JP3388047B2 - ピストンリングおよびその製造方法 - Google Patents

ピストンリングおよびその製造方法

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信行 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性と靭性と密着
性とに優れた硬質皮膜を被覆した内燃機関用ピストンリ
ングに関する
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンの高出力化や排ガス規制
の対応に伴って、ピストンリングの使用環境がますます
苛酷になっているため、摺動面の表面処理として従来使
用されている硬質Crめっきや窒化処理では耐久性能を
満足できないエンジンが多くなってきた。
【0003】この状況に対処するため、PVD法を利用
した窒化チタン皮膜や厚膜が可能である窒化クロム皮膜
を被覆したピストンリング(特開昭57−57867号
参照)が提案されている。また、更に、長寿命を実現す
るために、窒化クロムよりも耐摩耗性の高い窒化モリブ
デン皮膜を被覆したピストンリング(特開平2−134
468号、特開平6−17933号、特開平6−258
26号参照)が提案されている。
【0004】更に、金属モリブデン中に炭化物、窒化物
あるいは酸化物からなる硬質粒子を分散させた溶射皮膜
が知られているが、これらは硬質粒子あるいは金属粒子
が1μm以上の複合組織であり、摺動部の耐脱落性およ
び皮膜の密着性が劣る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】窒化クロム皮膜は耐摩
耗性が不十分であり、窒化モリブデン皮膜は非常に硬く
て耐摩耗性に優れているが、脆い性質があるため、摺動
による過度の繰り返し応力を受けると皮膜に欠けやクラ
ックが発生し、その欠けまたはクラックが進行して剥離
に到る場合がある。
【0006】本発明の目的は、耐摩耗性と靭性と密着性
とに優れた硬質皮膜を被覆したピストンリングおよびそ
の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも摺
動面に硬質皮膜が被覆されているピストンリングであっ
て、前記硬質皮膜が、重量比で、Mo5〜58%、N7
〜22%、残Crからなる皮膜であり、少なくとも窒化
クロムと窒化モリブデンとを含み、皮膜硬さがビッカー
ス硬さ(HV)で1400〜2500であり、結晶粒径
が1μm未満であることを特徴とする。
【0008】なお、上記において、Moの含有量は下限
が15重量%、上限は50重量%がより好ましく、Nの
含有量は下限が14重量%がより好ましい。
【0009】また、皮膜硬さはビッカース硬さで、下限
が1600、上限は2400がより好ましい。
【0010】また、皮膜を形成する窒化クロムや窒化モ
リブデン等の結晶粒径は0.1μm未満がより好まし
い。
【0011】上記硬質皮膜はPVD法により被覆するこ
とができる。なお、PVD法には蒸着法、スパッタリン
グ法、イオンプレーティング法がある。
【0012】例えばイオンプレーティング法で上記硬質
皮膜を被覆する場合には、蒸発源として、Cr金属から
なる蒸発源、Mo金属からなる蒸発源、およびCr−M
o合金からなる蒸発源のうちの少なくとも2つの蒸発源
を設け、各蒸発源におけるアーク電流の大きさを適宜の
値に設定し、窒素雰囲気中で行うことができる。なお、
所定比率のCr−Mo合金からなる1つの蒸発源を使用
して窒素雰囲気中で行うこともできる。
【0013】
【作用】本発明のピストンリングは硬質皮膜が窒化クロ
ムと窒化モリブデンを含んでいるCr−Mo−Nの三元
系皮膜であることにより、耐摩耗性に優れており、窒化
クロムが含まれていることによって靭性も優れている。
また、厚膜も可能である。
【0014】皮膜中のMoの含有量は、5重量%未満で
は耐摩耗性が悪く、58重量%を越えると皮膜の密着性
が低下する。
【0015】皮膜中のNが7重量%未満では、金属分が
増加するために耐摩耗性が悪く、22重量%を越える
と、皮膜の密着性が低下する。
【0016】また、皮膜硬さがビッカース硬さで250
0を越えると耐スカッフ性が低下し、1400未満では
耐スカッフ性が低下するとともに、皮膜の摩耗量が多く
なり、耐摩耗性が低下する。
【0017】また、皮膜を形成する窒化クロムや窒化モ
リブデン等の結晶粒径が1μm以上であると、摺動部の
