JP3392223B2 - フィルムの給送制御装置 - Google Patents

フィルムの給送制御装置

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JP3392223B2 JP15924594A JP15924594A JP3392223B2 JP 3392223 B2 JP3392223 B2 JP 3392223B2 JP 15924594 A JP15924594 A JP 15924594A JP 15924594 A JP15924594 A JP 15924594A JP 3392223 B2 JP3392223 B2 JP 3392223B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラにおけるフィル
ムの給送制御装置に係り、特にフィルムのパーフォレー
ション部とそのパーフォレーション部の間のフィルム部
との光学的特性の相違に基づいてフィルムの給送状態を
光学的に検出し、フィルムの給送を制御するフィルムの
給送制御装置におけるフィルムの給送制御の精度向上に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フィルムの自動装填(すなわち、
オートローディング、自動巻き上げ)によるコマ送り
(すなわち、オートワインディング)、あるいは自動巻
き戻し(すなわち、オートリワインディング)等のフィ
ルムの自動給送機能を備えたカメラが増加しつつある。
このような自動給送機能を備えたカメラにおいては、フ
ィルムの給送制御のためにフィルムの装填および給送状
態を的確に検出しなければならない。
【0003】この給送制御のためのフィルムの装填およ
び給送状態の検出は、多くの場合、フィルムのパーフォ
レーション部と、パーフォレーション部−パーフォレー
ション部間のフィルム部、すなわち、フィルムのパーフ
ォレーション部と、そのパーフォレーション部の間のフ
ィルム部との光学的特性の相違に基づいて行われる。
【0004】すなわち、この種のフィルムの給送制御装
置では、フィルムのパーフォレーション位置に対応させ
てフィルムの給送路に、例えばフォトインタラプタのよ
うな光学的検出器を設けておき、パーフォレーションが
通過すべき位置に光を当て、その光の反射または透過を
光学的に検知して、電気信号に変換し、その信号を閾値
と比較しその比較結果に基づいて、フィルム給送用のモ
ータの駆動/停止を制御して、フィルムのコマ送り等の
給送量等の給送制御を行う。
【0005】このようなフィルムの給送制御装置では、
適切な給送制御のために、フィルムの反射率または透過
率に相違があっても、あるいは検出器の電源電圧に変動
があっても正確にフィルムの装填および給送状態を検出
することが必要であり、そのために種々の工夫がなされ
ている。従来のこの種のフィルムの給送制御装置として
は、例えば特開平2−77056号公報、特開平5−5
937号公報、特開平5−5940号公報および特開平
5−5941号公報に示されたものがある。
【0006】特開平2−77056号公報に示されたフ
ィルムの給送制御装置は、フィルムの給送時に、フィル
ムのパーフォレーションの通過によるフォトインタラプ
タからの出力信号を、所定の閾値を与える基準信号と比
較し、その比較結果に基づいてパーフォレーションの有
無を検出しフィルムの給送状態を判別する判断手段と、
判断結果に基づいてフィルムの給送量を制御する制御手
段とを有する。このフィルムの給送制御装置では、前記
閾値は、前記フォトインタラプタの出力信号の最大値と
最小値から平均値を演算する演算手段により設定され
る。
【0007】すなわち、特開平2−77056号公報に
示されたフィルムの給送制御装置は、フィルムのオート
ローディング期間中または最初の1〜2コマ分のフィル
ム給送期間中に、フォトインタラプタの出力信号の最大
値と最小値から平均値すなわち中間値を求め、この中間
値を閾値として設定し、その後の撮影中におけるパーフ
ォレーションの移動個数判別の基準信号を生成してい
る。
【0008】また、特開平5−5937号公報に示され
たフィルムの給送制御装置は、フィルムのパーフォレー
ションとその間のフィルム部との光学的な特性差に基づ
いて光電変換信号を出力する信号出力手段と、出力信号
と所定の比較レベル、すなわち基準信号とを比較し比較
信号を出力する信号比較手段と、前記比較信号に基づい
てパーフォレーションの有無を検出しフィルムの給送を
制御する制御手段を有する。
【0009】このフィルムの給送制御装置では、前記基
準信号は、前記光電変換信号を出力する信号出力手段の
出力信号を所定のレベル毎の度数分布を演算する第1の
演算手段と、前記第1の演算手段によって演算された度
