JP3393049B2 - 速度測定装置およびその製造方法 - Google Patents

速度測定装置およびその製造方法

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JP3393049B2
JP3393049B2 JP29861997A JP29861997A JP3393049B2 JP 3393049 B2 JP3393049 B2 JP 3393049B2 JP 29861997 A JP29861997 A JP 29861997A JP 29861997 A JP29861997 A JP 29861997A JP 3393049 B2 JP3393049 B2 JP 3393049B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物体からの散
乱光、干渉光を利用した速度測定装置およびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の光学系の速度測定装置
を示す図である。図14(a)に示すように、光源1、
光検出器222、投光用光ファイバー57、受光用光フ
ァイバー58など、種々の個別部品を組み立て、調整し
て構成されている。
【0003】測定原理はドップラー効果を利用したもの
で、この種の従来技術について記載されている文献とし
ては、例えば(株)アドバンスのレーザ血流計カタロ
グ、流れの計測懇談会編「LDV(レーザ・ドップラ流
速計)の基礎と応用」(日刊工業新聞社)を挙げること
ができる。
【0004】一方、小型化した速度測定装置としては図
14(b)に示すように、回折レーザ光を用いたもの、
あるいはセルフ−ミキシング エフェクト(self-mixin
g effect)を利用したものが発表されている。
【0005】なお、小型速度測定装置について記載され
ている文献としては、センサ技術Vol.13,No.12 pp18−2
1,1993,小尾勝俊「回折レーザ光を用いた小型非接触速
度センサ」を、またself-mixing effectを利用したもの
は例えば論文Applied Optics,Vol.27,No.2,pp.379−38
5,1988, H.W.Jentink et.al.,「Small laser Doppler ve
locimeter based on the self-mixing effect in a dio
de laser(self-mixingeffectを利用した小形レーザドッ
プラー速時計)」を挙げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の速度測定装置においては、光ファイバの取回しのた
め、動く構造の中や、あるいは小さな装置などに組み込
んだりすることは不可能であった。また対象物体と光源
間に光ファイバを介しているので、光源、受光部も比較
的大きくなり、コスト的にも問題がある。一例を挙げる
と重量200g、寸法40mm位の装置となる。さら
に、測定中に光ファイバにわずかでも触れると、結果に
影響を及ぼすなど、環境変化の影響を受けやすかった。
【0007】また、小型化した速度測定装置において
は、光源等の部品を組み上げて使用するため、光軸合わ
せや調整が困難であり、大幅な小形化にはならないとい
った課題が残っていた。
【0008】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、小型で慣性が小さく、振動の影響も受けに
くく、個別部品の組み立て、調整の工程を削除し、量産
を可能にして、また、低コスト化、高信頼性化を実現し
た速度測定装置およびその製造方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明においては、発光素子と、少なくとも一つ以
上の受光素子と、下部クラッド層、コア層、上部クラッ
ド層の三層からなる膜状の光導波路と、上記発光素子か
ら上記光導波路を介して導かれた光を外部の対象物体に
向かって出射し、上記対象物体からの散乱光、干渉光を
上記受光素子に入射させる集光手段とを半導体基板上に
形成する。
【0010】また、上記集光手段に対物レンズを実装す
る。
【0011】また、上記光導波路として、フッ素化ポリ
イミドあるいは石英系導波路を用いる。
【0012】また、Si、SiCまたはAlNからなる
基板上に、下部クラッド層、コア層、上部クラッド層の
三層からなる膜状の光導波路を感光レジストをマスクと
