JP3392232B2 - タイヤ空気圧調整システム用ロータリーバルブ - Google Patents
タイヤ空気圧調整システム用ロータリーバルブInfo
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- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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Description
整システムに使用するロータリーバルブに関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】タイヤ空気圧調整システムの構造は、空
気供給源からタイヤ内へ圧縮空気を送るために、送気パ
イプを車軸ケースの空気孔に接続し、車軸の空気孔へ通
す方法が取られている。また、このようなシステムにお
いては、車軸ケースと車軸との空間に空気の通路を形成
する必要があり、その部分には必ずロータリーバルブが
使用される。 【0003】図3は、実公平4−31842号公報の明
細書第5頁左欄の1〜28行目に記載されている従来の
ロータリーバルブを示すものであり、ロータリーユニオ
ン1(ロータリーバルブと同義語)は、固定アダプタ
2、回転アダプタ3、及び2つのリング状パッキン4か
ら構成されている。この図において、前記固定アダプタ
2は、車軸5の軸端に螺合固定されており、また、前記
回転アダプタ3は、軸受6を介して前記固定アダプタ2
に外嵌されている。また、前述した2つのリング状パッ
キン4は、前記両アダプタ2及び3の隙間を仕切って気
密室7を区画し、タイヤバルブと空気供給源(いずれも
図示していない。)とを気密に連通している。なお、こ
れらパッキン4は、その外周側を回転アダプタ3に螺合
固定されており、またその内周側が固定アダプタ2の外
周に摺動接触している。なお、図中、8は前記回転アダ
プタ3とタイヤバルブとを連通させるパイプである。 【0004】図4は、実公平4−14243号公報の明
細書第2頁左欄の38行目〜右欄の34行目に記載され
ている従来の他のロータリーバルブを示すものであり、
この例において、シールケース9は、断面がコ字型の環
体で断面L字型のハウジング10と側板11とから構成
されており、ハウジング10と側板11は車軸ケース1
2に止め輪13によって固定されている。ハウジング1
0の外周部には、車軸ケース12との間の気密を保持す
るためにOリング14を使用している。前記シールケー
ス9内には、スペーサー15を介して2個の密封部材1
6を向かい合わせて装着する。 【0005】密封部材16の形状は、ばねなしオイルシ
ールと同形状をしており、車軸22に摺接する。前記密
封部材のリップ部17内面には低摩擦高分子材18を一
体成形し、摩擦トルクを低減し、発熱を防いでいる。ス
ペーサー15には、車軸ケース12および車軸22の空
気孔23,24とを連通する空気孔25を設けてある。
この孔25を通過する圧縮空気が、外周部から漏れるの
をOリング19にて防止し、内周からの洩れを断面方形
状の環状部材20で防止している。この使用目的は、ス
ペーサー15の空気孔25と車軸22から漏れる圧縮空
気が密封部材16のリップ部17にかからないようにス
ペーサー15で遮断することである。また、断面形状を
方形にしたのは、シールリング21との接触面積をより
大きくすることで、受圧面積も大きくすることであり、
そのために側面での高圧に対する密封性が高められる。 【0006】また、環状部材20の内径は車軸22に対
して締代を持たせて嵌着しているので、車軸22の撓み
により車軸22がラジアル方向に動いても、環状部材2
0は車軸22と共に密封状態で動くので空気漏れを生じ
ることがない。即ち、車軸22のラジアル方向の動きに
よる密封部材16の密封性能の低下を、環状部材20で
捕らえる構造となっている。シーリング21は、耐磨耗
性に優れた低摩擦高分子材からなっており、スペーサー
15との接触部の磨耗がなく、長期間にわたり密封性を
保持できるとしている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術として
説明したロータリーバルブは、いずれのものも車軸と車
軸ケースの間の気密保持が常時行われているため、シー
ル部材の磨耗を避けることが出来ず、長期にわたって密
封性を維持することが出来ない。また、シール部材は車
軸に常時押さえ付けられているため車軸の回転抵抗が発
生し回転に余分な力が必要となる。本発明は、以上の問
題点を解決するために、耐磨耗性に優れ、回転抵抗を抑
えたロータリーバルブを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、ロータリーバルブのケース32と軸31との間を
