JP3389660B2 - 容積計 - Google Patents

容積計

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JP3389660B2 JP31984693A JP31984693A JP3389660B2 JP 3389660 B2 JP3389660 B2 JP 3389660B2 JP 31984693 A JP31984693 A JP 31984693A JP 31984693 A JP31984693 A JP 31984693A JP 3389660 B2 JP3389660 B2 JP 3389660B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は音響共振器の共振周波
数の変化を利用した音響式の容積計に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の容積計としては、特開昭63−4
4127号に記載されたようなものがある。このような
容積計においては、被測定容器に音響管を接続してヘル
ムホルツ共鳴器に補助音響共振器を音響的に結合する
か、あるいは音響管を補助音響共振器として兼用するこ
とにより構成される音響系において、ヘルムホルツ共鳴
器の共振周波数と補助音響共振器の共振周波数との比よ
り、温度の変化によって生ずる共振周波数変化の影響を
補正し、被測定容器の容積を求める。
【0003】ここで、共振周波数の測定はPLL(位相
同期)回路を用いており、PLL回路を共振点での位相
で同期させ、その発振周波数より共振周波数を求める。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
容積計においては、PLL回路のLPF(ローパスフィ
ルタ)の時定数が大きい場合や電源投入直後の場合に、
入力信号がロック点に引き込まれにくくなるから、容積
測定時においてPLL回路が共振点でロックせず、PL
L回路の発振周波数が共振周波数以外のところで安定す
るので、誤った周波数を用いて容積計算を行なってしま
うため、被測定容器の凹部の容積を正確に測定すること
ができない。
【0005】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、被測定容器の容積を正確に測定すること
ができる容積計を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明においては、PLL回路によって音響共振
器の共振周波数を求め、上記共振周波数から被測定容器
の容積を求める容積計において、あらかじめ設定された
被測定容器の情報により上記PLL回路のロックレンジ
を制限するロックレンジ制限回路を設ける。
【0007】この場合、上記ロックレンジ制限回路とし
て上記ロックレンジが互いに重さならない範囲で複数設
定され、上記被測定容器に応じて切換可能なものを用い
る。
【0008】また、上記PLL回路がロックしたか否か
を判定するロック判定手段を設ける。
【0009】また、容積設計値と容積測定値との差が許
容範囲内にあるか否かを判定する測定結果判定手段を設
ける。
【0010】
【作用】PLL回路のロックレンジを制限するロックレ
ンジ制限回路を設けているから、PLL回路の発振周波
数が共振周波数以外のところで安定することがない。
【0011】また、ロックレンジ制限回路としてロック
レンジが互いに重さならない範囲で複数設定され、被測
定容器に応じて切換可能なものを用いたときには、複数
種の被測定容器が混在した状態で測定する場合において
も、PLL回路は被測定容器に応じて直ちにロックする
ことができる。
【0012】また、PLL回路がロックしたか否かを判
定するロック判定手段を設けているから、PLL回路の
発振周波数が変動したとしても、発振周波数が共振周波
数に収束したのちに、被測定容器の容積を演算すること
ができる。
【0013】また、容積設計値と容積測定値との差が許
容範囲内にあるか否かを判定する測定結果判定手段を設
けているから、PLL回路の発振周波数が共振周波数以
外のところで安定するといったエラーが発生したか否か
を判定することができる。
【0014】
【実施例】図1はこの発明に係る容積計の演算制御部の
概略図、図2は図1に示した容積計のセンサヘッド部分