した酸素プラズマによるエッチング工程を用いて作成
し、発光素子チップおよび受光素子チップの活性層高さ
と上記光導波路コア層の中心の高さがほぼ一致するよう
に、上記発光素子チップおよび受光素子チップを上記基
板上にボンディングする。
【0013】また、受光素子をSi基板上にモノリシッ
クに形成し、さらに上記基板上に下部クラッド層、コア
層、上部クラッド層の三層からなる膜状の光導波路を感
光レジストをマスクとした酸素プラズマによるエッチン
グ工程を用いて、上記受光素子の活性層高さと上記光導
波路コア層の中心の高さがほぼ一致するように形成し、
発光素子チップの活性層高さと上記光導波路コア層の中
心の高さがほぼ一致するように、上記発光素子チップを
上記基板上にボンディングする。
【0014】また、発光素子および受光素子をSi基板
上にモノリシックに形成し、さらに上記基板上に下部ク
ラッド層、コア層、上部クラッド層の三層からなる膜状
の光導波路を感光レジストをマスクとした酸素プラズマ
によるエッチング工程を用いて形成し、上記発光素子の
活性層が露出した出射端面および上記受光素子の受光端
面を有機系材料で覆う。
【0015】また、上記集光手段として、対象物体へ出
射する光の広がり角を定める光導波路凸状部を設け、上
記光導波路凸状部の半面に段差を設けて、位相の異なる
2つのビームを発生させ、上記ビームを上記対象物体に
照射し、上記対象物体からの散乱光、干渉光を一つの上
記受光素子で受け、位相の異なる2つの上記ビームの合
成信号の波形を利用して、上記対象物体の移動方向を測
定する。
【0016】また、上記集光手段として、対象物体へ出
射する光の広がり角を定める光導波路凸状部を設け、上
記光導波路凸状部の半面に段差を設けて、位相の異なる
2つのビームを発生させ、上記ビームを上記対象物体に
照射し、上記対象物体からの散乱光、干渉光を少なくと
も2つ以上の上記受光素子で受け、位相の異なる2つの
上記ビームの合成信号の位相差を利用して、上記対象物
体の移動方向を測定する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る速度測定装置
およびその製造方法の一つの実施の形態を示す平面図、
図2は図1のA−A断面図である。図に示すように、半
導体基板5555上に、電子素子すなわち、発光素子で
ある半導体レーザ1と、受光素子であるフォトダイオー
ド2111と、半導体レーザ1の端面11に結合した光
導波路31、端面111に結合した光導波路32、フォ
トダイオード2111の端面12に結合した光導波路3
3とにより構成されている。光導波路31、32、33
は、下部クラッド層3141、コア層3142、上部ク
ラッド層3143の3層から構成されている。半導体レ
ーザ1およびフォトダイオード2111がチップ状の場
合は、ボンディングにより半導体基板5555上に結合
され、その際、発光素子チップおよび受光素子チップの
活性層高さと光導波路31、32、33のコア層314
2の中心の高さがほぼ一致するように、ボンディングさ
れる。また、半導体レーザ1およびフォトダイオード2
111は、Siからなる半導体基板5555上にモノリ
シックに形成される場合もある。その際は、半導体レー
ザ1およびフォトダイオード2111の活性層高さと光
導波路31、32、33のコア層3142の中心の高さ
がほぼ一致するように形成される。また、集光手段4
1、42はそれぞれ光導波路凸状部311、321と対
物レンズ45、46から構成されており、集光手段43
は対物レンズ47により構成されている。光導波路3
1、32の凸状部311、321は、レンズ機能をもた
せるために、凸形状にエッチングして、横(水平)方向
に広がった光ビームをほぼ平行光線にするようにした。
【0018】上記の構成を動作させるには、半導体レー
ザ1の電極パッド81から電流を流し、表面オーミック
電極82から裏面オーミック電極83へ半導体レーザ1
に電流を注入すると半導体レーザ1が発振する。半導体
レーザ1の端面11の活性層4444付近から出射した
光ビーム61は光導波路31を縦方向の拘束を受けなが
ら、水平方向には広がりながら伝播していく。光導波路
31の壁面で全反射して光ビーム62となり、その後、
集光手段41により水平方向の広がりはほぼ平行に抑え
られ、物体7に入射される。端面111から出射した光
ビーム611も同様に光ビーム612となり、集光手段
42により水平方向の広がりはほぼ平行に抑えられ、物
体7に入射される。物体7で散乱した光ビームは、集光
