左右金型により構成されるキャビティの
型面に沿って強化繊維を配置し、反応射出成形用の未反
応原料液を上記金型に設けた樹脂注入口に供給し、該樹
脂注入口と連通すると共にヘルメットの頭頂部および該
頭頂部と連続する前後両側部が位置する左右金型の割り
面に沿って設けた樹脂溜まり部に未反応原料液を一旦溜
め、ついで、上記樹脂溜まり部と連通すると共に左右金
型割り面に沿って設けたフィルムゲートを通して未反応
原料液をキャビティ内部に射出し、未反応原料液が反応
して硬化する前に、左右金型の開口側の上端に周縁を固
定してキャビティ内部に挿入配置していた可撓性シート
を強化繊維側へ膨張させ、該可撓性シートとキャビティ
型面により密閉される空間を所要圧力として、強化繊維
に未反応原料液を浸透させつつ反応させて硬化させるこ
とを特徴とする繊維強化樹脂製ヘルメットの製造方法を
提供するものである。
【0010】また、金型のキャビティ型面に沿って強化
繊維を配置し、ついで、可撓性シートの周縁を金型の開
口側上面に固定して、該可撓性シートの中央のプリフォ
ーム部分をキャビティ内に挿入し、ヘルメットの頭頂部
と対応する金型下端型面に開口した樹脂射出口と上記プ
リフォーム部分の間の距離が最小で、金型の樹脂排出口
を設けた上面開口側に向かうに従ってキャビティ型面と
の距離が大となるように配置し、上記可撓性シートを膨
張させて、可撓性シートとキャビティ型面により密閉さ
れる空間の圧力を頭頂部側より加圧し、反応射出成形用
の未反応原料液を上記樹脂注入口よりキャビティ内に射
出し、強化繊維に未反応原料液を浸透させつつ反応させ
て硬化させても好適である。
【0011】また、本発明は、成形品であるヘルメット
に対して左右垂直方向に2分割された左右金型を用い、
該左右金型により構成されるキャビティの型面に沿って
強化繊維を配置し、ついで、可撓性シートの周縁を金型
の開口側上面に固定して、該可撓性シートの中央のプリ
フォーム部分をキャビティ内に挿入し、該プリフォーム
部分と上記左右金型の割り面との間の距離が最小で、金
型の樹脂排出口を設けた上面開口側周縁に向かうに従っ
てキャビティ型面との距離が大となるように配置し、上
記可撓性シートを膨張させて、可撓性シートとキャビテ
ィ型面により密閉される空間の圧力を頭頂部側より加圧
し、反応射出成形用の未反応原料液を上記金型に設けた
樹脂注入口に供給し、該樹脂注入口と連通すると共にヘ
ルメットの頭頂部および該頭頂部と連続する前後両側部
が位置する左右金型の割り面に沿って設けた樹脂溜まり
部に未反応原料液を一旦溜め、ついで、上記樹脂溜まり
部と連通すると共に左右金型割り面に沿って設けたフィ
ルムゲートを通して未反応原料液をキャビティ内部に射
出し、強化繊維に未反応原料液を浸透させつつ反応させ
て硬化させることを特徴とする繊維強化樹脂製ヘルメッ
トの製造方法を提供するものである。
【0012】上記強化繊維として用いる繊維は、カーボ
ン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維、
スチール繊維、アモルファス金属繊維、有機繊維及び/
またはそれらの混合物が好適に用いられる。また、上記
強化繊維は、長繊維、連続繊維、短繊維等の形態を問わ
ず用いられ、長繊維や連続繊維などの織布、不織布は予
め金型の中に配置して用いられる。短繊維も予め金型中
に配置して用いられると共に、原料樹脂中に混合させた
短繊維を加えてもよい。
【0013】本発明に用いられる樹脂としては、RIM
あるいはRTMが可能なナイロン、シクロペンタジエ
ン、エポキシ、ウレタン、ポリエステル、ポリエステル
アミド等が好適に用いられる。例えば、RIMナイロン
である場合、金型内に重合触媒と重合開始剤とを含む溶
融したラクタム類を注入し、これを加熱によりポリアミ
ド重合とするモノマーキャスティング法により成形され
る。
【0014】上記モノマーであるω−ラクタム類として
は、α−ピロリドン、α−ピペリドン、ω−エナントラ
クタム、ε−カプロラクタム、ω−カプリロラクタム、
ω−ペラルゴノラクタム、ω−デカノラクタム、ω−ウ
ンデカノラクタム、ω−ラウロラクタム、あるいはこれ
らのc−アルキル置換−ω−ラクタム、並びにこれらの
二種以上のω−ラクタムの混合物があげられる。また、
