JP3392696B2 - 電圧減算回路、電圧増幅回路、電圧分圧回路および半導体集積回路装置 - Google Patents

電圧減算回路、電圧増幅回路、電圧分圧回路および半導体集積回路装置

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JP3392696B2
JP3392696B2 JP8969997A JP8969997A JP3392696B2 JP 3392696 B2 JP3392696 B2 JP 3392696B2 JP 8969997 A JP8969997 A JP 8969997A JP 8969997 A JP8969997 A JP 8969997A JP 3392696 B2 JP3392696 B2 JP 3392696B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動入力電圧の差
に応じた電圧を出力する電圧減算回路などを対象とし、
特に半導体基板上に形成可能な回路構成を有するものを
対象とする。
【0002】
【従来の技術】ある物理量を目標値と比較し、その差が
所定値以下になるように制御することは自動制御システ
ムの基本的な機能である。この機能を電気的に実現する
場合は、物理量を電圧に置き換えて、この電圧を目標と
する電圧と比較して電圧差が所定値以下になるような制
御を行う。ここで、2つの電圧の比較は、2つの電圧差
を求めることと等価であり、電圧差を求めるには電圧減
算回路が必要になる。
【0003】図12は従来の電圧減算回路の構成を示す
回路図である。オペアンプOPの反転入力端子には、第
1の入力電圧VA1と第4の入力電圧VB2とがそれぞれ抵
抗21,22を介して入力され、非反転入力端子には、
第2の入力電圧VA2と第3の入力電圧VB1とがそれぞれ
抵抗23,24を介して入力される。また、オペアンプ
OPの反転入力端子と出力端子との間には抵抗25が接
続され、オペアンプOPの非反転入力端子と接地端子間
には抵抗26が接続されている。
【0004】ここで、抵抗21〜24の抵抗値がすべて
等しく(抵抗値をR1 とする)、抵抗25,26の抵抗
値が等しい(抵抗値をR2 とする)とすると、オペアン
プOPの出力電圧VO は(1)式で表される。
【0005】
【数1】 (1)式に示すように、オペアンプOPからは、第1お
よび第2の入力電圧の差分電圧(VA1−VA2)と、第3
および第4の入力電圧の差分電圧(VB1−VB2)との差
に比例する電圧が出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示す従来の電圧減算回路は、抵抗21〜26を備えて
いるために集積回路化が難しいという問題がある。すな
わち、集積回路では一般に、ポリシリコン層や拡散層を
利用して抵抗を形成するため、高抵抗を形成するのがプ
ロセス的に大変難しい。また、図12の回路には入力電
流が流れるため、高入力抵抗が要求される回路ブロック
には使用できない。さらに、オペアンプを使用している
ため、オペアンプの特性(例えば、入力オフセット電圧
や応答速度など)の影響を受けてしまう。
【0007】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、抵抗を必要とせず、高入力イ
ンピーダンスで高精度かつ高周波での使用が可能でプロ
セスの影響を受けることもない電圧減算回路、電圧増幅
回路、電圧分圧回路および半導体集積回路装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、第1および第2の入力電圧
の差である第1の差動入力電圧と、第3および第4の入
力電圧の差である第2の差動入力電圧との差電圧に応じ
た電圧を出力する電圧減算回路において、第1の定電流
源と、一端が所定の電圧レベルの端子に接続され、電気
的特性の揃った第1および第2のMOSトランジスタ
と、一端が前記第1の定電流源に接続され、電気的特性
の揃った第3および第4のMOSトランジスタとを備
え、前記第1および第3のMOSトランジスタは、前記
所定の電圧レベルの端子と前記第1の定電流源との間に
おいて、直列に接続され、前記第2および第4のMOS
トランジスタは、前記所定の電圧レベルの端子と前記第
1の定電流源との間において、直列に接続され、前記第
1および第2のMOSトランジスタのゲート端子間には
前記第1の差動入力電圧が印加され、前記第3および第
4のMOSトランジスタのゲート端子間には前記第2の
差動入力電圧が印加され、前記第1および第3のMOS
トランジスタの接続点と、前記第2および第4のMOS
トランジスタの接続点とから、前記第1の差動入力電圧
と、前記第2の差動入力電圧に比例する電圧との差電圧
を出力する。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の電圧
減算回路において、前記第1のMOSトランジスタのソ
ース電極をその基板電極と導通させ、前記第2のMOS
トランジスタのソース電極をその基板電極と導通させ
る。
【0010】請求項3の発明は、第1および第2の入力
電圧の差である第1の差動入力電圧と、第3および第4
の入力電圧の差である第2の差動入力電圧との差電圧に
応じた電圧を出力する電圧減算回路において、第1の定
電流源と、一端が所定の電圧レベルの端子に接続され、
電気的特性の揃った第1および第2のMOSトランジス
タと、一端が第1の定電流源に接続され、電気的特性の
揃った第3および第4のMOSトランジスタと、前記第
1および第2の入力電圧の電圧レベルを同一比率で変化
させることにより、前記第1の差動入力電圧を第3の差
動入力電圧に変換する電圧変換回路とを備え、前記第1
および第3のMOSトランジスタは、前記所定の電圧レ
ベルの端子と前記第1の定電流源との間に直列に接続さ
れ、前記第2および第4のMOSトランジスタは、前記