手段43で集められた後、光導波路33に入射し、フォ
トダイオード2111に向かう。
【0019】外部の物体7の水平方向速度vに伴い、フ
ォトダイオード2111には信号Iが得られ、図3に示
すように、信号Iの周波数fは水平方向速度vの関数と
して得られ、信号Iの周波数fと水平方向速度vが一対
一で線形に対応している。
【0020】図4〜図7は本発明に係る速度測定装置の
製造方法を説明する断面図である。先ず、酸無水物6F
DAと有機ジアミンTFDBの共重合により得られた6
FDA/TFDBと、同様にして得られたPMDA/T
FDBの混合比を変えた2種類のフッ素化ポリイミド
(両者の屈折率、1.53と1.541の屈折率差Δn
=0.008)の重合体を作成しておく。次に、上記重
合体を用いて、半導体レーザ1とフォトダイオード21
11を作成する。半導体レーザ1は図4に示すように、
上面にオーミック電極82があり、絶縁膜3331、パ
ッド電極膜81が形成される。活性層4444から最終
的にはレーザ光が出射される。
【0021】半導体レーザ1のエッチドミラー11、1
11(出射端面)及び1111(反射端面)は活性層4
444より下5.5μm、上2.5μmの計8μmの深
さを純塩素の反応性ガスを用いて形成した。次に、図5
(a)に示すように、光導波路31の下部クラッド層3
141を形成するために、屈折率1.533のフッ素化
ポリイミドを塗布した後、ベークをして脱水反応をおこ
させる。この厚さは半導体レーザ1の端面近傍を除いた
ところでは、4μmである。引き続いて、コア層314
2を形成するために、図5(b)に示すように、下部ク
ラッド層3141と屈折率の異なる屈折率1.541の
フッ素化ポリイミドを用いてコア層3142を塗布・焼
結した。この場合、屈折率差Δnが0.008と小さく
制御できることから、シングルモードが得られるコア層
3142の厚さを3.0μmとした。光導波路32、3
3も同様にして同時に形成される。この後、図6(a)
に示すように、酸素プラズマにさらされた部分がSiO
2に変化する感光性レジスト、例えばSPP(Silicone-
based Positive Photoresist)レジスト91を用いたフ
ォトリソグラフィ技術を用い、酸素ガス雰囲気中で半導
体レーザ1の端面近傍の斜面部分101を反応性エッチ
ングで取り除き、コア層3142の端面と半導体レーザ
1の端面11との間に10μmの隙間(ギャップ)10
2を形成した。この反応性エッチングにおいて、下部ク
ラッド3141は半導体レーザ1上に残された状態にな
っている。従って、本実施の形態のようにコア層314
2をオーバーエッチングしても半導体レーザ1の端面1
1がフッ素化ポリイミドで覆われているため、エッチン
グの際のイオン衝撃を半導体端面が受けることがなく、
半導体レーザ1の特性の劣化を引き起こさない。その
後、図6(b)に示すように、再度クラッド層材を下部
クラッド層3141の形成と同様の手順で塗布・焼結し
て、上部クラッド層3143を作成すると同時に、半導
体レーザ1とコア層3142との間にあるギャップ10
2をも埋めることができる。フッ素化ポリイミドは粘度
が高いために平坦化にも有効で、塗布・ベーク後、半導
体レーザ端面付近の段差は大幅に減少する。
【0022】次に、図7(a)に示すように、この3層
構造のフッ素化ポリイミドをSPPレジスト91を用い
たフォトリソグラフィ技術と酸素プラズマによる反応性
イオンエッチングで加工し、光導波路31、32を形成
する。また、この光導波路加工において、光導波路3
1、32の一部をレンズ状の凸状部311、321とす
る加工を同時に行う。さらにこのとき、電極パッド81
の上にあるポリイミド層も窓開けする。酸素プラズマで
エッチングすると、Auなどはエッチレートが小さいた
めにストッパとして機能し、窓開けされた電極パッド8
1が容易に形成される。また、図7(b)に示すよう
に、裏面を薄片化研磨して厚さ約100μmにし、裏面
オーミック電極83を形成する。
【0023】上述の本発明の実施の形態により、1.5
mm以下のチップが単に半導体光素子作成のプレーナ技
術とフッ素化ポリイミド光導波路作成技術のみで、2イ
ンチ基板に歩留り60%でも約250個同時に形成する
ことができる。従来の数cmの大きさと比べると1桁小
さくできる。また、重量は実装した後でも0.05g程
度である。
【0024】なお、本発明は半導体基板5555の種類
を限定するものではない。Si、GaAs、InPなど