の概略断面図、図3は図1に示した演算制御部の一部詳
細図である。図に示すように、蓋12の中心部に長さ
L、内部断面積Sなる音響管5が取り付けられ、蓋12
にマイクロホン6aが取り付けられ、音響管5に音源
7、マイクロホン6bが取り付けられ、蓋12の下部に
シール部12aが設けられ、蓋12は容積Vの凹部を有
する被測定容器3上に載置され、シール部12aによっ
て被測定容器3の凹部が外気から密閉され音響管5の一
端に被測定容器3の凹部が接続されたヘルムホルツ共鳴
器が構成されている。蓋12の上部にはハンドル11を
有するカバー10が取り付けられ、音響管5の他端側の
空間を密閉している。ここで、カバー10内部の空間の
容積V0と容積Vとは、V0≫Vなる関係がある。マイク
ロホン6a、6bおよび音源7の配線8がコネクタ9で
カバー10の外部に取り出され、ケーブル9aで演算制
御部に接続される。そして、蓋12、音響管5、カバー
10等で容積計2のセンサヘッド2aが構成されてい
る。マイクロホン6a、6bにマイクロホン用アンプ1
3a、13bが接続され、マイクロホン用アンプ13
a、13bに各共振周波数成分を通過域とするフィルタ
14a、14bが接続され、フィルタ14a、14bに
位相比較器15a、15b、LPF16a、16b、V
CO(電圧制御発振器)17a、17bで構成されたP
LL回路19a、19bが接続されている。PLL回路
19a、19bに加算器兼音源用アンプ18が接続さ
れ、加算器兼音源用アンプ18は音源7を駆動する。P
LL回路19a、19bにCPU20が接続され、CP
U20に設定スイッチ21、キーボード24、メモリ2
2、出力装置23が接続されている。PLL回路19
a、19bにロックレンジ制限回路32、33が接続さ
れ、ロックレンジ制限回路32は基準電圧源29、ダイ
オード26a、26bから構成されている。なお、ロッ
クレンジ制限回路33もロックレンジ制限回路32と同
様の構成である。
【0015】つぎに、図1〜図3に示した容積計の動作
について説明する。まず、図4に示すように、作業員1
が検査ライン4を流れる被測定容器3にハンドル11を
持ってセンサヘッド2aを載置したのち、音源7により
ヘルムホルツ共鳴器内部の空気を音響的に駆動すると、
マイクロホン6a、6bがヘルムホルツ共鳴器内部の音
圧を検出する。マイクロホン6a、6bの出力信号はそ
れぞれアンプ13a、13bで適当なレベルに増幅され
る。ここで、マイクロホン6aでは主にヘルムホルツ共
鳴器の共振周波数f1の成分が検出されるので、フィル
タ14aはこの周波数成分が通過域となるよう設定され
ている。ここで、音速をcとすると、共振周波数f1
次式で表わされる。
【0016】 f1=(c/2π)・√(S/LV) (1) また、マイクロホン6bでは主に音響管5の共振周波数
2が検出されるので、これに合わせてフィルタ14b
の通過帯域が設定されており、音響管5は両端開放の管
なので、共振周波数f2の最小値は次式で表わされる。
【0017】 f2=c/2L (2) 各共振周波数f1、f2の成分となったフィルタ14a、
14bの出力はそれぞれPLL回路19a、19bに入
力される。PLL回路19aは図5に示すようにヘルム
ホルツ共鳴器の共振点での位相φ1でロック(同期)す
るように調整されている。つまり、位相特性∠HとPL
L回路の位相特性線31aとの交点R1でロック(同
期)するので、PLL回路19aはヘルムホルツ共鳴器
の共振周波数f1で連続的に発振する。同様に、PLL
回路19bは図6に示すように音響管5の共振点での位
相φ2(交点R2)でロックし、音響管5の共振周波数f
2で連続的に発振する。
【0018】ここで、PLL回路19a、19bの位相
比較器15a、15bがEX−OR型の場合には、2つ
の入力信号の位相差に比例したパルス幅のパルスが出力
され、これがLPF16a、16bに入力され、直流電
圧となり出力される。そして、この直流電圧がVCO1
7a、17bの制御電圧EとなりVCO17a、17b
が発振する。この関係を図7に示す。図7において、発
振周波数範囲fmin〜fm axがロックレンジ(同期保持範
囲)であり、実際にPLL回路19a、19bが入力信
号を引き込み同期できるキャプチャレンジ(周波数引き
込み範囲)はロックレンジより狭い範囲となる。したが
って、入力信号がロックレンジの端部にある場合には入
力信号がロック点に引き込まれにくくなるから、容積測