所定の電圧レベルの端子と前記第1の定電流源との間に
直列に接続され、前記第1および第2のMOSトランジ
スタのゲート端子間には前記第3の差動入力電圧が印加
され、前記第3および第4のMOSトランジスタのゲー
ト端子間には前記第2の差動入力電圧が印加され、前記
第1および第3のMOSトランジスタの接続点と、前記
第2および第4のMOSトランジスタの接続点とから、
前記第1の差動入力電圧と前記第2の差動入力電圧に比
例する電圧との差電圧を出力する。
【0011】請求項4の発明は、請求項3に記載の電圧
減算回路において、前記第1〜第4のMOSトランジス
タはNMOSトランジスタであり、前記電圧変換回路
は、前記第1および第2のMOSトランジスタのゲート
端子に印加される電圧が前記第3および第4のMOSト
ランジスタのゲート端子に印加される電圧よりも高くな
るように電圧変換を行う。
【0012】請求項5の発明は、請求項3に記載の電圧
減算回路において、前記第1〜第4のMOSトランジス
タはPMOSトランジスタであり、前記電圧変換回路
は、前記第1および第2のMOSトランジスタのゲート
端子に印加される電圧が前記第3および第4のMOSト
ランジスタのゲート端子に印加される電圧よりも低くな
るように電圧変換を行う。
【0013】請求項6の発明は、請求項3〜5のいずれ
かに記載の電圧減算回路において、前記電圧変換回路
は、第2の定電流源と、一端が所定の電圧レベルの端子
に接続され、電気的特性の揃った第5および第6のMO
Sトランジスタと、一端が前記第2の定電流源に接続さ
れ、電気的特性の揃った第7および第8のMOSトラン
ジスタとを備え、前記第5および第7のMOSトランジ
スタは、前記所定の電圧レベルの端子と前記第2の定電
流源との間に直列に接続され、前記第6および第8のM
OSトランジスタは、前記所定の電圧レベルの端子と前
記第2の定電流源との間に直列に接続され、前記第5お
よび第6のMOSトランジスタのゲート端子は前記所定
の電圧レベルに設定され、前記第7および第8のMOS
トランジスタのゲート端子間には前記第1の差動入力電
圧が印加され、前記第5および第7のMOSトランジス
タの接続点と、前記第6および第8のMOSトランジス
タの接続点とから前記第3の差動入力電圧を出力する。
【0014】請求項7の発明は、請求項6に記載の電圧
減算回路において、前記第5のMOSトランジスタのソ
ース電極をその基板電極と導通させ、前記第6のMOS
トランジスタのソース電極をその基板電極と導通させ
る。
【0015】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
かに記載の電圧減算回路において、前記第2の差動入力
電圧は、前記第1の差動入力電圧の位相を反転した電圧
である。
【0016】請求項9の発明は、2種類の入力電圧の差
である差動入力電圧を第1および第2の抵抗比に応じた
増幅率で増幅して出力する電圧増幅回路において、差動
増幅器と、前記第1および第2の抵抗の抵抗比に基づい
て、前記差動増幅器の出力電圧以下で所定の基準電圧以
上の分圧電圧を出力する抵抗分圧回路と、第1の定電流
源と、一端が所定の電圧レベルの端子に接続され、電気
的特性の揃った第1および第2のMOSトランジスタ
と、一端が前記第1の定電流源に接続され、電気的特性
の揃った第3および第4のMOSトランジスタとを備
え、前記第1および第3のMOSトランジスタは、前記
所定の電圧レベルの端子と前記第1の定電流源との間に
直列に接続され、前記第2および第4のMOSトランジ
スタは、前記所定の電圧レベルの端子と前記第1の定電
流源との間に直列に接続され、前記差動増幅器の反転入
力端子には、前記第1および第3のMOSトランジスタ
の接続点の電圧が入力され、前記差動増幅器の非反転入
力端子には、前記第2および第4のMOSトランジスタ
の接続点の電圧が入力され、前記第1および第2のMO
Sトランジスタのゲート端子間には、前記差動入力電圧
が入力され、前記第3および第4のMOSトランジスタ
の一方のゲート端子には前記基準電圧が入力され、他方
のゲート端子には前記抵抗分圧回路の出力が入力され、
前記差動増幅器は、前記差動入力電圧を前記第1および
第2の抵抗の抵抗比に応じた増幅率で増幅した電圧を出
力する。
【0017】請求項10の発明は、請求項1〜7のいず
れかに記載の電圧減算回路を備えた電圧分圧回路におい
て、複数の前記電圧減算回路を直列に接続して、最終段
の前記電圧減算回路の出力を初段の前記電圧減算回路の
入力側に帰還させる電圧分圧回路であって、最終段を除
く前記電圧減算回路のそれぞれには、前段の前記電圧減
算回路の出力が前記第1の差動入力電圧として入力され
るとともに、その電圧の位相を反転した電圧が前記第2
の差動入力電圧として入力され、最終段の前記電圧減算
回路には、所定の差動入力電圧が前記第1の差動入力電
圧として入力されるとともに、前段の前記電圧減算回路
の出力が前記第2の差動入力電圧として入力され、最終
段の前記電圧減算回路は、前記所定の差動入力電圧の電
圧振幅を前記電圧減算回路の接続段数に応じて小さくし
た電圧を出力する。
【0018】請求項11の発明は、請求項1〜8のいず
れかに記載の電圧減算回路を備えた半導体集積回路装置
において、半導体基板上に前記電圧減算回路を形成す
る。
【0019】請求項12の発明は、請求項9に記載の電
圧増幅回路を備えた半導体集積回路装置において、半導
体基板上に前記電圧増幅回路を形成する。
【0020】請求項13の発明は、請求項10に記載の
電圧分圧回路を備えた半導体集積回路装置において、半
導体基板上に前記電圧分圧回路を形成する。
【0021】請求項1の発明を、例えば図1に対応づけ
て説明すると、「第1および第2のMOSトランジス
タ」はNMOSトランジスタM1 ,M2 に、「第3およ
び第4のMOSトランジスタ」はNMOSトランジスタ
