JP3392577B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3392577B2
JP3392577B2 JP08302695A JP8302695A JP3392577B2 JP 3392577 B2 JP3392577 B2 JP 3392577B2 JP 08302695 A JP08302695 A JP 08302695A JP 8302695 A JP8302695 A JP 8302695A JP 3392577 B2 JP3392577 B2 JP 3392577B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読取装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル複写機の画像読取部やイ
メージスキャナなどの画像読取装置は、画像データを読
取入力することができる。現在の画像データをデジタル
入力する画像読取装置には、画像データを多値表現の絵
柄データと二値表現の文字データとに判別し、各々に最
適な画像処理を実行する機種もある。
【0003】このような画像読取装置は、例えば、特開
平5-176167号公報、特開平5-308516号公報、特開平6-15
0059号公報、などに開示されている。これらの公報に開
示された画像処理装置は、画像データを絵柄データと文
字データとに識別し、絵柄データには階調性を優先した
ディザ処理などの画像処理を実行し、文字データには解
像度を優先した二値化処理などの画像処理を実行する。
この場合、画像データに絵柄データと文字データとが混
在しても、絵柄データは階調表現されて文字データは二
値表現されるので、高品質な画像データを得ることがで
きる。
【0004】さらに、このような画像読取装置には、読
取密度を切り替えることができる機種もある。例えば、
原稿が載置されるコンタクトガラスに走査光学系を介し
てラインセンサを対向させた構造では、主走査方向の読
取密度の切り替えはラインセンサの読取処理の切り替え
により実現され、副走査方向の読取密度の切り替えは走
査光学系の移動速度の切り替えにより実現される。
【0005】より具体的には、基準の読取密度が400(dp
i;dot per inch)の場合、ラインセンサが読取入力する
画像データを半分に間引処理し、走査光学系の移動速度
を二倍とすれば、読取密度は半分の200(dpi)となる。同
様に、ラインセンサの画像データを二倍に補完処理し、
走査光学系の移動速度を半分とすれば、読取密度は二倍
の800(dpi)となる。
【0006】この場合、ユーザの所望により、読取密度
を上昇させて画像データを緻密に読取入力することや、
読取密度を低下させて画像データを高速に読取入力する
ことを、任意に選択することができる。また、一つの画
像データの容量を一定とする場合は、上述のような読取
密度の逆数が画像データの変倍率に相当する。一般的
に、イメージスキャナなどの画像読取装置は、ホストコ
ンピュータやレーザプリンタなどの外部装置に接続され
るので、これらの外部装置で画像データを変倍すること
もあるが、この場合でも画像読取装置の読取密度の切り
替えは上述のように有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような画像読取
装置では、絵柄データと文字データとが混在する画像デ
ータを良好な品質で読取入力することができ、所望によ
り画像データの読取密度も切り替えることができる。
【0008】しかし、絵柄データと文字データとの識別
は、パターンマッチングにより実行しているが、読取密
度が変化するとパターンマッチングの精度が低下するこ
とがある。
【0009】より具体的には、文字データを識別する場
合、その空白部分を一定長の白地としてパターンマッチ
ングにより検出しているが、読取密度を低下させると画
像データも相対的に縮小されるため、本来は一定長の白
地として検出される部分が、その一定長より小さくなっ
て検出されないことがある。この場合、文字データが絵
柄データとして階調表現されるので、文字データの解像
度が低下して画像品質が低下する。
【0010】さらに、文字データを識別する場合、その
内部の白地領域を複数ラインの膨張処理により検出し、
白地領域に濃度変化が発生した部分を文字データのエッ
ジ領域として検出しているが、絵柄データの輪郭部分が
文字データのエッジ領域として誤検出されやすい。この
場合、中間調の絵柄データの外周部分が二値表現されて
輪郭線が発生するが、読取密度を低下させて画像データ
が相対的に縮小されると、輪郭線が相対的に拡大されて
画像品質が低下する。
【0011】なお、画像読取装置で読取入力した画像デ
ータを外部装置で拡大処理することもあるが、このよう
な場合は、上述した文字の階調や絵柄の輪郭線などが拡
大表示されるので、画像品質の低下が顕著に発現する。
例えば、外部装置の印刷密度や表示密度に画像読取装置
の読取密度を対応させれば、画像品質の低下は目視上は
問題とならないが、画像データの記憶容量や読取速度な
どの関係から、読取密度の低下が必要な場合もある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
二値表現の文字データと多値表現の絵柄データとの少な
くとも一方が存在する画像データを読取入力するデータ
入力手段を設け、画像データから順番に抽出される注目
