JP3389042B2 - 重質油エマルジョン燃料燃焼装置 - Google Patents
重質油エマルジョン燃料燃焼装置Info
- Publication number
- JP3389042B2 JP3389042B2 JP08277797A JP8277797A JP3389042B2 JP 3389042 B2 JP3389042 B2 JP 3389042B2 JP 08277797 A JP08277797 A JP 08277797A JP 8277797 A JP8277797 A JP 8277797A JP 3389042 B2 JP3389042 B2 JP 3389042B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heavy oil
- oil emulsion
- emulsion fuel
- boiler
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23K—FEEDING FUEL TO COMBUSTION APPARATUS
- F23K5/00—Feeding or distributing other fuel to combustion apparatus
- F23K5/02—Liquid fuel
- F23K5/14—Details thereof
- F23K5/20—Preheating devices
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10L—FUELS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NATURAL GAS; SYNTHETIC NATURAL GAS OBTAINED BY PROCESSES NOT COVERED BY SUBCLASSES C10G, C10K; LIQUEFIED PETROLEUM GAS; ADDING MATERIALS TO FUELS OR FIRES TO REDUCE SMOKE OR UNDESIRABLE DEPOSITS OR TO FACILITATE SOOT REMOVAL; FIRELIGHTERS
- C10L1/00—Liquid carbonaceous fuels
- C10L1/32—Liquid carbonaceous fuels consisting of coal-oil suspensions or aqueous emulsions or oil emulsions
- C10L1/328—Oil emulsions containing water or any other hydrophilic phase
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23K—FEEDING FUEL TO COMBUSTION APPARATUS
- F23K5/00—Feeding or distributing other fuel to combustion apparatus
- F23K5/02—Liquid fuel
- F23K5/08—Preparation of fuel
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23K—FEEDING FUEL TO COMBUSTION APPARATUS
- F23K2900/00—Special features of, or arrangements for fuel supplies
- F23K2900/05083—Separating watery fractions from liquid fuel
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
- Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事業用、産業用の
重質油エマルジョン燃料燃焼ボイラなどの重質油エマル
ジョン燃料燃焼装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図3に従来の重質油エマルジョン燃料燃
焼ボイラの構成を示す。図3に示したボイラにおいて、
重質油エマルジョン燃料101は、燃料タンク100か
らボイラ10のバーナに直接供給される。バーナには重
質油エマルジョン燃料101の噴霧用蒸気9が同時に供
給され、燃焼し易い粒径まで重質油エマルジョン燃料1
01を霧化する。 【0003】この後、燃料101はボイラ10内で燃焼
される。一方、ボイラ10内の伝熱管等に付着する灰分
等を吹き飛ばす為に、別の水蒸気8がボイラ10内に供
給される。ボイラ10で燃焼後の排ガス11は、脱硝装
置20、脱塵装置30及び脱硫装置40を経て、煙突5
0から大気へ放出される。 【0004】従来の技術は、このように常温で重質油エ
マルジョン燃料101をボイラ10まで供給できるが、
重質油エマルジョン燃料101中には、約20〜30%
の水分が含まれる為、これがボイラ10内で蒸発する為
の熱が必要で、ボイラ効率が低下する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記した従来の重質油
