JP3393014B2 - 電気転てつ機 - Google Patents

電気転てつ機

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JP3393014B2 JP21085996A JP21085996A JP3393014B2 JP 3393014 B2 JP3393014 B2 JP 3393014B2 JP 21085996 A JP21085996 A JP 21085996A JP 21085996 A JP21085996 A JP 21085996A JP 3393014 B2 JP3393014 B2 JP 3393014B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、モータの回転運動
を動作桿の往復直線動に変換してトングレールを転換さ
せる電気転てつ機に関し、特に、回転運動を直線運動に
変換する変換機構を改良して電気転てつ機の軽量化を図
る技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の電気転てつ機のモータの回転運動
を動作桿の往復直線動に変換する変換機構について図11
及び図12を参照して説明する。図11において、変換機構
は、モータの回転を減速する減速歯車機構の最終段の転
換歯車下面に設けた転換ローラ1と、前記転換歯車の下
側に配置される動作桿2と、該動作桿2の下側に配置さ
れる2分割されたカムバー3とを備えて構成される。カ
ムバー3には、一側で動作桿2をロックし他側で鎖錠桿
4をロックするロックピース5がそれぞれ固定される。 【0003】図12に示すように、前記動作桿2は、エス
ケープカム面2と転換カム面2bが形成され、カムバー
3は、カム面3a〜3cを有しカム面3a,3cは、円
弧中心を異ならせて形成される。そして、前記転換ロー
ラ1が、図11に示すように、動作桿2及びカムバー3の
各カム面に係合する。かかる従来の転換機構によるトン
グレールの転換動作を図13(A)〜(D)を参照しなが
ら説明する。ここでは、図13の状態をトングレールが定
位側に転換しているものとして定位側から反位側にトン
グレールを転換する場合を例にとって説明する。 【0004】(A)図のトングレール定位鎖錠状態から
反位側に転換させる場合、モータの回転により転換ロー
ラ1が回転する。転換ローラ1は、カムバー3のカム面
3aに沿って回転しカム面3bまで移動する。この期間
では転換ローラ1だけが移動しカムバー3は移動しな
い。更に転換ローラ1が回転してカム面3cに進入する
と、カム面3cは前記カム面3aとは円弧中心を異なら
せて形成されており、転換ローラ1の回転に伴ってカム
バー3が押されて、カムバー3が図中右方向に移動す
る。カムバー3の移動によりロックピース5も移動し、
動作桿2との係合が外れて動作桿2が解錠される。この
時に、ロックピース5の他端側の突起部が鎖錠桿4の切
欠4aから抜けて鎖錠桿4が解除されてトングレールが
転換可能な状態となる((B)図参照)。 【0005】その後、転換ローラ1が動作桿2の転換カ
ム面2bに係合し転換ローラ1の回転に伴って動作桿2
が図中下方向に直線動し、動作桿2と連結しているトン
グレール(図示せず)が転換を開始する。転換ローラ1
はカムバー3のカム面3cに沿ってカム面3bまで移動
しトングレールの反位側への転換動作が終了する。この
際には、トングレールの移動に伴い鎖錠桿4も移動する
((C)図参照)。 【0006】更に、カムバー3のカム面3aに沿って転
換ローラ1が回転し、カムバー3とロックピース5が一
体に図中左方向に移動し、動作桿2にロックピース5が
係合して動作桿2を鎖錠する。この際に、ロックピース
5の突起部が鎖錠桿4の切欠4bに係合して鎖錠桿4を
鎖錠しトングレールを転換位置に鎖錠する((D)図参
照)。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の変換
