JP3388711B2 - 履物の製造方法及び履物 - Google Patents

履物の製造方法及び履物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形法とハン
ドメイド法を組み合わせて靴底を成形するようにした履
物の製造方法及び履物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば履物底を成形する際、モー
ルドを使用して射出成形法で成形する方法や、接着剤で
貼り合わせるハンドメイド法等が知られており、前者の
ように射出成形法による場合は、品質が均一の履物を連
続して大量に生産することが出来、また自動化によって
省力化が図れる等の利点を有しており、後者のようなハ
ンドメイド法では、アウトソールの素材の制約が少なく
て、各種機能に対応した履物を製造出来るとともに、デ
ザイン展開が豊富になって高級感が得られる等の特性を
有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の射出
成形とハンドメイドを組合せて、履物底の基本となる部
分を射出成形によって成形し、意匠性や機能性等を要求
される部分をハンドメイド法によって成形すれば、機能
性が良く且つ多彩なデザイン展開が可能な履物底を効率
良く成形することが出来るが、ハンドメイド法により貼
り付ける際に、接合端部の仕上がり状態が外観品位に大
きく影響する。すなわち、接合端部を綺麗に接合しなけ
れば仕上がり品位を高めることが出来ない。
【0004】そこで本発明は、射出成形したソール材に
ハンドメイド法によりアウトソールを貼り合わせて履物
底を成形するにあたり、接合端部の仕上がり状態を良好
にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、胛被の下端部から底面にかけてソール材を射
出成形して胛被と一体のテープ部を作製し、このテープ
部の下面側にアウトソールをハンドメイド法により貼り
付けるようにした履物の製造方法において、テープ部の
下面かアウトソールの上面のうち少なくとも一方側の面
の少なくとも一部に浅い窪みを形成することで、貼付け
前に、接合端部から若干内側に入り込んだ箇所に隙間が
形成されて接合端部が点接触に近い状態になるように
し、次いで、テープ部とアウトソールの接合面を接着剤
にて貼り合わせるようにした。
【0006】すなわち、テープ部の下面とアウトソール
の上面の平坦な面同士を貼り合わせる場合、面精度がよ
ほど正確でない限り接合端部の一部に隙間が生じたり、
綺麗に接合されない部分が生じたりする。このためテー
プ部とアウトソールの接合端部から若干内側に入り込ん
だ箇所に隙間を形成して接合端部を点接触に近い状態に
し、テープ部とアウトソールの接合面を貼り合わせる際
に、接合端部を隙間等のない状態で綺麗に仕上げること
が出来るようにする。
【0007】ここで、胛被の下端部から底面にかけてテ
ープ部作製用のソール材を射出成形する際は、例えば、
胛被の下端部に沿って胛被外面が帯状に覆われるテープ
状部分が形成されるようにするにすれば好適であり、ま
たこのテープ部として、爪先側のトウガードや踵側のヒ
ールサポート等を含めて一体に射出成形するようにして
も良い。この際、履物としては、シューズの他、サンダ
ル等も含まれる。
【0008】また、接合端部から僅かに内側に入り込ん
だ箇所に隙間を形成するための接合面の窪みは、テープ
部側に形成しても良く、あるいはアウトソール側に形成
しても良く、あるいは両者ともに形成しても良く、例え
ば隙間の最大部分が0.5〜2.5mm程度になるよう
にすれば好適である。この場合、隙間が狭すぎると、接
合端部の接触状態が不良になる可能性があり、隙間が広
すぎると、間に接着剤が多く存在しすぎて接着強度が低
下する虞れがある。
【0009】また、上記のような方法で履物を製造する
ため、請求項2のように、テープ部の下面かアウトソー
ルの上面のうち少なくとも一方側の面の少なくとも一部
には、貼付け前に、接合端部から若干内側に入り込んだ
箇所に隙間を形成して接合端部を点接触に近い状態にす
るための浅い窪みを形成しておく。
【0010】この際、請求項3のように、テープ部の一
部に、アウトソールの外側面を部分的に覆うことの出来
る垂下部を形成し、この垂下部をアウトソールの外側面
に貼り付けるようにしても良い。
【0011】このようにテープ部の一部に垂下部を形成
し、この垂下部をアウトソールの外側面に貼り付けるよ
