JP3388938B2 - ダイバーシチ受信機 - Google Patents

ダイバーシチ受信機

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JP3388938B2
JP3388938B2 JP10235695A JP10235695A JP3388938B2 JP 3388938 B2 JP3388938 B2 JP 3388938B2 JP 10235695 A JP10235695 A JP 10235695A JP 10235695 A JP10235695 A JP 10235695A JP 3388938 B2 JP3388938 B2 JP 3388938B2
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送特性が変動する無
線伝送路を介して伝送情報を伝送する伝送システムの受
信端において、ダイバーシチ方式により受信波を受信し
て復調するダイバーシチ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】地物の反射減衰特性や降雨等の気象現象
に起因して伝送特性が変動する無線伝送路については、
その伝送特性の変動に応じた伝送品質の劣化を抑圧する
ために、種々のダイバーシチ受信方式が適用される。特
に、UHF帯やVHF帯の無線周波数が利用された移動
通信システムでは、都市部において散在する地物や移動
局の移動に応じた基地局との相対位置の変化に伴って多
くの伝搬路が形成され、基地局や移動局に到達する受信
波はこれらの伝搬路を介して得られる受信波のベクトル
和として得られるので、このような受信波には固定局間
における無線伝送路では生じ得ないほど深くて激しいフ
ェージングが生じる。したがって、このようなシステム
では、フェージングによる伝送品質の劣化を抑圧するた
めに受信端にダイバーシチ方式が適用され、かつPSK
やFSKのように搬送波の位相が伝送情報に応じてシフ
トする変調方式が多く適用される。
【0003】図10は、従来のダイバーシチ受信機の構
成例を示す図である。図において、空中線1111 はリ
ミッタ1121 の入力に接続され、そのリミッタ112
1 の第一の出力は位相復調器1131 を介してディジタ
ルシグナルプロセッサ(以下、単に「DSP」とい
う。)114の第一の入力に接続される。リミッタ11
1 の第二の出力は、DSP114の第二の入力に接続
される。DSP114の出力は信号判定器115の入力
に接続され、その出力には復調信号が得られる。空中線
1112 はリミッタ1122 の入力に接続され、そのリ
ミッタ1122 の第一の出力は位相復調器1132 を介
してディジタルシグナルプロセッサ114の第三の入力
に接続される。リミッタ1122 の第二の出力は、DS
P114の第四の入力に接続される。
【0004】このような構成のダイバーシチ受信機で
は、空中線1111、1112は個別にブランチを形成
し、これらのブランチを介して受信された受信波は、そ
れぞれリミッタ1121、1122によって振幅成分が除
去された第一の成分とその振幅成分からなる第二の成分
とに分解される。位相復調器1131、1132は、この
ような第一の成分をそれぞれ位相復調することによりア
ナログの位相復調信号を生成してDSP114に与え
る。
【0005】なお、以下では、これらの位相復調信号に
ついては、上述したブランチにそれぞれ対応して「第一
の位相信号」、「第二の位相信号」という。また、上述
した第二の成分については、それぞれこれらのブランチ
に対応して「第一の振幅信号」、「第二の振幅信号」と
いう。DSP114は、第一の振幅信号と第二の振幅信
号とを取り込み、これらの信号で与えられる受信波の振
幅値r1 、r2 の二乗値R1 、R2 を求める。続いて、
DSP114は、このようにして求められた二乗値
1 、R2 と、上述した第一の位相信号と第二の位相信
号とでそれぞれ与えられる受信波の位相θ1 、θ2との
積をとることにより両ブランチの受信波を極座標変換
し、さらに、和をとることによりこれらの受信波のベク
トル和の位相成分を得る。
【0006】このようにして得られる位相成分について
は、上述したように両ブランチから得られた受信波の振
幅値r1 、r2 の二乗値のベクトル和の角度成分として
得られるので、これらの受信波に無線伝送路で重畳され
る雑音に起因して生じる誤差分は等利得合成方式が適用
された場合に比較して大幅に小さな値に抑圧され、最大
比合成法と同様の精度で得られる。
【0007】また、無線伝送路にFSKやPSKのよう
なディジタル変調方式あるいはアナログの角度変調方式
が適用された場合には、伝送情報の成分はこのようにし
て得られた位相成分で与えられる。したがって、信号判
定器115はこのような位相成分を取り込んでその角度
変調方式に適応した信号判定を行うことにより伝送情報
を復元する。
【0008】すなわち、DSP114が行う上述した処
理の反復によって最大比合成法に基づくダイバーシチ受
信が実現され、無線伝送路の伝送特性の変動に起因した
伝送品質の劣化が抑圧される。また、従来のダイバーシ
チ受信機には、上述した構成の他に、例えば、複数のブ
ランチから得られた受信波を単に同位相で合成するもの
もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
例の内、図10に示すものでは、各ブランチの受信波の
包絡線成分が不規則に変化して予測不可能であるため
に、DSP114はこれらの受信波に対して上述した算
術演算を逐次反復して行う必要があり、その演算にかか
わる処理量は大きかった。さらに、このような受信波の
ダイナミックレンジについては、特に移動通信システム
では90デシベルに至る大きな値となるために、演算語
長が短いDSPが適用された場合には多精度演算を行う
必要が生じて応答性に制約が生じたり演算の過程で丸め
誤差が生じ易かった。また、このような制約を回避する
ために演算語長が長いDSPを適用することは、コスト
高となったり小型化が阻まれるために実際にできなかっ
た。
【0010】さらに、このような問題点に対する対応策
については、例えば、上述した広いダイナミックレンジ
にはDSPの性能や演算精度で適応せずに各ブランチの
受信波の包絡線成分の瞬時値について上限値と下限値と
を設定し、その上限値と下限値とで挟まれた範囲外の値
をとる包絡線成分の瞬時値については無視することによ
り、伝送品質の劣化を許容せざるを得なかった。
【0011】また、他方の従来例では、各ブランチの受
信波が同位相で合成されるので、高速で変動するマルチ
パスによって著しいフェージングが生じる移動通信シス
テム、位相同期に時間を要して予め決められたタイムシ
ーケンスを有するTDMAシステム等に要求される十分
な応答性は得られなかった。さらに、このような従来例
では、各ブランチに対応した移相器や可変利得増幅器が
必要であるためにハードウエアの規模が大きくなってコ
スト高であるために、特に小型軽量化が要求される移動
局装置等には適用できず、かつ両ブランチの受信波につ