M3 ,M4 に、「第1の定電流源」は定電流源1に、そ
れぞれ対応する。
【0022】請求項2の発明を、例えば図2に対応づけ
て説明すると、「第1のMOSトランジスタ」はNMO
SトランジスタM1 に、「第2のMOSトランジスタ」
はNMOSトランジスタM2 に、それぞれ対応する。
【0023】請求項3の発明を、例えば図3に対応づけ
て説明すると、「電圧変換回路」は電圧変換器11に対
応する。
【0024】請求項6の発明を、例えば図5に対応づけ
て説明すると、「第2の定電流源」は定電流源4に、
「第5および第6のMOSトランジスタ」はNMOSト
ランジスタM5 ,M6 に、「第7および第8のMOSト
ランジスタ」はNMOSトランジスタM7 ,M8 に、そ
れぞれ対応する。
【0025】請求項8の発明は、例えば図8に対応す
る。
【0026】請求項9の発明を、例えば図7に対応づけ
て説明すると、「差動増幅器」はオペアンプOP1 に、
「抵抗分圧回路」は抵抗R1 ,R2 に、「第1および第
2のMOSトランジスタ」はNMOSトランジスタM1
,M2 に、「第3および第4のMOSトランジスタ」
はNMOSトランジスタM3 ,M4 に、それぞれ対応す
る。
【0027】請求項10の発明を、例えば図9に対応づ
けて説明すると、「最終段を除く電圧減算回路」は電圧
増幅回路13に、「最終段の電圧減算回路」は電圧減算
器12に、それぞれ対応する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した電圧減算
回路、電圧増幅回路および電圧分圧回路について、図面
を参照しながら具体的に説明する。
【0029】[第1の実施形態]第1の実施形態は、2
組のトランジスタ対と定電流源とで電圧減算回路を構成
し、各トランジスタ対に入力された差動入力電圧の差に
応じた電圧を、各トランジスタ対の接続点から出力する
ものである。
【0030】図1は電圧減算回路の第1の実施形態の構
成を示す回路図である。図1に示す電圧減算回路は、定
電流源1と、一端が電源電圧端子VDDに接続された第1
のトランジスタ対2と、一端が定電流源1に接続された
第2のトランジスタ対3とを備える。
【0031】第1のトランジスタ対2はNMOSトラン
ジスタM1 ,M2 で構成され、第2のトランジスタ対3
はNMOSトランジスタM3 ,M4 で構成される。NM
OSトランジスタM1 ,M2 は互いに電気的特性が揃っ
ており、NMOSトランジスタM3 ,M4 も互いに電気
的特性が揃っている。また、すべてのNMOSトランジ
スタM1 〜M4 は5極管領域(飽和領域)で動作してい
るものとする。
【0032】第1のトランジスタ対2と第2のトランジ
スタ対3を接続する接続線L1 ,L2 に出力端子が接続
されている。図1では、出力端子の電圧をそれぞれV1
,V2 とし、定電流源1の一端の電圧をV3 とし、N
MOSトランジスタM1 〜M4のゲート端子に印加する
電圧をそれぞれVA1,VA2,VB1,VB2としている。
【0033】また、以下では、NMOSトランジスタM
1 ,M2 のゲート端子電圧の差(VA1−VA2)を第1の
差動入力電圧と呼び、NMOSトランジスタM3 ,M4
のゲート端子電圧の差(VB1−VB2)を第2の差動入力
電圧と呼ぶ。
【0034】図1のNMOSトランジスタM1 ,M3 の
ドレイン−ソース間に流れる電流I1 ,I3 はそれぞれ
(2),(3)式で表される。 I1 =Kn1(VA1−Vth1 −V1 )2 …(2) I3 =Kn3(VB1−Vth3 −V3 )2 …(3) (2),(3)式中のVth1 ,Vth3 はそれぞれNMO
SトランジスタM1 ,M3 のしきい値電圧であり、Kn
1,Kn3は(4)式で表される電流係数である。
【0035】
【数2】 (4)式中のLi はNMOSトランジスタMi のチャネ
ル長、Wi はNMOSトランジスタMi のチャネル幅、
μは移動度、Coxは単位面積当たりのゲート酸化膜の容
量である。
【0036】NMOSトランジスタM1 ,M3 は直列接
続されているため、電流I1 とI3は等しくなり、
(2),(3)式より、(5)式が得られる。
【0037】
【数3】 同様に、NMOSトランジスタM2 ,M4 を流れる電流
I2 ,I4 が等しいことから、(6)式が得られる。
【0038】
【数4】 また、NMOSトランジスタM1 ,M2 の電気的特性は
互いに等しく、NMOSトランジスタM3 ,M4 の電気
的特性も互いに等しいため、(7),(8)式の関係が
成り立つ。 Kn1=Kn2 …(7) Kn3=Kn4 …(8) ここで、基板バイアス効果を無視できるとすれば、
(9),(10)式の関係が成り立つ。 Vth1 =Vth2 …(9) Vth3 =Vth4 …(10) したがって、上述した(5)〜(10)式より、(1
1)式が得られる。
【0039】
【数5】 (11)式に示すように、NMOSトランジスタM1 〜
M4 の電気的特性がほぼ同じで、基板バイアス効果も無
視できる場合には、第1の差動入力電圧(VA1−VA2)
と、第2の差動入力電圧(VB1−VB2)に比例した差動
電圧との差に等しい電圧が、各トランジスタ対2,3の
間から出力される。すなわち、図1の回路は、電圧減算
回路として機能する。
【0040】また、図1の回路はNMOSトランジスタ
M1 〜M4 と定電流源1とで構成され、抵抗を持たない
ため、半導体基板上に集積化しやすく、また入力電流も
流れないため、高入力抵抗が要求される回路ブロックに
も使用できる。また、内部にオペアンプを持たないた
め、オペアンプの特性(例えば入力オフセットや応答速
度など)によるばらつきが生じることがなく、また、電
気的特性の揃ったトランジスタ対で電圧減算回路を構成
するため、しきい値電圧Vthや移動度等の影響を受ける
ことがなく、温度等の環境条件が変化しても安定した精
度が得られる。