機構の構造においては、図13から分かるように、転換歯
車の回転中心Mが、転換歯車の下側に配置した動作桿2
やカムバー3の移動軌跡と重なる。従って、転換歯車の
支持構造を、転換歯車の上方側だけで支持する片持ち構
造とせざるを得なかった。そして、転換歯車には、トン
グレールの転換動作時等に転換ローラを介して力が作用
するので、転換歯車の軸支部を強固にする必要があり、
転換歯車の軸を太くし軸支部の肉厚を厚くする等して機
械的な強度を確保している。このため、従来の電気転て
つ機は重量が重かった。 【0008】本発明は上記の事情に鑑みなされたもの
で、転換歯車を両持ち構造で支持できるように変換機構
を改良することで、電気転てつ機の軽量化を図ることを
目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明では、モータの回転運動を動作桿の往復直線動に
変換し、動作桿に連結したトングレールを転換させる構
成の電気転てつ機において、前記モータにより回転する
と共に前記動作桿と係合して動作桿を往復直線動させる
変換部と、前記変換部に係合して前記動作桿及び鎖錠桿
の往復直線動方向と直交方向に往復直線動しトングレー
ル転換終了後に前記動作桿及び鎖錠桿を鎖錠するロック
部とを備えて構成され、前記変換部は、回転軸両端が軸
支されモータ回転力が伝達されて回転する転換歯車と、
該転換歯車に取り付けられ前記回転軸に対して互いに相
反する位置に配置される第1及び第2転換ローラと、転
換歯車の平面部に周方向に沿って形成される所定形状の
カム溝とを備えて構成され、前記動作桿は、前記回転軸
を避けて転てつ機ケース内に配置され、トングレール転
換時に前記第1転換ローラが係合する転換カム部と、該
転換カム部の両側に分割配置され前記第2転換ローラの
回転軌跡と同心円状のカム面を有する第1及び第2エス
ケープカム部と、動作桿の運動方向と平行な軸線に対し
て相反する側にトングレール転換移動距離と略同じ間隔
を設けてそれぞれ形成されトングレール転換終了後に前
記ロック部が係合可能な第1及び第2の動作桿鎖錠用切
欠部とを備えて構成され、前記ロック部は、動作桿用ロ
ック部材と鎖錠桿用ロック部材とからなり、前記動作桿
用ロック部材は、転換歯車の前記回転軸が少なくとも当
該動作桿用ロック部材移動距離以上の隙間を有して貫通
する貫通穴を形成した底壁と、転換歯車の前記回転軸を
通り動作桿用ロック部材の移動方向と平行な軸線に対し
て相反する側で且つ軸線に対してオフセットされて互い
に対向しトングレール転換終了後に前記第1及び第2の
動作桿鎖錠用切欠部に係合する第1及び第2鎖錠壁と、
前記鎖錠桿用ロック部材が係合する係合溝とを備え、前
記鎖錠桿用ロック部材は、動作桿用ロック部材の前記係
合溝に係合する係合部と、転換歯車の前記カム溝に係合
する係合ローラと、前記係合部と反対側端部に形成され
トングレール転換終了後に前記鎖錠桿にトングレール転
換移動距離と略同じ間隔を設けて形成された第1及び第
2の鎖錠桿鎖錠用切欠部に係合可能な係合突起とを備え
て構成され、トングレールの転換が開始されると、転換
歯車の回転に伴い第2転換ローラが第1エスケープカム
部のカム面に沿って移動して動作桿を略静止状態に保持
する一方、この移動期間において係合ローラがカム溝形
状に追従して動作桿用ロック部材及び鎖錠桿用ロック部
材を移動させ第1の動作桿鎖錠用切欠部と第1鎖錠壁及
び第1の鎖錠桿鎖錠用切欠部と係合突起との係合を解除
して動作桿及び鎖錠桿を解錠し、解錠動作後、第1転換
ローラが動作桿の転換カム部に係合して転換歯車の回転
に伴い動作桿を移動させてトングレールを転換させる一
方、この動作桿移動期間ではカム溝形状によって動作桿
用ロック部材及び鎖錠桿用ロック部材を静止状態に保持
し、トングレール転換動作終了後、第1転換ローラが転
換カム部から抜け出すと共に第2転換ローラが第2エス
ケープカム部のカム面に沿って移動し、当該移動期間に
おいて係合ローラがカム溝形状に追従して動作桿用ロッ