いて位相を強制的に揃える処理が施されるために、個々
のブランチの受信波を単独で用いて位相情報を再生した
り、アンテナ切り替えダイバーシチ方式等との併用が阻
まれていた。
【0012】本発明は、低廉化および小型化をはかりつ
つ従来例と同等のダイバーシチ効果が得られるダイバー
シチ受信機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、2、
7に記載の発明の原理ブロック図である。
【0014】請求項1に記載の発明は、搬送波の位相が
可変対象となる変調方式が適用された無線伝送系の2つ
のブランチから個別に得られる受信波を取り込み、その
変調方式のシンボル単位にこれらの受信波の振幅と位相
とを求める2つの復調手段111、112と、2つのブラ
ンチから個別に得られる受信波について、振幅の差と位
相の差ととり得る値の組み合わせ毎に、その組み合わ
せに基づく算術演算によって予め求められたベクトル和
の位相とその一方の位相との差で与えられる誤差分を格
納する記憶手段12と、2つの復調手段111、112
よって求められた振幅および位相について個別に差分を
求め、これらの差分の組み合わせに基づいて記憶手段1
2を参照するメモリアクセス手段13と、メモリアクセ
ス手段13によって参照された記憶手段12が与える誤
差分と一方の位相との和をとり、ベクトル和の位相を得
る加算手段14とを備えたことを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の発明は、搬送波の位相が
可変対象となる変調方式が適用された無線伝送系の2つ
のブランチから個別に得られる受信波を取り込み、その
変調方式のシンボル単位にこれらの受信波の振幅と位相
とを求める2つの復調手段111、112と、2つのブラ
ンチから個別に得られる受信波について、振幅の差と位
相の差とこれらの受信波の何れか一方の位相とがとり得
る値の組み合わせ毎に、その組み合わせに基づく算術演
算によって予め求められたベクトル和の位相を格納する
記憶手段21と、2つの復調手段111、112によって
求められた振幅および位相について個別に差分を求め、
これらの差分と一方の位相との組み合わせに基づいて記
憶手段21を参照してベクトル和の位相を得るメモリア
クセス手段23とを備えたことを特徴とする。
【0016】図2は、請求項3、5、7に記載の発明の
原理ブロック図である。請求項3に記載の発明は、搬送
波の位相が可変対象となる変調方式が適用された無線伝
送系の2つのブランチから個別に得られる受信波を取り
込み、その変調方式のシンボル単位にこれらの受信波の
振幅と位相とを求める2つの復調手段111、112と、
2つのブランチから個別に得られる受信波について、振
幅の差と位相の差とこれらの受信波の内、振幅が大きい
一方の位相とがとり得る値の組み合わせ毎に、その組み
合わせに基づく算術演算によって予め求められたベクト
ル和の位相とその一方の位相との差で与えられる誤差分
を格納する記憶手段31と、2つの復調手段111、1
2によって求められた振幅および位相について個別に
差分を求め、これらの差分の組み合わせに基づいて記憶
手段31を参照するメモリアクセス手段33と、2つの
復調手段111、112によって個別に求められた位相の
内、振幅が大きい一方の受信波位相を選択する位相選
択手段35と、メモリアクセス手段33によって参照さ
れた記憶手段31が与える誤差分と位相選択手段35に
よって選択された位相との和をとり、ベクトル和の位相
を得る加算手段37とを備えたことを特徴とする。
【0017】図3は、請求項4、6、7に記載の発明の
原理ブロック図である。請求項4に記載の発明は、搬送
波の位相が可変対象となる変調方式が適用された無線伝
送系の2つのブランチから個別に得られる受信波を取り
込み、その変調方式のシンボル単位にこれらの受信波の
振幅と位相とを求める2つの復調手段111、112と、
2つのブランチから個別に得られる受信波について、振
幅の差と位相の差とこれらの受信波の内、値が小さい一
方の位相とがとり得る値の組み合わせ毎に、その組み合
わせに基づく算術演算によって予め求められたベクトル
和の位相とその一方の位相との差で与えられる誤差分を
格納する記憶手段41と、2つの復調手段111、112
によって求められた振幅および位相について個別に差分
を求め、これらの差分の組み合わせに基づいて記憶手段
41を参照するメモリアクセス手段43と、2つの復調
手段111、112によって個別に求められた位相の内、
値が小さい一方の位相を選択する位相選択手段45と、
メモリアクセス手段43によって参照された記憶手段4
1が与える誤差分と位相選択手段45によって選択され
た位相との和をとり、ベクトル和の位相を得る加算手段
47とを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の発明は、搬送波の位相が
可変対象となる変調方式が適用された無線伝送系の2つ
のブランチから個別に得られる受信波を取り込み、その
変調方式のシンボル単位にこれらの受信波の振幅と位相
とを求める2つの復調手段111、112と、2つの復調
手段111、112によって個別に求められた位相の内、
振幅が大きい一方の受信波の位相を選択する位相選択手
段35と、2つのブランチから個別に得られる受信波に
ついて、振幅の差と位相の差とこれらの振幅の内、値が
大きい一方の振幅とがとり得る値の組み合わせ毎に、そ
の組み合わせに基づく算術演算によって予め求められた
ベクトル和の位相を格納する記憶手段51と、2つの復
調手段111、112によって求められた振幅および位相
について個別に差分を求め、これらの差分と位相選択手
段35によって選択された位相との組み合わせに基づい
て記憶手段51を参照し、ベクトル和の位相を得るメモ
リアクセス手段53とを備えたことを特徴とする。
【0019】請求項6に記載の発明は、搬送波の位相が
可変対象となる変調方式が適用された無線伝送系の2つ
のブランチから個別に得られる受信波を取り込み、その
変調方式のシンボル単位にこれらの受信波の振幅と位相
とを求める2つの復調手段111、112と、2つの復調
手段111、112によって個別に求められた位相の内、
値が小さい一方の位相を選択する位相選択手段45と、
2つのブランチから個別に得られる受信波について、振
幅の差と位相の差とこれらの位相の内、値が小さい一方
の位相とがとり得る値の組み合わせ毎に、その組み合わ
せに基づく算術演算によって予め求められたベクトル和
の位相を格納する記憶手段61と、2つの復調手段11
1、112によって求められた振幅および位相について個
別に差分を求め、これらの差分と位相選択手段45によ
って選択された位相との組み合わせに基づいて記憶手段
61を参照し、ベクトル和の位相を得るメモリアクセス
手段63とを備えたことを特徴とする。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
請求項6の何れか1項に記載のダイバーシチ受信機にお
いて、記憶手段に予め格納されるベクトル和の位相ある