を使うことができる。
【0025】図8〜図11は本発明に係る速度測定装置
およびその製造方法のもう一つの実施の形態を示す平面
図である。図に示すように、まずヒートシンクとしても
機能するSi基板100にフォトダイオード3331を
形成して、半導体レーザチップ301をボンディングす
るための電極パターン3337を形成した(図9)。電
極パターン3337としては下地との密着性を高めるた
めにCrを数10〜数100オングストローム付けた後
Auを堆積した。図1の場合と同じように、フッ素化ポ
リイミドの下部クラッド層3141、コア層3142、
上部クラッド層3143の3層を形成した後、SPPを
マスクにして酸素プラズマでドライエッチングにより光
導波路31、32を作成する(図10)。図11(b)
に示すように、コア層3142の中心の高さと、半導体
レーザチップ301の活性層4444およびフォトダイ
オード3331の活性層6666の中心部の高さとがほ
ぼ一致するように、下部クラッド層3141およびコア
層3142の厚さを決定し、半導体レーザチップ301
を数μmの精度でハンダ302によりボンディングす
る。具体的には、下部クラッド層3141の厚さを5μ
m、コア層の厚さを4μmにした。半導体レーザチップ
301の活性層深さを表面から4.5μmにして表面の
電極厚さを0.5μm、AuSnハンダ膜厚さを2μm
にEB蒸着により堆積した。光導波路31、32の端部
311、321は凸面のレンズ形状にする。
【0026】ハンダ膜を形成した半導体レーザチップ3
01の大きさの精度を決定するへき開は10μmの精度
しか得られないので、光導波路31とのギャップ37を
20〜30μm程余裕をみて作成した。活性層の高さ位
置精度はチップの結晶成長の膜厚精度で決まる活性層の
深さ、電極およびハンダ厚さにより左右され、いずれも
1μm以下の精度範囲の制御が可能なために、表面を下
に置いて加熱するだけで問題なくボンディングできる。
基板と平行な方向は、数μm精度でボンディングすれば
よいので問題はない。この構造および方法だと、半導体
レーザのボンディング行程は図1の場合と比べて増える
ものの、既にベースにヒートシンクが使用されているた
め、さらにチップをヒートシンクにボンディングする必
要がない。半導体レーザチップ301の活性層が露出し
ている面をエッチングで形成する必要がなく、通常のへ
き開でよいので、エッチング技術のない場合でも信頼性
の高い、長寿命の速度測定装置を実現できる。また、半
導体レーザチップ301に、1μm以下の波長の光を発
光するものを用いると、フォトダイオードが高い感度を
有するために、また、受光面積を大きくできるために、
高いS/N比が得られる。
【0027】上述の実施の形態から次のような効果が得
られる。
【0028】(1)光ファイバーなどの比較的大きな部
品が削除でき、光源、受光部などの組み立て調整の必要
がないために、寸法を小さくでき、従来寸法の10分の
1、重量比10000分の1の超小型の速度測定装置が
実現できる。
【0029】(2)製造方法においては、同一基板上に
形成されるために、光素子は二次元的な位置決めのボン
ディングでよく、三次元的なアラインメントを必要とし
ない。特に、光素子をモノリシックに形成する場合に
は、このようなボンディング工程も不要である。
【0030】図12は、本発明に係る速度測定装置の別
の実施の形態を示す平面図である。ずに示すように、光
導波路凸状部321の半面に段差を設け、90°位相シ
フタ49を構成している。半導体レーザ1から出射した
光ビームは光導波路32、集光手段42を通り、位相シ
フタ49で位相の異なる二つのビームとなって物体7に
照射、散乱して、光導波路31から出射されたもう一方
の光ビームと干渉し、そのドップラービートを伴ったビ
ームが集光手段43、光導波路12を通ってフォトダオ
ード2111に入射する。
【0031】外部の物体7の水平方向速度vに伴い、フ
ォトダイオード2111には位相の異なる二つのビーム
の合成信号が得られ、波形が左右非対称になる。この形
から物体7の移動方向が識別できる。
【0032】図13は、本発明に係る速度測定装置のも
う一つ別の実施の形態を示す平面図である。左右に一つ
ずつフォトダイオード(2111、2112)を配置し
ている。図12と同じく光導波路凸状部321の半面に
段差を設け、90°位相シフタ49を構成している。半
導体レーザ1から出射した光ビームは光導波路32、集
光手段42を通り、位相シフタ49で位相の異なる二つ