【0041】一方、図1の電圧減算回路は、基板バイア
ス効果による影響を受けやすいという問題がある。例え
ば図1の回路において、NMOSトランジスタM1 〜M
4 の電気的特性が揃っていて、第1の差動入力電圧(V
A1−VA2)と第2の差動入力電圧(VB1−VB2)が等し
い場合には(12),(13)式が成り立つ。
【0042】VA1−VA2=VB1−VB2 …(12) Kn1=Kn3 …(13) (12),(13)式を(11)式に入力すると、図1
の出力端子V1 ,V2間の電圧が等しくなることがわか
る。すなわち、NMOSトランジスタM1 〜M4 の基板
バイアス効果を無視できない場合でも、(12),(1
3)の関係を満たし、かつ、図1の出力端子V1 ,V2
の電圧が互いに等しくなれば、(9),(10)式の関
係が成り立ち、基板バイアス効果の影響を受けなくな
る。
【0043】[第2の実施形態]第2の実施形態は、ト
ランジスタ対を構成するNMOSトランジスタのソース
電極を基板電極に接続することにより、基板バイアス効
果の影響を受けないようにしたものである。
【0044】図1の回路において、NMOSトランジス
タM3 ,M4 の電気的特性は揃っており、双方のソース
端子電圧は等しいので、基板バイアス効果が無視できな
くても、(14)式の関係が成り立つ。
【0045】Vth3 =Vth4 …(14) 一方、NMOSトランジスタM1 ,M2 のソース電圧は
同じとは限らないため、基板バイアス効果の影響を考慮
に入れると、Vth1 ≠Vth2 になり、(5),(6)式
より(15)式の関係が成り立つ。
【0046】
【数6】 図2は電圧減算回路の第2の実施形態の構成を示す回路
図である。図1との違いは、NMOSトランジスタM1
,M2 のソース電極を基板電極に接続した点にあり、
それ以外は図1と同じである。ソース電極を基板電極に
接続することにより、Vth1 =Vth2 となり、この式を
(15)式に代入すると、(10)式と同じになる。
【0047】このように、NMOSトランジスタM1 ,
M3 のソース電極を基板電極に接続すると、基板バイア
ス効果の影響を受けなくなり、分圧電圧のしきい値電圧
による変動を抑制できる。
【0048】[第3の実施形態]第3の実施形態は、第
1の差動入力電圧を電圧変換した後に、第2の差動入力
電圧との間で電圧減算処理を行うものである。
【0049】図3は電圧減算回路の第3の実施形態のブ
ロック構成図である。図3に示す電圧減算回路は、電圧
変換器11と電圧減算器12とで構成され、電圧減算器
12は図1や図2と同じ回路構成を有する。電圧変換器
11には第1の差動入力電圧VA1,VA2が入力され、こ
れら電圧VA1,VA2に比例する電圧が電圧変換器12か
ら出力される。電圧減算器12は、電圧変換器11から
出力された電圧VA1′,VA2′と、外部からの電圧VB
1,VB2との間で電圧減算処理を行う。
【0050】電圧変換器11の入出力電圧の関係は、比
例定数をK1 とすると、(16)式で表される。 VA1′−VA2′=K1 (VA1−VA2) …(16) 一方、電圧減算器12の入出力電圧の関係は、上述した
ように、基板バイアス効果を無視して考えると(11)
式で表され、(11)式と(16)式より、(17)式
が得られる。ただし、K2 は(11)式における比例定
数である。
【0051】 V1 −V2 =(VA1′−VA2′)−K2 (VB1−VB2) …(17) (16),(17)式において、K1 =K2 =Kが成り
立つとすると、(18)式が得られる。
【0052】 V1 −V2 =K{(VA1−VA2)−(VB1−VB2)} …(18) (18)式が成り立つ場合には、図3の回路は、第1の
差動入力電圧(VA1−VA2)と第2の差動入力電圧(V
B1−VB2)との差に比例した差動電圧を出力する電圧減
算回路として機能する。
【0053】図1,2の回路では、回路構成上、NMO
SトランジスタM1 ,M2 のゲート電圧VA1,VA2を、
NMOSトランジスタM3 ,M4 のゲート電圧VB1,V
B2よりも高く設定する必要があるが、図3の回路では、
電圧変換器11によりNMOSトランジスタM1 ,M2
のゲート電圧を任意に設定できるため、VA1,VA2<V
B1,VB2であっても、特に動作上不都合は起きない。す
なわち、図3の電圧減算回路は、入力電圧の可変範囲
(ダイナミックレンジ)が広いという特徴がある。
【0054】[第4の実施形態]第4の実施形態は、図
3に示した電圧変換器11の具体的な回路構成を示した
ものである。図4の一点鎖線で囲んだ部分は図1と同じ
回路構成の電圧減算器12であり、その外側の部分が図
3で説明した電圧変換器11である。
【0055】電圧変換器11は、電源電圧端子VDDと定
電流源4との間に直列に接続された2組のトランジスタ
対を有する。一方のトランジスタ対はNMOSトランジ
スタM5 ,M6 で構成され、他方のトランジスタ対はN
MOSトランジスタM7 ,M8 で構成されている。
【0056】図4の回路において、基板バイアス効果が
無視できる場合には、出力端子V1,V2 間の電圧は
(19)式で表される。
【0057】
【数7】 すなわち、NMOSトランジスタM5 ,M7 の接続点の
電圧V4 とNMOSトランジスタM6 ,M8 の接続点の
電圧V5 との差電圧(V4 −V5 )と、NMOSトラン
ジスタM3 ,M4 の各ゲート端子に入力される第2の差
動入力電圧(VB1−VB2)に比例した電圧との差電圧
が、出力端子V1 ,V2 から出力される。ここで、NM
OSトランジスタM5 ,M6 ,M7 ,M8 の特性が揃っ
ていて5極間領域で動作しているとすると、NMOSト
ランジスタM5 ,M7 のドレイン−ソース間を流れる電
流I5 ,I7 は(20),(21)式で表される。 I5 =Kn5(VDD−Vth5 −V4 )2 …(20) I7 =Kn7(VA2−Vth7 −V6 )2 …(21) NMOSトランジスタM5 ,M7 は直列に接続されてい