エマルジョン燃料燃焼ボイラでは、重質油エマルジョン
燃料中に含まれる多量の水分によりボイラ効率が低下
し、更に、ボイラ排ガス中に多量の水分が含まれること
となるためにその水分により酸露点の上昇が生じ、後流
機器に腐食が生じたり煤塵が付着するという問題があ
り、また、その付着煤塵を除去するためスートブロー等
による水使用量が増加するという問題があった。 【0006】また、重質油エマルジョン燃料燃焼により
発生する水蒸気のために燃焼ガス量が増加し、後流機器
が肥大化するという問題もあった。 【0007】従って、重質油エマルジョン燃料燃焼装置
において燃料中の水分による燃焼効率の低下を防ぐと共
に燃焼排ガス中に含まれる水分による酸露点の上昇を防
止するなど、前記問題点を解決するため、本出願人は先
に重質油エマルジョン燃料から水分を除去したのち燃焼
するようにした重質油エマルジョン燃料燃焼装置を提案
した。 【0008】重質油エマルジョン燃料の脱水操作では、
加圧状態で加熱した重質油エマルジョン燃料を高圧から
常圧まで減圧することが行われるが、その減圧時に多量
の水蒸気泡が発生する。この泡を消さないと、泡は脱水
エマルジョン燃料側に混入し、重質油エマルジョン燃料
が冷えた時点で凝縮し水になることから脱水率が低下す
ることになる。 【0009】このように、重質油エマルジョン燃料に対
する脱水操作において高圧から常圧まで減圧する時に発
生する多量の水蒸気泡を消し、水蒸気は分離蒸気側へ分
ける必要がある。 【0010】本発明は、燃焼前の重質油エマルジョン燃
料の脱水操作における減圧時に水蒸気泡が発生して脱水
重質油側に混入し脱水率が低下するのを防止可能にした
重質油エマルジョン燃料燃焼装置を提供することを課題
としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、重質油エマル
ジョン燃料を加熱して脱水したのち燃焼炉に導いて燃焼
させるとともに、脱水した水分は燃焼炉の水分利用系へ
送給するようにした重質油エマルジョン燃料燃焼装置に
おける前記課題を解決するため、重質油エマルジョン燃
料を高圧で加熱したのち多段に減圧して脱水する手段を
備えるとともに、前記減圧にあたっては1段当たりの圧
力減少を1〜3ataとする重質油エマルジョン燃料燃
焼装置を提供する。 【0012】本発明による重質油エマルジョン燃料燃焼
装置において、高圧で加熱したあとの重質油エマルジョ
ン燃料を多段に減圧するのには、多段オリフィスや多段
の減圧弁を備えた減圧器を用いることができる。 【0013】本発明による重質油エマルジョン燃料燃焼
装置において、減圧を1段当り1〜3ataとするの
は、1段当りの圧力減少が3ataを越せば、減圧によ
り発生する泡が多量となり、この泡が後流のフラッシャ
タンクに入ると、タンクのレベル制御が困難となり、圧
力アンバランス等が発生し、運転停止に至るからであ
り、また、1ata以下では減圧段数の増大に至るから
である。 【0014】本発明の重質油エマルジョン燃料燃焼装置
によれば、重質油エマルジョン燃料からの脱水率を高め
て燃焼できるので、従来の重質油エマルジョン燃料燃焼
装置にみられた欠点のない重質油エマルジョン燃料の燃
焼を行わせることができる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明による重質油エマル
ジョン燃料燃焼装置を図1、図2に示した実施の一形態
に基づいて具体的に説明する。図1に示す重質油エマル
ジョン燃料燃焼装置は、ボイラ10と排ガス処理系の脱
硝装置20、脱塵装置30、湿式脱硫装置40及び煙突
50等から構成される重質油エマルジョン燃料焚きボイ
ラの燃料供給系に対し、次の構成をもつ重質油エマルジ
ョン燃料中水分の脱水システムが配備されている。 【0016】すなわち、その脱水システムは、重質油エ
マルジョン燃料タンク100、重質油エマルジョン燃料
加熱器110、フラッシャ120、脱水後燃料貯蔵タン
ク130及び脱水蒸気の凝縮器140、油水分離器15
0、水分の再加熱器160等から構成される。 【0017】この脱水システムについて更に説明する
と、まず、重質油エマルジョン燃料製造元から送られて
きた燃料は燃料タンク100に貯蔵される。この燃料タ
ンク100からポンプを介して送られる重質油エマルジ
ョン燃料101は、後述する凝縮器140で蒸気121
の潜熱を吸収し温度上昇する。 【0018】さらに、加熱器110で重質油エマルジョ
ン燃料102中の水分が蒸発可能な温度まで加熱され、
フラッシャ120に供給される。加熱器110の加熱源
にはボイラ排ガス11の一部ガス12の顕熱を利用す
る。 【0019】フラッシャ120に供給された高温になっ
た燃料111は、重質油の油分122と水蒸気及び軽質
油可燃ガスから成る蒸気121に分離し、重質油分12
2は一たん貯蔵タンク130に貯留後、ボイラ燃料13
1としてボイラ10のバーナ口へと供給される。なお、
重質油分122は常温では流動性が失くなる為、貯蔵タ
ンク130及びバーナ口までの配管等は加熱し、流動性
を保持する必要がある。 【0020】蒸発蒸気121の一部は、バーナアトマイ
ズ用蒸気9として用い、他は、それの持つ潜熱を回収す
る為に凝縮器140に入り、ここで、常温の重質油エマ
ルジョン燃料101に熱を伝え、蒸気121は凝縮後、
