JP3390914B2 - 高温集塵用セラミックコンポジットフィルター - Google Patents

高温集塵用セラミックコンポジットフィルター

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温集塵用セラミ
ックコンポジットフィルターに関するものであり、さら
に詳しくは、石炭ガス化発電及び廃棄物処理等のプラン
トにおいて、排ガス中に含まれる飛灰を高温下で分離除
去するための高温集塵フィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来用いられてきた集塵装置システム
は、その方式により、サイクロン、電気集塵、充填層、
隔壁型フィルターに大別される。この内、遠心力を利用
して分離するサイクロン方式は、構造が簡単で圧力損失
も小さいが、集塵効率が低く、微細粉塵には不向きであ
る。一方、電気集塵方式は、コロナの安定性や材料の耐
熱性の問題から適用温度が相対的に低い。また、充填層
方式においては、集塵効率や設置スペースの点で課題が
あるといわれている。これらに対し、隔壁型フィルター
方式は、一般に脱塵性能が高く、材質を選ぶことで多様
な環境に適用可能である。
【0003】隔壁型フィルターには、構造上、織布バグ
やフェルトから成る繊維タイプと、多孔質焼結体やコン
ポジットから成るモノリスタイプがある。何れにして
も、堆積したダストを逆洗によって除去することが必須
となるため、それに伴う大きな圧力変動や温度変化に耐
えることが要求される。繊維タイプのものは、柔軟性が
あって圧力損失が比較的小さいものの、高温域で強度が
急激に低下する傾向があるため、セラミック系であって
も限界温度はあまり高くない。そのため、高温集塵に最
も可能性のある方法として、セラミックモノリスフィル
ターによせる期待は大きく、多くの検討がなされてい
る。
【0004】今日までに開発された高温集塵用セラミッ
クモノリスフィルターの構成をまとめると、表1のよう
である。材質としては、繊維を除き、炭化ケイ素、コー
ジェライト、ムライト及びアルミノシリケートに限定さ
れている。これは、耐熱衝撃性の面から低熱膨張率であ
ることが不可欠とされているためであり、多孔質焼結体
フィルターの多くはコージェライト製である。一方、コ
ンポジットタイプでは、アルミナ系繊維に炭化ケイ素を
CVDコーティングしたものが知られている。ただし、
結合組織に用いた炭化ケイ素は高温で酸化が生じ、特に
水蒸気雰囲気では侵食が速まるとされる。そこで、最近
では、高純度のアルミナ繊維にアルミノシリケートを被
覆させたものが開発され、耐酸化性の向上が図られてい
る。
【0005】
【表1】
【0006】しかしながら、自動車のシュレッダーダス
トのような産業廃棄物焼却においては,構成成分が多種
多様であるため、排ガス中に軟化点や融点の低い物質が
含まれているのが一般的である。また、従来のフィルタ
ー材料に多用されているアルミナ−シリカ系物質は、K
やNaの存在下で低融点のガラス相を形成することが知
られている。そうした場合、これらの物質がフィルター
内部にまで侵入し目詰まりが生じて、逆洗による濾過処
理能力の回復ができなくなるとともに、侵食が急速に進
行し寿命が極めて短くなる。このため、従来のフィルタ
ーの使用は、飛来物質が固体に限定されるような低い温
度に抑える必要がある。ところが、産業廃棄物焼却プラ
ントにおいては、熱エネルギーの有効利用やダイオキシ
ン等有害物質の再生防止の観点から,できるだけ高温の
まま燃焼ガスを浄化することが必要とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような状況の中
で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、石炭ガス化