いはその位相の誤差は、2つのブランチから得られる受
信波のベクトルについて、個別に振幅成分が二乗された
2つのベクトルについて求められることを特徴とする。
【0021】
【作用】請求項1に記載の発明にかかわるダイバーシチ
受信機では、2つのブランチが配置された無線伝送系に
搬送波の位相がシンボル単位に可変される変調方式が適
用されるので、これらのブランチから個別に順次得られ
る受信波のベクトル和の位相は、このようなシンボルの
列を与える伝送情報を示す。また、このようなベクトル
和の位相は、一般に、これらのブランチから得られる受
信波の間における振幅の差および位相の差に併せて、こ
れらの受信波の何れか一方の振幅および位相の関数とし
て与えられ、かつこれらの差が「0」であるときにはそ
の一方の受信波の位相に等しい値で与えられる。
【0022】記憶手段12は、これらの振幅の差と位相
の差とがとり得る値の組み合わせ毎に、上述した関数の
値を求める算術演算に基づいて予め求められたベクトル
和の位相と上述した一方の受信波の位相との差からなる
誤差分を格納する。メモリアクセス手段13は、復調手
段111、112によって求められた振幅および位相につ
いて個別に差分を求め、これらの差分の組み合わせに基
づいて記憶手段12を参照するので、その記憶手段12
は実際に2つのブランチで受信された受信波の差に適応
した誤差分を与える。加算手段14は、このようにして
与えられる誤差分と上述した一方の受信波の位相との和
をとるので、両ブランチについて上述した算術演算によ
って決定される利得比に基づく合成が行われ、その和に
等しい位相として与えられる伝送情報に無線伝送路の伝
送特性の変動に起因して生じるた劣化が軽減される。
【0023】したがって、両ブランチの受信波の振幅の
差および位相の差に基づいて算術演算を行うことなく誤
差分が求められ、かつその誤差分に一方のブランチの受
信波の位相を加算する簡単な演算により従来例と同等の
ダイバーシチ効果が得られる。請求項2に記載の発明に
かかわるダイバーシチ受信機では、請求項1に記載のダ
イバーシチ受信機を構成する記憶手段12および加算手
段14に代えて記憶手段21が備えられ、その記憶手段
21には、両ブランチから個別に得られる受信波につい
て、振幅の差と位相の差とこれらの受信波の何れか一方
の位相とがとり得る値の組み合わせ毎に、予め算術演算
によって求められたベクトル和の位相が格納される。メ
モリアクセス手段23は、復調手段111、112によっ
て個別に求められた振幅および位相について個別に差分
を求め、これらの差分と上述した一方の位相との組み合
わせに基づいて前記記憶手段21を参照してベクトル和
の位相を得る。すなわち、両ブランチの受信波は上述し
た算術演算によって決定される利得比に基づいて合成さ
れ、上述したベクトル和の位相として与えられる伝送情
報に無線伝送路の伝送特性の変動に起因して生じる劣化
が軽減される。
【0024】したがって、両ブランチの受信波の振幅の
差と位相の差とに併せて、一方のブランチの受信波の位
相に基づいて算術演算を行うことなく従来例と同等のダ
イバーシチ効果が得られる。
【0025】請求項3に記載の発明にかかわるダイバー
シチ受信機は、下記の点で請求項1に記載の発明にかか
わるダイバーシチ受信機と異なる。加算手段14に代え
て設けられた加算手段37には、復調手段111、112
がそれぞれ2つのブランチの受信波から個別に得た位相
の内、振幅が大きい一方の受信波の位相が位相選択手段
35によって与えられる。さらに、記憶手段12に代え
て設けられた記憶手段31には、請求項1に記載の発明
と同様にして関数の値を求める算術演算に基づいて予め
求められたベクトル和の位相と、上述した2つのブラン
チの受信波の内、振幅が大きい一方の位相との差からな
る誤差分が格納される。
【0026】また、メモリアクセス手段33は、上述し
た2つのブランチの受信波の振幅および位相について個
別に差分を求め、これらの差分の組み合わせに基づいて
記憶手段31を参照するので、請求項1に記載のダイバ
ーシチ受信機と同様にして複雑な算術演算を行うことな
く従来例と同等のダイバーシチ効果が得られる。さら
に、このようにして記憶手段31から加算手段37に与
えられる誤差分の値については、位相選択手段35によ
って振幅が大きい受信波の位相との相対値として与えら
れ、ベクトル空間上では両受信波のベクトル和の位相は
これらの受信波の内、振幅が小さいものより大きいもの
の位相に対して小さな誤差で与えられるので、請求項1
に記載のダイバーシチ受信機において記憶手段12から
与えられる誤差分に比べて絶対値が小さな値に抑えられ
る。
【0027】したがって、加算手段37に与えられる加
数あるいは被加数が小さい値に制限されてハードウエア
のサイズが小型化され、かつ無線伝送系における伝送特
定の著しい変動に柔軟に適応して復調位相の大幅な跳躍
や誤差の発生が抑圧される。請求項4に記載の発明にか
かわるダイバーシチ受信機は、下記の点で請求項1に記
載の発明にかかわるダイバーシチ受信機と異なる。
【0028】加算手段14に代えて設けられた加算手段
47には、復調手段111、112がそれぞれ2つのブラ
ンチの受信波から個別に得た位相の内、値が小さいが位
相選択手段45によって与えられる。さらに、記憶手段
12に代えて設けられた記憶手段41には、請求項1に
記載の発明と同様にして関数の値を求める算術演算に基
づいて予め求められたベクトル和の位相と、上述した2
つのブランチの受信波の位相の内、値が小さい一方との
差からなる誤差分が格納される。
【0029】また、メモリアクセス手段43は、上述し
た2つのブランチの受信波の振幅および位相について個
別に差分を求め、これらの差分の組み合わせに基づいて
記憶手段41を参照するので、請求項1に記載のダイバ
ーシチ受信機と同様にして複雑な算術演算を行うことな
く従来例と同等のダイバーシチ効果が得られる。さら
に、このようにして記憶手段41から加算手段47に与
えられる誤差分の値については、位相選択手段35によ
って2つの受信波の位相の内、値が小さい一方との相対
値として与えられ、かつベクトル空間上では両受信波の
ベクトル和の位相はこれらの受信波の位相を案分する値
で与えられるので、正数で与えられる。
【0030】したがって、加算手段47については、加
算対象となる加数あるいは被加数の一方が正数であるこ
とを前提としてハードウエアや演算の簡略化がはかられ
る。請求項5に記載の発明にかかわるダイバーシチ受信
機では、請求項3に記載のダイバーシチ受信機を構成す
る記憶手段31および加算手段37に代えて記憶手段5
1が備えられ、その記憶手段51には、両ブランチから
個別に得られる受信波について、振幅の差と位相の差と
位相選択手段35によって選択される位相とがとり得る
値の組み合わせ毎に、予め算術演算によって求められた
ベクトル和の位相が格納される。メモリアクセス手段5
3は、復調手段111、112によって個別に求められた
振幅および位相について個別に差分を求め、これらの差
分と上述した一方の位相との組み合わせに基づいて記憶