耐脱落性および皮膜の密着性が劣る。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるピストンリン
グの一部分を示す縦断面図である。本実施例におけるピ
ストンリング1は鋼、鋳鉄、チタンあるいはチタン合金
等で形成されている矩形断面リングである。ピストンリ
ング1の外周面にはアークイオンプレーティングによっ
て硬質皮膜2が被覆されている。
【0019】硬質皮膜2は重量比で、Mo5〜58%、
N7〜22%、残Crからなる皮膜であり、少なくとも
窒化クロムと窒化モリブデンとを含み、皮膜硬さがビッ
カース硬さで1400〜2500であり、結晶粒径が1
μm未満である。そして硬質皮膜2の膜厚は5μm〜8
0μmが好適である。
【0020】アークイオンプレーティング法はイオンプ
レーティングの一つで、真空アーク放電を利用して、陰
極の皮膜材料を蒸気化、イオン化して、被コーティング
物の表面に皮膜を形成するものである。このアークイオ
ンプレーティング法は蒸気のイオン化率が高く、緻密で
密着性に優れた皮膜が得られる特長がある。
【0021】図2に基づいて、アークイオンプレーティ
ング装置の基本的構成を説明する。真空チャンバ10内
に、皮膜を形成する材料からなる陰極(蒸発源)11
と、皮膜が形成される被コーティング物12が設置され
ている。陰極(蒸発源)11は真空チャンバ10の外側
に設置されているアーク供給源13に接続されており、
アーク供給源13には図示外の陽極が接続されている。
被コーティング物12にはバイアス電圧供給源14によ
って負のバイアス電圧が印加されるように構成されてい
る。真空チャンバ10にはプロセスガスの供給源に接続
されているガス入口15と、ポンプに接続されている排
気口16とが設けられている。
【0022】したがって、真空チャンバ10内におい
て、陰極(蒸発源)11と陽極との間でアーク放電が起
こされると、アークは陰極(蒸発源)11の表面上にア
ークスポットを形成し、陰極(蒸発源)11の表面上を
ランダムにかつ高速に移動する。アークスポットに集中
するアーク電流(数十〜数百A)のエネルギーにより、
陰極(蒸発源)11の材料は瞬時に蒸発すると同時に金
属イオン17となり、真空中に飛び出す。一方、バイア
ス電圧が被コーティング物12に印加されることによ
り、金属イオン17は加速され、反応ガス粒子18とと
もに被コーティング物12の表面に密着し、緻密な皮膜
が生成される。
【0023】本発明においては、上記アークイオンプレ
ーティング装置において、真空チャンバ10内にCr金
属からなる陰極(蒸発源)、Mo金属からなる陰極(蒸
発源)、およびCr−Mo合金からなる陰極(蒸発源)
のうちの少なくとも2つの陰極(蒸発源)が設置されて
おり(図は2つの陰極を有するものを示してある。)、
プロセスガスとして窒素ガスが使用されることにより、
被コーティング物12としてのピストンリングに、重量
比で、Mo5〜58%、N7〜22%、残Crからな
り、少なくとも窒化クロムと窒化モリブデンとを含み、
皮膜硬さがビッカース硬さで1400〜2500であ
り、結晶粒径が1μm未満である硬質皮膜を被覆するこ
とができる。なお、各陰極(蒸発源)11におけるアー
ク電流の大きさは独立して調節できるように構成されて
いる。
【0024】上記において、CrとMoの成分量は次の
ようにして決定できる。図3はアーク電流と成膜スピー
ドとの関係を示す。陰極(蒸発源)の材料がCr金属
で、バイアス電圧が30Vの場合を示している。なお、
陰極(蒸発源)の材料がMo金属やCr−Mo合金であ
る場合もほぼ同等の結果を示す。図3に示されているよ
うに、成膜スピードすなわち陰極(蒸発源)の蒸発量は
アーク電流(40A〜200A)の増加に伴って略比例
的に上昇している。なお、アーク電流が40A以下では
アークが発生しない。
【0025】上記で明らかなように、陰極(蒸発源)の
蒸発量はアーク電流の大きさを変更することによって調
整することができる。したがって、CrとMoの成分量
の調整は、各陰極(蒸発源)におけるアーク電流の大き
さを調整することによって行える。CrとMoの含有量
に対応する、各陰極(蒸発源)におけるアーク電流の大
きさは、図3、およびMo金属蒸発源、Cr−Mo合金
蒸発源における図3に対応する図(図示していないが、
前述したように図3と略同じ結果を示す。)に基づいて
容易に決定できる。
【0026】表1は、各陰極(蒸発源)の材料と各陰極
におけるアーク電流の大きさの具体的な一例を示してい
る。
【0027】
【0028】また、Nの含有量の調整は、窒素雰囲気で
ある真空チャンバ10内の圧力を1〜20mTorrの
範囲で調整することによって行うことができる。
【0029】皮膜硬度の調整は、イオンプレーティング
の際のバイアス電圧を3〜200Vの範囲でコントロー
ルすることによって行うことができる。バイアス電圧を
高くすると、硬度は上昇する。
【0030】以下、硬質皮膜の耐摩耗性と靱性と密着性
とを評価するために行った各種試験について説明する。
【0031】表2、表3および表4に、耐摩耗性試験、
拡げ試験、耐スカッフ試験に使用する硬質皮膜の組織
Mo含有量、N含有量、皮膜硬さを示す。なお、皮膜の
成分はMo、Nの他はCrである。また、皮膜を形成す
る窒化クロム、窒化モリブデン、Cr、Moの結晶粒径
はそれぞれ0.1μm未満であった。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】硬質皮膜2の耐摩耗性を評価するために、
図4に示す往復動摩擦試験機を使用して耐摩耗性試験を
行った。
【0036】図4に示す往復動摩擦試験機の概要を説明
すると、ピストンリングに対応するピン状の上試験片2
0は、固定ブロック21により保持され、上方から油圧
シリンダ22により下向きの荷重が加えられて、後述す
る下試験片23に押接される。一方、シリンダに対応す
る矩形の平盤形状の下試験片23は可動ブロック24に
より保持され、クランク機構25により往復動せしめら
れる。26はロードセルである。
【0037】上試験片20の摩耗量は図5(a)に示す
如く、上試験片20の試験前形状27と試験後形状28
を測定し、その差を測定することにより算出する。下試
験片23の摩耗量は図5(b)に示す如く、摺動部分に
おいて離間する3ケ所A,B,Cの凹み量を測定し、そ
の平均値で示す。
【0038】試験条件は以下の通りである。 1.供試試料 A.下試験片:シリンダブロック用鋳鉄製(FC250
相当材)平板(寸法:長さ70mm、幅17mm、厚さ
14mm)の試験面をバフ研磨し、面粗さを0.1μm
以下にしたもの。なお、硬さはロックウエル硬さ(HR
B)で90である。 B.上試験片:ピストンリング用鋼棒(寸法:直径8m
m、長さ23mm)の端面を18mmRの球面仕上げし
たもの。鋼棒はマルテンサイト系17Crステンレス材
であり、鋼棒の表面に表2、表3および表4に記載の硬
質皮膜を被覆した。
【0039】2.摩耗試験条件 ならし:50N×100cpm×5min 本試験:200N×600cpm×60min 潤滑 :軽油相当粘度油
【0040】(Mo含有量と耐摩耗性)図6に、Mo含
有量と皮膜摩耗量との関係について、上記の往復動摩擦
試験機を使用して行った試験結果(N:15.0%、な
お、Moが28.5%のものは実施例2)を示す。
【0041】図6の試験結果に示されているように、M
oの含有量が5.0重量%以上で摩耗量が少なく、摺動
時の耐摩耗性が優れていることがわかる。
【0042】(N含有量と耐摩耗性)図7に、N含有量
と皮膜摩耗量との関係について、上記の往復動摩擦試験
機を使用して行った試験結果(Mo:28.5%、な
お、Nが15.0%のものは実施例2)を示す。
【0043】図7の試験結果に示されているように、N
の含有量が7.0重量%以上で摩耗量が少なく、摺動時
の耐摩耗性が優れていることがわかる。
【0044】次に、硬質皮膜2の密着性を評価するため
に、拡げ試験を行った。拡げ試験で使用したピストンリ
ングは次の通りである。 材質 :17Crマルテンサイト系ステンレス鋼 呼び径 :86mm 軸方向幅 :2.0mm 半径方向厚さ:3.0mm 上記ピストンリングの表面に窒化層を形成し、その外周
面の窒化層上に、表2、表3および表4に記載の硬質皮
膜(膜厚:50μm)を被覆した。
【0045】拡げ試験は図8に示すように、ピストンリ
ング1の合口の両端部をその間隔を60mmまで拡げ、
硬質皮膜2に剥離が発生した時の拡げ量(合口両端部の
端面間の間隔)を測定した。
【0046】(Mo含有量と拡げ強度)図9に、Mo含
有量と拡げ量との関係について、上記拡げ試験の試験結
果(N:15.0%、なお、Moが28.5%のものは
実施例2)を示す。
【0047】図9の試験結果に示されているように、M
o含有量が58重量%以下で拡げ量が大きく、皮膜の密
着性が優れていることがわかる。
【0048】(N含有量と拡げ強度)図10に、N含有
量と拡げ量との関係について、上記拡げ試験の試験結果
(Mo:28.5%、なお、Nが15.0%のものは実
施例2)を示す。
【0049】図10の試験結果に示されているように、
N含有量が22重量%以下で拡げ量が大きく、皮膜の密
着性が優れていることがわかる。
【0050】次に、上記往復動摩擦試験機を使用して、
皮膜硬さについて耐スカッフ試験を行った。
【0051】供試試料は耐摩耗性試験の時と同じであ
る。スカッフ試験条件は次の通りである。 荷重:初期200N(20N/minでステップアッ
プ) 速度:100cpm 潤滑 :軽油相当粘度油 25μl
【0052】図11に、皮膜硬さとスカッフ荷重との関
係について、上記スカッフ試験の試験結果(Mo5.0
%,N7.0%、Mo28.5%,N15.0%、Mo
58.0%,N22.0%)を示す。
【0053】図11の試験結果に示されているように、
皮膜硬さがビッカース硬さで1400〜2500の範囲
で、スカッフ荷重が大きいことがわかる。
【0054】なお、上記実施例ではピストンリングの外
周面に硬質皮膜を被覆した例を示したが、硬質皮膜はピ
ストンリングの外周面と上下面、さらには外周面と上下
面と内周面とに被覆するようにしてもよい。
【0055】
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のピストン
リングにおける硬質皮膜は耐摩耗性と靭性と密着性とが
優れている。したがって、本発明のピストンリングは
酷な条件下においても充分な耐久性を具備させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるピストンリングの一部
分を示す縦断面図である。
【図2】アークイオンプレーティング装置の構成を説明
する図である。
【図3】アーク電流と成膜スピードとの関係を示すグラ
フである。
【図4】往復動摩擦試験機の概要を示す正面図である。
【図5】(a)は上試験片の摩耗量算出説明図、(b)
は下試験片の摩耗量算出説明図である。
【図6】Mo含有量と皮膜摩耗量との関係を示すグラフ
である。
【図7】N含有量と皮膜摩耗量との関係を示すグラフで
ある。
【図8】拡げ試験を説明するためのピストンリングを示
す説明図である。
【図9】Mo含有量と拡げ量との関係を示すグラフであ
る。
【図10】N含有量と拡げ量との関係を示すグラフであ
る。
【図11】皮膜硬さとスカッフ荷重との関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 ピストンリング 2 硬質皮膜 10 真空チャンバ 11 陰極(蒸発源) 12 被コーティング物 13 アーク供給源 14 バイアス電圧供給源 15 ガス入口 16 排気口 17 金属イオン 18 反応ガス粒子 20 上試験片 21 固定ブロック 22 油圧シリンダ 23 下試験片 24 可動ブロック 25 クランク機構 26 ロードセル 27 上試験片の試験前形状 28 上試験片の試験後形状
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−330348(JP,A) 特開 平5−78821(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 14/00 - 14/58 F02F 5/00 F16J 9/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも摺動面に硬質皮膜が被覆され
    ているピストンリングであって、 前記硬質皮膜が、重量比で、Mo5〜58%、N7〜2
    2%、残Crからなる皮膜であり、少なくとも窒化クロ
    ムと窒化モリブデンとを含み、皮膜硬さがビッカース硬
    さで1400〜2500であり、結晶粒径が1μm未満
    であることを特徴とするピストンリング
  2. 【請求項2】 請求項1記載のピストンリングの製造方
    法であって、前記硬質皮膜をPVD法により被覆するこ
    とを特徴とするピストンリングの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記PVD法がイオンプレーティング法
    であることを特徴とする請求項2記載のピストンリング
    の製造方法。
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