発電及び廃棄物処理等のプラントにおいて、排ガス中に
含まれる飛灰を高温下で分離除去するための新しい高温
集塵フィルターを開発することを目標として鋭意研究を
積み重ねた結果、無機繊維織布に飛灰との反応性あるい
は濡れ性の低い物質(クロミア、ジルコニア、酸化鉄
等)を被覆して成るコンポジットフィルターを用いるこ
とにより所期の目的を達成し得ることを見出し、本発明
を完成するに至った。本発明は、従来よりも過酷な高温
腐食環境下で有効に使用できる濾材を、簡便な方法によ
って作製し、提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は以下の技術的手段から構成される。 (1)排ガス中に含まれる飛灰を高温下で分離除去する
ための高温集塵フィルターであって、無機繊維織布に、
任意にシリカを下地として被覆し、ジルコニアと、クロ
ミア及び/又は酸化鉄の混合物を被覆するか、あるい
は、これらの混合物をアルミナ又はシリカとの混合物と
して被覆して成るコンポジットフィルター。 (2)無機繊維シリカを下地として被覆した前記
(1)記載のコンポジットフィルター。 (3)排ガス中に含まれる飛灰を高温下で分離除去する
ための高温集塵フィルターを製造する方法であって、ア
ルミナ系又は炭化ケイ素系の無機繊維織布に、任意に
リカを下地として被覆し、ジルコニアと、クロミア及び
/又は酸化鉄の混合物、あるいは、これらの混合物とア
ルミナ又はシリカとの混合物の被覆層を形成することを
特徴とするコンポジットフィルターの製造方法。 (4)無機繊維織布に、ジルコニウム、クロム及び/
又はの金属塩の混合物の水溶液を含浸させた後、乾燥
させ、大気中900〜1000℃に加熱、保持して冷却
する前記(3)記載のコンポジットフィルターの製造方
法。 (5)無機繊維織布に、ジルコニウム、クロム及び/
又はの金属塩の混合物、あるいは、これらの混合物
アルミニウム塩の水溶液又はテトラエトキシシラン(T
EOS:Si(OC254)エタノール水溶液との混
合液を含浸させた後、乾燥させ、大気中900〜100
0℃に加熱、保持して冷却する前記(3)記載のコンポ
ジットフィルターの製造方法。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明についてさらに詳細
に説明する。コンポジットフィルターと多孔質焼結体フ
ィルターを比較した場合、集塵特性に大きな差はみられ
ないものの、コンポジットタイプの方が強度特性に優
れ、小型軽量化の観点から有利である。特に、本発明に
おいては、コンポジットタイプの繊維強化構造が衝撃に
強い点に着目した。このことは、耐熱衝撃性を重視した
材料選択の必要性が低いことを示唆しており、従来、利
用されていない熱膨張率の大きい材質まで対象にできる
ものと考えられる。そこで、本発明においては、適当な
無機繊維(アルミナ系、炭化ケイ素系)織布に対し、従
来の材質よりも産業廃棄物焼却飛灰との反応性あるいは
濡れ性の低い物質(クロミア、ジルコニア、酸化鉄等)
を被覆したものをコンセプトとしている。これらの酸化
物被覆は、金属塩の水溶液に繊維織布を浸して充分に浸
透させた後、乾燥、焼成する方法により行う。そのメカ
ニズムは単純で、繊維表面に付着した金属塩が大気中で
加熱されることにより、陰イオンは蒸散し、金属イオン
が酸素と結合して酸化物層が形成されるものである。本
発明の被覆法は、原料が低廉で入手が容易、作業が簡
便、溶液の濃度や工程の繰り返しによって繊維間マトリ
ックスの気孔分布を制御できる等の特徴を有し、フィル
ターの作製に適している。
【0010】本発明は、アルミナ系あるいは炭化ケイ素
系の無機繊維織布に、クロミア、ジルコニア、あるいは
酸化鉄を各々単独に被覆したもの、これらの混合物を被
覆したもの、あるいはアルミナやシリカとの混合物とし