手段51を参照してベクトル和の位相を得る。すなわ
ち、両ブランチの受信波は上述した算術演算によって決
定される利得比に基づいて合成され、上述したベクトル
和の位相として与えられる伝送情報に無線伝送路の伝送
特性の変動に起因して生じる劣化が軽減される。
【0031】したがって、請求項3に記載のダイバーチ
受信機と同様にして、ハードウエアのサイズの小型化
と、無線伝送系における伝送特定の著しい変動に対する
復調位相の大幅な跳躍や誤差の発生の抑圧とがはから
れ、かつ両ブランチの受信波の振幅の差と位相の差とこ
れらの受信波の位相に基づいて算術演算を行うことなく
従来例と同等のダイバーシチ効果が得られる。
【0032】請求項6に記載の発明にかかわるダイバー
シチ受信機では、請求項4に記載のダイバーシチ受信機
を構成する記憶手段41および加算手段47に代えて記
憶手段61が備えられ、その記憶手段61には、両ブラ
ンチから個別に得られる受信波について、振幅の差と位
相の差と位相選択手段45によって選択される一方の位
相とがとり得る値の組み合わせ毎に、予め算術演算によ
って求められたベクトル和の位相が格納される。メモリ
アクセス手段63は、復調手段111、112によって個
別に求められた振幅および位相について個別に差分を求
め、これらの差分と上述した一方の位相との組み合わせ
に基づいて記憶手段61を参照してベクトル和の位相を
得る。すなわち、両ブランチの受信波は上述した算術演
算によって決定される利得比に基づいて合成され、上述
したベクトル和の位相として与えられる伝送情報に無線
伝送系の伝送特性の変動に起因して生じる劣化が軽減さ
れる。
【0033】したがって、請求項4に記載のダイバーチ
受信機と同様にして、両ブランチの受信波の振幅の差と
位相の差とこれらの受信波の位相に基づいて算術演算を
行うことなく従来例と同等のダイバーシチ効果が得られ
る。請求項7に記載の発明にかかわるダイバーシチ受信
機では、請求項1ないし請求項6の何れかに記載のダイ
バーシチ受信機の記憶手段に格納されるベクトル和の位
相あるいはその位相の誤差は、2つのブランチから得ら
れる受信波のベクトルの振幅成分が個別に二乗されてな
る2つのベクトルについて求められる。
【0034】このような2つのベクトルのベクトル和の
位相は、上述した振幅成分が二乗されない場合に比較し
て振幅成分が大きな受信波の位相に近い値で得られ、そ
のベクトル和は最大比合成法が適用された場合と同様に
高いSN比で得られる。
【0035】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0036】図4は、請求項1、7に記載の発明に対応
した実施例を示す図である。図において、図10に示す
ものと機能および構成が同じものについては、同じ符号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施
例と図10に示す従来例との構成の相違点は、DSP1
14に代えて図中の一点鎖線枠の内部に示されるA/D
変換器71、減算器72、73、メモリ74および加算
器75からなる演算部76が備えられ、かつ図示されな
い信号判定器115の前段にセレクタ77が配置された
点にある。
【0037】また、演算部76では、A/D変換器71
の第一ないし第四の入力には位相復調器1131 の出
力、リミッタ1121 の他方の出力、位相復調器113
2 の出力、リミッタ1122 の他方の出力がそれぞれ接
続され、そのA/D変換器71の第一の出力は減算器7
2および加算器75の一方の入力に接続される。A/D
変換器71の第二ないし第三の出力は、それぞれ減算器
72の他方の入力、減算器73の2つの入力に接続さ
れ、減算器72の出力はメモリ74が有する複数のアド
レス入力の内、特定のものに接続される。減算器73の
出力はこのようなアドレス入力の内、上述した特定のも
の以外の残りに接続される。メモリ74の出力は加算器
75の他方の入力に接続され、その加算器の出力はセレ
クタ77の第一の入力に接続される。
【0038】さらに、セレクタ77の第二の入力には位
相復調器1131 の出力が接続され、かつセレクタ77
の第三の入力には位相復調器1132 の出力が接続され
る。なお、本実施例と図1に示すブロック図との対応関
係については、リミッタ1121、1122および位相復
調器1131、1132は復調手段111、112に対応
し、メモリ74は記憶手段12に対応し、A/D変換器
71および減算器72、73はメモリアクセス手段13
に対応し、加算器75は加算手段14に対応する。
【0039】図5は、本実施例の動作を説明する図であ
る。以下、図4および図5を参照して請求項1、7に記
載の発明に対応した本実施例の動作を説明する。A/D
変換器71は、位相復調器1131、1132によって与
えられる第一の位相信号および第二の位相信号に併せ
て、リミッタ1121、1112によって与えられる第一
の振幅信号および第二の振幅信号を取り込み、逐次ディ
ジタル信号に変換する。なお、以下では、簡単のため、
このようにしてディジタル信号に変換された第一の位相
信号、第二の位相信号によって与えられる位相をそれぞ
れθ 1 、θ2 で表し、かつ同様にしてディジタル信号に
変換された第一の振幅信号、第二の振幅信号によって与
えられる振幅をそれぞれr1 、r2 で表す。
【0040】ところで、このような振幅値がr1 で与え
られる第一のブランチの受信波(図5)からベクトル
空間においてその振幅値を二乗して得られたベクトル
(図5)と、同様にして振幅値がr2 で与えられる第
二のブランチの受信波(図5)からその振幅値を二乗
して得られたベクトル(図5)との合成ベクトル(図
5)の位相については、従来例と同様にして無線伝送
路で重畳される雑音Nのベクトルによる誤差は等利得合
成方式が適用された場合に比較して大幅に小さな値に抑
圧され、最大比合成方式と同等の精度で得られる。
【0041】また、このような合成ベクトルの位相θ
MRC は、図5に示す直行座標の各成分の比の逆正接値で
あるから、
【数1】 の式で与えられる。さらに、上式は、各ブランチの受
信波について上述した振幅r1 、r2 とこれらの差(以
下、「振幅差」という。)Δrとの関係を示す r2 =r1 +Δr ・・・ の式と、同様にして位相θ1 、θ2 とこれらの差(以
下、「位相差」という。)Δθとの関係を示す θ2 =θ1 +Δθ ・・・ の式とを代入することにより、
【数2】 の式で示されるように、一方のブランチ(ここでは、簡
単のため「第二のブランチ」とする。)によって得られ
た受信波の振幅r2 、位相θ2 を含まない式に変形され
る。
【0042】したがって、このようにして与えられる合
成ベクトルの位相θMRC については、振幅差Δrと位相
差Δθとが共に「0」である場合における値((=θ1
以下、「基準位相」という。)に対する誤差δは、その
振幅差Δrと位相差Δθとがとり得る値を所望の精度で
量子化して与えられる値の組み合わせに対応した値とし
て、上式に基づく算術演算によって求めることができ
る。