うにすれば、アウトソールとテープ部を強固に貼り合わ
せることが出来、しかもデザイン的にも優れたものにす
ることが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
履物の一例を示す側面図、図2は同底面図、図3は図1
のA−A線断面図、図4は図1のB−B線断面図、図5
は図3に対応する部分の貼り付け前の状態の断面図で、
窪みをテープ部に設けた場合の説明図、図6は窪みをア
ウトソールに設けた場合の説明図である。
【0013】本発明にかかる履物の製造方法は、機能性
やデザイン性等に優れた靴底を成形するため射出成形法
とハンドメイド法を組合せるとともに、靴底のハンドメ
イド部分の接合ラインを綺麗に仕上げることが出来るよ
うにされ、例えば図1に示すような靴1に適用されてい
る。
【0014】この靴1は、胛被2の下端部から底面にか
けてソール材が射出成形されて胛被2に一体化されるテ
ープ部3と、このテープ部3の下面にハンドメイド法に
より貼り付けられるアウトソール4を備えており、テー
プ部3のうち、土踏まず部の内胛と外胛に対応する部分
には垂下部3sが形成され、この垂下部3sの部分は、
図4に示すように、アウトソール4の外側面を覆うよう
な状態で貼着され、他の部分は図3に示すように、テー
プ部3の下面端部とアウトソール4の上面端部を直接突
き合わせた状態にして接合端部eが側面に露出する状態
で貼着されている。
【0015】このため、接合端部eの仕上がり状態は、
外観品質に大きく影響するため、本発明ではこの接合端
部eの仕上がり状態を良好に出来るようにしている。
【0016】前記テープ部3の射出成形は、甲被2を吊
り込んだ不図示のラストモールドに対して、不図示のサ
イドモールドやラストモールドを型組みして、テープ部
成型用空間部を画成し、このテープ部成型用空間部内
に、例えばポリ塩化ビニル、ポリウレタン、熱可塑性ゴ
ム、多硫化ゴム、ラバー等のソール材を射出して胛被2
と一体のテープ部3を成形する。
【0017】この際、テープ部3としては、胛被2の下
端部周縁外面を帯状に覆う胛被被覆部3rと、胛被2の
底面側を覆う底面部3qが形成されるようにし、土踏ま
ず部の内胛、外胛に対応する部分には、胛被被覆部3r
から下方に垂下する垂下部3sが局所的に形成されるよ
うにしている。
【0018】アウトソール4は、例えばテープ部3の材
質とは異素材のEVA(エチレン酢酸ビニル共重合
体)、ポリウレタン、ラバー等の単独素材またはこれら
を組み合わせた材料から別途形成されている。そして実
施形態では、図2にも示すように、爪先側と踵側の接地
面側に、例えばセラミック入りゴム等の滑りにくい素材
からなる防滑材5が貼り付けられ、歩行時等に滑りにく
いようにされているが、この防滑材5は本発明の必須の
構成要件ではない。
【0019】そして、以上のようなテープ部3とアウト
ソール4は、例えばテープ部3の底面部3q下面と垂下
部3s内面、及びアウトソール4の上面等の両方の接合
面に接着剤が塗布された状態で、左右の垂下部3sの間
にアウトソール4を嵌め込むようにしてハンドメイド法
により貼り合わせられており、射出成形では組み合わせ
が困難な異素材でも簡単に組み合わせて靴底を構成する
ことが出来るようにされている。またこのように靴底成
形工程の一部にハンドメイド法を取り入れることによ
り、アウトソール3の材質、形態、色彩、意匠等に変化
を持たせて各種機能を持たせることも容易に行える。
【0020】ところで、本発明では、テープ部3とアウ
トソール4の接合箇所のうち、垂下部3sを除く箇所の
接合端部eから僅かに内側に入り込んだ個所に、貼り合
わせ前の状態で、アウトソール4上にテープ部3を載置
すると、図5及び図6に示すような隙間gが形成される
ようにし、この隙間gによって、接合端部eが点接触に
近い状態になるようにしている。
【0021】そして図5に示す実施形態では、テープ部
3の下面に浅い窪みを形成することで隙間gが形成され
るようにし、この際、隙間の最大部分の間隔が0.5〜
2.5mmになるようにしている。そしてこのように隙
間gを形成して接合端部eを点接触に近い状態にするこ
とにより、貼り合わせた時に接合端部eに隙間等が生じ
ることがなくなり、接合ラインの仕上がり状態を綺麗に
することが出来る。尚、隙間gの間隔を2.5mm以上
にすると、接着剤が多く存在して強度が低下しがちにな
り、また隙間gの間隔を0.5mm以下にすると、充分
な効果が得られない虞れがある。