定時においてPLL回路が共振点でロックされないこと
がある。このため、ロックレンジ制限回路32、33に
よりVCO17a、17bの制御電圧Eに対して強制的
に制限を加え、VCO17a、17bの発振周波数f
(=入力信号)が常に共振周波数f1、f2付近(=ロッ
クレンジの中心付近)にあるよう制御する。すなわち、
図8に示すように基準電圧源29の電圧がE0のときの
VCO17a、17bの発振周波数fが共振周波数f1
と一致しているものとすると、VCO17a、17bの
制御電圧Eはダイオード26a、26bにより基準電圧
源29の電圧E0を中心にΔE0≒±0.6Vの範囲内に
保持されるから、発振周波数fは共振周波数f1を中心
に制限範囲Δf1の範囲から外れることがないので、容
積測定が開始されるとPLL回路19a、19bは直ち
に共振周波数f1でロックする。ここで、制限範囲Δf1
は温度変化や被測定容器3の容積Vのばらつきによる共
振周波数f1の変化に対して十分対応できる範囲とす
る。なお、ロックレンジ制限回路33の動作もロックレ
ンジ制限回路32の動作と同様である。
【0019】そして、PLL回路19a、19bの出力
は加算器兼音源用アンプ18を介し各共振周波数f1
2で音源7を駆動すると同時に、CPU20はPLL
回路19a、19bの出力信号を計数して各共振周波数
1、f2を求める。この場合、(1)、(2)式から導かれ
る次式によって容積Vを求めることができる。
【0020】 V=(LS/π2)・(f2/f1)2 (3) しかし、(1)、(2)式は理想的な条件下での理論式であ
り、CPU20は実験的に求めた定数a、bを用いた次
式によって容積Vを求め、その結果を出力装置23へ出
力する。
【0021】 V=a(f2/f1)2+b (4) ここで、定数a、bは容積、寸法が既知の容器を用いた
較正により実験的に求めればよく、定数a、bはあらか
じめキーボード24から入力しておき、メモリ22に記
憶されておく。
【0022】このような容量計においては、ロックレン
ジ制限回路32、33により発振周波数fが常に共振周
波数f1、f2付近にあるよう制御されるから、容積測定
時においてPLL回路19a、19bが共振点で確実に
ロックするので、PLL回路19a、19bの発振周波
数fが共振周波数以外のところで安定することがない。
このため、誤った周波数を用いて容積計算を行なうこと
がないから、被測定容器3の容積Vを正確に測定するこ
とができる。
【0023】なお、(4)式はセンサヘッド2aの内部空
間の容積V0をV0≫Vの関係より無視したものである
が、(4)式で精度が足りない場合は、容積V0を考慮し
た他の近似式を用いてもよい。
【0024】図9はこの発明に係る他の容積計の演算制
御部の一部を示す図である。図に示すように、電圧
A、EBを発生する基準電圧源29a、29bにダイオ
ード26a、26bが接続され、基準電圧源29a、2
9b、ダイオード26a、26bによってロックレンジ
制限回路32aが構成されている。
【0025】この容積計においては、基準電圧源29
a、29bが異なる電圧EA、EBを発生するから、図1
0に示すように、制限範囲Δf1の中心がf1からオフセ
ットされるので、入力信号がロック点に引き込まれにく
くなるという問題点がロックレンジ端部のどちらか一方
で発生しやすい場合などにおいて有効である。
【0026】なお、この実施例においては、共振周波数
1のロックレンジ制限回路32aついて説明したが、
共振周波数f2のロックレンジ制限回路についても同様
であるから、説明は省略する。以下の実施例についても
同様である。
【0027】図11はこの発明に係る他の容積計の演算
制御部の一部を示す図である。図に示すように、電圧E
A〜ECを発生する基準電圧源29a〜29cにスイッチ
回路30が接続され、スイッチ回路30はCPU20か
らの制御信号により設定スイッチ21からの被測定容器
3の情報に応じた基準電圧源29a〜29cの1つを選
択する。スイッチ回路30にダイオード26a、26b
が接続され、基準電圧源29a〜29c、スイッチ回路
30、ダイオード26a、26bによってロックレンジ
制限回路32bが構成されている。
【0028】この容積計の動作について説明する。まず
作業者1は検査する被測定容器3の型式や製品番号を刻
印などから読み取り、それに対応した設定スイッチ21