ω−ラクタムは必要に応じて改良成分(ソフト成分)を含
むことができる。該ソフト成分は分子中に使用する開始
剤と反応する官能基を有し、しかも、Tgの低い化合物
で、通常の官能基を有するポリエーテルや液状ポリブタ
ジエンなどが使用される。
【0015】上記ω−ラクタム類として使用される市販
の原料としては、宇部興産(株)会社のUBEナイロン
(UX−21)等がある。これはアルカリ触媒とカプロラ
クタムからなるA成分と、ソフト成分を含むプレポリマ
ーとカプロラクタムからなるB成分とから構成されてい
る。上記重合触媒としては、水素化ナトリウムが好まし
いが、その他のナトリウム、カリウム、水素化リチウム
等の公知のω−ラクタムの重合触媒を使用することが出
来る。その添加量はω−ラクタムに対して0.1〜0.5
モル%の範囲が好ましい。また、重合開始剤(活性剤)と
しては、N−アセチル−ε−カプロラクタムが用いられ
るが、その他のトリアリルイソシアヌレート、N−置換
エチレンイミン誘導体、1.1’−カルボニルビスアジ
リジン、オキサゾリン誘導体、2− (N−フェニルベン
ズイミドイル)アセトアニリド、2−N−モリホリノ−
シクロヘキセン−1.3−ジカルボキサニリド等や公知
のイソシアナート、カルボジイミド等の化合物を用いる
ことが出来る。上記重合開始剤の添加量はω−ラクタム
の量に対して0.05〜1.0モル%の範囲内にあること
が好ましい。
【0016】マトリクス樹脂としてシクロペンタジエン
樹脂を用いる場合、該シクロペンタジエン樹脂となる重
合性モノマーとしては、ジシクロペンタジエンのほか、
ジヒドロジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエ
ン、テトラシクロペンタジエン、シクロペンタジエン−
メチルシクロペンタジエン共二重体等が用いられる。上
記シクロペンタジエン樹脂の重合触媒としては、タング
ステン、モリブデン、タンタル等のハロゲン化物、オキ
シハロゲン化物、酸化物、有機アンモニウム塩等が好適
に用いられる。重合開始剤としては、周期率表第I族〜
第III族の金属のアルキル化物を中心とする有機金属
化合物、アルコール、フェノール等の酸素含有化合物等
が好適に用いられる。さらに、上記重合触媒および活性
剤(重合開始剤)を含む溶液は、重合反応が非常に速く開
始されるので、成形用金型に充分に流れ込まない間に硬
化が起こることがあるため、活性調節剤としてアルキレ
ングリコールまたはポリアルキレングリコールから選ば
れるグリコール化合物のモノエーテルおよび/またはモ
ノエステルが好適に用いられる。
【0017】上記金型への射出成形に際しては、金型温
度を通常40〜130℃の範囲とし、通常1〜5分間重
合反応を行っている。
【0018】上記金型に取り付けておく可撓性シート
は、可撓性を有するものであれば良く、ナイロン、セロ
ファン、ゴム、ポリエステル、ポリエーテルケトン等が
用いられる。この中でも、原料樹脂との反応性、離型
性、耐熱性、強度等を考慮すると、シリコンゴムが最も
好ましい。
【0019】また、金型のキャビティに注入する未反応
原料液の樹脂圧Qと、該未反応原料液を金型キャビティ
内に注入する前および注入中に可撓性シートに付加する
1次圧力P1と、未反応原料液を射出後で原料液の硬化
完了前まで可撓性シートに付加する2次圧力P2とは、
P1≦Q、1.2×P1<P2、Q<P2の関係に設定
することが好ましい。さらに、強化繊維を配置したキャ
ビティ型面と可撓性シートにより密閉されたキャビティ
内を減圧して、樹脂浸透性を高めることも好ましい。
【0020】
【作用】本発明に係わる第一の製造方法では、左右垂直
方向に2分割した金型を用い、成形するヘルメットの頭
頂部および該頭頂部に連続する前後両側の金型割り面に
沿って設けた広範囲に設けたフィルムゲートを通して未
反応原料液をキャビティ内に射出しているため、射出し
た未反応原料液が頭頂部の1カ所に溜まることがなく、
キャビティ内部に迅速に流通させることが出来る。ま
た、金型に注入した樹脂を一旦樹脂溜まり部で溜めた
後、フィルムゲートを通してキャビティ内部に射出して
いるため、1カ所に樹脂圧が大きく負荷されず、広い範
囲のフィルムゲートの全域にわたって均等な圧力で注入
することができ、よって、樹脂の射出圧で予め配置して