て被覆したものから成るコンポジットフィルターを対象
とするものである。この場合、アルミナやシリカとの混
合物として被覆することにより、被覆層と繊維との熱膨
張率差や過剰反応が軽減され、フィルターの強度特性が
高まるという効果が得られる。これらの混合割合につい
ては、飛灰の性状や使用条件により最適値が変化すると
考えられるため、ここで特段の限定をするものではな
い。ただ、耐熱衝撃特性が特に問題になる場合には、シ
リカ成分を増量することで改善が期待できる。また、炭
化ケイ素系の繊維を用いる場合等、繊維と被覆層の反応
が問題となる場合には、予めシリカ層を下地として被覆
しておくと防止効果が期待できる。また、特にアルミナ
系繊維の場合、アルミナ成分を混合被覆することにより
フィルターの強度を高めることができる。各被覆材に対
する基本的な被覆方法は以下の通りである。ジルコニ
ア、クロミア、酸化鉄、アルミナについては、金属塩を
酸化する方法によるが、シリカについては、金属アルコ
キシドの分解に基づくものである。すなわち、基本的に
は、ジルコニア、クロミア、酸化鉄、アルミナの被覆
は、各々の金属塩の水溶液に、無機繊維織布を浸して含
浸させた後、乾燥させ、大気中900〜1000℃で焼
成する方法により、また、シリカの被覆は、テトラエト
キシシランのエタノール水溶液に、無機繊維織布を浸し
て含浸させた後、乾燥させ、大気中900〜1000℃
で焼成する方法により行われる。
【0011】以下に、これらの方法の好適な例を示す。 (1) ジルコニアの被覆方法は、好適には、適当な濃度の
オキシ塩化ジルコニウム水溶液を作製し、これに繊維織
布を浸して含浸させた後、乾燥させ、大気中900℃〜
1000℃に加熱、保持して炉冷する方法が例示され
る。 (2) クロミアの被覆方法は、好適には、適当な濃度の硫
酸クロム水溶液を作製し、これに繊維織布を浸して含浸
させた後乾燥させ、最後に大気中900〜1000℃に
加熱、保持して炉冷する方法が例示される。 (3) 酸化鉄の被覆方法は、好適には、適当な濃度のクエ
ン酸第二鉄水溶液を作製し、これに繊維織布を浸して含
浸させた後、乾燥させ、最後に大気中900〜1000
℃に加熱、保持して炉冷する方法が例示される。
【0012】(4) アルミナの被覆方法は、好適には、適
当な濃度の塩化アルミニウム水溶液を作製し、これに繊
維織布を浸して含浸させた後、乾燥させ、最後に大気中
900〜1000℃に加熱、保持して炉冷する方法が例
示される。 (5) シリカの被覆方法は、好適には、低濃度のテトラエ
トキシシラン(TEOS)エタノール水溶液を作製し、
これに繊維織布を浸して含浸させた後、乾燥させ、大気
中900〜1000℃に加熱、保持して炉冷する方法が
例示される。これらの混合酸化物については、各々の原
料溶液を適当な割合に混合して用いることで達成でき
る。上記酸化物の被覆は、PVDあるいはCVDで直接
被覆する方法や、メッキ等によって金属を被覆後、大気
中で加熱し、酸化させる方法でも可能である。但し、こ
れらの場合、簡便性及び被覆の均質性に劣る可能性があ
る。
【0013】
【作用】本発明では、無機繊維織布に、飛灰との反応性
あるいは濡れ性の低い物質を被覆するが、これらの酸化
物の被覆は、無機繊維織布を金属塩の水溶液に浸して充
分に浸透させた後、乾燥し、焼成することにより行われ
る。無機繊維織布の表面に付着した金属塩が大気中で加
熱されることにより、陰イオンは蒸散し、金属イオンが
酸素と結合して酸化物層が形成される。また、耐熱衝撃
特性が特に問題になる場合には、シリカ成分を増量する
ことで改善することができる。また、繊維と被覆層の反
応が問題となる場合には、予めシリカ層を下地として被
覆しておくことにより防止することができる。
【0014】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明は以下の実施例により何ら限定される