【0022】また、図6は、隙間gの形成をアウトソー
ル4側の窪みによって形成するようにした構成例であ
り、この場合も、隙間gの最大部分の間隔を0.5〜
2.5mmになるようにし、この隙間gによって接合端
部eが点接触に近い状態になるようすれば、貼り合わせ
た後の接合ラインを綺麗に仕上げることが出来る。
【0023】ところで、テープ部3とアウトソール4の
貼り合わせ強度については、前述のように垂下部3sを
アウトソール4の外側面に貼着することで、充分な貼り
付け強度が得られるようにし、また例えばこのテープ部
3の色彩をアウトソール4の色と色違いにする等によっ
て意匠的にも斬新さをアピールすることができる。
【0024】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば隙間
gは垂下部3sの内側部分も含めて全域に形成するよう
にしても良く、また隙間gの形成にあたってテープ部3
とアウトソール4の両方に窪みを形成しても良い。また
垂下部3sの位置等も任意である。更に本発明を靴以外
の履物、例えばサンダル等に適用することも可能であ
る。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明に係る履物の製造方
法及び履物は、テープ部の下面側にアウトソールを貼り
付ける際、テープ部の下面かアウトソールの上面のうち
少なくとも一方側の面の少なくとも一部に浅い窪みを形
成することで、貼付け前に、接合端部から若干内側に入
り込んだ箇所に隙間を形成して接合端部が点接触に近い
状態になるようにしたため、テープ部とアウトソールの
接合面を貼り合わせる際に、接合端部を綺麗に仕上るこ
とが出来る。またテープ部の一部に、アウトソールの外
側面を部分的に覆うことの出来る垂下部を形成すれば、
アウトソールとテープ部を強固に貼り合わせることが出
来、しかもデザイン的にも優れたものにすることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る履物の一例を示す側面図
【図2】同底面図
【図3】図1のA−A線断面図
【図4】図1のB−B線断面図
【図5】図3に対応する部分の貼り付け前の状態の断面
図で、窪みをテープ部に設けた場合の説明図
【図6】図3に対応する部分の貼り付け前の状態の断面
図で、窪みをアウトソールに設けた場合の説明図
【符号の説明】 1…靴、2…胛被、3…テープ部、3s…垂下部、4…
アウトソール、e…接合端部、g…隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A43B 9/12 A43D 25/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胛被の下端部から底面にかけてソール材
    を射出成形して胛被と一体のテープ部を作製し、このテ
    ープ部の下面側にアウトソールをハンドメイド法により
    貼り付けるようにした履物の製造方法であって、前記テ
    ープ部の下面かアウトソールの上面のうち少なくとも一
    方側の面の少なくとも一部に浅い窪みを形成すること
    で、貼付け前に、接合端部から若干内側に入り込んだ箇
    所に隙間が形成されて接合端部が点接触に近い状態にな
    るようにし、次いで、テープ部とアウトソールの接合面
    を接着剤にて貼り合わせることを特徴とする履物の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 胛被の下端部から底面にかけてテープ部
    が射出成形で一体化され、このテープ部の下面側にアウ
    トソールがハンドメイド法により貼り付けられた履物で
    あって、前記テープ部の下面かアウトソールの上面のう
    ち少なくとも一方側の面の少なくとも一部には、貼付け
    前に、接合端部から若干内側に入り込んだ箇所に隙間を
    形成して接合端部を点接触に近い状態にするための浅い
    窪みが形成されることを特徴とする履物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の履物において、前記テ
    ープ部の一部には、アウトソールの外側面を部分的に覆
    うことの出来る垂下部が形成され、この垂下部がアウト
    ソールの外側面に貼り付けられることを特徴とする履
    物。
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