画素に対して所定長の白地画素の隣接の有無を予め設定
されたマスクとのパターンマッチングにより判定し、所
定長の白地画素が隣接する注目画素を白地領域の候補の
アクティブ画素として検出する白地判断手段を設け、注
目画素に対して周囲の所定範囲におけるアクティブ画素
の有無を予め設定されたマスクによる膨張処理により判
定し、周囲の所定範囲にアクティブ画素が位置する注目
画素を白地画素として検出する膨張処理手段を設け、画
像データからエッジ領域を検出するエッジ検出手段を設
け、白地領域とエッジ領域と両方が成立すると画像デー
タを文字データと判定し、白地領域とエッジ領域との一
方でも成立しないと画像データを絵柄データと判定する
画像判定手段を設け、判定された文字データに階調性よ
り解像度を優先した画像処理を実行する文字処理手段を
設け、判定された絵柄データに解像度より階調性を優先
した画像処理を実行する絵柄処理手段を設け、前記デー
タ入力手段の読取密度を切り替える密度切替手段を設
け、読取密度の切り替えに対応して前記膨張処理手段の
マスクのサイズを切り替える膨張処理切替手段を設け
た。
【0013】請求項2記載の発明は、二値表現の文字デ
ータと多値表現の絵柄データとの少なくとも一方が存在
する画像データを読取入力するデータ入力手段を設け、
画像データから順番に抽出される注目画素に対して所定
長の白地画素の隣接の有無を予め設定されたマスクとの
パターンマッチングにより判定し、所定長の白地画素が
隣接する注目画素を白地領域の候補のアクティブ画素と
して検出する白地判断手段を設け、注目画素に対して周
囲の所定範囲におけるアクティブ画素の有無を予め設定
されたマスクによる膨張処理により判定し、周囲の所定
範囲にアクティブ画素が位置する注目画素を白地画素と
して検出する膨張処理手段を設け、画像データからエッ
ジ領域を検出するエッジ検出手段を設け、白地領域とエ
ッジ領域と両方が成立すると画像データを文字データと
判定し、白地領域とエッジ領域との一方でも成立しない
と画像データを絵柄データと判定する画像判定手段を設
け、判定された文字データに階調性より解像度を優先し
た画像処理を実行する文字処理手段を設け、判定された
絵柄データに解像度より階調性を優先した画像処理を実
行する絵柄処理手段を設け、前記データ入力手段の読取
密度を切り替える密度切替手段を設け、読取密度の切り
替えに対応して前記白地判断手段のマスクのサイズを切
り替える白地判断切替手段を設けた。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明は、二値表現の文字データ
と多値表現の絵柄データとの少なくとも一方が存在する
画像データをデータ入力手段が読取入力すると、白地判
断手段が、画像データから順番に抽出される注目画素に
対し、所定長の白地画素の隣接の有無を予め設定された
マスクとのパターンマッチングにより判定し、所定長の
白地画素が隣接する注目画素を白地領域の候補のアクテ
ィブ画素として検出する。つぎに、膨張処理手段が、注
目画素に対して周囲の所定範囲におけるアクティブ画素
の有無を予め設定されたマスクによる膨張処理により判
定し、周囲の所定範囲にアクティブ画素が位置する注目
画素を白地画素として検出するので、画像データから白
地領域が検出される。
【0015】エッジ検出手段は、画像データからエッジ
領域を検出するので、画像判定手段は、白地領域とエッ
ジ領域と両方が成立すると画像データを文字データと判
定し、白地領域とエッジ領域との一方でも成立しないと
画像データを絵柄データと判定する。文字処理手段は、
判定された文字データに階調性より解像度を優先した画
像処理を実行し、絵柄処理手段は、判定された絵柄デー
タに解像度より階調性を優先した画像処理を実行するの
で、文字データと絵柄データとは各々に最適な画像処理
が実行される。
【0016】密度切替手段が、データ入力手段の読取密
度を切り替えると、この読取密度の切り替えに対応して
膨張処理切替手段が膨張処理手段のマスクのサイズを切
り替えるので、絵柄データの輪郭部分が文字データのエ
ッジ領域として誤検出されることを防止できる。
【0017】請求項2記載の発明は、二値表現の文字デ
ータと多値表現の絵柄データとの少なくとも一方が存在
する画像データをデータ入力手段が読取入力すると、白
地判断手段が、画像データから順番に抽出される注目画
素に対し、所定長の白地画素の隣接の有無を予め設定さ
れたマスクとのパターンマッチングにより判定し、所定
長の白地画素が隣接する注目画素を白地領域の候補のア
クティブ画素として検出する。つぎに、膨張処理手段
が、注目画素に対して周囲の所定範囲におけるアクティ
ブ画素の有無を予め設定されたマスクによる膨張処理に
より判定し、周囲の所定範囲にアクティブ画素が位置す
る注目画素を白地画素として検出するので、画像データ
から白地領域が検出される。
【0018】エッジ検出手段は、画像データからエッジ
領域を検出するので、画像判定手段は、白地領域とエッ
ジ領域と両方が成立すると画像データを文字データと判
定し、白地領域とエッジ領域との一方でも成立しないと
画像データを絵柄データと判定する。文字処理手段は、
判定された文字データに階調性より解像度を優先した画
像処理を実行し、絵柄処理手段は、判定された絵柄デー
タに解像度より階調性を優先した画像処理を実行するの
で、文字データと絵柄データとは各々に最適な画像処理
が実行される。
【0019】密度切替手段が、データ入力手段の読取密
