JP3391378B2 - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JP3391378B2 JP34370199A JP34370199A JP3391378B2 JP 3391378 B2 JP3391378 B2 JP 3391378B2 JP 34370199 A JP34370199 A JP 34370199A JP 34370199 A JP34370199 A JP 34370199A JP 3391378 B2 JP3391378 B2 JP 3391378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットや工作機
械等の制御装置、特にイナーシャ等の制御定数を同定す
るモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のモータの制御定数を同定するモー
タ制御装置としては、例えば、本出願人による特開平1
1−46489号に開示の装置がある。この装置では、
モデルと実際のトルク指令を積分する区間及び速度指令
を、粘性摩擦外乱、クーロン摩擦外乱、一定外乱トル
ク、静止摩擦外乱の影響をできるだけ受けないように設
定し、それぞれのトルク指令の積分値の比によってイナ
ーシャを同定するもので、一定外乱トルク、粘性摩擦外
乱も非常に簡単に同定できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、イナーシャ同定を行う速度指令に依存したイ
ナーシャ同定誤差を生じてしまう。図4に速度指令とイ
ナーシャ同定値の関係を示す。図4において、横軸は速
度指令(rpm)であり、縦軸はイナーシャ同定値J/
J’である。同図から、速度指令が小さい場合はイナー
シャ同定値が小さくなることがわかる。そこで、本発明
は、速度指令が小さい場合、あるいは加減速度が小さい
場合でも、精度良くイナーシャ同定ができる汎用的なモ
ータ制御装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、速度指令を発生する指令
発生部と、速度指令Vrefと実際のモータ速度Vfb
によりトルク指令を決定しモータ速度を制御する速度制
御部と、モデルにより前記速度制御部をシミュレートす
るモデル速度制御部と、前記速度制御部のトルク指令T
refを所定の区間[a,b]で時間積分した値STr
efと前記モデル速度制御部のトルク指令Tref’を
同じ区間で時間積分した値STref’との比によりイ
ナーシャJを同定する同定部と、同定されたイナーシャ
Jに基づいて、前記モデル速度制御部の速度ループゲイ
ンKvの調整を行う調整部と、を備えるモータ制御装置
において、前記モデル速度制御部内のトルク指令から速
度までのモデルを、モデルイナーシャJ’と粘性摩擦外
乱Dcとクーロン摩擦外乱Tcと、速度がゼロに減速す
る場合は所定の速度から摩擦外乱が増加する負勾配摩擦
外乱と、速度がゼロから加速する場合は加速トルクを助
けるばね特性外乱とで表すことを特徴としている。ま
た、請求項2に記載の発明は、前記ばね特性外乱は、前
記速度が減速して速度がゼロになった場合の外乱から連
続的に加速トルクが始まる場合の外乱とすることを特徴
としている。以上の構成のモータ制御装置によれば、モ
デル速度制御部内のトルク指令Tref’から速度Vf
b’までのモデルを、モデルイナーシャJ’と粘性摩擦
外乱Dcとクーロン摩擦外乱Tcと、速度がゼロから減
速する場合は所定の速度から摩擦外乱が増加する負勾配
摩擦外乱と、速度がゼロから加速する場合は、速度がゼ
ロになった時の外乱から連続的に加速トルクが始まる時
の外乱による加速トルクを助けるばね特性外乱とで表す
ので、速度指令が大きい場合はクーロン摩擦外乱と粘性
摩擦外乱で表されるモデルによりイナーシャを同定し、
速度指令がゼロ近辺で小さい場合において、速度がゼロ
に減速する時には減速が始まり所定の速度に達すると摩
擦外乱トルクが増加する負勾配摩擦外乱により、速度が
ゼロから加速する時は連続的に摩擦外乱トルクが変化す
るモデルによって、同様にイナーシャを同定するので、
速度指令の大小に関わらず低速の場合でもイナーシャ同
定の際に、同定誤差の少ないイナーシャ同定が可能にな
る。
【0005】次に、本発明の実施の形態について図を参
照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係るモー
タ制御装置のブロック図である。図2は図1のモータ制
御装置における負勾配摩擦外乱及びばね特性外乱で表さ
れるモデルを示す図である。図3は図2に示すモデルに
よるイナーシャ同定結果を示す図である。図1におい
て、上段に大きなブロック1で示すのは速度制御部で、
下段の大きなブロック2はモデル速度制御部であり、3
はイナーシャJ同定部、4は速度ループゲインKvの調
整部である。速度制御部1では比例積分制御(PI制
御)を組んで、制御対象はイナーシャJのみとし、同様
にモデル制御部2でもPI制御を組み、制御対象はイナ
ーシャJ’のみとする。図1においては、速度制御部1
の速度Vfbとモデル速度制御部2の速度Vfb’が一
致し、速度VfbとVfb’がいずれもゼロでない場合
と言う条件の基に、速度制御部1のトルク指令積分値S
TrefとイナーシャJ、及びモデル速度制御部2のト
ルク指令積分値STref’とイナーシャJ’には式
(1)の関係が成り立ち、したがって、同定部3ではイ
ナーシャJを式(2)から求めることができる。 J/J’=STref/STref’ ・・・ (1) J=(STref/STref’)×J’ ・・・ (2) ただし、一般には、粘性摩擦外乱Dcや一定外乱トルク
Tdやクーロン摩擦外乱Tcが存在しており、それらの
影響を除去する必要があるので、以下その方法について
説明する。粘性摩擦外乱Dcについては、所定の区間
「a,b」における速度Vfbの積分値がゼロであれば