のビームとなって物体7に照射、散乱して、光導波路3
1から出射されたもう一方の光ビームと干渉し、そのド
ップラービートを伴ったビームが集光手段43の光導波
路33、34を通ってフォトダイオード2111、21
12に入射する。
【0033】外部の物体7の水平方向速度vに伴い、2
つのフォトダイオード2111と2112には信号
A、IBが得られ、両者をx、yとおいて描かせたリサ
ージュ図形の偏角の回転方向を求めることにより、物体
7の移動方向を検出することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る速度
測定装置およびその製造方法においては、発光素子、受
光素子と光導波路を用いることにより、光ファイバーな
どの比較的大きな部品が削除でき、光源、受光部などの
組み立て調整の必要がないために、寸法を小さくでき、
従来寸法の10分の1、重量比10000分の1の超小
型で、慣性が少なく、振動の影響も受けにくい速度測定
装置が実現できる。
【0035】また、対物レンズを実装することにより、
効率的な変位測定が可能となる。
【0036】また、光導波路にフッ素化ポリイミドある
いは石英系導波路を用いることにより、屈折率、光路の
制御が効果的に行われ、高精度の速度測定装置が実現で
きる。
【0037】また、製造方法としては、光導波路を作成
した後、発光素子チップ、受光素子チップをボンディン
グした時には、種々の発光素子、受光素子を実装でき
る。また、ヒートシンクにもなるSi、SiC、AlN
基板をベースにすることにより、速度測定装置のヒート
シンク実装工程が減少する。また、同一基板上に形成さ
れるために、光素子は二次元的な位置決めのボンディン
グでよく、三次元的なアラインメントを必要としない効
果がある。
【0038】また、Si基板上に発光素子、受光素子を
形成した後、光導波路を作成することも可能で、良好な
変位および速度測定装置が実現できる。
【0039】また、発光素子、受光素子をモノリシック
に作成することにより、超小型の速度測定装置が実現で
き、また、1基板から多数個の速度測定装置を作成する
ことができるので、大幅なコスト低減が可能となる。
【0040】また、光導波路凸状部の半面に段差を設け
て、位相の異なる2つのビームを発生させことにより、
物体の速度方向を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る速度測定装置およびその製造方法
の一つの実施の形態を示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】信号Iの周波数fと水平方向速度vの関係図で
ある。
【図4】本発明に係る速度測定装置の製造方法を説明す
る断面図である。
【図5】本発明に係る速度測定装置の製造方法の説明図
である。
【図6】本発明に係る速度測定装置の製造方法の説明図
である。
【図7】本発明に係る速度測定装置の製造方法の説明図
である。
【図8】本発明に係る速度測定装置およびその製造方法
のもう一つの実施の形態を示す平面図である。
【図9】本発明に係る速度測定装置の製造方法の説明図
である。
【図10】本発明に係る速度測定装置の製造方法の説明
図である。
【図11】本発明に係る速度測定装置の製造方法の説明
図である。
【図12】本発明に係る速度測定装置の別の実施の形態
を示す平面図である。
【図13】本発明に係る速度測定装置のもう一つ別の実
施の形態を示す平面図である。
【図14】従来の速度測定装置の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…半導体レーザ 11、111…出射端
面 1111…反射端面 12…入射端面 2111、2112…フォトダイオード 301…半導体レーザチップ 302…ハンダ 31、32、33、34…光導波路 3141…下部クラッド層 3142…コア層 3143…上部クラッド層 311、321…光導波路凸状部 3331…Si基板上に形成したフォトダイオード 3337…電極パターン 37…ギャップ 41、42、43…集光手段 45、46、47、48…対物レンズ 49…位相シフタ 4444…活性層 5555…半導体基板 57…投光用光ファイバ 58…受光用光ファイ
バ 61、62、611、612…光ビーム 6666…Si基板上に作成したフォトダイオードの活
性層 7…外部の物体 81…電極パッド 82…表面オーミック電極 83…裏面オーミック