度を切り替えると、この読取密度の切り替えに対応して
白地判断切替手段が白地判断手段のマスクのサイズを切
り替えるので、白地領域に濃度変化が発生した部分を文
字データのエッジ領域として検出する場合に、絵柄デー
タの輪郭部分が文字データのエッジ領域として誤検出さ
れても、外周部分の二値表現により発生する絵柄の輪郭
線が拡大されない。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて以下に説
明する。まず、本実施例の画像読取装置であるイメージ
スキャナ1は、機構的には図2に示すように、本体ハウ
ジング2の上面にコンタクトガラス3を有しており、こ
のコンタクトガラス3の上面には、原稿圧板4が開閉自
在に対向配置されている。前記コンタクトガラス3に下
方から対向する位置には走査光学系5が配置されてお
り、この走査光学系5は、二対一の比率で副走査方向に
移動する主走査方向に細長い第一・第二走行体6,7か
らなる。前記第一走行体6は、一対の直管型蛍光灯8と
一個の反射ミラー9からなり、前記第二走行体7は、一
対の反射ミラー10,11からなる。前記第二走行体7
に副走査方向に対向する位置には、結像光学系12を介
してラインセンサ13が配置されているので、前記コン
タクトガラス3から前記ラインセンサ13まで連通する
走査光路が前記走行体6,7の反射ミラー9〜11によ
り形成されている。なお、前記ラインセンサ13は、受
光素子として多数のCCD(Charge Coupled Device)を
有しており、これらのCCDは主走査方向に連設されて
いる。
【0021】前記コンタクトガラス3の副走査方向の一
端の外側には開口14が形成されており、この開口14
に上方から対向する位置には原稿搬送機構15が着脱自
在に装着されている。この原稿搬送機構15は、給紙ト
レー16と排紙トレー17とを有しており、この排紙ト
レー17は前記原稿圧板4の上面に一体化されている。
前記給紙トレー16から前記排紙トレー17まで連通す
る位置には、大径のプラテンローラ18が配置されてお
り、このプラテンローラ18が前記開口14上に位置し
ている。前記給紙トレー16と前記プラテンローラ18
との間隙には分離給紙機構19が設けられており、前記
プラテンローラ18の周囲などには多数のフィードロー
ラ20が配置されている。
【0022】そして、本実施例のイメージスキャナ1
は、原稿(図示せず)の画像の読取モードとして、原稿
固定モードと原稿搬送モードとが切替自在である。原稿
固定モードでは、原稿を前記コンタクトガラス3上に固
定的に位置させて前記走行体6,7を副走査方向に移動
させ、原稿搬送モードでは、前記走行体6,7を前記開
口14の下方に固定的に位置させて原稿を前記原稿搬送
機構15により副走査方向に搬送する。本実施例のイメ
ージスキャナ1は、上述のようにして原稿の画像データ
を主走査方向と副走査方向とに読取走査するので、ここ
に画像データを読取入力するデータ入力手段が実現され
ている。
【0023】なお、前記本体ハウジング2の副走査方向
の一端には、前記走査光学系5などを駆動する駆動モー
タ21が配置されており、前記本体ハウジング2の底部
には、各種のデータ処理を実行する回路基板22が配置
されている。
【0024】上述のような構造のイメージスキャナ1
は、図1に示すように、ホストコンピュータやレーザプ
リンタなどからなる外部装置23に接続されており、全
体で画像処理システム24を形成している。前記ライン
センサ13には画像処理回路25が接続されており、こ
の画像処理回路25が前記外部装置23に接続されてい
る。前記画像処理部25は、前記ラインセンサ13によ
り原稿から読取走査された画像データを、二値表現の文
字データと多値表現の絵柄データとに識別し、これらの
データの各々に最適な画像処理を実行する。
【0025】このため、前記画像処理回路25は、分離
処理部26、二値化処理部27、中間処理部28、階調
処理部29、を有しており、これらの処理部26〜29
は選択回路30に接続されている。詳細には各々後述す
るが、前記分離処理部26は、画像データを、文字デー
タに相当する解像度優先領域と、絵柄データに相当する
階調性優先領域と、これらに分類されない中間処理領域
とに識別する。前記二値化処理部27は、画像データに
階調性より解像度を優先させた画像処理を実行し、前記
中間処理部28は、画像データに解像度と階調性とを両
立させた画像処理を実行し、前記階調処理部29は、画
像データに解像度より階調性を優先させた画像処理を実
行する。
【0026】前記選択回路30は、前記分離処理部26
の識別結果に従って、解像度優先領域の画像データを前
記二値化処理部27から選択的に入力するので、ここ
に、文字データに階調性より解像度を優先した画像処理
を実行する文字処理手段が実現されている。同様に、前
記選択回路30は、中間処理領域の画像データは前記中
間処理部28から入力し、階調性優先領域の画像データ
は前記階調処理部29から入力するので、ここに、絵柄
データに解像度より階調性を優先した画像処理を実行す
る絵柄処理手段が実現されている。
【0027】上述のように画像データを各種領域に識別
する前記分離処理部26は、詳細には図3に示すよう
に、前記ラインセンサ13に並列に接続されたエッジ検
出手段であるエッジ領域検出回路31と白地領域検出回
路32とを有しており、これらの領域検出回路31,3
2は、画像判定手段である一個の領域判定回路33に接