ク部材及び鎖錠桿用ロック部材を更に移動させ第2の動
作桿鎖錠用切欠部と第2鎖錠壁及び第2の鎖錠桿鎖錠用
切欠部と係合突起とを係合させて動作桿及び鎖錠桿を鎖
錠する構成とした。 【0010】かかる構成では、動作桿の転換用カム部と
エスケープカム部をそれぞれ分離して構成すると共に、
転換歯車に設ける転換ローラも2箇所に分割して配置す
ることで、動作桿形状を転換歯車の回転軸と干渉しない
形状とすることができ、また、動作桿及び鎖錠桿を鎖錠
するためのロック部を、従来のカムバーのような形状で
なく、転換歯車の回転軸と干渉しないの形状に変更でき
る。 【0011】これにより、転換歯車の回転軸を両持ち支
持構造とすることで、転換歯車の支持構造の機械的強度
を向上でき、従来と同一強度であれば、回転軸の軸径を
細くでき、また、支持部の肉厚も薄くでき、電気転てつ
機の軽量化を図ることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図6に、本実施形態の電気
転てつ機の構成を示す。図において、転てつ機のケース
11の側面に正転・逆転可能な転換用のモータ12が配置さ
れる。モータ12の回転は、減速歯車機構13の第1平歯車
14、第2平歯車15、小傘歯車16、大傘歯車17及び第3平
歯車18を介して当該減速歯車機構13の最終段の転換歯車
20に伝達される。前記第1平歯車14はモータ12の回転軸
12aに固定され、第2平歯車15は小傘歯車16と同軸に軸
受19で軸支され、大傘歯車17及び第3平歯車18は同軸に
ケース11に軸支される。 【0013】前記転換歯車20は、その回転軸20aがケー
ス11の上下両方の軸受21,22により軸支される両持ち支
持構造となっている。転換歯車20の下面側には、その回
転中心から互いに異なる距離の偏心した位置で回転中心
に対して互いに反対側(180°の角度差を持つ)に第
1転換ローラ23と第2転換ローラ24が回転自由に軸支さ
れている。前記第1転換ローラ23は、後述する動作桿30
の転換カム部32Aに係合して動作桿30を転換させるため
のものであり、第2転換ローラ24は、動作桿30の第1及
び第2エスケープカム部32B1 ,32B2 に沿って移動し
動作桿30の解錠及び鎖錠動作を円滑に行わせるためのも
のであり、第1転換ローラ23は第2転換ローラ24に比べ
て転換歯車回転中心から離れた位置にある。 【0014】また、転換歯車20には、後述の動作桿用ロ
ックピース40及び鎖錠桿用ロックピース50を、動作桿30
や鎖錠桿60の往復直線動方向に対して直角な方向に往復
直線動させるためのカム溝25が図4に示すような形状
で、転換歯車20の平面部に周方向に沿って形成される。
前記カム溝25は、第1〜第5カム部25A〜25Eからな
り、第1カム部25A及び第5カム部25Eは転換歯車20の
回転中心と同心円形状であり、これらの範囲θ1,θ5
では前記両ロックピース40,50は静止状態に保持され
る。第2カム部25B及び第4カム部25Dの各範囲θ2
びθ4 では、ロックピース40,50は、動作桿30及び鎖錠
桿60の鎖錠或いは解錠方向に直線動する。第3カム部25
Cは、第1カム部25A及び第5カム部25Eと同様に転換
歯車20の回転中心と同心円形状であり、この範囲θ3
は前記両ロックピース40,50は静止状態に保持されるよ
うになっている。尚、転換歯車20の上面には、転換終了
時にストッパレバー(図示せず)に当たって転換歯車20
の回転を停止させるためのストッパピン26が設けられて
いる。転換歯車20の下側には、前述した図5に示す形状
の動作桿30が、図2に示すように転換歯車20の回転軸20
aからオフセットされた位置に配置される。ここで、前
記転換歯車20、第1及び第2転換ローラ23,24及びカム
溝25を備えて変換部が構成される。 【0015】動作桿30は、例えば中央部が角状で両側が
円柱状に形成され一端側で図示しないトングレールと連
結する桿部材31と、該桿部材31の中央角状部分に配置さ
れ、トングレール転換動作時に第1転換ローラ23が係合