水分及び軽質油分の混入した液体141となる。 【0021】この水分及び油分を各々同システム内で有
効に利用する為、油水分離器150で油分151と水分
152に分離し、油分151はボイラの点火トーチ用等
の燃料に、水分152は一部は脱硫装置40の冷却水4
1に、一部は再加熱器160で加熱してボイラ内スート
ブロー用蒸気8等に使用される。 【0022】スートブロー用蒸気8は、ボイラには不可
欠なものであり、本発明の燃料中水分を利用しなければ
他から供給必要なものであったものが、燃料中の水分で
これを補うことが出来たので、ボイラ10に供給する水
分が大幅に減少でき、ボイラ10の効率向上と後流機器
の信頼性向上が達成できる。 【0023】ここで加熱器110の操作圧力は約15〜
20ataの高圧であり、常圧のフラッシャ120まで
減圧させる為に、減圧器200を有している。図2に減
圧器200の一例を示してあり、この減圧器200は、
加熱器110出口の脱水エマルジョンを多段のオリフィ
ス201で減圧する構成を有している。 【0024】なお、オリフィス201に代え弁により減
圧する構成でも良い。そして最終には圧力微調整の為の
圧力調整弁202を出口側に有している。また、減圧器
200における減圧は、1段当り1〜3ataとして、
減圧に伴う泡発生を抑えつつも、少い減圧段数でもって
減圧を行なえるようにする。 【0025】このように構成された減圧器200を用い
ることにより、加熱後の重質油エマルジョン燃料を減圧
したときの泡発生が極微量で、脱水エマルジョン側に水
分が混入することが非常に少なくなる。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明による重質
油エマルジョン燃料燃焼装置では、重質油エマルジョン
燃料を高圧で加熱したのち多段に減圧して脱水する手段
を備え、その減圧にあたっては1段当たりの圧力減少を
1〜3ataで行うように構成しているので、減圧によ
る泡発生が少く、水分量を2〜5%に調整した脱水重質
油エマルジョンを得て燃焼させることができる。 【0027】従って、本発明の重質油エマルジョン燃料
燃焼装置においては、燃焼装置に供給する重質油エマル
ジョン燃料中の水分が大幅に減少でき、燃焼効率向上と
後流機器の酸露点上昇に伴なう煤塵付着、堆積、閉塞等
のトラブルが解消でき信頼性向上が達成できる。
重質油エマルジョン燃料燃焼ボイラなどの重質油エマル
ジョン燃料燃焼装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図3に従来の重質油エマルジョン燃料燃
焼ボイラの構成を示す。図3に示したボイラにおいて、
重質油エマルジョン燃料101は、燃料タンク100か
らボイラ10のバーナに直接供給される。バーナには重
質油エマルジョン燃料101の噴霧用蒸気9が同時に供
給され、燃焼し易い粒径まで重質油エマルジョン燃料1
01を霧化する。 【0003】この後、燃料101はボイラ10内で燃焼
される。一方、ボイラ10内の伝熱管等に付着する灰分
等を吹き飛ばす為に、別の水蒸気8がボイラ10内に供
給される。ボイラ10で燃焼後の排ガス11は、脱硝装
置20、脱塵装置30及び脱硫装置40を経て、煙突5
0から大気へ放出される。 【0004】従来の技術は、このように常温で重質油エ
マルジョン燃料101をボイラ10まで供給できるが、
重質油エマルジョン燃料101中には、約20〜30%
の水分が含まれる為、これがボイラ10内で蒸発する為
の熱が必要で、ボイラ効率が低下する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記した従来の重質油
エマルジョン燃料燃焼ボイラでは、重質油エマルジョン
燃料中に含まれる多量の水分によりボイラ効率が低下
し、更に、ボイラ排ガス中に多量の水分が含まれること
となるためにその水分により酸露点の上昇が生じ、後流
機器に腐食が生じたり煤塵が付着するという問題があ
り、また、その付着煤塵を除去するためスートブロー等
による水使用量が増加するという問題があった。 【0006】また、重質油エマルジョン燃料燃焼により
発生する水蒸気のために燃焼ガス量が増加し、後流機器
が肥大化するという問題もあった。 【0007】従って、重質油エマルジョン燃料燃焼装置
において燃料中の水分による燃焼効率の低下を防ぐと共
に燃焼排ガス中に含まれる水分による酸露点の上昇を防
止するなど、前記問題点を解決するため、本出願人は先
に重質油エマルジョン燃料から水分を除去したのち燃焼
するようにした重質油エマルジョン燃料燃焼装置を提案
した。 【0008】重質油エマルジョン燃料の脱水操作では、
加圧状態で加熱した重質油エマルジョン燃料を高圧から
常圧まで減圧することが行われるが、その減圧時に多量
の水蒸気泡が発生する。この泡を消さないと、泡は脱水
エマルジョン燃料側に混入し、重質油エマルジョン燃料
が冷えた時点で凝縮し水になることから脱水率が低下す
ることになる。 【0009】このように、重質油エマルジョン燃料に対
する脱水操作において高圧から常圧まで減圧する時に発
生する多量の水蒸気泡を消し、水蒸気は分離蒸気側へ分
ける必要がある。 【0010】本発明は、燃焼前の重質油エマルジョン燃
料の脱水操作における減圧時に水蒸気泡が発生して脱水
重質油側に混入し脱水率が低下するのを防止可能にした
重質油エマルジョン燃料燃焼装置を提供することを課題
としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、重質油エマル
ジョン燃料を加熱して脱水したのち燃焼炉に導いて燃焼
させるとともに、脱水した水分は燃焼炉の水分利用系へ
送給するようにした重質油エマルジョン燃料燃焼装置に
おける前記課題を解決するため、重質油エマルジョン燃
料を高圧で加熱したのち多段に減圧して脱水する手段を
備えるとともに、前記減圧にあたっては1段当たりの圧
力減少を1〜3ataとする重質油エマルジョン燃料燃
焼装置を提供する。 【0012】本発明による重質油エマルジョン燃料燃焼
装置において、高圧で加熱したあとの重質油エマルジョ
ン燃料を多段に減圧するのには、多段オリフィスや多段
の減圧弁を備えた減圧器を用いることができる。 【0013】本発明による重質油エマルジョン燃料燃焼
装置において、減圧を1段当り1〜3ataとするの
は、1段当りの圧力減少が3ataを越せば、減圧によ
り発生する泡が多量となり、この泡が後流のフラッシャ
タンクに入ると、タンクのレベル制御が困難となり、圧
力アンバランス等が発生し、運転停止に至るからであ
り、また、1ata以下では減圧段数の増大に至るから
である。 【0014】本発明の重質油エマルジョン燃料燃焼装置
によれば、重質油エマルジョン燃料からの脱水率を高め
て燃焼できるので、従来の重質油エマルジョン燃料燃焼
装置にみられた欠点のない重質油エマルジョン燃料の燃
焼を行わせることができる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明による重質油エマル
ジョン燃料燃焼装置を図1、図2に示した実施の一形態
に基づいて具体的に説明する。図1に示す重質油エマル
ジョン燃料燃焼装置は、ボイラ10と排ガス処理系の脱
硝装置20、脱塵装置30、湿式脱硫装置40及び煙突
50等から構成される重質油エマルジョン燃料焚きボイ
ラの燃料供給系に対し、次の構成をもつ重質油エマルジ
ョン燃料中水分の脱水システムが配備されている。 【0016】すなわち、その脱水システムは、重質油エ
マルジョン燃料タンク100、重質油エマルジョン燃料
加熱器110、フラッシャ120、脱水後燃料貯蔵タン
ク130及び脱水蒸気の凝縮器140、油水分離器15
0、水分の再加熱器160等から構成される。 【0017】この脱水システムについて更に説明する
と、まず、重質油エマルジョン燃料製造元から送られて
きた燃料は燃料タンク100に貯蔵される。この燃料タ
ンク100からポンプを介して送られる重質油エマルジ
ョン燃料101は、後述する凝縮器140で蒸気121
の潜熱を吸収し温度上昇する。 【0018】さらに、加熱器110で重質油エマルジョ
ン燃料102中の水分が蒸発可能な温度まで加熱され、
フラッシャ120に供給される。加熱器110の加熱源
にはボイラ排ガス11の一部ガス12の顕熱を利用す
る。 【0019】フラッシャ120に供給された高温になっ
た燃料111は、重質油の油分122と水蒸気及び軽質
油可燃ガスから成る蒸気121に分離し、重質油分12
2は一たん貯蔵タンク130に貯留後、ボイラ燃料13
1としてボイラ10のバーナ口へと供給される。なお、
重質油分122は常温では流動性が失くなる為、貯蔵タ
ンク130及びバーナ口までの配管等は加熱し、流動性
を保持する必要がある。 【0020】蒸発蒸気121の一部は、バーナアトマイ
ズ用蒸気9として用い、他は、それの持つ潜熱を回収す
る為に凝縮器140に入り、ここで、常温の重質油エマ
ルジョン燃料101に熱を伝え、蒸気121は凝縮後、
水分及び軽質油分の混入した液体141となる。 【0021】この水分及び油分を各々同システム内で有
効に利用する為、油水分離器150で油分151と水分
152に分離し、油分151はボイラの点火トーチ用等
の燃料に、水分152は一部は脱硫装置40の冷却水4
1に、一部は再加熱器160で加熱してボイラ内スート
ブロー用蒸気8等に使用される。 【0022】スートブロー用蒸気8は、ボイラには不可
欠なものであり、本発明の燃料中水分を利用しなければ
他から供給必要なものであったものが、燃料中の水分で
これを補うことが出来たので、ボイラ10に供給する水
分が大幅に減少でき、ボイラ10の効率向上と後流機器
の信頼性向上が達成できる。 【0023】ここで加熱器110の操作圧力は約15〜
20ataの高圧であり、常圧のフラッシャ120まで
減圧させる為に、減圧器200を有している。図2に減
圧器200の一例を示してあり、この減圧器200は、
加熱器110出口の脱水エマルジョンを多段のオリフィ
ス201で減圧する構成を有している。 【0024】なお、オリフィス201に代え弁により減
圧する構成でも良い。そして最終には圧力微調整の為の
圧力調整弁202を出口側に有している。また、減圧器
200における減圧は、1段当り1〜3ataとして、
減圧に伴う泡発生を抑えつつも、少い減圧段数でもって
減圧を行なえるようにする。 【0025】このように構成された減圧器200を用い
ることにより、加熱後の重質油エマルジョン燃料を減圧
したときの泡発生が極微量で、脱水エマルジョン側に水
分が混入することが非常に少なくなる。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明による重質
油エマルジョン燃料燃焼装置では、重質油エマルジョン