を押す。すなわち、設定スイッチ21により図12に示
す容積がVA〜VCである被測定容器3A〜3Cのうちの
どれについて測定するのかを設定する。すると、CPU
20は設定スイッチ21からの情報により被測定容器3
の種類を判定し、スイッチ回路30が基準電圧源29a
〜29cの1つを選択するから、容積がVA〜VCの場合
の共振周波数を図13に示すようにf1A〜f1Cとする
と、被測定容器3A〜3Cに応じて制限範囲Δf1A〜Δ
1Cが設定される。すなわち、例えば被測定容器3Aの
場合には、基準電圧源29aが選択され、制御電圧Eは
ダイオード26a、26bによりEAを中心にΔEA≒±
0.6Vの範囲に制限されるから、発振周波数fが共振
周波数f1Aを中心に制限範囲Δf1Aに制限される。同様
に、被測定容器3B、3Cの場合もそれぞれの容積
B、VCに応じた共振周波数f1B、f1Cを中心に制限範
囲Δf1B、Δf1Cでロックレンジが制限される。この結
果、複数種の被測定容器3A〜3Cを同一ラインで測定
する場合においても、PLL回路19aは被測定容器3
A〜3Cに応じて直ちにロックすることができ、被測定
容器3A〜3Cの容積を測定することができる。
【0029】図14はこの発明に係る他の容積計の演算
制御部の一部を示す図である。図に示すように、CPU
20にD/Aコンバータ25が接続され、D/Aコンバ
ータ25にダイオード26a、26bが接続され、D/
Aコンバータ25、ダイオード26a、26bによって
ロックレンジ制限回路32cが構成されている。
【0030】この容積計においては、D/Aコンバータ
25がCPU20からの制御信号(ディジタル信号)を
アナログ電圧に変換し、これがダイオード26a、26
bに印加されVCO17aの制御電圧Eとなるから、C
PU20からの制御信号を設定スイッチ21からの情報
に応じた値すなわち被測定容器3A〜3cに応じた値と
すれば、被測定容器3A〜3Cに応じて制限範囲Δf1A
〜Δf1Cを設定することができる。
【0031】図15はこの発明に係る他の容積計の演算
制御部の一部を示す図である。図に示すように、基準電
圧源27にPGA(プログラマブル・ゲイン・アンプ)
28が接続され、PGA28は基準電圧源27の電圧を
入力とし、CPU20からの制御信号により設定された
ゲインで出力する。PGA28にダイオード26a、2
6bが接続され、基準電圧源27、PGA28、ダイオ
ード26a、26bによってロックレンジ制限回路32
dが構成されている。
【0032】この容積計においては、PGA28のゲイ
ンがCPU20からの制御信号によって制御されるか
ら、CPU20からの制御信号を設定スイッチ21から
の情報に応じた値すなわち被測定容器3A〜3cに応じ
た値とすれば、被測定容器3A〜3Cに応じて制限範囲
Δf1A〜Δf1Cを設定することができる。
【0033】なお、図11、図14、図15に示した実
施例においては、設定スイッチ21により被測定容器3
A〜3Cのうちのどれについて測定するのかを設定した
が、図16に示すように、CPU20に接続された情報
読取装置34を設け、情報読取装置34で被測定容器3
に設けられた刻印、印刷、バーコード等の製品情報(図
示せず)を読み取ることにより、被測定容器3A〜3C
のうちのどれについて測定するのかを自動的に判断して
もよい。
【0034】図17はこの発明に係る他の容積計の演算
制御部の一部を示す図である。図に示すように、PLL
回路19a、19bの出力信号を計数して発振周波数f
を求める計数手段35a、35bが設けられ、発振周波
数fをあるサンプリング間隔TS毎に読み込み、今回読
み込んだ発振周波数fNと記憶しておいた前回の発振周
波数fBとを毎回読み込む毎に比較して、その差Δf
N(=|fN−fB|)を演算する差演算手段36a、3
6bが設けられ、差ΔfNがある指定した回数N以上連
続して図18に示す周波数安定範囲Δf内(Δf>Δf
N)にあったならば、PLL回路19aがロックしたと
判断して、発振周波数fを共振周波数f1、fとして
出力し、N回以前に1回でも差Δfが周波数安定範囲
Δf外にあったならば、PLL回路19a、19bのロ
ックが外れたと判断し、比較回数をリセットし、再び差
ΔfNが周波数安定範囲Δf内か否かを判断する判断手
段37a、37bが設けられ、差演算手段36a、36
b、判断手段37a、37bによってPLL回路19