数分布に基づいて基準信号(比較信号)を決定する第2
の演算手段により決定される。すなわち、特開平5−5
937号公報に示されたフィルムの給送制御装置は、前
記光電変換信号を出力する信号出力手段の出力信号を所
定のレベル毎の度数分布を演算し、この度数分布に基づ
いて基準信号を設定する。基準信号の設定に際し、演算
された度数分布から、例えば信号の中間値、平均値等を
求めて基準信号の決定に供する。
【0010】また、特開平5−5937号公報には、前
記信号出力手段の出力信号のサンプリング値の平均値か
ら基準信号を決定すること、前記信号出力手段の出力信
号の変化量が最大となる信号レベルから基準信号を決定
することも示されている。また、この公報には、基準信
号の決定をオートローディング動作中に行うことも示さ
れている。
【0011】また、特開平5−5940号公報に示され
たフィルムの給送制御装置は、特開平5−5937号公
報のフィルムの給送制御装置と同様に、フィルムのパー
フォレ−ションとその間のフィルム部との光学的な特性
差に基づいて光電変換信号を出力する信号出力手段と、
出力信号と所定の比較レベル、すなわち基準信号とを比
較し比較信号を出力する信号比較手段と、前記比較信号
に基づいてパーフォレーションの有無を検出しフィルム
の給送を制御する制御手段を有する。そして、この特開
平5−5940号公報のフィルムの給送制御装置は、基
準信号の決定タイミングに関するものであり、オートロ
ーディング中にその動作開始から所定のパーフォレーシ
ョン数をカウントした後、または所定の時間経過後に基
準信号を決定する。
【0012】特開平5−5941号公報に示されたフィ
ルムの給送制御装置は、特開平5−5937号公報のフ
ィルムの給送制御装置と同様に、フィルムのパーフォレ
−ションとその間のフィルム部との光学的な特性差に基
づいて光電変換信号を出力する信号出力手段と、出力信
号と所定の比較レベル、すなわち基準信号とを比較し比
較信号を出力する信号比較手段と、前記比較信号に基づ
いてパーフォレーションの有無を検出しフィルムの給送
を制御する制御手段を有する。
【0013】そして、この特開平5−5941号公報の
フィルムの給送制御装置は、基準信号の決定およびオー
トローディングの終了タイミングに関するものであり、
少なくともオートローディング動作を終える最終のパー
フォレーションの検出以前に、前記信号出力手段の出力
信号に基づき基準信号を決定し、この決定された基準信
号と前記出力信号とに基づいて出力される比較信号によ
って、少なくともオートロ−ディング動作を終える最終
のパーフォレーションの検出を行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフィル
ムの給送制御装置においては、パーフォレーション部の
光学的特性に応じて光電変換された検出信号の中間値お
よび平均値等によってパーフォレーションの検知のため
の基準信号を決定しているため、フィルムのパーフォレ
ーションをさほど精度良く検出しているとはいえない。
また、基準信号の決定の演算のために前記検出信号の信
号レベルをディジタル値等に変換する必要があり、その
ため信号処理に時間を要し、動作が遅くなるとともに、
変換したぶんだけ精度も落ちる。さらに、変換のための
構成も必要となるので、回路構成が複雑化し製造コスト
も高価となる。
【0015】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、フィルムのパーフォレ
ーション部とそのパーフォレーション部の間のフィルム
部との光学的特性の相違に基づいてフィルムの給送状態
を光学的に検出してフィルムの給送を制御するフィルム
の給送制御装置において、簡単な構成で効果的なフィル
ムのパーフォレーションの検知を行うことを可能とし、
ひいてはフィルムの給送状態の検出、異常検出またはフ
ィルム自体の異常検出の精度を向上し得るフィルムの給
送制御装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、フィルムの装填状態の異常、フィルム自体の異常お
よび不安定給送を有効に検知し得るフィルムの給送制御
装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によるフィルムの
給送制御装置は、前記目的を達成するために、フィルム
のパーフォレーション部と、そのパーフォレーション部
の間のフィルム部との光学的特性の相違に基づいて検出
信号を発生するための検出手段と、基準信号を発生する
ための基準信号発生手段と、前記検出信号を前記基準信
号と比較していずれが大きいかに応じた比較信号を出力
するための信号比較手段と、前記パーフォレーション部
の検出時の前記比較信号と前記フィルム部の検出時の前