燃料を高圧で加熱したのち多段に減圧して脱水する手段
を備え、その減圧にあたっては1段当たりの圧力減少を
1〜3ataで行うように構成しているので、減圧によ
る泡発生が少く、水分量を2〜5%に調整した脱水重質
油エマルジョンを得て燃焼させることができる。 【0027】従って、本発明の重質油エマルジョン燃料
燃焼装置においては、燃焼装置に供給する重質油エマル
ジョン燃料中の水分が大幅に減少でき、燃焼効率向上と
後流機器の酸露点上昇に伴なう煤塵付着、堆積、閉塞等
のトラブルが解消でき信頼性向上が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による重質油エマルジョ
ン燃料燃焼ボイラの系統図。 【図2】本発明の実施の一形態による重質油エマルジョ
ン燃料燃焼装置に用いる減圧器の構成を示す断面図。 【図3】従来の重質油エマルジョン燃料燃焼ボイラの系
統図。 【符号の説明】 10 ボイラ 20 脱硝装置 30 脱塵装置 40 脱硫装置 100 燃料タンク 110 加熱器 120 フラッシャ 130 貯蔵タンク 140 凝縮器 150 油水分離器 151 油分 152 水分 160 再加熱器 200 減圧器 201 オリフィス 202 圧力調整弁
ン燃料燃焼ボイラの系統図。 【図2】本発明の実施の一形態による重質油エマルジョ
ン燃料燃焼装置に用いる減圧器の構成を示す断面図。 【図3】従来の重質油エマルジョン燃料燃焼ボイラの系
統図。 【符号の説明】 10 ボイラ 20 脱硝装置 30 脱塵装置 40 脱硫装置 100 燃料タンク 110 加熱器 120 フラッシャ 130 貯蔵タンク 140 凝縮器 150 油水分離器 151 油分 152 水分 160 再加熱器 200 減圧器 201 オリフィス 202 圧力調整弁
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 菊地 洋
長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重
工業株式会社長崎研究所内
(72)発明者 植田 勝征
長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株
式会社長崎造船所内
(56)参考文献 特開 平10−54546(JP,A)
実開 昭63−43608(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F23K 5/12
F23K 5/20
F23D 11/16
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 重質油エマルジョン燃料を加熱して脱水
したのち燃焼炉に導いて燃焼させるとともに、脱水した
水分は燃焼炉の水分利用系へ送給するようにした重質油
エマルジョン燃料燃焼装置において、重質油エマルジョ
ン燃料を高圧で加熱したのち多段に減圧して脱水する手
段を備えるとともに、前記減圧にあたっては1段当たり
の圧力減少を1〜3ataとしたことを特徴とする重質
油エマルジョン燃料燃焼装置。
Priority Applications (13)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08277797A JP3389042B2 (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 重質油エマルジョン燃料燃焼装置 |
TW087102546A TW355733B (en) | 1997-04-01 | 1998-02-23 | Combustion device using emulsified heavy oil |
CA002231670A CA2231670C (en) | 1997-04-01 | 1998-03-10 | Heavy oil emulsified fuel combustion apparatus |
NZ329941A NZ329941A (en) | 1997-04-01 | 1998-03-10 | Heavy oil emulsified fuel combustion apparatus with fuel heated and then undergoing pressure reduction in stages so as to achieve efficient dewatering |
MYPI98001118A MY116597A (en) | 1997-04-01 | 1998-03-13 | Heavy oil emulsified fuel combustion apparatus |
KR1019980010897A KR100272073B1 (ko) | 1997-04-01 | 1998-03-28 | 중질유에멀션연료연소장치 |
US09/052,123 US6036473A (en) | 1997-04-01 | 1998-03-31 | Heavy oil emulsified fuel combustion apparatus |
ES98105900T ES2173523T3 (es) | 1997-04-01 | 1998-03-31 | Aparato de combustion para combustible de fueloleo emulsionado. |