るため、I5 =I7 となり、(20),(21)式よ
り、(22)式が得られる。
【0058】
【数8】 同様に、NMOSトランジスタM6 ,M8 を流れる電流
I6 ,I8 も互いに等しいため、(23)式の関係が成
り立つ。
【0059】
【数9】 ここで、NMOSトランジスタM5 〜M8 の特性が揃っ
ていて基板バイアス効果も無視できるとすると、(2
4)〜(27)式の関係が成り立つ。 Kn5=Kn6 …(24) Kn7=Kn8 …(25) Vth5 =Vth6 …(26) Vth7 =Vth8 …(27) これら(24)〜(27)式と(22),(23)式よ
り、(28)式が得られる。
【0060】
【数10】 (28)式が成り立つ場合には、MOSトランジスタM
5 〜M8 と定電流源4とは、第1の差動入力電圧(VA1
−VA2)に比例した差動出力電圧を出力する電圧変換回
路として機能する。
【0061】(28)式を(19)式に代入すると、
(29)式が得られる。
【0062】
【数11】 ここで、(30)式の関係が成り立つとすると、(2
9)式は(31)式のようになる。
【0063】
【数12】
【0064】
【数13】 (31)式は、第1の差動入力電圧(VA1−VA2)と第
2の差動入力電圧(VB1−VB2)との差に比例する電圧
が図4の回路から出力されることを示している。したが
って、係数Kn1,Kn3の値を調整することにより、2種
類の差動入力電圧の差を増幅あるいは減衰させて出力す
ることができる。
【0065】[第5の実施形態]第5の実施形態は、電
圧減算回路を構成する一部のNMOSトランジスタのソ
ース電極を基板電極に接続して基板バイアス効果の影響
を受けないようにしたものである。
【0066】図5は電圧減算回路の第5の実施形態の構
成を示す回路図である。図5の回路は、基本的には図4
と同じような回路構成を有し、電圧変換器11を構成す
るNMOSトランジスタM5 ,M6 と、電圧減算器12
を構成するNMOSトランジスタM1 ,M2 の各ソース
電極を基板電極に接続した点が図4と異なる。これによ
り、MOSトランジスタM1 ,M2 ,M5 ,M6 は基板
バイアス効果の影響を受けなくなる。
【0067】図6は、図5に示す電圧減算回路のSPI
CEシミュレーション結果を示す波形図である。シミュ
レーションの条件として、MOSトランジスタM1 〜M
4 とM5 〜M8 の電気的特性がそれぞれ揃っているもの
とし、第1の差動入力電圧(VA1−VA2)を0.2V、
ゲート電圧VB1を2.9V、ゲート電圧VB2を2.5V
に設定した。図6の波形図は、NMOSトランジスタM
7 のゲート電圧VA2を変化させた場合に、図5の回路各
部の電圧(VA1,VA2,VB1,VB2,V4 ,V5 )がど
のように変化するかを示している。
【0068】図6に示すように、NMOSトランジスタ
M7 のゲート電圧VA2が1ボルト以上の領域では、電圧
V4 ,V5 の電圧差は約0.2ボルトのほぼ一定値にな
る。すなわち、入力電圧VA1の電圧レベルを広範囲に変
化させても、図5の回路の出力は一定になり、入力電圧
のダイナミックレンジが十分に広いことがわかる。
【0069】[第6の実施形態]第6の実施形態は、図
5と同じ構成の電圧減算回路を用いてインスツルメンテ
ーションアンプを構成したものである。
【0070】図7はインスツルメンテーションアンプの
一実施形態の構成を示す回路図である。図7のインスツ
ルメンテーションアンプは、図5に示した電圧減算回路
にオペアンプOP1 を追加した構成になっている。より
具体的には、電圧減算回路の出力端子V1 ,V2 がそれ
ぞれオペアンプOP1 の反転入力端子、非反転入力端子
と接続され、オペアンプOP1 の出力を抵抗R1 ,R2
で分圧した電圧がNMOSトランジスタM4 のゲート端
子に入力されている。
【0071】電圧減算回路の出力電圧V1 ,V2 間の電
圧差は、オペアンプOP1 によって常に0ボルトに保た
れるため、NMOSトランジスタM7 ,M8 のソース電
極を基板電極に接続しなくても、NMOSトランジスタ
M7 ,M8 のしきい値電圧は常に等しくなる。したがっ
て、上述した(31)式より、第1の差動入力電圧(V
A1−VA2)と第2の差動入力電圧(VB1−VB2)は常に
等しくなり、オペアンプOP1 の出力電圧をVo とする
と、(32)式の関係が成り立つ。
【0072】
【数14】 (32)式より、オペアンプOP1 の出力端子からは、
第1の差動入力電圧(VA1−VA2)を抵抗R1 ,R2 の
分圧比によって定まる増幅率で増幅した電圧Vo が出力
される。すなわち、図7の回路はインスツルメンテーシ
ョンアンプとして機能する。
【0073】図7の回路は従来のインスツルメンテーシ
ョンアンプに比べて回路構成が単純であり、また、MO
Sトランジスタの組み合わせにより構成され、抵抗がほ
とんど不要なため、半導体基板上に形成しやすく、素子
のばらつきによる誤差も少なくなる。さらに、図7の回
路は、MOSトランジスタのゲート端子を入力部として
いるため、入力ダイナミックレンジを広くできる。
【0074】[第7の実施形態]第7の実施形態は、第
1の差動入力電圧を反転した電圧を第2の差動入力電圧
とすることにより、電圧減算回路を電圧増幅回路として
機能させるものである。図8は電圧減算回路の第7の実
施形態の構成を示す回路図である。図8の一点鎖線で囲
んだ部分は図2と同じ回路構成の電圧減算器12であ
る。図8の回路には、電圧減算器12以外に、NMOS
トランジスタM5 〜M8 と定電流源4とが設けられてい
る。NMOSトランジスタM7 のゲート端子はNMOS
トランジスタM3 のゲート端子と接続され、NMOSト
ランジスタM8 のゲート端子はNMOSトランジスタM
4のゲート端子と接続されている。