いる強化繊維に変形を発生させない。
【0021】本発明に係わる第二の製造方法では、予め
キャビティ内に挿入配置する可撓性シートをプリフォー
ムして、該プリフォーム部分とキャビティ型面との距離
を、頭頂部と対応する射出口の部分では最小とし、該射
出口から離れた樹脂排出口を設けたキャビティ型面の開
口端側に向かうにしたがって距離を広げるているため、
加圧流体により可撓性シートを膨張させた時に、樹脂が
射出される射出口の部分からキャビティ内部の圧力が最
初に高なり、まだ樹脂が流れていない射出口から離れた
位置の圧力が高くなるのが遅れるため、樹脂流れが良く
なり、樹脂の未含浸部分がなくなり、強化繊維に均等に
樹脂を含浸させることが出来る。
【0022】上記した第一の方法と第二の方法とを組み
合わせた第三の方法によれば、当然のことながら、頭頂
部に樹脂溜まりによる突出部がなく、かつ、全体に樹脂
が均一に分布しているヘルメットを製造することが出来
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。実施例では、図1に示すヘルメット1’を図2、
図3に示す可撓性シート20を備えた金型21でRIM
製法により製造している。
【0024】上記金型21は、左金型22と右金型23
とからなり、これら左右金型22、23の型面22a、
23aはヘルメット1を左右垂直方向に2分割した部分
に対応するものである。上記金型21の一方の金型、本
実施例では左金型22に樹脂注入口24を設けると共
に、該樹脂注入口24と連通させて分割面22bに沿っ
て樹脂溜まり部25を凹設している。
【0025】上記樹脂溜まり部25より型面22aにか
けてスリットを設け、該スリットをキャビティ内の型面
に開口して樹脂射出口となるフィルムゲート28を設け
ている。本実施例では、フィルムゲート28の厚さWは
約0.3mmで、長さL3(樹脂溜まり部25より型面2
2aまで長さ)を約10mmとしている。
【0026】上記樹脂溜まり部25およびフィルムゲー
ト28は、左右金型22、23を型締めした時に割り面
Sに位置するもので、図1に示す成形するヘルメット1
の頭頂部1aより前後中央部1b、1cを縦方向に先端
まで達するラインH2に対応して位置するもので、該ラ
インH2に沿って設けられた樹脂溜まり部25に樹脂注
入口24より注入された未反応原料液を溜めた後、キャ
ビティ内部に割り面Sに沿ったライン状のフィルムゲー
ト28を通して未反応原料液を射出するようにしてい
る。
【0027】左右金型22、23の上端面22c、23
cには排出側の樹脂溜まり部29を設け、該樹脂溜まり
部29に排出口30を連通して形成している。
【0028】左右金型22、23の上端面22c、23
cには、左右金型を型締め後に、可撓性シート31を載
置し、該可撓性シート31の上面に押え板32を固定し
て、可撓性シート31の周縁部を左右金型に固定してい
る。よって、上記排出側の樹脂溜まり部29は、キャビ
ティ内部の上端より金型上端22c、23cと可撓性シ
ート31の間を通して排出される余剰樹脂を一旦溜め
て、排出口30より樹脂を排出するようにしている。
【0029】上記可撓性シート31はシリコンゴムより
形成しており、図示のように、外周部31aを左右金型
上端面と押え板32の間に挟んで固定すると共に、左右
金型上端面の開口からキャビティ内に中央のプリフォー
ム部分31bを挿入配置している。上記プリフォーム部
分31bはキャビティ型面22a、23aに略沿った形
状であるが、一定距離をあけて沿わせているのではな
く、金型割り面Sに沿って設けたフィルムゲート28と
対向する部分31b−1では、可撓性シート31との間
の距離L1が最小となり、金型上端に向かうに従って可
撓性シート31と型面22a、23aとの距離を大きく
している。即ち、上端開口に近い部分31b−2を距離
L2とすると、L1<L2に設定している。本実施例で
はLlの距離は18mm、L2の距離は52mmとしてい
る。
【0030】押え板32の中央部には加圧流体の供給口
32aを設けており、該供給口32aに圧力流体源(図
示せず)より所要時に圧力流体を供給し、可撓性シート
31を型面22a、23a側へ膨張させるようにしてい
る。
【0031】次に、上記金型21を用いてFRP製ヘル