DE69804032T DE69804032T2 (de) | 1997-04-01 | 1998-03-31 | Anlage zur Verbrennung von emulgiertem Schweröl |
NO19981455A NO315294B1 (no) | 1997-04-01 | 1998-03-31 | Forbrenningsinnretning for emulgert tungolje |
EP98105900A EP0869316B1 (en) | 1997-04-01 | 1998-03-31 | Heavy oil emulsified fuel combustion apparatus |
DK98105900T DK0869316T3 (da) | 1997-04-01 | 1998-03-31 | Anordning til forbrænding af emulgeret svær brændselsolie |
IDP980483A ID19398A (id) | 1997-04-01 | 1998-04-01 | Aparatus untuk pembakaran bahan bakar minyak berat teremulsi |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08277797A JP3389042B2 (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 重質油エマルジョン燃料燃焼装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10281444A JPH10281444A (ja) | 1998-10-23 |
JP3389042B2 true JP3389042B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=13783863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08277797A Expired - Fee Related JP3389042B2 (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 重質油エマルジョン燃料燃焼装置 |
Country Status (13)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6036473A (ja) |
EP (1) | EP0869316B1 (ja) |
JP (1) | JP3389042B2 (ja) |
KR (1) | KR100272073B1 (ja) |
CA (1) | CA2231670C (ja) |
DE (1) | DE69804032T2 (ja) |
DK (1) | DK0869316T3 (ja) |
ES (1) | ES2173523T3 (ja) |
ID (1) | ID19398A (ja) |
MY (1) | MY116597A (ja) |
NO (1) | NO315294B1 (ja) |
NZ (1) | NZ329941A (ja) |
TW (1) | TW355733B (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6536523B1 (en) | 1997-01-14 | 2003-03-25 | Aqua Pure Ventures Inc. | Water treatment process for thermal heavy oil recovery |
US6372123B1 (en) | 2000-06-26 | 2002-04-16 | Colt Engineering Corporation | Method of removing water and contaminants from crude oil containing same |
US6530965B2 (en) | 2001-04-27 | 2003-03-11 | Colt Engineering Corporation | Method of converting heavy oil residuum to a useful fuel |
US7341102B2 (en) * | 2005-04-28 | 2008-03-11 | Diamond Qc Technologies Inc. | Flue gas injection for heavy oil recovery |
EP1816314B1 (en) * | 2006-02-07 | 2010-12-15 | Diamond QC Technologies Inc. | Carbon dioxide enriched flue gas injection for hydrocarbon recovery |
RU2460943C1 (ru) * | 2011-06-21 | 2012-09-10 | Андрей Дмитриевич Пинтюшенко | Способ подготовки жидкого топлива к сжиганию |