ものではない。 実施例1 無機繊維織布として、アルミナ系繊維の繻子織り2次元
シートを用いた。表2に、各試料グループにおける被覆
材の構成を示す。クロミア、ジルコニア、酸化鉄、シリ
カ及びアルミナの各要素に対する原料溶液としては、以
下のものを使用した。 クロミア:Cr2 (SO42 ・18H2 Oの32ma
ss%水溶液・・・・・溶液C ジルコニア:ZrOCl2 ・8H2 Oの21mass%
水溶液・・・・・溶液Z 酸化鉄:FeC657 ・3H2 Oの16mass%
水溶液・・・・・溶液F シリカ:Si(OC254 の9mass%エタノー
ル水溶液・・・・・溶液S アルミナ:AlCl3 ・6H2 Oの19mass%水溶
液・・・・・溶液A
【0015】クロミアの被覆は、溶液Cに繊維織布を浸
して含浸させた後、乾燥させ、大気中1000℃に加
熱、保持し炉冷して行った。ジルコニアの被覆は、溶液
Zに繊維織布を浸して含浸させた後、乾燥させ、大気中
1000℃に加熱、保持し炉冷して行った。酸化鉄の被
覆は、溶液Fに繊維織布を浸して含浸させた後、乾燥さ
せ、大気中1000℃に加熱、保持し炉冷して行った。
シリカの被覆は、溶液Sに繊維織布を浸して含浸させた
後、乾燥させ、大気中1000℃に加熱、保持し炉冷す
る工程を3回繰り返して行った。シリカ及びアルミナの
被覆は、溶液SとAの3:1混合液に繊維織布を浸して
含浸させた後、乾燥させ、大気中1000℃に加熱、保
持し炉冷する工程を3回繰り返して行った。
【0016】クロミア及びジルコニアの被覆は、溶液C
とZの等量混合液に繊維織布を浸して含浸させた後、乾
燥させ、大気中1000℃に加熱、保持し炉冷して行っ
た。クロミア及び酸化鉄の被覆は、溶液CとFの等量混
合液に繊維織布を浸して含浸させた後、乾燥させ、大気
中1000℃に加熱、保持し炉冷して行った。クロミア
及びシリカの被覆は、溶液CとSの等量混合液に繊維織
布を浸して含浸させた後、乾燥させ、大気中1000℃
に加熱、保持し炉冷して行った。クロミア及びアルミナ
の被覆は、溶液CとAの等量混合液に繊維織布を浸して
含浸させた後、乾燥させ、大気中1000℃に加熱、保
持し炉冷して行った。ジルコニア及びシリカの被覆は、
溶液ZとSの等量混合液に繊維織布を浸して含浸させた
後、乾燥させ、大気中1000℃に加熱、保持し炉冷し
て行った。ジルコニア及びアルミナの被覆は、溶液Zと
Aの等量混合液に繊維織布を浸して含浸させた後、乾燥
させ、大気中1000℃に加熱、保持し炉冷して行っ
た。酸化鉄及びアルミナの被覆は、溶液FとAの等量混
合液に繊維織布を浸して含浸させた後、乾燥させ、大気
中1000℃に加熱、保持し炉冷して行った。酸化鉄及
びシリカの被覆は、溶液FとSの等量混合液に繊維織布
を浸して含浸させた後、乾燥させ、大気中1000℃に
加熱、保持し炉冷して行った。クロミア、ジルコニア及
び酸化鉄の被覆は、溶液C、Z、Fの2:1:1混合液
に繊維織布を浸して含浸させた後、乾燥させ、大気中1
000℃に加熱、保持し炉冷して行った。クロミア、ジ
ルコニア及びシリカの被覆は、溶液C、Z、Sの2:
1:3混合液に繊維織布を浸して含浸させた後、乾燥さ
せ、大気中1000℃に加熱、保持し炉冷して行った。
ジルコニア層と酸化鉄層の積層被覆は、始めにジルコニ
アを被覆した後、酸化鉄を被覆する方法により行った。
各層の被覆は上記の方法と同じである。
【0017】作製した試料について、カーシュレッダー
ダストの焼却で発生した飛灰との反応を調べるため、試
料を飛灰中に埋込み750℃で5時間保持した。表面に
付着した飛灰を落とした後、圧力損失試験と3点曲げ強
度試験を行い評価した。その結果を、表3に示す。圧力
損失比(飛灰埋込後/埋込前)が大きいほど、フィルタ
ー内部への飛灰成分の侵入が多く、よく濡れることを示