【0043】メモリ74には、例えば、図6に示すよう
に、このようにして求められた誤差δをその算出の元と
なった振幅差Δrと位相差Δθとに対応するテーブルと
して予め格納される。なお、図6に示すテーブルの内容
については、簡単のため、振幅差Δrが4デシベルであ
って位相差Δθが 56.25度であるもののみを一例として
示すが、実際には、これらの振幅差および位相差がとり
得る値のすべての組み合わせに対応したものが格納され
るものとする。
【0044】一方、減算器73はA/D変換器71を介
して与えられる両ブランチの振幅r 1 、r2 を取り込ん
で上式に示される振幅差Δrをシンボル単位に算出
し、かつ減算器72は並行して位相θ1 、θ2 を取り込
んで上記で示される位相差Δθをシンボル単位に求め
る。メモリ74は、このようにして減算器73、74に
よって求められた振幅差Δrと位相差Δθとに基づいて
アドレッシングされ、その振幅差Δrと位相差Δθとに
応じて上式で示される誤差δを出力する。
【0045】加算器75は、その誤差δに上述した基準
位相θ1 を加えることにより、両ブランチの受信波につ
いて上述した合成ベクトルで与えられる位相θMRC を得
る。セレクタ77は、外部から与えられる選択信号(図
示されない。)に応じてこのような位相θMRC を選択し
て信号判定器に与える。また、セレクタ77は、加算器
75によって与えられる位相θMRC の他に位相復調器1
131、1132からそれぞれ各ブランチの受信波の位相
θ1 、θ2 が与えられ、例えば、ハイブリッドダイバー
シチ方式に適応して外部から与えられる選択信号に応じ
て、これらの位相を適宜選択して信号判定器に伝達す
る。
【0046】このように本実施例によれば、「最大比合
成法に基づいて受信波を合成して得られる合成ベクトル
の位相θMRC が、何れか一方のブランチで得られた受信
波の位相と、両ブランチの受信波にかかわる振幅差Δr
と位相差Δθとで一義的に定まる誤差δとの和で与えら
れる」ことが利用され、その変数の演算結果を予め格納
するメモリ74と、そのメモリの参照アドレスに相当す
る振幅差Δrと位相差Δθとを求める減算器73、72
とを組み合わせることにより、従来例と同等の精度を確
保しつつハードウエアの構成が簡略化される。また、こ
のようなハードウエアに代えてDSPが搭載された場合
には、その演算にかかわる処理量が大幅に削減される。
【0047】図7は、請求項2、7に記載の発明に対応
した実施例を示す図である。図において、図4に示すも
のと機能および構成が同じものについては、同じ符号を
付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施例
と図4に示す実施例との構成の相違点は、メモリ74お
よび加算器75に代えてメモリ81がが備えられた点に
ある。
【0048】なお、本実施例と図1に示すブロック図と
の対応関係については、リミッタ1121、1122およ
び位相復調器1131、1132は復調手段111、112
に対応し、メモリ81は記憶手段21に対応し、A/D
変換器71および減算器72、73はメモリアクセス手
段23に対応する。
【0049】以下、請求項2、7に記載の発明に対応し
た本実施例の動作を説明する。メモリ81には、減算器
73によって求められる振幅差Δrと、減算器72によ
って求められる位相差Δθと、第一の位相θ1 (あるい
は第二の位相θ2 )とがそれぞれとり得る値のすべての
組み合わせについて、上式に示す算術演算によって予
め求められた合成ベクトルの位相θMRC の値が、これら
の振幅差Δr、位相差Δθおよび第一の位相θ1 (ある
いは第二の位相θ2 )に対応して格納される。
【0050】すなわち、本実施例では、メモリ81は、
振幅差Δrおよび位相差Δθに基づいて一義的に決定さ
れる誤差δではなく、図4に示す加算器75がその誤差
δを加数とする加算を行って求める合成ベクトルの位相
θMRC を直接求める。したがって、加算器75がその加
算に要する時間にほぼ等しい時間に渡って応答時間の短
縮がはかられ、かつハードウエアを構成する素子の数が
低減されて信頼性が高められる。
【0051】図8は、請求項3、4、7に記載の発明に
対応した実施例を示す図である。図において、図4に示
すものと機能および構成が同じものについては、同じ符
号を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実
施例と図4に示す実施例との構成の相違点は、加算器7
5の一方の入力には第一の位相θ1 と第二の位相θ2
の何れか一方が位相選択部91を介して与えられ、かつ
その位相選択部91の選択入力に検算器73の出力が接
続されてメモリ92がメモリ74に代えて備えられた点
にある。
【0052】なお、本実施例と図2に示すブロック図と
の対応関係については、リミッタ1121、1122およ
び位相復調器1131、1132は復調手段111、112
に対応し、メモリ92は記憶手段31に対応し、A/D
変換器71および減算器72、73はメモリアクセス手
段33に対応し、位相選択部91は位相選択手段35に
対応し、加算器75は加算手段37に対応する。
【0053】以下、請求項3、7に記載の発明に対応し
た本実施例の動作を説明する。メモリ92に蓄積される
誤差δの値は、「0」以上の振幅差Δrに対しては上式
で与えられる位相θMRC と第一の位相θ1 との差とし
て与えられるが、反対に「0」未満の振幅差Δrに対し
ては、その式にr1 に代えてr2 が代入された
【数3】 の式で与えられる位相位相θMRC ′と第二の位相θ2
の差として与えられる。
【0054】したがって、メモリ92の出力には、減算
器73によって与えられる振幅差Δrと減算器72によ
って与えられる位相差Δθとに応じて、誤差δの絶対値
が小さい値に抑えられつつ得られる。一方、位相選択部
91は、減算器73によって得られる減算結果を監視す
ることにより、第一の振幅r1 と第二の振幅r2 との間
に r1 ≧r2 の不等式が成立する場合には第一の位相θ1 を選択して
加算器75に与え、反対に r1 <r2 の不等式が成立する場合には第二の位相θ2 を選択して
加算器75に与える。
【0055】したがって、加算器75は、上述したメモ
リ92の出力に得られる誤差δの値と、位相選択部91
の出力に得られる第一の位相θ1 あるいは第二の位相θ
2 との和をとることにより、図4および図7に示す実施
例と同様にして合成ベクトルの位相θMRC を求める。ま
た、このようにして加算器75が行う演算については、
上述したようにメモリ92から出力される誤差δの絶対
値が小さい値に抑えられる。したがって、2つのブラン
チに到来する受信波の振幅および位相がほぼ同時に激し
く増減するタイミングにおいても、加算器75の出力に
得られる復調信号に大きな跳躍誤差が伴う可能性が抑え
られる。
【0056】以下、図8を参照して請求項4、7に記載
の発明に対応した本実施例の構成と動作を説明する。本
実施例と上述した請求項3に記載の発明に対応した実施
例との構成の相違点は、図8に点線で示すように、位相