続されている。前記エッジ領域検出回路31は、画像デ
ータから白画素が連続した部分と黒画素が連続した部分
とを検出し、これらの部分が存在する位置をエッジ領域
として検出する。なお、このようなエッジ検出回路31
の処理動作は公知のものであり、例えば、特開平5-1761
67号公報などに詳細に開示されている。
【0028】前記白地領域検出回路32は、詳細には後
述するが、注目画素に隣接する所定長の白地の有無を判
定し、これが存在する場合には方向も検出する。前記領
域判定回路33は、前記検出回路31,32の出力結果
の組み合わせにより、解像度優先領域と中間処理領域と
階調性優先領域との識別信号を画像データの各画素毎に
出力する。
【0029】上述のように白地を検出する前記白地領域
検出回路32は、図4に示すように、MTF(Modulatio
n Transfer Function)補正回路34、二値化回路35、
白地判断手段である白地画素検出回路36、膨張処理手
段である膨張処理回路37、補正処理回路38、を有し
ている。前記MTF補正回路34は、図7に示すよう
に、予め所定形状のMTFフィルタが設定されており、
このMTFフィルタの補正演算により画像データを鮮鋭
化する。前記二値化回路35は、予め所定の閾値が設定
されており、この閾値との比較により画像データを白黒
に二値化する。前記白地画素検出回路36は、図8に示
すように、予め“1×5”や“5×1”などのマスクが
設定されており、このマスクと画像データとのパターン
マッチングにより、所定長の白地が隣接する注目画素を
アクティブ画素として検出する。
【0030】ここで、前記白地画素検出回路36の構造
と処理動作とを図5に基づいて以下に詳述する。この白
地画素検出回路36は、“5×5”のマスクに対応した
二十五個のFF(Flip Flop)回路39を有しており、こ
れらのFF回路39の各行が所定容量のラインメモリ4
0を一個ずつ介して順番に接続されている。前記FF回
路39は、二系統の四個のアンドゲート41〜44と二
系統の二個のオアゲート45,46とからなる検出演算
回路47に接続されており、この検出演算回路47の二
系統の出力は一個のセレクタ回路48に接続されてい
る。
【0031】第一系統の第一の前記アンドゲート41
は、前記FF回路39に対して“1×5”のマスクを形
成する位置に接続されており、第一系統の第二の前記ア
ンドゲート42は、前記FF回路39に対して“5×
1”のマスクを形成する位置に接続されている。同様
に、第二系統の二個の前記アンドゲート43,44は、
前記FF回路39に対して“1×3”と“3×1”との
マスクを形成する位置に接続されている。これら二系統
のアンドゲート41〜44は、二系統の前記オアゲート
45,46に個々に接続されており、これらのオアゲー
ト45,46が接続されている前記セレクタ回路48の
制御入力には、図示しないCPU(Central Processing
Unit)が接続されている。
【0032】詳細には後述するように、このCPUは、
各種のデータ処理により各部を制御するものであり、例
えば、前記ラインセンサ13の読取処理、前記走査光学
系5の走査速度、前記原稿搬送機構15の搬送速度、な
どを切り替えることにより、画像データの読取密度を 4
00,200(dpi)の二段階に切り替えることができる。こ
こに密度切替手段が実現されており、前記CPUは、上
述のような読取密度の切替信号を前記セレクタ回路48
に出力する。
【0033】前記白地画素検出回路36に各画素毎に順
次入力される画像データは、前記FF回路39により、
“5×5”の中心に注目画素が位置するように一時記憶
される。この時、第一系統の前記アンドゲート41,4
2は、画像データの論理積により、注目画素を中心とす
る“1×5”“5×1”の白地画素を検出するので、第
一系統の前記オアゲート45は、検出結果の論理和によ
り、“1×5”か“5×1”に連続する白地画素の中心
をアクティブ画素として出力する。
【0034】同時に、第二系統の前記アンドゲート4
3,44は、注目画素を中心とする“1×3”“3×
1”の白地画素を検出するので、第二系統の前記オアゲ
ート46は、“1×3”か“3×1”に連続する白地画
素の中心をアクティブ画素として出力する。これらのア
クティブ画素は同時に前記セレクタ回路48に出力され
るが、詳細には後述するように、このセレクタ回路48
は、入力された二つのアクティブ画素の一方を、前記C
PUから入力される読取密度の切替信号に従って選択的
に出力するので、ここに、読取密度の切り替えに対応し
て前記白地画素検出回路36のマスクのサイズを切り替
える白地判断切替手段が実現されている。
【0035】前記膨張処理回路37は、図9に示すよう
に、予め“3×9”などのマスクが膨張処理のために設
定されており、注目画素を中心とするマスクに一つでも
アクティブ画素が存在すると、注目画素を白地画素とし
て検出する。この膨張処理は、文字の内部の白地画素を
検出することにより、文字が位置する白地部分を絵柄部
分と判別するために実行される。
【0036】ここで、前記膨張処理回路37の構造と処
理動作とを図6に基づいて以下に詳述する。この膨張処
理回路37は、“3×9”のマスクに対応した二十七個
のFF回路49を有しており、これらのFF回路49の
各行が所定容量のラインメモリ50を一個ずつ介して順
番に接続されている。前記FF回路49は、四個のオア
ゲート51〜54からなる膨張演算回路55に接続され