密封する環状部材43を、該環状部材開口部を環状のボ
ス部に対して締め代をもってケースの溝36,36内に
装着し、該環状部材43をチューブ状の空間を設けた断
面がカップ状のゴム様弾体に形成し、ケース32には、
タイヤバルブに通じる通気孔35を設けると共に、前記
環状部材の内部に連通する連通孔39を設けたものであ
る。すなわち、本発明のタイヤ空気圧調整システム用ロ
ータリーバルブは、軸内の導通孔34を介してタイヤバ
ルブに通じ圧縮空気が供給される通気孔35を、軸を収
納するケース32内周面に開口し、該通気孔35を挟ん
でケース32内周面に環状部材43を収納させる溝3
6、36を設け、 上記溝36,36の底部に圧縮空気が
供給される連通孔39a,39aを有する環状のボス部
39,39を設け、ゴムチューブ状の環状部材43の断
面をカップ状に形成し、該環状部材43,43の開口部
を前記ボス部39,39に対して締め代をもって装着し
たことを特徴とするものである。 【0009】 【作用】本発明の環状部材43は、断面がカップ状のた
めケース内面と環状部材によってチューブ状の密封空間
を形成する。従って、タイヤバルブへ通気孔5を通して
圧縮空気を注入する際にはこれと並行して、ケース32
に設けられた連通孔39,39により前記密封空間内部
にケース外部から圧縮空気が注入される。この圧縮空気
の注入によって、密封空間内部の空気圧が環状部材外部
より上昇し密封空間の体積を増大し、環状部材43の内
周部が軸31に押さえ付けられ、ケース32内面と2個
の環状部材43と軸31によって形成される密封空間4
5(図2を参照)を出現させる。これにより、ケース外
部から供給される圧縮空気はケース32に設けられた通
気孔35を通って、軸31の内部に設けられた導通孔3
4に空気洩れを生じることなく導かれる。また、環状部
材43内部に圧縮空気が供給されていない時には、環状
部材内周部は軸31に接触しない。 【0010】 【実施例】本発明は、タイヤの空気圧を運転席から調整
するタイヤ空気圧調整システムでタイヤとロータリーバ
ルブとの間にタイヤの空気圧の低下を防止する逆止弁を
持ったシステムに使用するロータリーバルブであり、図
1は、この手段を具体化したロータリーバルブの縦断面
図である。ケース32は、その両端に装着されたベアリ
ング33により軸31を保持している。そして、該軸3
1の内部には、タイヤバルブへ圧縮空気を導くための導
通孔34が設けられ、この導通孔34とタイヤバルブと
の間には図示していないが逆止弁が設けられている。ま
た、前記ケース32の中央部には、ケース外部からケー
ス32内部へ圧縮空気を導くための通気孔35が設けら
れている。また、ケース32の内周部でかつ前記通気孔
35を挟んでその両側には、溝36が2個設けられてい
る。さらに該溝36,36の底部には、円周状の溝38
を形成させることによって、圧縮空気が供給される連通
孔39a,39aを有した環状のボス部39,39が設
けられている。 【0011】ゴムチューブ状の環状部材43は、その外
周部40が前記溝38幅よりわずかに大きく形成される
と共に、薄肉の屈曲したリング部41にて内周部42と
つながっている。すなわち、ゴム様弾性を有する環状部
材34は、その開口部を前記ボス部39,39に対して
締め代をもって嵌着されることにより、外周部40と溝
38の間には隙間がなく環状部材43の内部は密封され
たチューブ状の空間44を形成する。 【0012】この環状部材43の内周部42は、常態
(前記導通孔34とタイヤバルブとの間に設けられた逆
止弁が人為的に閉弁状態とされ、圧縮空気の送り込みを
必要としない状態)においては、屈曲したリング部41
が図1に示す如く縮んだ状態にあるから軸1に接触せ
ず、反対に、導通孔34を通じてタイヤバルブへ圧縮空
気の送り込みを必要とする場合は、環状部材43内部で
あるチューブ状空間44へも、連通孔39を通して圧縮
空気が供給され、この圧縮空気によって屈曲したリング
部41が伸びるとともに前記チューブ状空間が膨らんで
環状部材43の内周部42が図2に示す如く軸1に接触
するように設定されている。 【0013】すなわち、ケース32に設けられた連通孔
39を通じて前記チューブ状空間44内部にケース外部
から圧縮空気を注入することにより、このチューブ状空
間44内部の空気圧が環状部材43外部より上昇し、チ
ューブ状空間44の体積を増大し、屈曲したリング部4
1が伸びることにより環状部材43の内周部42が軸3
1に押さえ付けられ、ケース内面と2個の環状部材43
と軸31によって形成される密封空間45(図2を参
照)を形成させることができる。この密封空間により、
ケース32外部から供給される圧縮空気がケース32に
設けられた通気孔35を通って、軸31の内部に設けら