【0075】例えば、NMOSトランジスタM3 ,M7
のゲート端子がハイレベルになると、NMOSトランジ
スタM1 のゲート端子はローレベルになる。一方、NM
OSトランジスタM3 ,M7 のゲート端子がローレベル
になると、NMOSトランジスタM1 のゲート端子はハ
イレベルになる。
【0076】このように、図8の回路では、NMOSト
ランジスタM1 のゲート端子と、NMOSトランジスタ
M3 のゲート端子とは位相が反対になる。同様に、NM
OSトランジスタM2 のゲート端子と、NMOSトラン
ジスタM4 のゲート端子の位相が反対になる。
【0077】したがって、すべてのMOSトランジスタ
M1 〜M8 の電気的特性が揃っていて、2つの定電流源
1,4から供給される電流量も等しいとすると、図8の
出力電圧V1 ,V2 間の電圧は(33)式で表される。 V1 −V2 =(VA1−VA2)−(VA2−VA1) =2(VA1−VA2) …(33) このように、図8の回路は、増幅率が2の電圧増幅回路
として機能する。図8の回路は、MOSトランジスタM
1 〜M8 と定電流源1だけで構成されており、抵抗やコ
ンデンサが不要なため、従来の電圧増幅回路に比べて構
成を簡略化でき、半導体基板上に容易に集積化できる。
また、MOSトランジスタを用いているため、高速動作
が可能であり、発振などの動作が不安定になることもな
く、高精度で信頼性の高い電圧増幅回路が得られる。
【0078】なお、図8の回路は、図2と同じ回路を内
部に含んでいるが、図2の回路の代わりに、図1や図4
の回路を内部に含めてもよい。
【0079】[第8の実施形態]第8の実施形態は、差
動入力電圧を2倍に増幅する電圧増幅回路を複数縦続接
続したものである。
【0080】図9は電圧減算回路の第8の実施形態のブ
ロック構成図である。図9の電圧減算回路は、図8に示
した電圧増幅回路13を複数縦続接続して、最終段の電
圧増幅回路13の後段に図1と同じ回路構成の電圧減算
器12を接続したものである。図9では、電圧増幅回路
を3段縦続接続した例を示しており、各段の出力電圧を
左から順に、(V1 ,V2 )、(V3 ,V4 )、(V5
,V6 )、(V7 ,V8 )とすると、初段の電圧増幅
回路の入出力電圧は(34)式で表される。 V1 −V2 =2(V7 −V8 ) …(34) 同様に、2段目の電圧増幅回路の入出力電圧は、(3
4)式を利用すると、(35)式のようになる。
【0081】 V3 −V4 =2(V1 −V2 ) =22 (V7 −V8 ) …(35) 同様に、3段目の電圧増幅回路の入出力電圧は、(3
5)式を利用すると、(36)式のようになる。 V5 −V6 =2(V3 −V4 ) =23 (V7 −V8 ) …(36) このように、図8に示した電圧増幅回路13を縦続接続
する段数を1段増やすたびに2倍ずつ増幅され、n段縦
続接続した場合には、初段の差動入力電圧の2n 倍の出
力電圧を得ることができる。
【0082】図9では、最終段の電圧増幅回路13の後
段に電圧減算器12を接続して、電圧減算器12の出力
を初段の電圧増幅回路13の入力に帰還させている。電
圧減算器12には、第1の差動入力電圧として外部から
(Vref + −Vref - )が入力され、第2の差動入力電
圧として最終段の電圧増幅回路13の出力が入力され
る。電圧減算器12の入出力電圧は(37)式の関係を
満たす。
【0083】 V7 −V8 =(Vref + −Vref - )−(V5 −V6 ) …(37) (36),(37)式より、(38)式が得られる。
【0084】
【数15】 (38)式に示すように、電圧減算器12からは、電圧
減算器12に入力された差動入力電圧(Vref + −Vre
f - )を電圧増幅回路13の接続段数に応じた値で割っ
た電圧が出力され、差動入力電圧(Vref + −Vref
- )に比例する微小電圧が得られる。
【0085】図10は図9の回路のSPICEシミュレ
ーション結果を示す波形図である。図10の波形図は、
差動入力電圧(Vref + −Vref - )を変化させた場合
に、図9の回路各部の電圧(V1 〜V8 )がどのように
変化するかを示しており、横軸は差動入力電圧VREF =
Vref + −Vref - である。横軸の単位は[ ミリボル
ト] 、縦軸の単位は[ ボルト] である。図10より、差
動入力電圧VREF の電圧振幅を変えると、ほぼ比例的に
出力電圧V1 ,V2 も変わることがわかる。
【0086】以上に説明した第1〜第8の実施形態で
は、NMOSトランジスタを用いて電圧減算回路等を構
成する例を説明したが、PMOSトランジスタを用いて
回路を構成してもよい。
【0087】例えば図11は図1の電圧減算回路のNM
OSトランジスタM1 〜M4 をPMOSトランジスタに
置き換えた回路図である。図11に示すように、NMO
SトランジスタM1 〜M4 をPMOSトランジスタM11
〜M14に置き換えると、定電流源1の接続位置が逆にな
り、また、一端には電源電圧端子VDDではなく接地端子
が接続される。
【0088】また、図7では、回路内部にオペアンプを
設けているが、オペアンプの代わりに差動増幅器を設け
てもよい。
【0089】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、電気的特性の揃った2組のトランジスタ対にそれ
ぞれ差動入力電圧を入力して、各トランジスタ対の間か
ら差動入力電圧の差に応じた電圧を出力するようにした
ため、従来の電圧減算器では必須であった抵抗が不要と
なり、回路構成を簡略化できるとともに、集積化も容易
になる。
【0090】また、本発明は、入力部分に電流が流れな
いため、高入力抵抗が要求される場合に特に利用価値が
ある。さらに、本発明は、基本的にはMOSトランジス
タと定電流源だけで構成できるため、高入力インピーダ
ンスで精度も高く、高い周波数で駆動でき、プロセスの