ており、この膨張演算回路55と一個の前記オアゲート
52とが一個のセレクタ回路56に接続されている。三
個の前記オアゲート51〜53は、前記FF回路49に
“3×9”の各行毎に接続されており、これらのオアゲ
ート51〜53が前記オアゲート54に個々に接続され
ている。このオアゲート54と前記オアゲート52とが
接続されている前記セレクタ回路56の制御入力には、
前記CPUが接続されている。
【0037】前記膨張処理回路37に各画素毎に順次入
力される画像データは、前記FF回路49により、“3
×9”の中心に注目画素が位置するように一時記憶され
る。この時、前記オアゲート51〜53は、“3×9”
の前記FF回路49に一時記憶された画像データの論理
和により、注目画素を中心とする三行の画像データの各
行毎に“1×9”の膨張演算を実行する。そして、前記
オアゲート54は、前記オアゲート51〜53の出力結
果の論理和により、注目画素を中心とする“3×9”の
画像データの膨張演算を実行する。
【0038】この時、前記セレクタ回路56には、注目
画素を中心とする“3×9”画像データの論理和が前記
オアゲート54から出力されると共に、注目画素を中心
とする“1×9”画像データの論理和が前記オアゲート
52から出力される。そして、前記セレクタ回路56
は、入力された二つの演算結果の一方を、前記CPUか
ら入力される読取密度の切替信号に従って選択的に出力
するので、ここに、読取密度の切り替えに対応して前記
膨張処理回路37のマスクのサイズを切り替える膨張処
理切替手段が実現されている。
【0039】前記補正処理回路38は、図10に示すよ
うに、予め一次元のマスクが補正処理のために設定され
ており、注目画素の周囲の白地画素の有無を、条件付き
で補正処理する。つまり、上述したマスクとのパターン
マッチングにより、注目画素の両側に白地部分が存在す
る場合、 (aからpの論理和)アンド(AからPの論理和)=1 なので、この場合は注目画素に対して解像度優先領域の
識別信号に相当する2ビットの出力信号“10”を出力す
る。また、注目画素の片側に白地部分が存在する場合、 (aからpの論理和)オア(AからPの論理和)=1 なので、この場合は中間処理領域の識別信号に相当する
出力信号“01”を出力し、これらでない場合には、階調
性優先領域の識別信号に相当する出力信号“00”を出力
する。
【0040】上述した各種回路34〜38からなる前記
白地領域検出回路32は、注目画素に隣接する所定長の
白地の有無を方向と共に判定して2ビットの出力信号を
発生し、前記エッジ領域検出回路31は、画像データか
らエッジ領域を検出して1ビットの出力信号を発生する
ので、これらの組み合わせにより、前記領域判定回路3
3は、各種領域の識別信号を画像データの各画素毎に出
力する。
【0041】つまり、前記エッジ検出回路31が注目画
素をエッジ領域と判定して1ビットの出力信号“1”を
発生し、前記白地領域検出回路32が注目画素の両側に
白地を検出して出力信号“10”を発生した場合、前記領
域判定回路33は注目画素を解像度優先領域と判定して
2ビットの識別信号“10”を発生する。また、前記エッ
ジ検出回路31が出力信号“1”を発生し、前記白地領
域検出回路32が注目画素の片側に白地を検出して出力
信号“01”を発生した場合、前記領域判定回路33は注
目画素を中間処理領域と判定して識別信号“01”を発生
し、これらの以外の組み合わせの場合には、前記領域判
定回路33は注目画素を階調性優先領域と判定して識別
信号“00”を発生する。
【0042】なお、画像データの解像度優先領域に解像
度優先の画像処理を実行する前記二値化処理部27は、
図1に示すように、MTF補正回路57と二値化回路5
8とを有している。前記MTF補正回路57は、前記分
離処理部26の白地領域検出回路32のMTF補正回路
34と同様に、図7に示すように、予め所定形状のMT
Fフィルタが設定されており、このMTFフィルタの補
正演算により画像データを鮮鋭化する。前記二値化回路
58も、前記二値化回路35と同様に、予め所定の閾値
が設定されており、この閾値との比較により画像データ
を白黒に二値化する。
【0043】画像データの中間処理領域に解像度と階調
性とが考慮された画像処理を実行する前記中間処理部2
8は、図1に示すように、MTF補正回路59とディザ
処理回路60とを有している。前記MTF補正回路59
は、前記MTF補正回路34,57と同様に、MTFフ
ィルタの補正演算により画像データを鮮鋭化する。前記
ディザ処理回路60は、図11に示すように、予め“4
×4”ディザ処理のマトリクスが設定されており、この
マトリクスのディザ処理により画像データを階調表現す
る。
【0044】画像データの階調性優先領域に階調性優先
の画像処理を実行する前記階調処理部29は、図1に示
すように、平滑化回路61とディザ処理回路62とを有
している。前記平滑化回路61は、図12に示すよう
に、予め“3×5”の平滑化処理のフィルタが設定され
ており、このフィルタの処理により画像データを平滑化
する。そして、前記ディザ処理回路62は、前記ディザ
処理回路60と同様に、マトリクスのディザ処理により
画像データを階調表現する。
【0045】このような構成において、本実施例のイメ
ージスキャナ1は、原稿の画像データを読取入力してホ
ストコンピュータやレーザプリンタなどの外部装置23
に出力することができる。この時、本実施例のイメージ
スキャナ1は、画像データの読取密度を 400,200(dpi)