れた導通孔34に空気洩れを生じることなく導かれる。 【0014】 【発明の効果】本発明のロータリーバルブでは、タイヤ
バルブへ送り込む必要があるときのみ、環状部材43の
内周部42を軸31に摺動接触させるようにしたもの、
即ち、常態(圧縮空気をタイヤバルブへ送り込む必要の
ないとき。)においては、軸31とケース32とはベア
リング33によってのみ接触しており、軸31の回転に
対する抵抗は極めてわずかなものとなり、環状部材43
の磨耗を促すような力と接触も発生しないため、環状部
材43の寿命は極めて長いものとなる。
リーバルブの圧縮空気の送り込みを必要としない状態を
示す縦断面図。 【図2】 本発明のタイヤ空気圧調整システム用ロータ
リーバルブの圧縮空気の送り込みを必要とする状態を示
す縦断面図。 【図3】 従来のロータリーバルブの縦断面図。 【図4】 従来の他の例を示すロータリーバルブの縦断
面図。 【符号の説明】 1 ロータリーユニオン、 2 固定アダプタ、
3 回転アダプタ、4 リング状パッキン、 5 車
軸、 6 軸受、7 気密室、
8 パイプ、 9 シールケース、10
ハウジング、 11 側板、 12
車軸ケース、13 止め輪、 14 Oリ
ング、 15 スペーサー、16 密封部材、
17 リップ部、 18 低摩擦高分子
材、19 Oリング、 20 環状部材、
21 シールリング、22 車軸、
23,24 空気孔、 25 空気孔、31 軸、
32 ケース、 33 ベアリ
ング、34 導通孔、 35 通気孔、
36 溝、37 溝底部、 38
溝、 39 環状のボス部39a 連通
孔、 40 外周部、 41 リン
グ部、42 内周部、 43 環状部材、
44 チューブ状空間、45 密封空間。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 タイヤの空気圧を運転席から調整するタ
イヤ空気圧調整システムでタイヤとロータリーバルブと
の間にタイヤの空気圧の低下を防止する逆止弁を持った
システムに使用するロータリーバルブであって、軸内の導通孔34を介してタイヤバルブに通じ圧縮空気
が供給される通気孔35を、軸を収納するケース32内
周面に開口し、該通気孔35を挟んでケース32内周面
に環状部材43を収納させる溝36、36を設け、 上記溝36,36の底部に圧縮空気が供給される連通孔
39a,39aを有する環状のボス部39,39を設
け、 ゴムチューブ状の環状部材43の断面をカップ状に形成
し、該環状部材43,43の開口部を前記ボス部39,
39に対して締め代をもって装着したことを特徴とする
タイヤ空気圧調整システム用ロータリーバルブ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23945294A JP3392232B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | タイヤ空気圧調整システム用ロータリーバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23945294A JP3392232B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | タイヤ空気圧調整システム用ロータリーバルブ |
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JPH0872513A JPH0872513A (ja) | 1996-03-19 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23945294A Expired - Fee Related JP3392232B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | タイヤ空気圧調整システム用ロータリーバルブ |
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KR100869216B1 (ko) * | 2006-10-26 | 2008-11-18 | 금호타이어 주식회사 | 타이어 공기압 조절용 로터리 밸브 |
KR100868317B1 (ko) * | 2007-09-21 | 2008-11-11 | 금호타이어 주식회사 | 타이어의 공기압 자동 조절용 로터리 유니온 |
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1994
- 1994-09-06 JP JP23945294A patent/JP3392232B2/ja not_active Expired - Fee Related
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