記比較信号との各出力時間を検出し、両者間の時間比率
と実際のフィルムのパーフォレーション部とそのパーフ
ォレーション部の間のフィルム部との長さの比率とが最
も近くなるように前記基準信号発生手段を制御して前記
基準信号を設定するための信号設定手段と、前記比較信
号に基づいてフィルムの給送制御を行うための給送制御
手段とを具備することを特徴としている。
【0017】本発明では、上述のフィルムの給送制御装
置において、フィルム給送中、フィルムのパーフォレー
ション部の検出時の比較信号とパーフォレーション部の
間のフィルム部の検出時の比較信号の出力時間の比率が
一定でないときに、異常と判定するための異常判定手段
をさらに具備していてもよい。
【0018】また、本発明では、上述のフィルムの給送
制御装置において、基準信号の初期値を予め設定してお
き、信号設定手段において設定される基準信号が前記基
準信号の初期値に対して著しく異なるときに、異常と判
定するための異常判定手段をさらに具備していてもよ
い。
【0019】
【作用】上記のように構成された、フィルムの給送制御
装置においては、フィルムのパーフォレーション部とそ
のパーフォレーション部の間のフィルム部との光学的特
性の相違に基づく検出信号と基準信号とを比較していず
れが大きいかに応じた比較信号を得るとともに、前記パ
ーフォレーション部の検出時の前記比較信号と前記フィ
ルム部の検出時の前記比較信号との各出力時間を検出
し、両者間の時間比率と実際のフィルムのパーフォレー
ション部とそのパーフォレーション部の間のフィルム部
との長さの比率とが最も近くなるように前記基準信号を
制御して、前記比較信号に基づいてフィルムの給送制御
を行うことにより、簡単な構成で効果的なフィルムのパ
ーフォレーションの検知を行うことを可能とし、ひいて
はフィルムの給送状態の検出、異常検出またはフィルム
自体の異常検出の精度を向上することを可能とする。
【0020】さらに、フィルム給送中、フィルムのパー
フォレーション部の検出時の比較信号とパーフォレーシ
ョン部の間のフィルム部の検出時の比較信号の出力時間
の比率が一定でないとき、あるいは設定される基準信号
が予め設定した基準信号の初期値に対して著しく異なる
ときに、異常と判定することにより、フィルムの装填状
態の異常、フィルム自体の異常および不安定給送を有効
に検知する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は、本発明の一実施例に係るフィル
ムの給送制御装置の構成を示す図である。図1に示すフ
ィルムの給送制御装置は、フォトリフレクタ1、トラン
ジスタ2、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」
と称する)3、抵抗4、5、6、コンパレータ7、D/
A(ディジタル−アナログ)コンバータ8、給送回路9
および液晶表示回路10を備えている。
【0022】検出手段としてのフォトリフレクタ1は、
光源としての発光ダイオード1aと光電変換用の受光素
子としてのフォトトランジスタ1bとで構成され、発光
ダイオード1aからの光が対象物で反射された光をフォ
トトランジスタ1bで受光して電気信号を出力する。こ
のフォトリフレクタ1は、フィルムの給送路にパーフォ
レーション部の通過位置に対応させて配置され、発光ダ
イオード1aからの光がパーフォレーション部−パーフ
ォレーション部間のフィルム部のフィルム面で反射され
た光をフォトトランジスタ1bで受光するように設けら
れている。フォトリフレクタ1の発光ダイオード1aの
アノードは抵抗5を介して電源VDDに接続されている。
【0023】トランジスタ2は、npnトランジスタで
あり、このトランジスタ2のコレクタは、発光ダイオー
ド1aのカソードに接続され、エミッタはアース(共通
電位)に接続されている。トランジスタ2のベースに
は、抵抗6を介してマイコン3から制御信号が与えられ
ている。すなわち、トランジスタ2は、マイコン3から
の制御信号によりオン/オフ制御され、オン状態では、
電源VDD→抵抗5→フォトインタラプタ1の発光ダイオ
ード1a→トランジスタ2のコレクタ→トランジスタ2
のエミッタ→アースという回路に電流を流して発光ダイ
オード1aを発光させ、オフ状態では、発光ダイオード
1aへの電流供給を断ち、発光ダイオード1aの発光を
停止させる。
【0024】フォトインタラプタ1のフォトトランジス
タ1bは、コレクタ−エミッタ間に受光量、すなわち入
射光量に応じた電流を電源VDDから流し、この電流は抵
抗4によって電圧信号に変換されて、検出信号としての
光電変換信号としてコンパレータ7に供給される。既に
述べたように、フォトトランジスタ1bは、発光ダイオ
ード1aの光がフィルム面で反射された光を受光する。