の二段階に切り替えることができるので、読取密度を40
0(dpi)として画像データを緻密に読取入力することや、
読取密度を200(dpi)として画像データの容量を削減する
と共に読取速度を向上させることができる。また、本実
施例のイメージスキャナ1は、読取入力した画像データ
を文字データや絵柄データに識別し、各々に最適な画像
処理を実行する。
【0046】より詳細には、本実施例のイメージスキャ
ナ1では、読取入力した画像データを、分離処理部26
により解像度優先領域と中間処理領域と階調性優先領域
とに判定する。解像度優先領域には二値化処理部27に
より解像度を優先させた画像処理が実行され、中間処理
領域には中間処理部28により解像度と階調性とを両立
させた画像処理が実行され、階調性優先領域には階調処
理部29により階調性を優先させた画像処理が実行され
る。このため、文字データの部分は解像度優先領域とし
て二値表現され、絵柄データの部分は階調性優先領域と
して階調表現されるので、読取入力された画像データは
最適に画像処理されて外部装置23に出力される。しか
も、文字データとも絵柄データとも判定されない中間処
理領域には、解像度と階調性とを両立させた画像処理が
実行されるので、画像データは極めて良好に画像処理さ
れる。
【0047】上述のように分離処理部26が画像データ
を各種領域に識別する場合は、エッジ領域検出回路31
が画像データからエッジ領域を検出し、白地領域検出回
路32が注目画素に隣接する所定長の白地の有無を判定
するので、これらの出力結果の組み合わせにより、領域
判定回路33が画像データの各画素毎に各領域の識別信
号を出力する。
【0048】上述のように白地領域検出回路32が、連
続する白地を検出する場合は、MTF補正回路34が、
予め設定されたMTFフィルタの補正演算により画像デ
ータを鮮鋭化し、二値化回路35が、予め設定された閾
値により画像データを二値化する。つぎに、白地画素検
出回路36が、予め設定されたマスクと画像データとの
パターンマッチングにより、所定長の白地が隣接する注
目画素をアクティブ画素として検出するので、膨張処理
回路37は、予め設定されたマスクによる膨張処理によ
り、注目画素を中心とするマスクに一つでもアクティブ
画素が存在すると、注目画素を白地画素として検出す
る。そして、補正処理回路38は、予め設定された一次
元のマスクと画像データとのパターンマッチングによ
り、注目画素の両側や片側に白地部分が存在すると、各
領域の候補の識別信号を出力する。
【0049】上述のように白地画素検出回路36が、所
定長の白地が隣接する注目画素をアクティブ画素として
検出する場合は、“5×5”のFF回路39の中心に注
目画素が位置するように画像データが一時記憶され、第
一系統のアンドゲート41,42とオアゲート45との
論理演算により、“1×5”か“5×1”のマスクに白
地画素が連続する中心の注目画素がアクティブ画素とし
て検出される。この時、第二系統のアンドゲート43,
44とオアゲート46との論理演算により、“1×3”
か“3×1”のマスクに白地画素が連続する中心の注目
画素もアクティブ画素として検出される。
【0050】これらのアクティブ画素は、セレクタ回路
48により一方が選択的に出力されるが、このセレクタ
回路48は、イメージスキャナ1の読取密度が400(dpi)
の場合は、“1×5”“5×1”のマスクにより検出さ
れたアクティブ画素を選択し、読取密度が200(dpi)の場
合は、“1×3”“3×1”のマスクにより検出された
アクティブ画素を選択する。
【0051】また、上述のように膨張処理回路37が、
膨張処理により注目画素を白地画素として検出する場合
は、“3×9”のFF回路49の中心に注目画素が位置
するように画像データが一時記憶され、オアゲート51
〜54により“3×9”のマスクによる画像データの膨
張演算が実行され、オアゲート52により“1×9”の
マスクによる画像データの膨張演算が実行される。
【0052】これらの演算により検出される白地画素
は、セレクタ回路56により一方が選択的に出力される
が、このセレクタ回路56は、イメージスキャナ1の読
取密度が400(dpi)の場合は、“3×9”のマスクにより
検出された白地画素を選択し、読取密度が200(dpi)の場
合は、“1×9”のマスクにより検出された白地画素を
選択する。
【0053】上述のように、本実施例のイメージスキャ
ナ1は、画像データの読取密度に対応して白地画素検出
回路36と膨張処理回路37とのマスクを切り替えるの
で、イメージスキャナ1の読取密度が外部装置23の再
現密度より低い場合でも、画像データの品質低下を防止
することができる。このことを図13及び図14に基づ
いて以下に詳述する。
【0054】まず、白地画素検出回路36が、所定長の
白地が隣接する注目画素をアクティブ画素として検出す
る場合は、図13(a)に示すように、文字データの白
地画素が連続する部分を、“1×5”のマスクとのパタ
ーンマッチングにより検出する。この時、読取密度が40
0(dpi)から200(dpi)に低減されると、画像データが相対
的に縮小されるので、図13(b)に示すように、文字
データの白地画素が連続する部分が“1×5”のマスク
では検出できなくなる。
【0055】しかし、本実施例のイメージスキャナ1で
は、上述のように読取密度が200(dpi)に切り替えられる
と、パターンマッチングのマスクも“1×3”に切り替
えられるので、文字データの白地画素が連続する部分が