選択部91の選択入力が減算器73の出力に代えて減算
器73の出力に接続された点にある。
【0057】なお、本実施例と図3に示すブロック図と
の対応関係については、リミッタ1121、1122およ
び位相復調器1131、1132は復調手段111、112
に対応し、メモリ92は記憶手段41に対応し、A/D
変換器71および減算器72、73はメモリアクセス手
段43に対応し、位相選択部91は位相選択手段45に
対応し、加算器75は加算手段47に対応する。
【0058】このような構成の実施例では、メモリ92
に蓄積される誤差δの値は、「0」以上の位相差Δθに
対しては上式で与えられる位相θMRC と第一の位相θ
1 との差として与えられるが、反対に「0」未満の位相
差Δθに対しては、その式にθ1 に代えてθ2 が代入
された
【数4】 の式で与えられる位相θMRC′ と第二の位相θ2 との差
として与えられる。
【0059】したがって、メモリ92の出力には、減算
器73によって与えられる振幅差Δrと減算器72によ
って与えられる位相差Δθとに応じて、誤差δが正数値
として得られる。一方、位相選択部91は、減算器72
によって得られる減算結果を監視することにより、第一
の位相θ1 と第二の位相θ2 との大小関係を判別し、そ
の大小関係に基づいてこれらの位相の内、値が小さいも
のを選択して加算器75に与える。
【0060】したがって、加算器75は、上述したメモ
リ92の出力に得られる誤差δの値と、位相選択部91
の出力に得られる第一の位相θ1 あるいは第二の位相θ
2 との和をとることにより、図4および図7に示す実施
例と同様にして合成ベクトルの位相θMRCを求める。ま
た、このような和をとる演算の対象が上述したようにメ
モリ92から出力される正数の誤差δと、第一の位相θ
1 と第二の位相θ2 との内の小さい方とであるから、そ
の演算は加算回路のみによって実現可能であり、ハード
ウエアの構成が簡略化される。
【0061】図9は、請求項5〜7に記載の発明に対応
した実施例を示す図である。図において、図8に示すも
のと機能および構成が同じものについては、同じ符号を
付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施例
と図8に示す実施例との構成の相違点は、メモリ92お
よび加算器75に代えてメモリ101が備えられた点に
ある。
【0062】なお、本実施例と図2に示すブロック図と
の対応関係については、リミッタ1121、1122およ
び位相復調器1131、1132は復調手段111、112
に対応し、メモリ101は記憶手段51に対応し、A/
D変換器71および減算器72、73はメモリアクセス
手段53に対応し、位相選択部91は位相選択手段35
に対応する。
【0063】以下、請求項5、7に記載の発明に対応し
た本実施例の動作を説明する。メモリ101には、減算
器73によって求められる振幅差Δrと、減算器72に
よって求められる位相差Δθと、第一の位相θ1 あるい
は第二の位相θ2 とがそれぞれとり得る値のすべての組
み合わせについて、上式、に示す算術演算によって
予め求められた合成ベクトルの位相θMRC、θMRC′の値
が、これらの振幅差Δr、位相差Δθおよび第一の位相
θ1 (あるいは第二の位相θ2 )に対応づけられて格納
される。
【0064】すなわち、本実施例では、メモリ101
は、振幅差Δrおよび位相差Δθに基づいて一義的に決
定される誤差δではなく、図8に示す加算器75がその
誤差δを加数とする加算によって求める合成ベクトルの
位相θMRC、θMRC′をこれらの振幅差Δr、位相差Δθ
および第一の位相θ1 (あるいは第二の位相θ2 )に基
づいて直接求める。したがって、加算器75がその加算
に要する時間にほぼ等しい時間に渡って応答時間の短縮
がはかられ、かつハードウエアを構成する素子の数が低
減されて信頼性が高められる。
【0065】以下、図9を参照して請求項6、7に記載
の発明に対応した本実施例の構成および動作を説明す
る。本実施例と上述した請求項5に記載の発明に対応し
た実施例との構成の相違点は、メモリ101に予め格納
される値にあり、本実施例と図3に示すブロック図との
対応関係については、リミッタ1121、1122および
位相復調器1131、1132 は復調手段111、112
に対応し、メモリ101は記憶手段61に対応し、A/
D変換器71および減算器72、73はメモリアクセス
手段63に対応し、位相選択部91は位相選択手段45
に対応する。
【0066】このような構成の実施例では、メモリ10
1には、減算器73によって求められる振幅差Δrと、
減算器72によって求められる位相差Δθと、第一の位
相θ 1 あるいは第二の位相θ2 とがそれぞれとり得る値
のすべての組み合わせについて、上式、に示す算術
演算によって予め求められた合成ベクトルの位相
θMR C、θMRC′の値が、これらの振幅差Δr、位相差Δ
θおよび第一の位相θ1 (あるいは第二の位相θ2 )に
対応づけられて格納される。
【0067】すなわち、本実施例では、メモリ101
は、振幅差Δrおよび位相差Δθに基づいて一義的に決
定される誤差δではなく、その誤差を加数として得られ
る合成ベクトルの位相θMRC、θMRC′をこれらの振幅差
Δr、位相差Δθおよび第一の位相θ1 (あるいは第二
の位相θ2 )に基づいて直接求める。したがって、加算
器75がその加算に要する時間にほぼ等しい時間に渡っ
て応答時間の短縮がはかられ、かつハードウエアを構成
する素子の数が低減されて信頼性が高められる。ところ
で、上述した各実施例では、請求項7に記載の発明が並
行して適用されているが、例えば、メモリ74、81、
92、101に格納されるべき値を算出するために適用
された算術演算は、上式〜に代えてそれぞれこれら
の式に個々に含まれる二乗項の指数を「1」に置き換え
てなる式に基づいて行われてもよい。
【0068】このような指数の置き換えの下で得られる
式は、図5に示すベクトル図において、、で示され
るベクトルにそれぞれ代えて、で示されるベクトル
が適用されたことを意味するので、最大比合成法に代え
て等利得合成法が適用されることを意味する。また、振
幅差Δr、位相差Δθに応じて、一方のブランチから得
られた受信波の位相に対して加算すべき誤差δあるいは
その誤差の補正結果として得られる受信波の位相θが算
術式で与えられるならば、種々の合成法を適用してその
合成法の特性を活用することができ、さらに、無線伝送
路の伝送特性の変動状態が把握できるならば、予め複数
の合成法に基づく誤差δあるいは位相θを上述したメモ
リに予め格納し、かつ変動状態に適応して動的にアドレ
ッシングを切り替えることによりハイブリッドダイバー
シチ方式も実現可能となる。
【0069】なお、上述した各実施例では、図6に示す
ようにメモリ74、81、92、101に格納されるテ
ーブルの詳細な構成については何ら記述されていない
が、本発明では、これらのメモリに読み出しアドレスと
して与えられる振幅差Δr、位相差Δθおよび何れかの
ブランチの位相に応じて、これらに適応した誤差δある