している。強度比(飛灰埋込後/埋込前)については、
小さい値ほど強度低下が大きく、侵食され易いと考えら
れる。このことから判断して、クロミアが最も高性能な
被覆材質といえる。酸化鉄については、耐食性に優れて
いるわけではないが、耐濡れ性に改善がみられる。一
方、ジルコニアは、耐濡れ性はよくないが、耐食性に優
れ強度低下が少ない。六価クロム生成の危険性からクロ
ミアは使用しづらい面があるため、酸化鉄及びジルコニ
アの混合被覆が有望であることが分った。また、両者の
特性からみて内層をジルコニア主体、外層を酸化鉄主体
とした積層被覆も効果的である。
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】炭化ケイ素系繊維織布を用いた場合につい
ても、同様の結果が得られた。
【0021】
【発明の効果】本発明により、1)排ガス中に含まれる
飛灰を高温下で分離除去するための高温集塵フィルター
を提供することができる、2)原料が低廉で入手も容易
であり、作業が簡便である、3)溶液の濃度や工程の繰
り返しによって気孔分布を制御できる、4)コンポジッ
トタイプのフィルターは、構造上耐熱衝撃性に優れるた
め熱膨張率の比較的大きい材質も使用できる、5)耐食
性や耐濡れ性に優れるものの従来対象とされなかったク
ロミア、酸化鉄及びジルコニアを無機繊維織布に被覆し
たコンポジットフィルターを提供することができる、
6)今回開発したフィルターは、従来よりも過酷な高温
腐食環境下で使用することを可能にするため、産業廃棄
物焼却プラント等において熱エネルギーの有効利用やダ
イオキシン等有害物質の再生防止に効果がある、という
効果が奏される。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス中に含まれる飛灰を高温下で分離
    除去するための高温集塵フィルターであって、無機繊維
    織布に、任意にシリカを下地として被覆し、ジルコニア
    と、クロミア及び/又は酸化鉄の混合物を被覆するか、
    あるいは、これらの混合物をアルミナ又はシリカとの混
    合物として被覆して成るコンポジットフィルター。
  2. 【請求項2】 無機繊維シリカを下地として被覆し
    請求項1記載のコンポジットフィルター。
  3. 【請求項3】 排ガス中に含まれる飛灰を高温下で分離
    除去するための高温集塵フィルターを製造する方法であ
    って、アルミナ系又は炭化ケイ素系の無機繊維織布に、
    任意にシリカを下地として被覆し、ジルコニアと、クロ
    ミア及び/又は酸化鉄の混合物、あるいは、これらの
    合物とアルミナ又はシリカとの混合物の被覆層を形成す
    ることを特徴とするコンポジットフィルターの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 無機繊維織布に、ジルコニウム、クロ
    及び/又はの金属塩の混合物の水溶液を含浸させた
    後、乾燥させ、大気中900〜1000℃に加熱、保持
    して冷却する請求項3記載のコンポジットフィルターの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 無機繊維織布に、ジルコニウム、クロ
    及び/又はの金属塩の混合物、あるいは、これらの
    混合物とアルミニウム塩の水溶液又はテトラエトキシシ
    ラン(TEOS:Si(OC254)エタノール水溶
    液との混合液を含浸させた後、乾燥させ、大気中900
    〜1000℃に加熱、保持して冷却する請求項3記載の
    コンポジットフィルターの製造方法。
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