良好に検出される。従って、文字データの白地部分が検
出されず、文字データが絵柄データに誤検知されて階調
表現されることが防止されるので、文字データの解像度
の低下による画像品質の低下が防止される。
【0056】また、膨張処理回路37は、膨張処理によ
り注目画素を白地画素として検出することにより、文字
データのエッジ領域が検出されるが、図14(a)に示
すように、白地に絵柄が突然に出現する場合は、この絵
柄の輪郭は文字データのエッジ領域に誤判定される。本
実施例のイメージスキャナ1でも、このような誤判定は
防止できないが、この誤判定により絵柄データの外周部
に発生する輪郭線の拡大は防止することができる。
【0057】つまり、本実施例のイメージスキャナ1の
読取密度と外部装置23の再現密度とが両方とも400(dp
i)の場合、図14(b)に示すように、第六の主走査線
の部分は白地領域と判定されるので、“3×9”のマス
クによる膨張処理により、第七と第八との主走査線の部
分も白地領域と判定される。この時、これらの主走査線
の部分には濃度変化が発生しているので、ここがエッジ
領域と判定されて二値処理されるので、絵柄データに黒
色の輪郭線が形成される。しかし、この輪郭線は400(dp
i)の二本の主走査線であり、400(dpi)で再現されるの
で、その画像品質の低下は目視上は問題とならない。
【0058】一方、イメージスキャナ1の読取密度が20
0(dpi)で外部装置23の再現密度が400(dpi)の場合、図
14(c)に示すように、第三の主走査線の部分が白地
領域と判定されるので、もしも、“3×9”のマスクに
よる膨張処理を実行すれば、第四と第五との主走査線の
部分に輪郭線が形成される。この場合、この輪郭線は20
0(dpi)の二本の主走査線なので、400(dpi)で再現される
と四本の主走査線となり、その画像品質の低下は顕著で
ある。
【0059】しかし、本実施例のイメージスキャナ1
は、読取密度が200(dpi)に切り替えられると、膨張処理
のマスクも“1×9”に切り替えられるので、膨張処理
が副走査方向には実行されない。この場合、絵柄データ
に輪郭線が発生することがないので、画像品質の低下が
防止される。
【0060】なお、本実施例のイメージスキャナ1で
は、膨張処理のマスクを“3×9”から“1×9”に切
り替えるので、副走査方向の膨張処理が完全に中止さ
れ、絵柄データの輪郭線が防止されるが、これでは文字
データのエッジ領域の解像度が低下することがある。例
えば、膨張処理のマスクを“5×9”から“3×9”に
切り替えるように設定すれば、絵柄データに発生する輪
郭線が五ラインから三ラインに削減されるので、これで
も画像品質の向上に寄与することができ、文字データの
エッジ領域の解像度も良好に維持される。
【0061】なお、本実施例のイメージスキャナ1で
は、上述のように白地判断手段である白地画素検出回路
36が、主走査方向と副走査方向との両方に展開された
マスクを有し、少なくとも一方の方向に所定長の白地が
連続する部分を検出することを例示したが、本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、一方の方向のみに
展開されたマスクを設定することも可能である。また、
このようなマスクを読取密度に対応して主走査方向と副
走査方向との両方に短縮することを例示したが、この短
縮方向を主走査方向と副走査方向との一方のみにするこ
とも可能である。
【0062】同様に、本実施例のイメージスキャナ1で
は、膨張処理手段である膨張処理回路37が、主走査方
向と副走査方向との両方に展開されたマスクを有するこ
とを例示したが、本発明は上記実施例に限定されるもの
でもなく、一方の方向のみに展開されたマスクを設定す
ることも可能である。また、このようなマスクを読取密
度に対応して副走査方向のみに短縮することを例示した
が、この短縮方向を主走査方向とすることや、主走査方
向と副走査方向との両方とすることも可能である。
【0063】さらに、本実施例のイメージスキャナ1で
は、膨張処理手段である膨張処理回路37が、マスクを
副走査方向に短縮する場合に、副走査方向の範囲を一ラ
インとして、膨張処理が副走査方向に実行されないこと
を例示した。この場合、絵柄データに輪郭線が形成され
ないので、絵柄データの画像品質が向上するが、文字デ
ータのエッジ領域が階調表現されることはある。つま
り、上述のようなマスクの短縮の度合は各種条件に従っ
て最適に設定されるものであり、例えば、五ラインの膨
張処理を三ラインに短縮するようなことも可能である。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、注目画素に対し
て周囲の所定範囲におけるアクティブ画素の有無を予め
設定されたマスクによる膨張処理により判定し、周囲の
所定範囲にアクティブ画素が位置する注目画素を白地画
素として検出する膨張処理手段を設け、読取密度の切り
替えに対応して膨張処理手段のマスクのサイズを切り替
える膨張処理切替手段を設けたことにより、膨張処理の
誤判定により絵柄データに発生する輪郭線を読取密度に
対応して縮小することができるので、画像データの読取
密度を再現密度より小さく切り替えた場合でも、画像デ
ータの品質低下を防止することができる。
【0065】請求項2記載の発明は、画像データから順
番に抽出される注目画素に対して所定長の白地画素の隣
接の有無を予め設定されたマスクとのパターンマッチン