して動作桿30を移動させるための転換カム部32A及び該
転換カム部32Aの両側に転換カム部32Aと分離して第2
転換ローラ24の回転軌跡と同心円状のカム面を有する第
1及び第2エスケープカム部32B1 ,32B2 が形成され
たカム板32を備える。また、前記桿部材31の中央角状部
分には、動作桿30の運動方向と平行な軸線に対して相反
する各側面に、トングレールの転換動作終了後に動作桿
用ロックピース40が係合して動作桿30を鎖錠するための
第1及び第2の動作桿鎖錠用切欠部としての切欠部33,
34がトングレール転換移動距離と略同じ間隔を設けて形
成されている。尚、切欠部34については図2に示してあ
る。また、桿部材31は、本実施形態の形状に限定される
ものではなく、全体が角柱状であっても構わない。 【0016】また、前記動作桿30とケース11との間に、
図6に示すような形状の動作桿用ロックピース40が配置
される。動作桿用ロック部材としての動作桿用ロックピ
ース40は、底壁40Aに転換歯車20の回転軸20aが貫通す
る貫通穴40aが形成される。この貫通穴40aは、転換歯
車20の回転軸20aと少なくとも動作桿用ロックピース40
移動距離以上の隙間を有するよう形成される。また、動
作桿30の切欠部33,34にそれぞれ係合可能な第1及び第
2鎖錠壁としての鎖錠壁40B,40Cが、回転軸20aを通
り動作桿用ロックピース40の移動方向と平行な軸線に対
して相反する側で且つ軸線に対してオフセットされて互
いに対向して底壁40Aから立設している。側面中間部
は、動作桿30が動作桿用ロックピース40に対して直角方
向に移動可能に収納できるよう切り込まれている。更
に、鎖錠壁40C側には、鎖錠桿用ロックピース50を係合
する係合溝40Dが形成される。 【0017】鎖錠桿用ロック部材としての前記鎖錠桿用
ロックピース50は、前記動作桿用ロックピース40の係合
溝40Dに一端が係合部であるピン51を介して係合し、他
端側に鎖錠桿60を構成する一対の鎖錠桿部材61A,61B
に設けた第1及び第2の鎖錠桿鎖錠用切欠部としての各
切欠部62a,62bに係合する係合突起52Aを有する鎖錠
部材52と、前記転換歯車20のカム溝25に係合する係合ロ
ーラであるローラ53を取り付けたローラ保持部材54と、
鎖錠部材52の中間切欠部52aにボルト55により締結され
たスプリングホルダ56に移動可能な一対のスプリングリ
テーナ57A,57Bを介して保持されるスプリング58と、
一端側が前記ローラ保持部材54内に没入して固定され前
記リテーナ57A,57Bを貫通して他端側がリテーナ57B
に係止されるロッド59とを備えて構成される。 【0018】鎖錠桿用ロックピース50は、転換歯車20の
回転に伴いカム溝25のカムプロフィルに応動してローラ
53を介してローラ保持部材54が往復直線動する。このロ
ーラ保持部材54の往復直線動は、ロッド59、リテーナ57
A或いは57B、スプリング58及びスプリングホルダ56を
介して鎖錠部材52へ伝達され、鎖錠部材52がローラ保持
部材54と同方向に往復直線動し、鎖錠桿60の鎖錠を行
う。尚、動作桿30及び鎖錠桿60の鎖錠動作において、鎖
錠壁40B,40Cと動作桿30の切欠部33,34や係合突起52
Aと鎖錠桿60の切欠部62a,62bとが何らかの原因で係
合しない場合に、転換歯車20の回転にローラ53を介して
応動するローラ保持部材54の直線動を、リテーナ57A,
57Bを介したスプリング58の圧縮方向の動きで許容する
ことで、変換機構の破損を防止している。ここで、前記
動作桿用ロックピース40と鎖錠桿用ロックピース50でロ
ック部が構成される。 【0019】前記鎖錠桿60は、前述した切欠部62a,62
bをそれぞれ設けた一対の鎖錠桿部材61A,61Bの両端
を結合し、一方の端部で継手63を介してトングレール
(図示せず)と連結している。次に本実施形態の電気転
てつ機の転換動作について図7〜図10を参照しながら説