電極 91…SPPレジスト 100…Si基板 101…斜面部 102…ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−249242(JP,A) 特開 平9−251663(JP,A) 特開 平9−54159(JP,A) 特開 平5−142347(JP,A) 特開 平2−296102(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 3/36 G01S 17/50

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光素子と、少なくとも一つ以上の受光素
    子と、下部クラッド層、コア層、上部クラッド層の三層
    からなる膜状の光導波路と、上記発光素子から上記光導
    波路を介して導かれた光を外部の対象物体に向かって出
    射し、上記対象物体からの散乱光、干渉光を上記受光素
    子に入射させる集光手段とを半導体基板上に形成するこ
    とを特徴とする速度測定装置。
  2. 【請求項2】上記集光手段に対物レンズを実装すること
    を特徴とする請求項1に記載の速度測定装置。
  3. 【請求項3】上記光導波路として、フッ素化ポリイミド
    あるいは石英系導波路を用いることを特徴とする請求項
    1に記載の速度測定装置。
  4. 【請求項4】Si、SiCまたはAlNからなる基板上
    に、下部クラッド層、コア層、上部クラッド層の三層か
    らなる膜状の光導波路を感光レジストをマスクとした酸
    素プラズマによるエッチング工程を用いて形成し、発光
    素子チップおよび受光素子チップの活性層高さと上記光
    導波路コア層の中心の高さがほぼ一致するように、上記
    発光素子チップおよび上記受光素子チップを上記基板上
    にボンディングすることを特徴とする速度測定装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】受光素子をSi基板上にモノリシックに形
    成し、さらに上記基板上に下部クラッド層、コア層、上
    部クラッド層の三層からなる膜状の光導波路を感光レジ
    ストをマスクとした酸素プラズマによるエッチング工程
    を用いて、上記受光素子の活性層高さと上記光導波路コ
    ア層の中心の高さがほぼ一致するように形成し、発光素
    子チップの活性層高さと上記光導波路コア層の中心の高
    さがほぼ一致するように、上記発光素子チップを上記基
    板上にボンディングすることを特徴とする速度測定装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】発光素子および受光素子をSi基板上にモ
    ノリシックに形成し、さらに上記基板上に下部クラッド
    層、コア層、上部クラッド層の三層からなる膜状の光導
    波路を感光レジストをマスクとした酸素プラズマによる
    エッチング工程を用いて形成し、上記発光素子の活性層
    が露出した出射端面および上記受光素子の受光端面を有
    機系材料で覆うことを特徴とする速度測定装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】上記集光手段として、対象物体へ出射する
    光の広がり角を定める光導波路凸状部を設け、上記光導
    波路凸状部の半面に段差を設けて、位相の異なる2つの
    ビームを発生させ、上記ビームを上記対象物体に照射
    し、上記対象物体からの散乱光、干渉光を一つの上記受
    光素子で受け、位相の異なる2つの上記ビームの合成信
    号の波形を利用して、上記対象物体の移動方向を測定す
    ることを特徴とする請求項1に記載の速度測定装置。
  8. 【請求項8】上記集光手段として、対象物体へ出射する
    光の広がり角を定める光導波路凸状部を設け、上記光導
    波路凸状部の半面に段差を設けて、位相の異なる2つの
    ビームを発生させ、上記ビームを上記対象物体に照射
    し、上記対象物体からの散乱光、干渉光を少なくとも2
    つ以上の上記受光素子で受け、位相の異なる2つの上記
    ビームの合成信号の位相差を利用して、上記対象物体の
    移動方向を測定することを特徴とする請求項1に記載の
    速度測定装置。
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