影響も受けにくい等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】電圧減算回路の第1の実施形態の構成を示す回
路図である。
【図2】電圧減算回路の第2の実施形態の構成を示す回
路図である。
【図3】電圧減算回路の第3の実施形態のブロック構成
図である。
【図4】図3に示す電圧変換器の具体的構成を示す回路
図である。
【図5】電圧減算回路の第5の実施形態の構成を示す回
路図である。
【図6】図5に示す電圧減算回路のSPICEシミュレ
ーション結果を示す波形図である。
【図7】インスツルメンテーションアンプの一実施形態
の構成を示す回路図である。
【図8】電圧減算回路の第7の実施形態の構成を示す回
路図である。
【図9】電圧減算回路の第8の実施形態のブロック構成
図である。
【図10】図9に示す回路のSPICEシミュレーショ
ン結果を示す波形図である。
【図11】図1の電圧減算回路のNMOSトランジスタ
M1 〜M4 をPMOSトランジスタに置き換えた回路図
である。
【図12】従来の電圧減算回路の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1,4 定電流源 2,3 トランジスタ対 M1 〜M8 NMOSトランジスタ対
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06G 7/14 H03F 3/45

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2の入力電圧の差である第1
    の差動入力電圧と、第3および第4の入力電圧の差であ
    る第2の差動入力電圧との差電圧に応じた電圧を出力す
    る電圧減算回路において、 第1の定電流源と、 一端が所定の電圧レベルの端子に接続され、電気的特性
    の揃った第1および第2のMOSトランジスタと、 一端が前記第1の定電流源に接続され、電気的特性の揃
    った第3および第4のMOSトランジスタとを備え、 前記第1および第3のMOSトランジスタは、前記所定
    の電圧レベルの端子と前記第1の定電流源との間におい
    て、直列に接続され、 前記第2および第4のMOSトランジスタは、前記所定
    の電圧レベルの端子と前記第1の定電流源との間におい
    て、直列に接続され、 前記第1および第2のMOSトランジスタのゲート端子
    間には前記第1の差動入力電圧が印加され、前記第3お
    よび第4のMOSトランジスタのゲート端子間には前記
    第2の差動入力電圧が印加され、 前記第1および第3のMOSトランジスタの接続点と、
    前記第2および第4のMOSトランジスタの接続点とか
    ら、前記第1の差動入力電圧と、前記第2の差動入力電
    圧に比例する電圧との差電圧を出力することを特徴とす
    る電圧減算回路。
  2. 【請求項2】前記第1のMOSトランジスタのソース電
    極をその基板電極と導通させ、前記第2のMOSトラン
    ジスタのソース電極をその基板電極と導通させたことを
    特徴とする請求項1記載の電圧減算回路。
  3. 【請求項3】第1および第2の入力電圧の差である第1
    の差動入力電圧と、第3および第4の入力電圧の差であ
    る第2の差動入力電圧との差電圧に応じた電圧を出力す
    る電圧減算回路において、 第1の定電流源と、 一端が所定の電圧レベルの端子に接続され、電気的特性
    の揃った第1および第2のMOSトランジスタと、 一端が第1の定電流源に接続され、電気的特性の揃った
    第3および第4のMOSトランジスタと、 前記第1および第2の入力電圧の電圧レベルを同一比率
    で変化させることにより、前記第1の差動入力電圧を第
    3の差動入力電圧に変換する電圧変換回路とを備え、 前記第1および第3のMOSトランジスタは、前記所定
    の電圧レベルの端子と前記第1の定電流源との間におい
    て、直列に接続され、 前記第2および第4のMOSトランジスタは、前記所定
    の電圧レベルの端子と前記第1の定電流源との間におい
    て、直列に接続され、 前記第1および第2のMOSトランジスタのゲート端子
    間には前記第3の差動入力電圧が印加され、前記第3お
    よび第4のMOSトランジスタのゲート端子間には前記
    第2の差動入力電圧が印加され、 前記第1および第3のMOSトランジスタの接続点と、
    前記第2および第4のMOSトランジスタの接続点とか
    ら、前記第1の差動入力電圧と、前記第2の差動入力電
    圧に比例する電圧との差電圧を出力することを特徴とす
    る電圧減算回路。
  4. 【請求項4】前記第1〜第4のMOSトランジスタはN
    MOSトランジスタであり、 前記電圧変換回路は、前記第1および第2のMOSトラ
    ンジスタのゲート端子に印加される電圧が前記第3およ
    び第4のMOSトランジスタのゲート端子に印加される
    電圧よりも高くなるように電圧変換を行うことを特徴と
    する電圧減算回路。
  5. 【請求項5】前記第1〜第4のMOSトランジスタはP
    MOSトランジスタであり、 前記電圧変換回路は、前記第1および第2のMOSトラ
    ンジスタのゲート端子に印加される電圧が前記第3およ
    び第4のMOSトランジスタのゲート端子に印加される
    電圧よりも低くなるように電圧変換を行うことを特徴と
    する請求項3に記載の電圧減算回路。
  6. 【請求項6】前記電圧変換回路は、 第2の定電流源と、 一端が所定の電圧レベルの端子に接続され、電気的特性
    の揃った第5および第6のMOSトランジスタと、 一端が前記第2の定電流源に接続され、電気的特性の揃