よく、一定外乱トルクTdについては、ある速度Vre
f1により求めたイナーシャJ1と、速度指令Vref
1の正負を反転させたVref2により求めたイナーシ
ャ2との平均値をイナーシャJとすればよい。又、クー
ロン摩擦外乱Tcについては、先の区間「a,b」内で
のモータの正転時間と逆転時間が等しくなるように、区
間「a,b」と速度指令Vrefを設定すればよい。以
上が、一定外乱トルクTd、クーロン摩擦外乱Tc、粘
性摩擦外乱Dcの影響を受けにくい方法でイナーシャを
求める原理である。こうして求められたイナーシャ値に
基づいて調整部4で速度ループゲインKvの調整を行
う。
【0006】しかしながら、同定を行う速度指令Vre
fが小さい場合や加減速度が小さい場合に速度ゼロ付近
では、1軸ころがりスライダ等の特性が原因で、従来装
置の図4に示したようにイナーシャ同定値(J/J’)
が小さくなって同定誤差が大きくなってしまう。この状
態を従来装置の図5で見ると、例えば、速度指令が台形
速度パターン(加速−定速−減速)によるゼロ・クロス
点で正逆転が切り替わる連続性のある速度指令の場合、
同図右下の直線が指令の正転側の減速カーブに対応し、
左上の負の直線部分が続く逆転側の加速カーブに対応し
ている。しかし、減速時の摩擦特性と加速時の摩擦特性
は、例えば、1軸スライダで使用される転がり案内機構
では、駆動条件によってボールとレール間の膜厚(油膜
の厚さ)の変化や弾性変形の影響で、速度ゼロに対して
点対称ではない。
【0007】そこで、図2の速度−摩擦外乱のモデルで
は、速度が減速して、停止し、加速していく際、摩擦外
乱力は、負勾配摩擦外乱特性(O)→交点(Q)→ばね
特性外乱特性(P)と変化する。すなわち、速度が減速
してゆくと正転側の減速カーブの直線性から上側の凸の
2次曲線的に変化してQ点に達する。さらに、Q点から
逆方向に加速するにつれてばね外乱特性(P)が急勾配
に増加し、その後、直線性へ移行するものである。これ
によって制御上は低速時の正逆転カーブでもQ点で連続
性が回復し、図5のようなm−n間の段差等は解消され
て滑らかな動作が保証される。図2のモデルによる実際
の低速→高速のモータ制御は、速度が大きい場合は従来
図5と同じようなクーロン摩擦外乱と粘性外乱で表され
る直線領域におけるモデル制御となり、速度ゼロ近辺の
低速時には負勾配摩擦外乱カーブ(O)及びばね特性外
乱カーブ(P)による制御となる。図2のモデルを用い
た場合の実験結果を図3に示す。図3は横軸に速度指令
(rpm)を示し、縦軸にイナーシャ同定値J/J’を
示している。これを従来図5と比較すると、図3の場合
はイナーシャ同定値J/J’誤差が約0.5と、従来例
の図5における1.5から1/3に低下させることがで
きている、ということが分かる。なお、速度指令の加減
速度が小さい場合も速度指令が小さい場合と同様に考え
て、負勾配摩擦外乱、ばね特性外乱を適用してイナーシ
ャ同定誤差を改善することができる。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同定されたイナーシャJに基づいて速度ループゲインK
vの調整を行うモータ制御装置において、モデル速度制
御部内のトルク指令から速度までのモデルを、モデルイ
ナーシャJ’と粘性摩擦外乱Dcとクーロン摩擦外乱T
cと、速度がゼロに減速する場合は所定の速度から摩擦
外乱が増加する負勾配摩擦外乱と、速度がゼロから加速
する場合は加速トルクを助けるばね特性外乱とで表すよ
うにしたので、速度指令が小さい場合あるいは加減速度
が小さい場合にも、精度良くイナーシャ同定ができるの
で、非常に汎用的なモータ制御装置が提供できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るモータ制御装置のブ
ロック図である。
【図2】図1のモータ制御装置における負勾配摩擦外乱
及びばね特性外乱で表されるモデルを示す図である。
【図3】図2に示すモデルによるイナーシャ同定結果を
示す図である。
【図4】従来のモータ制御装置のイナーシャ同定結果を
示す図である。
【図5】図4に示すモータ制御装置の制御モデルを示す
図である。
【符号の説明】
1 速度制御部 2 モデル速度制御部 3 同定部 4 調整部 O 負勾配外乱特性部分 P ばね特性外乱特性部分

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度指令を発生する指令発生部と、速度
    指令Vrefと実際のモータ速度Vfbによりトルク指
    令を決定しモータ速度を制御する速度制御部と、モデル
    により前記速度制御部をシミュレートするモデル速度制
    御部と、前記速度制御部のトルク指令Trefを所定の
    区間[a,b]で時間積分した値STrefと前記モデ
    ル速度制御部のトルク指令Tref’を同じ区間で時間
    積分した値STref’との比によりイナーシャJを同
    定する同定部と、同定されたイナーシャJに基づいて前
    記モデル速度制御部の速度ループゲインKvの調整を行
    う調整部とを備えるモータ制御装置において、 前記モデル速度制御部内のトルク指令から速度までのモ
    デルを、モデルイナーシャJ’と粘性摩擦外乱Dcとク
    ーロン摩擦外乱Tcと、速度がゼロに減速する場合は所
    定の速度から摩擦外乱が増加する負勾配摩擦外乱と、速
    度がゼロから加速する場合は加速トルクを助けるばね特
    性外乱とで表すことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ばね特性外乱は、前記速度が減速し
    て速度がゼロになった場合の外乱から連続的に加速トル
    クが始まる場合の外乱とすることを特徴とする請求項1
    記載のモータ制御装置。
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