明する。尚、図7の状態は、図13と同様にトングレール
が定位側に転換しているものとして定位側から反位側に
転換する場合を例として説明する。 【0020】図7の定位鎖錠位置では、動作桿用ロック
ピース40の鎖錠壁40Cが動作桿30の切欠部34に係合し、
鎖錠桿用ロックピース50の係合突起52Aが鎖錠桿60の切
欠部62bに係合し、動作桿30及び鎖錠桿60が鎖錠状態に
ある。また、第1転換ローラ23はカム板32の転換カム部
32Aから完全に離れて停止し、第2転換ローラ24は一方
のエスケープカム部32B2 に停止している。鎖錠桿用ロ
ックピース50のローラ53は、転換歯車20のカム溝25の第
1カム部25A(θ1 の範囲)に位置する。転換歯車20の
回転軸20aは、動作桿30と干渉しないよう前記エスケー
プカム部32B2の内側に沿って位置している。 【0021】図8において、図7の状態からモータ12を
駆動すると、モータ12の回転力は減速歯車機構13を介し
て最終段の転換歯車20に伝達されて転換歯車20を図中矢
印A方向(図中時計方向)に回転させる。転換歯車20が
回転すると、第1及び第2転換ローラ23,24が一体に回
転し、第2転換ローラ24がエスケープカム部32B2 の円
弧状のカム面に沿って移動する。この際に、第2転換ロ
ーラ32B2 によって動作桿30が定位側(図中上方向)に
押され若干移動し、切欠部34に対する動作桿用ロックピ
ース40の鎖錠壁40Cの圧接力を低減して鎖錠壁40Cを移
動し易くして動作桿30の解錠動作を円滑にできるように
する。更に、第2転換ローラ24がエスケープ部32B2
移動している間に、鎖錠桿用ロックピース50のローラ53
が、カム溝25の第2カム部25B(θ2 の範囲)を通過す
る。第2カム部25Bの通過により、ローラ53を介して鎖
錠桿用ロックピース50及び動作桿用ロックピース40が図
中矢印B方向(図中右方向)に一体に移動し、鎖錠部材
52の係合突起52Aと鎖錠桿60の切欠部62bとの係合が外
れ動作桿用ロックピース40の鎖錠壁40Cと動作桿30の切
欠部34との係合が外れて、動作桿30及び鎖錠桿60が解錠
される。動作桿用ロックピース40は、底壁40Aに設けた
貫通穴40aで転換歯車20の回転軸20aと干渉しないよう
になっており、回転軸20aと当たることなく移動する。
そして、ローラ53がカム溝25の第3カム部25C(θ3
範囲)に多少進入した時点で、図8に示すような状態、
即ち、第1転換ローラ23が動作桿30の転換カム部32Aに
係合する一方、第2転換ローラ24がエスケープカム部32
2 から離れる。 【0022】図8の状態から、更に転換歯車20が回転し
て第1転換ローラ23が動作桿30の転換カム部32Aに係合
し、転換歯車20の回転に伴い動作桿30が図中矢印C方向
(図中下方向)に移動しトングレールを反位側に転換さ
せる。この際、動作桿30は転換歯車20の回転軸20aに対
してオフセットされた位置にあり、回転軸20aと干渉す
ることなく反位側に移動する。また、これに伴いトング
レールを介して鎖錠桿60も同方向に移動する。このトン
グレールの転換動作中は、鎖錠桿用ロックピース50のロ
ーラ53は、カム溝25の第3カム部25C(θ3 の範囲)を
移動するが、第3カム部25Cは転換歯車20の回転軸20a
と同心であるために鎖錠桿用ロックピース50及び動作桿
用ロックピース40は静止している。トングレールが反位
側に転換した状態では、図9に示すよう、第1転換ロー
ラ23が転換カム部32Aを抜け出す一方、第2転換ローラ
24が他方のエスケープカム部32B1 のカム面への進入を
開始する。 【0023】更に、転換歯車20が回転し、第2転換ロー
ラ24がエスケープカム部32B1 のカム面に沿って移動を
開始すると、第2転換ローラ24によってエスケープカム
部32B1 を介して動作桿30が更に反位側に若干押されて
移動する。この移動で、動作桿30の切欠部33に対して動
作桿用ロックピース40の鎖錠壁40Bが進入し易くしてて
動作桿30の鎖錠動作を円滑にできるようにしている。第