a、19bがロックしたか否かを判定するロック判定手
段38が構成され、共振周波数f1、f2から容積Vを演
算する容積演算手段39が設けられている。
【0035】この容量計においては、計数手段35a、
35bが発振周波数fを求め、ロック判定手段38はP
LL回路19a、19bがロックしたと判断したときに
共振周波数f1、f2を出力し、容積演算手段39が共振
周波数f1、f2から容積Vを演算する。
【0036】このような容量計においては、図18に示
すように発振周波数fが変動したとしても、発振周波数
fが共振周波数f1、f2に収束したのちに、容積Vを演
算することができるから、被測定容器3の容積Vを正確
に測定することができる。
【0037】なお、計数手段35a、35b、ロック判
定手段38、容積演算手段39をCPUによって構成し
てもよく、この場合にはパラメータであるサンプリング
間隔TS、周波数安定範囲Δf、回数Nは使用環境等に
応じてキーボードより適当な値に設定すればよい。
【0038】また、この実施例においては、共振周波数
1を用いて説明したが、(4)式にて共振周波数f1より
求められる容積Vも図18と同様な変化を示すので、計
算結果である容積Vを用いても上記と同様なロック判定
を行なうこともできる。
【0039】さらに、例えばごみ、ほこり等により、容
積計2のセンサヘッド2aと被測定容器3との密閉性が
悪い場合、これにより発生する共振周波数f1、f2のば
らつきを検出することにより、作業者に「ごみの有無」
や「密閉度」について警告することもできる。
【0040】図19はこの発明に係る他の容積計の演算
制御部の一部を示す図である。図に示すように、PLL
回路19a、19bの出力信号から容積測定値VMを演
算する容積演算手段40が設けられ、容積設計値VR
容積測定値VMとの差|VR−VM|を求める差演算手段
41が設けられ、差|VR−VM|が図20に示す許容範
囲ΔVR内にあるかどうかを判断し、許容範囲ΔVR外に
ある判断したとき範囲外信号を出力する判断手段42が
設けられ、差演算手段40、判断手段41によって差|
R−VM|が許容範囲ΔVR内にあるか否かを判定する
測定結果判定手段43が構成され、範囲外信号を入力し
たとき警報を発する警報手段44が設けられている。
【0041】この容量計においては、容積演算手段40
が容積測定値VMを演算し、測定結果判定手段43は差
|VR−VM|が許容範囲ΔVR内にあるかどうかを判断
し、測定結果判定手段43が許容範囲ΔVR外であると
判断したとき、警報手段44が警報を発する。
【0042】このような容量計においては、PLL回路
19a、19b等の電子回路の不具合など何らかの原因
で発振周波数fが共振周波数f1、f2以外のところで安
定するといったエラーが発生し、その結果誤った周波数
で容積計算を行なわれた場合には警報が発生されるか
ら、作業者1に対して被測定容器3または容積計2をチ
ェックするよう警告することができる。
【0043】なお、容積演算手段40、測定結果判定手
段43をCPUによって構成してもよく、この場合には
測定前に設定スイッチからの情報より被測定容器3の種
類がわかるので、これよりCPUがあらかじめメモリに
記憶しておいた被測定容器3の凹部の容積設計値VR
読み込み、容積設計値VRと容積測定値VMとの比較を行
ない、容積測定の検証を行なってもよい。
【0044】また、容積測定値VMが図20に示す範囲
ΔV外にあるとき、被測定容器3である製品に欠陥があ
るか、容積計2に何らかのエラーが発生したと判断し、
作業者1に対して製品または容積計2をチェックするよ
う警告してもよい。ここで、範囲ΔVは被測定容器3が
実際に取り得ないような値から決定すればよく、例えば
被測定容器3が工場ラインにおけるエンジンヘッドであ
り、凹部が燃焼室である場合、およそΔV=±2cm3
である。また、図1等で説明した実施例に図19で説明
した実施例を適用する場合には、範囲ΔVはロックレン
ジの制限範囲Δfにより制限される容積範囲ΔVfより
小さく(ΔVf≧ΔV)する。
【0045】さらに、この実施例では容積測定値VM
容積設計値VRとを比較して測定結果を検証したが、
(4)式から明らかなように、容積Vは(f2/f1)2に比
例することから、(f2/f1)2を用いて測定結果を検証
してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る容