EP2711629B1 (en) * | 2012-09-19 | 2015-08-12 | Caterpillar Motoren GmbH & Co. KG | Treating pyrolysis oil for internal combustion engines |
CN105627343B (zh) * | 2014-10-31 | 2017-12-26 | 烟台龙源电力技术股份有限公司 | 点火系统的分粉送粉装置以及锅炉点火系统 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2316383A (en) * | 1938-12-23 | 1943-04-13 | James S Abercrombie | System of reducing pressures |
US2426110A (en) * | 1942-10-14 | 1947-08-19 | Sun Oil Co | Distillation of crude petroleum |
US3645298A (en) * | 1968-01-30 | 1972-02-29 | Brunswick Corp | Collimated hole flow control device |
US3791965A (en) * | 1972-04-07 | 1974-02-12 | Petrocon Corp | Process for re-refining used petroleum products |
DK303881A (da) * | 1980-07-11 | 1982-01-12 | Clayton Manufacturing | Afvandingssystem for braendselsolie |
US4376676A (en) * | 1981-10-19 | 1983-03-15 | Gill Carl L | In-line separator for crude oil |
US4814044A (en) * | 1985-07-05 | 1989-03-21 | Hitt Franz A | System for treating heavy hydrocarbon-water mixture |
CA1307489C (en) * | 1989-04-07 | 1992-09-15 | Stephen V. Krynski | Crude oil emulsion treating apparatus |
CA2182066C (en) * | 1995-08-25 | 1999-10-26 | Toshimitsu Ichinose | Heavy oil emulsified fuel combustion equipment |
US5707510A (en) * | 1996-06-20 | 1998-01-13 | Kvaerner Process Systems, Inc. | Crude oil emulsion treating apparatus and method |
-
1997
- 1997-04-01 JP JP08277797A patent/JP3389042B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-02-23 TW TW087102546A patent/TW355733B/zh not_active IP Right Cessation
- 1998-03-10 NZ NZ329941A patent/NZ329941A/xx not_active IP Right Cessation
- 1998-03-10 CA CA002231670A patent/CA2231670C/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-03-13 MY MYPI98001118A patent/MY116597A/en unknown
- 1998-03-28 KR KR1019980010897A patent/KR100272073B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1998-03-31 US US09/052,123 patent/US6036473A/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-03-31 EP EP98105900A patent/EP0869316B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-03-31 DK DK98105900T patent/DK0869316T3/da active
- 1998-03-31 NO NO19981455A patent/NO315294B1/no not_active IP Right Cessation
- 1998-03-31 ES ES98105900T patent/ES2173523T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1998-03-31 DE DE69804032T patent/DE69804032T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1998-04-01 ID IDP980483A patent/ID19398A/id unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69804032D1 (de) | 2002-04-11 |