    った第7および第8のMOSトランジスタとを備え、 前記第5および第7のMOSトランジスタは、前記所定
    の電圧レベルの端子と前記第2の定電流源との間におい
    て、直列に接続され、 前記第6および第8のMOSトランジスタは、前記所定
    の電圧レベルの端子と前記第2の定電流源との間におい
    て、直列に接続され、 前記第5および第6のMOSトランジスタのゲート端子
    は前記所定の電圧レベルに設定され、 前記第7および第8のMOSトランジスタのゲート端子
    間には前記第1の差動入力電圧が印加され、 前記第5および第7のMOSトランジスタの接続点と、
    前記第6および第8のMOSトランジスタの接続点とか
    ら前記第3の差動入力電圧を出力することを特徴とする
    請求項3〜5のいずれかに記載の電圧減算回路。
  7. 【請求項7】前記第5のMOSトランジスタのソース電
    極をその基板電極と導通させ、前記第6のMOSトラン
    ジスタのソース電極をその基板電極と導通させたことを
    特徴とする請求項6記載の電圧減算回路。
  8. 【請求項8】前記第2の差動入力電圧は、前記第1の差
    動入力電圧の位相を反転した電圧であることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれかに記載の電圧減算回路。
  9. 【請求項9】2種類の入力電圧の差である差動入力電圧
    を第1および第2の抵抗比に応じた増幅率で増幅して出
    力する電圧増幅回路において、 差動増幅器と、 前記第1および第2の抵抗の抵抗比に基づいて、前記差
    動増幅器の出力電圧以下で所定の基準電圧以上の分圧電
    圧を出力する抵抗分圧回路と、 第1の定電流源と、 一端が所定の電圧レベルの端子に接続され、電気的特性
    の揃った第1および第2のMOSトランジスタと、 一端が前記第1の定電流源に接続され、電気的特性の揃
    った第3および第4のMOSトランジスタとを備え、 前記第1および第3のMOSトランジスタは、前記所定
    の電圧レベルの端子と前記第1の定電流源との間におい
    て、直列に接続され、 前記第2および第4のMOSトランジスタは、前記所定
    の電圧レベルの端子と前記第1の定電流源との間におい
    て、直列に接続され、 前記差動増幅器の反転入力端子には、前記第1および第
    3のMOSトランジスタの接続点の電圧が入力され、 前記差動増幅器の非反転入力端子には、前記第2および
    第4のMOSトランジスタの接続点の電圧が入力され、 前記第1および第2のMOSトランジスタのゲート端子
    間には、前記差動入力電圧が入力され、 前記第3および第4のMOSトランジスタの一方のゲー
    ト端子には前記基準電圧が入力され、他方のゲート端子
    には前記抵抗分圧回路の出力が入力され、 前記差動増幅器は、前記差動入力電圧を前記第1および
    第2の抵抗の抵抗比に応じた増幅率で増幅した電圧を出
    力することを特徴とする電圧増幅回路。
  10. 【請求項10】複数の前記電圧減算回路を直列に接続し
    て、最終段の前記電圧減算回路の出力を初段の前記電圧
    減算回路の入力側に帰還させる電圧分圧回路であって、 最終段を除く前記電圧減算回路のそれぞれには、前段の
    前記電圧減算回路の出力が前記第1の差動入力電圧とし
    て入力されるとともに、その電圧の位相を反転した電圧
    が前記第2の差動入力電圧として入力され、 最終段の前記電圧減算回路には、所定の差動入力電圧が
    前記第1の差動入力電圧として入力されるとともに、前
    段の前記電圧減算回路の出力が前記第2の差動入力電圧
    として入力され、 最終段の前記電圧減算回路は、前記所定の差動入力電圧
    の電圧振幅を前記電圧減算回路の接続段数に応じて小さ
    くした電圧を出力することを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載の電圧減算回路を備えた電圧分圧回路。
  11. 【請求項11】半導体基板上に請求項1〜8のいずれか
    に記載の電圧減算回路を形成したことを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  12. 【請求項12】半導体基板上に請求項9に記載の電圧増
    幅回路を形成したことを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  13. 【請求項13】半導体基板上に請求項10に記載の電圧
    分圧回路を形成したことを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  14. 【請求項14】請求項7と同様の構成の複数の電圧減算
    回路を備え、最終段の電圧減算回路の出力が初段の電圧
    減算回路の入力にフィードバックされるように、前記複
    数の電圧減算回路を縦続接続した電圧分圧回路であっ
    て、 前記最終段以外の各段の前記電圧減算回路は、前段の電
    圧減算回路の出力を、前記第1の差動入力電圧として受
    け取り、前記第1の差動入力電圧の位相を反転すること
    により得られる電圧を、前記第2の差動入力電圧として
    受け取り、 前記最終段の電圧減算回路は、所定の差動入力電圧を前
    記第1の差動入力電圧として受け取り、前段の電圧減算
    回路の出力を前記第2の差動入力電圧として受け取り、 前記最終段の前記電圧減算回路は、前記電圧減算回路の
    段数に応じて、前記所定の差動入力電圧の電圧振幅を減
    少させることにより得られる電圧を出力することを特徴
    とする電圧分圧回路。
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