【0025】信号比較手段としてのコンパレータ7は、
前記光電変換信号を基準信号発生手段としてのD/Aコ
ンバータ8から供給される基準信号と比較して、その大
小関係に応じた“Hi”(ハイレベル)/“Lo”(ロ
ーレベル)信号からなる比較信号をマイコン3に与え
る。D/Aコンバータ8は、マイコン3内の信号設定手
段3aから与えられるディジタル値からなる基準値デー
タをアナログ電圧からなる基準信号に変換してコンパレ
ータ7に供給する。
【0026】給送回路9は、マイコン3内の給送制御手
段3bからの制御信号に応じて、フィルムの給送用モー
タの動作を制御するなどして、フィルムの給送を制御し
て、フィルムを駆動しまたは停止させる。液晶表示回路
10は、マイコン3内の異常判定手段3cその他からの
制御信号に応じて、液晶画面に絵表示、マーク表示、記
号表示、文字表示およびそれらの組み合わせ等により、
動作状態、警告、およびオペレータへの操作指示の表示
等を行う。
【0027】マイコン3は、中央処理装置(CPU)を
構成し、電源VDDにて動作して、フォトリフレクタ1の
駆動制御を司る駆動制御手段3d、コンパレータ7の出
力の処理を司る異常判定手段3c、D/Aコンバータ8
への基準値データに対応したディジタル信号の供給を司
る信号設定手段3a、給送回路9の動作制御を司る給送
制御手段3b、および液晶表示回路10の駆動制御等を
司る異常判定手段3c等の機能実現手段を備えている。
【0028】なお、マイコン3内の信号設定手段3a
は、コンパレータ7から与えられる比較信号における
“Hi”の期間と“Lo”の期間との時間比率を実際の
フィルムのパーフォレーション部の長さとそのパーフォ
レーション部の間のフィルム部の長さとの長さ比率とを
比較し、両者がもっとも近くなるようにするための基準
値データをD/Aコンバータ8に与える。
【0029】次に、このように構成されたフィルムの給
送制御装置の具体的な動作を説明する。図1において、
発光ダイオード1aとフォトトランジスタ1bとで構成
されているフォトリフレクタ1において、発光ダイオー
ド1aから発した光が、フィルム給送路内のフィルム面
で反射し、フォトトランジスタ1bで受光される。この
フォトリフレクタ1は、フィルムの縁部のパーフォレー
ション部分に対応して設けられ、パーフォレーション部
の間のフィルム部のフィルム面による反射光をフォトト
ランジスタ1bで検出する。
【0030】フォトリフレクタ1の発光ダイオード1a
は、マイコン3内の駆動制御手段3dによりオン/オフ
制御されるトランジスタ2によって点滅制御される。フ
ォトトランジスタ1bで受けた光は、電流信号に変換さ
れ、さらに抵抗4により電圧信号に変換される。この電
圧信号が検出信号としての光電変換信号である。
【0031】この光電変換信号は、信号比較手段として
のコンパレータ7において、所定の基準信号と比較され
る。前記基準信号は、基準信号発生手段としてのD/A
コンバータ8から供給される。コンパレータ7は、光電
変換信号の電圧値が基準信号の電圧値より高い時と、光
電変換信号の電圧値が基準信号の電圧値より低い時と
で、比較信号“Hi”および“Lo”を出力する。例え
ば、コンパレータ7は、光電変換信号の電圧値が基準信
号の電圧値より高い時に比較信号“Hi”を出力し、光
電変換信号の電圧値が基準信号の電圧値より低い時に比
較信号“Lo”を出力する。
【0032】この比較信号は、マイコン3に入力され、
マイコン3のタイマー機能により“Hi”の出力時間と
“Lo”の出力時間とが計測される。マイコン3内の信
号設定手段3aは、“Lo”と“Hi”との出力時間の
時間比率DT=Lo/Hiと、フィルムのパーフォレー
ション部の長さPとそのパーフォレーション部間のフィ
ルム部の長さFとの長さ比率DL=P/Fとが最も近く
なるように基準信号を決定すべく基準値データをD/A
コンバータ8に与える。この信号設定手段3aから出力
される基準値データは、D/Aコンバータ8で基準信号
に変換され、コンパレータ7に入力される。ただし、長
さ比率DLは、フィルムの規格により定まる一定値であ
るので、事前にマイコン3に記憶させておく。
【0033】すなわち、図2に示すように、DT<DL
である場合には、基準信号より光電変換信号のほうが電
圧の高い期間(“Hi”の期間)がそうでない期間
(“Lo”の期間)よりも長く、このような場合は、基
準信号の電圧値を上昇させるようにD/Aコンバータ8
に与える基準値データを制御することにより、図4に示
すようなDT=DLの状態に近づけることができる。
【0034】また、図3に示すようにDT>DLである
場合には、基準信号より光電変換信号のほうが電圧の高
い期間(“Hi”の期間)がそうでない期間(“Lo”