積計においては、PLL回路のロックレンジを制限する
ロックレンジ制限回路を設けているから、PLL回路の
発振周波数が共振周波数以外のところで安定することが
ないので、誤った周波数を用いて容積計算を行なうこと
がないため、被測定容器の容積を正確に測定することが
できる。
【0047】また、ロックレンジ制限回路としてロック
レンジが互いに重さならない範囲で複数設定され、被測
定容器に応じて切換可能なものを用いたときには、複数
種の被測定容器が混在した状態で測定する場合において
も、PLL回路は被測定容器に応じて直ちにロックする
ことができるから、被測定容器の容積を測定することが
できる。
【0048】また、PLL回路がロックしたか否かを判
定するロック判定手段を設けているから、PLL回路の
発振周波数が変動したとしても、発振周波数が共振周波
数に収束したのちに、被測定容器の容積を演算すること
ができるから、被測定容器の容積を正確に測定すること
ができる。
【0049】また、容積設計値と容積測定値との差が許
容範囲内にあるか否かを判定する測定結果判定手段を設
けているから、PLL回路の発振周波数が共振周波数以
外のところで安定するといったエラーが発生したか否か
を判定することができるから、誤った周波数で容積計算
を行なわれるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る容積計の演算制御部の概略図で
ある。
【図2】図1に示した容積計のセンサヘッド部分の概略
断面図である。
【図3】図1に示した演算制御部の一部詳細図である。
【図4】図1〜図3に示した容積計の使用状態を示す図
である。
【図5】図1〜図3に示した容積計の動作を説明するた
めのグラフである。
【図6】図1〜図3に示した容積計の動作を説明するた
めのグラフである。
【図7】PLL回路の位相特性図である。
【図8】図1〜図3に示した容積計のPLL回路の位相
特性図である。
【図9】この発明に係る他の容積計の演算制御部の一部
を示す図である。
【図10】図9に示した容積計のPLL回路の位相特性
図である。
【図11】この発明に係る他の容積計の演算制御部の一
部を示す図である。
【図12】複数種の被測定容器を示す断面図である。
【図13】図11に示した容積計のPLL回路の位相特
性図である。
【図14】この発明に係る他の容積計の演算制御部の一
部を示す図である。
【図15】この発明に係る他の容積計の演算制御部の一
部を示す図である。
【図16】この発明に係る他の容積計を示す概略図であ
る。
【図17】この発明に係る他の容積計の演算制御部の一
部を示す図である。
【図18】PLL回路の発振周波数の時間的変化を示す
グラフである。
【図19】この発明に係る他の容積計の演算制御部の一
部を示す図である。
【図20】許容範囲等を示す図である。
【符号の説明】
3…被測定容器 19a、19b…PLL回路 32、33…ロックレンジ制限回路 32a〜32d…ロックレンジ制限回路 38…ロック判定手段 43…測定結果判定手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PLL回路によって音響共振器の共振周波
    数を求め、上記共振周波数から被測定容器の容積を求め
    る容積計において、あらかじめ設定された被測定容器の
    情報により上記PLL回路のロックレンジを制限するロ
    ックレンジ制限回路を設けたことを特徴とする容積計。
  2. 【請求項2】上記ロックレンジ制限回路は上記ロックレ
    ンジが互いに重さならない範囲で複数設定され、上記被
    測定容器に応じて切換可能であることを特徴とする請求
    項1に記載の容積計。
  3. 【請求項3】上記PLL回路がロックしたか否かを判定
    するロック判定手段を設けたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の容積計。
  4. 【請求項4】容積設計値と容積測定値との差が許容範囲
    内にあるか否かを判定する測定結果判定手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1、2または3に記載の容積計。
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