EP0869316B1 (en) | 2002-03-06 |
NZ329941A (en) | 1999-08-30 |
DE69804032T2 (de) | 2002-11-21 |
ID19398A (id) | 1998-07-09 |
NO315294B1 (no) | 2003-08-11 |
US6036473A (en) | 2000-03-14 |
KR100272073B1 (ko) | 2000-11-15 |
NO981455L (no) | 1998-10-02 |
TW355733B (en) | 1999-04-11 |
NO981455D0 (no) | 1998-03-31 |
KR19980080820A (ko) | 1998-11-25 |
DK0869316T3 (da) | 2002-07-01 |
EP0869316A3 (en) | 1999-08-11 |
JPH10281444A (ja) | 1998-10-23 |
CA2231670C (en) | 2002-05-28 |
ES2173523T3 (es) | 2002-10-16 |
CA2231670A1 (en) | 1998-10-01 |
MY116597A (en) | 2004-02-28 |
EP0869316A2 (en) | 1998-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2018173271A (ja) | 統合型汚染制御を備えた酸素燃料燃焼 | |
US4205630A (en) | Steam air preheater for maintaining the flue gas temperature entering dust collection equipment | |
RU1838635C (ru) | Способ производства электрической и тепловой энергии | |
JP3389042B2 (ja) | 重質油エマルジョン燃料燃焼装置 | |
WO2011067639A1 (en) | Method and system for condensing water vapour from a carbon dioxide rich flue gas | |
JP2006035189A (ja) | セメント製造プロセスを利用した有機性汚泥の処理方法 | |
KR100250365B1 (ko) | 중질유에멀션연료연소장치 | |
KR101154826B1 (ko) | 하/폐수, 음식물 슬러지 악취 및 고함수 배가스 탈취 장치 및 이를 포함하는 슬러지 처리설비 | |
JP2009121778A (ja) | 加圧流動焼却設備及び加圧流動焼却設備の運転方法 | |
CN104176898B (zh) | 一种污泥干化系统及方法 | |
EP2833061B1 (en) | Activation method for pressurized fluidized furnace system | |
JPH0952023A (ja) | ごみ乾燥装置 | |
JP3219675B2 (ja) | 重質油エマルジョン燃料燃焼ガス化炉 | |
JP3702060B2 (ja) | 重質油エマルジョン燃料燃焼装置 | |
CA1043693A (en) | Process for treating flue gas from furnace | |
JPH09159144A (ja) | 重質油エマルジョン燃料燃焼ボイラ | |
JP2017166740A (ja) | 乾燥システム、および、乾燥システムの起動方法 | |
CN115405932A (zh) | 一种污泥喷雾干化焚烧处理系统及工艺 | |
JPS6066044A (ja) | 瞬間湯沸器 | |
JPH07119952A (ja) | 超重質油の燃焼脱硫方法 | |
MXPA98002467A (en) | Combustion apparatus for heavy oil fuel emulsific | |
UA147922U (uk) | Спосіб спалювання газового вугілля на тес з центральним пилозаводом | |
MXPA97004156A (en) | Emulsion viscous oil combustion device | |
KR100270638B1 (ko) | 중질유 에멀션 연료 연소장치 | |
PL242272B1 (pl) | Sposób ekologicznego odzysku ciepła spalin odprowadzanych do otoczenia zwłaszcza z palenisk |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20021210 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |