JP3388120B2 - バリ取り装置 - Google Patents

バリ取り装置

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JP3388120B2
JP3388120B2 JP33314596A JP33314596A JP3388120B2 JP 3388120 B2 JP3388120 B2 JP 3388120B2 JP 33314596 A JP33314596 A JP 33314596A JP 33314596 A JP33314596 A JP 33314596A JP 3388120 B2 JP3388120 B2 JP 3388120B2
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gas injection
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C37/00Component parts, details, accessories or auxiliary operations, not covered by group B29C33/00 or B29C35/00
    • B29C37/02Deburring or deflashing
    • B29C37/04Deburring or deflashing of welded articles, e.g. deburring or deflashing in combination with welding

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの成形後ま
たは溶着後にワークに燃焼ガスを吹き付けてワークから
バリを除去するバリ取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂製品等の成形品(以下、ワ
ークとも称する)の成形後または溶着後にこのワークか
らバリを除去する方法として、特開平3−147814
号公報に掲載されているように、ワークに樹脂溶融可能
温度の燃焼ガスを吹き付けてバリを溶融除去する方法が
知られており、この方法による場合には、ワークに吹き
付ける燃焼ガスの温度を常時適正に保つべく、ワークと
ワークに燃焼ガスを吹き付けるガス噴射ノズルとの距離
を常時一定に保つ必要がある。
【0003】しかしながらこれに反して上記従来技術で
は、ワークに燃焼ガスを吹き付けるときにガス噴射ノズ
ルを手作業で移動させるか、またはガス噴射ノズルを比
較的構造が複雑で高価なロボットのアームに取り付けて
移動させるかしており、よって前者の場合には、ワーク
とガス噴射ノズルとの距離を常時一定に保つことができ
ない問題およびガス噴射ノズルを手作業で取り扱うこと
が作業者にとって危険である問題があり、また後者の場
合には、前者の問題を解決することができるものの、ロ
ボットに多額の設備コストがかかることから実用性ない
し汎用性に乏しい問題がある。
【0004】またワークに燃焼ガスを吹き付けてバリ取
り作業を行なう場合には広く一般的に、燃焼ガスが消炎
したときのガス漏れに備えて安全対策を講じる必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、ワークとガス噴射ノズルとの距離を常時一定に保つ
ことが可能であって、しかもこれを比較的高価なロボッ
トを使用せずに実現することができ、更にバリ取り作業
が作業者にとって安全なバリ取り装置を提供することを
目的とする。
【0006】またこれに加えて、燃焼ガスが消炎したと
きのガス漏れに備えて安全対策を講じたバリ取り装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるバリ取り装置は、ワークの
成形後または溶着後に前記ワークに燃焼ガスを吹き付け
て前記ワークからバリを除去する装置であって、前記ワ
ークを水平にかつ着脱自在に載置するワーク受け治具、
前記ワーク受け治具に接続されたカム盤、ならびに前記
カム盤、ワーク受け治具およびワークを一定位置で所定
方向に所定速度で回転させる回転駆動源を備え、前記カ
ム盤の上面周縁部に、前記ワークの平面形状に倣った平
面形状を備えたエンドレスな溝状または段差状のカム部
を設けた回転部と、前記カム部に沿って移動するカムフ
ォロアと、前記カムフォロアに従って移動し、前記ワー
クの外周部に対して常時一定距離から燃焼ガスを吹き付
けるガス噴射ノズルとを有することにした。
【0008】また本発明の請求項2によるバリ取り装置
は、上記した請求項1のバリ取り装置において、ガス噴
射ノズルから吹き出されるガスの温度を測定する温度セ
ンサと、前記温度センサの測定情報に基づいて燃焼ガス
の消炎が検知されたときにガス供給路を遮断するバルブ
とを備えてガス漏れを防止する安全機構を有することに
した。
【0009】上記構成を備えた本発明の請求項1による
バリ取り装置においては、回転部がワーク受け治具にお
いてワークを支持した状態で定位置で回転すると、この
回転部に設けられたカム盤が同時に回転し、このカム盤
の上面周縁部に設けられたエンドレスな溝状または段差
状のカム部に沿ってカムフォロアが移動し、更にカムフ
ォロアに従ってガス噴射ノズルが移動する。そしてこの
とき、カム部が予めワークの平面形状に倣った形状に形
成されていることから、カム部に沿って移動するカムフ
ォロアの動きがこれに倣い、更にカムフォロアに従って
移動するガス噴射ノズルの動きもこれに倣うことにな
る。したがって回転部に支持されて定位置で回転するワ
ークの平面形状に対してガス噴射ノズルが相似状に相対
移動し、よってワークとガス噴射ノズルとの距離を常時
一定に保つことが可能となる。またバリ取り作業が機械
化されて手作業でなくなるために、作業者にとって安全
なものとなる。
【0010】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるバリ取り装置のように、ガス噴射ノ
ズルから吹き出されるガスの温度を測定する温度センサ
と、この温度センサの測定情報に基づいて燃焼ガスの消
炎が検知されたときにガス供給路を遮断するバルブとを
備えてガス漏れを防止する安全機構が設けられている
と、ガス噴射ノズルから吹き出されるガスの燃焼が何ら
かの理由で停止したときにガスの供給を自動的に停止し
てガス漏れを防止することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
【0012】図1は、当該実施形態に係るバリ取り装置
の説明図である。
【0013】符号51は、ワークの一例として熱可塑性
樹脂製品の一種であるオイルストレーナを示しており、
このオイルストレーナ(以下、ワークとも称する)51
の上側部品52と下側部品53とを両者の外周フランジ
部52a,53a同士で全周に亙って振動溶着したとき
に溶着部54の外周側に食み出すように発生したヒゲ状
のバリ(図示せず)を、燃焼ガスを吹き付けて溶融除去
するのが本装置の機能である。
【0014】符号1は、上記ワーク51を支持して回転
する回転部を示しており、この回転部1が、ワーク51
を水平にかつ着脱自在に載置するワーク受け治具2と、
ワーク受け治具2の下側に所要数の脚部3を介して接続
されたカム盤4と、カム盤4、脚部3およびワーク受け
治具2ならびにワーク51を一定位置で所定方向に所定
速度(例えば10〜20rpm程度)で回転させるモー
タ5よりなる回転駆動源とを備えて、装置のフレーム6
の上下に取り付けられている。
【0015】カム盤4の上面周縁部に、ワーク51の平
面形状に倣った平面形状を備えたエンドレスな溝状のカ
ム部7が設けられており、この溝状のカム部7に対して
その上方からコロ状ないし転輪状のカムフォロア8が転
動自在に係合している。
【0016】図2はカム盤4の平面図であって、図にお
ける鎖線がワーク51の平面形状を示しており、このワ
ーク51の平面形状に倣って一回り大きな相似状に溝状
のカム部7がエンドレスに設けられている。
【0017】カムフォロア8は、移動盤9の先端の軸1
0の下端に回転自在に取り付けられており、移動盤9が
油圧作動式の前後シリンダ11の作動ロッド12の先端
に接続されていることから、移動盤9、軸10およびカ
ムフォロア8の移動可能方向が作動ロッド12の往復動
方向(軸方向)のみに規制されており、更に作動ロッド
12が回転部1の回転中心0に向いていることから、移
動盤9、軸10およびカムフォロア8の移動可能方向が
実質的に回転部1の回転中心0に対して近付いたり離れ
たりする方向のみに規制されている。前後シリンダ11
は図示しないフレームまたは支持台に固定されており、
また無負荷状態に設定されている。
【0018】移動盤9に支持部材13が立設されて、こ
の支持部材13の上端部にガス噴射ノズル(ガスバー
ナ)14が、そのガス噴射口をワーク51の溶着部54
の外周面に向けて取り付けられている。ガスの噴射方向
とカムフォロア8等の移動可能方向とは同一に設定され
ている。ガス噴射ノズル14の後端部にガス供給路であ
るガス供給配管15が接続されており、このガス供給配
管15がバルブ16を介してガス供給源であるガスボン
ベ17に接続されている。ガス供給配管15はガス噴射
ノズル14が随時前後に移動するものであることに伴っ
て、少なくとも一部においてフレキシブルに構成されて
いる。
【0019】ガス噴射ノズル14の先端部に、ガス噴射
ノズル14から吹き出されるガスの温度を測定する熱電
対よりなる温度センサ18が配置されて支持部材13に
取り付けられており、この温度センサ18から延びる配
線19が温調器20を介してバルブ16に接続されて、
温度センサ18、配線19、温調器20およびバルブ1
6を備えた安全機構21が設けられている。
【0020】この安全機構21は、ガス噴射ノズル14
から吹き出されるガスが正常に燃焼して比較的高温であ
るときはバルブ16を開いて、ガスボンベ17からガス
噴射ノズル14へガスを継続的に供給するとともに、ガ
ス噴射ノズル14から吹き出されるガスの炎が消えて比
較低温となったときにバルブ16を閉じて、ガスボンベ
17からガス噴射ノズル14へのガスの供給を自動的に
停止し、よってガス漏れを防止する機能を備えている。
バルブ16は温調器20の指示に従って作動する電磁式
の開閉切換弁であり、配線19は温度センサ18が随時
前後に移動するものであることに伴って、少なくとも一
部においてフレキシブルに構成されている。
【0021】つぎに上記構成を備えたバリ取り装置の作
動ないし作用効果を説明する。
【0022】すなわち先ず、バリ取り作業を行なうワー
ク51の形状に見合った形状のカム盤4およびワーク受
け治具2を用意して、カム盤4、脚部3およびワーク受
け治具2を装置に装着する。次いで、溶着工程を終了し
たワーク51をワーク受け治具2にセットして図示しな
い着火スイッチおよびスタートスイッチを操作すると、
ガス噴射ノズル14から所定温度の燃焼ガス22がワー
ク51の溶着部54の外周面に向けて所定の勢いで吹き
付けられるとともに、回転部1のモータ5が駆動して回
転部1が所定方向に所定速度で回転する。
【0023】起動時、ガス噴射ノズル14は平面的に見
て図2のA位置にあり、ワーク51の溶着部54外周面
のA’位置付近に燃焼ガス22が吹き付けられる。した
がってこのA’位置付近にバリがあれば、このバリが溶
融除去される。
【0024】回転部1が回転を始めてカム盤4に設けら
れたカム部7が回転を始めると、上記したようにカムフ
ォロア8の移動可能方向が回転部1の回転中心0に対し
て近付いたり離れたりする方向のみに規制されていて、
かつカムフォロア8がカム部7に係合したままカム部7
に沿って移動することから、軸10、移動盤9、支持部
材13、ガス噴射ノズル14および温度センサ18がカ
ムフォロア8に従って回転部1の回転中心0に対して近
付いたり離れたりする方向に移動し、またカム部7が予
めワーク51の平面形状に倣った形状に形成されている
ことから、カム部7に沿って移動するカムフォロア8の
動きがこれに倣い、更にカムフォロア8に従って移動す
る軸10、移動盤9、支持部材13、ガス噴射ノズル1
4および温度センサ18の動きもこれに倣うことにな
る。
【0025】したがって回転部1に支持されて定位置で
回転するワーク51の平面形状に対してガス噴射ノズル
14が相似状に相対移動し、図3に例示すようにワーク
51が一回転する間、ワーク51とガス噴射ノズル14
との距離L(例えば50mm程度)が常時一定に保たれ
る。したがってワーク51の溶着部54の外周面に吹き
付けられる燃焼ガス22の温度を常時一定に保つことが
でき、これにより溶着部54の外周面に付着したバリを
常時適正な温度で溶融除去することができる。
【0026】また上記構成を備えたバリ取り装置によれ
ば、上記作動を得るのに比較的高価なロボットが不要で
あるため、実用性ないし汎用性に優れたバリ取り装置を
提供することができる。
【0027】またバリ取り作業が機械化されて手作業で
なくなるために、作業者にとって安全なものとなる。
【0028】ワーク51が回転部1とともに一回転し
て、溶着部54の全周に亙って燃焼ガス22が吹き付け
られてバリ取りが終了すると、回転および燃焼ガス22
の噴射が自動的に停止される。次いで手作業で、バリ取
りを完了したワーク51をワーク受け治具2から取り外
し、次いで次のワーク51をワーク受け治具2にセット
して、次サイクル作業を準備する。
【0029】またバリ取りに際して燃焼ガス22の噴射
中、何らかの理由によりガスの燃焼が停止すると、安全
機構21が作動してガスの供給が自動的に停止され、ガ
ス漏れ事故が発生するのが未然に防止される。したがっ
て安全性に優れたバリ取り装置を提供することができ
る。
【0030】
【実施例】つぎに更に詳細に、本発明の実施例を図面に
したがって説明する。
【0031】図4は、当該実施例に係るバリ取り装置の
説明図であり、図示したように本装置は、閉鎖型の上部
空間25aおよび開放型の下部空間25bを備えたケー
シング25の内部に装置本体が組み込まれている。図5
は図4の一部拡大図である。
【0032】符号51は、ワークの一例として熱可塑性
樹脂製品の一種であるオイルストレーナを示しており、
このオイルストレーナ(以下、ワークとも称する)51
の上側部品52と下側部品53とを両者の外周フランジ
部52a,53a同士で全周に亙って振動溶着したとき
に溶着部54の外周側に食み出すように発生したヒゲ状
のバリ(図示せず)を、燃焼ガスを吹き付けて溶融除去
するのが本装置の機能である。
【0033】符号1は、上記ワーク51を支持して回転
する回転部を示しており、この回転部1が、ワーク51
を水平にかつ着脱自在に載置するワーク受け治具2と、
ワーク受け治具2の下側に所要数の脚部3を介して接続
されたカム盤4と、カム盤4、脚部3およびワーク受け
治具2ならびにワーク51を一定位置で所定方向に所定
速度(例えば10〜20rpm程度)で回転させるモー
タ5よりなる回転駆動源とを備えて、フレーム6に取り
付けられている。
【0034】カム盤4の上面周縁部に、ワーク51の平
面形状に倣った平面形状を備えたエンドレスな溝状のカ
ム部7が設けられており、この溝状のカム部7に対して
その上方からコロ状ないし転輪状のカムフォロア8が転
動自在に係合している。
【0035】図6はカム盤4の平面図であって、図にお
ける鎖線がワーク51の平面形状を示しており、このワ
ーク51の平面形状に倣って一回り大きな相似状に溝状
のカム部7がエンドレスに設けられている。
【0036】カムフォロア8は、移動盤9の先端の軸1
0の下端に回転自在に取り付けられており、移動盤9が
油圧作動式の前後シリンダ11の作動ロッド12の先端
に接続されていることから、移動盤9、軸10およびカ
ムフォロア8の移動可能方向が作動ロッド12の往復動
方向(軸方向)のみに規制されており、更に作動ロッド
12が回転部1の回転中心0に向いていることから、移
動盤9、軸10およびカムフォロア8の移動可能方向が
実質的に回転部1の回転中心0に対して近付いたり離れ
たりする方向のみに規制されている。前後シリンダ11
は支持台26に固定されている。
【0037】移動盤9に支持部材13が立設されて、こ
の支持部材13の上端部にガス噴射ノズル(ガスバー
ナ)14が、そのガス噴射口をワーク51の溶着部54
の外周面に向けて取り付けられている。ガスの噴射方向
とカムフォロア8等の移動可能方向とは同一に設定され
ている。ガス噴射ノズル14の後端部にガス供給路であ
るガス供給配管15が接続されており、このガス供給配
管15がバルブ(図示せず)を介してガス供給源である
ガスボンベ17に接続されている。ガス供給配管15は
ガス噴射ノズル14が随時前後に移動するものであるこ
とに伴って、少なくとも一部においてフレキシブルに構
成されている。
【0038】ガス噴射ノズル14の先端部に、ガス噴射
ノズル14から吹き出されるガスの温度を測定する熱電
対よりなる温度センサ18が配置されて支持部材13に
取り付けられており、この温度センサ18から延びる配
線19が温調器(図示せず)を介してバルブに接続され
て、温度センサ18、配線19、温調器およびバルブを
備えた安全機構21が設けられている。
【0039】この安全機構21は、ガス噴射ノズル14
から吹き出されるガスが正常に燃焼して比較的高温であ
るときはバルブを開いて、ガスボンベ17からガス噴射
ノズル14へガスを継続的に供給するとともに、ガス噴
射ノズル14から吹き出されるガスの炎が消えて比較低
温となったときにバルブを閉じて、ガスボンベ17から
ガス噴射ノズル14へのガスの供給を自動的に停止し、
よってガス漏れを防止する機能を備えている。バルブは
温調器の指示に従って作動する電磁式の開閉切換弁であ
り、配線19は温度センサ18が随時前後に移動するも
のであることに伴って、少なくとも一部においてフレキ
シブルに構成されている。
【0040】ケーシング25の上部空間25aと下部空
間25bとを仕切る仕切部25cの下側に油圧作動式の
上下シリンダ27が作動ロッド28を上方に向けて装着
されており、この上下シリンダ27の作動によってモー
タ5、カム盤4、脚部3、ワーク受け治具2およびワー
ク51がフレーム6とともに、支持台26の側面に設け
られたレール29に沿って上下動するようになっている
(図4はこれらが上下動の上限にあるときを示してお
り、フレーム6の下端部6aがBの位置に来るまで下降
動作する)。またこの他、ケーシング25に、シグナル
タワー30、換気フード31、上部空間開閉扉(図示せ
ず)、光安器(図示せず)、制御盤32等が備えられて
いる。
【0041】つぎに上記構成を備えたバリ取り装置の作
動ないし作用効果を説明する。作動準備段階においてフ
レーム6はモータ5等とともに上下動の下限位置にあ
り、ガス噴射ノズル14はカムフォロア8等とともに前
後動の後限位置にある。
【0042】すなわち先ず、バリ取り作業を行なうワー
ク51の形状に見合った形状のカム盤4およびワーク受
け治具2を用意して、カム盤4、脚部3およびワーク受
け治具2を装置に装着する。カム盤4のモータ5に対す
る取り付けは、図6および図7に示すように、カム盤4
の中央に設けた孔4aにモータ5側の軸5aを差し通
し、カム盤4の上側において軸5aに設けた孔5bにピ
ン33を差し通し、ピン33の一端に設けたレバー33
aの凸状係合部33bをカム盤4に設けた凹部4bに係
合することにより、容易に行なわれるようになってい
る。
【0043】次いで、溶着工程を終了したワーク51を
ワーク受け治具2にセットして図示しない起動スイッチ
を操作すると、上下シリンダ27が作動してカム盤4お
よびワーク51がフレーム6およびモータ5等とともに
上昇して上下動の上限位置に達するとともに、前後シリ
ンダ11が作動してガス噴射ノズル14およびカムフォ
ロア8が移動盤9等とともに前後動の前限位置に達す
る。カム盤4の上面に形成された溝状のカム部7にカム
フォロア8が側面方向から係合できるように溝状のカム
部7の外周側に切欠部7aが設けられている。
【0044】次いで図示しない着火スイッチおよびスタ
ートスイッチを操作すると、ガス噴射ノズル14から所
定温度の燃焼ガスがワーク51の溶着部54の外周面に
向けて所定の勢いで吹き付けられるとともに、回転部1
のモータ5が駆動して回転部1が所定方向に所定速度で
回転する。
【0045】起動時、ガス噴射ノズル14は平面的に見
て図6のA位置にあり、ワーク51の溶着部54外周面
のA’位置付近に燃焼ガスが吹き付けられる。したがっ
てこのA’位置付近にバリがあれば、このバリが溶融除
去される。
【0046】回転部1が回転を始めてカム盤4に設けら
れたカム部7が回転を始めると、上記したようにカムフ
ォロア8の移動可能方向が回転部1の回転中心0に対し
て近付いたり離れたりする方向のみに規制されていて、
かつカムフォロア8がカム部7に係合したままカム部7
に沿って移動することから、軸10、移動盤9、支持部
材13、ガス噴射ノズル14および温度センサ18がカ
ムフォロア8に従って回転部1の回転中心0に対して近
付いたり離れたりする方向に移動し、またカム部7が予
めワーク51の平面形状に倣った形状に形成されている
ことから、カム部7に沿って移動するカムフォロア8の
動きがこれに倣い、更にカムフォロア8に従って移動す
る軸10、移動盤9、支持部材13、ガス噴射ノズル1
4および温度センサ18の動きもこれに倣うことにな
る。
【0047】したがって回転部1に支持されて定位置で
回転するワーク51の平面形状に対してガス噴射ノズル
14が相似状に相対移動し、図8に例示すようにワーク
51が一回転する間、ワーク51とガス噴射ノズル14
との距離L(例えば50mm程度)が常時一定に保たれ
る。したがってワーク51の溶着部54の外周面に吹き
付けられる燃焼ガス22の温度を常時一定に保つことが
でき、これにより溶着部54の外周面に付着したバリを
常時適正な温度で溶融除去することができる。
【0048】また上記構成を備えたバリ取り装置によれ
ば、上記作動を得るのに比較的高価なロボットが不要で
あるため、実用性ないし汎用性に優れたバリ取り装置を
提供することができる。
【0049】またバリ取り作業が機械化されて手作業で
なくなるために、作業者にとって安全なものとなる。
【0050】ワーク51が回転部1とともに一回転し
て、溶着部54の全周に亙って燃焼ガス22が吹き付け
られてバリ取りが終了すると、回転および燃焼ガス22
の噴射が自動的に停止され、前後シリンダ11が作動し
てガス噴射ノズル14およびカムフォロア8が移動盤9
等とともに前後動の後限位置に戻り、上下シリンダ27
が作動してカム盤4およびワーク51がフレーム6およ
びモータ5等とともに上下動の下限位置に戻る。次いで
手作業で、バリ取りを完了したワーク51をワーク受け
治具2から取り外し、次いで次のワーク51をワーク受
け治具2にセットして、次サイクル作業を準備する。
【0051】またバリ取りに際して燃焼ガス22の噴射
中、何らかの理由によりガスの燃焼が停止すると、安全
機構21が作動してガスの供給が自動的に停止され、ガ
ス漏れ事故が発生するのが未然に防止される。したがっ
て安全性に優れたバリ取り装置を提供することができ
る。
【0052】上記実施形態および実施例に共通して、カ
ム部7は溝状のものに限られず、段差状のものであって
も良い。またカム盤4とワーク受け治具2とは一つの部
品にこれら二つの機能を持たせるようにしても良い。
【0053】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0054】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1によるバリ取り装置においては、回転部がワー
ク受け治具においてワークを支持した状態で定位置で回
転し、この回転部に設けられたカム盤が同時に回転し、
このカム盤の上面周縁部に設けられたエンドレスな溝状
または段差状のカム部に沿ってカムフォロアが移動し、
更にカムフォロアに従ってガス噴射ノズルが移動する。
そしてこのとき、上記エンドレスな溝状または段差状の
カム部が予めワークの平面形状に倣った形状に形成され
ていることから、カム部に沿って移動するカムフォロア
の動きがこれに倣い、更にカムフォロアに従って移動す
るガス噴射ノズルの動きもこれに倣うことになり、これ
によりガス噴射ノズルがワークの平面形状に対して相似
状に相対移動し、ガス噴射ノズルとワークとの距離が常
時一定に保たれる。したがってワークに吹き付けられる
燃焼ガスの温度を常時一定に保つことができ、これによ
りワークに付着したバリを常時適正な温度で溶融除去す
ることができる。またこの作動を得るのに比較的高価な
ロボットが不要であるため、実用性ないし汎用性に優れ
たバリ取り装置を提供することができる。
【0055】またバリ取り作業が機械化されて手作業で
なくなるために、作業者にとって安全なものとなる。
【0056】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるバリ取り装置においては、バリ取り
に際して燃焼ガの噴射中、何らかの理由によりガスの燃
焼が停止すると、安全機構が作動してガスの供給が自動
的に停止され、ガス漏れ事故が発生するのが未然に防止
される。したがって安全性に優れたバリ取り装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るバリ取り装置の説明図
【図2】カム盤の平面図
【図3】カム盤が回転した状態を示す平面図
【図4】本発明の実施例に係るバリ取り装置の説明図
【図5】図4の一部拡大図
【図6】カム盤の平面図
【図7】図6のC方向矢視図
【図8】カム盤が回転した状態を示す平面図
【符号の説明】
1 回転部 2 ワーク受け治具 3 脚部 4 カム盤 4a,5b 孔 4b 凹部 5 モータ 5a,10 軸 6 フレーム 6a 下端部 7 カム部 7a 切欠部 8 カムフォロア 9 移動盤 11 前後シリンダ 12,28 作動ロッド 13 支持部材 14 ガス噴射ノズル 15 ガス供給配管(ガス供給路) 16 バルブ 17 ガスボンベ 18 温度センサ 19 配線 20 温調器 21 安全機構 22 燃焼ガス 25 ケーシング 25a 上部空間 25b 下部空間 25c 仕切部 26 支持台 27 上下シリンダ 29 レール 30 シグナルタワー 31 換気フード 32 制御盤 33 ピン 33a レバー 33b 凸状係合部 51 オイルストレーナ(ワーク) 52 上側部品 52a,53a 外周フランジ部 53 下側部品 54 溶着部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク(51)の成形後または溶着後に
    前記ワーク(51)に燃焼ガス(22)を吹き付けて前
    記ワーク(51)からバリを除去する装置であって、前記ワーク(51)を水平にかつ着脱自在に載置するワ
    ーク受け治具(2)、前記ワーク受け治具(2)に接続
    されたカム盤(4)、ならびに前記カム盤(4)、ワー
    ク受け治具(2)およびワーク(51)を一定位置で所
    定方向に所定速度で回転させる回転駆動源を備え、前記
    カム盤(4)の上面周縁部に、前記ワーク(51)の平
    面形状に倣った平面形状を備えたエンドレスな溝状また
    は段差状のカム部(7)を設けた回転部(1) と、 前記カム部(7)に沿って移動するカムフォロア(8)
    と、 前記カムフォロア(8)に従って移動し、前記ワーク
    (51)の外周部に対して常時一定距離から燃焼ガス
    (22)を吹き付けるガス噴射ノズル(14)とを有す
    ることを特徴とするバリ取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のバリ取り装置において、 ガス噴射ノズル(14)から吹き出されるガスの温度を
    測定する温度センサ(18)と、前記温度センサ(1
    8)の測定情報に基づいて燃焼ガス(22)の消炎が検
    知されたときにガス供給路(15)を遮断するバルブ
    (16)とを備えてガス漏れを防止する安全機構(2
    1)を有することを特徴とするバリ取り装置。
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