の期間)よりも短く、このような場合は、基準信号の電
圧値を低下させるようにD/Aコンバータ8に与える基
準値データを制御することにより、図4のようなDT=
DLの状態に近づけることができる。
【0035】このようにして、信号設定手段3aは、基
準信号を図4に示すように適切なレベルに設定し、給送
制御手段3bは、得られる比較信号からフィルムのロー
ディングおよび給送状態を的確に判断し、給送回路9を
適切に制御して、フィルム駆動用のモータ等の駆動およ
び停止を行わせることにより、安定な給送制御を行うこ
とができる。このような基準信号の設定は、フィルムの
オートローディング動作中に行うのが望ましいが、オー
トローディング動作の途中の一部の期間に行うようにし
てもよく、フィルムのコマ送りによる定常給送動作中に
も必要に応じて行うようにしてもよい。
【0036】さらに、上述のようなフィルムの給送制御
装置において、基準信号の決定に当たって、図5に示す
ように、前記時間比率DTが一定せず、不安定に変動す
ることが検知されたとき、マイコン3はフィルムが異常
な状態でセットされたか、または異常のあるフィルムが
セットされたと判断してエラー処理を行うようにしても
よい。
【0037】つまり、このような異常が異常判定手段3
cによって検知されたときは、給送制御手段3bは、給
送回路9に給送停止を命令したり、給送回路9に巻き戻
しを命令したりする。それと同時に、異常判定手段3c
は、液晶表示回路10にフィルムの異常セットまたは異
常フィルムのセットを表示させたり、再セットを促した
りする。さらに、フィルムの異常セットまたは異常フィ
ルムのセットをユーザに警告するために、異常判定手段
3cの命令により、それぞれ別途に設けた、エラーを知
らせる発光ダイオードを発光させたり、発音体により発
音をさせたり、振動体により振動をさせたりするように
してもよい。
【0038】さらに、上述のようなフィルムの給送制御
装置において、基準信号の初期値を異常のない時の標準
的な値に予め設定しておくようにして、図6に示すよう
に、基準信号が初期値に対して大きく変動するときも、
フィルムの異常セットまたは異常フィルムがセットされ
たと判断して、上述と同様のエラー処理を行うようにし
てもよい。
【0039】このようなフィルムの給送制御装置におい
ては、比較手段による比較信号の出力時間を計測するこ
とで基準信号の決定を行っているため、比較に際して検
出信号を変換する必要がなく、信号処理が速くなるとと
もに、少なくとも変換しない分だけ精度もよくなる。さ
らに、回路構成が簡略化されるのでコストも下がる。ま
たフィルムのパーフォレーション部検出時の比較信号と
中間のフィルム部検出時の比較信号との、各々の出力時
間の時間比率と、フィルムのパーフォレーション部と中
間のフィルム部の長さの比率とが最も近くなるように基
準信号を決定するので、フィルムのパーフォレーション
部の検出精度が向上する。
【0040】また、フィルム毎に、異常フィルムのセッ
トやフィルムの異常セットを検出するようにすれば、異
常なまま動作をさせることのない安全装置として機能す
るとともに、エラー発生を表示する、エラー内容を表示
する、再セットを促す、光を発する、音を出す、振動す
る、巻き戻す等のエラー処理を行うことにより、現在状
況を的確に知ることが可能となる。
【0041】尚、本発明は、上述し且つ図面に示した実
施例にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲内で種々の変形実施をすることができる。例え
ば、検出手段は、一例としてフォトリフレクタについて
説明したが、フォトダイオードとフォトトランジスタを
対向配置してその間にフィルムのパーフォレーション部
とその間のフィルム部が通過するように配置して、フィ
ルムのパーフォレーション部と、その間のフィルム部と
の透過光の光量差を検知する、いわゆるフォインタラプ
タを用いるようにしてもよい。
【0042】また、フォトリフレクタを用いる場合に、
フォトリフレクタに対峙するように反射部材を設け、フ
ォトリフクレタと反射部材との間に給送されるフィルム
のパーフォレーション部(縁部)が臨むように配設して
もよい。この場合、発光ダイオード1aから出射された
光がパーフォレーション部を通るときは反射部材で反射
されてフォトトランジスタに多くの光量が入射され、ま
た、発光ダイオード1aから出射された光がパーフォレ
ーション部の間のフィルム部に当るときは、フィルム部
の表面で反射されるため、フォトトランジスタには少な
い光量しか入射されないことになる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
フィルムのパーフォレーション部とそのパーフォレーシ
ョン部の間のフィルム部との光学的特性の相違に基づく