グにより判定し、所定長の白地画素が隣接する注目画素
を白地領域の候補のアクティブ画素として検出する白地
判断手段を設け、読取密度の切り替えに対応して白地判
断手段のマスクのサイズを切り替える白地判断切替手段
を設けたことにより、読取密度の切り替えにより白地領
域の検出精度が低下することを防止できるので、画像デ
ータの読取密度を再現密度より小さく切り替えた場合で
も、画像データの品質低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の画像読取装置であるイメー
ジスキャナに外部装置を接続した画像処理システムを示
すブロック図である。
【図2】イメージスキャナの内部構造を示す縦断側面図
である。
【図3】分離処理部を示すブロック図である。
【図4】領域判定回路を示すブロック図である。
【図5】白地判断切替手段である白地画素検出回路を示
すブロック図である。
【図6】膨張処理手段である膨張処理回路を示すブロッ
ク図である。
【図7】MTF補正回路に設定されているMTFフィル
タを示す模式図である。
【図8】白地画素検出回路に設定されているマスクを示
す模式図である。
【図9】膨張処理回路に設定されているマスクを示す模
式図である。
【図10】補正回路に設定されているマスクを示す模式
図である。
【図11】ディザ処理回路に設定されているマトリクス
を示す模式図である。
【図12】平滑化回路に設定されているフィルタを示す
模式図である。
【図13】白地画素検出回路のパターンマッチングを説
明する模式図であり、(a)は読取密度が400(dpi)の読
取結果、(b)は読取密度が200(dpi)の読取結果であ
る。
【図14】膨張処理回路の膨張処理を説明する模式図で
あり、(a)は絵柄データの上縁部を文字データのエッ
ジ領域と誤判定した場合、(b)は読取密度が400(dpi)
の読取結果、(c)は読取密度が200(dpi)の読取結果で
ある。
【符号の説明】
32 エッジ検出手段 33 画像判定手段 36 白地判断手段 37 膨張処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/38 - 1/409

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二値表現の文字データと多値表現の絵柄
    データとの少なくとも一方が存在する画像データを読取
    入力するデータ入力手段と、 画像データから順番に抽出される注目画素に対して所定
    長の白地画素の隣接の有無を予め設定されたマスクとの
    パターンマッチングにより判定し、所定長の白地画素が
    隣接する注目画素を白地領域の候補のアクティブ画素と
    して検出する白地判断手段と、 注目画素に対して周囲の所定範囲におけるアクティブ画
    素の有無を予め設定されたマスクによる膨張処理により
    判定し、周囲の所定範囲にアクティブ画素が位置する注
    目画素を白地画素として検出する膨張処理手段と、 画像データからエッジ領域を検出するエッジ検出手段
    と、 白地領域とエッジ領域と両方が成立すると画像データを
    文字データと判定し、白地領域とエッジ領域との一方で
    も成立しないと画像データを絵柄データと判定する画像
    判定手段と、 判定された文字データに階調性より解像度を優先した画
    像処理を実行する文字処理手段と、 判定された絵柄データに解像度より階調性を優先した画
    像処理を実行する絵柄処理手段と、 前記データ入力手段の読取密度を切り替える密度切替手
    段と、 読取密度の切り替えに対応して前記膨張処理手段のマス
    クのサイズを切り替える膨張処理切替手段と、を有する
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 二値表現の文字データと多値表現の絵柄
    データとの少なくとも一方が存在する画像データを読取
    入力するデータ入力手段と、 画像データから順番に抽出される注目画素に対して所定
    長の白地画素の隣接の有無を予め設定されたマスクとの
    パターンマッチングにより判定し、所定長の白地画素が
    隣接する注目画素を白地領域の候補のアクティブ画素と
    して検出する白地判断手段と、 注目画素に対して周囲の所定範囲におけるアクティブ画
    素の有無を予め設定されたマスクによる膨張処理により
    判定し、周囲の所定範囲にアクティブ画素が位置する注
    目画素を白地画素として検出する膨張処理手段と、 画像データからエッジ領域を検出するエッジ検出手段
    と、 白地領域とエッジ領域と両方が成立すると画像データを
    文字データと判定し、白地領域とエッジ領域との一方で
    も成立しないと画像データを絵柄データと判定する画像
    判定手段と、 判定された文字データに階調性より解像度を優先した画
    像処理を実行する文字処理手段と、 判定された絵柄データに解像度より階調性を優先した画
    像処理を実行する絵柄処理手段と、 前記データ入力手段の読取密度を切り替える密度切替手
    段と、 読取密度の切り替えに対応して前記白地判断手段のマス
    クのサイズを切り替える白地判断切替手段と、を有する
    ことを特徴とする画像読取装置。
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