2転換ローラ24がエスケープ部32B1 を移動している間
は動作桿30は静止状態である。また、この期間に、鎖錠
桿用ロックピース50のローラ53が、カム溝25の第4カム
部25D(θ4 の範囲)を通過する。第4カム部25Dの通
過により、ローラ53を介して鎖錠桿用ロックピース50及
び動作桿用ロックピース40が図10中矢印B方向(図中右
方向)に一体に移動し、鎖錠部材52の係合突起52Aが鎖
錠桿60の切欠部62aに係合すると共に、動作桿用ロック
ピース40の鎖錠壁40Bが動作桿30の切欠部33と係合し、
動作桿30及び鎖錠桿60が鎖錠され、トングレールの反位
側への転換動作が完了する。動作桿用ロックピース40
は、底壁40Aに設けた貫通穴40aにより転換歯車20の回
転軸20aと干渉せず移動する。そして、転換歯車20はス
トッパピン26が、図示しないストッパレバーに当たるま
で回転して図10の状態で停止する。転換歯車20の転換動
作時の回転角度は360°(1回転)である。ローラ53
は転換歯車20のカム溝25の第5カム部25E(θ5 の範
囲)に位置する。 【0024】図7〜図10の各状態は、従来の動作説明図
である図13(A)〜(D)の各状態にそれぞれ対応して
いる。尚、反位側から定位側へのトングレールの転換動
作は、図10〜図7の順序で行われるが、転換動作は前述
と同様であるのでここでは説明を省略する。以上のよう
に本実施形態では、モータの回転運動を動作桿の往復直
線動に変換する変換機構を改良することで、転換歯車20
の回転軸20a位置を避けて動作桿30と動作桿用ロックピ
ース40を移動させることが可能となり、転換歯車20を従
来のような片持ちではなく、両持ちの支持構造で軸支す
ることができる。このため、転換歯車20の支持強度を同
一とすれば、従来の電気転てつ機に比べて回転軸20aの
支持部のケース11の肉厚を薄くすることができると共
に、回転軸20aの軸径を従来より細くすることが可能と
なり、電気転てつ機の軽量化を図ることができる。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、転換歯車の回転軸を両持ち支持構造とするこ
とで、転換歯車の支持構造の機械的強度を向上でき、従
来と同一強度であれば、回転軸の軸径を細くでき、ま
た、支持部の肉厚も薄くでき、電気転てつ機の軽量化を
図ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態の概略断面構成図 【図2】同上実施形態の概略上面構成図 【図3】同上実施形態の転換歯車と鎖錠桿用ロックピー
スの結合状態図 【図4】転換歯車の構成図 【図5】動作桿の斜視図 【図6】動作桿用ロックピースの斜視図 【図7】同上実施形態の定位側鎖錠状態を示す図 【図8】同上実施形態の動作桿及び鎖錠桿解錠状態を示
す図 【図9】同上実施形態の動作桿転換終了状態を示す図 【図10】同上実施形態の反位側転換完了状態を示す図 【図11】従来例の変換機構の要部斜視図 【図12】図11の動作桿とカムバーの分解斜視図 【図13】従来装置の転換動作説明図で、(A)は定位側
鎖錠状態、(B)は動作桿及び鎖錠桿解錠状態、(C)
は動作桿転換終了状態、(D)は反位側転換完了状態 【符号の説明】 11 ケース 12 モータ 20 転換歯車 20a 回転軸 23 第1転換ローラ 24 第2転換ローラ 25 カム溝 30 動作桿 32A 転換カム部 32B1 ,32B2 エスケープカム部 33,34 切欠部 40 動作桿用ロックピース 40A 底壁 40B,40C 鎖錠壁 40D 係合溝 40a 貫通穴 50 鎖錠桿用ロックピース 51 ピン 52 鎖錠部材 52A 係合突起 53 ローラ 60 鎖錠桿 62a,62b 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61L 5/06 B61L 5/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】モータの回転運動を動作桿の往復直線動に