いは位相θMRC が確実に読み出されるならば如何なる構
成が適用されてもよい。また、上述した各実施例では、
アンテナ911、912によって個別に受信された受信波
の変調方式および周波数帯が示されていないが、本発明
では、変調方式については、伝送情報に応じて搬送波信
号の周波数あるいは位相がシフトし、かつ全ての信号点
が振幅が一定である信号空間上の単一円の上に位置する
ものであれば、アナログ変調方式およびディジタル変調
方式の何れであってもよく、このような変調方式に適応
可能であるならば周波数帯については問わない。
【0070】さらに、上述した各実施例では、適用され
たシンボル単位に振幅差Δrおよび位相差Δθが求めら
れ、これらの振幅差おらび位相差に基づいてメモリ7
4、81、92、101の内容が参照されているが、本
発明では、このように伝送情報が搬送波の絶対位相(あ
るいは周波数変位)で表される変調方式に限定されず、
例えば、差動符号化方式も適用可能であり、その場合に
は振幅差Δrや位相差Δθについては差分がとられるべ
き先行するスロットとの総和平均、相乗平均その他の平
均値として求め、かつ振幅値については時系列に沿って
補間して求めることができる。
【0071】また、上述した各実施例では、減算器7
2、73および加算器75については、何れもディジタ
ル領域で減算や加算を行っているが、例えば、図4、図
7〜図9に点線で示すようにA/D変換器71がメモリ
74、81、92、101の前段に配置されたり、これ
らのメモリの後段にD/A変換器が搭載された場合に
は、アナログ領域で同等の減算や加算を行う回路(例え
ば、演算増幅器)で構成されてもよい。
【0072】さらに、上述した各実施例では、アンテナ
1111、1112は空間ダイバーシチ方式によるブラン
チを構成するが、本発明では、メモリ74、81、9
2、101に予め格納されたテーブルの内容で決定され
る合成法に適応したブランチ構成法であれば、偏波ダイ
バーシチ、周波数ダイバーシチ、角度ダイバーシチ、時
間ダイバーシチその他の如何なるブランチ構成法も適用
可能である。
【0073】また、上述した各実施例では、等利得合成
法と最大比合成法とに適応しているが、本発明では、こ
のような合成法に限定されず、両ブランチの受信波の振
幅差Δr、位相差Δθおよびこれらの受信波の何れか一
方の位相に基づいてベクトル和の位相が一義的に定まる
合成法であれば、如何なる合成法も適用可能である。
【0074】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、両ブランチの受信波の振幅の差および位相の差に基
づいて算術演算を行うことなく誤差分が求められ、かつ
その誤差分に一方のブランチの受信波の位相を加算する
簡単な演算により従来例と同等のダイバーシチ効果が得
られる。
【0075】請求項2に記載の発明では、両ブランチの
受信波の振幅の差と位相の差とに併せて、一方のブラン
チの受信波の位相に基づいて算術演算を行うことなく従
来例と同等のダイバーシチ効果が得られる。請求項3に
記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様にして従
来例と同等のダイバーシチ効果が得られ、かつハードウ
エアのサイズが軽減されて無線伝送系における伝送特性
の著しい変動に対して復調位相の大幅な跳躍や誤差の発
生が抑圧される。
【0076】請求項4に記載の発明では、請求項1に記
載の発明と同様にして従来例と同等のダイバーシチ効果
が得られ、かつハードウエアや演算の簡略化がはかられ
る。請求項5に記載の発明では、請求項3に記載の発明
と同様にして、ハードウエアのサイズの小型化と復調位
相の大幅な跳躍や誤差の発生の抑圧とがはかられ、かつ
両ブランチの受信波の振幅の差と位相の差と両ブランチ
の受信波の位相に基づいて算術演算を行うことなく従来
例と同等のダイバーシチ効果が得られる。
【0077】請求項6に記載の発明では、請求項4に記
載の発明と同様にしてハードウエアや演算の簡略化がは
かられ、かつ両ブランチの受信波の振幅の差と位相の差
と両ブランチの受信波の位相とに基づいて算術演算を行
うことなく従来例と同等のダイバーシチ効果が得られ
る。請求項7に記載の発明にかかわるダイバーシチ受信
機では、請求項1ないし請求項6に記載の発明の何れに
ついても、記憶手段に格納される値を変更することによ
り最大比合成法が適用され、高いSN比の下でダイバー
シチ効果が得られる。
【0078】すなわち、これらの発明が適用された無線
伝送系では、受信端において両ブランチの受信波の合成
を行う処理やその処理を実現するハードウエアの構成の
簡略化に併せて応答性が大幅に高められ、かつ効果なシ
グナルプロセッサを適用せずに構成可能である。したが
って、従来例に比較してコストの削減と性能および信頼
性の向上とをはかりつつ確実にダイバーシチ効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2、7に記載の発明の原理ブロック
図である。
【図2】請求項3、5、7に記載の発明の原理ブロック
図である。
【図3】請求項4、6、7に記載の発明の原理ブロック
図である。
【図4】請求項1、7に記載の発明に対応した実施例を
示す図である。
【図5】本実施例の動作を説明する図である。
【図6】メモリに格納されるテーブルの構成を示す図で
ある。
【図7】請求項2、7に記載の発明に対応した実施例を
示す図である。
【図8】請求項3、4、7に記載の発明に対応した実施
例を示す図である。
【図9】請求項5〜7に記載の発明に対応した実施例を
示す図である。
【図10】従来のダイバーシチ受信機の構成例を示す図
である。
【符号の説明】
11 復調手段 12,21,31,41,51,61 記憶手段 13,23,33,43,53,63 メモリアクセス
手段 14,37,47 加算手段 35,45 位相選択手段 71 A/D変換器 72,73 減算器 74,81,92,101 メモリ 75 加算器 76 演算部 77 セレクタ 91 位相選択部 111 アンテナ 112 リミッタ 113 位相復調器 114 ディジタルシグナルプロセッサ(DSP) 115 信号判定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 博樹 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25 号 富士通東北ディジタル・テクノロジ 株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−192325(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/02 - 7/12 H04L 1/02 - 1/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送波の位相が可変対象となる変調方式
    が適用された無線伝送系の2つのブランチから個別に得
    られる受信波を取り込み、その変調方式のシンボル単位