メット1を製造する工程について説明する。まず、左右
金型22と23との分割面22b、23bを当接して型
締めする。この状態で、キャビティの型面22a、22
bに沿って強化繊維12を配置する。該強化繊維12は
長繊維、連続繊維あるいは短繊維のいずれの形態でもよ
く、かつ、繊維の種類は限定されず、カーボン繊維、ガ
ラス繊維などが用いられる。
【0032】強化繊維12をキャビティ内に配置した
後、左右金型22、23の上端面に可撓性シート31を
配置し、押え板32で固定する。この時、可撓性シート
31の中央のプリフォーム部分31bをキャビティ内部
に挿入配置し、プリフォーム部分31bと金型型面との
間の寸法が上記した設定通りとなるように位置決めす
る。このように、可撓性シート31と左右型面22a、
23aにより密閉された空間を形成し、該空間内におい
て、割り面Sのフィルムゲート28との対向部分の隙間
が最も狭く、上端開口に向かうに従って空間を大として
いる。
【0033】ついで、上記可撓性シート31に押え板3
2の加圧流体供給口32aより加圧流体を供給して、可
撓性シート31を型面22a、23a側に付勢する一次
圧力P1を付加する。この一次圧力は未反応原料液のキ
ャビティ内への射出が終了するまで継続して行う。ま
た、上記可撓性シート31を加圧すると同時に、可撓性
シート31と型面22a、23aに囲まれたキャビティ
内部を減圧しておくことも好ましい。また、金型21も
所要温度に加熱しておく。
【0034】ついで、樹脂注入口24より未反応原料
液、例えば、R1Mナイロン、シクロペンタジエンを注
入する。この注入された未反応原料液は一旦樹脂溜まり
部25に溜まり、その後、フィルムゲート28を通し
て、キャビティ内に射出される。フィルムゲート28
は、成形するヘルメット1の頭頂部1aから前後両側の
中央部に縦方向のラインH2に対応するもので、このラ
インH2に沿って未反応原料液が射出されることとな
る。
【0035】即ち、キャビティ内に射出される未反応原
料液は、金型割り面Sに沿った広い範囲のラインから射
出される。よって、キャビティ全体へ樹脂の迅速に流し
て充填することが出来る。また、フィルムゲート28か
ら射出する前に、一旦、樹脂溜まり部25に溜た後、フ
ィルムゲート28のライン全体から略同時にキャビティ
内に射出するため、1箇所から射出する場合に発生する
樹脂圧による部分的な強化繊維12の変形を抑制でき
る。尚、当然のことながら、キャビティ内へ射出する樹
脂圧Qは、上記可撓性シート31に付加した一次圧力P
1より高く設定している。
【0036】上記した可撓性シート31と型面22a、
23aにより密閉されたキャビティ内に射出された未反
応原料液は、予め配置している強化繊維12に浸透しな
がら、フィルムゲート28の位置より排出口30を設け
た上端開口側へと流れていく。
【0037】所定量の未反応原料液をフィルムゲート2
8より射出後、未反応原料液が反応を起こして硬化が生
じる前に、可撓性シート31に一次圧力P1より大きな
二次圧力P2を付加して型面22a、23a側に膨張さ
せる。この二次圧力P2の付加により、キャビティの空
間を狭くして加圧し、強化繊維12の樹脂未含浸部分に
樹脂液を強制的に浸透させる、上記二次圧力P2と一次
圧力P1、樹脂圧力Qとの関係は、1.2×P1<P
2、 Q<P2 としている。
【0038】上記二次圧力P2を可撓性シート31に付
加すると、キャビティの空間は、可撓性シートとの距離
を小さくしたフィルムゲート28の部分から加圧され、
排出口30を設けた左右金型の両端開口側に向かって順
次加圧されていく。即ち、膨張した可撓性シート31
は、距離を小さくした部分では、予め配置している強化
繊維12に直ぐに当接して膨張ができなくなり、圧力が
高くなるが、距離が大で可撓性シート31が強化樹脂1
2と直ちに当接しない排出口30側では加圧が遅れる。
この作用により、距離が順次大となる方向に向かって、
フィルムゲート28の部分から出口側にかけて加圧速度
が遅れる。この作用により、樹脂の流れが可撓性シート
31の膨張により阻害されることがなく、よって、フィ
ルムゲート28の部分に樹脂溜まりが生じることが防止
される。上記フィルムゲート28の位置は、ヘルメット
の頭頂部1aおよび該頭頂部1aと連続した前後中央部
分にあるが、フィルムゲート28の位置で樹脂溜まりが
生じることがない。よって、従来、頭頂部で発生してい
た樹脂溜まりによる内面側への突起を防止することがで
きる。
【0039】また、キャビティ内ではフィルムゲート2
8より順次排出口30側に向かって加圧され、樹脂の未
含浸部分の下流側は可撓性シート31による圧力がかか
らず、樹脂の流れに沿って加圧がすすむ。よって、樹脂
は可撓性シート31による押圧で流路が閉塞されること
がなく、強化繊維12に含浸され、樹脂の未含浸部分が
発生することが防止できる。
【0040】このように、キャビティ内において、樹脂
が強化繊維12に未含浸部分がない状態で浸透し、か
つ、重合反応が生じる。数分後に硬化した後、左右金型
22と23とを離型し、図1に示す形状のヘルメット1
を取り出している。
【0041】上記実施例は、金型側に左右型の合わせ面
Sに沿ったフィルムゲート28からなる樹脂射出口を設
けると共に、該金型に取り付ける可撓性シートを予めプ
リフォームして、金型への取り付け時にフィルムゲート
と可撓性シートとの隙間が最小とすると共に、余剰樹脂
の排出側へいくに従って隙間を大としているが、フィル
ムゲートを用いるだけでも、あるいは、上記プリフォー
ムした可撓性シートを用いるだけでも作用効果を有する
ものである。
【0042】即ち、可撓性シートと金型型面との隙間を
所要幅に設定しなくても、左右金型の割り面Sに沿って
樹脂射出口となるフィルムゲートを設けただけでも、射
出される樹脂圧が低減して、広い範囲で射出されて、迅
速に排出口まで樹脂を流すことが出来るため、射出口に
樹脂溜まりが出来ることが防止できる。よって、製造さ
れたヘルメットは樹脂リッチ部分と樹脂リーン部分が偏
在しない均一な物性を持たせることが出来る。
【0043】また、可撓性シートをプリフォームして金
型型面との距離を調節し、1カ所に設けた樹脂射出口と
対向する可撓性シートの距離を最小とし、余剰樹脂の排
出口へ向かうに従って可撓性シートと金型型面の距離を
大きくしていくと、可撓性シートを加圧して膨張させた
時に、樹脂射出口側より排出口側に向かってキャビティ
内部を順次加圧することができ、樹脂の未含浸部分が先
に加圧されて樹脂流れが悪くなり、樹脂溜まりが出来る
ことを防止出来る。尚、樹脂の射出口を1カ所とする場
合には、金型を必ずしも左右型にする必要はなく、図6
に示すような上下型としても良いことは言うまでもな
い。
【0044】上記のように、可撓性シートをプリフォー
ムして金型に取り付けると、金型の樹脂射出口を、フィ
ルムゲートとせずに、ヘルメットの頭頂部と対応する1
カ所だけであっても、樹脂流れを良くして、製造された
ヘルメットに樹脂リッチ部分と樹脂リーン部分とが偏在
することが防止できる。上記の可撓性シートをプリフォ
ームして金型型面との距離を調節す尚、金型にフィルム
ゲートを設けると共に、可撓性シートを上記のようにプ
リフォームして型面との距離を調節すれば、最も好まし
いことは言うまでもない。
【0045】
【実験例1】図2および図3に示す金型21を用い、図
1に示すヘルメット1を成形した。即ち、左右金型22
と23とを型締した後、強化繊維12としてガラス繊維
平織クロス(日東紡績株式会社製 WEA18K105
BZ)10層を積層してセットした。続いて、シリコン
ゴム(信越シリコーン株式会社製 KE555U)から
なる可撓性シート31を左右金型の上面に載置し、その
上に押え板32をかぶせてボルトで固定し、可撓性シー
ト31の中央部31bを図2に示すように、キャビティ
内部に挿入配置した。この時、フィルムゲート28と可
撓性シート31との間の距離L1を下記の表に示すよう
にL1=18mmとし、排出口30側の距離L2は、L2
=52mmとした。ついで、金型21を150℃に昇温し
た。かつ、可撓性シート31には3kgf/cm2からなる一
次圧力P1を付加した。
【0046】ついで、RIMナイロン(宇部興産株式会
社製 UXー21)を90℃で溶融し、2種のA液とB
液とを混合して、金型21の樹脂注入口24より注入し
た。上記A液とB液との混合モノマー(未反応原料液)
600ccを注入した後、可撓性シート31に4kgf/c
m2の二次圧力P2を付加して強化繊維側へ膨張させた。
【0047】上記の状態で強化繊維12に樹脂を含浸さ
せつつ、余剰樹脂を排出口30より排出した。未反応原
料液の注入より3分経過後に左右金型を開き成形品を取
り出すと、図1に示す形状で、全体に強化繊維と樹脂と
の分布が下記の表に示すように均質なヘルメット1’が
成形できた。尚、成形状態では、ヘルメット1’に窓1
d’が設けられておらず、成形品に窓1d’を後からあ
けている。この窓1d’をあけた状態で、重量は710
gであった。
【0048】
【表1】
【0049】上記表において、A点、B点、C点、D点
の比重とは、図4に示す点における比重g/cm3を示して
いる。 該比重は小さい程、 強化繊維12が含有率が少
なく樹脂リッチであることを示し、比重が大きい程、強
化繊維12の含有率が多く樹脂リーンであることを示し
ている。上記A点は、上記距離L1に当たる部分でヘル
メット1の頭頂部1aである。B点は図4において頭頂
部1aから50mm上方の位置である。C点は金型21の
上端より100mm下がった位置であり、D点は金型上端
より20mm下がった位置で、上記距離L2にあたる部分
である。
【0050】上記実験例1ではA点、B点、C点、D点
のいずれにおいても比重の値が略等しく、各部において
樹脂が均一に部分していることを示している。
【0051】表中の実験例2は、可撓性シート31と型
面22a、23aとの距離L1、L2を実験例1と相違
させ、他の条件は実験例と全く同一としている。実験例
2は実験例1と比較して、距離L1とL2の差を実験例
1より小さくしているため、A点〜D点の比重の差は実
験例1よりは大きくなっているが、後述する比較例と比
べて比重の差は小さい。
【0052】実験例3はフィルムゲート28としている
が、可撓性シート31と型面22a、23aの距離は一
定としたものであり、他の条件は実験例1と同一として
いる。実験例3では、実験例1および2と比較してA点
〜D点の比重の差が大きくなっているが、比較例と比べ
ると差は小さい。
【0053】実験例4は、キャビティへの射出口はフイ
ルムゲートではなく通常の円形穴からなるゲートである
が、可撓性シート31とキャビティ型面との距離を実験
例1と同様とし、頭頂部側のL1は小さく、排出口側の
L2を大としている。該実験例4では、実験例1と比較
して射出口が位置するD点の射出口の部分の比重が大と
なっているが、他の部分の比重も大で、全体的に比重の
差が小さく、よって、射出口が1カ所でも可撓性シート
と型面との距離を調節すると、樹脂を略均一に分布する
ことが確認できた。
【0054】比較例は、射出口が1カ所で、かつ、可撓
性シートと型面の距離も一定としたものである。この場
合、A点〜D点の比重の差は大きくなっている。即ち、
頭頂部のA点側は比重が小で樹脂リッチであり、D点側
は比重が大で樹脂リーンとなっており、樹脂の分布率が
相違していた。
【0055】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わるFRP製ヘルメットの製造方法では、金型を左
右垂直方向に2分割し、この割り面に沿ってライン状の
フィルムゲートを設けた金型により成形し、キャビティ
への樹脂の射出が上記ライン状のフィルムゲートを通し
て行っているため、キャビティ全域への樹脂の浸透を迅
速化できる。かつ、従来のように頭頂部に設けた1カ所
の射出ゲートに樹脂溜まりが生じることがなく、よっ
て、従来発生していた頭頂部における樹脂溜まりの突出
部を無くすことができる。
【0056】また、金型に注入した樹脂を一旦樹脂溜ま
り部で溜めた後、フィルタゲートを通してキャビティ内
部に射出しているため、1カ所に樹脂圧が大きく負荷さ
れず、広い範囲のフィルタゲートの全域にわたって均等
な圧力で注入することができ、よって、樹脂の射出圧で
予め配置している強化繊維に変形を発生させない。よっ
て、強化繊維の変形により可撓性シートを押し戻して、
成形品が設計通りに成形されないという問題は生じな
い。
【0057】さらに、予めキャビティ内に挿入配置する
可撓性シートとキャビティ型面との距離を、頭頂部およ
びその前後に連続するフィルムゲートと対向する部分は
最小とし、該フィルムゲートとから離れた樹脂排出口を
設けたキャビティ型面の開口端側に向かうにしたがって
距離を広げると、加圧流体により可撓性シートを膨張さ
せた時に、樹脂が射出される射出口の部分からキャビテ
ィ内部の圧力が最初に高なり、まだ樹脂が流れていない
射出口から離れた位置の圧力が高くなるのが遅れるた
め、樹脂流れが良くなり、樹脂の未含浸部分がなくな
り、強化繊維に均等に樹脂を含浸させることが出来る。
よって、上記した方法により製造されたヘルメットは、
頭頂部に樹脂溜まりによる突出部がなく、かつ、ヘルメ
ット全体に樹脂を均一に分布されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法で成形されたヘルメットの
斜視図である。
【図2】 上記製造方法に用いる金型の断面図である。
【図3】 上記金型の分解斜視図である。
【図4】 実験例のA点〜D点を示す概略図である。
【図5】 従来の製造方法で成形されたヘルメットの斜
視図である。
【図6】 従来の製造方法に用いた金型の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ヘルメット 1a 頭頂部 12 強化繊維 13 未反応原料液 21 金型 22 左金型 22a キャビティ型面 23 右金型 23a キャビティ型面 24 樹脂注入口 25 樹脂溜まり部 28 フィルムゲート 31 可撓性シート 32 押え板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:48 B29L 31:48 (56)参考文献 特開 平5−104642(JP,A) 特開 昭61−22910(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品であるヘルメットに対して左右垂
    直方向に2分割された左右金型を用い、該左右金型によ
    り構成されるキャビティの型面に沿って強化繊維を配置
    し、反応射出成形用の未反応原料液を上記金型に設けた
    樹脂注入口に供給し、該樹脂注入口と連通すると共にヘ
    ルメットの頭頂部および該頭頂部と連続する前後両側部
    が位置する左右金型の割り面に沿って設けた樹脂溜まり
    部に未反応原料液を一旦溜め、ついで、上記樹脂溜まり
    部と連通すると共に左右金型割り面に沿って設けたフィ
    ルムゲートを通して未反応原料液をキャビティ内部に射
    出し、未反応原料液が反応して硬化する前に、左右金型
    の開口側の上端に周縁を固定してキャビティ内部に挿入
    配置していた可撓性シートを強化繊維側へ膨張させ、該
    可撓性シートとキャビティ型面により密閉される空間を
    所要圧力として、強化繊維に未反応原料液を浸透させつ
    つ反応させて硬化させることを特徴とする繊維強化樹脂
    製ヘルメットの製造方法。
  2. 【請求項2】 成形品であるヘルメットに対して左右垂
    直方向に2分割された左右金型を用い、該左右金型によ
    り構成されるキャビティの型面に沿って強化繊維を配置
    し、ついで、可撓性シートの周縁を金型の開口側上面に
    固定して、該可撓性シートの中央のプリフォーム部分を
    キャビティ内に挿入し、該プリフォーム部分と上記左右
    金型の割り面との間の距離が最小で、金型の樹脂排出口
    を設けた上面開口側周縁に向かうに従ってキャビティ型
    面との距離が大となるように配置し、上記可撓性シート
    を膨張させて、可撓性シートとキャビティ型面により密
    閉される空間の圧力を頭頂部側より加圧し、反応射出成
    形用の未反応原料液を上記金型に設けた樹脂注入口に供
    給し、該樹脂注入口と連通すると共にヘルメットの頭頂
    部および該頭頂部と連続する前後両側部が位置する左右
    金型の割り面に沿って設けた樹脂溜まり部に未反応原料
    液を一旦溜め、ついで、上記樹脂溜まり部と連通すると
    共に左右金型割り面に沿って設けたフィルムゲートを通
    して未反応原料液をキャビティ内部に射出し、強化繊維
    に未反応原料液を浸透させつつ反応させて硬化させるこ
    とを特徴とする繊維強化樹脂製ヘルメットの製造方法
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