    変換し、動作桿に連結したトングレールを転換させる構
    成の電気転てつ機において、 前記モータにより回転すると共に前記動作桿と係合して
    動作桿を往復直線動させる変換部と、前記変換部に係合
    して前記動作桿及び鎖錠桿の往復直線動方向と直交方向
    に往復直線動しトングレール転換終了後に前記動作桿及
    び鎖錠桿を鎖錠するロック部とを備えて構成され、 前記変換部は、回転軸両端が軸支されモータ回転力が伝
    達されて回転する転換歯車と、該転換歯車に取り付けら
    れ前記回転軸に対して互いに相反する位置に配置される
    第1及び第2転換ローラと、転換歯車の平面部に周方向
    に沿って形成される所定形状のカム溝とを備えて構成さ
    れ、 前記動作桿は、前記回転軸を避けて転てつ機ケース内に
    配置され、トングレール転換時に前記第1転換ローラが
    係合する転換カム部と、該転換カム部の両側に分割配置
    され前記第2転換ローラの回転軌跡と同心円状のカム面
    を有する第1及び第2エスケープカム部と、動作桿の運
    動方向と平行な軸線に対して相反する側にトングレール
    転換移動距離と略同じ間隔を設けてそれぞれ形成されト
    ングレール転換終了後に前記ロック部が係合可能な第1
    及び第2の動作桿鎖錠用切欠部とを備えて構成され、 前記ロック部は、動作桿用ロック部材と鎖錠桿用ロック
    部材とからなり、前記動作桿用ロック部材は、転換歯車
    の前記回転軸が少なくとも当該動作桿用ロック部材移動
    距離以上の隙間を有して貫通する貫通穴を形成した底壁
    と、転換歯車の前記回転軸を通り動作桿用ロック部材の
    移動方向と平行な軸線に対して相反する側で且つ軸線に
    対してオフセットされて互いに対向しトングレール転換
    終了後に前記第1及び第2の動作桿鎖錠用切欠部に係合
    する第1及び第2鎖錠壁と、前記鎖錠桿用ロック部材が
    係合する係合溝とを備え、前記鎖錠桿用ロック部材は、
    動作桿用ロック部材の前記係合溝に係合する係合部と、
    転換歯車の前記カム溝に係合する係合ローラと、前記係
    合部と反対側端部に形成されトングレール転換終了後に
    前記鎖錠桿にトングレール転換移動距離と略同じ間隔を
    設けて形成された第1及び第2の鎖錠桿鎖錠用切欠部に
    係合可能な係合突起とを備えて構成され、 トングレールの転換が開始されると、転換歯車の回転に
    伴い第2転換ローラが第1エスケープカム部のカム面に
    沿って移動して動作桿を略静止状態に保持する一方、こ
    の移動期間において係合ローラがカム溝形状に追従して
    動作桿用ロック部材及び鎖錠桿用ロック部材を移動させ
    第1の動作桿鎖錠用切欠部と第1鎖錠壁及び第1の鎖錠
    桿鎖錠用切欠部と係合突起との係合を解除して動作桿及
    び鎖錠桿を解錠し、解錠動作後、第1転換ローラが動作
    桿の転換カム部に係合して転換歯車の回転に伴い動作桿
    を移動させてトングレールを転換させる一方、この動作
    桿移動期間ではカム溝形状によって動作桿用ロック部材
    及び鎖錠桿用ロック部材を静止状態に保持し、トングレ
    ール転換動作終了後、第1転換ローラが転換カム部から
    抜け出すと共に第2転換ローラが第2エスケープカム部
    のカム面に沿って移動し、当該移動期間において係合ロ
    ーラがカム溝形状に追従して動作桿用ロック部材及び鎖
    錠桿用ロック部材を更に移動させ第2の動作桿鎖錠用切
    欠部と第2鎖錠壁及び第2の鎖錠桿鎖錠用切欠部と係合
    突起とを係合させて動作桿及び鎖錠桿を鎖錠する構成と
    したことを特徴とする電気転てつ機。
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