    にこれらの受信波の振幅と位相とを求める2つの復調手
    段と、 前記2つのブランチから個別に得られる受信波につい
    て、振幅の差と位相の差ととり得る値の組み合わせ毎
    に、その組み合わせに基づく算術演算によって予め求め
    られたベクトル和の位相とその一方の位相との差で与え
    られる誤差分を格納する記憶手段と、 前記2つの復調手段によって求められた振幅および位相
    について個別に差分を求め、これらの差分の組み合わせ
    に基づいて前記記憶手段を参照するメモリアクセス手段
    と、 前記メモリアクセス手段によって参照された記憶手段が
    与える誤差分と前記一方の位相との和をとり、前記ベク
    トル和の位相を得る加算手段とを備えたことを特徴とす
    るダイバーシチ受信機。
  2. 【請求項2】 搬送波の位相が可変対象となる変調方式
    が適用された無線伝送系の2つのブランチから個別に得
    られる受信波を取り込み、その変調方式のシンボル単位
    にこれらの受信波の振幅と位相とを求める2つの復調手
    段と、 前記2つのブランチから個別に得られる受信波につい
    て、振幅の差と位相の差とこれらの受信波の何れか一方
    の位相とがとり得る値の組み合わせ毎に、その組み合わ
    せに基づく算術演算によって予め求められたベクトル和
    の位相を格納する記憶手段と、 前記2つの復調手段によって求められた振幅および位相
    について個別に差分を求め、これらの差分と前記一方の
    位相との組み合わせに基づいて前記記憶手段を参照して
    前記ベクトル和の位相を得るメモリアクセス手段とを備
    えたことを特徴とするダイバーシチ受信機。
  3. 【請求項3】 搬送波の位相が可変対象となる変調方式
    が適用された無線伝送系の2つのブランチから個別に得
    られる受信波を取り込み、その変調方式のシンボル単位
    にこれらの受信波の振幅と位相とを求める2つの復調手
    段と、 前記2つのブランチから個別に得られる受信波につい
    て、振幅の差と位相の差とこれらの受信波の内、振幅が
    大きい一方の位相とがとり得る値の組み合わせ毎に、そ
    の組み合わせに基づく算術演算によって予め求められた
    ベクトル和の位相とその一方の位相との差で与えられる
    誤差分を格納する記憶手段と、 前記2つの復調手段によって求められた振幅および位相
    について個別に差分を求め、これらの差分の組み合わせ
    に基づいて前記記憶手段を参照するメモリアクセス手段
    と、 前記2つの復調手段によって個別に求められた位相の
    内、振幅が大きい一方の受信波位相を選択する位相選
    択手段と、 前記メモリアクセス手段によって参照された記憶手段が
    与える誤差分と前記位相選択手段によって選択された位
    相との和をとり、前記ベクトル和の位相を得る加算手段
    とを備えたことを特徴とするダイバーシチ受信機。
  4. 【請求項4】 搬送波の位相が可変対象となる変調方式
    が適用された無線伝送系の2つのブランチから個別に得
    られる受信波を取り込み、その変調方式のシンボル単位
    にこれらの受信波の振幅と位相とを求める2つの復調手
    段と、 前記2つのブランチから個別に得られる受信波につい
    て、振幅の差と位相の差とこれらの受信波の内、値が小
    さい一方の位相とがとり得る値の組み合わせ毎に、その
    組み合わせに基づく算術演算によって予め求められたベ
    クトル和の位相とその一方の位相との差で与えられる誤
    差分を格納する記憶手段と、 前記2つの復調手段によって求められた振幅および位相
    について個別に差分を求め、これらの差分の組み合わせ
    に基づいて前記記憶手段を参照するメモリアクセス手段
    と、 前記2つの復調手段によって個別に求められた位相の
    内、値が小さい一方の位相を選択する位相選択手段と、 前記メモリアクセス手段によって参照された記憶手段が
    与える誤差分と前記位相選択手段によって選択された位
    相との和をとり、前記ベクトル和の位相を得る加算手段
    とを備えたことを特徴とするダイバーシチ受信機。
  5. 【請求項5】 搬送波の位相が可変対象となる変調方式
    が適用された無線伝送系の2つのブランチから個別に得
    られる受信波を取り込み、その変調方式のシンボル単位
    にこれらの受信波の振幅と位相とを求める2つの復調手
    段と、 前記2つの復調手段によって個別に求められた位相の
    内、振幅が大きい一方の受信波の位相を選択する位相選
    択手段と、 前記2つのブランチから個別に得られる受信波につい
    て、振幅の差と位相の差とこれらの振幅の内、値が大き
    い一方の振幅とがとり得る値の組み合わせ毎に、その組
    み合わせに基づく算術演算によって予め求められたベク
    トル和の位相を格納する記憶手段と、 前記2つの復調手段によって求められた振幅および位相
    について個別に差分を求め、これらの差分と前記位相選
    択手段によって選択された位相との組み合わせに基づい
    て前記記憶手段を参照し、前記ベクトル和の位相を得る
    メモリアクセス手段とを備えたことを特徴とするダイバ
    ーシチ受信機。
  6. 【請求項6】 搬送波の位相が可変対象となる変調方式
    が適用された無線伝送系の2つのブランチから個別に得
    られる受信波を取り込み、その変調方式のシンボル単位
    にこれらの受信波の振幅と位相とを求める2つの復調手
    段と、 前記2つの復調手段によって個別に求められた位相の
    内、値が小さい一方の位相を選択する位相選択手段と、 前記2つのブランチから個別に得られる受信波につい
    て、振幅の差と位相の差とこれらの位相の内、値が小さ
    い一方の位相とがとり得る値の組み合わせ毎に、その組
    み合わせに基づく算術演算によって予め求められたベク
    トル和の位相を格納する記憶手段と、 前記2つの復調手段によって求められた振幅および位相
    について個別に差分を求め、これらの差分と前記位相選
    択手段によって選択された位相との組み合わせに基づい
    て前記記憶手段を参照し、前記ベクトル和の位相を得る
    メモリアクセス手段とを備えたことを特徴とするダイバ
    ーシチ受信機。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6の何れか1項に
    記載のダイバーシチ受信機において、 記憶手段に予め格納されるベクトル和の位相あるいはそ
    の位相の誤差は、 2つのブランチから得られる受信波のベクトルについ
    て、個別に振幅成分が二乗された2つのベクトルについ
    て求められることを特徴とするダイバーシチ受信機。
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