検出信号と基準信号とを比較していずれが大きいかに応
じた比較信号を得るとともに、前記パーフォレーション
部の検出時の前記比較信号と前記フィルム部の検出時の
前記比較信号との各出力時間を検出し、両者間の時間比
率と実際のフィルムのパーフォレーション部とそのパー
フォレーション部の間のフィルム部との長さの比率とが
最も近くなるように前記基準信号を制御して、前記比較
信号に基づいてフィルムの給送制御を行うことにより、
簡単な構成で効果的なフィルムのパーフォレーションの
検知を行うことを可能とし、ひいてはフィルムの給送状
態の検出、異常検出またはフィルム自体の異常検出の精
度を向上し得るフィルムの給送制御装置を提供すること
ができる。
【0044】また、本発明は、フィルムの装填状態の異
常、フィルム自体の異常および不安定給送を有効に検知
し得るフィルムの給送制御装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るフィルムの給送制御装
置の回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1のフィルムの給送制御装置における動作を
説明するための基準信号電圧と光電変換信号電圧および
比較信号電圧との関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】図1のフィルムの給送制御装置における動作を
説明するための基準信号電圧と光電変換信号電圧および
比較信号電圧との関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】図1のフィルムの給送制御装置における動作を
説明するための基準信号電圧と光電変換信号電圧および
比較信号電圧との関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図5】図1のフィルムの給送制御装置における異常動
作を説明するための基準信号電圧と光電変換信号電圧お
よび比較信号電圧との関係を示すタイミングチャートで
ある。
【図6】図1のフィルムの給送制御装置における異常動
作を説明するための初期基準信号電圧と光電変換信号電
圧との関係を示す信号波形図である。
【符号の説明】
1 フォトリフレクタ 1a 発光ダイオード 1b フォトトランジスタ 2 トランジスタ 3 マイクロコンピュータ(マイコン) 3a 信号設定手段 3b 給送制御手段 3c 異常判定手段 3d 駆動制御手段 4,5,6 抵抗 7 コンパレータ 8 A/D(アナログ−ディジタル)コンバータ 9 給送回路 10 液晶表示回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムのパーフォレーション部とその
    パーフォレーション部の間のフィルム部との光学的特性
    の相違に基づいて検出信号を発生するための検出手段
    と、 基準信号を発生するための基準信号発生手段と、 前記検出信号を前記基準信号と比較していずれが大きい
    かに応じた比較信号を出力するための信号比較手段と、 前記パーフォレーション部の検出時の前記比較信号と前
    記フィルム部の検出時の前記比較信号との各出力時間を
    検出し、両者間の時間比率と実際のフィルムの前記パー
    フォレーション部とそのパーフォレーション部の間の前
    記フィルム部との長さの比率とが最も近くなるように前
    記基準信号発生手段を制御して前記基準信号を設定する
    ための信号設定手段と、 前記比較信号に基づいてフィルムの給送制御を行うため
    の給送制御手段とを具備することを特徴とするフィルム
    の給送制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフィルムの給送制御装
    置において、フィルム給送中、フィルムのパーフォレー
    ション部の検出時の比較信号と前記パーフォレーション
    部の間のフィルム部の検出時の比較信号の出力時間の比
    率が一定でないときに、異常と判定するための異常判定
    手段をさらに具備することを特徴とするフィルムの給送
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のフィルムの給送制御装
    置において、基準信号の初期値を予め設定しておき、信
    号設定手段において設定される基準信号が前記基準信号
    の初期値に対して著しく異なるときに、異常と判定する
    ための異常判定手段をさらに具備することを特徴とする
    フィルムの給送制御装置。
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